JPH0783819A - 粒子測定装置 - Google Patents

粒子測定装置

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JPH0783819A
JPH0783819A JP6124209A JP12420994A JPH0783819A JP H0783819 A JPH0783819 A JP H0783819A JP 6124209 A JP6124209 A JP 6124209A JP 12420994 A JP12420994 A JP 12420994A JP H0783819 A JPH0783819 A JP H0783819A
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particles
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Tatsuya Yamazaki
達也 山▲崎▼
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光を考慮した粒子分別能力に優れる粒子測
定装置を提供する。 【構成】 レーザー光源21の前方には、照射光学系2
2、フローセル23、直進レーザー光を遮蔽するストッ
パ24、前方散乱光集光光学系25、前方散乱光検出器
26が配列されている。フローセル23の反射方向に
は、側方散乱光及び蛍光の集光光学系27、入射角が3
0°に設定されたダイクロイックミラー28、同様に入
射角が30°に設定されたダイクロイックミラー29、
レンズ30、検出器31が配列されている。ダイクロイ
ックミラー28の反射方向には制限開口32、レンズ3
3、検出器34が配置され、ダイクロイックミラー29
の反射方向には偏心のない制限開口35、レンズ36、
検出器37が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検粒子に光を照射し
検体から生ずる散乱光や蛍光を測定する粒子測定装置、
特に細胞などの被検粒子の特性を測定する検体測定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3はMie理論による散乱光の偏光強
度分布を示したものであり、横軸は照射光光軸と散乱光
集光系光軸の成す角度、縦軸は散乱光の相対強度を対数
目盛で表したものである。また、Pは照射光の偏光方向
と平行な偏光成分を持つ散乱光の強度、Vは照射光の偏
光方向と直交する偏光成分を持つ散乱光の強度を表して
いる。
【0003】この図3から明らかなように、照射光と直
交する方向の散乱光即ち側方散乱光の強度は最小とな
る。これは後に述べるように、散乱光と蛍光を同時に検
出する装置の多くが、側方散乱光と蛍光とを同一の集光
系を用いて検出する理由の1つである。
【0004】また、照射光が直線偏光であるときには、
側方散乱光は直線偏光に直交する方向の偏光成分を持た
ない。従って、照射光の偏光方向に直交する偏光成分の
側方散乱光はMie理論によらない散乱ということがで
きる。これは、一般に散乱光偏光解消と呼ばれる現象で
あり、その原因は散乱光を発生させる被検粒子と散乱光
を取得する光学系の配置とにあると考えられている。
【0005】被検粒子を原因とする散乱光偏光解消で
は、被検粒子内での多重反射や粒子の外形が、Mie理
論が仮定している球形から外れていることが挙げられ
る。これは被検粒子の特長を解析する上で貴重な情報と
なり得るものであり、狭義の散乱光偏光解消と呼ぶこと
ができる。一方、光学系の配置を原因とするものは、例
えば側方散乱光を取得する集光光学系の開口の大きさが
有限であるために、純粋な90°側方散乱光のみなら
ず、周辺の散乱光も取得してしまうことが挙げられる。
【0006】図3では説明されないが、前方散乱光の強
度は被検粒子の径の6乗に比例するので、被検粒子の大
きさを表す変数とされる。また上述のように、側方散乱
光は被検粒子の大きさのみならずその形状にも影響され
るので、被検粒子の形状を表す変数とされる。
【0007】一方、蛍光の強度分布は等方的強度分布を
示す。また、蛍光の偏光方向は照射光のそれを保存する
とされる。しかしながら蛍光の寿命は有限であり、その
間のブラウン運動や化学変化に対応して蛍光の偏光方向
は変化することがある。これは一般に蛍光偏光解消と呼
ばれ、散乱光の偏光解消と同様に被検粒子の特長を表す
貴重な情報となる。
【0008】検体に光を照射し、検体から生ずる散乱光
