JPH0815539B2 - 液体の混合比率の設定調整と噴出方法 - Google Patents

液体の混合比率の設定調整と噴出方法

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JPH0815539B2
JPH0815539B2 JP61291920A JP29192086A JPH0815539B2 JP H0815539 B2 JPH0815539 B2 JP H0815539B2 JP 61291920 A JP61291920 A JP 61291920A JP 29192086 A JP29192086 A JP 29192086A JP H0815539 B2 JPH0815539 B2 JP H0815539B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F35/00Accessories for mixers; Auxiliary operations or auxiliary devices; Parts or details of general application
    • B01F35/80Forming a predetermined ratio of the substances to be mixed
    • B01F35/83Forming a predetermined ratio of the substances to be mixed by controlling the ratio of two or more flows, e.g. using flow sensing or flow controlling devices
    • B01F35/833Flow control by valves, e.g. opening intermittently

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液体の混合吐出又は噴出方法とその装置に係
る。
〔従来の技術〕
従来、複数種の液体の混合比を決める際には、それら
液体の重量又は容量をいちいち計量して行い、それらを
所要の容器などに供給混合してきた。これらの場合、特
に混合比率の精密を要する場合には、その手間と時間の
浪費は相当なものであるばかりでなく、作業上も、又品
質上にも、多くの支障をもたらしてきたのである。例え
ば、塗装色決定の場合には、その色調は微量な混合比に
依存することが多く、微量精密な混合比の調整には多く
の時間を要したものである。また混合硬化反応型のコー
ティング材や接着剤などにおいては、その混合過程にお
いて、反応が進行し、塗布する段階においては、増粘が
進行して塗布困難という場合もあった。それのみなら
ず、硬化物は、機器内の清浄手入にも困難をきたし、更
には機器を損傷し、多くの支障をもたらしたものであ
る。
これらの支障を取除くために、種々の工夫がこらされ
てきた。例えば、第17図にみられるような、マルチプラ
ンジャによる混合比設定装置である。複数箇の同サイズ
のプランジャポンプ181A,181B,181C,…が一列に併設さ
れ、それらのピストンロッド183A,183B,183C,…は一体
に枠組みされて、一本のピストンロッド184に接続さ
れ、エアシリンダ185に組込まれている。同図では3個
のプランジャポンプが示されているが、これらの中の一
個のプランジャポンプ181の受入口はC液タンク189に、
また他の二個のプランジャポンプ181A,181Bのそれぞれ
の受入口は共にB液タンク188に配管接続されている
(しかし、これらの配管接続は自由に選択できるものと
する)。次にこれらプランジャポンプの流出口は、何れ
もスタテックミキサ190に続いてガンに配管接続され
る。次にその作用について説明する。前提として、C液
とB液の混合比は1:2とする。先ず、エアシリンダ185が
作動し、そのピストンロッド184が降下すると、三個の
プランジャポンプは一斉に作動する。そして液体を圧出
し、それらの液体B,Cはスタテックミキサ190内に注入さ
れるが、混合比は1:2である。混合比を端数とする場合
には、何れか一方の液体を溶剤で稀釈する。しかし、そ
れにも限度があるので、混合比率が格段と開いている場
合には、プランジャポンプの3個以上のものを使用しな
ければならない。
その他、上記プランジャポンプ式混合比設定装置には
