JPH079217Y2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH079217Y2
JPH079217Y2 JP1324888U JP1324888U JPH079217Y2 JP H079217 Y2 JPH079217 Y2 JP H079217Y2 JP 1324888 U JP1324888 U JP 1324888U JP 1324888 U JP1324888 U JP 1324888U JP H079217 Y2 JPH079217 Y2 JP H079217Y2
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Alpine Electronics Inc
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ブレーキトルクが大きくて磁気テープのオ
ーバーラン量が少ない磁気記録再生装置に関する。
[従来の技術] DAT(ディジタルオーディオテープ)、あるいはその他
の磁気テープ用の磁気記録再生装置は、サプライリール
とテークアップリールとの対のリールを備えていて、再
生モード(PLAY)および早送りモード(FF)のときには
テークアップリールを駆動し、また逆転再生モード(RE
V.PLAY)および巻き戻しモード(REW)のときにはサプ
ライリールを駆動するようになっている。ここで、逆転
再生モードは、磁気テープを逆送りして音を出すモード
ではなく、曲の頭出しの際に、磁気テープの早送りなど
のときよりも正確に信号を読んで停止させるためのモー
ドである。また、停止モード(STOP)に入ったときは、
ブレーキ機構によってサプライリールとテークアップリ
ールの両方にブレーキをかけて、磁気テープのオーバー
ランを抑える。
また、再生モードと逆転再生モードの場合に、磁気テー
プが送りきられてリールに所定以上の回動抵抗がかかっ
たときには、リールクラッチ機構によって、リールの駆
動力を自動的に断つようになっている。すなわち、リー
ルクラッチ機構は、リール側に連結される従動回転体と
リールの駆動モータ側に連結される駆動回転体とを所定
の摩擦力をもって相対回転可能に連結する構成となって
いて、従動回転体に所定以上の回動抵抗が加わったとき
には、従動回転体と駆動回転体との間にすべりが生じ
て、リールが回転しないようになっている。
ところで、従来の磁気記録再生装置は、ブレーキ機構に
よって、リールクラッチ機構の駆動回転体にブレーキ力
を加えるようになっている。つまり、リールクラッチ機
構を介してリールを駆動したり、リールにブレーキをか
けることになる。
第12図は具体的な従来例の説明図であり、同図では、テ
ークアップリール100側のリールクラッチ機構110とブレ
ーキ機構120との関係を表している。
リールクラッチ機構110は、第1,第2,第3の歯車111,11
2,113を1つの軸114に回転自在に備えており、第1,第3
の歯車111,113はスリーブ115によって一体的に結合さ
れ、そのスリーブ115の回りに第2の歯車112が回転自在
に嵌め合わされている。第2の歯車112は、スプリング1
16によって第1の歯車111の下面に押し付けられてお
り、これにより第1,第2の歯車111,112は所定の摩擦力
をもって相対回転可能に連結されている。このような関
係において、第1の歯車111は従動回転体、第2の歯車1
12は駆動回転体となっている。また、第2の歯車112の
下側には、複数の突起117が周方向に沿って設けられて
いる。
第1の歯車111はテークアップリール100側の歯車101に
噛み合わされ、また第2,第3の歯車112,113には、使用
モードに応じて、リールの駆動モータ側のアイドラー
(図示せず)が選択的に噛み合うようになっている。す
なわち、再生モードのときはアイドラーが第2の歯車11
2に噛み合い、早送りモードのときはアイドラーが第3
の歯車113に噛み合う。したがって、前者の再生モード
