JPH08118261A - スクライバー及び揺動式スクライバー - Google Patents

スクライバー及び揺動式スクライバー

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Publication number
JPH08118261A
JPH08118261A JP9596295A JP9596295A JPH08118261A JP H08118261 A JPH08118261 A JP H08118261A JP 9596295 A JP9596295 A JP 9596295A JP 9596295 A JP9596295 A JP 9596295A JP H08118261 A JPH08118261 A JP H08118261A
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JP
Japan
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swing
members
slide rod
scriber
oscillating
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Application number
JP9596295A
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English (en)
Inventor
Shinkichi Takahashi
信吉 高橋
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SANKEI KENCHIKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SANKEI KENCHIKU KENKYUSHO KK
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Filing date
Publication date
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸太材をピースエンドピース工法やラウンド
ノッチ工法等により組み上げて、通称ログハウスと呼ば
れる建築物等を構築するために必須な墨付け具である新
規な揺動式スクライバーを提供する。 【構成】 支持構造物と複数の揺動部材とを含み、複数
の揺動部材を順次揺動自在に枢着して連結し、その基端
を支持構造物に枢着すると共にその先端に垂直なスライ
ド杆を垂直軸を軸として回動及び上下移動自在に設ける
とともに、このスライド杆に筆記具を備える一対のマー
キング部材を移動自在に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸太材をピースエンド
ピース工法、ポストアンドビーム工法等の軸組工法又は
ラウンドノッチ工法等により組み上げて、通称ログハウ
スといわれる建築物やその他の構築物例えば丸パイプ等
の接続構造物等を構築するために必須な墨付け具である
新規な揺動式スクライバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、丸太材への墨付けには、大型コン
パスに水準器を付けたような形状のスクライバーと呼ば
れる用具が使われている。このスクライバーは、例えば
一方の丸太材を水平に配置し、その上に他方の丸太材を
斜め又は直角方向に載せるか、又は間隔をおいて他方の
丸太材を同様に配置してから、スクライバーを垂直に保
ち、その2本のコンパスの先端を上記双方の丸太材の周
側面に同時に当てながら、下側の丸太材の周側面と上側
の丸太材の周側面との双方の周側面に互いの周側面を墨
付けする、つまりスクライブして行く用具である。
【0003】従来、丸太材の軸組工法においても、予め
丸太材に墨付けをすることが行われている。この墨付け
は、先ず丸太材の両端の木口にそれぞれ直角に交差する
十字線を墨付けし、その交点を芯として、次いで、丸太
材の周側面に、両端の木口の十字線の先端と先端とを結
ぶ上芯墨、横芯墨、下芯墨と呼ばれる芯線を墨付けする
技法である。なお、この技法でいう材芯とは両端の木口
に墨付けした交点と交点とを結ぶ仮想線である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクライバー
は、簡単な用具であり建築現場等で広く使われている
が、しかし、例えば一方の丸太材を水平に配置し、その
