JPH08100753A - 点火プラグ用のソケット装置およびソケット一体形イグニッションコイル装置 - Google Patents

点火プラグ用のソケット装置およびソケット一体形イグニッションコイル装置

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JPH08100753A
JPH08100753A JP23569994A JP23569994A JPH08100753A JP H08100753 A JPH08100753 A JP H08100753A JP 23569994 A JP23569994 A JP 23569994A JP 23569994 A JP23569994 A JP 23569994A JP H08100753 A JPH08100753 A JP H08100753A
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plug
ignition coil
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Tetsuya Miwa
哲也 三輪
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スプリングの抜けを防止できる点火プラグ用の
ソケットを提供する。 【構成】上記イグニッションコイル2側の一端部48と
上記点火プラグ6側の他端部49とこの一端部48およ
び他端部49よりも外径が大きく形成されてなる中間部
47とを有し、上記イグニッションコイル2と点火プラ
グ6とを導通させるスプリング19と、絶縁材料により
形成され、上記スプリング19を収容する貫通孔21が
設けられてなる本体18と、この本体18の貫通孔21
に設けられ、上記スプリング19の中間部47の外径よ
りも大きい内径を有し、この中間部47を移動自在に収
納する第1の内径部36と、上記第1の内径部36を挟
んで設けられ、上記スプリング19の一端部48あるい
は他端部49を位置させる開口を有すると共に、この開
口の周縁部で上記スプリング19の中間部の移動を規制
する開口径規制部34および段差37とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、点火手段として点火
プラグを用いる内燃機関に設けられ、この内燃機関のシ
リンダヘッドに取着された点火プラグに着脱自在に取り
付けられる点火プラグ用のソケット装置およびソケット
一体形イグイッションコイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に自動車等に設けられた内燃機関
(エンジン)における点火系統は、点火プラグと、この
点火プラグに接続されたイグニッションコイル部(点火
コイル)と、このイグニッションコイル部を制御する制
御部とからなる。
【0003】このイグニッションコイル部と上記点火プ
ラグの接続は、従来イグニッションコイル部側から各シ
リンダに対してコ−ド(高圧用配線)を延出しこのコ−
ドの先端部を上記点火プラグの端子部に接続するという
構成が一般的であった。
【0004】一方、プラグトップコイル方式と称される
構成として、従来、実開平5−21175号公報に開示
されてなるものがある。この公報に開示された構成は、
ソケットとイグニッションコイル部とを一体化してなる
ものであり、そのソケットは、イグニッションコイル部
(点火コイル)側に接続された頭部と、上記点火プラグ
の端子に着脱される先端部と、この先端部と頭部とを接
続する幹部とからなる。そして、これら頭部、幹部、先
端部を貫通する貫通孔内に、上記イグニションコイル部
の高圧端子部材と点火プラグの端子とを導通させるスプ
リングが挿入されている。
【0005】このスプリングは、上記ソケットの先端部
を上記点火プラグに外挿した際に、この点火プラグの端
子と係合し、押し縮められることで、上記イグニッショ
ンコイル部とこの点火プラグとを導通させる。このスプ
リングは、弾性変形することで、このソケットの形状誤
差やイグニッションコイル部と点火プラグとの間の寸法
誤差を許容し、両者の導通状態を確保する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のソケットには、以下に説明する解決すべき課題があ
る。
【0007】すなわち、上記従来の構成では、このソケ
ットを単品で搬送する際や、このソケットと上記イグニ
ッションコイルとを分離する際あるいは接続する際に、
このソケットの頭部から、上記スプリングが抜け出て脱
落する恐れがあった。
【0008】特に、ソケットと上記イグニッションイコ
イルとを分離する際には、上記ソケット内に収納された
スプリングが、その復元力によってこのソケットの頭部
から飛び出してしまうということが考えられる。
【0009】このスプリングの脱落を防止するために
は、上記スプリングの長手方向中途部の径をその両端部
の径よりも大きくして、このスプリングの中途部と上記
幹部の内径部とを径方向で嵌合させるという手段が考え
られる。
【0010】しかし、この方法であると、上記スプリン
グの中途部の動きが規制されてしまうために、上記スプ
リングのばね定数などが変化し、円滑な動作を行えない
という問題がある。
【0011】また、このスプリングが圧縮された場合に
は、上記スプリングの中途部の径は通常の状態よりもさ
らに大きくなるため、このスプリングの中途部が全く動
作しないということも考えられる。
【0012】したがって、圧縮された場合においても、
このスプリングの円滑な動きを確保するには、上記スプ
リングと幹部の内面との間に隙間を確保しておく必要が
ある。しかし、このようにすると、最初に説明したよう