のときには、所定の摩擦力で連結されている第1、第2
の歯車111,112を介してテークアップリール100が回転駆
動されることになり、この再生モードのときに第1の歯
車111に所定以上の回動抵抗が加わると第1,第2の歯車1
11,112の間にすべりが生じて、リールの駆動を断つ。一
方、後者の早送りモードのときには、一体的な第1,第3
の歯車111,113を介してテークアップリール100が高速回
転されることになる。
また、停止モードのときは、アイドラーが第2,第3の歯
車112,113から離れると共にブレーキ機構120が動作し、
ブレーキ爪121が第2の歯車112の下側の突起117に当た
って、第2の歯車112をロックする。したがって、この
停止モードのときは、第1,第2の歯車111,112を介して
テークアップリール100が止められることになる。な
お、逆転再生モードのときには、カムを用いてバックテ
ンションアーム130を動作させ、その先端をテークアッ
プリール100に押し付けることによって、磁気テープに
所定のバックテンションをかける。
このように従来の場合は、再生モードのときに第1、第
2の歯車111,112を介してテークアップリール100を駆動
し、また停止モードのときに第1、第2の歯車111,112
を介してテークアップリール100にブレーキをかけるこ
とになる。つまり、共通の摩擦クラッチを介して、リー
ルを駆動したりリールにブレーキをかけたりすることに
なる。そのため、必然的に、リールの駆動トルクとリー
ルのブレーキトルクは等しくなる。
[考案が解決しようとする課題] 磁気記録再生装置にあっては、リールの駆動トルクは、
磁気テープに支障をきたさない程度の所定の大きさに抑
える必要がある。その反面、リールのブレーキトルク
は、磁気テープのオーバーランを小さく抑えるためにで
きるだけ大きい方がよい。
従来の場合は、上述したようにリールの駆動トルクとブ
レーキトルクが等しくなるため、それらのトルクの大き
さは、制限を受けるリールの駆動トルクによって抑えら
れることになる。したがって、充分なブレーキトルクを
得ることができず、磁気テープのオーバーラン量を小さ
く抑えることができなかった。
この考案は、このような課題を解決するものである。
[課題を解決するための手段] この考案の磁気記録再生装置は、 磁気テープのリール側に連結される第1の回転体と前記
リールの駆動モータ側に連結される第2の回転体とを所
定の摩擦力をもって相対回転可能に連結するリールクラ
ッチ機構と、 前記第2の回転体にブレーキ力を加えるブレーキ機構を
備え、 前記第1の回転体に所定以上の回動抵抗が加わったとき
にその第1の回転体と前記第2の回転体との間にすべり
が生じ、また前記磁気テープの停止モードのときに前記
ブレーキ機構が第2の回転体にブレーキ力を加える磁気
記録再生装置において、 前記第1の回転体に対して第3の回転体を所定の摩擦力
をもって相対回転可能に連結し、 かつ前記ブレーキ機構は、前記磁気テープの停止モード
のときに、前記第2の回転体と第3の回転体にブレーキ
力を加えるものであることを特徴とする。
[作用] この考案の磁気記録再生装置は、磁気テープのリール側
に連結される第1の回転体に、第1,第2の回転体をそれ
ぞれ所定の摩擦力をもって相対回転可能に連結したリー
ルクラッチ機構を用い、リールを回転させる動作モード
のときに第2の回転体をリールの駆動モータに連結し、
リールを停止させる停止モードのときに第2および第3
の回転体の両方にブレーキ力を加える。これにより、リ
ールを回転させる動作モードのときは、リールの駆動ト
ルクを第1,第2の回転体の間の摩擦力によって決定し、
またリールを停止させる停止モードのときは、リールの
ブレーキトルクを第1,第2の回転体の間の摩擦力と、第
1,第3の回転体の間の摩擦力との和によって決定する。
そして、このようにリールの駆動トルクとリールのブレ
ーキトルクを別々な大きさとすることにより、大きさの
制限をうけるリールの駆動トルクとは別に、充分な大き