種々の問題点があった。それらを列挙すると、 (1) 混合比率を無段階に(精密に)設定することが
困難である。
(2) 溶剤による稀釈は工数がかかり、かつ不経済で
ある。
(3) 溶剤稀釈による粘度低下により塗布の作業条件
が変動する。
(4) 塗布後の溶剤追放に工数がかかる。
(5) 上記溶剤の公害防止設備が必要である。
(6) 無溶剤型接着剤には適用できない。
(7) 混合比率の格差の大なる場合には、相当数のプ
ランジャポンプが必要である。
等である。
しかるに、最近は、混合比率の格差の大なるもののケ
ースが多くなってきて。例えば、二液混合硬化性接着剤
などの場合には、主剤と硬化剤との比が1:1〜1:100など
である。しかもこれらの数値はコンマ台の微量かつ精密
性が要求されるのである。
更にまた、上述の如く精密に又は微量に混合比を有す
る複数の液体が供給されても、それらを均一に分散され
なければならない。それらの方法として、従来より、ス
タテック混合器や撹拌式混合機などが使われてきた。ま
たこれらを使用する場合においても、最近では、吐出又
は噴出の直前に混合作業を行わなければならないケース
が多くなってきた。例えば、複液混合硬化性樹脂などを
取扱う場合である。これらの場合には、ガンの直前に、
即ちガンに混合器を直結して行なってきたのである。次
にそれらの例をあげる。
(1) スタテック式混合器付きガン 第18図に参照されたい。バッフル板型混合器201でそ
の一端に吐出ガン207の直結されたものである。一方の
入口より、それぞれ加圧された複数種液体P,Q,Rが流入
し、これらは合流して下流に移動し、バッフル板202A,2
02B,…により混ぜられ乍ら流れて、両液は混合する。し
かし、その混合効果は非常に低く、それを数回繰返さな
ければならない。その回数は多いほど混合効果は高くな
るので、同混合器の長さは、短くて300mm、長いもので1
000mmにもなる。この長さは混合室の長さであり、この
ように長いことは、種々の問題が発生する。第一は混合
室内の液体は混合未完のものであり、その量の多いこと
は無駄が多くなるということである。第二は長い道程
中、反応を起こすこともあり、これらを吐出することは
できない。第三は、洗浄手入れが大変である。第四は、
同混合器は一般に反応を防ぐため加温が付いていないこ
とが多く、高粘度塗料や冬期における使用には不向きで
あった。
(2) 回転撹拌翼式混合機付きガン 第19図を参照されたい。横型の回転撹拌式混合機211
の一端に吐出ガン217の直結されたものである。撹拌槽
の容積は少なくとも500ccは必要とし、この場合も上述
と同じく無駄が多くなる。また撹拌翼の高速回転軸部の
シール215も傷み易く、保守が大変であった。
上述のように、従来の混合器においては、種々の点で
無駄が多く、特に精密微量の混合に対しては、不向きで
あった。
〔解決しようとする問題点〕
上記の如く、液体の混合比率設定手段としては、各種
あり、これらを要約すると次の如くなる。
(1) 混合すべき液体をいちいち計量すること。
(2) プランジャポンプ式混合比率設定装置において
は、 1) 混合比率の設定が段階的であること。
2) 混合比率の端数設定に当っては、溶剤で稀釈する
ことが必要であること。
3) 混合比率の大なる場合には、相当数のプランジャ
ポンプを必要とすること。
また、混合方式のスタテックミキサ式及び回転撹拌翼
式混合機においては、 1) 装置の容積が比較的大である。
2) 混合時間が比較的長い。
3) 複反応性樹脂液においては、混合作業中反応が進
行することがある。
4) 作業終了後、無駄が多く、清浄手入が大変であ
る。
本発明の動機は、比率の大きいかつ精密微量の液体混
合比率の設定を容易にかつ簡便に行うと共に、これら混
合装置の縮小化と混合時間の短縮化をはかることにあっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の要旨は、混合すべき複数種の液体の流路上に
設けられた自動開閉バルブをパルス信号によって開閉
し、該パルス信号の周期及び開閉時間を設定することに
よって、それぞれの流量を調整し、それらをより細い流
路即ち隘路に通し、かつそれらの隘路の出口の延長線を
集中させ、それらからの流出流を互いに衝突させること
によってそれらを短時間に混合し、しかる後それらをノ
ズルより吐出又は噴出する方法である。
