JPH0784455B2 - r−プチロラクトンの精製回収方法 - Google Patents

r−プチロラクトンの精製回収方法

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JPH0784455B2
JPH0784455B2 JP61269933A JP26993386A JPH0784455B2 JP H0784455 B2 JPH0784455 B2 JP H0784455B2 JP 61269933 A JP61269933 A JP 61269933A JP 26993386 A JP26993386 A JP 26993386A JP H0784455 B2 JPH0784455 B2 JP H0784455B2
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【発明の詳細な説明】 (a) 発明の目的 本発明は無水マレイン酸若しくはその部分水素化物の接
触水素化反応により実質的にγ−ブチロラクトンのみを
製造する方法におけるγ−ブチロラクトンの精製回収方
法、特に酸分含有量の著しく少ないγ−ブチロラクトン
を工業的に有利に精製回収する方法に関する。
(産業上の利用分野) 本発明の精製回収方法で得られるγ−ブチロラクトン
は、酸分含有量が著しく少ないから、リチウム電池の電
解液、プリント配線基板の製造における光硬化性樹脂を
用いて印刷した防蝕層の現像液、その他種々の化学薬品
用溶剤等として使用するのに適する。
(従来の技術) 無水マレイン酸若しくはその部分水素化物をニッケル系
触媒の存在下で接触水素化してγ−ブチロラクトン(以
下、「γ−BL」と略称することがある。)を製造するこ
とは広く知られている(特公昭43-6946号、同46-5692
号、同54-41560号各公報参照)。
特に、前記の特公昭54-41560号公報には、γ−BLの逐次
反応によるテトラヒドロフランの生成を抑制して、実質
的にγ−BLのみの製造を目的とする方法が記載されてい
る。かかる実質的にγ−BLのみの製造を目的とする方法
においては、逐次反応によるテトラヒドロフランの生成
を抑制するために、反応帯域から生成したγ−BLを可及
的速やかに取出す必要があるから、反応帯域から取出さ
れる反応生成物中には、γ−BLのほかに、原料無水マレ
イン酸の部分水素化物である無水コハク酸及びコハク酸
等の重質不純物が多量に含まれてくることになる。そし
て、かかる重質不純物は、γ−BLの蒸留精製時に、蒸留
塔底部で一部が熱分解して酸性の軽質不純物を生成し、
得られる製品のγ−BLの酸分を増加させる等の問題があ
る。
特に、近年、γ−BLはリチウム電池の電解液等の電気関
係分野の用途に多用されるようになり、かかる分野の用
途においては酸分含有量の著しく少ないことが要求され
るから、酸分含有量の著しく少ないγ−BLを工業的に有
利に製造する技術の確立は急務といえる。
また、特公昭52-16113号公報には、「無水マレイン酸又
はその部分水素化物を接触反応帯域で接触水素化してブ
チロラクトン又はブチロラクトン及びテトラヒドロフラ
ンを製造する際に、接触反応帯域から気相で得られるブ
チロラクトン留部をブチロラクトンより沸点の高い不純
物が実質的に凝縮する温度条件で気液分離に付して高沸
点不純物を凝縮させて分離し、このようにして得られた
ブチロラクトン留分を蒸留塔で蒸留して、蒸留塔供給位
置より下部で塔底部より上部の位置から側流として精製
されたブチロラクトンを蒸気相で取出す方法」が記載さ
れている。しかし、この方法を用い蒸留塔側部より蒸気
相で取出されるγ−BL留分中には無水コハク酸及びコハ
ク酸等の重質不純物が多量に混入してくるばかりでな
く、その塔底温度が高いために、塔底においてその重質
