JPH07856B2 - ロッド方式三次元織機の連続運転方法及びその装置 - Google Patents

ロッド方式三次元織機の連続運転方法及びその装置

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JPH07856B2
JPH07856B2 JP3185751A JP18575191A JPH07856B2 JP H07856 B2 JPH07856 B2 JP H07856B2 JP 3185751 A JP3185751 A JP 3185751A JP 18575191 A JP18575191 A JP 18575191A JP H07856 B2 JPH07856 B2 JP H07856B2
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magazine
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原 雅 彦 金
田 道 弥 林
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株式会社スリーデイコンポリサーチ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロッド方式三次元織機
におけるマガジンを自動交換してその連続運転を行う方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平2−169741号等において
は、強化繊維をマトリックスによりロッド化して製織す
るようにしたロッド方式の三次元織物用の織機について
提案されている。この既提案の三次元織機においては、
多数の経方向ロッドを平行状態に配列した経方向ロッド
群を保持し、それらの経方向ロッド間に対応させて、マ
ガジン内に、多数の緯方向ロッドを平面状に配列させた
ロッド配列体を収容しておき、それらの緯方向ロッド配
列体のロッドを、それぞれマガジンから逐次排出して、
対応する経方向ロッド間に挿入するようにしている。
【0003】しかるに、かかる三次元織物用織機におい
ては、マガジン中に十分な緯方向ロッドが収容されてい
る間は順調に織機を運転できるが、マガジン中の緯方向
ロッド配列体のいずれかにおけるロッドがなくなると、
その都度、作業員が織機を停止させて、マガジンを交換
してから再起動する必要があった。また、マガジンに大
量の緯方向ロッドを収容しておくと、トラブルの原因に
なるため、あまり多量のロッドを収容することができ
ず、そのため、常にマガジン中のロッドの残量の減少を
監視する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、マガジン中のロッドを使い切っても、織機を殆ど停
止することなく、マガジンを自動交換して、実質的に連
続して製織できるようにしたロッド方式三次元織機の連
続運転方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の三次元織機連続運転方法は、多数の経方向ロ
ッドを平行状態に配列した経方向ロッド群を保持し、そ
れらの経方向ロッド間に対応させて、ロッドマガジン内
に、多数の緯方向ロッドを平面状に配列させたロッド配
列体を収容しておき、それらのロッド配列体のロッドを
ロッド押入機構により逐次上記マガジンから押圧排出し
て、対応する経方向ロッド間に挿入するようにしたロッ
ド方式三次元織機による三次元織物の製織において、上
記マガジンに収容されている多数列のロッド配列体のう
ちのいずれか1列のロッド残量が交換限度に達したこと
をセンサで検知し、そのセンサ出力に基づく制御装置の
動作により、使用済のマガジンを送出すると共に、ロッ
ド配列体を充填した新マガジンをロッド挿入のためのマ
ガジン配設位置に移送することを特徴とするものであ
る。
【0006】また、上記三次元織物の製織において、マ
ガジンに収容されている多数列のロッド配列体のうちの
いずれか1列のロッド残量が交換限度に達したことをセ
ンサで検知し、そのセンサ出力に基づく制御装置の動作
により、ロッド押入機構を停止させて、経方向ロッド群
の反対側に予め対向設置したマガジン及びロッド押入機
構により逆側より緯方向ロッドを挿入し、この逆側から
緯方向ロッドを挿入している間にロッド残量が交換限度
に達したマガジンの交換を行うことを特徴とし、この場
