JPH08112180A - 温熱寝具 - Google Patents

温熱寝具

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Publication number
JPH08112180A
JPH08112180A JP27454394A JP27454394A JPH08112180A JP H08112180 A JPH08112180 A JP H08112180A JP 27454394 A JP27454394 A JP 27454394A JP 27454394 A JP27454394 A JP 27454394A JP H08112180 A JPH08112180 A JP H08112180A
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JP
Japan
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switch
controller
heating elements
switches
area
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JP27454394A
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English (en)
Inventor
Isamu Masuda
勇 枡田
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NIPPON KENKO ZOUSHIN KENKYUKAI
NIPPON KENKO ZOUSHIN KENKYUKAI KK
Original Assignee
NIPPON KENKO ZOUSHIN KENKYUKAI
NIPPON KENKO ZOUSHIN KENKYUKAI KK
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Publication date
Application filed by NIPPON KENKO ZOUSHIN KENKYUKAI, NIPPON KENKO ZOUSHIN KENKYUKAI KK filed Critical NIPPON KENKO ZOUSHIN KENKYUKAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者の目的に応じて、身体の特定部位のみ
を加温することも、全体を加温することも、自在にでき
る温熱寝具を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、全身大のシート1とコントロー
ラ3とを備える。前記シートは全面を複数の領域に区分
して、領域毎に面ヒータのような発熱体5a〜5dが設
けられる。前記コントローラ3は、前記領域を指定する
ためのスイッチが設けられた操作部と、前記操作部のス
イッチの操作に応答して指定領域の発熱体へ通電させる
制御部とで構成されている。またコントローラ3から
は、電源コード6が引き出され、前記発熱体5a〜5d
は、コード線4を介してコントローラ3に電気接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内部に熱源を持つシ
ート状の温熱寝具に関連し、特にこの発明は、内部に面
ヒータのような熱源を持つ掛けシートや敷きシートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、温熱寝具として、電気あんかや電
気毛布などが存在する。電気あんかは、足先を部分的に
加温するのに用いられ、電気毛布は身体の上に掛けて、
身体全体を加温するのに用いられる。これらの温熱寝具
は、主として冬期に使用されるが、女性や老人のような
冷え性の者や、腰痛や脚痛などの持病のある者について
は、冬期に限らず、必要に応じて随時使用される。ま
た、手術後に、患部を加温したり、保温したりすること
が必要なことがあるが、このような場合には、患部に保
温性を有する布を巻き付けたり、患部の近傍に懐炉など
を装着したりすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら電気あん
かを用いる場合、足先は温められるが身体全体は温めら
れず、特に気温が低いとき、快適な安眠は期待できな
い。一方、電気毛布については、足先などの冷える部位
や、腰痛などの持病のある部位に温熱具が必要な場合に
も、身体全体を温めるため、無駄な発汗を生じさせ、快
適な安眠は期待できないという問題がある。また患部に
布を巻き付けて加温または保温する場合、布の巻付作業
に手数がかかり、巻付けた布が患部を圧迫したり、反対
に、寝ている間に布がほどけたりするおそれがある。懐
炉については、患部から位置ずれし易く、また定期的に
交換する必要もあり、煩雑である。
【0004】この発明は上記問題に着目して成されたも
ので、身体の特定部位のみを加温することも、全体を加
温することも、自在にでき、冬期における快適な睡眠、
冷え性への適切な対応、患部への有効な加温を実現する
温熱寝具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の温熱寝具は、
シートとコントローラとを有する。前記シートは、全身
大の大きさを有し、全面を複数の領域に区分して領域毎
に発熱体が設けられている。前記コントローラは、前記
領域を指定するためのスイッチが設けられた操作部と、
前記操作部のスイッチの操作に応答して指定領域の発熱
体へ通電させる制御部とで構成されている。
【0006】請求項2の温熱寝具では、前記シートは、
人体の上に掛けられる掛けシートである。
【0007】請求項3の温熱寝具では、前記シートは、
人体の下に敷かれる敷きシートである。
【0008】請求項4の温熱寝具では、前記シートは、
人体の上に掛けられる掛けシートと、人体の下に敷かれ
る敷きシートとから成り、前記掛けシートおよび敷きシ
ートは1個のコントローラに対して並列接続されてい
る。
【0009】請求項5の温熱寝具では、前記コントロー
ラは、シートと独立して設けられると共に、シートの各
発熱体とコード線を介して電気接続されている。
【0010】請求項6の温熱寝具では、前記コントロー
ラは、シートと一体に設けられている。
【0011】請求項7の温熱寝具では、前記操作部は、
全領域を同時に指定するための全体スイッチと、各領域
を個別に指定するための複数の個別スイッチとを備えて
おり、前記制御部は、前記操作部の全体スイッチの操作
に応答して全領域の発熱体を一斉に通電させ、個別スイ
ッチの操作に応答して特定の指定領域の発熱体を通電さ
せる。
【0012】請求項8の温熱寝具では、前記操作部は、
全領域を同時に指定するための全体スイッチと、各領域
を個別に指定するための複数の個別スイッチとを備えて
おり、前記制御部は、前記操作部の全体スイッチの操作
に応答して全領域の発熱体を一斉に通電させ、個別スイ
ッチの操作に応答して全領域の発熱体を一斉に一定時間
通電させた後、特定の指定領域の発熱体を通電させる。
【0013】請求項9の温熱寝具では、前記操作部は、
全領域を同時に指定するための全体スイッチと、各領域
を個別に指定するための複数の個別スイッチと、全領域
の同時指定から特定の領域の指定へ切り換える複数の切
換えスイッチとを備えており、前記制御部は、前記操作
部の全体スイッチの操作に応答して全領域の発熱体を一
斉に通電させ、個別スイッチの操作に応答して特定の指
定領域の発熱体を通電させ、切換えスイッチの操作に応
答して全領域の発熱体を一斉に一定時間通電させた後、
特定の指定領域の発熱体を通電させる。
【0014】請求項10の温熱寝具では、前記操作部
は、全領域を同時に指定するための全体スイッチと、各
領域を個別に指定するための複数の個別スイッチと、通
電時間を設定するための時間設定スイッチとを備えてお
り、前記制御部は、前記全体スイッチまたはいずれかの
個別スイッチにより指定された領域を指定された順序で
それぞれ設定された時間だけ順次通電させる。
【0015】
【作用】この発明の温熱寝具では、コントローラの操作
部に設けられたスイッチにより、加温したい領域を指定
すると、制御部により指定領域の発熱体だけが通電され
て発熱する。
【0016】請求項2の温熱寝具は、人体の上に掛け
て、その全体を覆う。
【0017】請求項3の温熱寝具では、敷きシートとし
て広げ、その上に身体を横たえる。
【0018】請求項4の温熱寝具では、1個のコントロ