に、上記スプリングが脱落しやすくなってしまう恐れが
ある。
【0013】この発明は、このような事情に鑑みて成さ
れたもので、スプリングの脱落を有効に防止し、取扱い
が容易な点火プラグ用ソケット装置を提供することを目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、イグニッションコイルと内燃機関に設けられた点火
プラグとを接続するために、上記点火プラグに着脱自在
に取着される点火プラグ用のソケット装置において、導
電材料により形成され、上記イグニッションコイル側に
接続される一端部と上記点火プラグに接続される他端部
とこの一端部および他端部よりも外径が大きく形成され
てなる中間部とを有し、上記イグニッションコイル側と
点火プラグとを導通させる導電部材と、絶縁材料により
形成され、イグニッションコイル側に連結される一端部
と点火プラグ側に連結される他端部とを有すると共に上
記一端部から他端部へと貫通して設けられ内部に上記導
電部材を収容する貫通孔が設けられてなる本体と、上記
貫通孔に設けられ、上記導電部材の一端部を位置させる
開口を有すると共に、この開口の周縁部で上記導電部材
の中間部の上記一端部方向への移動を規制する規制手段
とを有することを特徴とするものである。
【0015】第2の手段は、イグニッションコイルと、
このイグニッションコイルと点火プラグとを接続するた
めのソケットとが一体的に組み合わされてなるソケット
一体形イグニッションコイル装置において、上記ソケッ
トは、導電材料により形成され、上記イグニッションコ
イルに接続される一端部と上記点火プラグに接続される
他端部とこの一端部および他端部よりも外径が大きく形
成されてなる中間部とを有し、上記イグニッションコイ
ルと点火プラグとを導通させる導電部材と、絶縁材料に
より形成され、イグニッションコイルに着脱自在に連結
された一端部と点火プラグ側に連結される他端部とを有
すると共に上記一端部から他端部へと貫通して設けられ
内部に上記導電部材を収容する貫通孔が設けられてなる
本体と、上記貫通孔に設けられ、上記導電部材の一端部
を位置させる開口を有すると共に、この開口の周縁部で
上記導電部材の中間部の上記一端部方向への移動を規制
する規制手段とを有することを特徴とするものである。
【0016】第3の手段は、第1あるいは第2の手段の
点火プラグ用のソケット装置あるいはソケット一体形イ
グニッションコイル装置において、上記導電部材は、上
記一端部、他端部、中間部のうち少なくとも1つの部位
は長手方向に弾性変形可能なコイルスプリングで形成さ
れてなることを特徴とするものである。
【0017】第4の手段は、第1あるいは第2の手段の
点火プラグ用のソケット装置あるいはソケット一体形イ
グニッションコイル装置において、上記規制手段は、上
記開口の周縁部を外力が加わることで弾性変形可能に形
成され、この周縁部を弾性変形させることで、上記導電
部材の中間部を通過させることができる弾性変形部を有
することを特徴とするものである。
【0018】第5の手段は、第1乃至第4の手段のいず
れかの点火プラグ用のソケット装置あるいはソケット一
体形イグニッションコイル装置において、前記貫通孔
は、前記導電部材の中間部の外径よりも大きい内径を有
し上記中間部を収納する第1の内径部と、前記導電部材
の他端部を位置させると共に前記中間部の外径よりも小
さい内径を有する第2の内径部とを有することを特徴と
するものである。
【0019】
【作用】第1の手段によれば、上記導電部材の中間部の
イグニッションコイル側である一端部方向への移動を上
記規制手段によって規制するようにしたことで、このソ
ケット装置から上記導電部材が抜け出てしまうことを防
止できる。
【0020】また、第2の手段によれば、イグニッショ
ン一体形のソケット装置において、上記導電部材の中間
部のイグニッションコイル側である一端部方向への移動
を上記規制手段によって規制するようにしたことで、こ
のソケット装置から上記導電部材が抜け出てしまうこと
を防止できる。
【0021】第3の手段によれば、上記イグニッション
コイル側と点火プラグとの間で、コイルスプリングの部
位を圧縮することで、両者を確実に導通させることがで
き、振動が生じた場合でも、導通状態が損なわれること
はない。
【0022】第4の手段によれば、導電部材の抜け出し
を防止できると共に、上記導電部材を本体内に容易に組
み付けることができる。
【0023】第5の手段によれば、導電部材の中間部を
本体内において移動可能に収容できる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0025】図1中1は、この発明のソケット(請求項
1に対応する装置)である。また、図2に3で示すの
は、図1に2で示すイグニッションコイル部をこのソケ
ット1の一端部(上端部)に組み付けてなるソケット一
体形イグニッションコイル(請求項2に対応する装置)
である。
【0026】このソケット一体形イグニッションコイル
3は、上記ソケット1の他端部(下端部)を図2に示す
シリンダヘッド4のプラグホ−ル5内に挿入し、このプ
ラグホ−ル5の底部に取着されている点火プラグ6の上
端部6aに接続されるようになっている。なお、この接
続状態は、図5(c)に示している。
【0027】上記イグニッションコイル部2は、従来よ
り一般的に用いられている構成を有するものであるが、
この発明の説明の便宜上ここで簡単に説明する。
【0028】このイグニッションコイル部2は、図1に
示すように、その側面に上記ソケット1との接続部8a
が突設されてなるケ−ス8と、このケ−ス8内に架設さ
れた鉄心9と、この鉄心9の外周に樹脂製ボビンを介し
て巻線された一次コイル10と、この一次コイル10の
外周に同じく樹脂製ボビンを介して巻線された二次コイ
