JPH08127790A - 電気レオロジー流体組成物とこれを用いた装置 - Google Patents

電気レオロジー流体組成物とこれを用いた装置

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JPH08127790A
JPH08127790A JP26910494A JP26910494A JPH08127790A JP H08127790 A JPH08127790 A JP H08127790A JP 26910494 A JP26910494 A JP 26910494A JP 26910494 A JP26910494 A JP 26910494A JP H08127790 A JPH08127790 A JP H08127790A
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inorganic
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JP26910494A
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Kazuya Edamura
一弥 枝村
Yasubumi Otsubo
泰文 大坪
Keita Okamura
恵太 岡村
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Fujikura Kasei Co Ltd
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Fujikura Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子の凝塊化が防止され、機能が長期間にわ
たって安定に維持される電気レオロジー流体組成物、お
よびこれを用いた力伝達制御装置を得る。 【構成】 電気絶縁性媒体2中に電気レオロジー効果を
有する粒子3を含有し、この電気絶縁性媒体2が互いに
相分離しかつ比重の異なる2種以上の媒体2a、2bか
らなり、この電気絶縁性媒体2の少なくとも1種2bが
前記の粒子3より比重が大きい電気レオロジー流体組成
物1。この流体組成物1を電極11a−11b間に介在
させてなる力伝達制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクラッチ、ブレーキ、ダ
ンパ、ショックアブソーバ、アクチュエータ、バイブレ
ータなど、物理的な力の伝達を制御する装置に用いるこ
とができる電気レオロジー流体組成物(以下、「ER流
体」という)およびこれを用いた装置に関するものであ
り、特に長期間にわたって機能が安定に維持されるER
流体とこれを用いた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気レオロジー流体と呼ばれ
る組成物は知られている。この組成物は電気絶縁性媒体
の中にある種の固体粒子を分散させて得られる懸濁液状
の流体であって、これに電界を印加するとその粘度が増
大する性質を有する。このような、電界の印加によって
粘性が変化する効果はウインズロー効果または電気レオ
ロジー効果(以下、「ER効果」という)と呼ばれ、懸
濁液組成物を電極の間に挿入して電界を印加するとき、
電極間に生ずる電場の作用によって懸濁液組成物中に分
散している固体粒子が分極し、さらに分極に基づく静電
引力によって互いに電場方向に配位連結して鎖状体を形
成する結果、外部剪断力に抵抗する性質が現れると考え
られている。電気レオロジー流体組成物(ER流体)は
上記の性質を有するので、クラッチ、ブレーキ、ダン
パ、ショックアブソーバ、バルブ、アクチュエータ、バ
イブレータ、プリンタ、または振動素子などのような電
気制御による機器の動力断続用または制動用などとして
の応用が期待されている。
【0003】しかし従来知られているER流体には様々
な問題があって、その実用化が阻まれていた。従来のE
R流体として例えば、シリコン油、塩化ジフェニル、ま
たはトランス油などの電気絶縁性油の中にシリカゲル、
セルロース、でんぷん、大豆カゼイン、イオン交換樹脂
などのような含水性の固体粒子を分散させたものが知ら
れている。しかしこれらは、電界印加時の剪断入力に対