合においては、経方向ロッド群の反対側より緯方向ロッ
ドを挿入している間に、制御装置の動作により、ロッド
挿入を停止したマガジンを送出すると共に、ロッド配列
体を充填した新マガジンを緯方向ロッドの挿入のための
マガジン配設位置に移送して、ロッド残量が交換限度に
達したマガジンの自動交換を行うこともできる。
【0007】さらに、本発明の三次元織機連続運転装置
は、機枠上に、多数の経方向ロッドを平行状態に配列し
た経方向ロッド群を保持する保持台と、それらの経方向
ロッド間に対応させた緯方向ロッドを平面状配列のロッ
ド配列体として収容するロッドマガジンと、そのマガジ
ン内のロッドを逐次押圧排出して対応する経方向ロッド
間に挿入するロッド押入機構とを備えたロッド方式三次
元織機において、上記マガジンに収容されているロッド
配列体のロッド残量が交換限度に達したことを検知する
センサと、使用済のマガジンを送出する送出装置と、ロ
ッド配列体を充填した新マガジンを送込む送給装置と、
経方向ロッド群に対する緯方向ロッド挿入のためのマガ
ジン配設位置と上記送出装置及び送給装置におけるマガ
ジン受渡し位置とにマガジンを移動させるマガジン載置
台と、上記センサ出力に基づいて、上記マガジン載置
台、送出装置及び送給装置の動作によるマガジンの自動
交換を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0008】また、上記ロッド方式三次元織機におい
て、ロッドマガジン及びロッド押入機構により構成され
る複数のロッド挿入装置のそれぞれに対向して、経方向
ロッド群の反対側にも同様のロッド挿入装置を配設し、
上記ロッドマガジンに収容されているロッド配列体のロ
ッド残量が交換限度に達したことを検知するセンサを設
けると共に、そのセンサの出力に基づいて動作中のロッ
ド挿入装置の駆動を停止し、反対側のロッド挿入装置の
動作によるロッド挿入に切換える制御装置を設けた点に
も特徴を有するものである。
【0009】上記ロッドマガジン内のロッド配列体は、
押圧板によって個別的にロッドの送出側に押圧するよう
にし、その押圧板により、ロッド残量が交換限度に達し
たときにセンサを動作させることができる。
【0010】
【作用】上記ロッド方式三次元織機においては、マガジ
ンに収容されている多数列のロッド配列体のうちのいず
れか1列のロッド残量が、交換限度、即ち空になるか、
空に近づいたことをセンサで検知し、そのセンサ出力に
基づく制御装置の動作により、使用済のマガジンを交換
し、あるいは対向位置にある予備のロッド挿入装置に切
り換える。これにより、マガジン中のロッドを使い切っ
たときに織機を殆ど停止することなく、実質的に連続し
て製織でき、作業員を面倒で急ぐ必要のあるマガジンの
交換作業や、常時行う必要があるロッド残量の監視作業
から開放することができる。
【0011】
【実施例】本発明において三次元織物の製織に用いるロ
ッドは、予め多数の繊維を同一方向に向けた状態でマト
リックスにより結合し、ロッド化したもので、このロッ
ドの状態で以下に説明する製織が行われる。
【0012】本発明におけるロッド方式の三次元織機で
は、そのロッド化した緯方向ロッドをロッドマガジンに
収容して、多数の平行状態に配列した経方向ロッド間に
逐次挿入することにより三次元織物の製織を行い、ロッ
ドマガジンにそれらの緯方向ロッドの多数を貯留するに
際しては、緯方向ロッドを平面状に並列させてなるロッ
ド配列体として、それをマガジン上方から収容し、経方
向ロッド群へのロッドの挿入にはマガジン底板上の案内
溝を通して逐次押圧排出し、対応する経方向ロッド間に
挿入される。
【0013】図面は、このような三次元織物の製織を行
う装置の実施例を示しすもので、図1及び図2には、平
行な経方向ロッド群に対して直交2軸方向からそれぞれ
緯方向ロッドを挿入し、それによって3軸の三次元織物
を製織する織機の全体的な構成を示している。
【0014】この三次元織機においては、機枠10上
に、上記ロッドの多数を、複数行、複数列の経方向ロッ
ド群1として所要間隔で平行状態に配列して保持させる
が、その経方向ロッド群1の下端を保持して昇降機構
(図示省略)により昇降せしめる保持台11を、その機
枠10上に昇降可能に設置している。この保持台11
は、経方向ロッド群1を構成する各ロッドを、それらの
間に緯方向ロッド2を挟んで密に配列できるような間隔
を置いて保持し、製織の進行に応じて駆動制御装置によ
