JPH08115762A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH08115762A
JPH08115762A JP25369994A JP25369994A JPH08115762A JP H08115762 A JPH08115762 A JP H08115762A JP 25369994 A JP25369994 A JP 25369994A JP 25369994 A JP25369994 A JP 25369994A JP H08115762 A JPH08115762 A JP H08115762A
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JP
Japan
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terminal
accommodating chamber
terminal accommodating
connector
lance
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JP25369994A
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Inventor
Toshiro Maejima
敏郎 前島
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジング本体に設けた端子収容室内に端子
を収容する際、不完全挿入を防止するとともに、不完全
挿入を確実に検知し、かつ完全挿入に移行させるように
構成する。 【構成】 ハウジング本体22に形成した端子収容室2
4b内に凹状曲面を有するガイド部材28bを設けると
ともに、端子収容室24bの前方開口部25から挿入さ
れ、前記ガイド部材28bの凹状曲面に衝接することで
上側へ変形移動する突状係止部材33dを有したフロン
トスペーサ31を設け、突状係止部材3333dは、端
子41に設けた突出部46の後端面と係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコネクタ、特に電線を中
継接続する際に用いて好適なコネクタに関し、更に詳し
くはコネクタハウジング内に収納するコネクタ端子の係
止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車を例に述べると、各種制御用にセ
ンサーや電子機器が搭載され、センサーと電子機器、電
子機器間の接続をワイヤーハーネスで接続するようにな
っている。従って、電子機器と電線との接続数、電線同
士の接続数は多数になり、自動車組み立て時の利便性や
アフターサービス時の分解や組み立てを容易にするた
め、着脱自在なコネクタが多用されている。上記コネク
ターの構成は多種にわたるが、その一例が実開昭63−
33575号公報に「コネクタハウジング」として開示
されている。以下、図7及び図8を参照して開示された
「コネクタハウジング」の概要を説明する。
【0003】コネクタハウジング1は、ハウジング本体
2内に上下2段に端子収容室3を形成し、その内部に雌
型端子5を収容した構造になっている。そして、各端子
収容室3の下部には、雌型端子5を係止するための可撓
係止片(ランス)6が設けられている。端子収容室3内
に雌型端子5を収容した状態で、雌型端子5に設けた電
気接続部5Dの後端が存在する位置に対応して、両端子
収容室3の境界に、楔状部材12が後方開口9側に向か
って延設されている。
【0004】後方開口9側における2段の端子収容室3
の境界には、端子押込み具13が抜き差し自在に配置さ
れている。端子押込み具13は、2段の端子収容室3の
仕切りを兼ねた押込み板部14と、該押込み板部14の
先端が二股状に設けられ前記楔状部材12を挟持するこ
とで雌型端子5の後端に係止し、かつ該端子5に透設さ
れた係止窓部5Fに係入する弾性押込み片部15とを備
えた構造からなる。
【0005】前記コネクタハウジング1において、端子
収容室3に雌型端子5を収容した際、該端子5は電気接
続部5Dが上方に向くようにして後方開口9から挿入さ
れると、ランス6が電気接続部5Dに設けた係止窓5A
に係入して一次係止される。この状態で、図8に示すよ
うに後方開口9から両端子収容室3の境界に沿って端子
押込み具13を挿入すると、先端の二股状の弾性押込み
片部15間に楔状部材12が入り込み、両弾性押込み片
部15間の相互間隔が拡げられる。これにより、下側の
弾性押込み片部15の先端は下側の雌型端子5の電気接
続部5Dの後端に係止され、上側の弾性押込み片部15