さのブレーキトルクを設定することを可能とする。そし
て、充分な大きさに設定したブレーキトルクによって磁
気テープのオーバーラン量を小さく抑えることができ
る。
[実施例] 以下、この考案の一実施例として、DAT用の磁気記録再
生装置の構成例を第1図ないし第11図に基づいて説明す
る。
第1図は停止モードのときの駆動系を表す平面図、第2
図は第1図の側面視図である。なお、第2図は上下関係
を表すため、第1図をそのまま側面視したものとはなっ
ていない。これらの図において1はシャーシであり、こ
のシャーシ1上には、サプライリール10、テークアップ
リール20、サプライクラッチ機構30、テークアップクラ
ッチ機構40、フリクション首振りセンターアイドラー5
0、サプライブレーキ機構60、テークアップブレーキ機
構70、およびスライドカム80が配備されている。
サプライリール10は、シャーシ1上に固定した軸11に、
リール受台12を回転自在に取り付けた構成となってお
り、リール受台12の周部には歯車13が設けられている。
また、軸11の周部には、後述するサプライブレーキ機構
60が取り付けられている。
テークアップリール20は、シャーシ1上に固定した軸21
に、リール受台22を回転自在に取り付けた構成となって
おり、リール受台22の周部には歯車23が設けられてい
る。また、軸21の周部には、後述するテークアップブレ
ーキ機構70が取り付けられている。
サプライクラッチ機構30は、サプライリール10と後述す
るセンターアイドラー50との間に介在するものであり、
次のような構造となっている(第3図参照)。シャーシ
1上に固定した軸31に、第1の歯車32、第1のクラッチ
ドラム33、第2のクラッチドラム34、および第2の歯車
35がそれぞれ回転自在に取り付けられ、そして第2の歯
車35の中央部分が上方に延出して第1の歯車32と結合さ
れている。これにより、第1,第2の歯車32,35は、一体
的に結合されて第1の回転体を構成している。第1のク
ラッチドラム33の周部には、第2の歯車35と同一ピッチ
でかつ大径の歯車が設けられ、また第1のクラッチドラ
ム33の下側周部および第2のクラッチドラム34の上側周
部には、複数の突起33a、34aが周方向に沿って設けられ
ている。また、第1,第2のクラッチドラム33,34の間に
はスプリング36が介在されており、そのスプリング36の
力によって、第1のクラッチドラム33が第1の歯車32側
に押し付けられ、かつ第2のクラッチドラム34が第2の
歯車35側に押し付けられている。これにより、第1のク
ラッチドラム33は所定の摩擦力をもって第1の歯車32に
連結される第2の回転体となっており、また同様に、第
2のクラッチドラム34は所定の摩擦力をもって第2の歯
車35に連結される第3の回転体となっている。前者の互
いの接触面における軸線からの平均距離r1は、後者の互
いの接触面における軸線からの平均距離r2よりも大きく
設定されている。したがって、第1のクラッチドラム33
を止めたときに第1の歯車32の回転に要するリールトル
クTdは、第2のクラッチドラム34を止めたときに第2の
歯車35の回転に要するリールトルクTeよりも大きい。当
然、第1,第2のクラッチドラム33,34が同時に止められ
たときのリールトルクは(Td+Te)となる。第1の歯車
32は、サプライリール10におけるリール受台12の歯車13
に噛み合わされている。
テークアップクラッチ機構40は、前述したサプライクラ
ッチ機構30と同様の構成となっているため、その説明は
省略する。なお、図中においては、サプライクラッチ機
構30の軸31に相当する部分には符号41を付し、同様にサ
プライクラッチ機構30の構成要素32,33,……36に相当す
る部分には符号42,43,……36を付して表す。
フリクション首振りセンターアイドラー50は、第4図に
示すように、シャーシ1上に固定された軸51に、センタ
ープーリー52とアーム53を回転自在に取り付け、そして
アーム53の先端の軸54に、センタープーリー52と噛み合