する抵抗力(以下、「剪断応力」という)が実用化には
不十分であり、また高電圧を必要とし、消費電力が大き
く、固体粒子の吸湿性が大きいために時として異常電流
が流れたり、粒子が泳動して一方の電極に凝集したりす
るなどの問題があった。
【0004】これらの問題を解決するために、例えば固
体粒子として半導体を含む電気伝導度の低い無機固体粒
子を電気絶縁油に分散させて使用するもの(特開平2−
91194号公報)や、無機イオン交換体粒子を電気絶
縁油に分散させて使用するもの(特開平3−20089
7号公報)などが提案された。しかしこれらの粒子は分
散媒となる電気絶縁性油との比重差が大きいため短期間
のうちに沈澱・凝集し、再分散不可能な凝塊となって器
底に固着する問題があって実用化が困難であった。
【0005】これらの問題を解決するものとして本発明
者らはさきに、有機高分子化合物からなる芯体とER効
果を有する無機物(以下、「ER無機物」という)を含
む表層とによって形成された無機・有機複合粒子を電気
絶縁性媒体(以下、単に「媒体」という)中に分散させ
てなるER流体を提案した(特開平5−324102号
公報、特願平5−175706号参照)。このER流体
はER効果を有する粒子(以下、「ER粒子」という)
の芯体が有機高分子化合物であるのでその比重を媒体の
比重に近付けることができ、粒子が沈澱・凝集する問題
が大幅に改善された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ER粒
子が沈澱・凝集する問題に関して大幅な改善が図られた
が、それでもなお、実際的な環境下での長期間の貯蔵中
には、粒子が沈降したり浮上したりして分散状態が不均
一になる傾向が認められた。特に粒子が沈降した状態で
長期間静置されると、沈降粒子が器底に固着して再分散
が困難になる場合もあった。粒子が媒体とほぼ同等な比
重を有していてもなお沈降または浮上する現象は、分散
粒子と分散媒体との熱膨張係数の違いによるもので、程
度の差はあれ避けることができないものと考えられる。
そこで本発明者らはこの問題を解決すべく研究を進めた
結果本発明に到達したものであって、従って本発明は、
分散状態が不均一になっても容易に再分散が可能なER
流体、およびこれを用いた装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、媒体中に
ER粒子を含有してなり、この媒体が互いに相分離しか
つ比重の異なる2種以上の媒体からなり、この媒体の少
なくとも1種が前記のER粒子より比重が大きいもので
あるER流体を提供することによって解決できる。この
ER粒子は、電気半導体性無機物、無機イオン交換体、
シリカゲル、炭素、またはこれらの少なくともいずれか
1種に金属ドーピングを施したもの、もしくは金属ドー
ピングの有無に拘らず、これらの少なくともいずれか1
種を他の支持体上に電気半導体層として施したものから
なる群から選ばれた少なくとも1種のER無機物を含む
ものであることが好ましい。このER粒子は、有機高分
子化合物からなる芯体とER無機物を含む表層とによっ
て形成された無機・有機複合粒子であることが好まし
い。前記の媒体は、その少なくとも1種がハロゲン元素
を含むものであることが好ましい。本発明はまた、上記
のいずれかのER流体を電極間に介在させてなる力の伝
達を制御する装置を提供する。
【0008】
【作用】2種以上の媒体のうち、少なくとも1種がER
粒子より比重が大きいので、媒体中に分散しているER
粒子が静置中に沈降したとしても、この媒体の界面上に
浮遊するのみで器底に沈澱することはない。この界面上
に浮遊する粒子は凝塊化することなく、軽微な攪拌によ
って容易に再分散される。
【0009】以下、本発明を、図面を用いて詳しく説明
する。図1は本発明の一実施例である力伝達制御装置を
示している。この力伝達制御装置(以下、単に「装置」
という)は、密閉ケース10内に一対の対向する円盤形
電極11a−11bが離間して配設され、この電極11
a、11bにはそれぞれ回転軸12a、12bが取り付
けられていて、このそれぞれの回転軸は密閉ケース10
の対向する壁面に設けられた液封軸受け13a、13b
によって回転自在に軸受けされ、密閉ケース10を貫通
して外部に延びている。