り下降するように制御されるものである。この保持台1
1には、経方向ロッド群1の立設のために、そのロッド
の先端を圧入する小穴を所要間隔で列設するとか、多数
のロッドを配列状態で保持する適宜チャックなどが設け
られる。
【0015】また、上記経方向ロッド群1における製織
位置の上部には、筬打ち機構13を構成する筬打ち板1
4を配設し、各経方向ロッドの間隔を、この筬打ち板1
4により保持させている。即ち、この筬打ち板14は、
各経方向ロッド群を挿通させる多数の案内穴を穿設した
筬を有し、これにより、緯方向ロッド2の挿入位置にお
いて、経方向ロッドの間隔が一定に保持される。
【0016】機枠10上の緯方向ロッドの挿入位置に
は、経方向ロッド群1間へ互いに直交する2方向から緯
方向ロッド群2を挿入するための、2組の緯方向ロッド
挿入装置15を備えている。これらの緯方向ロッド挿入
装置15は、多数の経方向ロッド間に挿入するための多
数の緯方向ロッド2を収容するロッドマガジン16を備
え、このマガジン16中から順次供給される緯方向ロッ
ド2を、ロッド押入機構17のプッシュロッド18によ
る押圧により、上記経方向ロッド群1におけるロッド間
に挿入するものである。緯方向ロッド2を挿入した後の
筬打ちは、製織位置の上方に保持した前記筬打ち板14
に対して、製織中の三次元織物3を支持した保持台11
を昇降機構で上昇させることによって行うものである。
【0017】上記ロッドマガジン16は、その内部に緯
方向ロッド2を配列状態で貯蔵し、製織の進行に伴って
プッシュロッド18による押圧で逐次緯方向ロッド2を
送出するもので、図3に示すように、ロッドの配列方向
の前後に位置する前板21及び後板22、左右の側板2
3、並びに底板24を備え、前板21と後板22の内面
に、それぞれ緯方向ロッドの先端を収容してガイドする
ための凹溝25,26を設け、底板24上にはロッド送
出溝27を設けている。上記凹溝25,26は、少なく
とも、経方向ロッド群1間への1サイクルの緯方向ロッ
ド挿入数だけ設ける必要がある。従って、前板21及び
後板22の対応する凹溝25,26に両端を挿入した多
数の緯方向ロッド2は、平面状に配列したロッド配列体
としてそこに収容され、マガジン16の底板24のロッ
ド送出溝27内に逐次送入される。なお、上記マガジン
16内には、左右の側板23間に、それらと平行に配置
されて、各ロッド配列体を個別的に区画収容するための
多数の区画板を設けることもできる。
【0018】上記ロッドマガジン16は、昇降可能なマ
ガジン載置台30上に載置または簡易な止着手段により
固定的に設置されるもので、そのマガジン載置台30
は、図1及び図2から分かるように、機枠上10上に設
けたモータ31で回転駆動される一対の送りねじ32に
より昇降可能に設置している。上記一対の送りねじ32
は、その上端を機枠10と一体の支持部33において支
持させ、その支持部33の上方への突出部分にそれぞれ
プーリー34を固定し、それらのプーリーに一対の送り
ねじ32を同期回転させるタイミングベルト35を巻き
掛けている。なお、36はマガジン載置台30の昇降を
案内するガイド杆を示している。
【0019】ロッド押入機構17により緯方向ロッド2
の挿入を行うため、マガジン16の底板24上には、緯
方向ロッド2が嵌入する多数のロッド送出溝27を並設
している(図3)が、上記マガジン載置台30と並ぶ機
枠10上のプッシュロッド案内台38には、上記各ロッ
ド送出溝27に連通する多数のプッシュロッド案内溝3
9を設けている。これらの案内溝39内に挿入したプッ
シュロッド18は、機枠10上の駆動装置により、それ
らの案内溝39及びロッド送出溝27に沿って摺動させ
るものである。上記駆動装置は、モータ40により回転
駆動されるねじ杆41に沿って、それに螺挿した移動子
42を移動させるものであり、この移動子42にプッシ
ュロッド案内溝39から斜め上方に弾性的に湾曲導出し
た上記プッシュロッド18を取付けている。
【0020】ロッドマガジン16を機枠10上のロッド
挿入位置に配設するに際しては、前記プッシュロッド1
8の先端が、このロッドマガジン16のロッド送出溝2
7内にある緯方向ロッド2の基端に対向するように配置
され、そのためマガジン載置台30は前述した一対の送
りねじ32により適切な高さに保持される。また、各ロ
ッド送出溝27内にある緯方向ロッド2は、それを挿入
する経方向ロッド間に対応させて配置される。従って、