うアイドラー55を回転自在に取り付けた構成となってい
る。アーム53は、後述するスライドカム80によって上方
から押さえ付けられていて、そのスライドカム80のスラ
イドに応じて軸51に沿って上下動されるようになってい
る。センタープーリー52とアーム53との間にはスプリン
グ56が取り付けられ、また軸54の下側には、アイドラー
53を上方に付勢するスプリング57が取り付けられてい
る。アーム53の先端には、後述するサプライブレーキ機
構60およびテークアップブレーキ機構70と関係する左右
の爪53a,53b(第2図参照)が設けられている。アイド
ラー55の下側大径部の周部には、センタープーリー52の
上側周部と噛み合う歯車が設けられ、またアイドラー55
の上側小径部にも同一ピッチの歯車が設けられている。
また、センタープーリー52とキャプスタンモータ58との
間にはベルト59が掛け渡されている。
このような構成のセンターアイドラー50は、キャプスタ
ンモータ58が第1図中の矢印A1方向に正転した場合に
は、アーム53がフリクションによって同図中の矢印B1方
向に首を振り、かつアイドラー55が同図中の矢印C1方向
に回転する。また、キャプスタンモータ58が同図中の矢
印A2方向に逆転した場合には、アーム53がフリクション
によって同図中の矢印B2方向に首を振りかつアイドラー
55が同図中の矢印C2方向に回転することになる。
サプライブレーキ機構60は、板状部材を折曲成形したブ
レーキアーム61を有しており、そのブレーキアーム61の
中間部は、前述したサプライリール10の軸11に回転自在
に取り付けられている。ブレーキアーム61の一端側は、
シャーシ1に取り付けられたサプライブレーキソレノイ
ド62に連結されていると共に、シャーシ1上の定位置と
の間にはスプリング63(第1図参照)が張設されてい
る。ブレーキアーム61の他端側は上下の爪61a,61bに分
かれており、比較的長い上側のストッパー爪(第1のス
トッパー爪)61aは、前述したセンターアイドラー50に
おけるアーム53の左側の爪53aと対向し、比較的短い下
側のブレーキ爪61bは、前述したサプライクラッチ機構3
0における第1、第2のクラッチドラム33,34の突起33a,
34aと対向するようになっている。
このような構成のサプライブレーキ機構60は、サプラ
イブレーキソレノイド62が通電されない非吸引動作中の
ときと、通電されて吸引動作したときにおいて、次の
ような2通りの動作をする。
非吸引動作中のとき 第1図および第2図に示すように、上側のストッパー爪
61aがアーム53の爪53aと対向して、アーム53が矢印B2方
向に首を振ることを阻止すると共に、下側のブレーキ爪
61bがクラッチドラム33,34の突起33a,34aと噛み合っ
て、クラッチドラム33,34の回転を阻止する。
吸引動作したとき ブレーキアーム61が第1図中の反時計方向に回動して、
第6図に示すように上側のストッパー爪61aがアーム53
の爪53aから離れると共に、下側のブレーキ爪61bがクラ
ッチドラム33,34の突起33a,34aから離れる。
次に、テークアップブレーキ機構70は、板状部材を折曲
成形したブレーキアーム71を有しており、そのブレーキ
アーム71の中間部は、前述したテークアップリール20の
軸21に回転自在かつ上下動自在に取り付けられている。
ブレーキアーム71の一端側は、シャーシ1に取り付けら
れたテークアップブレーキソレノイド72に連結されてい
ると共に、シャーシ1上の定位置との間にはスプリング
73(第1図参照)が張設されている。また、ブレーキア
ーム71を上方へ付勢するために、テークアップリール20
の軸21にはスプリング74が取り付けられている。ブレー
キアーム71の他端側は上下の爪71a,71b(第1図参照)
に分かれており、比較的長い上側のストッパー爪(第2
のストッパー爪)71aは、前述したセンターアイドラー5
0におけるアーム53の右側の爪53bと対向し、比較的短い
下側のブレーキ爪71bは、前述したテークアップクラッ