ーラに対して加温したい領域を指定すると、掛けシート
および敷きシートが同時に制御され、前記両シートの指
定領域の発熱体だけが通電されて発熱する。
【0019】請求項5の温熱寝具では、コントローラを
シートから離した位置に置いて操作することができる。
【0020】請求項6の温熱寝具では、シートと一体に
コントローラを取り扱うことができる。
【0021】請求項7の温熱寝具では、コントローラの
操作部の全体スイッチを操作すると、シートの全領域の
発熱体が一斉に通電されて発熱する。また、個別スイッ
チを操作すると、操作された個別スイッチに対応する領
域の発熱体だけが通電されて発熱する。
【0022】請求項8の温熱寝具では、コントローラの
操作部の全体スイッチを操作すると、シートの全領域の
発熱体が一斉に通電されて発熱する。また個別スイッチ
を操作すると、シートの全領域の発熱体が一斉に一定時
間通電されて発熱し、その後、操作された個別スイッチ
に対応する特定の領域の発熱体だけが通電されて発熱す
る。
【0023】請求項9の温熱寝具では、コントローラの
操作部の全体スイッチを操作すると、シートの全領域の
発熱体が一斉に通電されて発熱し、個別スイッチを操作
すると、操作された個別スイッチに対応する領域の発熱
体だけが通電されて発熱する。また切換えスイッチを操
作すると、シートの全領域の発熱体が一斉に一定時間通
電されて発熱し、その後、操作された切換えスイッチに
対応する特定の領域の発熱体だけが通電されて発熱す
る。
【0024】請求項10の温熱寝具では、コントローラ
を用いて、まず全体スイッチおよび個別スイッチによ
り、発熱させたい部位を指定し、つぎに時間設定スイッ
チにより、指定した部位への通電時間を設定すると、指
定された領域が、指定された順序で、それぞれ設定され
た時間だけ順次通電されて発熱する。
【0025】
【実施例】図1は、この発明にかかる温熱寝具を掛けシ
ート1として使用した例を示す。図中、2は敷き布団と
して用いられる通常のマット、3は掛けシート1のコン
トローラである。コントローラ3と掛けシート1とはコ
ード線4で結ばれ、電源コード6がコントローラ3から
引き出されている。
【0026】前記掛けシート1は、人がマット2上に仰
臥したとき、頭部を除く全身を覆える程度の大きさを有
し、全体が、足部,脚部,腹部,胸部に対応する4つの
領域に区分されると共に、各領域には面ヒータのような
発熱体5a〜5dがそれぞれ配備されている。この発熱
体5a〜5dは、コード線4を介してコントローラ3に
電気接続されている。
【0027】コントローラ3は発熱体5a〜5dへの通
電を制御するためのもので、上面には、複数のキースイ
ッチなどが配備された操作部が構成されており、内部に
は、マイクロプロセッサより成る制御回路が組み込まれ
て、制御部が構成されている。前記操作部により加温し
たい領域などを指定すると、前記制御部により、指定領
域に対応する発熱体5a〜5dが通電されて、発熱す
る。
【0028】図2は、この発明にかかる温熱寝具を掛け
シート1および敷きシート7として使用した例を示す。
図中、2は敷き布団としての通常のマット、3は掛けシ
ート1および敷きシート7のコントローラである。コン
トローラ3と掛けシート1および敷きシート7とはコー
ド線4A,4Bで結ばれ、電源コード6がコントローラ
3から引き出されている。
【0029】この掛けシート1は図1に示す掛けシート
1と同様であるので、説明を省略する。前記敷きシート
7はマット2の上面を覆える程度の大きさを有し、人が
その上に仰臥したとき、足部,脚部,腹部,胸部に対応
する領域、すなわち、掛けシート1に配備された発熱体
5a〜5dと対応する領域に区分され、前記各領域に掛
けシート1と同様の発熱体8a〜8dが配備される。発
熱体5a〜5d,8a〜8dは、コード線4A,4Bを
介してコントローラ3に電気接続されている。
【0030】このコントローラ3は、図1に示すコント
ローラ3と同様のものであるが、コード線4A,4Bを
介して掛けシート1の発熱体5a〜5dおよび敷きシー
ト7の発熱体8a〜8dの両方と電気接続されているた
め、掛けシート1の発熱体5a〜5dおよび敷きシート
7の発熱体8a〜8dの両方を制御する。
【0031】なお図1および図2では、温熱寝具のコン
トローラ3がシートから独立して設けられた例を示して
いるが、これに限らず、コントローラ3を掛けシート1
や敷きシート7と一体に設けてもよい。
【0032】図3は、図1に示す掛けシート1の電気的
構成を示す。この温熱寝具は、コントローラ3の内部に
組み込まれたマイクロプロセッサ(CPU)11を制御
主体とし、前記マイクロプロセッサ11には、バスを介
して、制御のためのプログラムなどを記憶するROM1
2や、ワークエリアなどに使用されるRAM13、デー
タを保存するEEPROM19、発熱体5a〜5dへの
通電路を切ったり接続したりするための接点14a〜1
4dが接続され、作動時間などの時間的な制御を行う場
合には、タイマー18も接続される。また、I/Oポー
ト15を介して入力装置16や出力装置17に接続され
る。前記入力装置16は、コントローラ3の上面に配備
された各種スイッチやテンキーなどであり、出力装置1
7は、各種スイッチに対応して設けられるランプLや液
晶表示部10である。なお、前記接点14a〜14d
は、足部,脚部,腹部,胸部の発熱体5a〜5dにそれ
ぞれ対応し、図中および本文中において、順に、接点−
足,接点−脚,接点−腹,接点−胸として表される。
【0033】図4は、上述のコントローラ3の第1実施
例を示す。図中、SW1はONスイッチ、SW2はOF
Fスイッチであり、SW1を押すと電源が入り、SW2
を押すと電源が切れる。SW3は発熱体5a〜5dへの
通電を開始させるスタートスイッチである。SW4〜S
W8は通電させる発熱体を選択するための選択スイッチ
で、SW4の全体スイッチを押すと、全ての接点14a
〜14dが閉じて、発熱体5a〜5dへの全ての通電路
が接続されて通電可能になる。SW5〜SW8の足スイ
ッチ,脚スイッチ,腹スイッチ,胸スイッチは、それぞ
れ、足部,脚部,腹部,胸部の各発熱体5a〜5dに対
応しており、ある特定の発熱体だけを通電可能にするた
めのスイッチである。なおSW5〜SW8を個別スイッ
チともいう。前記選択スイッチSW4〜SW8の中で、
個別スイッチSW5〜SW8については、同時に複数の
スイッチを並行して選択することができる。またOFF
スイッチSW2を除く各スイッチには、対応するランプ
Lが設けてあり、スイッチを押すと対応するランプLが
点灯して、そのスイッチが「入」操作されていることを
示すようになっている。
【0034】図5は、第1実施例にかかるコントローラ
3の制御部が、掛けシート1を制御する手順をステップ
1〜ステップ16で示す(図中、「ステップ」は「S
T」で示す)。まずマイクロプロセッサ11は、同図の
ステップ1で、ONスイッチSW1(図中「ON−S
W」で示す)が「入」操作されたかどうかを判定する。
【0035】ONスイッチSW1が「入」操作されたと
きは、その判定が「YES」となり、電源コード6を介
してコントローラ3への通電を開始させ(ステップ
2)、ONスイッチSW1に対応するランプL(図中
「ランプ−ON」で示す)を点灯させる(ステップ
3)。ONスイッチSW1が「入」操作されなかったと
きは、その判定が「NO」となり、当該スイッチが
「入」操作されるまでステップ1の判定を繰り返す。
【0036】続くステップ4では、全体スイッチSW4
(図中「全体−SW」で示す)が「入」操作されたか否
か判定する。この判定が「YES」の場合、選択スイッ
チSW4〜SW8に対応するランプL(図中「ランプ−
選択SW」で示す)を全て消灯させ(ステップ5)、そ
の後全体処理を行って(ステップ6)、発熱体5a〜5
dを全て通電可能な状態にすると共に、全体スイッチS
W4に対応するランプL(図中「ランプ−全体」で示
す)を点灯させる。前記全体処理の処理手順の詳細につ
いては後述する。
【0037】ステップ4の判定が「NO」のときは、ス
テップ7で個別スイッチSW5〜SW8(図中「個別S
W」で示す)のいずれかが「入」操作されたか否か判定
する。ステップ7が「YES」のときは、続くステップ
8で、全体スイッチSW4に対応するランプLが点灯中
かどうか判定する。
【0038】全体スイッチSW4に対応するランプLが
点灯中のときは、全体スイッチSW4が「入」操作され
ている状態なので、まず、全ての接点14a〜14dを
開き(ステップ9)、全体スイッチSW4に対応するラ
ンプLを消灯させて(ステップ10)、全体スイッチS
