JPH0786726A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JPH0786726A
JPH0786726A JP5227269A JP22726993A JPH0786726A JP H0786726 A JPH0786726 A JP H0786726A JP 5227269 A JP5227269 A JP 5227269A JP 22726993 A JP22726993 A JP 22726993A JP H0786726 A JPH0786726 A JP H0786726A
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JP
Japan
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excimer laser
photosensitive composition
pattern
substrate
insulating layer
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Application number
JP5227269A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamamoto
宏 山本
Makoto Yanagawa
誠 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Kaken Corp
Original Assignee
Tamura Kaken Corp
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Publication date
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  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 エポキシ基を有する樹脂に不飽和モノカルボ
ン酸を共重合させ、エポキシ基にカルボキシル基を付加
し酸価が40〜150mgKOH/g のプレポリマーを形成す
る。プレポリマーに反応性希釈剤、波長が100〜40
0nmで感光可能な光ラジカル重合開始剤および光増感
剤を適宜混和し、感光性組成物を調整する。銅箔パター
ンを形成した基板上に、スクリーン印刷により感光性組
成物を塗布し、予備乾燥させて感光性組成物の薄膜塗膜
を形成する。1パルスの露光量が10〜500mJ/c
2 、ショット数が5000回以下で波長が100〜4
00nmのエキシマレーザー光を照射する。パターン露
光した感光性組成物をアルカリ水溶液で現像し、乾燥し
て基板上に絶縁層を形成する。 【効果】 高密度、高精度で、耐熱性、耐薬品性、密着
性、電気特性の優れた絶縁層を有するプリント配線板を
安価で容易に作製でき、生産性が向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エキシマレーザー光の
照射にて感光性組成物をパターン露光し、絶縁層を形成
するプリント配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント配線板の製造における絶
縁層を形成する方法としては、上下面に銅箔をラミネー
トした銅張積層板を出発材料として所定の位置に孔を穿
設し、この孔内に触媒を付与させた後、スルーホールま
たはビアホールを含む全面に銅メッキを施し、層間接続
するとともにエッチングで所定の回路パターンを形成
し、最後にスクリーン印刷または紫外線による写真現像
法を用いて絶縁層を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、QF
P(Quad Flat Package )、TAB(Tape Automated B
onding)、COB(Chip On Board )など高密度化する
表面実装部品の搭載のため、プリント配線板は単位面積
当りに設置できる入出力端子数の増大や高密度の入出力
端子間を配線する高い配線能力が益々必要とされ、高密
度、高性能化と多面的な要求がさらに高まっている。
【0004】また、このような要求を満足させる感光性
組成物としては、耐熱性、耐薬品性、優れた電気特性を
有し、さらに高い生産性と高解像性を有する特殊な機能
が必要とされる。
【0005】しかしながら、上記の感光性組成物と紫外
線露光機を用いて作製するプリント配線板では、100
μm以下のビアホールなどを形成するのは困難である。
【0006】一方、例えば、400〜700nmの可視
光であるアルゴンレーザー光を用いてダイレクトイメー
ジにより感光し、絶縁層を形成する感光性組成物は、材
料が非常に高価である。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、作業工程の増加を必要とせず、高密度、高精度で、
しかも耐熱性、耐薬品性、密着性、電気特性の優れた絶
縁層を有するプリント配線板を安価で容易に製造するプ
リント配線板の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント配線板
の製造方法は、基板上の金属層をエッチング処理して形
成した回路上に感光性組成物を塗布し、この感光性組成
物をパターン露光し絶縁層を形成するプリント配線板の