の先端は上側の雌型端子5の中間窓部5Fに係入され、
よって各端子5はコネクタハウジング1に2重係止され
る。
【0006】また、この時点で、雌型端子5は挿入が不
完全であれば、端子押込み具13の押込み作用で所要位
置まで押込まれる。一方、押込まれた端子押込み具13
は、弾性押込み片部15の楔状部材12に対する挟持作
用により抜け止めされる。なお、図示を省略している
が、押込み板部14を挿入方向にガイドするため、ハウ
ジング本体2の内壁にはガイド溝等が設けられている。
また、雌型端子5には、リード線7の芯線7Aを固定す
るワイヤーバレル部5Bと、リード線7の絶縁被覆7B
を固定するインシュレーションバレル部5Cが設けら
れ、図示のようにリード線7を接続した状態で各端子収
容室3内に挿入される。すなわち、上記構成のコネクタ
ハウジングにあっては、ハウジング本体の後方に設けた
後方開口から端子押込み具を挿入して端子の2重係止を
図るとともに、端子の不完全挿入の検出ならびに、不完
全挿入端子の完全挿入への移行を図っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成にあ
っては、端子押込み具はハウジング本体に挿入する際、
ハウジング本体の後方にはリード線が導出されているの
で、リード線を掻き分けるようにして挿入しなければな
らず、挿入作業が面倒であった。また不完全挿入の検出
は、端子押込み具の挿入具合、すなわち端子押込み具が
所定位置まで完全に挿入されたか否かを目視により検知
するのであるが、挿入状態ではリード線間に隠れるよう
になるので、確認しにくかった。本発明の目的は、端子
収容室内に端子を挿入した際、端子の不完全挿入が検知
できるとともに、不完全挿入を完全挿入へ移行でき、し
かもハウジング本体への組付け性も良好にできて作業向
上が図れるフロントスペーサを備えたコネクタを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るコネクタの構造は、端子をハウジング本
体の後端より端子収容室に挿入し、ハウジング本体内に
設けた可撓係止片を弾性変形して脱落不能に係止するコ
ネクタにおいて、前記ハウジング本体の前方開口から端
子収容室内に挿入することにより、前記端子収容室内に
設けたガイド部材に摺接することで変形し、該端子収容
室の端子後端と係合可能に設けられた突状係止部材を有
するフロントスペーサを備えたことを特徴とする。さら
に、本発明に係るコネクタの構造は、端子に設けた突出
部の後端角部をテーパ面に形成するとともに、ハウジン
グ本体の前方開口より挿入するフロントスペーサの突状
係止部材が前記テーパ面に衝接しかつ該テーパ面を摺動
することにより、前記端子を端子挿入方向へ押動するこ
とを特徴とする。さらに、本発明に係るコネクタの構造
は、ガイド部材が端子収容室内に収容された端子の突出
部より後方位置で突出して該突出部と対向配置されると
ともに、前面が前記突出部に対し凹状曲面に設けられて
いることを特徴とする。さらに、本発明に係るコネクタ
の構造は、フロントスペーサが可撓係止片と係合し該可
撓係止片の偏倚を規制することを特徴とする。
【0009】
【作用】端子収容室内に端子を挿入することにより、該
端子はハウジング本体に設けた可撓係止片(ランス)に
係止して一次係止される。この状態でハウジング本体の
前方開口からフロントスペーサを端子収容室に挿入する
と、フロントスペーサは先端部に形成した突状係止部材
が端子収容室内のガイド部材に衝接し、さらに、スペー
サの挿入により該ガイド部材の表面を摺動して変形し、
端子に設けた突出部の後端に係合して該端子を二重係止
する。一方、フロントスペーサは突状係止部材が変形
し、不完全挿入状態にある端子の突出部と係合可能に設
けられることで、該端子を端子挿入方向へ押動して完全
挿入状態へ移行できる。また、フロントスペーサは、電
線が導出されない前方開口から端子収容室内へ挿入され
るのであるから挿入が容易であり、挿入を簡単に目視す
ることができ、かつ挿入量によってコネクタ端子が完全
に挿入されたか否かを容易に検知することができる。さ
らに、フロントスペーサは、端子収容室内へ挿入されて
ランスと係合し、該ランスの偏倚を規制することによ
り、例えば前記ランスの不測事故等による弾性変形を阻
止して該ランスによる端子への一次係止を強固にさせる
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明のコネク
タの一実施例を説明する。なお、図1はハウジング本体
及びスペーサの斜視図、図2はハウジング本体の内部構
造を示す一部切欠斜視図、図3はハウジング本体とスペ