元来、パルス信号というのは、1秒間に数サイクルか
ら数千サイクルまであり、またこれら数値即ち周期、開
時間、閉時間は、パルスコントローラにより、容易に、
かつ任意に変えられ設定されて、発信されるものであ
る。従って、それらの開時間のサイクルはミリセコンド
(ms)単位で設定できる。この開時間のトータルは、液
体の開閉バルブ通過量に比例することになる。そして、
このミリセコンド単位にて通過する液体の量の設定調整
によるものは、実際上無段階調整と考えても差支えな
い。このパルス信号を利用し、自動開閉バルブを開閉し
て、該バルブを通過する液体の量を精密かつ微量的に制
御し、それらを複数の各液毎に行って各液の流出量を調
整するものである。
次に本発明の方法について説明する。
第一の方法 第1図参照されたい。二種又はそれ以上の液体A,B,…
はそれぞれ循環しており、同回路8A,8B,…上に設けられ
たそれぞれの自動開閉バルブ1A,1B,…に対するそれぞれ
のパルス信号により、同バルブを開閉すると、上記各液
体A,B,…は断続的に流出する。それらの流出量の一定時
間内におけるトータルは、上記パルス信号の開時間の積
算値に比例する。よって、パルス信号のミリセコンド単
位の開時間の設定により、上記バルブよりの流出量を概
ね無段階的に制御することができる。即ち、各液の混合
比率を精密に微量設定調整することができる。このよう
にして容量的混合比率の調整された各液体A′,B′,…
を、更にそれぞれの流路11,12,…に流し、それらを絞っ
て隘路13,14,…となし、かつそれらの隘路の出口の延長
線を集中させて、流速の上がった流出流A1,B1,…を互い
に衝突させ、それによってこれら液体を混合させ、それ
らの混合液体AB…を一本の流路16に導き、それをガン
10内の流路16を通って、ノズル17より混合液体を吐出又
は噴出する方法である。
上記液体の衝突とは、第5図にも示すように、各隘路
からの流出流の方向線が平面上にある場合をいう。この
場合に発生する衝突の力は、前述したスタテックミキサ
式や回転撹拌翼式混合機の場合に比べ格段と大きいもの
となる。特にそれらの流速が30m/sec以上の場合には顕
著となる。それらの大きな衝突の力によって、両液体が
互いに粉砕され、微細化して入り乱れる。即ち混合が行
われる。これらの流体力学的計算は余りにもアンノウン
ファクターが多く、計算は極めて難しいので一応省略す
ることとする。
しかし、上記の衝突する際に発生する力即ち隘路から
の流出する量と速度は、液体への加圧力、隘路の形状、
断面積の大きさ、長さ及び液体の特性、その時の温度等
によって左右される。従って両液体の混合比を変える際
には、上記該ファクターを変えて対応すればよい。
また上記正面衝突において、双方の流出流の力に著し
い差があると、大なる力が小さい方の隘路の出口を直圧
し、その流出を阻止することになる。それを防止するた
めには、双方の流出流の対向する方向を同一直線上に置
かなければよい。即ちこれらの流出方向を互いにかわ
し、交叉させて衝突させればよい。これによって大なる
力が小なる力の隘路の出口への直撃を避けしめることが
できる。なお、上記の交叉衝突を図で示すと第6図の如
く各流出流の方向線は逆円錐形面上にあることになる。
しかし円錐形状的においては、前記の平面状衝突の場合
に比し発生する力は比較的小で、従って混合効果も低下
することは避けられない。
第二の方法 本方法は、上記第一の方法における混合方法のみを改
変したもので、混合比率の設定及びその調整方法は全く
触れていないものである。また混合方法の改変といって
も、上記第一の方法による衝突による混合手段を複数回
繰返すものである。これらの方法を次に説明する。
第4図を参照されたい。加圧されかつ所要の混合比率
に調整された量のそれぞれの複数種の液体D,E,…を、そ
れぞれの流路21,22,…に流し、これらの流路を絞って隘
路23,24,…となし、そこを通して流速を上げると共に、
それら隘路の流出口の延長線を集中させて、それらの流
出流D1,E1,…を互いに衝突させ、それによってこれら液
体D,E,…を、混合して一次混合液体DE1とし、それを一
本の流路26に導き、その一次混合液体DE…を二本の流
路27,28に分け、次ぎへの進入流路31,32となしこれらの
流路を絞って再度隘路33,34を通して流速を上げ、それ
らの流出口を対面させて、それらの流出流を正面衝突さ