上方に間隔をおいて、他方の丸太材を一方の丸太材と平
行あるいは斜め又は直角方向に配置してスクライブを行
う場合に、従来のスクライバーでは丸太材の周側面を一
周するスクライブはできず、周側面の一部にしかスクラ
イブできないという問題点があった。また、従来のスク
ライバーでは、複雑な曲面をなす2本の丸太材の周側面
にスクライバーを垂直に保ちながらスクライブするのは
根気の要る作業であるという問題点があった。また精度
よくスクライブするには熟練を要するという問題点があ
った。
【0005】さらに近年は、ログハウスの建築が世界的
に広がり、日本においてもログハウスの普及が本格化す
る趨勢にあることから、精度良く便利に使用でき、かつ
丸太材の全周側面まで墨付けができるスクライバーが望
まれているという課題があった。
【0006】本発明は、上記の問題点や課題を解決する
ため、丸太材をピースエンドピース工法、ポストアンド
ビーム工法等の軸組工法又はラウンドノッチ工法等に適
用でき、かつ簡便に使用でき信頼度の高い精度で丸太材
の周側面を一周する墨付け又は、周側面の一部の墨付け
が行える新規な揺動式スクライバーを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明揺動式スクライバ
ーは、上記の目的を達成するため、 支持構造物と複数
の揺動部材とを含み、複数の揺動部材を順次揺動自在に
枢着して連結し、その基端を支持構造物に枢着すると共
に、その先端に垂直なスライド杆を垂直軸を軸として回
動自在に且つ上下動自在に設け、このスライド杆に筆記
具を備える一対のマーキング部材を移動自在に設けて構
成してあることを特徴とする。ライバー。
【0008】上記複数の揺動部材が第1と第2の揺動部
材により構成されていることを特徴とする。上記複数の
揺動部材が第1,第2,第3の揺動部材により構成され
ていることを特徴とする。上記複数の揺動部材の先端に
垂直なスライドシャフトを回動及び上下動自在に設け、
このスライドシャフトにスライド杆を設けてあることを
特徴とする。上記マーキング部材は、筆記具を偏角回動
可能に備えてあることを特徴とする。
【0009】支持構造物を三脚により構成し、この三脚
に設けた支柱に複数の揺動部材を順次揺動自在に水平に
枢着して連結し、この揺動部材の先端にスライド杆案内
部材を垂直軸を中心に回動可能に設け、該スライド杆案
内部材にスライド杆を垂直に上下動可能に設け、このス
ライド杆に筆記具を備える一対のマーキング部材を各別
に上下動可能に設けてあることを特徴とする。上記複数
の揺動部材が2又は3本のアームにより構成されている
ことを特徴とする。上記スライド杆にこのスライド杆を
垂直に位置付ける水準器を設けてある。
【0010】
【作用】本発明揺動式スクライバーは、支持構造物に複
数の揺動部材を揺動自在に順次枢着して連結してあるか
ら、支持構造物の外側で広い範囲に自在に移動できる。
さらに、揺動部材の先端には、垂直なスライド杆を垂直
軸を軸として回動自在に且つ上下動自在に設けて、この
スライド杆に筆記具を備えた一対のマーキング部材が上
下移動可能に取り付けてあるから、筆記具は垂直方向に
自在に移動でき、広い範囲でその方向を自在に転換でき
る。これにより、例えば2本の丸太材を上下に間隔をお
いて斜め角度で交差するように配置した場合、その丸太
材の周側面に互いの周側面を墨付けすることが容易にか
つ正確に行える。
【0011】
【実施例】以下、本発明揺動式スクライバーを図1〜図
6を用いて説明する。図1は揺動式スクライバーを示す
斜視図である。この揺動式スクライバーは、略方形フレ
ーム構造体からなる支持構造物1と、この支持構造物1
に枢着した第1揺動部材19と、この第1揺動部材19
に揺動自在に枢着している第2揺動部材2とが骨格にな
っている。支持構造物1は、前方の両端支柱3、3と、
後方の両端支柱4、4とを平行にして架台5から垂直に
起立してあり、前方の両端支柱3、3間に前方の上端横
桁9を架設して前枠を構成し、同じく後方の両端支柱
4、4間にやや短手の後方の上端横桁6を架設して後枠
を構成してある。図中左側の前後支柱3、4間に左側横
桁8を架設し、右側の前後支柱3、4間に右側の横桁7
を架設し、後方の支柱4、4間の間隔を前方の支柱3、
3間の間隔より狭く構成し、右側の横桁7が斜めになる
ようにして形成してある。各横桁6、7、8、9の上面
には水準器10を設けてある。図示実施例では、前後支
柱3、4と横桁6〜9を長尺な四角筒体によって構成し
てあるが、これは四角筒体に限らない。また、支持構造