製造方法において、1パルスあたり10〜500mJ/
cm2 でかつショット数が5000回以下の出力でエキ
シマレーザー光を照射し前記感光性組成物をパターン露
光するものである。
【0009】
【作用】本発明のプリント配線板の製造方法は、基板上
の回路上に塗布した感光性組成物に、1パルスあたり1
0〜500mJ/cm2 でかつショット数が5000回
以下の出力でエキシマレーザー光を照射し、感光性組成
物をパターン露光して絶縁層を形成するため、高密度、
高精度で、耐熱性、耐薬品性、密着性、電気特性の優れ
た絶縁層を有するプリント配線板が安価で容易に得られ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明のプリント配線板の製造方法の
一実施例を説明する。
【0011】プリント配線板の製造方法は、あらかじめ
基板上に金属層をエッチング処理して形成した回路上
に、別途作成した感光性組成物を塗布する第1の工程、
基板に塗布した感光性組成物を、エキシマレーザー光に
てパターン露光する第2の工程、感光性組成物を現像し
絶縁層を形成する第3の工程から構成されている。
【0012】そして、第1の工程において、感光性組成
物としては、エポキシ基を有する樹脂にカルボキシル基
を付加させてなるプレポリマーと、反応性希釈剤と、波
長100〜400nmの光吸収波長で感光可能な光ラジ
カル重合開始剤を含有する組成物を用いる。
【0013】また、プレポリマーは、例えばエポキシ基
を有するオリゴマーあるいはポリマーの樹脂に、不飽和
モノカルボン酸を共重合させ、エポキシ基にカルボキシ
ル基を付加させる方法、および、飽和あるいは不飽和多
塩基酸を各種一般的な反応方法により反応させ、エポキ
シ基にカルボキシル基を付加させる方法により、酸価を
40〜150mgKOH/g に形成する。なお、酸価は、40
mgKOH/g より少ないと後述する第3の工程の現像が困難
となり、また、150mgKOH/g を越えると樹脂の親水性
が高くなりすぎて電気特性などに悪影響を及ぼす。
【0014】そして、エポキシ基を有する樹脂として
は、エポキシ等量が通常1000以下、好ましくは10
0〜500のエポキシ樹脂、例えばビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフ
ェニール型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂、臭素化エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、異節
環状型エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、フェノール
ボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、ナフタレンノボラック型エポキシ樹脂、グリ
シジルアミン型エポキシ樹脂、ビスフェノールS変性ノ
ボラック型多官能エポキシ樹脂、多官能変性ノボラック
型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基を
有する芳香族アルデヒドとの縮合物エポキシ樹脂、アク
リル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルの少なくと
もいずれか1種の単量体と、エポキシ基を有するアクリ
レートおよびメタアクリレート(以下、この種の異性体
を例えば(メタ)アクリレートと記載して、一つに表
す。)の少なくともいずれか1種のエポキシ基含有単量
体との共重合体などが用いられる。
【0015】さらに、不飽和モノカルボン酸としては、
例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイ皮
酸などが用いられる。
【0016】また、この不飽和モノカルボン酸のエポキ
シ基に対する付加量は、エポキシ基1.0当量に対して
0.8〜1.2当量の範囲にあるのが望ましい。
【0017】次に、この生成したプレポリマーに、反応
生成物の光硬化をさらに十分にして、耐酸性、耐熱性、
耐アルカリ性などを有する塗膜を形成させるため、プレ
ポリマー100重量部に対して、2.0〜50重量部、
好ましくは3.0〜20重量部の範囲で反応性希釈剤を
混和する。
【0018】そして、この反応性希釈剤としては、例え
ばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、n−プチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ(メタ)ア
クリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)
アクリレート、カプロラクタン変性ジシクロペンテニル
ジ(メタ)アクリレート、EO変性リン酸ジ(メタ)ア
クリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリ
レート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピ
オン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレ
ート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエ
リスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが用いら
れる。
【0019】なお、反応性希釈剤の配合量が、2.0重
量部未満では光硬化性が不十分であって、硬化塗膜の耐
酸性や耐熱性の向上効果が十分に発揮されず、50重量
部を越えると表面硬化が良すぎるために内部までの硬化
が充分に行なわれないため、所望の硬化塗膜が得られに
くくなるので、2.0〜50重量部にて配合する。ま
た、反応性希釈剤は、1種に限らず、2種以上を組み合
わせて用いてもできる。
【0020】さらに、上述のプレポリマーに、100〜
400nmの光吸収波長において感光可能な光ラジカル
重合開始剤を適宜混和する。
【0021】また、これら光ラジカル重合開始剤として
は、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエー
テル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイ
ソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノア
セトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)
フェニル]−2−モルフォリノープロパン−1−オン、
4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロ
キシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、P−フ
ェニルベンゾフェノン、4,4´−ジエチルアミノベン
ゾフェノン、ジシクロベンゾフェノン、2−メチルアン
トラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ダーシャ
リーブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノ
ン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサン
トン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチ
オキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベン
ジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケター
ル、P−ジメチルアミン安息香酸エステルなどが用いら
れる。さらに、これらの光ラジカル重合開始剤は、単独
で用いることに限らず、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0022】そして、これらプレポリマー、反応性希釈
剤、100〜400nmの光吸収波長で感光可能な光ラ
ジカル重合開始剤を混合分散して、感光性組成物を形成
し、この感光性組成物を、例えばあらかじめ銅箔パター
ンを形成した基板上に、スクリーン印刷により30〜4
0μm厚に塗布し、70℃の熱風循環式乾燥機で20分
間予備乾燥させて、基板上に感光性組成物の膜を形成す
る。
【0023】次に、第2の工程で、例えばエキシマレー
ザー装置を用いて、波長351nm、周波数10Hz、
露光量410mJ/cm2 の紫外線のエキシマレーザー
光を、あらかじめパターンが形成されたワークフィルム
を介して基板上の感光性組成物に照射し、パターン露光
を行なう。
【0024】なお、このエキシマレーザー光の照射は、
出力が1パルスあたり10〜500mJ/cm2 でかつ
ショット数が5000回以下であることが望ましい。出
力が1パルスあたり10mJ/cm2 より少ないと所望
の硬化塗膜が得られなく、また、出力が500mJ/c
2 を越えるとワークフィルムあるいは塗膜自体が破壊
される。さらに、ショット数が5000回を越える場合
には、ワークフィルムあるいは塗膜自体を損傷する。
【0025】そして、第3の工程で、基板の感光した感
光性組成物を、現像液であるアルカリ水溶液で60秒間
現像し、150℃の熱風循環式の乾燥機で30分間ポス
トキュアーを行ない、基板上に絶縁層を形成する。
【0026】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0027】各種原料を用いて基板上に絶縁層を形成
し、各種物理的性質を測定した実験を行った。
【0028】そして、実験1として、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂(エポキシ当量213)213重量
部に、アクリル酸72重量部を混合し、カルビトールア
セテート155重量部を溶媒として、還流下110℃、
5時間反応させてクレゾールノボラック型エポキシアク
リレートを生成する。さらに、このエポキシアクリレー
トにヘキサヒドロ無水フタル酸76重量部を加え、酸価
が理論値になるまで還流下で反応させ、酸価81mgKOH/
g 固形分70wt%のプレポリマーを生成する。
【0029】この後、このプレポリマー100重量部
に、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノープロパン−1−オン3.0重量
部、フタロシアニングリーン1.5重量部、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート8.0重量部、タルク8.