せ、それによって上記の一次混合液体DE…を再び混合
させて二次混合液体DE…とし、それを一本の流路35に
導き、そして又、必要によって再三上述と同様の作業を
繰返して三次混合液体DE…、四次混合液体DE4…を
得、最後に一本の流路36を通してノズル37等に導き、そ
れらより吐出又は噴出する方法である。
なお、上述の衝突においては、これらの流出流の速度
が低い場合には、所望の混合効果は得られず、実験の結
果、それらの中何れか一方が、少なくとも30m/min以上
であることが望ましいということが判った。
また液体として実験上取扱って効果のあったものは、
溶解型コーティング材、エマルジョン型コーティング
材、二液混合硬化性樹脂における主剤又はその硬化剤、
触媒、溶剤等である。
上記液体の中、比較的高粘度のものは勿論のこと、ま
た混合比を精密に調整する際、前述の如く、供給液体の
粘度を下げることによって、隘路よりの流出流の流量を
上げることもできるので、液体を加温することもある。
次に上述した本発明による第一の方法に基く装置の回
路構成及び混合装置について説明する。第9図を参照さ
れたい。複数箇のタンク46A,46B,…より循環回路48A,48
B,…が配管される。該循環回路48A,46B,…上に、それぞ
れ、先ずタンク側から、圧送ポンプ47A,47B,…が次に
(必要によってはヒータH)フィルタF、そして自動エ
ア式開閉バルブ41A,41B,…そしてそれらの戻り配管は流
量調整弁51A,51B,…を介して再び上記ポンプの入口に接
続される。また上記自動エア式開閉バルブ41A,41B,…の
エア操作部はソレノイド式切換エアバルブ42A,42B,…の
エア切換部に、更に伸びて操作エア源CAに配管接続され
る。また該ソレノイド式切換エアバルブ42A,42B,…のソ
レノイド部はパルスコントローラ43にそれぞれ配管接続
される。そして上記自動エア式開閉バルブ41A,41B,…の
流出口58A,58B,…はそれぞれ衝突式混合装置のボディ60
の流出流路59A,59B,…に接続され、更に進んで衝突混合
板61上の進入流路64A,64B,…に接続される。
上記衝突混合板61の構造は、円筒状であり、上下の二
部に分割される。上部はスリット板62とし、上面は上述
の二本の進入流路64A,64Bが、同板上の中心点を中心に
して外周寄りにほぼ等分角に貫通して設けられる。かつ
該板の下面の中心部には混合室の一部として深さD1の盲
穴が設けられ、また該盲穴と上記二本の進入流路64A,64
Bとの間を結ぶ中心線上には、二本のスリット65,66が設
けられる。次に下部は混合板63とし、その中心部には上
記の盲穴68sと同径の穴である深さD2を有する混合室68
が設けられ、該室の下方には流下流路69が設けられる。
上記の衝突混合板の流下流路はボディ60内の吐出流路70
に接続され、更にノズル71等に接続される。
次に本発明の第二の方法に基く装置の回路構成及び混
合装置について説明する。同回路については、上記第一
の方法に基く装置によるもの(第9図)と全く同様につ
き、図面及び説明は省略する。よって相違するところの
衝突式混合装置についてのみ説明する。第10図及び第11
図を参照されたい。上記回路上の自動エア式開閉バルブ
41A,41B,…の流出口58A,58B,…はそれぞれ衝突式混合器
のボディ100の流入流路99A,99B,…に接続され、更に進
んで第一衝突板101上のそれぞれの進入流路104A,104B,
…に連通する。
上記第一衝突混合板101の構造は、円筒状であり、上
面は上述の三本又はそれ以上の進入流路104A,104B,…
が、同板上の中心点を中心としてほぼ等分角に同板の外
周寄りに貫通して設けられる。かつ該板の下面の中心部
には、混合室の一部108sとしての深さD3の盲穴が設けら
れ、また該盲穴と上記複数本の進入流路104A,104B,…と
の間を結ぶ中心線上には、複数本のスリット105,106,…
が設けられる。
次に上記第一衝突混合板101の下面には、第二衝突混
合板111が接続される。該板の構造は、上記第一衝突混
合板101と同じく円筒状であり、いうなれば該板の上方
に、混合室からの流下流路の分岐流路を設けたものを上
乗(うわのせ)したものである。即ち上記第一衝突混合
板101の下面の混合室の一部(盲穴)108sと同径の孔
が、該第二衝突混合板111の上面にある深さD4をもって
下方に向けて明けられ、これを混合室108とする。更に