W4の「入」状態を解除する。その後で、個別処理(ス
テップ11)を行う。全体スイッチSW4に対応するラ
ンプLが点灯中でないときは、前述のステップ9,ステ
ップ10を行わず、そのままステップ11の個別処理を
行う。前記個別処理は、「入」操作された個別スイッチ
に対応する発熱体を通電可能にすると共に、対応するラ
ンプLを点灯させる処理で、処理手順の詳細については
後述する。
【0039】前述の全体処理(ステップ6)や個別処理
(ステップ11)を経た後は、ステップ12で、スター
トスイッチSW3(図中「スタート−SW」で示す)が
「入」操作されたか否かを判定する。この判定が「YE
S」のときは、温熱寝具の発熱体5a〜5dへの通電を
開始させ(ステップ13)、スタートスイッチSW3に
対応するランプL(図中「ランプ−スタート」で示す)
を点灯させてから(ステップ14)、再びステップ4の
判定に戻る。前記ステップ13で発熱体5a〜5dへの
通電を開始すると、全体処理(ステップ6)や個別処理
(ステップ11)を経て接点が閉じられ、通電路が接続
されている発熱体にだけ電流が流れて、発熱する。ステ
ップ12の判定が「NO」のときは、そのまま前述のス
テップ4の判定に戻る。
【0040】ステップ15では、OFFスイッチSW2
(図中「OFF−SW」で示す)が「入」操作されたか
どうか判定する。OFFスイッチSW2が「入」操作さ
れた場合は、その判定が「YES」となり、発熱体5a
〜5dやコントローラ3への通電を停止するOFF処理
(ステップ16)を行って、掛けシート1の制御を終え
る。OFF処理の処理手順の詳細についても後述する。
【0041】図6は、全体スイッチSW4が「入」操作
されたことを受けて行われる前述の全体処理(ステップ
6)の手順を示す。この処理ではまず、全ての接点14
a〜14dを閉じることにより、足部,脚部,腹部,胸
部の発熱体5a〜5dへの通電路を全て接続して通電可
能な状態にし(ステップ21)、その後で、全体スイッ
チSW4に対応するランプL(図中「ランプ−全体」で
示す)を点灯させて(ステップ22)、処理を終える。
【0042】図7は、OFFスイッチSW2が「入」操
作されたことを受けて行われる前述のOFF処理(ステ
ップ16)の手順を示す。この処理ではまず、接点14
a〜14dを全て開くことにより、足部,脚部,腹部,
胸部の発熱体5a〜5dへの通電路を全て切断して通電
できない状態にする(ステップ26)と共に、前記発熱
体5a〜5dへの通電を停止し(ステップ27)、各ス
イッチに対応するランプLを全て消灯して(ステップ2
8)、最後にコントローラ3への通電を停止させ(ステ
ップ29)、処理を終える。
【0043】図8は、個別スイッチSW5〜SW8のい
ずれかが「入」操作された場合に行われる前述の個別処
理(ステップ11)の手順を示す。この処理では、ステ
ップ31,ステップ34,ステップ37の各ステップ
で、それぞれ、足スイッチSW5、脚スイッチSW6,
腹スイッチSW7(図中「足−SW」,「脚−SW」,
「腹−SW」で示す)について、「入」操作されたか否
かを判定し、どの個別スイッチが「入」操作されたか特
定する。前記各ステップで、「YES」と判定されれば
判定対象の個別スイッチが、ステップ37が「NO」で
あれば胸スイッチSW8が、「入」操作されたことを示
すので、それぞれ続くステップで、「入」操作された個
別スイッチに対応する接点(順に、接点−足,接点−
脚,接点−腹)を閉じて、対応する発熱体への通電路を
接続し(ステップ32,ステップ35,ステップ3
8)、さらに、対応するランプL(図中では、それぞ
れ、「ランプ−足」,「ランプ−脚」,「ランプ−腹」
で示す)を点灯させて(ステップ33,ステップ36,
ステップ39)、処理を終える。
【0044】図9は、コントローラ3の第2実施例を示
す。図中SW1〜SW8およびランプLは、第1実施例
にかかるスイッチSW1〜SW8およびランプLと同様
のもので、ここでは説明を省略する。図中SW9〜SW
12は切換えスイッチで、これらのスイッチのいずれか
をを「入」操作すると、全ての発熱体5a〜5dに一定
時間通電した後、「入」操作したスイッチに対応する特
定の指定領域の発熱体だけに通電する。例えば、SW9
の全/足スイッチを「入」操作すると、CPU11は、
全ての発熱体5a〜5dに一定時間通電した後、足部の
発熱体5aにだけ通電するように温熱寝具を制御する。
なお第2実施例では、全体スイッチSW4,個別スイッ
チSW5〜SW8,および切換えスイッチSW9〜SW
12をまとめて選択スイッチと呼ぶ。選択スイッチのう
ち、個別スイッチSW5〜SW8だけは、複数のスイッ
チを並行して選択することができる。
【0045】図10および図11は、第2実施例にかか
るコントローラ3の制御部が、掛けシート1を制御する
手順をステップ1〜ステップ51で示す(図中、「ステ
ップ」は「ST」で示す)。図中、ステップ1〜ステッ
プ7は、図5に示す第1実施例のコントローラ3の制御
手順ステップ1〜ステップ7と同じで、CPU11は、
ONスイッチSW1が「入」操作されるとコントローラ
3へ通電を開始し、ONスイッチSW1に対応するラン
プLを点灯させる(ステップ1〜ステップ3)。その
後、全体スイッチSW4が「入」操作されたかどうかを
判定し、「入」操作されれば、全体処理で、全ての発熱
体5a〜5dを通電可能にすると共に全体スイッチSW
4に対応するランプLだけを点灯させ(ステップ4〜ス
テップ6)、全体スイッチSW4が「入」操作されなけ
れば、ステップ7に移って、個別スイッチSW5〜SW
8のいずれかが「入」操作されたか否かを判定する。
【0046】ステップ7の判定が「YES」のときは、
続くステップST46で、全体スイッチSW4または切
換えスイッチSW9〜SW12に対応するランプL(図
中「ランプ─全体」,「ランプ─切換えSW」で示す)
が点灯中かどうか判定する。前記ランプLのいずれかが
点灯中であれば、全体スイッチSW4もしくは切換えス
イッチSW9〜SW12のいずれかが「入」操作されて
いる状態なので、まず、全ての接点14a〜14dを開
き(ステップ47)、全体スイッチSW4および切換え
スイッチSW9〜SW12に対応するランプLを全て消
灯状態にして(ステップ48)、全体スイッチSW4ま
たは切換えスイッチSW9〜SW12の「入」状態を解
除する。そして、その後で個別処理(ステップ11)を
行う。前記ランプLのいずれも点灯中でなければ、その
ままステップ11の個別処理を行う。前記個別処理は、
前述の図8に示したとおりである。
【0047】全体処理(ステップ6)または個別処理
(ステップ11)の後は、ステップ12に移り、スター
トスイッチSW3が「入」操作されたか否か判定する。
この判定が「YES」のときは、温熱寝具の発熱体5a
〜5dへの通電を開始させ(ステップ13)、スタート
スイッチSW3に対応するランプLを点灯させ(ステッ
プ14)、その後、ステップ4の判定に戻る。このと
き、接点が閉じられ、通電路が接続されている発熱体に
は電流が流れて発熱する。この判定が「NO」のとき
は、前述のステップ13,ステップ14を行わず、その
ままステップ4の判定に戻る。
【0048】ステップ7の判定が「NO」のときは、ス
テップ49に移り、切換えスイッチSW9〜SW12の
いずれかが「入」操作されたか否かを判断する。この判
定が「YES」の場合、選択スイッチSW4〜SW12
に対応するランプL(図中「ランプ─選択SW」で示
す)を全て消灯状態にさせてから(ステップ50)、切
換え処理を行い(ステップ51)、その後、ステップ4
の判定に戻る。前記切換え処理は、全ての発熱体5a〜
5dに一定時間通電させた後、接点を切り換えて、
「入」操作された切換えスイッチに対応する特定の発熱
体だけ通電させる処理で、処理手順の詳細については後
述する。ステップ49の判定が「NO」の場合は、ステ
ップ15の判定に移る。
【0049】ステップ15では、OFFスイッチSW2
が「入」操作されたかどうかを判定しており、「入」操
作された場合はステップ16のOFF処理を行って、掛
けシート1の制御を終え、「入」操作されなかった場合
は再びステップ4の判定に戻る。前記OFF処理の手順
は前述の図7に示すとおりである。
【0050】図12および図13は、切換えスイッチS
W9〜SW12が「入」操作されたことを受けて行われ
る前記切換え処理(ステップ51)の手順を示す。まず
ステップ56で、接点14a〜14dを全て閉じて、発
熱体5a〜5dを全て通電可能な状態にし、続くステッ
プ57〜ステップ64で、「入」操作された切換えスイ
ッチSW9〜SW12に対応するランプLを点灯させ
