JPH08153988A - 電磁シールド材及び電磁シールド部品 - Google Patents

電磁シールド材及び電磁シールド部品

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JPH08153988A
JPH08153988A JP6294103A JP29410394A JPH08153988A JP H08153988 A JPH08153988 A JP H08153988A JP 6294103 A JP6294103 A JP 6294103A JP 29410394 A JP29410394 A JP 29410394A JP H08153988 A JPH08153988 A JP H08153988A
Authority
JP
Japan
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electromagnetic shield
electromagnetic
electronic parts
soft magnetic
noise
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Pending
Application number
JP6294103A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Shikai
信彦 鹿井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立コストの低減と電子部品の外形の小型化
となる電磁シールド材を提供する。 【構成】 流動性で、且つ、経時硬化性があるシリコン
系材料等の封止材にMn−Zn若しくはNi−Zn等の
軟磁性粉末を混合し、且つ、これを混練して電磁シール
ド材6を形成し、この電磁シールド材6を電磁ノイズの
発生源であるコンバータトランス1やチョークコイル2
の外周に塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の電磁ノイズ
を抑制する電磁シールド材及びこれを利用した電磁シー
ルド部品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば電子機器等の分野に於いて
は、機器の小型化が要求されており、例えば電源部分に
関しては、スイッチング電源の採用による小型化が図ら
れている。さらに、スイッチング電源の内部部品である
コンバータトランスやチョークコイルに関しては、スイ
ッチング周波数を高くすることにより、より小型にする
ことが可能であるため、スイッチング周波数は年々高周
波化する傾向にある。これに伴い、コンバータトランス
やチョークコイル等から発生する電磁ノイズは年々広帯
域化・高レベル化しており、この電磁ノイズにより機器
本体もしくは他の機器が誤動作するという障害が発生し
ている。この様な障害を起こさないために、スイッチン
グ電源等に関しては、電磁ノイズの発生を極力抑えるこ
とや、発生したノイズに関しては、それが他の電子部品
に悪影響を及ぼさないことが望まれており、各種EMI
企画等により発生するノイズへの規制が行われている。
【0003】かかる状況から、従来は電磁ノイズ(輻射
ノイズ)を抑制するために、図3(a),(b)に示す
ように、コンバータトランス1やチョークコイル2に銅
箔製のショートリング3を巻き付け、これを半田部4に
て固定したり、図4(a),(b)に示すように、上記
電子部品に金属製のシールドケース5を被せたりしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
手段においては、銅箔のコストがかかると共に、ショー
トリング3の巻き付け工程が面倒であり組立にコストが
かかるという欠点があった。また、後者の手段において
は、シールドケース5自体が高価であると共にシールド
ケース5を設置することにより電子部品の外形が大型化
するという欠点があった。
【0005】そこで、本発明は、組立コストの低減と電
子部品の外形の小型化に供する電磁シールド材及びこれ
を利用した電磁シールド部品を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の電磁シールド材は、流動性があり、且つ、経
時硬化性のある封止材に軟磁性材料を混合したものであ
る。
【0007】また、本発明の電磁シールド部品は、流動
性があり、且つ、経時硬化性のある封止材に軟磁性材料
を混合した電磁シールド材を、電子部品の外周に塗布し
たものである。
【0008】
【作用】封止材として流動性のある材料を用いているの
で、形状を自由に変えるため、これを電子部品の外周に
塗布すればその後固化して電子部品を被覆するもので、
組立工程も簡単で、且つ、電子部品の外形も電磁シール
ド材の被覆厚み分大きくなる程度である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1から図2に本発明の一実施例が示されている。
図2(a)には一般的なスイッチング電源の概観図が示
されている。図2(a)において、コンバータトランス
1及びチョークコイル2がノイズ発生源となる電子部品
である場合に、これら電子部品に図2(b)に示す如く
電磁シールド材6を塗布する。
【0010】この電磁シールド材6は、流動性があり、
且つ、経時硬化性のある封止材に軟磁性材料(好ましく
は磁性粉末)を混合し、且つ、これを混練したものであ
る。具体例としては、シリコン系材料(例えばシリコン
ゴム)の封止材とMn−Znの軟磁性材料との混合物、
シリコン系材料(例えばシリコンゴム)の封止材とNi
−Znの軟磁性材料との混合物がある。また、封止材と
して接着剤を使用し、これと上記した各磁性材料との組
み合わせでも良い。
【0011】また、電磁シールド材6は、その磁性材料
の混合比を高めればそれに応じて電磁ノイズの減衰率が