物の上枠の形状は梯形状でなくともよく、例えば長方形
状であってもよい。
【0012】この支持構造物1の前枠と後枠とに、横桁
状の支持部材を設けてある。先ず、前方の両側の支柱
3、3の上端部間であって、上端横桁9の僅か下方に、
支持部材11を水平に架け渡して設けてあり、同様に、
両側支柱3、3の中間部の間に、横桁状の支持部材12
を対にして水平に架け渡して設けてある。同じく後方の
両側支柱4、4の上端部間であって、後方の横桁6の僅
か下方に、横桁状の支持部材13を水平に架け渡して設
けてあり、同様に、支柱4、4の中間部の間に、横桁状
の支持部材14を対にして水平に架け渡して設けてあ
る。支持部材11と前方の横桁9との隙間と、支持部材
12、12間の隙間と、支持部材13と後方の横桁6と
の隙間と、支持部材14、14間の隙間とは全て等しく
してある。なお、支持部材の構成は、上記の例に限らな
い。
【0013】上記の支持構造物1に、第1揺動部材19
を枢着してある。この第1揺動部材19は、支持構造物
1の後方左側の支柱4の後側面の上端部と中間部との間
に枢着してある。実施例では、この第1揺動部材19は
板状に形成してあり、上記の支柱4の後側面に上下2箇
所に設けたヒンジ17を介して枢着してある。このヒン
ジ17の軸どうしを結ぶ線は垂直である。なお、第1揺
動部材の形状は、板状でなくともよく、例えば2本の棒
であってもよい。さらに、この第1揺動部材19は、後
述するように、ヒンジ20を介して、第2揺動部材2の
基端を揺動自在に枢着してある。
【0014】上記の支持構造物1は、上記の第2揺動部
材2を揺動自在に支えている。 この第2揺動部材2
は、一対の揺動杆15によって構成され、この揺動杆1
5の先端に先端垂直杆16を連結して略コ字状に形成し
てある。図1中、第2揺動部材2の上方の揺動杆15
は、支持構造物1の後方の支持部材13と上端横桁6と
の隙間と、前方の支持部材11と上端横桁9との隙間と
を順次通り抜けて、後方から水平に突出している。同じ
く、下方の揺動杆15は、後方の一対の支持部材14、
14間の隙間と、前方の一対の支持部材12、12の隙
間とを順次通り抜けて、後方から水平に突出している。
第2揺動部材2の揺動杆15の基端を、支持構造物1の
後方の外側に位置させ、一方、第2揺動部材2の先端垂
直杆16を、支持構造物1の前方の外側で垂直に位置さ
せてある。なお、第2揺動部材の構成は、上記の例に限
らない。
【0015】前述したように、第1揺動部材19の先端
に、支持構造物1の後方から水平に突出して位置した第
2揺動部材の上方の揺動杆15と下方の揺動杆15との
基端を、ヒンジ20を介して、揺動自在に枢着してあ
る。このヒンジ20の軸どうしを結ぶ線は垂直である。
上記の構成により、支持構造物1が支持部材11〜14
によって、第2揺動部材を揺動自在に支えている。な
お、上記の状態で、第2揺動部材2の揺動杆15が支持
部材や上端横桁に挟まれて揺動するため、揺動杆15の
表面に、耐磨耗材28を固着して、この揺動による磨耗
を防ぐようにしてある(図3)。
【0016】支持構造物1の前方の外側では、第2揺動
部材2の先端垂直杆16の上端部と下端部に軸受を設
け、この軸受に、円筒状とした垂直なスライドシャフト
22を回動及び上下移動自在に挿通してある。また、こ
のスライドシャフト22の上端部と下端部に設けた連結
片により、長尺角筒体からなるスライド杆23をスライ
ドシャフト22と平行にして設けてある。このスライド
シャフト22の上端には水準器10を設けてある。ま
た、このスライド杆23は2か所で、マーキング部材2
4とマーキング部材25とを対にして上下移動可能に備
えてある(図1、2、4)。なお、スライドシャフトは
円筒状でなくともよく、スライド杆は長尺角筒体でなく
ともよい。さらに、第2揺動部材の先端垂直杆を省い
て、第2揺動部材の先端に、直接、垂直なスライドシャ
フトを設けるようにしてもよい。また、このスライドシ
ャフトにスライド杆を回動及び上下移動自在に設けるこ
とは容易に構成できる。
【0017】マーキング部材24は、筆記具26をやや
斜め上方に向けて設けてあり、筆記具26の先端までの
長さをネジ27で調節するようにしてある。マーキング
部材25は、筆記具26をやや斜め下方に向けて設けて
あり、筆記具26の先端までの長さはネジ27で調節で
きるようにしてある。筆記具26の先端どうしを結ぶ線
はスライド杆23と平行になるように調節してある。マ
ーキング部材24、25はネジ29を設けてあり、これ
によりスライド杆23に固定できる。