チ40における第1、第2のクラッチドラム43,44の突起4
3a,44aと対向するようになっている。
このような構成のテークアップブレーキ機構70は、その
ブレーキアーム71が後述するスライドカム80によって上
下動される。そして、ブレーキアーム71が上動しかつ
テークアップブレーキソレノイド72が通電されない非吸
引動作中でわるときと、ブレーキアーム71が下動しか
つテークアップブレーキソレノイド72が通電されない非
吸引動作中であるときと、ブレーキアーム71の上下動
に拘わらずテークアップブレーキソレノイド72が通電さ
れて吸引動作したときにおいて、次の3通りの動作をす
る。
ブレーキアーム71が上動しかつ非吸引動作中のとき 第1図および第2図に示すように、上側のストッパー爪
71aがアーム53の爪53bと対向して、アーム53が矢印B1方
向に首を振ることを阻止すると共に、下側のブレーキ爪
71bがクラッチドラム43,44の突起43a,44aと噛み合っ
て、それらのクラッチドラム43,44の回転を阻止する。
ブレーキアーム71が下動しかつ非吸引動作中のとき 第10図および第11図に示すように、上側のストッパー爪
71aがアーム53の矢印B1方向への首振りを阻止すると共
に、下側のブレーキ爪71bがクラッチドラム44の突起44a
と噛み合って、クラッチドラム44の回転を阻止する。
吸引動作したとき ブレーキアーム71の上下動の如何に拘わらず、ブレーキ
アーム61が第1図中の時計方向に回動して、第6図およ
び第7図に示すように上側のストッパー爪71aがアーム5
3の爪53bから離れると共に、下側のブレーキ爪71bがク
ラッチドラム43,44の突起43a,44aから離れる。
次に、スライドカム80は、サプライリール10の軸11とテ
ークアップリール20の軸21との間に、第1図中の左右方
向にスライド可能に取り付けられている。そして、この
スライドカム80は、図示しないテープのローディングモ
ータに連結されていて、そのローディングモータの回転
を減速した早さで動作モードに応じて左右にスライドさ
れる。すなわち、停止モード(STOP)、再生モード(PL
AY)、および逆転再生モード(REV.PLAY)のときは右方
にスライドされ、早送りモード(FF)と巻き戻しモード
(REW)のときは左方にスライドされるようになってい
る。スライドカム80の下側には第1,第2のカム面80a,80
bが形成されており、それらのカム面80a,80bは、スライ
ドカム80自体のスライドに応じて、次のようにテークア
ップブレーキ機構70のブレーキアーム71と、センターア
イドラー50のアーム53を上下動させる。
スライドカム80が右方にスライドしたとき 第1のカム面80aは、第2図に示すようにテークアップ
ブレーキ機構70のブレーキアーム71から離れ、ブレーキ
アーム71が上動位置に保持される。また、第2のカム面
80bは、第4図に示すようにセンターアイドラー50のア
ーム53を下方に押し付けて、そのアーム53を下動位置に
保持する。
スライドカム80が左方にスライドしたとき 第1のカム面80aは、第9図に示すようにテークアップ
ブレーキ機構70のブレーキアーム71を下方に押し付け
て、そのブレーキアーム71を下動位置に保持する。ま
た、第2のカム面80bは、第5図に示すようにセンター
アイドラー50のアーム53から離れ、アーム53が上動位置
に保持される。
次に、本実施例の磁気記録再生装置の作用を動作モード
毎に分けて説明する。
「停止モード」 この停止モードのときは、第1図および第2図に示すよ
うに、スライドカム80が右方にスライドし、かつサプラ
イブレーキソレノイド62とテークアップブレーキソレノ
イド72が共に非吸引動作状態となる。
そのため、サプライブレーキ機構60とテークアップブレ
ーキ機構70は、センターアイドラー50のアーム53の矢印
B1およびB2方向への首振りを阻止して、それを中立の状
態に保持する。したがって、サプライクラッチ機構30と