る。
【0051】すなわち、ステップ57,ステップ59,
ステップ61の各ステップで、それぞれ、全/足スイッ
チSW9,全/脚スイッチSW10,全/腹スイッチS
W11について、「入」操作されたか否か判定し、どの
切換えスイッチが「入」操作されたかを特定する。前記
各判定が「YES」であれば判定対象の切換えスイッチ
が、ステップ61の判定が「NO」であれば全/胸スイ
ッチSW12が、「入」操作されたことを示すので、そ
れぞれ、後続のステップ58,ステップ60,ステップ
62,ステップ64で、「入」操作された切換えスイッ
チに対応するランプLを点灯させ、ステップ65の判定
に移る。
【0052】なお図中、全/足スイッチSW9,全/脚
スイッチSW10,全/腹スイッチSW11は、順に、
「全/足−SW」,「全/脚−SW」,「全/腹−S
W」で表され、前記各スイッチに対応するランプLは、
順に、「ランプ−全/足」,「ランプ−全/脚」,「ラ
ンプ−全/腹」,「ランプ−全/胸」で表される。
【0053】続くステップ65では,スタートスイッチ
SW3(図中「スタート−SW」で示す)が「入」操作
されたかどうか判定する。「入」操作されなかった場合
は、当処理を終え、「入」操作された場合は、発熱体5
a〜5dへの通電を開始させる(ステップ66)と共
に、スタートスイッチSW3に対応するランプL(図中
「ランプ−スタート」で示す)を点灯させ(ステップ6
7)、タイマー18を作動させる(ステップ68)。こ
のとき、接点14a〜14dが全て閉じられているの
で、全ての発熱体5a〜5dに電流が流れて発熱し、掛
けシート1の全領域が温かくなる。
【0054】ステップ69では、作動中のタイマー18
がタイムアップになったかどうかを判定する。まだタイ
ムアップになっていない場合は、ステップ70に移っ
て、OFFスイッチSW2が「入」操作されたか否か判
定する。
【0055】ステップ70の判定が「YES」のとき
は、当処理を終えて、図11に示すメインルーチンのス
テップ16に移り、OFF処理を行って掛けシート1の
制御を終える。「NO」のときは、再びステップ69の
判定に戻る。
【0056】ステップ69で、作動中のタイマーがタイ
ムアップになった場合は、続くステップ71〜ステップ
78で、選択した切換えスイッチSW9〜SW12に対
応する特定の発熱体だけに通電できるように、接点14
a〜14dを切り換える。
【0057】すなわち、ステップ71,ステップ73,
ステップ75の各ステップで、それぞれ、全/足スイッ
チSW9,全/脚スイッチSW10,全/腹スイッチS
W11に対応するランプLが点灯中か否か判定して、ど
の切換えスイッチが「入」操作されている状態なのかを
特定する。前記各判定が「YES」であれば判定対象の
ランプLと対応する切換えスイッチが、ステップ75の
判定が「NO」であれば全/胸スイッチSW12が、
「入」操作されていることを示すので、それぞれ後続の
ステップで、「入」操作されている切換えスイッチと対
応する接点だけを閉じたままにし、それ以外の接点を開
いて発熱体への通電路を切断する(ステップ72,ステ
ップ74,ステップ76,ステップ78)。これによっ
て、点灯中のランプLと対応する特定の発熱体だけ通電
されて発熱する。
【0058】図14は、コントローラ3の第3実施例を
示す。図中、SW1〜SW8のONスイッチ,OFFス
イッチ,スタートスイッチ,全体スイッチ,足スイッ
チ,脚スイッチ,腹スイッチ,胸スイッチは、第1実施
例および第2実施例のコントローラ3におけるSW1〜
SW8と同じであり、ここでは説明を省略する。9は、
発熱体への通電時間を設定するためのテンキーであり、
以下、時間設定スイッチという。またSW13は、SW
4〜SW8の選択スイッチと時間設定スイッチ9を用い
て入力した掛けシート1の作動パターンを登録するため
の登録スイッチ、SW15は、EEPROM19に登録
された作動パターンを呼び出すための呼出スイッチであ
る。SW14は、入力した作動パターンや、SW15に
より呼び出された登録済の作動パターンを抹消するため
の取消スイッチである。また10は、入力データを表示
したり、メッセージなどを表示するための液晶表示部で
ある。
【0059】第3実施例のコントローラ3では、前記各
種スイッチを用いて、通電させたい発熱体やその通電時
間を指定し、掛けシート1の作動パターンを使用者が望
むとおりに組み立てて実行したり、その作動パターンを
登録しておいて、後日それを呼び出して実行できる。こ
のとき、各種スイッチを用いて入力されたデータは、ま
ず実行データPとして編集され、RAM13に格納され
る。また、登録スイッチSW13を「入」操作して入力
データを登録すると、RAM13に編集・格納された実
行データPが、登録データQの最新登録パターンQm と
してEEPROM19に記憶される。
【0060】図15は前記実行データPの構成例を示
す。実行データPは最初にN(動作数)という項目を持
ち、その後に複数の項目から成る動作レコードをn個持
っている。動作レコードは、Tn (通電時間n )と、F
Fn (足フラグn ),FLn (脚フラグn ),FAn
(腹フラグn ),FCn (胸フラグn )という項目から
成る。前記Tn (通電時間n )は、時間設定スイッチ9
によって入力された数値データを格納する項目であり、
前記FFn (足フラグn ),FLn (脚フラグn ),F
An (腹フラグn ),FCn (胸フラグn )はそれぞ
れ、足部の発熱体5a,脚部の発熱体5b,腹部の発熱
体5c,胸部の発熱体5dに対応し、フラグに「1」が
設定されていると、対応する発熱体に通電させることを
意味する。従って一つの動作レコードは、通電させるべ
き発熱体とその発熱体への通電時間を表している。
【0061】N(動作数)は、実行データP内に含まれ
る動作レコードの数を示す。実行データPを構成するn
個の動作レコードは、スタートスイッチSW3が「入」
操作されて発熱体5a〜5dへの通電が開始されてか
ら、発熱体5a〜5dへの通電が停止されて電源が切れ
るまでの間の、掛けシート1の一連の動作を表してお
り、以下、これを作動パターンと呼ぶ。
【0062】図16は前記登録データQの構成例を示
す。登録データQは、最初にM(登録パターン数)とい
う項目を持ち、その後に実行データPと同様の構成をも
つ登録パターンをm個持っている。この登録パターン
は、登録の古い順から、Q1,Q2 …Qm とし、登録スイ
ッチSW13が「入」操作されると、実行データPが新
しい登録パターンQm として登録データQに格納され
る。前記M(登録パターン数)には、登録データQ内に
登録されている登録パターンの数が格納される。
【0063】図17および図18は、第3実施例にかか
るコントローラ3の制御部が、掛けシート1を制御する
手順をステップ81〜ステップ113で示す(図中、
「ステップ」は「ST」で示す)。まずCPU11は同
図のステップ81で、ONスイッチSW1(図中「ON
−SW」で示す)が「入」操作されたかどうか判定し、
「入」操作されれば、コントローラ3への通電を開始し
て(ステップ82)、以下に続く各種処理を行う際に必
要なインデックスm,n,s,t,uおよび実行データ
Pのエリアを初期化し(ステップ83,ステップ8
4)、続くステップ85の判定に移る。ONスイッチS
W1が「入」操作されなかったときは、「入」操作され
るまでステップST81の判定を繰り返す。
【0064】ステップ85では、全体スイッチSW4と
個別スイッチSW5〜SW8から成る選択スイッチのい
ずれかが「入」操作されたか否かを判定する。判定が
「YES」であれば、ステップ86で実行データ作成処
理1を行い、「入」操作された選択スイッチSW4〜S
W8に応じて、実行データPの動作レコードのいずれか
のフラグに「1」を格納する。前記実行データ作成処理
1の処理手順の詳細については後述する。
【0065】ステップ85の判定が「NO」であれば、
ステップ87に移り、時間設定スイッチ9により、数値
データが入力されたか否か判定する。判定が「YES」
であれば、ステップ88で実行データ作成処理2を行
い、まだ通電時間が設定されていない動作レコードの通
電時間Ts に、入力された数値データを格納する。な
お、実行データ作成処理2の処理手順の詳細についても
後述する。
【0066】前記実行データ作成処理1(ステップ8
6)または実行データ作成処理2(ステップ88)を行
った後は、ステップ89に移って、取消スイッチSW1
4(図中「取消−SW」で示す)が「入」操作されたか
どうか判断する。このスイッチが「入」操作された場合
は、今まで編集した実行データPが全て取り消される。
