JPH081328B2 - 給湯器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガス給湯器に関するものである。

従来の技術 一般に給湯器は、第２図に示すように、熱交換器１を
水が流れる間にバーナ２によって加熱される。そして加
熱された湯はサーミスタ３を通り配管４を通って蛇口５
から出てくる。サーミスタ３を通った時加熱された湯が
一定温度になるようバーナ２に供給されるガス量を調整
するガス比例弁６を設けてあり、７は水流スイッチで、
水が流れた時にガスを着火させたり、水の流れが止った
時にガスの燃焼を止める為のものであり、これらを制御
する制御装置８から成っている。

発明が解決しようとする問題点 ところが、このような給湯器においては、配管４の中
の湯が冷えた時に蛇口５を開いて湯を出そうとすると、
配管４の中の冷えた湯が先に出てその後に加熱された湯
が出てくるという問題点、さらには蛇口５を一度止める
と、水が流れなくなり、ガスが止まり熱交換器１を加熱
しなくなるが、水が止まった時に熱交換器１が受けてい
た熱が全て熱交換器１の中で止まっている水に吸収され
湯が必要以上に加熱される。この状態で先に閉じた蛇口
５を、再度時間をあまりおかず、早く開にすると、配管
４内の湯が出た後に熱交換器内で必要以上に加熱された
湯が出て来るという（後沸）問題点もあった。

問題点を解決するための手段 本発明の給湯器は、蛇口が閉じている場合に配管内の
湯が冷えないように蛇口の手前から熱交換器の入口部へ
復路の配管を接続するとともに復路に設けたポンプで湯
を戻し、戻った湯が設定湯温より低くなればバーナを燃
焼させ加熱して再び蛇口の方へ流すもので、このように
蛇口が閉であっても一定湯温になるように配管内を保っ
ておく。

作用 本発明の給湯器は、上記手段の復路の配管を設け、こ
の復路のポンプで配管中の湯または水を熱交換器に戻
し、湯温を一定湯温になるようガスバーナを制御し、配
管内は冷えないから冷たい湯は出ない。又、蛇口を閉め
た時でも湯はポンプで流れているため、熱交換器内の湯
が止まって加熱された時のように湯は必要以上に加熱は
されず後沸等が解消されるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例の給湯器を図面を参照して説
明する。第１図に示すように、熱交換器１に水が流れる
と水流スイッチ２が動作してガスブロック３よりガスが
バーナ４に流れる。この流れたガスは点火プラグ５のス
パークによってガスが着火する。このガスの燃焼により
熱交換器内の水が加熱される。加熱された水は、サーミ
スタ６で湯温が計測され、この加熱された湯が一定温度
になるようガスブロック３内のガス比例弁（図示せず）
によってコントロールされる。湯は配管７を通り蛇口８
より出る。また、蛇口８を閉じると水流センサ２のOFF
信号が制御装置11に入力され、ポンプ10が駆動されて配
管７、熱交換器１内の湯は配管９を通りポンプ10により
熱交換器１の入口部を通り熱交換器１→配管７へと循環
させておく。そして、循環中に湯が一定温度より低くな
ると、これを検知したサーミスタ６の信号が制御装置11
に入り、この装置から信号でバーナ１は着火し循環する
低下した湯を加熱し常に一定温度になるよう制御する。
循環は蛇口が閉になった時常に行なっておく。これらの
制御は制御装置11が行なっている。以上の動作を第３図
の動作フローチャートに示す。

したがって配管７の中の湯が冷えることがないため蛇
口８を開くと同時に所定の湯温の湯が出てくる。さら
に、蛇口８を閉めた時でも従来例のように熱交換器１の
中の湯の流れが止まって熱交換器の熱量が全て流れの止
った湯の方へ移行して必要以上に湯温が上がるようなこ
とがなくなる（後沸きが解消される。）。

発明の効果 以上のように本発明の給湯器は、蛇口の手前から熱交
換器の入口部へ湯をポンプで戻してやる復路を設け、前
記蛇口が閉じているときには熱交換器入口の水回路で一
定温湯を保つべく常に循環させておくものであるから、
蛇口を開くと同時に所定の温湯の出湯が常に得られる。
また、この循環によって熱交換器が加熱中に蓄熱した熱
量が加熱停止後に放熱されて熱交換器中の水を加熱して
も、この水は循環しているから部分的に局部加熱するこ
とがなく、次の出場時に急に高温水が出ることを防止で
き、いわゆる後沸きによる火傷の心配がなくなる。

更に、バーナが最大加熱能力に近い状態で多量の出湯
をしたいときにポンプを停止し、ポンプの押し込みによ
る循環水が混った必要以上の流量が熱交換器を通らない
ので、必要な最小の水量を瞬間的に加熱でき、速やかに
所定温度で出湯できる。

尚、復路に備えたポンプは停止時には通水抵抗が大き
いから、復路にわざわざ閉止弁を必要とせず、また、給
湯中は水道水圧が給湯圧となってポンプを停止でき、さ
らにまたポンプは小流量低圧でかつ消費電力が小さいと
いうメリットがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるブロック図、第２図
は同実施例の動作フローチャート、第３図は従来例のブ
ロック図である。 １……熱交換器、２……水流スイッチ、３……ガスブロ
ック、４……バーナ、６……サーミスタ、７……配管、
８……蛇口、９……復路、10……ポンプ、11……制御装
置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バーナと、このバーナに加熱される瞬間加
   熱式の熱交換器と、この熱交換器の出口部に設け、湯温
   を検知するサーミスタと、このサーミスタの湯温変化に
   よる抵抗変化に応じてバーナに供給するガス量を制御し
   て設定湯温にするガスブロックと、湯を出したり止めた
   りする蛇口と、この蛇口と熱交換器とを連結する配管
   と、蛇口の手前の配管から前記熱交換器の入口を連結す
   る復路と、この復路の途中に蛇口側から熱交換器入口に
   向かって湯を流すポンプと、熱交換器の入口へ水道直結
   して給水する給水路と、この給水路に設けて熱交換器へ
   の給水流量を検出する水流センサと、この水流センサか
   らの通水信号が入力されると前記ポンプを停止し、通水
   信号が切れる前記ポンプを駆動して制御する制御装置と
   からなる給湯器。