【0010】この密閉ケース10内の電極11a−11
b間に介在するように、ER流体1が充填されている。
このER流体1は、媒体2の中にER粒子3を含有して
なるものであって、この媒体2は、互いに相分離しかつ
比重の異なる2種の媒体2aおよび2bからなり、この
内の一方の媒体2bは比重がER粒子3より大きい。
【0011】このER流体1に含まれるER粒子3は、
最初は媒体2の中に均一に分散されているが、長期間静
置されると、温度や比重などの影響で液面に浮上するも
の(3a)や沈降するもの(3b)が生じることがあ
る。しかし、沈降するER粒子3bがあっても、媒体2
bはER粒子3より比重が大きいのでER粒子3は媒体
2aと媒体2bとの界面4に浮遊し、密閉ケース10の
底面に沈澱することはない。また、この静置状態が長期
間続いても、界面4に浮遊したER粒子3bは互いに凝
集して塊化することはなく、軽微な攪拌によって容易に
再分散される。同様に、浮上したER粒子3aも、互い
に凝集して塊化することなく軽微な攪拌によって容易に
再分散される。
【0012】いま、この装置の一方の回転軸12aを動
力(図示せず)に接続して回転すると、円盤形電極11
aは密閉ケース10内で回転し、ER流体1を攪拌する
ことになる。この攪拌によって、ER流体1中のER粒
子3は、図2に示すように、液面に浮上したER粒子3
aも界面に浮遊していたER粒子3bも直ちに均一に再
分散される。この状態のER流体1(電界無印加時)
は、流体としての流動性を有しているので、動力側の電
極11aが回転しても、電極11bにはほとんど回転力
は伝達されない。回転軸12bに出力されるトルクはゼ
ロかまたは微小である。
【0013】次に電極11aの回転を続けたままこの電
極11a−11b間に電界を印加すると、図3に示すよ
うに、ER流体1中のER粒子3は分極し、ER効果に
基づく静電引力によって互いに電場方向に配列連結して
鎖状体、または複数の鎖状体が密集して形成された柱状
体(以下、双方を一括して「鎖状体」という)5を形成
し、両電極11a−11b間を力学的に接続するように
なる。この結果、動力側電極11aによってもたらされ
たトルクは受動側電極11bに伝達され、回転軸12b
が相当なトルクをもって回転するようになる。すなわち
この装置は、電界のオン/オフによって力の伝達を制御
することができる。
【0014】以下、本発明の各構成要素について説明す
る。本発明に用いることのできるER粒子は、ER効果
を有しかつ選択された2種以上の媒体のうち、少なくと
も1種の媒体より比重が小さいものであればいかなるも
のであってもよい。例えば従来からER効果を有するも
のとして知られているシリカゲル、炭素、セルロース、
でんぷん、大豆カゼイン、イオン交換樹脂、無機イオン
交換体、電気半導体性無機物の粒子なども使用可能であ
る。
【0015】しかし、特に好ましいER粒子は、図4に
示すように、有機高分子化合物からなる芯体31とER
無機物32を含む表層33とによって形成された無機・
有機複合粒子(30)である。この無機・有機複合粒子
30は表層33がER無機物からなるので全体としてE
R効果を有しており、しかも芯体31が比重が比較的小
さい有機高分子化合物からなるので、選択された2種以
上の媒体のうち、少なくとも1種の媒体より比重が小さ
いものを容易に得ることができる。
【0016】この無機・有機複合粒子30の比重は芯体
31と表層33の重量比に依存しているので、ER無機
物の比重が大きくても、有機高分子化合物からなる芯体
31に対するその重量比を小さくすれば所望の比重のE
R粒子が得られる。従ってこの無機・有機複合粒子30
にあっては、広範なER無機物の中から、その比重によ
って制限されることなく好適な特性を有するものを選択
することができる。
【0017】上記の無機・有機複合粒子30において、
表層を形成するER無機物32と芯体31を形成する有
機高分子化合物との重量比(%)は、上記のように、こ
れらによって形成される無機・有機複合粒子30の比重
に係わって決定されるが、例えば(ER無機物):(有
機高分子化合物)の重量比で(1〜60):(99〜4
0)の範囲内、特に(4〜30):(96〜70)の範
囲内であることが好ましい。ER無機物の重量比が1%
未満では得られたER流体のER効果が不十分であり、