すなわち、実行データPのエリアを初期化し(ステップ
90)、実行データPを作成するために必要なカウンタ
n,sも初期化して(ステップ91)、ステップ85の
判定に戻る。
【0067】取消スイッチSW14が「入」操作されな
かった場合は、ステップ92の判定に移り、登録スイッ
チSW13(図中「登録−SW」で示す)が「入」操作
されたかどうか判定する。このスイッチが「入」操作さ
れると、ステップ93の登録処理が行われる。登録処理
は、前記実行データ作成処理1および実行データ作成処
理2で作成された実行データPを、登録データQの最新
登録パターンQm として記憶するための処理であり、詳
細については後述する。なお登録データQはEEPRO
M19に記憶されるため、掛けシート1の電源を切って
もその内容は消去されない。ステップ93の登録処理の
後は、再びステップ85の判定に戻る。
【0068】ステップ92で、登録スイッチSW13が
「入」操作されなかったと判定された場合は、ステップ
94に移って、スタートスイッチSW3が「入」操作さ
れたか否か判定する。この判定が「YES」のときは、
発熱体5a〜5dへの通電に先立ち、まず実行データP
の動作レコードの数を算出する。すなわち、実行レコー
ドPのn番目の動作レコードのフラグFFn,FLn,FA
n,FCn のいずれかが「1」かどうかを判定し(ステッ
プ95)、いずれかが「1」であれば、インデックスn
の値をそのままにし、前記フラグのいずれも「1」でな
ければ、n−1の値を算出して再びnに格納する(ステ
ップ96)。
【0069】続くステップ97では、実行データPが実
行可能なものであるかどうかを判定する。動作レコード
の通電時間Tn に数値が格納されていない場合、マイク
ロプロセッサ11は、OFFスイッチSW2が「入」操
作されるまで、指定された発熱体への通電を停止しない
ので、最後から数えて2つ以上の動作レコードの通電時
間が未設定の状態の実行データPは、実行できない。
【0070】いま、実行データPの作動パターンのう
ち、最後から数えて2つ以上の動作レコードの通電時間
が未設定であると、実行データPの動作レコード数を示
すnと通電時間を設定するべき動作レコードの位置を示
すインデックスsの差が1以上になるから、前記ステッ
プ97では、n−sの値を算出し、その値が「0」以下
か否かを判定する。
【0071】この判定が「YES」の場合、現段階の実
行データPは、そのまま実行可能なので、nの値を実行
データPの動作数Nに格納し(ステップ98)、その
後、加温処理を行う(ステップ100)。前記加温処理
は、実行データPの作動パターンに従って発熱体5a〜
5dに通電させる処理であり、処理手順の詳細について
は後述する。加温処理(ステップ100)終了後は、ス
テップ113のOFF処理を行い、掛けシート1の制御
を終える。なおOFF処理の手順の詳細についても後述
する。
【0072】ステップ97の判定が「NO」の場合、実
行データPのとおりに掛けシート1を制御するために
は、通電時間の設定が足りないので、通電時間を設定す
る必要がある旨のメッセージ(図中、「メッセージ3」
で示す)を液晶表示部10に表示して(ST99)、再
びST85の判定に戻る。
【0073】前記ステップ94で、スタートスイッチS
W3が「入」操作されなかったと判定されたときは、ス
テップ85の判定に戻る。
【0074】ステップ85およびステップ87を経て、
選択スイッチSW4〜SW8のいずれも「入」操作され
ず、数値データも入力されなかったと判定されたとき
は、ステップ101に移り、呼出スイッチSW15が
「入」操作されたか否かを判定する。この判定が「YE
S」のときは、ステップ102の呼出処理を行う。この
処理は、前記登録処理(ステップ93)により、既にE
EPROM19に記録されている登録データQから、所
望の登録パターンQu を呼び出すための処理で、処理手
順の詳細については後述する。なお呼び出された登録パ
ターンQu は実行データPに格納されると共に、液晶表
示部10に表示される。
【0075】ステップ102の呼出処理の後は、ステッ
プ103に移り、スタートスイッチSW3が「入」操作
されたかどうか判定する。このスイッチが「入」操作さ
れると、前記呼出処理(ステップ102)で登録データ
Qより読み出された所望の登録パターンQu に基づい
て、加温処理を行い(ステップ104)、次いで、前記
加温処理(ステップ104)で実行した登録パターンQ
u を登録データQの最新登録パターンQm として登録し
なおす並替え処理( ステップ105)を行う。その後、
ステップ113のOFF処理に移って、発熱体5a〜5
dおよびコントローラ3への通電を停止させ、掛けシー
ト1の制御を終える。なお加温処理(ステップ10
4),並替え処理( ステップ105),OFF処理(ス
テップ113)の処理手順の詳細については後述する。
【0076】ステップ103で、スタートスイッチSW
3が「入」操作されなかったと判定した場合、ステップ
106に移って、取消スイッチSW14が「入」操作さ
れたかどうか判定する。このスイッチが「入」操作され
た場合は取消処理が行われ(ステップ107)、その後
ステップ85の判定に戻る。前記取消処理は、呼出処理
(ステップ102)により登録データQから呼び出され
た登録パターンQu を、登録データQから抹消するため
の処理で、処理手順の詳細については後述する。
【0077】取消スイッチSW14が「入」操作されな
かった場合、ステップ108に移って、登録スイッチS
W13が「入」操作されたか否かを判定する。この判定
が「YES」の場合、前記呼出処理(ステップ102)
で、呼び出された登録パターンQu を格納した実行デー
タPを初期化し(ステップ109)、次いで、呼出処理
(ステップ102)に使用するインデックスuを初期化
して(ステップ110)、ステップ85の判定に戻る。
これにより呼出処理(ステップ102)そのものが無効
となって、呼び出された登録パターンQu が、あたかも
登録データQの同じ位置に再登録されたようになる。
【0078】ステップ108の判定も「NO」の場合
は、ステップ111に移って、OFFスイッチSW2が
「入」操作されたか否か判定する。この判定が「YE
S」の場合は、ステップ113のOFF処理に移って、
発熱体5a〜5dおよびコントローラ3への通電を停止
させて掛けシート1の制御を終え、「NO」の場合は、
ステップ101の判定に戻る。
【0079】ステップ101で、呼出スイッチSW15
が「入」操作されなかったと判定したときは、ステップ
112で、OFFスイッチSW2が「入」操作されたか
どうか判定する。OFFスイッチSW2が「入」操作さ
れた場合は、ステップ113のOFF処理を行って掛け
シート1の制御を終え、「入」操作されなかった場合
は、ステップ85の判定に戻る。
【0080】図19および図20は、前述の実行データ
作成処理1の詳細な処理手順を示す。この処理により、
選択スイッチSW4〜SW8が「入」操作されたことが
実行データPに反映される。まず、ステップ116でイ
ンデックスnが「0」(初期値)かどうか判定し、
「0」(初期値)であれば「1」を設定して(ステップ
117)、ステップ118の判定に移り、「0」(初期
値)でなければ、そのままステップ118の判定に移
る。前記インデックスnは、選択スイッチSW4〜SW
8が「入」操作されたことを、実行データPの何番目の
動作レコードに編集すればよいかを示す。
【0081】ステップ118では、インデックスsにつ
いてもnと同様に、「0」(初期値)かどうか判定し、
「0」(初期値)であれば「1」を設定して(ステップ
119)、ステップ120の判定に移り、「0」(初期
値)でなければ、そのままステップ120の判断に移
る。前記インデックスsは、時間設定スイッチ9によっ
て入力される数値データを、実行データPの何番目以降
の動作レコードに編集すればよいかを示すものである。
【0082】続くステップ120では、「入」操作され
たのが全体スイッチSW4か否か判定する。前記全体ス
イッチSW4は全ての発熱体5a〜5dを選択するスイ
ッチなので、個別スイッチSW5〜SW8と並行して選
択することはできず、「入」操作された場合には、未編
集の動作レコードに新たに編集する必要がある。従っ
て、ステップ120が「YES」の場合、ステップ12
1の判定に移って、n番目の動作レコードのフラグFF
n,FLn,FAn,FCn のいずれかが「1」かどうか判定
する。
【0083】前記フラグのいずれかが「1」であれば、
n番目の動作レコードには、選択スイッチSW4〜SW
8のいずれかが選択されたことを示す情報が、既に編集