ル11と、この二次コイル11から取り出された金具1
2と、この金具の先端部に接続され上記ケ−ス8の接続
部8a内に嵌入され上記ソケット1側に取り出される二
次コイル側端子14とを有する。
【0029】このイグニッションコイル部2は、上記一
次コイル10に対して所定の一次電圧が断続的に印加さ
れると、上記一次電圧の断続による電流の急激な変化に
より、上記二次コイル11側に相互誘導作用により高電
圧(二次電圧)を誘起させる。そして、その高電圧を上
記金具12を通じて上記二次コイル側端子14に供給す
るようになっている。
【0030】また、上記図2に示す点火プラグ6は、上
端部6aしか図示していないが、規格品であり、図示し
ない下端部はエンジンのシリンダ内に露出するように上
記シリンダヘッド4のプラグホ−ル5内に取り付けられ
ている。また、上端部6aの外壁部は図に示すようにコ
−ルゲ−ション16(波状部)が設けられてなる電気絶
縁材料(例えば磁器)で形成されており、この上端部6
aの最上端には電圧入力端子17(タ−ミナル)が突設
されている。
【0031】次に、この発明の要部であるソケット1の
構成について詳しく説明する。
【0032】このソケット1は、図1に示すように、本
体18と、この本体18内に挿入されたスプリング19
(この発明の導電部材)とからなる。上記本体18は、
略筒状に形成され、一端側から他端側に貫通する貫通孔
21を有する。そして、この貫通孔21の上端側開口が
上記イグニッションコイル部2の接続部8aに結合さ
れ、下端側開口が点火プラグ6の上端部6aに結合され
るようになっている。
【0033】また、上記スプリング19は上記本体18
の貫通孔21内に位置し、上記イグニッションコイル部
2の二次コイル側端子14と上記点火プラグ6の電圧入
力端子17とを導通させるようになっている(図5
(c)参照)。
【0034】上記本体18は、図3に示すように、上記
貫通孔21の上端側開口を構成するコイル側接続部材2
2と、下端側開口を構成するプラグ側接続部材23と、
上記コイル側接続部材22とプラグ側接続部材23とを
連結する中空管状の幹部25の3つの部品から構成され
ている。
【0035】上記プラグ側接続部材22およびコイル側
接続部材23はジョイントとしての機能を有するもので
あるから、弾性変形可能なゴムなどの弾性部材で形成さ
れている。また、上記幹部25はある程度の強度が要求
される箇所であるから、絶縁性の硬質樹脂等の弾性変形
しづらい部材で成形されている。
【0036】そして、この3つの部品22、23、25
の結合部には、図に27、28で示す凹凸部が設けら
れ、互いに分離しないように結合されている。なお、上
記幹部25は、上記イグニッションコイル部2と点火プ
ラグ6との離間距離(シリンダヘッド4の厚さ)に応じ
た長さで成形されている。
【0037】次にこの本体18の各部品の構成について
説明する。
【0038】上記コイル側接続部材22は、上述したよ
うに、上記イグニッションコイル部2に突設された接続
部8aが挿入される上端開口部30を有する。そして、
この上端開口部30内には、上記イグニッションコイル
部8の接続部8aに形成された凸部8b(図1に示す)
と係合する凹部30aが設けられ、この凹部30aと上
記凸部8aとを係止させることで上記接続部8aと強固
に結合されるようになっている。
【0039】また、このコイル側接続部材22の上端部
の外周面にはフランジ部31が径方向外側へ突設されて
いる。また、このコイル側接続部材22の下端部の外面
には、弾性変形可能なシ−ルリップ部32が設けられて
いる。このシ−ルリップ部32は、図に33で示す環状
のスリットにより、この接続部材22の径方向内側に弾
性変形可能に形成されている。
【0040】このフランジ部31およびシ−ルリップ部
32は、この本体18が上記シリンダヘッドのプラグホ
−ル内に挿入された際に機能する。すなわち、図5
(c)に示すように、上記フランジ部31は上記プラグ
ホ−ル5の上端開口を閉塞することで、また、上記シ−
ルリップ部32は上記プラグホ−ル5の内面と弾性的に
当接することで、それぞれこのプラグホ−ル5内への塵
埃や油等の侵入を防止する。
【0041】一方、上記コイル側接続部材22の開口内
の中途部には、図に示すように、上記幹部25の上端開
口内に導出され、この幹部25の上端開口の径を絞る開
口径規制部34(この発明の規制手段:弾性変形部)が
設けられている。この開口径規制部34は、図4に示す
ように、上記コイル側接続部材22内を閉塞する状態で
厚さHで膜状に形成された部位の中央部に、一辺の寸法
D1 で規定される四角形状の貫通孔35(この発明の開
口)を形成してなるものである。
【0042】この開口径規制部34は、上記コイル側接
続部材22と一体に形成されているものであるからゴム
製であり、上記貫通孔35の周縁部は弾性変形可能であ
る。
【0043】次に、上記幹部25について図3を参照し
て説明する。
【0044】この幹部25は、上述したように筒状をな
し、その中途部の内径は一定の値D2 を有するように形
成されている。この内径D2 で形成された部位を第1の
内径部36(この発明の内径部)と称する。この第1の
内径部36の長さは、この幹部25の長さに応じて設定
され、この幹部25が長く形成された場合には、この第
1の内径部36も他の部位と比較して長く形成される。
【0045】また、この幹部25の上端側は、上記第1
の内径部36からテ−パ状に径が広げられ、上端には上
記コイル側接続部材22に形成された上記開口径規制部
34を位置させるようになっている。なお、この幹部2
5の上端開口大きさは、実質的には、上述したように上
記開口径規制部34に設けられた一辺寸法D1 の貫通孔
35に規制されるようになっている。なお、この寸法D