60%を超えると、比重の調整が困難になると共に得ら
れたER流体に過大な電流が流れるようになる。
【0018】無機・有機複合粒子30の粒径は特に限定
されるものではないが、0.1μm〜500μm、特に
5μm〜200μm程度とすることが好ましい。0.1
μm未満ではこれを一定重量含むER流体の粘度が上昇
し、電界無負荷時の力伝達の遮断性が不十分となり、ま
た気泡を巻き込み易くなり好ましくない。500μmを
越えると、鎖状体形成には数ミリメートル以上の電極間
距離が必要となる。よって、同等の電界強度(KV/m
m)を印加するためには、通常10キロボルト以上の超
高電圧を供給する電源装置が必要となり、装置が高価と
なるばかりか、耐超高電圧性の材質を装置に用いなくて
はならず、入手や装置設計上からも好ましくない。この
ときのER無機物32の粒径は特に限定されるものでは
ないが、好ましくは0.005μm〜100μmであ
り、さらに好ましくは0.01μm〜10μmである。
【0019】上記の芯体31として使用し得る有機高分
子化合物の例としては、例えばポリ(メタ)アクリル酸
エステル、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン共重
合物、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ニトリルゴム、ブチルゴム、ABS樹脂、ナイロン、ポ
リビニルブチレート、アイオノマー、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂
などの1種または2種以上の混合物、またはこれらのモ
ノマーまたはオリゴマー相互の、もしくは他のモノマー
またはオリゴマーとの共重合物を挙げることができる。
また、上記の有機高分子化合物として、水酸基、カルボ
キシル基、アミノ基などの官能基を含有するものも使用
することができ、このような官能基含有有機高分子化合
物はER効果を高めることができるので好ましいもので
ある。
【0020】無機・有機複合粒子30の表層として用い
るに適したER無機物は、電気半導体性無機物、無機イ
オン交換体、シリカゲル、炭素、またはこれらの少なく
ともいずれか1種に金属ドーピングを施したもの、もし
くは金属ドーピングの有無に拘らず、これらの少なくと
もいずれか1種を他の支持体上に電気半導体層として施
したものからなる群から選ばれた少なくとも1種であ
る。
【0021】ここで、好ましい電気半導体性無機物の例
としては、(1)例えばSnO2 、アモルファス型二酸
化チタン(出光石油化学株式会社製)などの金属酸化
物、(2)例えば水酸化チタン、水酸化ニオブなどの金
属水酸化物、および(3)例えばFeO(OH)(ゲー
サイト)などの金属酸化水酸化物を挙げることができ
る。ここで、水酸化チタンとは、含水酸化チタン(石原
産業株式会社製)、メタチタン酸(別名βチタン酸、T
iO(OH)2 )およびオルソチタン酸(別名αチタン
酸、Ti(OH)4 )を含むものである。
【0022】また、無機イオン交換体の例としては、例
えば(4)多価金属の水酸化物、(5)ハイドロタルサ
イト類、(6)多価金属の酸性塩、(7)ヒドロキシア
パタイト、(8)ナシコン型化合物、(9)粘土鉱物、
(10)チタン酸カリウム類、(11)ヘテロポリ酸
塩、および(12)不溶性フェロシアン化物を挙げるこ
とができる。これらの詳細については、例えば特開平5
−324102号公報に記載されているのでここでは省
略する。
【0023】ER無機物に金属ドーピングを施したもの
(13)の例としては、アンチモンドーピング酸化錫な
どを挙げることができる。金属ドーピングは、ER無機
物の電気伝導度を上げたい場合に施される。また、他の
支持体上に電気半導体層としてER無機物を施したもの
(14)の例としては、例えば支持体として酸化チタ
ン、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナなどの無機物
粒子、またはポリエチレン、ポリプロピレンなどの有機
高分子粒子を用い、これに電気半導体層としてアンチモ
ンドーピング酸化錫を施したものなどを挙げることがで
きる。
【0024】これらのER無機物は、1種類だけではな
く、2種類またはそれ以上を混合して用いることもでき