マガジン16に収容したロッド配列体における最下段の
緯方向ロッド2をプッシュロッド18により押圧排出す
ると、そのロッドを対応する経方向ロッド間に挿入する
ことができる。
【0021】上記ロッドマガジン16内に収容した緯方
向ロッド2の各ロッド配列体上には、図3にその一部の
みを明確に示すように、ロッドを送出側に押圧するため
のウエイトとして機能する押圧板45を載置している。
なお、図3においては、一対の対向する凹溝25,26
間に押圧板45を挿入した状態を示しているが、この押
圧板45は各ロッド配列体上に適宜ガイドにより載置さ
れるものであり、特にロッドマガジン16内の各ロッド
配列体を区画板により個別的に区画収容する場合には、
それらの区画板の間に嵌挿することができる。
【0022】また、上記押圧板45には、その上端にお
いて外側方に突出するセンサ動作部46を設けている。
一方、機枠10上には、このセンサ動作部46が下降し
たときに接触により動作するロッド残量検知センサ48
を設けている。この残量検知センサ48と押圧板45の
センサ動作部46との位置的関係は、ロッドマガジン1
6中のロッド残量が交換限度(皆無または少量)に達し
たときに、そのセンサ動作部46が降下して、機枠10
上のセンサ48に接触し、それを動作させるような関係
に設定される。
【0023】上記センサ48は、マガジン16に収容さ
れている多数列のロッド配列体のそれぞれに対応して設
置され、それらの各センサ48は図示しない制御装置に
それぞれ接続されている。なお、センサ自体は後述する
マガジンの昇降の障害にならないように、スプリング等
で出没可能に設置される。制御装置は、それらのセンサ
48のうちのいずれかが動作して、そのロッド配列体の
ロッド残量が交換限度に達したことを検知したとき、使
用済のマガジンの交換を行うための信号を出力するもの
である。
【0024】マガジン16の交換は、以下に説明すると
ころに従って、使用済マガジン16をマガジン受渡し位
置において送出ガイドに送出すると共に、ロッド配列体
を充填した新マガジンをロッド挿入のためのマガジン配
設位置に移送することにより行うものである。使用済の
マガジン16の送出のため、上記機枠10には、マガジ
ン載置台30の中間的上昇位置に、マガジン載置台30
上から使用済マガジンを送出する送出装置50を設けて
いる。この送出装置50は、図1から分かるように、機
枠10上にマガジン送出ガイド51を設けると共に、そ
の送出ガイド51の下方にモータ52で回転駆動される
ねじ杆53を配置し、このねじ杆53に、それに沿って
移動する移動子54を螺挿し、この移動子54に鈎杆5
5を固定したものであり、この鈎杆55は、先端にマガ
ジン16に係合する鈎56を設け、マガジン載置台30
の上面に設けた溝57中に挿通可能に形成したものであ
る。
【0025】これによって使用済マガジン16を送出す
るには、図6及び図7によって後述するように、鈎杆5
5をマガジン載置台30上の溝57を通して挿入し、先
端の鈎56をマガジン16の反対側に突出させた後、マ
ガジン載置台30を若干下降させて、鈎56をマガジン
16の底板24に係合させ、その状態で鈎杆55を溝5
7から引き出すように、モータ31及びモータ52等の
駆動が制御される。これにより、マガジン16は、マガ
ジン載置台30からマガジン送出ガイド51上に送出さ
れる。
【0026】一方、新たにロッド配列体を充填した新マ
ガジン16aをマガジン配設位置に移送するため、上記
機枠10におけるマガジン載置台30の上昇位置には、
図4及び図5に詳細に示すように、マガジン載置台30
上に新マガジン16aを送給する新マガジン送給装置6
0を設けている。
【0027】この送給装置60においては、機枠10上
にマガジン送給ガイド61を設けると共に、その送給ガ
イド61の下方にモータ62で回転駆動されるねじ杆6
3を配置し、このねじ杆63に、それに沿って移動する
移動子64を螺挿し、この移動子64に摺動枠65を固
定している。さらに、上記送給ガイド61には、そのガ
イド61上の新マガジン16aにマガジン送出方向の移
動のみを許容する逆止爪66を、ばね67により送給ガ
イド61上に突出させて配設し、また、上記摺動枠65
には、一方向送り爪70をばね71により送給ガイド6
1上に突出させて配設している。この一方向送り爪70
は、摺動枠65がマガジンの送給方向へ移動する時に、
ガイド61上の新マガジン16aに係合してそのマガジ