0重量部を配合し、3本ロールで混合分散させて感光性
組成物を調整する。
【0030】そして、この感光性組成物を、あらかじめ
銅箔パターンを形成した基板にスクリーン印刷により3
0〜40μm厚に塗布する。その後、70℃の熱風循環
式乾燥機で20分間予備乾燥させ、波長351nm、周
波数10Hz、露光量410mJ/cm2 のエキシマレ
ーザー光でパターン露光する。さらに、1.0wt%炭
酸ナトリウム水溶液で60秒間現像し、次いで、150
℃の熱風循環式の乾燥機で30分間ポストキュアーを行
い、基板上に絶縁層を形成する。
【0031】また、実験2として、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂(エポキシ当量213)213重量部
に、アクリル酸72重量部を混合し、カルビトールアセ
テート155重量部を溶媒として、還流下110℃、5
時間反応させてクレゾールノボラック型エポキシアクリ
レートを生成する。さらに、このエポキシアクリレート
にヘキサヒドロ無水フタル酸76重量部を加え、酸価が
理論値になるまで還流下で反応させ、酸価81mgKOH/g
、固形分70wt%のプレポリマーを生成する。
【0032】この後、このプレポリマー100重量部
に、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノープロパン−1−オン3.0重量
部、P−ジメチルアミン安息香酸エステル0.3重量
部、フタロシアニングリーン1.5重量部、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート8.0重量部、タルク8.
0重量部を配合し、3本ロールで混合分散させて感光性
組成物を調整する。
【0033】そして、この感光性組成物を、あらかじめ
銅箔パターンを形成した基板にスクリーン印刷により3
0〜40μm厚に塗布する。その後、70℃の熱風循環
式乾燥機で20分間予備乾燥させ、波長351nm、周
波数10Hz、露光量410mJ/cm2 のエキシマレ
ーザー光でパターン露光する。さらに、1.0wt%炭
酸ナトリウム水溶液で60秒間現像し、次いで、150
℃の熱風循環式の乾燥機で30分間ポストキュアーを行
い、基板上に絶縁層を形成する。
【0034】さらに、実験3として、メチルメタクリレ
ート(MMA:Methyl Methacrylate )、ブチルメタク
リレート(BMA:Buthyl Methacrylate )、メタクリ
ル酸(MAA:Methacrylic Acid)を1:1:2のモル
比で混合し、溶媒にエチルセロソルブ40wt%、触媒
にアゾビスイソブチロニトリル(AIBN:Azobisisob
utyronitrile)を用いて、60℃、窒素ガス雰囲気下で
溶液重合を行う。その後、グリシジルメタクリレート
(GMA:Glycidyl Methacrylate )を20モル%付加
させ、酸価120mgKOH/gのプレポリマーを生成
する。
【0035】この後、このプレポリマー100重量部
に、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノープロパン−1−オン3.0重量
部、フタロシアニングリーン1.5重量部、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート8.0重量部、タルク8.
0重量部を配合し、3本ロールで混合分散させて感光性
組成物を調整する。
【0036】そして、この感光性組成物を、あらかじめ
銅箔パターンを形成した基板にスクリーン印刷により3
0〜40μm厚に塗布する。その後、70℃の熱風循環
式乾燥機で20分間予備乾燥させ、波長351nm、周
波数10Hz、露光量410mJ/cm2 のエキシマレ
ーザー光でパターン露光する。さらに、1.0wt%炭
酸ナトリウム水溶液で60秒間現像し、次いで、150
℃の熱風循環式の乾燥機で30分間ポストキュアーを行
い、基板上に絶縁層を形成する。
【0037】また、実験4として、メチルメタクリレー
ト(MMA)、ブチルメタクリレート(BMA)、メタ
クリル酸(MAA)を1:1:2のモル比で混合し、溶
媒にエチルセロソルブ40wt%、触媒にアゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)を用いて、60℃、窒素ガ
ス雰囲気下で溶液重合を行う。その後、グリシジルメタ
クリレート(GMA)を20モル%付加させ、酸価12
0mgKOH/g のプレポリマーを生成する。
【0038】この後、このプレポリマー100重量部
に、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン3.0重量
部、P−ジメチルアミン安息香酸エステル0.3重量
部、フタロシアニングリーン1.5重量部、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート8.0重量部、タルク8.