該混合室108の下方には、ある深さD5をもって一本の流
下流路109があけられ、そして該流下流路109に対して、
直角にかつ直線上に左右に振り分けられた分岐流路113
A,113Bが設けられ、またこれら分岐流路113A,113Bはあ
る長さLをもって直角に下向きの進入流路114A,114Bが
下面より明けられる。以降は前記第一衝突混合板101と
同様である。即ち該板の下面の中心部には、混合室の一
部118sとして盲穴が設けられ、該盲穴と上記二本の進入
流路114A,114Bとの間の中心線上に、二本のスリット11
5,116が設けられる。そして該第二衝突混合板111を前記
第一衝突混合板101に接続する際には、それぞれのスリ
ット即ち105,106と115,116が互いに交叉するように重ね
られる。
以上、二箇の衝突混合板が重ねて接続されたが、必要
によっては、同様構造より成る第三衝突混合板121、更
に第四衝突混合板131、第五衝突混合板141、……等と複
数箇の衝突混合板を重ねて接続し、ボディ100内に組み
込まれる。
上述のように接続された最後の衝突混合板上の混合室
148よりの流下流路149が、ボディ100内の吐出流路150に
連らなり、続いてノズル152等に接続される。
なお、上記衝突混合後における一本の降下流路109,10
9,…の分岐流路113A,113Bの代わりに、円盤状流路112
(第7図)となしたもの、又は円錐状112(第8図)と
なしたものもあげられる。また、上記複数箇のそれぞれ
のスリットの方向は、第一衝突板を除いて、平面的にみ
て、交叉して積み重ねることとしたが(第14図)、これ
らの方向を平面的にみて、合致するように積み重ねて
(第15図)もよい。
上記スリットの断面形状は三角形若しくは四角形が望
ましい。前者は製作容易、後者は断面抵抗小などの利点
がある。
〔作用〕
先ず、回路の作用について説明する。再び第9図を参
照されたい。先ず、それぞれの液体A,B,…は各タンク46
A,46B,…より、ポンプ47A,47B,…により吸入圧送され
る。その圧力はそれぞれ液体において適切な圧力に調整
され、一定かつ連続的なものとする。そして、共に、必
要によってはヒータHにより加熱され、フィルタFを通
して自動エア式開閉バルブ41A,41B,…内に送入される。
これら自動エア式開閉バルブは、パルスコントローラ43
より発せられた、それぞれの信号により、先ずソレノイ
ド式切換エアバルブ42A,42B,…がパルス的に開閉する。
それによって操作エアが自動エア式開閉バルブ41A,41B,
…内に送入され、該自動エア式開閉バルブを、上記のパ
ルス信号に同調して開閉する。そして、該自動エア式開
閉バルブの開時間の積算された分だけ、それぞれの液体
A,B…は通過流出される。これらの量は、パルスコント
ローラによって設定されたそれぞれのパルス信号による
もの、即ち設定された混合比にマッチしたものである。
そしてこれらの液体は次の混合装置のボディ60に導かれ
るが、その前に、パルス信号による開閉について説明す
る。
上記パルス信号のサイクル、開閉時間は、前述したよ
うに、ミリセコンド単位にて、如何様にも設定そして発
信される。その事例を第16A図ないし第16C図に示す。第
16A図はA液に対する即ち自動エア式開閉バルブ41Aに対
し、パルプ信号発信を停止した場合で、同バルブは連続
的に開又は閉とせしめられる。他方B液に対す自動エア
式開閉バルブ41Bに対するパルス信号は周期10サイク
ル、開5ms、閉95msとした場合のダイヤグラムである。
これによってそれぞれの自動エア式開閉バルブの液体の
流出量はA液100:B液5即ち混合比20:1のものが得られ
る。
次に、混合比に基くパルスの設定について述べる。先
ず混合比を5:3.3とする。第16B図を参照されたい。A液
に対しては、パルス信号のサイクル50Hz、開閉時間共に
10ms、B液に対してはサイクルは上記と同じく50Hz、開
時間6.6ms、閉時間13.4msと設定すれば混合比は上記の
A液5:B液3.3となる。
こんどは三液の混合比を設定する。即ちA液:B液:C液
=40:8:3とする。第16C図参照されたい。A液に対して
はサイクル30Hz、開時間22.2、閉時間11.1、B液に対し
てはサイクルは同じく30Hz、開時間4.4ms、閉時間28.9m
s、そしてC液に対しては、サイクルは15Hz、開時間3.3