1 は、図4に示すように、上記第1の内径部36の内径
D2 よりも若干小さく設定されている。
【0046】一方、上記第1の内径部36の下端には図
3に37で示す段差が形成され、上記第1の内径部36
の内径D2 よりも若干小さい内径D3 を有する第2の内
径部38が形成されている。
【0047】したがって、この本体18の貫通孔21
は、上記第1の内径部36の上側および下側で、上記開
口径規制部34および上記段差37により内径が絞られ
るように構成されている。
【0048】また、この第2の内径部38よりも下側の
部位は2つのテ−パ部39、40により次第に内径が広
げられている。この部位は、上記点火プラグ6が取り付
けられる箇所であり、その内径は上記点火プラグ6の上
端部6a(電気絶縁体)外径よりも大きくなるように形
成されている。
【0049】また、この幹部25の中途部の外周面に
は、図に41で示す環状の突起部が形成されている。こ
の突起部41の上端部は、少なくとも上記コイル側接続
部材22に形成された環状のスリット33よりも径方向
外側に突出しており、上記シ−ルリップ部32の外径に
近い大きさの外径を有するように形成されている。ま
た、この突起部41は、上端部側から下端側に向かって
径が小さくなるように形成されたテ−パ面42を有す
る。
【0050】次に、上記点火プラグ側接続部材23につ
いて説明する。
【0051】この部材は、上記点火プラグ6を、このソ
ケット1に固定するジョイントとしての役割を有するも
のであり、上記幹部25の下端部を外面と内面とを覆う
外壁部44と内壁部45とを有する。
【0052】この部材23の下端開口部の内径(上記内
壁部45の内径)は、上記点火プラグ6の上端部6aの
外径よりも若干小さく形成されており、上記点火プラグ
6の上端部6aが挿入された際には、この上端部6aと
の間に生じる静止摩擦力によりこの点火プラグ6と強固
に連結されるようになっている。
【0053】次に、この本体18内に挿入される上記ス
プリング19の形状について説明する。
【0054】また、同時にこのスプリング19の形状・
寸法と上記本体18に設けられた開口径規制部34の貫
通孔35および第1、第2の内径部36、38の内径D
1〜D3 との関係について説明する。
【0055】上記スプリング19は、上記本体18の長
さに応じた長さに形成されるもので、図3に示すよう
に、上記幹部25の第1の内径部36内に位置する中央
部47と、上記開口径規制部34の貫通孔35を通って
上記コイル側接続部材22内に導出される一端部48
(上端部)と、上記幹部の第2の内径部38を通過して
上記プラグ側接続部23に導出される他端部49(下端
部)とからなる。
【0056】このスプリング19の中央部47、一端部
48、他端部49は一体に形成されている。ただし、各
部は、その通常の状態(外力が加わっていない状態)で
の外径がそれぞれ異なるように形成されている。
【0057】すなわち、上記一端部の外径をd1 、中央
部の外径をd2 他端部の外径をd3 とすると、この内径
d1 〜d3 は、上記本体18の各部の内径D1 〜D3 と
の間で以下の関係を有するように設定されている。
【0058】まず、上記一端部48の外径d1 は、上記
開口径規制部34の貫通孔35の一辺D1 よりも若干小
さく設定されている。また、中央部47の外径d2 は、
上記貫通孔35の一辺D1 および上記第2の内径部38
の内径D3 よりは若干大きく、かつ上記第1の内径部3
6の内径D2 よりは若干小さくなるように設定されてい
る(d2 とD2 の寸法差は約0.3〜3.0mmである
ことが好ましい)。そして、上記他端部の外径d3 は、
上記貫通孔35の一辺D1 および上記第2の内径部38
の内径D3 よりも若干小さく設定されている。
【0059】これを不等式で現せば、d1 <D1 、D1
<d2 <D2 、D3 <d2 <D2、d3 <D1 、d3 <
D3 となる。なお、上記の関係を満たせば、d1 =d3
と、上記スプリング19の一端部48と他端部49の外
径は等しくても良い。また、D1 =D3 と、上記開口径
規制部34の貫通孔35の一辺と上記第2の内径部38
の内径が等しくても良い。
【0060】なお、上記開口規制部34の膜厚Hは、ス
プリング19の挿入時に容易に変形し、かつ、スプリン
グの自重では、容易に変形しない程度の厚み(0.1〜
5mm程度)に形成することが必要である。
【0061】次に、このソケット1の組み立てについて
説明する。
【0062】まず、上記3つの部品22、23、25を
互い結合させることで、このソケット1の本体18を組
み立てる。このためには、まず、上記コイル側接続部材
22の下端開口内に上記幹部25の上端部を押し込むよ
うにする。そして、このとき上記コイル側接続部材22
の上記開口径規制部34が、上記幹部25の上端開口内
に侵入するように注意する。
【0063】ついで、上記プラグ側接続部材23の、上
記内壁部45と外壁部44との間に、上記幹部25の下
端部を押し込むようにする。
【0064】このようにして、本体18が組み立てられ
たならば、この本体18内に上記スプリング19を挿入
する。このスプリング19は、図3に示すように、この
本体18の上端開口側から挿入するようにする。
【0065】まず、このスプリング19の他端部49
(外径d3 )を、上記開口径規制部34の貫通孔35
(一辺寸法D1 )に通過させる。d3 <D1 であるか
ら、この作業は容易に行える。
【0066】ついで、このスプリング19の中央部47
(外径d2 )を、上記開口径規制部34の貫通孔35に
通過させる。この部分については、上述したようにd2
>D1 と、上記スプリング19の中央部47の外径のほ
うが若干大きいのであるが、上記開口径規制部34は弾
性部材(ゴム)で形成されており、上記貫通孔35の周