0重量部を配合し、3本ロールで混合分散させて感光性
組成物を調整する。
【0039】そして、この感光性組成物を、あらかじめ
銅箔パターンを形成した基板にスクリーン印刷により3
0〜40μm厚に塗布する。その後、70℃の熱風循環
式乾燥機で20分間予備乾燥させ、波長351nm、周
波数10Hz、露光量410mJ/cm2 のエキシマレ
ーザー光でパターン露光する。さらに、1.0wt%炭
酸ナトリウム水溶液で60秒間現像し、次いで、150
℃の熱風循環式の乾燥機で30分間ポストキュアーを行
い、基板上に絶縁層を形成する。
【0040】一方、物理的性質としては、はんだ耐熱
性、耐薬品性、耐溶剤性、鉛筆硬度、密着性、解像性、
電気特性について測定を行った。
【0041】そして、はんだ耐熱性は、上述した製造方
法にて絶縁層を形成した基板を、JIS C 6481
の試験方法に基づいて、260℃のはんだ槽に10秒浸
漬後、粘着テープによるピーリング試験を1サイクルと
し、この試験を1〜3サイクルを行なった後の絶縁層状
態を観察した。なお、観察結果を、以下に示す基準に従
い評価し、表1に示す。
【0042】 ◎:3サイクル後も塗膜に変化がないもの ○:3サイクル後にほんの僅か変化しているもの △:2サイクル後に変化しているもの ×:1サイクル後に剥離を生じるもの また、耐薬品性は、絶縁層を形成した基板を、10%の
塩酸に30分浸漬した後の絶縁層状態を観察した。な
お、観察結果を、以下に示す基準に従い評価し、表1に
示す。
【0043】 ◎:全く変化が認められないもの ○:ほんの僅か変化しているもの △:顕著に変化しているもの ×:塗膜が膨潤して剥離したもの さらに、耐溶剤性は、絶縁層を形成した基板を、塩化メ
チレンに30分浸漬した後の絶縁層状態を観察した。な
お、観察結果を、以下に示す基準に従い評価し、表1に
示す。
【0044】 ◎:全く変化が認められないもの ○:ほんの僅か変化しているもの △:顕著に変化しているもの ×:塗膜が膨潤して剥離したもの また、鉛筆硬度は、JIS K−5400の試験法に基
づいて測定し、その評価を表1に示す。
【0045】さらに、密着性は、JIS D−0202
の試験方法に基づいて、絶縁層を形成した基板上に碁盤
目状にクロスカットを入れ、次いで粘着テープによるピ
ーリング試験後の絶縁層の剥がれの状態を観察し、目視
による次の基準に従い判定し、その結果を表1に示す。
【0046】 ◎:100/100で全く変化が認められないもの ○:100/100でクロスカット部がわずかに剥れた
もの △:50/100〜90/100 ×:0/100〜50/100 また、解像性は、上記の基板上に感光性組成物を塗布
し、予備乾燥後の感光性組成物の塗膜に、40〜100
μmのラインアンドスペースのネガパターンをエキシマ
レーザー光にて照射露光後現像を行い、ラインの残って
いる最小幅を測定し、その結果を表1に示す。
【0047】さらに、電気特性は、基板上に形成した絶
縁層に、IPC−SM−840BB−25テストクーポ
ンのくし型電極を配置し、60℃、90%RHの恒温恒
湿槽中で直流電流100Vを印加し、500時間後の絶
縁抵抗および絶縁層の変色状態を観察し、以下に示す基
準に従い評価し、表1に示す。
【0048】 ◎:全く変色していないもの ○:薄く変色しているもの △:顕著に変色しているもの ×:黒く焦げ付いているもの
【表1】 この表1に示す結果から、上記実施例による感光性組成
物を用いて、1パルスあたり10〜500mJ/cm2
でショット数が5000回以下の出力で、波長100〜
400nmのエキシマレーザー光により、この感光性組
成物をパターン露光することにより、特に耐熱性、耐溶
剤性および密着性に優れ、耐酸性、解像性および絶縁抵
抗が高く、硬度が硬く電気的負荷による変色もほとんど
ない良好な絶縁層を形成できる。
【0049】また、製造工程は、従来と同様に、あらか
じめ銅箔パターンを形成した基板上に調整した安価な材
料からなる感光性組成物を塗布し、乾燥させて基板上に
膜状に形成した感光性組成物に、操作性、高精度のエキ
シマレーザー装置にてエキシマレーザー光を照射し、パ
ターン露光後、現像して絶縁層を形成するため、製造構
成が増加することなく、従来の製造工程を利用でき、感
光性組成物のパターン露光が容易にできるとともに、信
頼性の高い安価なプリント配線板を容易に効率よく形成
でき、生産性を向上できる。