ms、閉時間56.9msとすれば、この場合の混合比はA液4
0:B液8:C液3となる。
上記の計算は、紙上の計算であり、実際的には、開時
間のトータルに忠実には流出しない。何故なら、バルブ
即ち弁の安全開閉にはサブミリセコンド単位の時間を要
し、その途中における液体の流出は、完全開時より少
く、従って、トータル的にはトータル時間よりも少目に
通過する。これらの誤差は、バルブの構造、液体の粘度
等によって左右されるので、一概には決められない。従
って、実際問題としては、実際の統計に基き、それによ
り補正値を算出することが望ましい。
このようにして混合比が設定され調整された各液は、
各自動エア式開閉バルブ41A,41B,…のそれぞれの流出口
58A,58B,…より、混合装置のボディ60内の流入流路59A,
59B,…を通って、進入流路64A,64B,…に進み、衝突混合
板61に達する。そして該板の上部即ちスリット板62上面
の複数本の進入流路64A,64B,…内をそれぞれ通過して、
細いスリット孔65,66,…に達し、その中を通過する。そ
の際、それぞれの液体の流速は高速化(30m/sec前後)
され、スリット孔65,66,…より流出した複数種の液体A,
B,…は、二つの流出液A1,B1,…となって互いに衝突す
る。この際、これらは何れも高速であり、それらの運動
量は大きく、またそれらの力によってこれら液体A,B,…
は微細に粉砕され、また衝突による乱流によってこれら
液体A,Bは混り合う。このようにして混じり合った混合
液体AB1は混合室68より後続の混合液体に押され、流下
流路69に出、続いてボディ60内の吐出流路70を通り、そ
れに接続されたノズル71等により吐出又は噴出されるの
である。
次に上記発明は本発明の第一の方法に基く装置に対す
るものであるが、次に同じく第二の方法に基く装置につ
いて説明する。同回路構成は、上記のものにおいて、衝
突式混合装置のみを変えたものであって、パルス信号に
よる混合比率設定調整装置は全く同様である。よって同
回路の作用の説明は重複するので省略し、混合装置のみ
について説明する。
第10図及び第11図を参照されたい。所要圧力に加圧さ
れた複数種の液体D,E,…はそれぞれの自動開閉バルブ41
A,41B,…を介して本装置のボディ100内の受入流路99A,9
9B,…を通って、第一衝突混合板101に達する。そして該
板上の進入流路104A,104Bに入り、その突き当りにて、
細いスリット孔105,106内に進入する。同スリット内を
通過中、上記それぞれの液体D,E,…は高速化されて、互
いに一点に向けられたスリット孔より混合室108内に流
出する。と同時にこれらの流出流D1,E1,…は互いに衝突
する。この際、双方とも高速でありそれらの運動量は大
きく、それらの力によってこれら液体D,E,…は微細に粉
砕され、また衝突による乱流によってこれら液体D,E,…
は混り合う。このようにして混じり合った混合液体DE…
は混合室108より後続の混合液体に押されて流下流路1
09に出る。該混合液体DE…は左右に振り分けられた分
岐流路113A,113Bを通り、それぞれの進入流路114A,114B
に入る。そしてその突き当りにて、また上記の場合と同
じくそれぞれのスリット孔115,116に進入する。以降は
上記と同じく、それぞれスリット孔を出たあと、正面衝
突により第二次の混合が行われるのである。以上が第一
衝突混合板101及び第二衝突混合板111によって得られた
混合液体DE…であるが、時によっては、再三混合が必
要とされる場合がある。その時は、上記第二衝突混合板
111と同様構造の第三衝突混合板121内を又は更に第四、
第五衝突混合板131,141内を通過させ、上述と同様の混
合効果を得せしめるものである。上述のようにして、十
分に満足すべき状態で得られた混合液体DE…は、上記
衝突混合板を出て、ボディ100内の吐出流路150内に入
り、それに接続するノズル152より大気中に吐出又は噴
出されるものである。
なお、上述においては、混合比率設定調整用として、
自動エア式開閉バルブを使用したが、取扱う液圧が比較
的低く、かつ少量の場合には、ソレノイド式開閉バルブ
を使用することもできる。
〔発明の効果〕
本発明の方法と装置によれば、極めて容易に、概ね無
段階的に複数の液体の混合比率を設定調整することがで
き、かつ、これらの液体の混合作業を0.5〜2.0ccという
小容積の混合室内にて、最も効果的に混合を行い、必要