る。無機・有機複合粒子30の表層33に用いるに特に
好適なER無機物は、(1)金属酸化物、(2)金属水
酸化物、(3)金属酸化水酸化物、(4)多価金属の水
酸化物、(13)金属ドーピングER無機物、または
(14)他の支持体上に電気半導体層としてER無機物
を施したものなどである。
【0025】ER無機物を用いるに際しては、その電気
伝導度が室温にて103 〜10-11Ω-1cm-1の範囲内
にあるものを選択することが好ましい。電気伝導度が1
3Ω-1cm-1を越えると、これを含むER流体に過大
な電流が流れ、電力消費が大きいばかりでなく装置が過
熱される可能性がある。10-11 Ω-1cm-1未満ではE
R効果が微弱であるために、十分な効果が得られない場
合がある。
【0026】無機・有機複合粒子30は上記以外の成分
を含んでいてもよい。その例としては例えば芯体に酸化
防止剤、充填剤、気泡、カプリング剤、カーボンブラッ
クなど、また表層には二硫化モリブデン、ポリテトラフ
ルオロエチレンなどの減摩材、カーボンブラックやアミ
ン系化合物などの誘電率調整材などを挙げることができ
る。
【0027】無機・有機複合粒子30は種々な方法で製
造することができる。その一例として、例えば有機高分
子化合物からなる芯体31の粒子とER無機物32の微
粒子とをジェット気流で搬送して衝突させる方法があ
る。この場合は芯体粒子の表面にER無機物微粒子が高
速度で衝突し、固着して表層33を形成する。また、別
の製法例としては、芯体粒子31を気体中に浮遊させて
おき、ER無機物の溶液を霧状にしてその表面に噴霧す
る方法がある。この場合はその溶液が芯体粒子の表面に
付着した後、乾燥によって表層33が形成される。
【0028】無機・有機複合粒子30を製造する好まし
い製法例は、芯体31と表層33とを同時に形成する方
法である。この方法は、例えば、芯体31を形成する有
機高分子化合物のモノマーまたはオリゴマー(以下、単
に「モノマー」という)を重合媒体中で乳化重合、懸濁
重合または分散重合するに際して、ER無機物32の微
粒子を上記モノマーまたは重合媒体中に存在させる方法
である。重合媒体としては水が好ましいが、水と水溶性
有機溶媒との混合物も使用でき、また有機系の貧溶媒を
使用することもできる。この方法によれば、重合媒体の
中でモノマーが重合して芯体粒子を形成すると同時に、
ER無機物微粒子2が芯体粒子の表面に層状に配向して
これを被覆し、表層33を形成する。
【0029】乳化重合または懸濁重合によって無機・有
機複合粒子を製造する場合には、モノマーの疎水性の性
質とER無機物の親水性の性質とを組み合わせることに
よって、ER無機物32の微粒子の大部分を芯体粒子3
1の表面に配向させることができる。この芯体31と表
層33との同時形成方法によれば、有機高分子化合物か
らなる芯体粒子31の表面にER無機物粒子32が緻密
かつ強固に接着し、堅牢な無機・有機複合粒子が形成さ
れる。
【0030】本発明に使用するER粒子の形状は特に限
定されるもではないが、ER流体の電界無負荷時の流動
性を高め、また粒子相互の固着を防ぐ観点から、その形
状は真球形であることが好ましい。芯体粒子31が調節
された乳化・懸濁重合方法によって製造される場合は、
得られる無機・有機複合粒子30の形状はほぼ真球形に
なる。
【0031】上記のような各種の方法、特に芯体31と
表層33とを同時に形成する方法によって製造された無
機・有機複合粒子は一般に、その表層33の全部または
一部分が有機高分子物質や、製造工程で使用された分散
剤、乳化剤その他の添加物質の薄膜で覆われていてER
効果が十分に発揮されない場合がある。この不活性物質
の薄膜は表層33の表面を研磨することによって除去し
得る。従って本発明の好ましいER流体にあっては、そ
の表面を研磨した無機・有機複合粒子が用いられる。こ
の研磨方法については、特開平5−324102号公報
などに詳細が記載されているのでここでは省略する。無
機・有機複合粒子が芯体を形成した後で上記の表層を形
成する方法によって製造された場合は、表層の表面に不
活性物質が存在せず、かつER無機物のER効果が十分
に大きいので、研磨は必ずしも必要でない。
【0032】本発明のER流体に用いる媒体としては、
従来のER流体に使用されているものがいずれも使用可