不純物が分解を起して軽質の不純物を生じ、この分解に
よって生じた軽質不純物が蒸留塔側部より蒸気相で取出
されるγ−BL留分中に多量に混入されてくるので、さら
に第2蒸留塔で精製を行なわせるとしても、その蒸留・
精製が著しく複雑・困難になる欠点がある。そのため
に、同公報に記載の方法は、その反応帯域において可及
的にテトラヒドロフランにまで反応をさせる方法におけ
るような重質不純物の含有量の著しく少ない凝縮液に対
してのみ有効な方法であり、本発明の目的とするような
酸分含有量の著しく少ないγ−BLを工業的に有利に製造
しようとする場合の凝縮液、換言すれば反応帯域でのγ
−BLからのテトラヒドロフランへの逐次反応を極力抑制
するために、その反応帯域において生成したγ−BLを可
及的速やかに反応帯域から取出す方法において得られる
重質不純物の含有量の著しく高い凝縮液に対しては、同
公報に記載の方法は適用するのが実際上困難であった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、酸分含有量の著しく少ないγ−BLを、無水マ
レイン酸若しくはその部分水素化物の接触水素化反応生
成物から工業的に有利に精製回収する方法を提供しよう
とするものである。
(b) 発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明者は、前記の問題点を解決するために、すなわち
高純度で、特に酸分含有量の著しく少ないγ−BLを、無
水マレイン酸等の接触水素化反応生成物から工業的有利
に精製回収する方法を得るために種々研究を重ねた結
果、本発明に到達したものである。
本発明のγ−ブチロラクトンの精製回収方法は、無水マ
レイン酸若しくはその部分水素化物を接続反応帯域にお
いて水素と接触反応させてγ−ブチロラクトンを製造す
る方法において、前記の接触反応帯域から気相で取出さ
れた反応生成物を凝縮・気液分離して得られたγ−ブチ
ロラクトンより重質の不純物及び軽質の不純物を含む凝
縮液を絶対圧(塔頂圧をいう)が400mmHg以下に保たれ
た第1蒸留塔に供給し、該蒸留塔の塔上部から軽質不純
物を取出し、該蒸留塔の塔底部から重質不純物を含むγ
−ブチロラクトンを取出し、かつ該蒸留塔の前記凝縮液
の供給位置より下部で塔底部より上部の位置から比較的
少量の軽質不純物及び重質不純物を含む精製γ−ブチロ
ラクトン留分を蒸気相で取出して第2蒸留塔に供給して
さらに常圧下で蒸留することを特徴とする方法である。
詳述すれば、本発明の方法においては、無水マレイン酸
若しくはその部分水素化物の接触水素化反応帯域から気
相で取出された反応生成物の凝縮・気液分離して得られ
る重質不純物及び軽質不純物を含む凝縮液を絶対圧(塔
頂圧をいう)が400mmHg以下に保たれた蒸留塔に供給す
る。この蒸留においては、たとえば水、テトラヒドロフ
ラン、プロピオン酸及びラク酸等の軽質不純物は塔上部
から取出され、また、たとえば無水コハク酸及びコハク
酸等の重質不純物は、γ−BLとともに塔底部から取出さ
れる。そして、軽質不純物及び重質不純物含有量の減少
した精製γ−BL留分は、前記の凝縮液の供給位置より下
部で塔底部より上部の位置から蒸気相で取出される。
このように、第1蒸留塔は、絶対圧が400mmHg以下の減
圧に保たれて蒸留が行なわれるから、その蒸留温度を比
較的低温に保って、重質不純物の熱分解による軽質不純
物、特に酸性の軽質不純物の生成を抑制することができ
る。そのために、蒸留塔の塔底部と凝縮液供給位置との
中間部から取出されるγ−BL留分中の軽質不純物、特に
酸性の軽質不純物の含有量を減少することができ、ひい
てはわずか2塔の蒸留塔を用いる蒸留であるにかかわら
ず、第2蒸留塔から取出される製品のγ−BL留分中の酸
性不純物(酸分)の含有量を著しく低くすることができ