されているので、まず、現在のインデックスnの値がn
の最大値(図中、MAXnで示す)に達していないかど
うか判定して(ステップ122)、nの最大値に達して
いなければ、インデックスnに「1」加算してから(ス
テップ123)、ステップ125に移り、nの最大値に
達していれば、これ以上選択スイッチSW4〜SW8を
選択できない旨のメッセージ(図中、メッセージ1で示
す)を液晶表示部10に表示して(ステップ124)、
当処理を終え、メインルーチンに戻る。ステップ121
で、前記フラグのいずれも「1」でなければ、そのまま
ステップ125に移る。
【0084】ステップ125では、n番目の動作レコー
ドのフラグFFn,FLn,FAn,FCn 全てに「1」を設
定して、全体スイッチSW4が「入」操作されたことを
記録し、続いてステップ126〜ステップ128で、イ
ンデックスnの値を更新する。すなわち、現在のインデ
ックスnの値がnの最大値に達していないかどうかを判
定し(ステップ126)、達していなければ、インデッ
クスnに「1」加算してから(ステップ127)当処理
を終え、達していれば、これ以上選択スイッチSW4〜
SW8を選択できない旨のメッセージ1を液晶表示部1
0に表示して(ステップ128)、当処理を終える。
【0085】ステップ120の判定が「NO」、すなわ
ち「入」操作されたのが全体スイッチSW4ではなかっ
た場合、個別スイッチSW5〜SW8のいずれかが
「入」操作されたことになるので、続くステップ130
〜ステップ137で、「入」操作された個別スイッチS
W5〜SW8を特定して、そのスイッチに対応するフラ
グに「1」をセットし、当処理を終える。
【0086】すなわち、まず、ステップ130,ステッ
プ132,ステップ134の各ステップで、それぞれ、
「入」操作されたのは足スイッチSW5か否か,脚スイ
ッチSW6か否か,腹スイッチSW7か否かを判定す
る。前記各ステップで「YES」と判定すれば判定対象
の個別スイッチが、ステップ134で「NO」と判定す
れば残る胸スイッチSW8が、「入」操作されたことに
なるので、それぞれ続くステップで、n番目の動作レコ
ードの、「入」操作され個別スイッチと対応するフラグ
に「1」をセットし(ステップ131,ステップ13
3,ステップ135,ステップ137)、当処理を終え
る。
【0087】図21は、時間設定スイッチ9によって、
数値データが入力された場合に行われる前述の実行デー
タ作成処理2の詳細な処理手順を示す。この処理によ
り、入力された数値データが、実行データPの通電時間
Ts として記録される。時間設定スイッチ9による通電
時間Ts の設定は、選択スイッチSW4〜SW8による
通電部位の選択の後に行われなければならない。従って
まず、ステップ141で、インデックスsが0より大き
いか否かを判定する。
【0088】インデックスsは、前記実行データ作成処
理1で、「0」(初期値)から「1」にセットしなおさ
れるので(ステップ119)、ステップ141の判定が
「NO」であれば、「実行データ作成処理1を一度も経
ていない」、すなわち「選択スイッチSW4〜SW8が
一度も選択されていない」ことになる。従って、マイク
ロプロセッサ11は、選択スイッチSW4〜SW8のい
ずれかを選択する必要がある旨のメッセージ(図中、
「メッセージ2」で示す)を液晶表示部10に表示して
(ステップ143)、当処理を終える。
【0089】ステップ141の判定が「YES」であれ
ば、続くステップ142でさらに、s番目の動作レコー
ドのフラグFFs,FLs,FAs,FCs が「1」か否かを
判定する。この判定が「NO」であれば、入力された数
値データを記録するs番目の動作レコードの、通電部位
がまだ選択されていないことになるので、選択スイッチ
SW4〜SW8のいずれかを選択する必要がある旨のメ
ッセージ2を液晶表示部10に表示して(ステップ14
3)、当処理を終える。
【0090】この判定が「YES」であれば、数値デー
タを動作レコードの通電時間Ts に編集するために、ま
ず現在の実行データPの動作レコードの数を算出する。
すなわち、実行レコードPのn番目の動作レコードのフ
ラグFFn,FLn,FAn,FCn のいずれかが「1」かど
うかを判定し(ステップ144)、いずれかが「1」で
あれば、インデックスnの値をそのままにし、前記フラ
グのいずれも「1」でなければ、n−1の値を算出して
再びnに格納する(ステップ145)。
【0091】次に、入力された数値データを、実行デー
タPのs番目の動作レコードからn番目の動作レコード
の通電時間に編集する(ステップ146〜ステップ14
8)。すなわち、入力された数値データをs番目の動作
レコードの通電時間Ts にセットし(ステップ14
7)、その後でsの値に「1」加算してインデックスs
が指し示す動作レコードの位置を更新して(ステップ1
48)、前記ステップ147,ステップ148の処理を
s>nになるまで繰り返す(ステップ146で示すルー
プ1)。
【0092】動作レコードの通電時間を編集した後は、
ステップ149〜ステップ151で、カウンタnの値を
更新する。すなわち、現在のカウンタnの値がnの最大
値(図中、「MAXn」で示す)に達していないかどう
かを判定し(ステップ149)、達していなければ、カ
ウンタnに「1」加算してから(ステップ150)当処
理を終え、達していれば、これ以上選択スイッチSW4
〜SW8を選択できない旨のメッセージ(図中、「メッ
セージ1」で示す)を液晶表示部10に表示して(ステ
ップ151)、当処理を終える。
【0093】図22は、登録スイッチSW13を「入」
操作することによって行われる前述の登録処理の詳細な
処理手順を示す。前記実行データ作成処理1,実行デー
タ作成処理2を経て編集された実行データPは、この処
理によって、登録データQの新しい登録パターンQm に
登録される。
【0094】まず、実行データPを登録する際に必要な
インデックスmが「0」かどうかを判定し(ステップ1
56)、「0」であれば、登録データQのM(登録パタ
ーン数)の値をインデックスmに格納して(ステップ1
57)、次のステップに進み、「0」でなければ、その
まま次のステップに進む。
【0095】続くステップ158,ステップ159で
は、現在の実行データPの動作レコードの数を算出す
る。すなわち、実行レコードPのn番目の動作レコード
のフラグFFn,FLn,FAn,FCn のいずれかが「1」
かどうかを判定し(ステップ158)、いずれかが
「1」であれば、カウンタnの値をそのままにし、前記
フラグのいずれも「1」でなければ、n−1の値を算出
して再びnに格納する(ステップ159)。
【0096】続くステップ160では、実行データPを
登録データQへ登録するにあたり、実行レコードPが実
行可能なものであるかどうか判定する。つまり、図17
に示すメインルーチンのステップ97と同様に、n−s
の値を算出し、その値が「0」以下か否かを判定する。
【0097】この判定が「YES」の場合、現段階の実
行データPは、そのまま実行可能なので、nの値を実行
データPのN(動作数)に格納して(ステップ16
1)、続くステップ163に移り、判定が「NO」の場
合、掛けシート1を制御するために、実行データPの通
電時間の設定が不足しているので、通電時間を設定する
必要がある旨のメッセージ(図中、「メッセージ3」で
示す)を液晶表示部10に表示して(ST162)、当
処理を終える。
【0098】ステップ163では、登録データQに登録
されている登録パターン数を示すmの値が、mの最大値
(図中、「MAXm」で示す)に達していないかどうか
を判定する。mの値が最大値に達していなければ、現在
の実行データPを登録データQの新しい登録パターンQ
m として登録するため、まずインデックスmに「1」加
算し(ステップ164)、その後、実行データPを登録
パターンQm に格納するとともに(ステップ166)、
インデックスmの値を登録データQのM(登録パターン
数)に格納し(ステップ167)、最後に、実行データ
Pおよび実行データPを編集するのに必要なインデッッ
クスn,sを初期化して(ステップ168,169)、
当処理を終える。
【0099】ステップ163で、カウンタmが最大値に
達していると判定されたときは、登録データQに登録可
能な登録パターン数が満たされたため、これ以上データ
を登録できない旨のメッセージ(図中、「メッセージ
4」で示す)を液晶表示部10に表示して(ステップ1
65)、当処理を終える。
【0100】図23は、スタートスイッチSW3を
「入」操作することによって行われる前述の加温処理の