能である。例えば、塩化ジフェニル、セバチン酸ブチ
ル、芳香族ポリカルボン酸高級アルコールエステル、ハ
ロフェニルアルキルエーテル、トランス油、塩化パラフ
ィン、フッ素系オイル、またはシリコーン系オイル等、
電気絶縁性及び電気絶縁破壊強度が高く、化学的に安定
でかつ無機・有機複合粒子を安定に分散させ得るもので
あればいずれの流体も使用可能であり、またそれらの混
合物を使用することもできる。特にシリコーン系オイル
は電気的性能が良好で、化学的にも熱的にも安定であ
り、しかも粘度の選択幅が広いので好ましい媒体であ
る。
【0033】本発明のER流体においては、互いに相分
離しかつ比重の異なる2種以上の媒体が用いられる。こ
の媒体の少なくとも1種以上がハロゲン元素を含むもの
であることが好ましい。ハロゲン元素を含む媒体は通常
比重が比較的大きく、しかも他の、比重が比較的小さい
媒体と相容性の乏しいものが見出し易い。また、特にフ
ッ素を多く含有する媒体は撥水撥油性を示すものが多
く、ハロゲン元素を含有しない他の媒体には、相容性を
示さないことが一般的である。ハロゲン元素を含む媒体
としては、塩素化絶縁オイル、臭素化オイル、フロン系
媒体なども使用できるが、特にフッ素を含有するフルオ
ロカーボン系やフルオロシリコーン系媒体は、地球環境
保護の面からも好適である。これらは各種のものが市販
されており容易に入手できる。
【0034】2種以上の媒体の配合割合は特に限定され
るものではないが、このER流体に用いられるER粒子
より比重が大きい媒体の使用量は、このER流体を装置
に充填して静置したとき、この装置の底部を被い、沈降
したER粒子が装置の底部に実質的に沈澱しない程度と
する。従ってその好適な配合割合は、装置の底部形状に
よっても変化する。
【0035】本発明に用いる媒体の粘度は、特に限定さ
れるものではないが、1cs〜3000csの範囲内で
あることが好ましい。粘度が1cs未満の媒体は一般に
揮発し易く保存性に問題がある。3000csを越える
と攪拌時に気泡を巻き込み易く、その気泡が抜け難く、
また電界応答性も低下する。
【0036】本発明のER流体は上記のER粒子を上記
の媒体中に均一に分散するように攪拌して製造すること
ができる。この攪拌には液状分散媒に固体粒子を分散さ
せるいずれの形式の攪拌機を用いてもよい。この際、E
R粒子より比重が大きい媒体は、他の媒体中にER粒子
を分散させた後に加えてもよい。従って、例えば力伝達
制御装置の底部に予め所定量の比重が大きい媒体を仕込
んでおき、これに上記の分散液を注入する方法によっ
て、現場で本発明のER流体を調製することもできる。
【0037】本発明のER流体におけるER粒子の含有
率は特に限定されるものではないが、1重量%〜75重
量%、特に10重量%〜60重量%の範囲とすることが
好ましい。ER粒子が1重量%未満では十分なER効果
が得られず、75重量%を越えると電界無印加時の流体
組成物の初期粘度が過大となり、使用が困難になる。
【0038】上記のER流体を電極間に介在させてなる
装置は、長期間静置してもER粒子が器壁に沈澱して固
着することがないので、長期に渡って安定して作動する
ことができる。従ってこの装置はクラッチ、ブレーキ、
ダンパ、ショックアブソーバ、アクチュエータ、バイブ
レータなど、工業的な力伝達制御装置として有利に使用
できる。
【0039】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。 (実施例1)無機・有機複合粒子を以下の方法で製造し
た。無機イオン交換体(ER無機物)である水酸化チタ
ン(一般名;含水酸化チタン、石原産業株式会社製、C
−II)40g、アクリル酸ブチル300g、1,3−
ブチレングリコールジメタクリレート100g及び重合
開始剤の混合物を、第三リン酸カルシウム25gを分散
安定化剤として含有する1800mlの水中に分散し、
60℃で1時間攪拌下に懸濁重合を行った。得られた生
成物を濾過、酸洗浄し、さらに水洗後、乾燥して無機・
有機複合粒子からなるER粒子(1−A)を得た。この
ものの平均粒径は13.6μm、比重は1.16(25
℃)であった。
【0040】媒体は、比重0.968(25℃)のジメ
チルシリコーン油(東芝シリコーン株式会社製、TSF
451−100)と、これとの相容性に乏しい比重1.
