JPH0787291B2 - 車載用スピーカ一体形アンテナの製造方法 - Google Patents

車載用スピーカ一体形アンテナの製造方法

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JPH0787291B2
JPH0787291B2 JP62065840A JP6584087A JPH0787291B2 JP H0787291 B2 JPH0787291 B2 JP H0787291B2 JP 62065840 A JP62065840 A JP 62065840A JP 6584087 A JP6584087 A JP 6584087A JP H0787291 B2 JPH0787291 B2 JP H0787291B2
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JP
Japan
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antenna
vehicle
molding
molding die
manufacturing
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一郎 大西
隆一 安達
祥一 光内
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はボディー1体形アンテナの製造方法に係り、自
動車に搭載され、ラジオ放送、テレビ放送、自動車電話
などに用いられる車載用アンテナの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
典型的な先行技術では、車載用アンテナは、ラジオ放送
の受信、ならびに無線や自動車電話などの送受信を行な
うために、長手棒状のアンテナが自動車の金属製車体の
ルーフ、あるいはリアトランク付近に設けられていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
したがって車体からアンテナが突出することになり美観
が低下するとともに、走行中に風切音が発生する。また
取付け作業に手間がかかり、防水構造が劣化した場合降
雨時には給電線を伝って雨水が車室内に侵入する可能性
があるといった問題点があった。
他の先行技術では、アンテナはリアガラスに埋込んで形
成されており、したがって後方視界が悪化するととも
に、自動車の形式が異なると、それぞれの形式のリアガ
ラスに合わせてアンテナを形成しなければならないとい
う問題があった。
しかも、最近、ラジオ放送の受信のほか、無線や自動車
電話の送受信に加えて、テレビ放送の受信もというよう
に、一台の自動車に搭載すべきアンテナの種類が増加し
て、新しい用途のアンテナを装着するための余分のスペ
ースもないという問題もでてきた。
そこで、本出願人は、上記のような問題点を解決するた
めに、美観や後方視界を損うことなく、しかもアンテナ
のために特別のスペースを必要とすることなく、簡単な
作業で取付けることができるようにした車載用アンテナ
として、金属製車体の車室内の窓の近傍、または絶縁性
材料から成る車体の車室内の希望する場所に、設置場所
よりも隆起した部材にアンテナエレメントを設けること
を特徴とする車載用アンテナを提案した(実願昭62−1
3,485号明細書)。このようなアンテナの例は、車室内
のリアガラス近傍のリアトレイ上に配置される音響再生
用スピーカーボックスに取付けたテレビ放送受信用アン
テナである。
しかしながら、このような車載用アンテナ取付に好適の
場所はプラスチック製部材の場所でありかつ曲面を含ん
でいることが多いために、その上に導体からなるアンテ
ナエレメントを耐久的にかつ美しく取付けることは必ず
しも容易ではない。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の如き問題点を解決するための本発明による手段
は、自動車のリアトレイ上に配置される車載用スピーカ
とアンテナを一体化した車載用スピーカ一体形アンテナ
の製造方法であって、アンテナ図形を有する導体箔また
は板を成形用型にセットし、成形用型内にプラスチック
を熱注入することにより、前記車載用スピーカを成形す
るとともに、その車載用スピーカの曲面を含む表面上に
前記導体箔または板を一体化することを特徴とする車載
用スピーカ一体形アンテナの製造方法にある。
本発明のアンテナは車載用アンテナをリアトレイ上に配
置されるスピーカに一体化したことにより、従来の車体
から突出する長手棒状のアンテナやリアガラスに埋め込
まれたアンテナの持つ問題点が解決され、美観や後方視
界を損なうことなく、アンテナのために特別のスペース
を必要としないで、簡単な作業で取付けることができる
効果を奏する。
アンテナ図形を有する導体箔または板を成形用型にセッ
トするに当っては、導体箔または板を単純にセットする
ほか、アンテナ図形を有する転写導体箔をシートごと成
形用型にセットしてもよい。その後、成形用型内にプラ
スチックを熱注入して成形するが、このような成形法は
インサート成形、二重成形(二色成形)、インモールド
成形、転写成形などとして知られている技術を利用する
ことができる。
アンテナを構成する導体箔または板は導体、好ましくは
銅からなり、厚さは機械的強度、耐久性の点で約5μm
以上あることが好ましい。
導体箔または板は片面に接着性を付与(オレフィン系ホ
ットメルト接着剤等を塗布)して成形プラスチックとの
接着を図る。例えば100μm程度以上の厚みのある導体
板を用いる場合には、成形用型にセットする前に最終形
状になるように予備曲げ成形しておくことが好ましい
が、これは導体板をアンテナ形状に打ち抜くときに同時
に簡単に行なうことができる。転写導体箔を利用する場
合には、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)
などの連続フィルム上に離形処理した後、導体箔をアン
テナ図形に印刷あるいはめっきし、さらにその上に導体
箔とプラスチックとの接着性を高めるための接着剤を塗
布する。こうして連続PETフィルム上に形成された多数