る。
また、本発明の第1の蒸留塔においては、第2蒸留塔に
供給する精製γ−BL留分を、凝縮液の供給位置より下部
で塔底部より上部の位置から蒸気相で取出すから、その
取出すγ−BL留分中の重質不純物の含有量を少なくする
ことができる。その理由は、蒸留等の棚段上の液相と、
これと平衡関係にある蒸気相間では、蒸気相の方が液相
よりも重質不純物の含有量が著しく少ない、からであ
る。
次いで、本発明においては、第1蒸留塔から蒸気相で取
出された重質不純物及び軽質不純物の含有量の比較的少
ない精製γ−BL留分を第2蒸留塔に供給してさらに蒸留
するから、軽質不純物及び重質不純物の含有量の著しく
少ない、特に酸性不純物(酸分)含有量の著しく少ない
γ−BLが得られる。この第2蒸留塔においては、製品と
して取出すγ−BL留分を、原料のγ−BL留分の供給位置
より上部で塔頂部より下方の位置から、液相で取出すの
が望ましい。その理由は、蒸留塔の棚段上の液相とこれ
と平衡関係にある蒸気相間では、液相の方が気相よりも
軽質不純物の含有量が著しく少ない、からである。
なお、本発明の方法の代りに、第1蒸留塔の塔底部から
重質不純物を含むγ−BLを取出し、塔頂部から軽質不純
物を含むγ−BLを取出し、この塔頂部から取出されたγ
−BL留分を第2蒸留塔に供給してさらに蒸留する方法も
考えられる。しかし、この方法は、本発明の方法に較べ
て著しく劣る。なぜなら、この方法において第1蒸留塔
から取出されるγ−BL留分は、多量の水及びプロピオン
酸やラク酸などの酸分が含まれているから、この場合に
用いる第2蒸留塔は、腐蝕防止のために耐酸性の高級な
材料を用いる必要があり、第2蒸留塔の建設費が著しく
高くなる、からである。
このように、本発明の方法は、γ−BLの製造工程で得ら
れる重質不純物及び軽質不純物を含むγ−BLの凝縮液を
絶対圧が400mmHg以下の減圧に保持された第1蒸留塔で
蒸留し、その際に得られる重質及び軽質不純物含有量の
比較的少ない精製γ−BL留分を塔底部と凝縮液の供給位
置との中間部から蒸気相で取出し、それを第2蒸留塔で
さらに常圧下で蒸留するから、わずか2塔の蒸留塔を用
いて蒸留するにかかわらず、不純物、特に酸性不純物含
有量の著しく少ない高純度の精製γ−BLが容易に得られ
るのである。
次に、添付図面に示す装置を使用して本発明を実施する
態様例について説明する。
添付図面において、管23より送られてくる無水マレイン
酸及び/又はその水素化物は、第1蒸留塔の底部から管
19を経て取出され、タンク20、及び管21を経て送られて
くる塔底部液とともに、所定の温度に予熱されて接触水
素化用の反応器に導入され、また、管24より送られてく
る水素は、吸収塔の頂部ガスとともに、所定の温度に予
熱されて同反応器に導入され、同反応器内で接触水素化
反応が行なわれる。
反応器の上部から気相で取出される水素化反応生成物
は、第1凝縮器1で冷却されて生成した凝縮液は反応器
の上部に還流させる。第1凝縮器1で液を分離した気相
は第2凝縮器2で50℃以下まで冷却され、生成した凝縮
液とともに吸収塔3に送られ、吸収塔底部から凝縮液は
第1蒸留塔に送られ蒸留される。
第1蒸留塔は、絶対圧が400mmHg以下、好ましくは300mm
Hg以下の減圧に保たれている。その絶対圧が400mmHgを
超えると、重質不純物の熱分解による軽質の酸性不純物
の生成が激しくなり、製品のγ−BLの酸分含有量を増加
させる。そして、重質不純物の熱分解による酸性不純物
含有量の増加を防止する点からすれば、その絶対圧が低
いほど好ましいが、しかしその絶対圧があまり低くなる
と、塔頂蒸気の凝縮温度が低くなり、その凝縮に冷凍機
を必要とするようになる。したがって、第1蒸留塔の減
圧度はこの点からの制限がある。なお、第1蒸留塔の減