縁部は厚さも薄く形成され弾性変形しやすくなってい
る。また、上記貫通孔35は四角形状であるから角部に
隙間(図4参照)もある。したがって、このスプリング
19を少し力を入れて押し込むことにより、上記中央部
47を比較的容易に通過させることができる。
【0067】最後に、上記スプリング19の一端部48
(外径d1 )を、上記開口径規制部34の貫通孔35に
位置させる。上述したように、d1 <D1 であるから、
この作業は容易に行える。
【0068】なお、この開口径規制部34を通過した上
記スプリング19の他端部49は、径の大きい第1の内
径部36を通過して第2の内径部38内に挿入される。
【0069】また、上記スプリング19の中央部47
は、上記第1の内径部36内に位置させられる。なお、
上記スプリング19の中央部47は、少々の力が加わっ
ても上記第3の内径部38内に侵入することはない。こ
の幹部25の材質は、上記コイル側接続部材22の材質
とは異なり弾性変形しずらい材質であり、また上記段差
37の部分は上記開口径規制部34のように厚さが薄く
形成されていないからである。したがって、上記段差部
37はストッパとして機能し、このスプリング19の中
央部47の下端を保持し、このスプリング19のこれ以
上の下降すなわち他端部方向への移動を規制する。
【0070】また、この段差37により、上記スプリン
グ19がこのソケット1の下端開口に抜け出てしまうこ
とも防止される。
【0071】なお、通常の状態(スプリングに外力が作
用していない状態)では、このソケット1を上下逆さま
にひっくり返しても、このソケット1の上記コイル側接
続部材22側から上記スプリング19が抜け出ることは
ない。これは、上記開口径規制部34の貫通孔35の一
辺寸法D1 が上記スプリング19の中央部47の外径d
2 よりも小さく形成されているからである。
【0072】すなわち、導電部材としてのスプリング1
9の一端部48が開口としての貫通孔35内に位置さ
れ、一辺寸法D1 が中間部としての中央部47の外径d
2 より小さいため、この中央部47ひいてはスプリング
19のイグニッションコイル側、換言すれば一端部方向
への移動が規制される。
【0073】以上説明した工程によりこのソケット1の
組み立てが終了する。
【0074】次に、このソケット1に上記イグニッショ
ンコイル部2を組み付けることで、ソケット一体形イグ
ニッションコイル3を構成する。
【0075】これには、上記イグニッションコイル部2
のケ−ス8に突設された接続部8aを、上記コイル側接
続部材22の上端開口30内に挿入する。この接続部8
aと上記開口部30とは、前述した凹部30aと凸部8
bとが係止することで互いに結合される。また、上記ス
プリング19の上端部48は、上記接続部8a内に侵入
し、上記二次コイル側端子14の下面と当接する。
【0076】このことによって、上記スプリング19に
は下方向の外力が加わり若干圧縮されるが、このことに
よってこのスプリング19がこのソケット1の下方に抜
け出て脱落するということはない。図6(a)に示すよ
うに上記段差37の縁部が上記スプリング19の中央部
47の下端と係止し、ストッパとしての機能を発揮する
からである。
【0077】ついで、このソケット一体形イグニッショ
ンコイル3を上記点火プラグ6の上端部6aに取り付け
る。
【0078】これには、上記ソケット1をこの点火プラ
グ6が取着されているシリンダヘッド4のプラグホ−ル
5内に挿入する。そして、上記プラグ側接続部材23の
下端開口と上記点火プラグ6の上端部6aとが接触した
ならば、少し力を入れてこのソケット1を上記プラグホ
−ル5内に押し込むようにする。
【0079】このことで、図5(c)に示すように、上
記点火プラグ6の上端部6aは、上記本体1の下端部内
に押し込まれる。そして、この点火プラグの上記電圧入
力端子17の上端面は上記スプリング19の下端と係合
し、このスプリング19を上方向に圧縮する。
【0080】このことによって、上記イグニッションコ
イル部2と点火プラグ6とは機械的に接続されると共
に、このイグニッションコイル部2の二次コイル側端子
14と点火プラグ6の電力入力端子17は、上記スプリ
ング19を介して互いに導通する。
【0081】なお、このスプリング19が上方向に圧縮
されることにより、図6(b)に示すように、このスプ
リング19の中央部47の下端は、上記段差37と離間
して上方に移動することとなる。このことで、このスプ
リング19の中央部47は本体の上記第2の内径部36
内で自由に伸縮できるようになり、このスプリング19
の自由な動作が確保される。
【0082】また、上記コイル側接続部材22のシ−ル
リップ部32は、図5(c)に示すように、プラグホ−
ル5の内面と弾性的に当接し、このプラグホ−ル5の中
途部をシ−ルする。また、このコイル側接続部材22の
フランジ部31は、上記シリンダヘッド4のプラグホ−
ル5の上端開口の周囲に環状に立設されたプラグホ−ル
入口部50に覆い被さって、このプラグホ−ル5を閉塞
する。
【0083】なお、このプラグホ−ル入口部50の内面
は、同図に示すように上端部に向かって次第に径が広が
るテ−パ状に形成されており、このコイル側接続部材2
2の挿入が容易に行えるように構成されている。
【0084】なお、このコイル一体形ソケット3を上記
プラグホ−ル5内に挿入する際に、図5(a)に示すよ
うに、このソケット3が傾いている場合がある。この場
合には、上記本体18に設けた突起部41が機能を発揮
する。
【0085】すなわち、上記ソケット3をその軸線が傾
いた状態で、上記プラグホ−ル5内に挿入していくと、
図5(a)に示すように、上記突起部41のテ−パ面4
2と上記プラグホ−ル入口部50の上端部とが互いに当
接する。この図5(a)は、上記突起部41のテ−パ面