88(25℃)のフッ素系不活性液体(住友スリーエム
株式会社製、フロリナートFC−43)とを重量比7:
3で混合したものを用い、これに上記のER粒子(1−
A)をその含有率が33重量%となるように分散し実施
例1のER流体を得た。
【0041】実施例1のER流体を二重円筒型回転粘度
計に入れ、25℃において内外円筒間に直流電圧(E=
2KV/mm)を印加しかつ内筒電極に回転力を与え、
各剪断速度(s-1)における剪断応力(Pa)および各
剪断応力測定時における内外円筒間の電流値(μA/c
2)を測定した。また、電圧無印加時(E=0)の各
剪断速度(s-1)における剪断応力(Pa)も測定し
た。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果から、実施例1のER流体では
各剪断速度において電界の印加時に無印加時より剪断応
力が増大し、従って力の伝達力が増大したことがわか
る。
【0044】(実施例2)実施例1で得られた無機・有
機複合粒子(1−A)をジェット気流攪拌機(株式会社
奈良機械製作所製ハイブリダイザー)を用いて6000
rpmで5分間ジェット気流攪拌し、表面研磨された無
機・有機複合粒子(2−A)を得た。このものの平均粒
径は13.7μm、比重は1.15(25℃)であっ
た。この無機・有機複合粒子(2−A)を、実施例1と
同様のジメチルシリコーン油とフッ素系不活性液体とか
らなる媒体に分散して実施例2のER流体を得た。得ら
れたER流体について、実施例1と同様にER効果を測
定した。結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果から、電界無印加時(E=0)
の剪断応力が実施例1の場合より低下しているのは、E
R粒子が表面研磨されて更に真球度が向上し、ER流体
の流動摩擦抵抗が減少した結果と考えられる。また電界
印加時(E=2KV/mm)の剪断応力が実施例1の場
合より上昇しているのは、無機・有機複合粒子の表面が
研磨されてER無機物の活性表面が露出し、より強力な
ER効果が現れた結果と考えられる。すなわち、この表
面研磨によって力の伝達制御の幅が更に広がったことが
わかる。
【0047】(実施例3)ER粒子として実施例2で得
られた無機・有機複合粒子(2−A)を用い、ジメチル
シリコーン油の代わりに、比重が1.16(25℃)の
フッ素変性シリコーン油(信越化学工業株式会社製、X
−22−822)を用いた以外は実施例1と同様にし
て、実施例3のER流体を得た。このフッ素変性シリコ
ーン油は、フッ素系不活性液体との相容性が乏しいもの
であった。得られたER流体について、実施例1と同様
にER効果を測定した。結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】(実施例4)ER粒子として実施例2で得
られた無機・有機複合粒子(2−A)を用い、フッ素系
不活性液体の代わりに、比重が1.25(25℃)のフ
ッ素変性シリコーン油(東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン株式会社製、FS−1265・300cs)を用い
た以外は実施例1と同様にして、実施例4のER流体を
得た。このフッ素変性シリコーン油はジメチルシリコー
ン油との相容性が乏しいものであった。得られたER流
体について、実施例1と同様にER効果を測定した。結
果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】(実施例5)ER粒子として、実施例1で
用いた水酸化チタン40gのうち、30gを電気半導体
性無機物であるアンチモンドープ酸化錫粉末(石原産業
株式会社製、SN−100P)に替えた以外は実施例2
と同様に処理して表面研磨された無機・有機複合粒子
(5−A)を得た。このものの平均粒径は14.2μ
m、比重は1.17(25℃)であった。この無機・有
機複合粒子(5−A)を用いて、実施例1と同様にして
実施例5のER流体を得た。得られたER流体につい
て、実施例1と同様にER効果を測定した。結果を表5
に示す。
【0052】
【表5】
【0053】表5の結果から、ER粒子に含まれるER
無機物を代えても実質的に実施例2と同等の結果が得ら
れたことがわかる。
【0054】以下に示す再分散性試験の対照として、比
較例のER流体を製造した。 (比較例1)実施例2で得られた無機・有機複合粒子
(2−A)を、実施例1で用いたジメチルシリコーン油
中に、その含有率が33重量%となるように均一に分散
し、比較例1のER流体とした。 (比較例2)実施例5で得られた無機・有機複合粒子
(5−A)を、実施例1で用いたジメチルシリコーン油
中に、その含有率が33重量%となるように均一に分散
し、比較例2のER流体とした。
【0055】(再分散性試験)各実施例および各比較例
のER流体について、再分散性を試験した。それぞれの
ER流体試料を密栓付き透明容器に入れ、よく攪拌した
後、室温にて2週間静置し、静置後の状態を観察した。