【0018】揺動式スクライバーは、上記の構成と、第
1揺動部材19と第2揺動部材2との共働により、ヒン
ジ17と17とを結ぶ垂直線と、ヒンジ20と20を結
ぶ垂直線とを軸として、第2揺動部材2の先端垂直杆1
6に取付けたスライドシャフト22が、図2に例示した
円弧状軌跡を描き、支持構造物1の前面部の外側の広い
範囲で自在に移動できる。かつ筆記具26の先端は、さ
らにこのスライドシャフト22を軸として、円周状の軌
跡を描いて、ほぼ全周角度の範囲に自在に回動できる。
水準器10により、支持構造物1を垂直に起立してある
から、第2揺動部材2の揺動杆15は水平面に沿って揺
動し、第2揺動部材2の先端垂直杆16は垂直であるか
ら、スライド杆23に備えたマーキング部材24、25
の筆記具26の先端を結ぶ線は常に垂直になって、上記
の範囲を移動、回動する。
【0019】図5はマーキング部材の別の実施例を示す
一部断面正面図である。このマーキング部材18は、そ
の上面部と下面部とを貫いて回動自在に設けたナット付
のネジ21を垂直に軸支しており、このネジ21にはナ
ット30、30が螺合した順ネジと逆ネジとを形設して
ある。このナット30、30と、対になった筆記具2
6、26のカバー42、42との間にはヒンジ40、4
0及び41とが介在している。そこで、ネジ21を回せ
ば、カバー42と筆記具26とは一体になって、図中点
線で示す範囲で、ヒンジ41を中心軸にして対称の方向
に偏角回動する。なお、筆記具26の先端までの長さは
ネジ27で調節する。
【0020】図6は、本発明揺動式スクライバーを用い
て、丸太材にスクライブする状態を示す説明図である。
丸太材31は、その横芯墨32、32を含む平面を水平
にして配置してあり、この丸太材31の上方にやや間隔
をあけて丸太材35を配置してある。この丸太材35
は、丸太材31とほぼ直角に近い角度をなして、横芯墨
36、36を含む平面を水平にしてある。丸太材31の
上芯墨33と下芯墨34を含む平面及び、丸太材35の
上芯墨37と下芯墨38を含む平面とは垂直になってい
る。図5中、揺動式スクライバーの支持構造物1を、丸
太材35の下方、丸太材31の傍で垂直に起立させて置
いてある。
【0021】以下、この揺動式スクライバーを用いて、
丸太材31と丸太材35の材芯を一致させるようにその
周側面に互いにスクライブする手順を例示する。先ず、
スライド杆23の上方部に備えた一対のマーキング部材
24、25の内、マーキング部材24の筆記具26の先
端が丸太材35の下芯墨38上の点に当たるように、こ
のマーキング部材24の位置をネジ29により固定して
あり、同じく下方部のマーキング部材24の筆記具26
の先端を丸太材31の下芯墨34上の点に当てて、この
マーキング部材24の位置を固定してある。この両点が
スクライブの開始点である。この両点を結ぶ線は垂直に
なっている。
【0022】そこで、スライド杆23を操作しながら、
筆記具26の先端を同時に丸太材35と丸太材31との
周側面に当てながら、上方に向かってスクラブしてゆ
き、およそ、横芯墨32、横芯墨36の辺りまでスクラ
イブした所で、マーキング部材24によるスクライブを
中断する(図6)。続いて、周側面の上方部をスクライ
ブするためには、マーキング部材24に変えて、マーキ
ング部材25を用い、同様にスライド杆23を操作しな
がら、丸太材35の上芯墨37と、丸太材31の上芯墨
33とに向かってスクライブを開始すればよい。また、
この墨付けの手順は逆にして、上方から下方に向かって
行ってもよい。
【0023】必要ならば、支持構造物1の位置を置き換
えて、上記と同様にスクライブを行い、丸太材35、丸
太材31の周側面に互いの周側面を一周するスクライブ
を容易にかつ正確に行える。また、丸太材の周側面の一
部をスクライブすることは容易である。マーキング部材
24、25に替えて、マーキング部材18をスライド杆
23に取り付けた場合も、上記と同様にして丸太材の周
側面に容易にかつ正確にスクライブできる。
【0024】以下、別の実施例を図7と図8を用いて説
明する。この実施例では、支持構造物は、長尺材51の
中央に別の長尺材52を直角に接合して略T字型に形成
した架台と、この架台の中央部から垂直に起立させた支
柱53とから形成してある。長尺材51の両端近くと、
長尺材52の先端近くの下面にはネジ54を取り付けて
ある。なお、架台は長尺の四角筒体を用いて形成してあ
るが、四角筒体に限るものではない。例えば、架台は方
形板状のものであってもよい。
【0025】上記の支柱53に第1揺動部材55を枢着
