JPH08152125A - 灰ホッパ - Google Patents

灰ホッパ

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JPH08152125A
JPH08152125A JP29692794A JP29692794A JPH08152125A JP H08152125 A JPH08152125 A JP H08152125A JP 29692794 A JP29692794 A JP 29692794A JP 29692794 A JP29692794 A JP 29692794A JP H08152125 A JPH08152125 A JP H08152125A
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JP
Japan
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ash hopper
ash
water
hopper
furnace
Prior art date
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Pending
Application number
JP29692794A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Watabe
恒夫 渡部
Yoshito Kawamoto
義人 川本
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Publication of JPH08152125A publication Critical patent/JPH08152125A/ja
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保守時に灰ホッパ内部及び火炉内部への作業
員の出入り及び資材の搬入・搬出と、内部での作業を安
全且つ能率良く行うと共に、運転中に水漏れが生じない
灰ホッパを提供することにある。 【構成】 灰ホッパ1をシール溝9底部とホッパ水4の
運転水位との間で上部灰ホッパ21と下部灰ホッパ22
とに分割可能な構造とし、分割時に上部灰ホッパ21は
ジャッキ25により吊り上げて支持し、下部灰ホッパ2
2は台車26に搭載して水平方向へ移動させることによ
り、上部灰ホッパ21下と下部灰ホッパ22の上に作業
空間があわせて確保される。耐火材15の上部灰ホッパ
21と下部灰ホッパ22との分割面はホッパの内側に向
かって下がり勾配に傾斜している。 【効果】 上部灰ホッパ下と下部灰ホッパ上に作業空間
が確保されるので、火炉や下部灰ホッパへの補修用資材
の搬入を安全・容易・短時間に実施でき、ボイラの運転
停止時間が短縮し稼働率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭焚きボイラの火炉
下部に設置して落下灰を水浸冷却し排出する灰ホッパに
関し、特に灰ホッパ及び火炉の内部補修の作業性及び安
全性に配慮した灰ホッパに関する。
【0002】
【従来の技術】石炭焚きボイラでは火炉の下部に水を貯
溜した槽いわゆる灰ホッパを設け、火炉からの落下灰を
水浸冷却して集め外部へ排出している。
【0003】灰ホッパの内部を補修する場合や、その上
部にある火炉内部を点検補修するための足場材及び補修
部品を搬入する場合には、灰ホッパに設けたマンホール
又は資材搬入用の開口を使用している。
【0004】図9は従来の灰ホッパと火炉との関係を示
すボイラの側断面図である。
【0005】本図に示すように灰ホッパ1は火炉2の下
部に設置されている。
【0006】図10は従来の灰ホッパの構成を示す説明
図である。
【0007】本図に示すように、灰ホッパ1の内部には
ホッパ水4が貯溜張され一定の水位に保持されている。
火炉から落下した高温の灰はホッパ水4による熱衝撃で
破砕冷却され、灰ホッパ1の底部に沈降しドラッグチェ
ーン3により外部へ排出される。火炉2内と外部との通
気を遮断し、且つボイラの熱膨張に伴う火炉2の垂下移
動と地上に設置された灰ホッパ1との相対変位を吸収す
る方法としては、火炉2側に取りつけたシール板7をシ