ーサとの相互作用を示す断面図、図4及び図5は端子収
容時の係止作用を示す断面図、図6は係止作用を示す要
部の拡大断面図である。なお、実施例の説明にあたって
は、ハウジング本体やフロントスペーサ等の構成につい
て説明した後、端子の係止作用について説明する。
【0011】本実施例におけるコネクタ21は、合成樹
脂により一体成型されたハウジング本体22、ハウジン
グ本体22内に挿入されるフロントスペーサ31、およ
び後述するコネクタ端子41等により構成される。ハウ
ジング本体21は全体が略筒状に形成され、本実施例に
あっては隔壁23を介して水平方向に2個の端子収容室
24a、24bが形成されている。各端子収容室24
a、24bの内部構造は同一であるので、図2を参照し
てそのうちの一方の端子収容室24bについて説明する
と、ハウジング本体21は、前方開口25から後方開口
26にわたって連通されるとともに、略中央部において
仕切壁29によって二分割され、該仕切壁29の後端側
に端子収容室24bを形成している。そして、前方開口
25からは、図示を省略した他方コネクタハウジングの
雄型端子およびフロントスペーサ31が挿入される。一
方、後方開口26からは後述する雄型端子41が挿入さ
れる。
【0012】端子収容室24b内には、雄型端子41を
一次係止するランス27が端子収容室24bの長手方向
に沿って形成され、ランス27の両側には、一対のガイ
ド部材28a、28bが所定間隔をおいて端子収容室2
4bの下面24cから突出されている。前記ガイド部材
28a、28bは、前方開口25に臨んだ前面28cが
凹状曲面に形成されている。
【0013】ランス27はその基部27aが端子収容室
24と一体成型され、かつ片持ち状に形成されて先端が
端子収容室24bの下面24cとの間に空隙27cを設
けて該下面24cから浮き上がった形状になされ、よっ
て、上下方向に弾性変形可能に構成されている。また、
ランス27の上部先端には突起部27bが形成され、該
突起27bが後述する雄型端子41と係止するようにな
されている。さらに、端子収容室24bの前方上壁に
は、前方に向けて斜め下方に傾斜した傾斜部材29Aが
前記仕切壁29を形成しており、端子41は後方開口2
6より端子収容室24b内に挿入され、かつ該仕切壁2
9を通過することで位置規制されて前方開口25へ突出
される。さらに、前方開口25の底部には、図1及び図
2に示すように一条のガイド溝51が形成され、その側
面にスペーサ挿入方向に沿って所定間隔だけ離した係止
突起52a、52bが形成されている。
【0014】次に、フロントスペーサ31について説明
すると、全体は図1に示したとおり略櫛歯形とも呼べる
形状であり、本実施例では、略板状の基板部32の一端
からハウジング本体21の前方開口25へ向かって突出
するように延設された4個の突状係止部材33a、33
b、33c、33bを設けて構成されている。各突状係
止部材33a、33b、33c、33bは、基板部32
との連接部分(図面を簡明にするため符号は省略す
る。)を含んで弾性変形可能に設けられている。
【0015】また、突状係止部材33a、33bは間に
は切込み部34aが形成され、突状係止部材33c、3
3d間に切込み部34bが形成されている。基板部32
には切込み部34aに連続し、かつ該切込み部34aに
向かって下がるように傾斜したテーパ部35aが形成さ
れ、同じく切込み部34bに連続するように同一形状の
テーパ部35bが形成されている。さらに、基板部32
の他端には角棒状の押動部36が設けられ、その下側面
には該押動部36に沿ってリブ状のガイド突起37が延
設され、該ガイド突起37はハウジング本体22の前方
開口25に設けたガイド溝51に嵌入可能に設けられて
いる。さらにガイド突起37の中央両側には、ガイド溝
51に形成した係止突起52a、52bと係合可能な係
止凹部38が設けられている。
【0016】ここで、端子収容室24a、24bとフロ
ントスペーサ31との関連を説明すると、フロントスペ
ーサ31は後方開口25から端子収容室24a、24b
内に挿入されるが、挿入に際しては一対の突状係止部材
33a、33bが端子収容室24a内に挿入され、一対
の突状係止部材33c、33dが端子収容室24b内に
挿入される。
【0017】以下、端子収容室24bとフロントスペー
サ31の各部位との関わりついて述べると、フロントス
ペーサ31を前方開口25より所定位置まで挿入するこ
とにより、端子41を一次係止するためのランス27が
定常状態で、図5に示すように、フロントスペーサ31
のテーパ部35b上に乗り上げてその弾性変形による動
きを規制されるように設定されている。従って、フロン