の導体アンテナパターンを順次成形用型内に送り込み、
成形を行なう。
プラスチックの成形が終了後、必要に応じてクリアー塗
装や防錆塗装を行なう。
〔作 用〕
車載用スピーカ一体形アンテナが提供され、かつアンテ
ナとなる導体箔または導体板を予め作形するため、均一
な形状のアンテナ部が形成される。また、それを成形用
型内にセットし、プラスチックを成形する際に一体化す
るので、耐久性のあるアンテナが得られる。しかも、転
写導体箔を用いれば量産性に優れることができる。
〔実施例〕
以下の実施例は、リアウインド近傍のリアトレイ上に配
置する音響再生用スピーカーボックスにテレビ放送受信
用アンテナを形成したものである。アンテナはスピーカ
ーボックスの上部カバーのみに形成した。第1図(ア)
(イ)(ウ)はそれぞれこのアンテナ付上部カバー11の
平面図、正面図、側面図、第2図はアンテナ12のみの展
開図である。スピーカーボックス上部カバー11の寸法
は、最大寸法で300mm×230mm×60mmであり、一方、アン
テナ12の長さはそれぞれ570mm、250mm、125mm、215mmで
ある。
実施例1 第3図を参照すると、厚み100μmのPETフィルム15の片
面に離形処理を行ない、これに片面に固形分厚み10μm
のホットメルト接着剤(デュロタック21A934)を処理し
た厚み10μmのアンテナ図形銅箔16を接着剤を表にして
ラミネートする。このラミネートして形成した転写銅箔
を射出成形金型に連続的に送り込み、ABS樹脂の射出成
形を行なって、銅箔の接着剤面と成形プラスチックを一
体化する。この後、成形プラスチックすなわち上部カバ
ー11を金型から取り出すとき、PETフィルム15を剥がす
と、上部カバー11の曲面上にはアンテナ図形の銅箔12が
一体に形成されている。その後、防食塗装を行なう。PE
Tフィルムは順次射出成形機に送り込まれて、スピーカ
ーボディー1体形アンテナを次から次に製造する。
実施例2 厚み100μmの銅板の片面にホットメルト接着剤(カネ
ボウエヌエスシー製デュロタック21A934)を固形分厚み
50μmに塗布し、これをトムソン加工機を使用してアン
テナ図形に抜く。このとき、同板がスピーカーボックス
の上部カバーの曲面に近ずくように、予備曲面成形も同
時に行なう。
この打ち抜き予備成形した銅板を射出成形金型にセット
し、ABS樹脂を金型内に注入して成形する。このとき、
銅板の接着剤側がABS樹脂側となり、両者は一体にされ
る。
こうして得られたアンテナ付上部カバーに防食塗装す
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、立体曲面を含むプラスチック表面上に
アンテナ図形導体層を耐久的にかつ均一に形成すること
ができ、その結果、車の美観や後方視界を損わず、アン
テナのために特別のスペースを必要としない車載用スピ
ーカ一体形アンテナを工業的に製造することが可能にな
る。特に、転写導体箔を用いたインモールド成形は、量
産に適し、かつアンテナ部の出来上りも良く、耐久性の
あるボディー1体型アンテナが製造される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例でテレビアンテナを形成したスピーカー
ボックスの上部カバーを示す3面図、第2図は上記テレ
ビアンテナの展開図、第3図は実施例の転写銅箔フィル
ムの平面図である。 11……スピーカーボックスの上部カバー、 12……アンテナ部、 15……PETフィルム、 16……アンテナ図形銅箔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光内 祥一 大阪府大阪市平野区加美北9−14−29 大 阪真空化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−106(JP,A) 実開 昭53−147707(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のリアトレイ上に配置される車載用
    スピーカとアンテナを一体化した車載用スピーカ一体形
    アンテナの製造方法であって、 アンテナ図形を有する導体箔または板を成形用型にセッ
    トし、成形用型内にプラスチックを熱注入することによ
    り、前記車載用スピーカを成形するとともに、その車載
    用スピーカの曲面を含む表面上に前記導体箔または板を
    一体化することを特徴とする車載用スピーカ一体形アン
    テナの製造方法。
  2. 【請求項2】アンテナ図形を有する導体箔または板を成
    形用型にセットし、これにプラスチックを熱注入してイ
    ンサート成形を行なう特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  3. 【請求項3】アンテナ図形を有する転写導体箔を成形用
    型にセットし、これにプラスチックを熱注入してインモ
    ールド成形を行なう特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP62065840A 1987-03-23 1987-03-23 車載用スピーカ一体形アンテナの製造方法 Expired - Lifetime JPH0787291B2 (ja)

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Publications (2)

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JPS63234606A JPS63234606A (ja) 1988-09-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5721123Y2 (ja) * 1977-04-25 1982-05-07
JPS62106A (ja) * 1985-06-26 1987-01-06 Mitsubishi Electric Corp コルゲ−トホ−ン

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