観察結果を次に示す。 実施例1:ER流体はフッ素系不活性液体からなる透明
な下層と、無機・有機複合粒子(1−A)と媒体との混
和した不透明の中間層と、ジメチルシリコーン油からな
る透明な上層との3層に分離していた。 実施例2:実施例1と同様な3層に分離していた。 実施例3:透明な下層と不透明な上層との2層に分離し
ていた。比重が小さい媒体がER粒子と近似する比重を
有するため、比重が大きい媒体のみが層分離したもので
ある。 実施例4:実施例1と同様に透明な下層と不透明な中間
層と透明な上層との3層に分離していた。 実施例5:実施例1と同様に透明な下層と不透明な中間
層と透明な上層との3層に分離していた。 比較例1:ER粒子が器底に沈澱・堆積し、ジメチルシ
リコーン油からなる透明な上層と分離していた。 比較例2:ER粒子が器底に沈澱・堆積し、ジメチルシ
リコーン油からなる透明な上層と分離していた。
【0056】上記の観察の後、この容器を静かに横転し
立て戻す攪拌サイクルを、容器内の各層が均一になるま
で繰り返し、そのサイクル数を測定した。結果および再
分散性の評価を表6に示す。
【0057】
【表6】
【0058】表6の結果から、試験した全てのER流体
について静置後に層分離が認められたものの、相容性に
乏しくかつ比重の異なる2種の媒体を有し、この媒体の
一方がER粒子より比重が大きい実施例1〜実施例5の
ER流体においては、いずれの場合もきわめて軽微な攪
拌によって容易に均一に再分散できたことがわかる。こ
れに対して媒体が単一である比較例の場合は、器底に沈
澱・堆積したER粒子がハードケーキ状に粘着し、強力
な攪拌を行わなければ、再分散は困難であった。
【0059】
【発明の効果】本発明のER流体は、媒体が互いに相分
離しかつ比重の異なる2種以上の媒体からなり、この媒
体の少なくとも1種がER粒子より比重が大きいもので
あるので、静置中にER粒子が沈降したとしても、比重
が大きい媒体の界面上に浮遊するのみで器底に沈着する
ことはなく、従ってきわめて軽微な攪拌によって容易に
再分散することができる。本発明のER流体を電極間に
介在させてなる装置は、電界無印加時より電界印加時の
ほうが力の伝達力が大となるので外力の伝達を電界のオ
ン/オフによって制御することができ、かつこの装置を
長期間静置しても、外力の負荷によって直ちに正常な機
能を発現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の静置状態を示す断面図。
【図2】 上記実施例の電界無印加時の作動状態を示す
断面図。
【図3】 上記実施例の電界印加時の作動状態を示す断
面図。
【図4】 本発明のER流体に用いられる無機・有機複
合粒子の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1……ER流体 2、2a、2b……電気絶縁性媒体 3、3a、3b……ER粒子 4……媒体界面 5……連鎖体 10…密閉ケース 11a、11b……電極 30……無機・有機複合粒子 31……芯体 32……ER無機物 33……表層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 20:06 A 40:14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性媒体中に電気レオロジー効果
    を有する粒子を含有し、この電気絶縁性媒体が互いに相
    分離しかつ比重の異なる2種以上の媒体からなり、この
    電気絶縁性媒体の少なくとも1種が前記の粒子より比重
    が大きいものである電気レオロジー流体組成物。
  2. 【請求項2】 前記の粒子が、電気半導体性無機物、無
    機イオン交換体、シリカゲル、炭素、またはこれらの少
    なくともいずれか1種に金属ドーピングを施したもの、
    もしくは金属ドーピングの有無に拘らず、これらの少な
    くともいずれか1種を他の支持体上に電気半導体層とし
    て施したものからなる群から選ばれた少なくとも1種の
    電気レオロジー効果を有する無機物を含むものである請
    求項1に記載の電気レオロジー流体組成物。
  3. 【請求項3】 前記の粒子が、有機高分子化合物からな
    る芯体と電気レオロジー効果を有する無機物を含む表層
    とによって形成された無機・有機複合粒子である請求項
    1または請求項2に記載の電気レオロジー流体組成物。
  4. 【請求項4】 前記の電気絶縁性媒体の少なくとも1種
    がハロゲン元素を含むものである請求項1ないし請求項
    3のいずれか1項に記載の電気レオロジー流体組成物。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし請求項4のいずれか
    1項に記載の電気レオロジー流体組成物を電極間に介在
    させてなる力の伝達を制御する装置。
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