トスペーサ31を端子収容室24b内に挿入しない場
合、或いは挿入してもランス27の下側に達していない
場合、ランス27は基部27aを支点として上下方向に
変位自在になっている。一方、ランス27の下側にフロ
ントスペーサ31が挿入された場合は、上記のようにラ
ンス27がテーパ部35bにより上方に付勢され、下方
への変位が不可になる。
【0018】また、フロントスペーサ31に形成した一
対の突状係止部材33c、33dは、端子収容室24b
内においてランス27と所定間隔だけ離して該ランス2
7の両側に設けた一対のガイド部材28a、28bと対
向するように寸法設定されている。一対のガイド部材2
8a、28bの前面、すなわち突状係止部材33c、3
3dが衝接する面28cが凹状曲面に形成されているの
で、スペーサ31を挿入し続けると突状係止部材33
c、33dは、ガイド部材28a、28bに衝突した後
凹状曲面に沿って次第に上方向へ変形移動することにな
る。
【0019】次に、端子41のハウジング本体22への
装着について説明する。端子41の端子収容室24内へ
の収容にあたって2種の態様がある。その第1は、図3
に示すようにフロントスペーサ41を予め前方開口25
からハウジング本体22の途中位置まで挿入し、係る仮
係止状態で端子41を端子収容室24内に収容する方法
であり、その第2は、フロントスペーサ41を挿入しな
いで端子41を完全挿入した後に該フロントスペーサ4
1を挿入する方法である。
【0020】先ず、第1の方法について述べると、前方
開口25からフロントスペーサ31を挿入する。この
際、基板部32および突状係止部材33c、33dが、
図2に一部切り欠いて図示した端子収容室24b内に挿
入される。なお、突状係止部材33a、33bは隔壁2
3の裏側にある他方の端子収容室24a内に挿入される
ことになる。そして、図3に示すようにフロントスペー
サ31は、ランス27が該フロントスペーサ31の先端
に設けた突状係止部材33c、33d間の切込み部34
bに僅かに入り込み、かつ突状係止部材33c、33d
の先端がガイド部材28a、28bの直前位置に差し掛
かった状態で挿入が停止され、この仮係止状態の段階で
後方開口26から端子41が端子収容室24内に挿入さ
れる。この段階では、フロントスペーサ31のテーパ部
35b(図5参照)はランス27の下側にかかっておら
ず、ランス27の先端に形成した突起部27bは上下に
変位可能になっている。
【0021】ところで、前方開口25の底部に設けたガ
イド溝51にはスペーサ挿入方向に沿って離れた係止突
起52a、52bが形成されているので、フロントスペ
ーサ31は挿入される際、ガイド突起37をガイド溝5
1に嵌合して押し込んだ後、先ず係止凹部38が前方寄
りの第1の係止突起52aと係合される。この係合位置
は前記スペーサ31の仮係止状態、すなわち、図3及び
図4の挿入状態に相当し、挿入時にクリック感でその位
置を認識することができる。
【0022】端子41には、電線42を抜け出し不可に
担持するインシュレーションバレル部43、加締め等に
より芯線44に通電可能に接続されるワイヤーバレル部
45が設けられている。また、端子41のほぼ中間位置
には突出部46が設けられ、この突出部46の頂角部
は、図6に拡大して明示したようにテーパ面46aに形
成されている。そして、端子収容室24b内に端子41
を収容する場合は、突出部46が端子収容室24bの下
側になる向き、すなわち該突出部46がランス27に対
向するようにして挿入する。端子41は、該端子41の
前方に形成された円錐部41aが、図4に示すように前
記傾斜部材29の斜面に衝接するまで挿入され、衝接し
た段階で停止される。
【0023】すなわち、上記の段階で、フロントスペー
サ31は未だ途中までしか挿入されていないのであるか
ら、ランス27の下部が空間になっている。従って、端
子41を上記のように挿入すると、ランス27は端子4
1より下方側に押されて弾性変形し、端子41が、図4
に示すように傾斜部材29に当接するまで挿入された段
階で上方に復動し、端子41の後端に係止して一次係止
を行う。この状態でフロントスペーサ31をさらに挿入
すると、突状係止部材33c、33dはガイド部材28
a、28bの凹状曲面を摺動しながら上方へガイドさ
れ、図5に示すように突出部46の下側から後端側46
bに回り込み、突出部46と係止する。これと同時に、
ランス27の下側にフロントスペーサ31に形成したテ
ーパ部35bが入り込み、テーパ部35bはランス27
を上方に押すように作用する。従って、ランス27は下
支えされて下方への変位が不可になり、ランス27によ
る端子41の一次係止を一層強固なものにする。