ール水8を満たしたシール溝9に浸漬したいわゆる水封
構造が採用されている。
【0008】図11は従来のドラッグチェーン式灰ホッ
パの正面図である。
【0009】本図に示すように、ドラッグチェーン3は
灰ホッパ1の全長にわたって設置されていて、火炉2か
ら落下した灰は灰ホッパ1の底部へ沈降し、ドラッグチ
ェーン3により灰排出口10から灰溜11へ投入され、
コンベヤ12により搬出される。ドラッグチェーン3や
そのガイドであるピニオンは灰により激しい磨耗損傷を
受けるので、ボイラの運転を停止し補修する必要があ
る。補修時の作業員の出入り及び補修部品や資材の搬
入、搬出は、灰ホッパ1の運転時の貯水面より下のホッ
パ水4が存在する位置に設けられたマンホール5又は資
材搬入口6から行っていた。
【0010】図12は従来の水流式灰ホッパ正面図であ
る。
【0011】図13は図12の側面図である。
【0012】本図に示すように、火炉2から落下した灰
は灰ホッパ1の底部へ沈降し数時間分堆積させた後、ホ
ッパ水4による水流により灰排出口10から排出され
る。補修時の作業員の出入り及び補修部品や資材の搬
入、搬出は、ドラッグチェーン式灰ホッパと同様に灰ホ
ッパ1の運転時の貯水面より下のホッパ水4が存在する
位置に設けられたマンホール5又は資材搬入口6から行
っていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の灰ホッパ1に設
けたマンホール5や資材搬入用開口6は、直径が例えば
600〜800mmと狭く且つ垂直面に配置されている
ので、資材はトラックから一旦床上に荷降ししてから水
平方向に搬入する必要がある。従って多くの人手と長時
間を要していた。灰ホッパ1内部のドラッグチェーン3
などの補修作業は、ボイラの運転を停止して行うため短
時間で終了することが求められるが、ボイラを停止して
も火炉からの残留放射熱で灰ホッパ1内は温度が高く、
作業開始可能温度まで冷却することに長時間を要してい
た。また、灰ホッパ1の内部補修作業において、灰ホッ
パ1上部の空間が小さいためクレーンなどの揚重機が使
用できず手作業となるので、多くの人手と長い補修時間
を要していた。
【0014】これらの補修はボイラの運転を停止して行
うため長い補修時間は、プラントの稼働率を低下させて
いた。
【0015】また、灰ホッパ1の内部補修作業時に、作
業者の頭上へ火炉から灰や機材が落下する危険があっ
た。
【0016】更に、マンホール5や資材搬入口6は、ホ
ッパ水4の水面下に設けられていたため灰ホッパ1運転
時に水漏れを起こすこともあった。
【0017】本発明の目的は、保守時に灰ホッパ内部及
び火炉内部への作業員の出入り及び資材の搬入・搬出
と、内部での作業を安全且つ能率良く行うと共に、運転
中に水漏れが生じない灰ホッパを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、石炭焚きボ
イラの火炉下部に設置し、該火炉からの落下灰を冷却す
る水を貯溜する灰ホッパにおいて、上部構造体と下部構
造体に分割可能な構造とし、分割時に前記上部構造体を
火炉またはボイラ鉄骨から支持する上部構造体支持手段
と、前記下部構造体を水平方向へ移動させる下部構造体
水平移動手段とを有することにより達成される。
【0019】上記目的は、石炭焚きボイラの火炉下部に
設置し、上端部にシール水を保有するシール溝を形成
し、落下灰を冷却する水を貯溜する灰ホッパにおいて、
前記冷却水面より上方で上部構造体と下部構造体に分割
可能な構造とし、分割時に前記上部構造体を上方に移動
させる上部構造体揚上手段と、前記下部構造体を水平方
向へ移動させる下部構造体水平移動手段とを有すること
により達成される。上記目的は、石炭焚きボイラの火炉
下部に設置し、上端部にシール水を保有するシール溝
と、該シール溝下方に落下灰を冷却する水を貯溜する水
貯溜部とを形成し、上部構造体と下部構造体に分割可能
な構造とし、該下部構造体を水平方向へ移動させる下部
構造体水平移動手段を有する灰ホッパにおいて、前記上
部構造体と前記下部構造体との分割位置が前記シール溝
底部と冷却水面との間であり、分割時に前記上部構造体
を上方に移動させる上部構造体揚上手段を設けたことに
より達成される。
【0020】上記目的は、石炭焚きボイラの火炉下部に