圧は、たとえば第1蒸留塔の還流槽7に設けられた排気
管17にスチームエジェクター又は真空ポンプを接続する
ことにより、その減圧を維持せしめる。
第1蒸留塔の塔頂蒸気は気相で取出され、凝縮機6で冷
却して凝縮液化せしめられる。この凝縮液は、主として
水、テトラヒドロフラン、プロピオン酸及びラク酸等の
軽質不純物を含み、その一部が第1蒸留塔の上部に還流
されるとともに、その残部は管18を経て系外に取出され
る。また、第1蒸留塔の底部からは、無水コハク酸、ハ
コハ酸等の重質不純物を含むγ−BLが管19を経て取出さ
れ、タンク20を経て管21より、原料の無水マレイン酸な
どとともに反応器に戻されるのは、前述のとおりであ
る。
第1蒸留塔における前記凝縮液の供給位置より下部で塔
底部より上部の位置から、比較的少量の軽質不純物及び
重質不純物を含む精製されたγ−BL留分は蒸気相で管10
から取出され、凝縮器9で冷却・凝縮により液化し、そ
の凝縮液は管11を経て第2蒸留塔の中段に供給される。
第2蒸留塔は常圧塔として運転する。第2蒸留塔の頂部
蒸気は管13を経て凝縮器14で冷却・凝縮により液化され
る。この凝縮液は、微量の軽質不純物を含むγ−BLであ
り、還流槽15を経て、その一部が第2蒸留塔の上部に還
流される。また、第2蒸留塔の塔底部液は微量の重質不
純物を含むγ−BLであり、管25を経て、管26から送られ
てくる頂部凝縮液の残部とともに、管27を経てタンク28
に送られる。タンク28に貯留された微量の重質不純物及
び軽質不純物を含むγ−BLは、いわゆるシール液、すな
わちプラント内の溶剤として管29及び管30を経て反応器
及び吸収塔3の上部に供給される。
なお、第1蒸留塔の管19から取出されて反応器に循環せ
しめる循環系、或いは第2蒸留塔の管26から取出される
塔頂部凝縮液や管25から取出される塔底部液の反応器等
に循環せしめる循環系には、不純物の蓄積を防止する目
的でその循環液の一部を連続的に或いは断続的に循環系
外に取出すことができる。
第1蒸留塔から蒸気相で取出されたγ−BL留分の凝縮液
を第2塔に供給する供給位置より上部で塔頂部より下部
の位置からは、管16を経て高度に精製された酸分含有量
の著しく少ないγ−BL留分が製品として取出される。こ
の場合のγ−BL留分の取出は、図示されているように棚
段上の液相を取出すのが望ましい。その理由は、棚段上
の液相とこれと平衡関係にある蒸気相間では、液相の方
が蒸気相よりも軽質不純物の含有量が著しく少ない、か
らである。
上記第1蒸留塔及び第2蒸留塔の蒸留における理論段数
及び還流比等をはじめとする各種の操業条件は、蒸留を
する原料の凝縮液又はγ−BL留分の性状(組成)によっ
て適宜に調整される。
以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述する。
実施例 内径300mm、高さ700mmの誘導攪拌式の反応器を用い、こ
れにニッケル/モリブデン/バリウム/レニウム無担体
触媒160gを入れ、水素圧28kg/cm2G、反応温度220〜230
℃、及び水素ガス流通方式の操業条件を使用して、85モ
ル%の無水マレイン酸と15モル%のγ−BLとの混合物を
連続的に接触水素化反応させた。
反応器出口に縦型凝縮器を設置し、同凝縮器を190℃に
保持して、反応器頂部から気相で流出する反応生成物を
凝縮させ、その凝縮液の一部を反応気に戻しながら、凝
縮物の残部を取出した。その凝縮液(粗γ−BL)は、γ
−BLを73.0重量%、テトラヒドロフランを1.3重量%、
及びコハク酸を7.2重量%含有していた。
この凝縮液を図示したような蒸留装置を使用して、下記
の操業条件を用いて連続的に蒸留したところ、第2塔か
ら製品として取出されたγ−BLは酸分含有量が117ppmで
あった。