【0024】このように端子41は、ランス27による
一次係止に続いて、該ランス27の突状係止部材33
c、33dによる変形阻止と、該突状係止部材33c、
33dによる二次係止が行われる。そして、この最終段
階で、係止凹部38は後方寄りの第2の係止突起52b
と係合して、スペーサ41は図5に示すように、本係止
される。なお、フロントスペーサ31は、前方開口25
から挿入されるので、挿入作業を容易に行うことができ
る。また、端子41はランス27と突状係止部材33a
〜33dとにより二重係止されるので、ハウジング本体
22へ強固に固定されることになる。
【0025】ところで、本実施例にあっては、突出部4
6と突状係止部材33a〜33dとの係合において下記
のような注目すべき作用がある。すなわち、端子41が
端子収容室24の所定位置まで挿入されない不完全な挿
入状態に設けられたとき、図6に示すように、突状係止
部材33a〜33dはガイド部材28a、28bを摺接
して上方側へ変形移動する訳であるが、その際突出部4
6と当接する。そしてこの突出部46の頂角部がテーパ
面46aに形成されているので、突状係止部材33a〜
33dは後端角部Xがその軌跡においてテーパ面46a
と好適に接触し続け、突出部46を引き込むようにして
端子41を挿入方向へ移動させる。この結果、端子41
は所定位置へ移動して完全挿入されるとともに、ランス
27は該端子41と係合する。このように本発明に係る
コネクタにおいては、端子41が不完全挿入状態にあっ
ても、確実に本係止することができる。
【0026】次に、前記した第2の挿入方法について説
明する。この場合は図3について説明した場合と異な
り、フロントスペーサ31を予め仮挿入せず、電線42
を接続した端子41を後方開口26から端子収容室24
内に挿入する。従って、ランス27は下方に撓み変形可
能であり、端子41が挿入過程に設けられている間だけ
下方へ変位し、該端子41が所定位置まで挿入されると
復動して該端子41に、前記同様に係止する。この段階
は前記した一次係止に相当し、続いて前方開口25から
フロントスペーサ31を挿入し、前記同様に突状係止部
材33a〜33dを突出部46に係合させて端子41の
完全な係止を行う。
【0027】なお、図2に断片的に図示した仕切壁29
の一部を形成する支持部材55は、ハウジング本体22
の切り欠きにより不図示の内側壁面から端子収容室24
b内に張り出すように形成されたものである。この支持
部材55は、傾斜部材29Aの下部に設けた支持部材5
6とともに、端子41を下側から支持するものであり、
端子41に関連して示すと、図4に示す位置Yに形成さ
れている。従って、フロントスペーサ31は、支持部材
55、56の下側の空間を端子収容室24内に向けて挿
入されることになる。
【0028】また、前記第1及び第2の挿入方法のいず
れであっても、端子41の挿入が全く不完全であった場
合は、フロントスペーサ31が挿入不能になるので何ら
かの係る状態を検知することができる。このように、上
記各実施例におけるコネクタ21は、端子41をハウジ
ング本体22に形成した端子収容室24b内に確実に係
止させることができ、フロントスペーサ31の挿入作業
が簡単であるうえに、その挿入具合により不完全挿入を
確実に検知し、かつ完全挿入に移行させることができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るコ
ネクタは、ハウジング本体に形成した端子収容室内に弾
性的に変位する可撓係止片と円弧状傾斜面を有するガイ
ド部材とを設け、前記端子収容室の後方開口から端子を
挿入して前記可撓係止片により一次係止させるととも
に、前記端子収容室の前方開口から挿入されるフロント
スペーサに設けた突状係止部材を前記ガイド部材の円弧
状傾斜面に沿って移動させることにより前記コネクタ端
子に設けた突出部に二次係止させているので、端子の完
全な係合が実現できる。さらに、端子が不完全挿入にあ
っても、前記フロントスペーサの挿入により、突状係止
部材が端子の突出部と係合して該端子を挿入方向へ移動
させるので、端子の完全挿入を達成できる。さらにフロ
ントスペーサは、電線が導出される後方開口と異なる前
方開口から端子収納室内に挿入されるので挿入作業が簡
単であり、しかもスペーサの挿入状態を簡単に識認でき
るので、作業効率を大幅に向上させることができるとと
もに、端子の不完全挿入を容易に検知することができ
る。さらにフロントスペーサは、端子収容室内へ挿入さ
れてランスと係合し、ランスの偏倚を規制するので、前
記ランスの不測事故等による弾性変形を阻止して該ラン