テークアップクラッチ機構40のいずれにも回転力は伝達
されない。また、サプライブレーキ機構60は、サプライ
クラッチ機構30の第1,第2のクラッチドラム33,34の回
転を同時に阻止し、かつテークアップブレーキ機構70
は、テークアップクラッチ機構40の第1,第2びクラッチ
ドラム43,44の回転を同時に阻止する。したがって、サ
プライクラッチ機構30およびテークアップクラッチ機構
40は、それぞれ大きなリールトルク(Td+Te)をもって
リール台12,22を止めることになる。このことは、磁気
記録再生装置が他の動作モードから停止モードに入った
ときに、磁気テープのオーバーラン量を小さく抑える上
においてきわめて有効である。
「早送りモード」 この早送りモードのときは、第6図および第7図に示す
ように、スライドカム80が右方にスライドし、かつサプ
ライブレーキソレノイド62とテークアップブレーキソレ
ノイド72が共に吸引動作すると共に、キャプスタンモー
タ58(第1図参照)が矢印A1方向に正転する。
そのため、アーム53が矢印B1方向に首を振り、矢印C1方
向に回転するアイドラー55の下側大径部の歯車がテーク
アップクラッチ機構40の第2の歯車45に噛み合い、第2,
第1の歯車45,42が一体的に矢印D1方向に回転して、テ
ークアップリール20のリール台22が矢印E1方向に高速回
転する。
「巻き戻しモード」 この巻き戻しモードのときは、前述した早送りモードの
状態において、キャプスタンモータ58(第1図参照)の
みが矢印A2方向に逆転する。
そのため、アーム53が矢印B2方向(第1図参照)に首を
振り、同図中の矢印C2方向に回転するアイドラー55の下
側大径部の歯車がサプライクラッチ機構30の第2の歯車
35に噛み合い、第2,第1の歯車35,32が一体的に同図中
の時計方向に回転して、サプライリール10のリール台12
が同図中の反時計方向に高速回転する。
「再生モード」 この再生モードのときは、第8図および第9図に示すよ
うに、スライドカム80が左方にスライドし、かつサプラ
イブレーキソレノイド62とテークアップブレーキソレノ
イド72が共に吸引動作すると共に、キャプスタンモータ
58(第1図参照)が矢印A1方向に正転する。
そのため、アーム53が上動すると共に矢印B1方向に首を
振り、矢印C1方向に回転するアイドラー55の上側小径部
の歯車がテークアップクラッチ機構40の第1のクラッチ
ドラム43の歯車に噛み合い、第1のクラッチドラム43と
共に第1の歯車42が矢印D1方向に回転して、テークアッ
プリール20のリール台22が矢印E1方向に低速回転する。
第1クラッチドラム43と第1の歯車42は、所定の摩擦力
をもって連結されているため、テークアップリール20に
所定以上のリールトルクTdがかかったときに、両者間に
すべりが生じてテークアップリール20は回転しなくな
る。
また、この再生モードのときは、図示しないバックテン
ション機構がサプライリール10に所定の回動抵抗を付与
し、これにより、磁気テープに所定のバックテンション
がかけられる。
「再生中の一時停止モード」 この一時停止モードのときは、前述した再生モードの状
態において、サプライブレーキソレノイド62とテークア
ップブレーキソレノイド73が共に非吸引動作状態とな
る。
そのため、サプライブレーキ機構60のブレーキアーム61
のストッパー爪61aと、テークアップブレーキ機構70の
ブレーキアーム71のストッパー爪71aが協働して、セン
ターアイドラー50のアーム53を中立の状態に保持する。
また、同時に、ブレーキアーム61のブレーキ爪61bがサ
プライクラッチ機構30の第1,第2のクラッチドラム33,3
4の回転を阻止し、かつブレーキアーム71のブレーキ爪7
1bがテークアップクラッチ機構40の第2のクラッチドラ
ム44の回転を阻止する。したがって、サプライリール10
にはブレーキトルク(Td+Te)がかかり、テークアップ
リール20にはブレーキトルクTeがかかることになる。テ
ークアップリール20にかかるブレーキトルクは小さいも