高まる。
【0012】図1(a),(b)に示す如く、コンバー
タトランス1やチョークコイル2の外周に塗布した電磁
シールド材6はしばらくすると固化し、コンバータトラ
ンス1やチョークコイル2を電磁シールド材6が被覆す
る電磁シールド部品7となる。ここで、電磁シールド材
6は電子部品の形状に沿った形状に変化するため、電子
部品の外形はあまり大きくならない。そして、コンバー
タトランス1やチョークコイル2が発生する電磁ノイズ
は電磁シールド材6によってカットされ、他の電子部品
に対する電磁ノイズの影響が抑制される。
【0013】また、図2(a)において、ノイズ発生源
であるコンバータトランス1やチョークコイル2が、隣
接部品との間隔を非常に狭く設置しなければならない場
合においても、コンバータトランス1やチョークコイル
2に電磁シールド材6を直接塗布すれば良いため、容易
に電磁シールドできる。即ち、電磁シールド材6は形状
を自由に変えることができ、狭い場合へも容易に塗布す
ることが可能であるため、実装スペースの狭小化が達成
される。
【0014】さらに、電磁シールド材6に放熱性の良い
材質を放熱フィラーとして添加することにより、コンバ
ータトランス1の如く比較的発熱の大きい部品の温度上
昇を抑える効果も同時に得られる。但し、放熱性の良い
部材の添加量は所望の絶縁性を阻害しない程度に抑える
必要がある。
【0015】尚、上記実施例においては、電磁ノイズを
発生する電子部品に電磁シールド材6を塗布したが、電
磁ノイズにより悪影響を受ける電子部品に電磁シールド
材6を塗布して電磁シールド部品7として構成しても良
い。また、電磁ノイズを発生する電子部品と電磁ノイズ
による悪影響を受ける電子部品との双方に電磁シールド
材6を塗布しても良い。
【0016】尚、シリコン系材料の封止材とBa系材料
若しくはSr系材料等の硬磁性材料との組み合わせによ
り、任意の形状の磁石を容易に形成できる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、流動
性があり、且つ、経時硬化性のある封止材に軟磁性材料
を混合して電磁シールド材を構成したので、この電磁シ
ールド材を電子部品の外周に塗布するだけで電磁シール
ドでき、しかも、電子部品の形状に沿った形状に変化す
るため、組立コストの低減と電子部品の外形の小型化、
ひいては実装スペースの狭小化に供するという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はそれぞれ電磁シールド部品の
断面図(実施例)。
【図2】(a)はスイッチング電源の概観図、(b)は
ノイズ発生源である電子部品に電磁シールド材を塗布し
た場合のスイッチング電源の概観図(実施例)。
【図3】(a),(b)はそれぞれショートリングによ
る電磁シールドを施した電子部品の斜視図(従来例)。
【図4】(a),(b)はシールドケースによる電磁シ
ールドを施した電子部品の斜視図(従来例)。
【符号の説明】
1…コンバータトランス(電子部品) 2…チョークコイル(電子部品) 6…電磁シールド材 7…電磁シールド部品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性があり、且つ、経時硬化性のある
    封止材に軟磁性材料を混合したことを特徴とする電磁シ
    ールド材。
  2. 【請求項2】 流動性があり、且つ、経時硬化性のある
    封止材に軟磁性材料を混合した電磁シールド材を、電子
    部品の外周に塗布したことを特徴とする電磁シールド部
    品。
  3. 【請求項3】 前記軟磁性材料は、Mn−Zn系又はN
    i−Zn系フェライトであることを特徴とする請求項1
    に記載の電磁シールド材、又は、請求項2に記載の電磁
    シールド部品。
  4. 【請求項4】 前記封止材は、シリコン系材料であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電磁シールド材、又
    は、請求項2に記載の電磁シールド部品。
JP6294103A 1994-11-29 1994-11-29 電磁シールド材及び電磁シールド部品 Pending JPH08153988A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017006784A1 (ja) * 2015-07-06 2017-01-12 株式会社村田製作所 Dc-dcコンバータ
JP2020150036A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 藤倉化成株式会社 磁性塗料組成物
CN112930102A (zh) * 2021-01-22 2021-06-08 西安应用光学研究所 柔性气密性电磁屏蔽装置
ES2843448A1 (es) * 2020-01-16 2021-07-16 Univ Sevilla Dispositivo para apantallamiento de bobinas de rechazo de modo comun

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JPWO2017006784A1 (ja) * 2015-07-06 2017-11-09 株式会社村田製作所 Dc−dcコンバータ
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CN112930102A (zh) * 2021-01-22 2021-06-08 西安应用光学研究所 柔性气密性电磁屏蔽装置
CN112930102B (zh) * 2021-01-22 2022-10-14 西安应用光学研究所 柔性气密性电磁屏蔽装置

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