設置し、上端部にシール水を保有するシール溝と、該シ
ール溝下方に落下灰を冷却する水を貯溜する水貯溜部と
を形成し、上部構造体と下部構造体に分割可能な構造と
し、該下部構造体を水平方向へ移動させる下部構造体水
平移動手段とを有する灰ホッパにおいて、前記上部構造
体と前記下部構造体との分割位置が前記シール溝底部と
冷却水面との間であり、分割時に前記上部構造体を上方
に移動させるジヤッキを設けたことにより達成される。
【0021】上記目的は、石炭焚きボイラの火炉下部に
設置し、上端部にシール水を保有するシール溝と、該シ
ール溝下方に落下灰を冷却する水を貯溜する水貯溜部と
を形成し、耐火材で内張りした上部構造体と下部構造体
に分割可能な構造とし、該下部構造体を水平方向へ移動
させる下部構造体水平移動手段とを有する灰ホッパにお
いて、前記上部構造体と前記下部構造体との分割位置が
前記シール溝底部と冷却水面との間であり、前記耐火材
の分割面が内側へ下り勾配に傾斜した形状を成し、分割
時に前記上部構造体を上方に移動させる上部構造体揚上
手段を設けたことにより達成される。
【0022】上記目的は、石炭焚きボイラの火炉下部に
設置し、上端部にシール水を保有するシール溝と、該シ
ール溝下方に落下灰を冷却する水を貯溜する水貯溜部と
を形成し、上部構造体と下部構造体に分割可能な構造と
し、該下部構造体を水平方向へ移動させる下部構造体水
平移動手段とを有する灰ホッパにおいて、前記上部構造
体と前記下部構造体との分割位置が前記シール溝底部と
冷却水面との間であり、分割時に前記上部構造体を上方
に移動させる上部構造体揚上手段と、複数の前記下部構
造体及び複数の前記下部構造体水平移動手段とを設け、
何れか1つの下部構造体及び下部構造体水平移動手段を
前記上部構造体に連結したことにより達成される。
【0023】
【作用】上記構成によれば、灰ホッパを上部構造体と下
部構造体に分割し、上部構造体を上方へ移動し下部構造
体を水平方向へ移動することにより、上部構造体の直下
に空間ができるので灰ホッパの上部構造体及び火炉内部
への作業員の出入り及び資材の搬入・搬出が容易にな
り、内部作業の生産性と安全が向上する。
【0024】また、下部構造体を火炉直下から水平方向
へ移動することにより、下部構造体上には障害物のない
作業空間ができるので、クレーンが使用可能となり内部
への重量資材の搬入、長大で重いドラッグチエーンの搬
出が容易になる。
【0025】そして、灰ホッパを上部構造体と下部構造
体に分割する位置をホッパ水の運転水面上にすること、
この分割部分の耐火材形状を灰ホッパの内側に向かって
下がり勾配に傾斜させることにより、ホッパ水の漏れを
防止できる。
【0026】更に、下部構造体を複数台用意し、そのい
づれか1台を上部構造体と組合せて灰ホッパを運転し他
を予備とすることにより、ボイラの運転停止時間を下部
構造体の交換作業時間に留めることができ、また交換し
た下部構造体の補修作業も障害の無い空間で行えるため
補修時間を短縮することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0028】第1実施例 本実施例は灰をドラッグチェーンで排出するドラッグチ
ェーン式の灰ホッパに関する。以下、図1〜図4により
第1実施例について詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の第1実施例の外観構成を示
す正面図である。
【0030】本図に示すように2は火炉、3は火炉2か
らの灰を排出するドラッグチェーン、9は灰ホッパのシ
ール水を保有するシール溝、10はドラッグチェーン3
から灰が排出される灰排出口、11は灰排出口10から
落下する灰を溜める灰溜め、12は灰溜め11内の灰を
外部へ搬出するコンベヤ、16は図示せざるボイラを支
持する鉄骨、21は分割された灰ホッパの上部灰ホッ
パ、22は分割された灰ホッパの下部灰ホッパ、24は
上部灰ホッパ22を搭載するブラケット、25は火炉2
または鉄骨16に固定されブラケット24を吊り上げる
ジャッキ、26は下部灰ホッパ22を搭載して搬送する
台車、27は台車26が走行するレールである。
【0031】灰ホッパは上下分割線の位置で上部灰ホッ
パ21と下部灰ホッパ22とに分割可能になっていて、