のの、再生モードにおける磁気テープの送り速度が小さ
いために、テープのオーバーランや弛みなどは起きな
い。
「逆転再生モード」 この逆転再生モードのときは、第10図および第11図に示
すように、スライドカム80が左方にスライドし、サプラ
イブレーキソレノイド62が吸引動作し、テークアップブ
レーキソレノイド72が不作動状態となる共に、キャプス
タンモータ58(第1図参照)が矢印A2方向に逆転する。
そのため、アーム53が上動すると共に矢印B2方向に首を
振り、矢印C2方向に回転するアイドラー55の上側小径部
の歯車がサプライクラッチ機構30の第1のクラッチドラ
ム33の歯車に噛み合い、第1のクラッチドラム33と共に
第1の歯車32が矢印F2方向に回転して、サプライリール
10のリール台12が矢印G2方向に低速回転する。第1のク
ラッチドラム33と第1の歯車32は、所定の摩擦力をもっ
て連結されていて、キャプスタンより送り出されてくる
磁気テープを弛みなく巻き取る役目をする。
また、この逆転再生モードのときは、テークアップブレ
ーキ機構70のブレーキアーム71が下動して、テークアッ
プブレーキソレノイド72が非吸引動作状態となるため、
前述したようにブレーキアーム71の下側のブレーキ爪71
bがテークアップクラッチ機構40の第2のクラッチドラ
ム44の回転を阻止する。その第2のクラッチドラム44
は、所定の摩擦力をもって第2の歯車45に連結されてい
るため、リールトルクTe分のバックテンションを磁気テ
ープにかけることになる。
「逆転再生中の一時停止モード」 この一時停止モードのときは、前述した逆転再生モード
の状態において、サプライブレーキソレノイド62とテー
クアップブレーキソレノイド73が共に非吸引動作状態と
なる。
そのため、前述した再生中の停止モードと同様に、サプ
ライブレーキ機構60のブレーキアーム61のストッパー爪
61aと、テークアップブレーキ機構70のブレーキアーム7
1のストッパー爪71aが協働して、センターアイドラー50
のアーム53を中立の状態に保持し、また同時に、ブレー
キアーム61のブレーキ爪61aがサプライクラッチ機構30
の第1,第2のクラッチドラム33,34の回転を阻止し、か
つブレーキアーム71のブレーキ爪71bがテークアップク
ラッチ機構40の第2のクラッチドラム44の回転を阻止す
る。したがって、サプライリール10にはブレーキトルク
(Td+Te)がかかり、テークアップリール20にはブレー
キトルクTeがかかることになる。また、テークアップリ
ール20にかかるブレーキトルクは小さいものの、逆転再
生モードにおける磁気テープの送り速度が小さいため
に、テープのオーバーランや弛みなどは起きない。
「テープアンローディングモード」 このモードのときは、第6図および第7図の早送りモー
ドの状態から、キャプスタンモータ58(第1図参照)が
矢印A2方向に逆転して巻き戻しモードとなりながら、テ
ークアップブレーキソレノイド72が非吸引状態となる。
そのため、テークアップリール20にブレーキトルク(Td
+Te)がかかりながら引き出された磁気テープは、キャ
プスタンモータ58によって駆動されるサプライリール10
に巻き取られることになる。
以上のように、キャプスタンモータ58の回転と、サプラ
イブレーキソレノイド62とテークアップブレーキソレノ
イド72の動作と、スライドカム80のスライドの組み合わ
せによって、種々の動作モードに移行することができ
る。その場合、再生モードから早送りモードに移行する
とき、および逆転再生モードから巻き戻しモードに移行
するときは、ローディングモータの回転を減速したゆっ
くりした速さのスライドカム80のスライド動作がはいる
ものの、他のモード間の移行は、2個のソレノイド62,7
2とキャプスタンモータ58の早い動作によって行うた
め、リールをダイレクトモータによって直接駆動するタ
イプに匹敵する性能を発揮することができる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案の磁気記録再生装置は、