【0050】なお、上記実施例において、エキシマレー
ザー光による露光方法として、ワークフィルムによる接
触法を用いて説明したが、イメージング露光による非接
触法などのいずれの露光方法を用いてもできる。
【0051】また、感光性組成物として、プレポリマ
ー、反応性希釈剤、100〜400nmの光吸収波長で
感光可能な光ラジカル重合開始剤および光増感剤を混合
して形成して説明したが、これに限らず、エキシマレー
ザー光に感光する樹脂やガラスなどの無機質の感光性組
成物を用いてもできる。さらに、必要に応じて適宜、エ
ポキシ化合物からなる熱硬化成分、反応促進剤としてメ
ラミン化合物、イミダゾール化合物、フェノール化合物
などのエポキシ硬化促進剤を併用することができる。ま
た、有機溶剤、種々の添加成分、例えばシリカ、アルミ
ナ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、フタロシ
アニン系、アゾ系などの有機顔料、消泡剤、レベリング
剤などの塗料添加剤などを含有させることもできる。
【0052】一方、絶縁層としては、例えばソルダーマ
スクなどいずれの絶縁層の形成においても同様の効果が
得られる。
【0053】また、絶縁層の形成において、エキシマレ
ーザー光を照射後、現像し、ポストキュアーを行なって
絶縁層を形成して説明したが、ポストキュアーの後、さ
らに紫外線などを照射して絶縁層を形成するなどいずれ
の方法を用いてもできる。
【0054】
【発明の効果】本発明のプリント配線板の製造方法によ
れば、基板上の回路上に塗布した感光性組成物に、1パ
ルスあたり10〜500mJ/cm2 でかつショット数
が5000回以下の出力でエキシマレーザー光を照射
し、感光性組成物をパターン露光し絶縁層を形成するた
め、高密度、高精度で、耐熱性、耐薬品性、密着性、電
気特性の優れた絶縁層を有するプリント配線板を安価で
容易に作製できるとともに、生産性が向上できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の金属層をエッチング処理して形
    成した回路上に感光性組成物を塗布し、この感光性組成
    物をパターン露光し絶縁層を形成するプリント配線板の
    製造方法において、 1パルスあたり10〜500mJ/cm2 でかつショッ
    ト数が5000回以下の出力でエキシマレーザー光を照
    射し前記感光性組成物をパターン露光することを特徴と
    するプリント配線板の製造方法。
JP5227269A 1993-09-13 1993-09-13 プリント配線板の製造方法 Pending JPH0786726A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7890039B2 (en) 2007-06-25 2011-02-15 Ricoh Company, Ltd. Sheet separation device, sheet conveyance apparatus, and image forming system
US8541508B2 (en) 2008-08-08 2013-09-24 Showa Denko K.K. Epoxy group-containing copolymer, epoxy (meth)acrylate copolymer using the same and their production processes

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7890039B2 (en) 2007-06-25 2011-02-15 Ricoh Company, Ltd. Sheet separation device, sheet conveyance apparatus, and image forming system
US8541508B2 (en) 2008-08-08 2013-09-24 Showa Denko K.K. Epoxy group-containing copolymer, epoxy (meth)acrylate copolymer using the same and their production processes

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