上部灰ホッパ21はブラケット24に搭載されジャッキ
25に連結されている。また下部灰ホッパ22は台車2
6に搭載され床に敷設されたレール27上にある。火炉
2から落下した灰は下部灰ホッパ22の底部に沈降し、
ドラッグチェーン3により灰排出口10から灰溜め11
へ排出され、コンベヤ12により搬出される。
【0032】図2は図1を側面から見た縦断面図であ
る。
【0033】本図に示すように1は灰ホッパ、4は灰ホ
ッパ内に保有するホッパ水、7は水封構造のシール板、
8はシール水、9はシール溝、13は管寄せ、14は給
水管、15は灰ホッパ1内部にライニングされた耐火
材、28は分割面に挿入するパッキング、29は上部灰
ホッパ21と下部灰ホッパ22を連結するボルトであ
る。
【0034】火炉2からの灰はホッパ水4の中へ落下・
冷却され、底部に沈降してドラッグチェーン3により排
出される。火炉2の最下部には一般に管寄せ13とそれ
へ給水するための給水管14が設けられ、給水管14に
シール板7が連結しシール板7とシール溝9の中のシー
ル水8とによる水封構造が形成されている。水封構造を
備えていないボイラであっても本発明の適用は可能であ
る。
【0035】本実施例の灰ホッパ1の上下分割位置は、
ホッパ水4の運転水位よりも上が望ましく、その上下分
割位置が運転中に水没しない位置とすることにより水漏
が防止できる。
【0036】また、上下分割位置の耐火材15の分割面
を灰ホッパ1の内側に向かって下り勾配に傾斜させるこ
とにより、灰の大きな塊が落下した場合のホッパ水4の
飛散に伴う上部灰ホッパ21部分から分割部のパッキン
グ28部分を経て生ずる水漏れを防止できる。尚運転中
は分割部の上下のフランジにはパッキング28を挿入し
ボルト29により締めつけている。
【0037】ボイラの上下方向の伸びを吸収する目的
で、シール板7とシール溝9の底板とは上下方向寸法で
ボイラの伸び分以上の隙間を設けてあり、分割された上
部灰ホッパ21はこの隙間を利用し、ジャッキ25によ
り上方へ吊り上げるものである。例えば、シール板7と
シール溝9の底板との隙間は100mm程度であり、ジ
ャッキ25により吊り上げ距離は100mm以下で良
い。
【0038】図3は本発明の第1実施例の上部灰ホッパ
吊り上げ手段の説明図である。
【0039】本図は灰ホッパの上部灰ホッパ21を鉄骨
16から吊り上げる状態を示すもので、上部灰ホッパ2
1はブラケット24に搭載され、鉄骨16から吊り下げ
られたピストンタイプのジャッキ25により吊り上げら
れる。
【0040】図4は本発明の第1実施例の上部灰ホッパ
吊り上げ手段の説明図である。
【0041】本図に示すジャッキ25はセンターホール
タイプで鉄骨16上に固定して中心の穴からブラケット
24を持ち上げる。
【0042】図5は本発明の第1実施例の補修時の状態
を示す縦断面図である。
【0043】上部灰ホッパ21と下部灰ホッパ22を連
結するボルト29を取り除き、図3に示すジャッキ25
により吊り上げた後、下部灰ホッパ22は台車26によ
りレール27の上を上部灰ホッパ21から離れた位置ま
で水平方向へ移動される。その結果、上部灰ホッパ21
下に作業空間30a、下部灰ホッパ22上に作業空間3
0bが確保され、この空間にクレーンを持込み重量物の
取扱いが容易になるから安全で能率的な作業が行える。
【0044】第2実施例 本実施例は灰を水流で排出する水流式の灰ホッパに関す
る。以下、図5〜図6により第2実施例について説明す
る。
【0045】図6は本発明の第2実施例の外観構成を示
す正面図である。
【0046】図7は図6の側面図である。
【0047】水流式灰ホッパにおいて火炉2から落下し
た灰は下部灰ホッパ22に堆積し、ホッパ水4による水
流により下部灰ホッパ22底部の灰排出口10から排出
される。第2実施例の水流式灰ホッパは第1実施例のド
ラッグチェーン式灰ホッパと比較すれば、ドラッグチェ
ーンを用いないこと、灰排出口10の形状が異なること
以外は基本的に発明の構成、効果は同じで、灰ホッパは
上下分割線の位置で上部灰ホッパ21と下部灰ホッパ2
2とに分割可能になっていて、上部灰ホッパ21にブラ
ケット24に搭載されジャッキ25に連結されている。
また下部灰ホッパ22は台車26に搭載され敷設された
レール27上にある。