スによる端子への一次係止を強固にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるコネクタの構成を示す斜
視図である。
【図2】ハウジング本体の構成を示す一部切欠斜視図で
ある。
【図3】端子収容室とフロントスペーサとの関連を示す
断面図である。
【図4】ハウジング本体の、仮係止状態での端子の収容
状況を示す断面図である。
【図5】ハウジング本体の、本係止状態での端子の係止
状況を示す断面図である。
【図6】端子と突状係止部材の係止を示す要部の拡大断
面図である。
【図7】従来のコネクタの構成を示す断面図である。
【図8】従来のコネクタのコネクタ端子収容を示す断面
図である。
【符号の説明】
21 コネクタ 22 ハウジング本体 23 隔壁 24a、24b 端子収容室 25 前方開口 26 後方開口 27 ランス(可撓係止片) 28a、28b ガイド部材 31 フロントスペーサ 33a〜33d 突状係止部材 35a、35b テーパ部 36 押動部 37 ガイド突起 38 係止凹部 41 端子 42 電線 46 突出部 46a テーパ面 46b 後端部 51 ガイド溝 52a、52b ガイド突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】ランス27はその基部27aが端子収容室
24と一体成型され、かつ片持ち状に形成されて先端
が端子収容室24bの下面24cとの間に空隙27cを
設けて該下面24cから浮き上がった形状になされ、よ
って、上下方向に弾性変形可能に構成されている。ま
た、ランス27の上部先端には突起部27bが形成さ
れ、該突起27bが後述する雄型端子41と係止するよ
うになされている。さらに、端子収容室24bの前方上
壁には、前方に向けて斜め下方に傾斜した傾斜部材29
Aが前記仕切壁29を形成しており、端子41は後方開
口26より端子収容室24b内に挿入され、かつ該仕切
壁29を通過することで位置規制されて前方開口25へ
突出される。さらに、前方開口25の底部には、図1及
び図2に示すように一条のガイド溝51が形成され、そ
の側面にスペーサ挿入方向に沿って所定間隔だけ離した
係止突起52a、52bが形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子をハウジング本体の後端より端子収
    容室に挿入し、ハウジング本体内に設けた可撓係止片を
    弾性変形して脱落不能に係止するコネクタにおいて、 前記ハウジング本体の前方開口から端子収容室内に挿入
    することにより、前記端子収容室内に設けたガイド部材
    に摺接することで変形し、該端子収容室の端子後端と係
    合可能に設けられた突状係止部材を有するフロントスペ
    ーサを備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記において、端子に設けた突出部の後
    端角部をテーパ面に形成するとともに、ハウジング本体
    の前方開口より挿入するフロントスペーサの突状係止部
    材が前記テーパ面に衝接しかつ該テーパ面を摺動するこ
    とにより、前記端子を端子挿入方向へ押動することを特
    徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記において、ガイド部材が端子収容室
    内に収容された端子の突出部より後方位置で突出して該
    突出部と対向配置されるとともに、前面が前記突出部に
    対し凹状曲面に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記において、フロントスペーサが可撓
    係止片と係合し該可撓係止片の偏倚を規制することを特
    徴とする請求項1乃至3記載のコネクタ。
JP25369994A 1994-10-19 1994-10-19 コネクタ Pending JPH08115762A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004319155A (ja) * 2003-04-14 2004-11-11 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2011018543A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2017010622A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 矢崎総業株式会社 コネクタ

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