詳細な処理手順を示す。この処理では、実行データPに
編集された一連の作動パターンを参照し、作動パターン
を構成する各動作レコードの通りに通電させる。なお図
中、ステップは「ST」で示す。
【0101】まずステップ171では、マイクロプロセ
ッサ11が実行する動作レコードの位置を示すインデッ
クスtに、1をセットする。次いでステップ173〜ス
テップ184で、t番目の動作レコードの各フラグを参
照して対応する接点の切換えを行う。すなわち、ステッ
プ173,ステップ176,ステップ179,ステップ
182の各ステップで、それぞれ、t番目の動作レコー
ドのFFt (足フラグt ),FLt (脚フラグt ),F
At (腹フラグt ),FCt (胸フラグt )が「1」か
否かを判定し、前記各判定が「YES」であれば、その
フラグに対応する接点(接点−足14a,接点−脚14
b,接点−腹14c,接点−胸14d)を閉じ(ステッ
プ174,ステップ177,ステップ180,ステップ
183)、判定が「NO」であれば、そのフラグに対応
する接点(接点−足14a,接点−脚14b,接点−腹
14c,接点−胸14d)を開く(ステップ175,ス
テップ178,ステップ181,ステップ184)。
【0102】続くステップ185では、タイマ18を初
期化する。それから発熱体5a〜5dへの通電を開始す
る(ステップ187)とともに、タイマ18を作動させ
る(ステップ188)。前記ステップ187,188の
動作は、タイマ18がTt (通電時間t )の値と等しく
なるか、OFFスイッチSW2が「入」操作されるまで
繰り返される(ステップ186で示すループ3)。
【0103】前記ループ3から抜け出すと、ステップ1
89でインデックスtの値を「1」更新して次の動作レ
コードを示すようにし、ステップ173に戻る。そして
インデックスtが実行レコードPのN(動作数)の値よ
り大きくなるか、OFFスイッチSW2が「入」操作さ
れるまで、前記ステップ173〜ステップ189を繰り
返す(ステップ172で示すループ2)。前記ループ2
を抜け出すと、当処理を終える。
【0104】図24は、呼出スイッチSW15を「入」
操作することによって行われる前述の呼出処理の詳細な
処理手順を示す。この処理では、登録データQに登録さ
れた登録パターンを新しいものから順に呼び出して表示
する処理である。なお図中、ステップは「ST」で示
す。
【0105】まずステップ191で、登録データQのM
(登録パターン数)の値が「正」かどうかを判定し、
「正」であればステップ193に移り、「正」でなけれ
ば、登録データQに登録パターンが登録されていない旨
のメッセージ(図中、「メッセージ5」で示す)を液晶
表示部10に表示して(ステップ192)、当処理を終
える。
【0106】次にステップ193〜ステップ195で、
呼び出す登録パターンの位置を示すインデックスuを設
定する。すなわちステップ193で、u=0か否かを判
定し、判定が「YES」であれば、登録データQのM
(登録パターン数)の値をインデックスuに格納し(ス
テップ194)、判定が「NO」であれば、現在のイン
デックスuの値を「1」小さくする(ステップ19
5)。
【0107】インデックスuを設定した後は、ステップ
196で、登録パターンQu の内容を実行データPに格
納すると共に、ステップ197で、実行データPの内容
を液晶表示部10に表示して、いま呼び出されている登
録パターンQu の内容を提示し、当処理を終える。
【0108】図25は、前述の並替え処理の詳細な処理
手順を示す。この処理は、前記呼出処理を経て呼び出さ
れた登録パターンQu を基に加温処理が行われた(ステ
ップ104)場合、実行された登録パターンQu が、登
録データQの最新登録パターンQm になるよう並べ替え
る処理である。なお図中、ステップは「ST」で示す。
【0109】まず、実行された登録パターンQu より新
しい登録パターンQu+1,Qu+2,…,Qm を一つずつ前に
詰める。すなわち、登録パターンQu+1 の内容を登録パ
ターンQu の位置に格納してから(ステップ202)、
インデックスuの値を「1」大きくし(ステップ20
3)、これらの手順をインデックスuの値がM(登録パ
ターン数)の値以上になるまで繰り返す(ステップ20
1に示すループ4)。
【0110】前記ループ4を抜け出したとき、uの値は
Mの値と等しくなっているので、ステップ104の加温
処理で実行した実行データPを、最新の登録パターンQ
u として登録データQに格納し(ステップ204)、イ
ンデックスuの値を初期化して(ステップ205)、当
処理を終える。
【0111】図26は、前述の取消処理の詳細な処理手
順を示す。この処理は、前述の呼出処理で登録パターン
Qu を呼び出した後に、取消スイッチSW14が「入」
操作された場合に行われる処理(ステップ107)であ
る。なお図中、ステップは「ST」で示す。
【0112】まず、呼び出された登録パターンQu より
新しい登録パターンQu+1,Qu+2,…, Qm を一つずつ前
に詰める。すなわち、登録パターンQu+1 の内容を登録
パターンQu の位置に格納してから(ステップ20
7)、インデックスuの値を「1」大きくし(ステップ
208)、これらの手順をインデックスuの値がM(登
録パターン数)の値以上になるまで繰り返す(ステップ
206で示すループ5)。なお前記ループ5を抜け出し
たとき、uの値はMの値と等しい。
【0113】次に、M個目の登録パターン、すなわち登
録パターンQu を初期化し(ステップ209)、M(登
録パターン数)の値を「1」減らす(ステップ21
0)。そして最後に、呼び出し処理行うのに必要なイン
デックスuを初期化して(ステップ211)、当処理を
終える。
【0114】図27は、OFFスイッチSW2が「入」
操作されたり、実行データPの作動パターンどおりに掛
けシート1を制御し終えたときに行われるOFF処理の
手順を示す。なお図中、ステップは「ST」で示す。ま
ず、前述の各処理を行う際に必要なインデックスm,
n,s,t,uおよび実行データPのエリアを初期化す
る(ステップ216,ステップ217)。それから、接
点14a〜14dを全て開いて、足部,脚部,腹部,胸
部の発熱体5a〜5dへの通電路を切断するとともに
(ステップ218)、発熱体5a〜5dへの通電を停止
させ(ステップ219)、最後にコントローラ3への通
電も停止させて(ステップ28)、当処理を終える。
【0115】上記第1実施例〜第3実施例は、掛けシー
ト1を制御する場合の制御手順を示しているが、発熱体
およびそれに対応する接点を増やせば、上記実施例と同
様の手順で、掛けシート1および敷きシート7の両方を
同時に制御できる。
【0116】
【発明の効果】この発明は上記の如く、コントローラの
操作部に設けられたスイッチにより領域を指定すると、
制御部により指定領域の発熱体だけが通電されて発熱す
るようにしたから、使用者が加温したい領域を指定で
き、身体の必要な部位だけを温めることができる。
【0117】請求項2の発明では、シートを身体の上か
ら掛けてその全体を覆うことができるから、身体の必要
な部位だけを上から温めることができる。
【0118】請求項3の発明では、シートの上に身体を
横たえることができるから、身体の必要な部位だけを下
から温めることができる。
【0119】請求項4の発明では、掛けシートを身体の
上から掛けると共に、敷きシートを身体の下に敷くこと
ができるので、身体の必要な部位だけを上下から温める
ことができる。また前記掛けシートおよび敷きシート
は、1個のコントローラに対して並列に接続されている
から、2枚のシートを1個のコントローラで制御するこ
とができ、取扱時の手間が少なくなる。
【0120】請求項5の発明では、コントローラが、コ
ード線を介してシートと独立し、シートから離れた位置
に置くことができるので、シートの構成が簡易で、軽量
となり、また、コントローラの操作性も良い。
【0121】請求項6の発明では、シートと一体にコン
トローラを取り扱うことができるので、取扱いや保管が
容易である。
【0122】請求項7の発明では、コントローラの操作
部の全体スイッチを操作すると、シートの全領域の発熱
体が一斉に発熱し、個別スイッチを操作すると、操作さ
れた個別スイッチに対応する領域の発熱体だけが発熱す
るので、目的に応じて、全体を温めたり、必要な部位の
みを温めたりすることが出来る。
【0123】請求項8の発明では、コントローラの操作
部の全体スイッチを操作すると、シートの全領域の発熱
体が一斉に発熱し、個別スイッチを操作すると、シート
の全領域の発熱体が一斉に一定時間発熱した後、操作さ
れた個別スイッチに対応する特定の領域の発熱体だけが