【0048】第3実施例 図8は本発明の第3実施例の構成を示す縦断面図であ
る。
【0049】上述の上下に分割した灰ホッパ1におい
て、台車26を取りつけた下部灰ホッパ22及び他の台
車26を取りつけた下部灰ホッパ23の2台を設置し、
そのいづれかの1台を上部灰ホッパ21へ連結して灰ホ
ッパ1を運転することにより、その間他の1台は灰ホッ
パ1運転中に内部の補修作業を完了させることができる
ので、ボイラの運転停止期間を補修作業時間分は短縮可
能でかつ安全性も向上する。
【0050】以上述べたように本実施例によれば、灰ホ
ッパを上下に分割し灰ホッパの下部を必要に応じ水平方
向へ移動することにより、灰ホッパ上部直下に空間が得
られるので、灰ホッパ上部及び火炉の内部補修用資材の
搬入や内部補修作業が能率よくしかも安全にできる。
【0051】灰ホッパ下部は火炉の直下から移動するの
で、火炉からの残留放射熱を受けず、火炉の冷却を待つ
必要無くボイラ停止後すぐに灰ホッパの補修作業に着手
できる。 灰ホッパ下部上の空間が広くなるためクレー
ン等の揚重機の使用が可能となり作業能率が向上するの
で、運転停止時間を更に縮減することができる。
【0052】灰ホッパ下部の内部補修作業時に、火炉の
灰や機材が頭上に落下する危険が回避され、作業が安全
に遂行できる。
【0053】灰ホッパの上下分割位置を、ホッパ水の運
転水位よりも高い位置とすること及びこの分割部分の耐
火材の分割面を灰ホッパの内側に向かって下り勾配に傾
斜させることより、ホッパ水の水漏れを防止することが
できる。
【0054】台車付き下部灰ホッパを2台設備すること
により、そのいづれかの1台が運転中に他の1台の補修
ができるので、補修によるボイラの運転停止時間を短縮
することができる。灰ホッパで最も多いドラグチェーン
系の故障や処理不能な大塊に成長した灰の落下に際して
も、下部灰ホッパの交換のみで運転に入ることができ
る。この交換作業はボイラへ負荷の最も低い深夜に完了
するので、明朝からの発電や工場生産に支障無く対処す
ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、灰ホッパを上下に分割
し灰ホッパの下部構造体を必要に応じ水平方向へ移動す
ることにより、灰ホッパの上部構造体直下に空間が得ら
れるので、灰ホッパの上部構造体及び火炉の内部補修用
資材の搬入や内部補修作業が能率よくしかも安全にでき
る。
【0056】灰ホッパ下部構造体は火炉の直下から移動
するので、火炉の冷却を待つ必要無くボイラ停止後すぐ
補修作業に着手でき、火炉の灰や機材が頭上に落下する
危険が回避され作業が安全に遂行できる。また、灰ホッ
パ下部上の空間が広くなるためクレーン等の揚重機の使
用が可能となり作業能率が向上する。
【0057】灰ホッパの上下分割位置を、ホッパ水の運
転水位よりも高い位置とすること及びこの分割部分の耐
火材の分割面を灰ホッパの内側に向かって下り勾配に傾
斜させることより、ホッパ水の水漏れを防止することが
できる。
【0058】台車付き下部灰ホッパを複数台設備するこ
とにより、そのいづれかの1台が運転中に他の台の補修
ができるので、補修によるボイラの運転停止時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の外観構成を示す正面図で
ある。
【図2】図1を側面から見た縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の上部灰ホッパ吊り上げ手
段の説明図である。
【図4】本発明の第1実施例の上部灰ホッパ吊り上げ手
段の説明図である。
【図5】本発明の第1実施例の補修時の状態を示す縦断
面図である。
【図6】本発明の第2実施例の外観構成を示す正面図で
ある。
【図7】図6の側面図である。
【図8】本発明の第3実施例の構成を示す縦断面図であ
る。
【図9】従来の灰ホッパと火炉との関係を示すボイラの
側断面図である。
【図10】従来の灰ホッパの構成を示す説明図である。
【図11】従来のドラッグチェーン式灰ホッパの正面図
である。
【図12】従来の水流式灰ホッパ正面図である。
【図13】図11の側面図である。
【符号の説明】