第1蒸留塔 理論段数 30 還流比 2.0 塔頂部圧力 260mmHg 塔底部圧力 270mmHg 原料凝縮物の供給量 240g毎時 塔頂部液取出量 50g毎時 塔底部液取出量 70g毎時 γ−BL蒸気相取出量 120g毎時 第2蒸留塔 理論段数 30 還流比 4.0 塔頂圧力 760mmHg (常圧) γ−BL留分の供給量 240g毎時 塔頂部液取出量 60g毎時 塔底部液取出量 60g毎時 製品γ−BL取出量 120g毎時 比較例1 実施例1と同じ凝縮液を使用し、蒸留設備も同じ設備を
用いた。そして、第1蒸留塔の塔頂部圧力を大気圧(常
圧)で運転したほかは、実施例1と同じ操業条件で操業
しがところ、第2塔から製品として取出されたγ−BL
は、酸分含有量が270ppmであった。
比較例2 実施例1と同じ凝縮液を使用し、蒸留設備もほぼ同様の
設備を使用した。しかし、この蒸留においては、下記の
操業条件を用いて、第1蒸留塔では頂部留分と底部留分
の二つの留分を分離し、第2蒸留塔では第1蒸留塔の底
部留部を原料にして、頂部留分と底部留分の二つの留分
に分離した。
その結果は、第2蒸留塔の頂部から取出された製品のγ
−BLは、酸分含有量が513ppmであった。この製品のγ−
BLは、酸分含有量を実施例1の製品γ−BLと同一程度の
酸分含有量に減らすには、もう一度蒸留する必要があ
る。
第1蒸留塔 理論段数 30 段 還流比 2.0 塔頂部圧力 260mmHg 塔底部圧力 270mmHg 凝縮液供給量 240g毎時 塔頂部液取出量 55g毎時 塔底部液取出量 185g毎時 第2蒸留塔 理論段数 30 段 還流比 4.0 塔頂部圧力 760mmHg (常圧) 第1塔底部液供給量 240g毎時 塔頂部液取出量 75g毎時 塔底部液取出量 165g毎時 (e) 発明の効果 本発明の方法は、無水マレイン酸等の接触水素化反応帯
域から気相で取出した反応生成物の凝縮液をそのまま用
い、これをわずか二つの蒸留塔を用いて蒸留するだけ
で、酸分含有量の著しく少ないγ−BLが容易に得られ
る。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明の実施に用いられる装置の一例を概
略図で示したものである。図中の主な符号は下記のもの
を示す。 1,2,6,9,14……凝縮器 3……吸収塔 7,15……還流タンク 8,12……再沸器 20,28……タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無水マレイン酸若しくはその部分水素化物
    を接触反応帯域において水素と接触反応させてγ−ブチ
    ロラクトンを製造する方法において、前記の接触反応帯
    域から気相で取出された反応生成物を凝縮・気液分離し
    て得られたγ−ブチロラクトンより重質の不純物及び軽
    質の不純物を含む凝縮液を絶対圧(塔頂圧をいう)が40
    0mmHg以下に保たれた第1蒸留塔に供給し、該蒸留塔の
    塔上部から軽質不純物を取出し、該蒸留塔の塔底部から
    重質不純物を含むγ−ブチロラクトンを取出し、かつ該
    蒸留塔の前記凝縮液の供給位置より下部で塔底部より上
    部の位置から比較的少量の軽質不純物及び重質不純物を
    含む精製γ−ブチロラクトン留分を蒸気相で取出して第
    2蒸留塔に供給してさらに常圧下で蒸留することを特徴
    とするγ−ブチロラクトンの精製回収方法。
  2. 【請求項2】第2蒸留塔におけるγ−ブチロラクトン留
    分の供給位置より上部で塔頂部より下部の位置から高度
    に精製されたγ−ブチロラクトンを液相で取出す特許請
    求の範囲第1項記載の精製回収方法。
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