ンを送出方向に移動させ、摺動枠65が復帰動作する際
には、新マガジン16aに係合することなく、ばね71
の付勢力に抗してマガジン16aの下方に逃避するもの
である。なお、72は逆止爪66のストッパを、73は
一方向送り爪70のストッパを示している。
【0028】上記構成を有するロッド方式三次元織機に
おいては、経方向ロッド群1を機枠10上に保持し、多
数の緯方向ロッド2のロッド配列体を収容したロッドマ
ガジン16から、ロッド押入機構17により逐次緯方向
ロッド2を押圧排出して、それを経方向ロッド間に挿入
するが、これを繰り返すことにより、ロッドマガジン1
6内の多数列のロッド配列体のうちのいずれか1列のロ
ッド残量が交換限度に達した時には、図6A〜D及び図
7A〜Dに示すような過程でマガジンの交換を行うもの
である。
【0029】これを具体的に説明すると、図6のAの状
態で緯方向ロッド2の挿入を繰返し、同図のBに示すよ
うに、多数のロッド配列体のうちのいずれか1列のロッ
ド残量が交換限度に達することにより、押圧板45のセ
ンサ動作部46が下降してロッド残量検知センサ48を
動作させると、そのセンサ出力に基づく制御装置の動作
によりマガジン16の交換が開始される。
【0030】マガジンの交換においては、まず、制御装
置からの駆動信号により、図6のCに示すように、モー
タの駆動でマガジン載置台30を中間の送出用マガジン
受渡し位置まで上昇させ、この状態で送出装置50によ
って使用済マガジン16がマガジン載置台30上から送
出される。この送出は、モータによるねじ杆の駆動で、
図6のDに示すように、鈎杆55をマガジン載置台30
の上面の溝57に挿入し、その先端の鈎56をマガジン
16の反対側に突出させ、その後、モータの駆動でマガ
ジン載置台30を若干下降させて、図7のAに示すよう
に、鈎56をマガジン16の底板24に係合させ、その
状態で鈎杆55を溝57から引き出し、鈎56に係合し
たマガジンを移動させる。これにより、マガジン16
は、図7のBに示すように、マガジン載置台30からマ
ガジン送出ガイド51上に送出される。
【0031】マガジン載置台30上への新マガジンの送
り込みは、図7のCに示すように、新マガジン送給装置
60におけるマガジン送給ガイド61上に、新たにロッ
ド配列体を充填した新マガジン16aを予め配置してお
き、それを送給装置60でマガジン載置台30上に送給
することにより行うもので、マガジン載置台30をマガ
ジン送給ガイド61とのマガジン受渡し位置まで上昇さ
せて、新マガジン送給装置60におけるモータ駆動のね
じ杆63により摺動枠65をマガジン載置台30側に移
動させ、摺動枠65の一方向送り爪70を新マガジン1
6aに係合させて、送給ガイド61に沿って新マガジン
16aを押し出す。その後、摺動枠65は、図7のDに
示すように後退させるが、その際、一方向送り爪70は
ばね71の圧縮により退避し、一方、逆止爪66がマガ
ジン16aに係合してその後退を阻止するので、摺動枠
65が1往復するたびに新マガジン16aがマガジン載
置台30に送出される。
【0032】このようなマガジンの交換は、経方向ロッ
ド群1に対する緯方向ロッド2の挿入後における筬打ち
等のための三次元織物3の昇降の間に完了するのが望ま
しいが、その間を過ぎても、マガジン交換のための時間
を十分に短縮することができる。なお、マガジンの交換
は、上述した装置に限るものではなく、使用済のマガジ
ンを送出すると共に、ロッド配列体を充填した新マガジ
ンをロッド挿入のためのマガジン配設位置に移送するよ
うにした適宜手段を採用することができる。
【0033】図8は、前記ロッドマガジン16及びロッ
ド押入機構17により構成される複数の緯方向ロッド挿
入装置15のそれぞれに対向して、経方向ロッド群1の
反対側にも同様の構成を有する予備のロッド挿入装置1
5Aを配設した実施例を示している。この三次元織機に
おいては、前記実施例と同様に、ロッドマガジンに収容
されているロッド配列体のロッド残量が交換限度に達し
たことを検知するセンサを設けているが、制御装置で
は、そのセンサの出力に基づいて動作中のロッド挿入装
置15の駆動を停止し、反対側のロッド挿入装置15A
の動作による逆側からのロッド挿入に切換える制御を行
うようにしている。
【0034】ロッド残量が交換限度に達したマガジン
は、他方のロッド挿入装置の動作により逆側から緯方向
ロッドを挿入している間に、新しくロッド配列体を充填
したマガジン16aと交換し、この交換は、前記実施例