発熱するので、使用者の目的に応じて、身体の全体を温
めたり、まず、身体の全体を温めて快適な環境を整えた
あと、必要な部位のみを温めたりすることができる。
【0124】請求項9の発明では、コントローラの操作
部の全体スイッチを操作すると、シートの全領域の発熱
体が一斉に発熱し、個別スイッチを操作すると、操作さ
れた個別スイッチに対応する特定の領域の発熱体だけが
発熱し、また切換えスイッチを操作すると、シートの全
領域の発熱体が一斉に一定時間発熱した後、操作された
切換えスイッチに対応する特定の領域の発熱体だけが発
熱する。そのため、使用者の目的に応じて、身体の全体
を温めたり、必要な部位だけを温めたり、まず全体を温
めて快適な環境を整えたあと、必要な部位だけを温めた
りすることができる。
【0125】請求項10の発明では、コントローラの全
体スイッチおよび個別スイッチにより加温したい領域を
指定し、つぎに時間設定スイッチにより、指定した領域
への通電時間を設定すると、指定された領域が、指定さ
れた順序で、それぞれ設定された時間だけ順次発熱する
ので、目的に応じて使用者が所望する温熱寝具の作動パ
ターンをきめ細かに設定し、使用者が所望する部位を、
所望する順に、所望する時間だけ温めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の温熱寝具の全体を示す斜視図であ
る。
【図2】この発明の、他の温熱寝具の全体を示す斜視図
である。
【図3】温熱寝具の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図4】この発明の第1実施例にかかるコントローラを
示す斜視図である。
【図5】コントローラによる制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】コントローラによる全体処理の制御手順を示す
フローチャートである。
【図7】コントローラによるOFF処理の制御手順を示
すフローチャートである。
【図8】コントローラによる個別処理の制御手順を示す
フローチャートである。
【図9】この発明の第2実施例にかかるコントローラの
操作部を示す平面図である。
【図10】コントローラによる制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図11】コントローラによる制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図12】コントローラによる切換え処理の制御手順を
示すフローチャートである。
【図13】コントローラによる切換え処理の制御手順を
示すフローチャートである。
【図14】この発明の第3実施例にかかるコントローラ
の操作部を示す平面図である。
【図15】実行データPの構造を示す説明図である。
【図16】登録データQの構造を示す説明図である。
【図17】コントローラによる制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図18】コントローラによる制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図19】コントローラによる実行データ作成処理1の
制御手順を示すフローチャートである。
【図20】コントローラによる実行データ作成処理1の
制御手順を示すフローチャートである。
【図21】コントローラによる実行データ作成処理2の
制御手順を示すフローチャートである。
【図22】コントローラによる登録処理の制御手順を示
すフローチャートである。
【図23】コントローラによる加温処理の制御手順を示
すフローチャートである。
【図24】コントローラによる呼出処理の制御手順を示
すフローチャートである。
【図25】コントローラによる並替え処理の制御手順を
示すフローチャートである。
【図26】コントローラによる取消処理の制御手順を示
すフローチャートである。
【図27】コントローラによるOFF処理の制御手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 掛けシート 3 コントローラ 5a〜5d,8a〜8d 発熱体 7 敷きシート 4A,4B コード線 SW4 全体スイッチ SW5〜SW8 個別スイッチ SW9〜SW12 切換えスイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートとコントローラとを有する温熱寝
    具であって、 前記シートは、全身大の大きさを有し、全面を複数の領
    域に区分して領域毎に発熱体が設けられ、 前記コントローラは、 前記領域を指定するためのスイッチが設けられた操作部
    と、 前記操作部のスイッチの操作に応答して指定領域の発熱
    体へ通電させる制御部とで構成されて成る温熱寝具。
  2. 【請求項2】 前記シートは、人体の上に掛けられる掛
    けシートである請求項1に記載された温熱寝具。
  3. 【請求項3】 前記シートは、人体の下に敷かれる敷き
    シートである請求項1に記載された温熱寝具。
  4. 【請求項4】 前記シートは、人体の上に掛けられる掛
    けシートと、人体の下に敷かれる敷きシートとから成
    り、 前記掛けシートおよび敷きシートは1個のコントローラ
    に対して並列接続されている請求項1に記載された温熱
    寝具。
  5. 【請求項5】 前記コントローラは、シートと独立して
    設けられると共に、シートの各発熱体とコード線を介し
    て電気接続されている請求項1〜4のいずれかに記載さ
    れた温熱寝具。
  6. 【請求項6】 前記コントローラは、シートと一体に設
    けられている請求項1〜3のいずれかに記載された温熱
    寝具。
  7. 【請求項7】 前記操作部は、全領域を同時に指定する
    ための全体スイッチと、各領域を個別に指定するための
    複数の個別スイッチとを備え、 前記制御部は、前記操作部の全体スイッチの操作に応答
    して全領域の発熱体を一斉に通電させ、個別スイッチの
    操作に応答して特定の指定領域の発熱体を通電させるよ
    うにした請求項1に記載された温熱寝具。
  8. 【請求項8】 前記操作部は、全領域を同時に指定する
    ための全体スイッチと、各領域を個別に指定するための
    複数の個別スイッチとを備え、 前記制御部は、前記操作部の全体スイッチの操作に応答
    して全領域の発熱体を一斉に通電させ、個別スイッチの
    操作に応答して全領域の発熱体を一斉に一定時間通電さ
    せた後、特定の指定領域の発熱体を通電させるようにし
    た請求項1に記載された温熱寝具。
  9. 【請求項9】 前記操作部は、全領域を同時に指定する
    ための全体スイッチと、各領域を個別に指定するための
    複数の個別スイッチと、全領域の同時指定から特定の領
    域の指定へ切り換える複数の切換えスイッチとを備え、 前記制御部は、前記操作部の全体スイッチの操作に応答
    して全領域の発熱体を一斉に通電させ、個別スイッチの
    操作に応答して特定の指定領域の発熱体を通電させ、切
    換えスイッチの操作に応答して全領域の発熱体を一斉に
    一定時間通電させた後、特定の指定領域の発熱体を通電
    させるようにした請求項1に記載された温熱寝具。
  10. 【請求項10】 前記操作部は、全領域を同時に指定す
    るための全体スイッチと、各領域を個別に指定するため
    の複数の個別スイッチと、通電時間を設定するための時
    間設定スイッチとを備え、 前記制御部は、前記全体スイッチまたはいずれかの個別
    スイッチにより指定された領域を指定された順序でそれ
    ぞれ設定された時間だけ順次通電させる請求項1に記載
    された温熱寝具。
JP27454394A 1994-10-12 1994-10-12 温熱寝具 Pending JPH08112180A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166025A (ja) * 2000-12-01 2002-06-11 Heiwa Corp 遊技機のバックアップ・クリア方法およびそのシステム
JP2015039896A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 日産自動車株式会社 シートヒータ装置

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