あればそれを数回繰返すことによって所望する混合を行
い得るもので、精密微量の混合比をも設定することがで
きるのみならず、可動部がなく、構造簡単、手入容易な
る上、熱損失も少く、高温液体とも吐出又は噴出するこ
とができ、品質の向上、作業の効率化に寄与するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第一の方法の説明図 第2図は第
1図上“J"−“K"断面図 第3図は第4図上“L"−“M"
断面図 第4図は本発明による第二の方法における混合
装置の側断面図 第5図は平面状衝突の斜視説明図 第
6図は円錐形状衝突の斜視説明図第7図は円盤状流路の
斜視説明図 第8図は円錐形状流路の斜視説明図 第9
図は本発明の第一の方法に基く装置の回路構成図 第10
図は本発明の第二の方法に基く装置の混合装置のみの側
断面図 第11図は第10図上“P"−“Q"の側断面図 第12
図は第10図上“S"−“T"断面図(円盤状流路) 第13図
は衝突混合板上の円錐形状流路の側断面図 第14図は積
み重ねられた複数箇の衝突混合板のそれぞれのスリット
の交叉された状態の平面図 第15図は同上においてそれ
ぞれのスリットが同一線上に積み重ねられたものの平面
図 第16A図ないし第16C図は本発明に使用され混合され
る各液に対するパルス信号の例 第17図は従来のマルチ
プランジャポンプ式の混合装置 第18図は従来のスタテ
ック混合器付きガンの一例 第19図は従来の撹拌式混合
器付きガンの一例 主要な符号の説明 1A,1B,41A,41B,……自動エア式開閉バルブ、2A,2B,42A,
42B,……ソレノイド式三方切換バルブ、3,43,……パル
スコントローラ、6A,6B,46A,46B,……液体タンク、7A,7
B,47A,47B,……液体ポンプ、8A,8B,48A,48B,……循環回
路、9A,9B,58A,58B,……自動エア式開閉バルブ内の流出
流路、10,20,60,100,……混合装置のボディ、11,12,21,
22,59A,59B,99A,99B,……受入流路、13,14,23,24,33,3
4,65,66,105,106,115,116,……隘路、16,26,35,69,109,
119,……降下流路、17,37,71,152,……ノズル、27,28,1
13A,113B,……分岐流路、31,32,114A,114B,……進入流
路、61……衝突混合板、62……スリット板、63……混合
板、68,108,118,148,……混合室、70,150,……吐出流
路、101,111,121,131,141,151,……衝突混合板、A,B,C,
D,E,F,……混合されるべき各種液体、A1,B1,D1,E1,……
隘路よりの流出流、AB…1,DE…1,DE…2,DE…X,……衝突
混合液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二種又はそれ以上の液体(A,B,…)をそれ
    ぞれある一定圧に加圧し、かつそれらの流路上に設けら
    れた自動開閉バルブ(1A,1B,…)をパルスコントローラ
    (3)を介して開閉せしめ、該パルスコントローラ
    (3)よりのパルス信号の周期及び開時間、閉時間をあ
    る必要とする値に設定し、上記自動開閉バルブ(1A,1B,
    …)を通過する液体(A,B,…)の量を微量精密に調整
    し、それらをそれぞれの流路(9A,9B,…)を介して衝突
    式混合器(10)内の流路(11,12,…)に導き、更にこれ
    ら流路の先を絞って隘路(13,14,…)となし、それによ
    ってそれらの流速を上げ、かつ、それら隘路の出口の延
    長線を集中させることによって、それらよりの流出流
    (A1,B1,…)を互いに衝突させ、その後一つの流路(1
    6)を通してノズル(17)より噴出せしめることを特徴
    とする液体の混合比率の設定調整と噴出方法。
  2. 【請求項2】衝突式混合器内における、隘路による流出
    流の流速を上げることと、流失流の衝突とが、直列多段
    に行われるように構成されていることを特徴とする、特
    許請求の範囲第1項に記載された液体の混合比率の設定
    調整と噴出方法。
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