42とプラグホ−ル入口部50の上端部を当接させた状
態でこのソケット3を最も傾けた場合を示したものであ
る。
【0086】この場合の傾きは、上記ソケット3の下端
のAで示す点と、上記突起部41と肉ぬすみぶとの当接
点の位置Bとで定義される。
【0087】ついで、この状態で上記ソケット3をさら
に挿入すると、上記テ−パ面42の作用により、上記ソ
ケット3の傾きは矯正されていく。そして、さらに挿入
を行うと、このソケット3は、上記突起部41の外端面
を上記プラグホ−ル入口部50の内面に摺接させながら
下降する。この状態を示したのが、図5(b)である。
【0088】このようにしてソケット3傾きが規制され
ることで、図5(b)に示すように、シ−ルリップ部3
2の下端は、上記プラグホ−ル入口部50の上端の内縁
よりも内側に位置する。また、上記シ−ルリップ部32
の下端の外縁には図4に示すようにR部が設けられ、上
記プラグホ−ル入口部50の上端部は前述したようにテ
−パに形成されているので、両者はひっかかることはな
い。
【0089】したがって、上記突起部41が機能するこ
とで、上記プラグ側接続部材22を上記プラグホ−ル5
内にスム−ズに挿入することができ、上記シ−ルチップ
部32がプラグホ−ル入口部50にひっかかってめくれ
上がってしまうということを有効に防止できる。
【0090】なお、このような「ひっかかり」を防止す
るための条件は、上記点Aと点Bとの距離と傾きおよ
び、上記シ−ルリップ部32(スリット33)の位置、
外径で定義される。すなわち、図5(b)に示すよう
に、上記点Aがプラグホ−ル内面に接し、点Bがプラグ
ホ−ル入口部50の内面に接してる場合において、上記
シ−ルリップ部32の外縁が上記プラグホ−ル入口部5
0の上端の内縁より内側に位置するように、上記突起部
41の突出量および位置を設計すれば良いのである。
【0091】以上説明した構成によれば、以下に説明す
る効果がある。
【0092】第1に、上記ソケット1単体の搬送中ある
いはこのソケット1をイグニッションコイル部2から取
り外した際に、このソケット1から上記スプリング19
が抜け出て脱落してしまうということを有効に防止でき
る効果がある。
【0093】すなわち、上述したように、上記開口径規
制部34の貫通孔35の一辺寸法D1 および第2の内径
部38(段差37)の内径D3 を、上記本体18の第1
の内径部36内に位置するスプリング19の中央部47
の外径d2 よりも相対的に小さくなるように設定した。
【0094】このことにより、上記開口径規制部34お
よび上記段差37が上記スプリング19に対するストッ
パとしての機能を奏するから、上記ソケットの1上端側
および下端側から上記スプリング19が抜け出て脱落し
てしまうことを有効に防止できる。
【0095】特に、従来は、上記ソケット1と上記イグ
ニッションコイル部2とを取り外す際に、上記スプリン
グ19の復元力によって上記ソケット1の上端からこの
スプリング19が飛び出してしまうおそれがあった。し
かし、この発明では、スプリング19の飛び出しは上記
開口径規制部34の作用により有効に防止できる。
【0096】このことにより、ソケット1単体の取扱い
がより容易になるという効果が期待できる。
【0097】第2に、第1の効果で述べたようにスプリ
ング19の抜けを防止できる構成でありながら、このス
プリング19の上記ソケット1の本体18に対する挿入
を容易に行える効果がある。
【0098】すなわち、スプリング19は、上記本体1
8の上端側から挿入するのであるが、上記開口径規制部
34の上記貫通孔35の周縁部の厚さ(H)は薄く形成
され、また上記開口径規制部34は上記コイル側接続部
材22と一体に形成されゴム等の弾性部材からなる。
【0099】したがって、この開口規制部34の上記貫
通孔35の周縁部は弾性変形可能であり、上記スプリン
グ19を少し力をいれて挿入することで、このスプリン
グ19の中央部47を容易に通過させることができる。
【0100】このことにより、上記スプリング19を容
易に挿入することができるとともに、このソケット1の
搬送時など、このスプリング19に外力が加わっていな
い状態では、このスプリング19が上記貫通孔35を通
って抜け出ることはない。
【0101】第3に、上記ソケット1を、上記イグニッ
ションコイル部2および点火プラグ6に結合した状態に
おいては、上記スプリング19の自由で円滑な弾性運動
を確保することができる。
【0102】従来は、上記スプリング19の中央部47
の外径を大きくすることで、この中央部と本体の内面と
を嵌合させ、この嵌合力により上記スプリング19の抜
けを防止していた。このため、スプリング19が圧縮さ
れこのスプリング19の外径がさらに大きくなった場合
に、このスプリング19の自由な運動が妨げられるとい
うことがあった。
【0103】上記スプリング19は、従来例の項で説明
したように、弾性的に圧縮されることで、上記ソケット
の寸法誤差を吸収し、また、走行中の振動が伝わった場
合でも上記イグニッションコイルと点火プラグとの導通
状態を確実に保持する機能を有するものである。したが
って、このスプリングの自由な運動が妨げられると、こ
の機能を発揮できないということも考えられる。
【0104】しかし、この発明においては、上記スプリ
ング19の中央部47が位置する第1の内径部36の内
径D2 をこのスプリング19の中央部47の外径d2 よ
りも大きく形成することで、このスプリング19と第1
の内径部36とが嵌合することがないようにし、その代
わりに、上記段差37の縁部で上記中央部47の下端を
支持することで上記スプリング19の抜けを防止してい
る。(図6(a)) そして、上記スプリング19が圧縮された際には、図6
(b)に示すように、上記スプリング19の中央部47