において説明した装置によって自動交換するが、この場
合のマガジンの交換は特に急を要するものではないた
め、適宜警報を発生させて手動により交換することもで
きる。なお、以上においては3軸の三次元織物を製織す
る場合について説明したが、本発明の方法及び装置は、
経方向ロッド群1に対してさらに多方向から緯方向ロッ
ドを挿入するようにした4軸以上の三次元織物の製織に
も適用することができる。
【0035】
【発明の効果】このような本発明のロッド方式三次元織
機の運転方法及び装置によれば、マガジン中のロッドを
使い切っても、織機を殆ど停止することなく、マガジン
を自動交換し、実質的に連続して三次元織物を製織する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロッド方式三次元3軸織機の構成
を示す側断面図である。
【図2】同三次元織機の平面図である。
【図3】上記三次元織機で用いているロッドマガジンの
構成を示す斜視図である。
【図4】ロッドマガジンの送り込み機構の構成を示す要
部側断面図である。
【図5】同要部平面図である。
【図6】A〜Dは、上記三次元織機の連続運転の態様を
順を追って説明するための説明図である。
【図7】A〜Dは、図6の動作後の三次元織機の連続運
転の態様を順を追って説明するための説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の平面図である。
【符号の説明】
1 経方向ロッド群、 2 緯方向ロッ
ド、3 三次元織物、 10 機枠、11 保持
台、 15 緯方向ロッド挿入装置、
16 ロッドマガジン、 16a 新マガジ
ン、17 ロッド押入機構、 18 プッシ
ュロッド、30 マガジン載置台、 45
押圧板、46 センサ動作部、 48 ロ
ッド残量検知センサ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の経方向ロッドを平行状態に配列した
    経方向ロッド群を保持し、それらの経方向ロッド間に対
    応させて、ロッドマガジン内に、多数の緯方向ロッドを
    平面状に配列させたロッド配列体を収容しておき、それ
    らのロッド配列体のロッドをロッド押入機構により逐次
    上記マガジンから押圧排出して、対応する経方向ロッド
    間に挿入するようにしたロッド方式三次元織機による三
    次元織物の製織において、 上記マガジンに収容されている多数列のロッド配列体の
    うちのいずれか1列のロッド残量が交換限度に達したこ
    とをセンサで検知し、 そのセンサ出力に基づく制御装置の動作により、使用済
    のマガジンを送出すると共に、ロッド配列体を充填した
    新マガジンをロッド挿入のためのマガジン配設位置に移
    送する、 ことを特徴とするロッド方式三次元織機の連続運転方
    法。
  2. 【請求項2】多数の経方向ロッドを平行状態に配列した
    経方向ロッド群を保持し、それらの経方向ロッド間に対
    応させて、ロッドマガジン内に、多数の緯方向ロッドを
    平面状に配列させたロッド配列体を収容しておき、それ
    らのロッド配列体のロッドをロッド押入機構により逐次
    上記マガジンから押圧排出して、対応する経方向ロッド
    間に挿入するようにしたロッド方式三次元織機による三
    次元織物の製織において、 上記マガジンに収容されている多数列のロッド配列体の
    うちのいずれか1列のロッド残量が交換限度に達したこ
    とをセンサで検知し、 そのセンサ出力に基づく制御装置の動作により、上記ロ
    ッド押入機構を停止させて、経方向ロッド群の反対側に
    予め対向設置したマガジン及びロッド押入機構により逆
    側より緯方向ロッドを挿入し、 この逆側から緯方向ロッドを挿入している間にロッド残
    量が交換限度に達したマガジンの交換を行う、 ことを特徴とするロッド方式三次元織機の連続運転方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法において、 ロッド残量が交換限度に達したことをセンサで検知した
    後、経方向ロッド群の反対側より緯方向ロッドを挿入し
    ている間に、 上記センサの出力に基づく制御装置の動作により、ロッ
    ド挿入を停止したマガジンを送出すると共に、ロッド配