してある。この第1揺動部材55は、支柱53と相対し
て垂直に位置した長手の四角筒体56と、この四角筒体
56と平行に位置した短手の四角筒体57と、そのほか
水平に位置した2本の短手の四角筒体72及び、補強の
ために四角筒体56と四角筒体57との下端部との間を
斜めに差し渡して設けた四角筒体73とから枠状に形成
してある。この長手の四角筒体56の上端部と下端部と
を、ヒンジ58を介して支柱3に取り付けてある。これ
により、第1揺動部材55を支柱53に水平に揺動可能
に枢着してある。
【0026】第2揺動部材60を第1揺動部材55に枢
着してある。この第2揺動部材60は、第1揺動部材5
5の四角筒体57と相対して垂直に位置した短手の四角
筒体61と、この四角筒体61と平行に位置した短手角
筒体状の先端垂直杆63と、そのほか水平に位置した2
本の中手の四角筒体74とから、略方形状の枠に形成し
てある。この短手の四角筒体61の上端部と下端部と
を、ヒンジ59を介して上記の四角筒体57に取り付け
てある。これにより、第2揺動部材60を第1揺動部材
55に水平に揺動可能に枢着してある。ここで、第1揺
動部材及び第2揺動部材は四角筒体により枠状に形成す
ることに限らない。例えば、円筒体を用いて枠状にして
もよく、板材を用いて板状に形成してもよい。
【0027】第2揺動部材60の先端垂直杆63には、
略長手円筒状の軸受64を垂直に取り付けてあり、この
軸受64に、円筒状の垂直なスライドシャフト65を回
動及び上下移動自在に挿通してある。また、このスライ
ドシャフト65の上端部と下端部に設けた連結片によ
り、長尺角筒体からなるスライド杆66をスライドシャ
フト65と平行に設けてある。このスライド杆66は2
か所で、マーキング部材67を上下移動可能に備えてあ
る。このスライド杆66の上部に水準器75を設けて、
スライド杆66の垂直をネジ54により調整する。
【0028】上記のマーキング部材67の基端部にはネ
ジ68を設けてあり、このネジ68により、マーキング
部材67をスライド杆66に固定できるようにしてあ
る。マーキング部材67の先端側には、蝶ネジ69を設
けてあり、この蝶ネジ69は筆記具71のネジ付カバー
70を、図7中矢印線に示す通り垂直面で偏角回動及び
固定可能に保持している。筆記具71はネジ付カバー7
0により、その先端の長さを調節可能にしてある。
【0029】上記実施例の揺動式スクライバーは、上記
の構成と、第1揺動部材55と第2揺動部材60との共
働により、ヒンジ58と58とを結ぶ垂直線と、ヒンジ
59と59を結ぶ垂直線とを軸として、第2揺動部材6
0の先端垂直杆63に軸受64を介して取付けたスライ
ドシャフト65が、図8に例示した円周状の軌跡を描い
て移動できる。かつ筆記具71の先端は、さらにこのス
ライドシャフト65を軸として、円周状の軌跡を描い
て、ほぼ全周角度の範囲に自在に移動し、回動できると
ともに、スライド杆66を上下動できる。この揺動式ス
クライバーは、前述した場合と同様にして、丸太材31
及び丸太材35の周側面にスクライブすることができ
る。
【0030】さらに、図9乃至図12に別の好ましい実
施例を示してある。この実施例では、支持構造物として
公知の三脚80を用いてあり、複数の揺動部材として第
1、第2、第3の揺動部材により構成してある。この複
数の揺動部材として、第2の揺動部材を省略して第1及
び第3の揺動部材だけで構成してもよい。図中81が第
1の揺動部材であり、82が第2の揺動部材、83が第
3の揺動部材であり、これらを軽量なアルミニウム製の
角パイプからなるアームによって構成してある。これら
第1、第2、第3の揺動部材は、夫々ヒンジ84によっ
て揺動自在に連結してある。上記支持構造物としての三
脚80の上部には、上端面に水準器86を設けた支柱8
5を起立させてあり、この支柱85に複数の揺動部材の
基端となる上記第1の揺動部材81の基端をヒンジ87
で枢着し、夫々の揺動部材を水平面で揺動自在にしてあ
る。
【0031】上記複数の揺動部材の先端となる第3の揺
動部材83の先端に、スライド杆を垂直に上下動可能に
支持するスライド杆案内部材88をヒンジ89により垂
直軸を中心として回動可能に枢着してある。このスライ
ド杆案内部材88には、図11及び図12に示すように
4つの案内ローラー90を夫々一対づつ上下に設け、こ
れら対のローラー間にスライド杆91を上下動可能に挟
持してある。スライド杆91は、その両側に上記案内ロ
ーラー90によって案内されるガイド棒92を有し且つ
前面に縦方向の案内溝93を有するアルミニウム製の角