の下端を上記段差37から上方に移動させて上記第1の
内径部36内に離間させるようにしている。
【0105】また、このスプリング19の外径が圧縮さ
れることにより大きくなった場合でも、このスプリング
19の外径と第1の内径部の内径との間には所定の寸法
差(スプリングが圧縮されてない状態で0.3〜3.0
mm)が設定されているから、このスプリング19が上
記第1の内径部36の内面と嵌合することはない。
【0106】このことにより、上記スプリング19は、
上記イグニッションコイル部2の二次コイル側端子14
および上記点火プラグ6の電圧入力端子17とによっ
て、その上端および下端のみを支持されることになるか
ら、上記中央部47は円滑に動作(上下)できる。
【0107】したがって、このスプリング19を有効に
機能させることができ、寸法誤差や走行中の振動があっ
た場合でも、上記イグニッションコイル2と点火プラグ
6との導通状態を確実に確保することができる効果があ
る。
【0108】第4に、実施例のみの効果として、シ−ル
リップ部32がめくれ上がることを有効に防止して、こ
のソケット1の上記プラグホ−ル5への挿入を円滑に行
える効果がある。
【0109】すなわち、上記本体18の外面に上方に向
かって末広がりとなるようなテ−パ面42を有する環状
の突起部41を設けるようにした。そして、この突起部
41の突出量(外径)および位置を所定のものに設定す
ることで、このソケット1の挿入時にこのソケット1の
傾きを矯正でき、かつ上記シ−ルリップ部32が上記プ
ラグホ−ルの上端に設けられたプラグホ−ル入口部50
に干渉しずらい構成とした。
【0110】したがって、上記シ−ルリップ部32が上
記プラグホ−ル入口部50と干渉してめくれ上がるとい
うことを防止でき、このソケット1の挿入を円滑に行え
るとともに、上記シ−ルリップ部32の破損や上記コイ
ル側接続部材22のずれも防止できる効果がある。
【0111】なお、この発明は、上記一実施例に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。
【0112】例えば、上記一実施例では、この発明の導
電部材は、スプリング19であり、上記一端部48、中
央部47、他端部48の全長に亘ってコイルスプリング
で形成されていた。しかし、これに限定されるものでは
なく、例えば、図7に示すように、中央部47が中空ま
たは中実の軸部材51であり、この軸部材51の上端お
よび下端にそれぞれ一端部48と他端部49とを構成す
るスプリングを固定してなるものであっても良い。
【0113】この軸部材51の外径をd2 に形成すれ
ば、本体18の第1の内径部36内での自由な運動を確
保できかつ、この導電部材の抜けを防止できるから、上
記一実施例と同様の効果を得ることができる。
【0114】また、上記一端部48および他端部49が
軸部材で形成され中間部がスプリングで形成されていて
も良い。さらに、導電部材全体が、段付きの軸部材で形
成されていても良い。
【0115】このように、導電部材がスプリングでない
場合であっても、この導電部材の本体18内で移動を確
保しつつこの導電部材の抜けを防止できるから、上記一
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0116】また、上記一実施例では、上記本体18は
材質の異なる3つの部品より構成されていたが、これに
限定されるものではなく、図8に示すようにゴムなどの
弾性部材で一体的に形成されたものであっても良い。
【0117】このような構成によれば、上記開口径規制
部34(規制手段)、第1の内径部36(内径部)およ
び段差37(規制手段)はすべて一体に形成されること
となる。また、3つの部品22、23、25を組み合わ
せる必要がないので、このソケット1の組み立て作業が
容易になる。
【0118】さらに、上記一実施例では、上記ソケット
1は、ソケット一体形イグニッションコイル3に用いら
れるソケット1であったが、これに限定されるものでは
なく、イグニッションコイル部2が他の場所に設置され
ており、このイグニッションコイルから延出された高圧
配線の先端部が上記点火プラグ6に接続される構成に採
用するソケットであっても良い。
【0119】この場合でも、シリンダヘッド4の表面か
ら上記点火プラグの電圧入力端子16までの距離が長い
場合(プラグホ−ル5が深い場合)には、この発明のソ
ケットを採用することができる。この場合、上記コイル
側接続部材22の上端開口30に接続されるのは、上記
高圧配線の先端部となる。
【0120】
【発明の効果】以上のべたように、請求項1に記載され
た発明によれば、導電部材の中間部の移動を上記規制手
段によって規制するようにしたことで、このソケット装
置から上記導電部材が抜け出てしまうことを防止でき
る。
【0121】また、請求項2記載の発明によれば、ソケ
ット一体形イグニッション装置において、内径部内で移
動自在に収納された上記導電部材の中間部の移動量を上
記規制手段によって規制するようにしたことで、このソ
ケット装置から上記導電部材が抜け出てしまうことを防
止でき、請求項1記載の発明と略同様の効果を得ること
ができる。また、特に、上記ソケットをイグニッション
コイルから取り外した際に、このソケットの一端から上
記導電部材が飛び出してしまうことを有効に防止できる
効果がある。
【0122】請求項3記載の発明によれば、請求項1あ
るいは請求項2記載の発明の効果に加えて、上記イグニ
ッションコイル側と点火プラグとの間で、コイルスプリ
ングの部位を圧縮することで、両者を確実に導通させる
ことができるから、振動が生じた場合でも導通状態が損
なわれることはない。
【0123】請求項4記載の発明によれば、請求項1あ
るいは請求項2記載の発明に加え、開口の周縁部を弾性