    列体を充填した新マガジンを緯方向ロッドの挿入のため
    のマガジン配設位置に移送して、ロッド残量が交換限度
    に達したマガジンの自動交換を行う、 ことを特徴とするロッド方式三次元織機の連続運転方
    法。
  4. 【請求項4】ロッドマガジン内に平面状に配列収容した
    緯方向ロッドのロッド配列体のそれぞれを、押圧板によ
    って個別的にロッドの送出側に押圧し、いずれかのロッ
    ド配列体のロッド残量が交換限度に達したときに、その
    押圧板で動作するセンサの出力により制御装置を動作さ
    せる、 ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロッ
    ド方式三次元織機の連続運転方法。
  5. 【請求項5】機枠上に、多数の経方向ロッドを平行状態
    に配列した経方向ロッド群を保持する保持台と、それら
    の経方向ロッド間に対応させた緯方向ロッドを平面状配
    列のロッド配列体として収容するロッドマガジンと、そ
    のマガジン内のロッドを逐次押圧排出して対応する経方
    向ロッド間に挿入するロッド押入機構とを備えたロッド
    方式三次元織機において、 上記マガジンに収容されているロッド配列体のロッド残
    量が交換限度に達したことを検知するセンサと、 使用済のマガジンを送出する送出装置と、 ロッド配列体を充填した新マガジンを送込む送給装置
    と、 経方向ロッド群に対する緯方向ロッド挿入のためのマガ
    ジン配設位置と上記送出装置及び送給装置におけるマガ
    ジン受渡し位置とにマガジンを移動させるマガジン載置
    台と、 上記センサ出力に基づいて、上記マガジン載置台、送出
    装置及び送給装置の動作によるマガジンの自動交換を制
    御する制御装置と、 を備えたことを特徴とするロッド方式三次元織機の連続
    運転装置。
  6. 【請求項6】機枠上に、多数の経方向ロッドを平行状態
    に配列した経方向ロッド群を保持する保持台と、それら
    の経方向ロッド間に対応させた緯方向ロッドを平面状配
    列のロッド配列体として収容するロッドマガジンと、そ
    のマガジン内のロッドを逐次押圧排出して対応する経方
    向ロッド間に挿入するロッド押入機構とを備えたロッド
    方式三次元織機において、 上記ロッドマガジン及びロッド押入機構により構成され
    る複数のロッド挿入装置のそれぞれに対向して、経方向
    ロッド群の反対側にも同様のロッド挿入装置を配設し、 上記ロッドマガジンに収容されているロッド配列体のロ
    ッド残量が交換限度に達したことを検知するセンサを設
    けると共に、そのセンサの出力に基づいて動作中のロッ
    ド挿入装置の駆動を停止し、反対側のロッド挿入装置の
    動作によるロッド挿入に切換える制御装置を設けた、 ことを特徴とするロッド方式三次元織機の連続運転装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の装置において、 対向配置したロッド挿入装置のうちの少なくとも一方
    に、使用済のマガジンを送出する送出装置と、ロッド配
    列体を充填した新マガジンを送込む送給装置と、経方向
    ロッド群に対する緯方向ロッド挿入のためのマガジン配
    設位置と上記送出装置及び送給装置におけるマガジン受
    渡し位置とにマガジンを移動させるマガジン載置台とを
    備え、 センサの出力に基づいてロッド挿入装置を切換動作させ
    る制御装置に、上記マガジン載置台、送出装置及び送給
    装置の動作によるマガジンの自動交換を制御する機能を
    持たせた、 ことを特徴とするロッド方式三次元織機の連続運転装
    置。
  8. 【請求項8】ロッドマガジン内に平面状に配列収容した
    緯方向ロッドのロッド配列体のそれぞれの上に、ロッド
    をその送出側に押圧するためのウエイトとして機能する
    押圧板を載置し、その押圧板に、ロッド残量が交換限度
    に達したときにセンサを動作させるためのセンサ動作部
    を設けた、 ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のロッ
    ド方式三次元織機の連続運転装置。
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