磁気テープのリール側に連結される第1の回転体に、第
1,第2の回転体をそれぞれ所定の摩擦力をもって相対回
転可能に連結し、リールを回転させる動作モードのとき
に第2の回転体をリールの駆動モータに連結し、リール
を停止させる停止モードのときに第2および第3の回転
体の両方にブレーキ力を加える構成であるから、リール
の駆動トルクは第1,第2の回転体の間の摩擦力によって
設定することができ、またリールのブレーキトルクは、
第1,第2の回転体の間の摩擦力と、第1,第3の回転体の
間の摩擦力との和によって設定することができる。
したがって、大きさの制限を受けるリールの駆動トルク
とは別に、リールのブレーキトルクを充分な大きさに設
定することができ、この結果、充分な大きさに設定した
ブレーキトルクによって磁気テープのオーバーラン量を
小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図はこの考案の一実施例を説明するた
めの図であり、第1図は停止モードのときの要部の平面
図、第2図は停止モードのときの要部の側面図、第3図
サプライクラッチの縦断面図、第4図はスライドカムが
右方へスライドしたときのセンターアイドラーの縦断面
図、第5図はスライドカムが左方へスライドしたときの
センターアイドラーの縦断面図、第6図は早送りモード
のときの要部の平面図、第7図は早送りモードのときの
要部の側面図、第8図は再生モードのときの要部の平面
図、第9図は再生モードのときの要部の側面図、第10図
は逆転再生モードのときの要部の平面図、第11図は逆転
再生モードのときの要部の側面図である。 第12図は従来例を説明するための要部の側面図である。 1……シャーシ、10……サプライリール、20……テーク
アップリール、30……サプライクラッチ機構、31……
軸、32……第1の歯車(第1の回転体)、33……第1の
クラッチドラム(第2の回転体)、34……第2のクラッ
チドラム(第3の回転体)、35……第2の歯車(第1の
回転体)、40……テークアップクラッチ機構、58……キ
ャプスタンモータ(駆動モータ)、60……サプライブレ
ーキ機構、61……ブレーキアーム、61a……ストッパー
爪(第1のストッパー爪)、61b……ブレーキ爪、70…
…テークアップブレーキ機構、71……ブレーキアーム、
71a……ストッパー爪(第2のストッパー爪)、71b……
ブレーキアーム爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープのリール側に連結される第1の
    回転体と前記リールの駆動モータ側に連結される第2の
    回転体とを所定の摩擦力をもって相対回転可能に連結す
    るリールクラッチ機構と、 前記第2の回転体にブレーキ力を加えるブレーキ機構を
    備え、 前記第1の回転体に所定以上の回動抵抗が加わったとき
    にその第1の回転体と前記第2の回転体との間にすべり
    が生じ、また前記磁気テープの停止モードのときに前記
    ブレーキ機構が第2の回転体にブレーキ力を加える磁気
    記録再生装置において、 前記第1の回転体に対して第3の回転体を所定の摩擦力
    をもって相対回転可能に連結し、 かつ前記ブレーキ機構は、前記磁気テープの停止モード
    のときに、前記第2の回転体と第3の回転体にブレーキ
    力を加えるものであることを特徴とする磁気記録再生装
    置。
JP1324888U 1988-02-03 1988-02-03 磁気記録再生装置 Expired - Lifetime JPH079217Y2 (ja)

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JPH01116932U JPH01116932U (ja) 1989-08-07
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