変形させることで導電部材を本体内に挿入することがで
きる弾性変形部を用いて導電部材の抜けを防止するよう
にした。
【0124】このような構成によれば、上記導電部材の
抜けを防止しつつこの導電部材の上記本体内への挿入が
容易に行える効果がある。
【0125】請求項5記載の発明によれば、導電部材を
移動自在に収容することができる。 したがって、上
記導電部材を移動自在に保持しつつ、この導電部材の抜
けを防止できるから、部品の寸法誤差を吸収して上記イ
グニッションコイル部と点火プラグの確実な接続を行え
るとともに、接続時等の取扱いが非常に容易になる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すソケットおよびイグ
ニッションコイル部の縦断面図。
【図2】同じく、ソケットを点火プラグに取り付ける状
態を示す縦断面図。
【図3】同じく、ソケットの本体とスプリングの組み付
けを示す縦断面図。
【図4】同じく、ソケットの上端部を拡大して示す縦断
面図および平面図。
【図5】(a)〜(c)は、同じく、ソケットを点火プ
ラグに取り付ける状態を示す縦断面図。
【図6】同じく、ソケットの下端部を拡大して示す縦断
面図。
【図7】他の実施例を示す縦断面図。
【図8】同じく、他の実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…ソケット(請求項1記載のソケット装置)、2…イ
グニッションコイル部、3…ソケット一体形イグニッシ
ョンコイル(請求項2記載のイグニッションコイル装
置)、6…点火プラグ、18…本体、19…スプリング
(導電部材)、21…貫通孔、22…コイル側接続部材
(一端部)、23…プラグ側接続部材(他端部)、34
…開口径規制部(規制手段、弾性変形部)、36…第1
の内径部、38…第2の内径部、47…中央部(中間
部)、48…一端部、49…他端部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニッションコイルと内燃機関に設け
    られた点火プラグとを接続するために、上記点火プラグ
    に着脱自在に取着される点火プラグ用のソケット装置に
    おいて、 導電材料により形成され、上記イグニッションコイル側
    に接続される一端部と上記点火プラグに接続される他端
    部とこの一端部および他端部よりも外径が大きく形成さ
    れてなる中間部とを有し、上記イグニッションコイル側
    と点火プラグとを導通させる導電部材と、 絶縁材料により形成され、イグニッションコイル側に連
    結される一端部と点火プラグ側に連結される他端部とを
    有すると共に上記一端部から他端部へと貫通して設けら
    れ内部に上記導電部材を収容する貫通孔が設けられてな
    る本体と、 上記貫通孔に設けられ、上記導電部材の一端部を位置さ
    せる開口を有すると共に、この開口の周縁部で上記導電
    部材の中間部の上記一端部方向への移動を規制する規制
    手段とを有することを特徴とする点火プラグ用のソケッ
    ト装置。
  2. 【請求項2】 イグニッションコイルと、このイグニッ
    ションコイルと点火プラグとを接続するためのソケット
    とが一体的に組み合わされてなるソケット一体形イグニ
    ッションコイル装置において、 上記ソケットは、 導電材料により形成され、上記イグニッションコイルに
    接続される一端部と上記点火プラグに接続される他端部
    とこの一端部および他端部よりも外径が大きく形成され
    てなる中間部とを有し、上記イグニッションコイルと点
    火プラグとを導通させる導電部材と、 絶縁材料により形成され、イグニッションコイルに着脱
    自在に連結された一端部と点火プラグ側に連結される他
    端部とを有すると共に上記一端部から他端部へと貫通し
    て設けられ内部に上記導電部材を収容する貫通孔が設け
    られてなる本体と、 上記貫通孔に設けられ、上記導電部材の一端部を位置さ
    せる開口を有すると共に、この開口の周縁部で上記導電
    部材の中間部の上記一端部方向への移動を規制する規制
    手段とを有することを特徴とするソケット一体形イグニ
    ッションコイル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の点火プ
    ラグ用のソケット装置あるいはソケット一体形イグニッ
    ションコイル装置において、 上記導電部材は、 上記一端部、他端部、中間部のうち少なくとも1つの部
    位は長手方向に弾性変形可能なコイルスプリングで形成
    されてなることを特徴とする。
  4. 【請求項4】 請求項1あるいは請求項2記載の点火プ
    ラグ用のソケット装置あるいはソケット一体形イグニッ
    ションコイル装置において、 上記規制手段は、 上記開口の周縁部を外力が加わることで弾性変形可能に
    形成され、この周縁部を弾性変形させることで、上記導
    電部材の中間部を通過させることができる弾性変形部を
    有することを特徴とする。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の点火
    プラグ用のソケット装置あるいはソケット一体形イグニ
    ッションコイル装置において、 前記貫通孔は、 前記導電部材の中間部の外径よりも大きい内径を有し、
    上記中間部を収納する第1の内径部と、 前記導電部材の他端部を位置させると共に前記中間部の
    外径よりも小さい内径を有する第2の内径部とを有する
    ことを特徴とする。
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