材により構成してある。また、このスライド杆91を垂
直に位置付けるために、このこのスライド杆91の適宜
位置に水準器86を設けてある。
【0032】図中94が筆記具95を偏角回動可能に設
けた上下一対のマーキング部材で、上記スライド杆91
の案内溝93に上下動可能に具備してある。図示した実
施例では、マーキング部材94の基部に嵌合部96を設
け、この嵌合部96をスライド杆91の案内溝93に上
下動可能に嵌合させてある。このマーキング部材のスラ
イド杆への取付構造は、この実施例に限定されず、種々
の公知の構造によって組み込むことができる。また、こ
のマーキング部材94にも水準器86を設けてある。
【0033】図9乃至図12で示した実施例では、各構
成部材特に揺動部材をアームにより構成して軽量化した
もので、しかも3つの揺動部材を連結して構成してある
から、マーキング部材の移動範囲が大幅に広がり、作業
性をよくすることができた。そしてこのマーキング部材
の移動による丸太材へのスクライブをさらに容易となし
得たものである。
【0034】上記実施例ではログハウス建築物について
説明したが、本発明はログハウス建築用だけに使用され
ることなく、化学プラント等の丸パイプ接続作業にも使
用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明揺動式スクライバーは、支持構造
物と複数の揺動部材とを含み、複数の揺動部材を順次揺
動自在に枢着して連結し、その基端を支持構造物に枢着
すると共に、その先端に垂直なスライド杆を垂直軸を軸
として回動自在に且つ上下動自在に設け、このスライド
杆に筆記具を備える一対のマーキング部材を移動自在に
設けて構成してあるから、支持構造物の周辺の広い範囲
で、マーキング部材を設けたスライド杆を常に垂直に保
って上下左右方向に自在に移動できる効果を有する。こ
のスライド杆により、一対のマーキング部材は回動及び
上下移動自在になっており、さらに、このマーキング部
材には筆記具を偏角回動自在に備えてあるから、スライ
ド杆を操作することにより、上下に配置した丸太材の周
側面に互いの周側面の一部又は、周側面を一周する正確
なスクライブを容易に実施できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明揺動式スクライバーを示す斜視図
【図2】揺動式スクライバー及び先端垂直杆と筆記具の
先端の軌跡を示す平面図
【図3】揺動杆と支持フレームとの摺動部を例示する一
部断面図
【図4】スライド杆に備えた一対のマーキング部材を示
す斜視図
【図5】スライド杆に備えた別のマーキング部材を示す
一部断面正面図
【図6】本発明揺動式スクライバーを用いて、丸太材に
スクライブする状態を示す斜視説明図
【図7】別の実施例を示す正面図
【図8】別の実施例の筆記具の先端の軌跡を示す平面図
【図9】さらに別の好ましい実施例を示す正面図
【図10】同じくこの好ましい実施例の平面図
【図11】スライド杆案内部材スライド杆との関係を示
す正面図
【図12】同じくその一部切断平面図でマーキング部材
との関係を示す。
【符号の説明】
1 フレーム構造物 2 第2揺動部材 3 前方の支柱 4 後方の支柱 5 架台 6 後方の横桁 9 前方の横桁 11 支持部材 12 支持部材 14 支持部材 15 揺動杆 16 先端垂直杆 18 マーキング部材 19 第1揺動部材 22 スライドシャフト 23 スライド杆 24 マーキング部材 25 マーキング部材 53 支柱 55 第1揺動部材 60 第2揺動部材 80 三脚 81 第1の揺動部材 82 第2の揺動部材 83 第3の揺動部材 85 支柱 86 水準器 88 スライド杆案内部材 91 スライド杆 94 マーキング部材 95 筆記具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月1日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 スクライバー及び揺動式スクラ
イバー
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸太材をピースエンド
ピース工法、ポストアンドビーム工法等の軸組工法又は
ラウンドノッチ工法等により組み上げて、通称ログハウ
スといわれる建築物やその他の構築物例えば丸パイプ等
の接続構造物等を構築するために必須な墨付け具である
新規なスクライバー及び揺動式スクライバーに関する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明スクライバーは、