1 灰ホッパ 2 火炉 3 ドラッグチェーン 4 ホッパ水 5 マンホール 6 資材搬入口 7 シール板 8 シール水 9 シール溝 10 灰排出口 11 灰溜め 12 コンベヤ 13 管寄せ 14 給水管 15 耐火材 16 鉄骨 21 上部灰ホッパ 22 下部灰ホッパ 23 下部灰ホッパ 24 ブラケット 25 ジャッキ 26 台車 27 レール 28 パッキング 29 ボルト 30a 作業空間 30b 作業空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭焚きボイラの火炉下部に設置し、該
    火炉からの落下灰を冷却する水を貯溜する灰ホッパにお
    いて、上部構造体と下部構造体に分割可能な構造とし、
    分割時に前記上部構造体を火炉またはボイラ鉄骨から支
    持する上部構造体支持手段と、前記下部構造体を水平方
    向へ移動させる下部構造体水平移動手段とを有すること
    を特徴とする灰ホッパ。
  2. 【請求項2】 石炭焚きボイラの火炉下部に設置し、上
    端部にシール水を保有するシール溝を形成し、落下灰を
    冷却する水を貯溜する灰ホッパにおいて、前記冷却水面
    より上方で上部構造体と下部構造体に分割可能な構造と
    し、分割時に前記上部構造体を上方に移動させる上部構
    造体揚上手段と、前記下部構造体を水平方向へ移動させ
    る下部構造体水平移動手段とを有することを特徴とする
    灰ホッパ。
  3. 【請求項3】 石炭焚きボイラの火炉下部に設置し、上
    端部にシール水を保有するシール溝と、該シール溝下方
    に落下灰を冷却する水を貯溜する水貯溜部とを形成し、
    上部構造体と下部構造体に分割可能な構造とし、該下部
    構造体を水平方向へ移動させる下部構造体水平移動手段
    を有する灰ホッパにおいて、 前記上部構造体と前記下部構造体との分割位置が前記シ
    ール溝底部と冷却水面との間であり、分割時に前記上部
    構造体を上方に移動させる上部構造体揚上手段を設けた
    ことを特徴とする灰ホッパ。
  4. 【請求項4】 石炭焚きボイラの火炉下部に設置し、上
    端部にシール水を保有するシール溝と、該シール溝下方
    に落下灰を冷却する水を貯溜する水貯溜部とを形成し、
    上部構造体と下部構造体に分割可能な構造とし、該下部
    構造体を水平方向へ移動させる下部構造体水平移動手段
    とを有する灰ホッパにおいて、 前記上部構造体と前記下部構造体との分割位置が前記シ
    ール溝底部と冷却水面との間であり、分割時に前記上部
    構造体を上方に移動させるジヤッキを設けたことを特徴
    とする灰ホッパ。
  5. 【請求項5】 石炭焚きボイラの火炉下部に設置し、上
    端部にシール水を保有するシール溝と、該シール溝下方
    に落下灰を冷却する水を貯溜する水貯溜部とを形成し、
    耐火材で内張りした上部構造体と下部構造体に分割可能
    な構造とし、該下部構造体を水平方向へ移動させる下部
    構造体水平移動手段とを有する灰ホッパにおいて、 前記上部構造体と前記下部構造体との分割位置が前記シ
    ール溝底部と冷却水面との間であり、前記耐火材の分割
    面が内側へ下り勾配に傾斜した形状を成し、分割時に前
    記上部構造体を上方に移動させる上部構造体揚上手段を
    設けたことを特徴とする灰ホッパ。
  6. 【請求項6】 石炭焚きボイラの火炉下部に設置し、上
    端部にシール水を保有するシール溝と、該シール溝下方
    に落下灰を冷却する水を貯溜する水貯溜部とを形成し、
    上部構造体と下部構造体に分割可能な構造とし、該下部
    構造体を水平方向へ移動させる下部構造体水平移動手段
    とを有する灰ホッパにおいて、 前記上部構造体と前記下部構造体との分割位置が前記シ
    ール溝底部と冷却水面との間であり、分割時に前記上部
    構造体を上方に移動させる上部構造体揚上手段と、複数
    の前記下部構造体及び複数の前記下部構造体水平移動手
    段とを設け、何れか1つの下部構造体及び下部構造体水
    平移動手段を前記上部構造体に連結したことを特徴とす
    る灰ホッパ。
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