水平方向に自在に移動可能とした垂直なスライド杆を設
け、このスライド杆を上下動自在とすると共に、このス
ライド杆に筆記具を備える一対のマーキング部材を移動
自在に設けて構成してあることを特徴とする。本発明揺
動式スクライバーは、上記の目的を達成するため、支持
構造物と複数の揺動部材とを含み、複数の揺動部材を順
次揺動自在に枢着して連結し、その基端を支持構造物に
枢着すると共に、その先端に垂直なスライド杆を垂直軸
を軸として回動自在に且つ上下動自在に設け、このスラ
イド杆に筆記具を備える一対のマーキング部材を移動自
在に設けて構成してあることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】そこで、スライド杆23を操作しながら、
筆記具26の先端を同時に丸太材35と丸太材31との
周側面に当てながら、上方に向かってスクライブしてゆ
き、およそ、横芯墨32、横芯墨36の辺りまでスクラ
イブした所で、マーキング部材24によるスクライブを
中断する(図6)。続いて、周側面の上方部をスクライ
ブするためには、マーキング部材24に変えて、マーキ
ング部材25を用い、同様にスライド杆23を操作しな
がら、丸太材35の上芯墨37と、丸太材31の上芯墨
33とに向かってスクライブを開始すればよい。また、
この墨付けの手順は逆にして、上方から下方に向かって
行ってもよい。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持構造物と複数の揺動部材とを含み、
    複数の揺動部材を順次揺動自在に枢着して連結し、その
    基端を支持構造物に枢着すると共に、その先端に垂直な
    スライド杆を垂直軸を軸として回動自在に且つ上下動自
    在に設け、このスライド杆に筆記具を備える一対のマー
    キング部材を移動自在に設けて構成してあることを特徴
    とする揺動式スクライバー。
  2. 【請求項2】 上記複数の揺動部材が第1と第2の揺動
    部材により構成されている請求項1記載の揺動式スクラ
    イバー。
  3. 【請求項3】 上記複数の揺動部材が第1,第2,第3
    の揺動部材により構成されている請求項1記載の揺動式
    スクライバー。
  4. 【請求項4】 上記複数の揺動部材の先端に垂直なスラ
    イドシャフトを回動及び上下動自在に設け、このスライ
    ドシャフトにスライド杆を設けてある請求項2記載の揺
    動式スクライバー。
  5. 【請求項5】 上記マーキング部材は、筆記具を偏角回
    動可能に備えてあることを特徴とする請求項1乃至4記
    載のいずれかの揺動式スクライバー。
  6. 【請求項6】 支持構造物を三脚により構成し、この三
    脚に設けた支柱に複数の揺動部材を順次揺動自在に水平
    に枢着して連結し、この揺動部材の先端にスライド杆案
    内部材を垂直軸を中心に回動可能に設け、該スライド杆
    案内部材にスライド杆を垂直に上下動可能に設け、この
    スライド杆に筆記具を備える一対のマーキング部材を各
    別に上下動可能に設けてあることを特徴とする揺動式ス
    クライバー。
  7. 【請求項7】 上記複数の揺動部材が2又は3本のアー
    ムにより構成されている上記請求項6記載の揺動式スク
    ライバー。
  8. 【請求項8】 上記スライド杆にこのスライド杆を垂直
    に位置付ける水準器を設けてある上記請求項6又は7記
    載の揺動式スクライバー。
  9. 【請求項9】 上記一対のマーキング部材が筆記具を偏
    角回動可能に備えてある上記請求項6乃至8記載のいず
    れかの揺動式スクライバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106239469A (zh) * 2016-09-22 2016-12-21 中航试金石检测科技有限公司 标记划线装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106239469A (zh) * 2016-09-22 2016-12-21 中航试金石检测科技有限公司 标记划线装置
CN106239469B (zh) * 2016-09-22 2022-09-20 中航试金石检测科技有限公司 标记划线装置

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