や蛍光を測定する測定装置の一例として、フローサイト
メータ、パーティクルカウンタが従来から知られてお
り、生物学分野、医療分野や半導体工学の分野等で広く
用いられている。
【0009】このフローサイトメータの典型的な構成
を、図4に示すフローサイトメータについて説明する。
血液等のサンプル液を前処理として、蛍光試薬等で染色
処理し適切な反応時間及び希釈濃度に調整する。そし
て、これをサンプル液容器1に入れ、蒸留水や生理食塩
水等のシース液はシース液容器2に入れる。サンプル液
容器1及びシース液容器2はそれぞれ図示しない加圧機
構により加圧される。
【0010】そして、シースフロー方式によりフローセ
ル3内のサンプル液がシース液に包まれて細い流れに収
斂され、フローセル3内の流通部のほぼ中央を通過す
る。このとき、サンプル液に包まれる個々の細胞、微生
物、担体粒子等の被検粒子、即ち検体は分離されて1粒
或いは1塊ずつ順次に流れる。この被検粒子の流れに対
して、レーザー光源4から出射されたレーザー光が、母
線方向が流通部方向及び流通部方向とそれぞれ直交した
シリンドリカルレンズ5、6の組によって任意の形状に
収斂され照射される。
【0011】被検粒子に照射される光ビームの形状は、
一般には流れに対して直交する方向に長径を有する楕円
形状であることが望ましい。これは個々の被検粒子の流
れの位置が流体内で多少変動しても、被検粒子に均一の
強度で光ビームが照射されるようにするためである。同
様に、被検粒子に照射される光ビームの位置が若干変動
しても、被検粒子に均一の強度で光ビームが照射され
る。
【0012】被検粒子に光ビームが照射されると散乱光
が生ずる。この散乱光の内、光路前方方向に発する前方
散乱光は、集光レンズ6、光検出器7によって測光され
る。なお、照射された光ビームが直接に光検出器7に入
射することを防ぐため、光路中の集光レンズ6の手前に
は光吸収性の微小なストッパ8が設けられ、光源4から
の直接光、及び被検粒子を透過した透過光を除去するよ
うになっている。これにより、被検粒子からの散乱光の
みを測光することができる。
【0013】また散乱光の内、レーザー光軸及び被検粒
子の流れにそれぞれ直交する測定方向に発する光は集光
レンズ9で集光される。集光された光はダイクロイック
ミラー10で反射され、散乱光の波長即ちレーザー光の
波長(例えばAr+ レーザーでは488nm)を選択的
に透過させるバンドパスフィルタ11を経て、光検出器
12において側方散乱光が測光される。また、被検粒子
が蛍光染色されている場合には、散乱光と共に発生する
複数色の蛍光を測光するため、集光レンズ9によって集
光され、ダイクロイックミラー10を透過した蛍光の
内、ダイクロイックミラー13で反射された蛍光からは
緑色蛍光波長用(530nm付近)のバンドパスフィル
タ14、光検出器15の組によって緑色蛍光が検出さ
れ、またダイクロイックミラー13を透過した蛍光から
は全反射ミラー16、赤色蛍光波長用(570nm付
近)のバンドパスフィルタ17、光検出器18の組によ
って赤色蛍光が検出される。光検出器7、12、15、
18の信号はそれぞれ演算回路19に入力され、演算回
路19において粒子の種類や性質等の解析、或いは抗原
抗体反応の測定等の演算が行われる。
【0014】一般に上記の装置においては、2方向の散
乱光の強度、即ち照射光の進行方向に散乱する前方散乱
光と、この方向に直交する方向に散乱する側方散乱光と
を測定することで、二次元の散乱光分布図を作成し粒子
の分別を行う。更に、細胞等の粒子に特異的に結合する
各種の蛍光標識を付けて照射光で励起された蛍光を測定
することにより、三次元以上の分布図を作成し粒子の更
なる分別を行う。
【0015】また、照射光にレーザー等の直線偏光を用
い、測定光学系中に偏光素子等を設けることで、散乱光
や蛍光の偏光特性を測定する装置もある。また、この装
置において偏光素子の代りに、ブリュースタ角に設置し
たガラス板を用いる装置も知られている。更に、フロー
方式を用いず、静置された測定セル中の検体液中に分散
させたラテックス粒子から生ずる散乱光や蛍光の偏光特
性を測定する装置もある。これらの装置では、上述の各
種の散乱光や蛍光に加えて、散乱光や蛍光の偏光特性を
パラメータにすることで被検粒子の更なる分別を行って
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】一般に、粒子から生ず
る散乱光や蛍光は偏光特性を有する。特に、光源に直線
偏光を有するレーザー光を使用したときには、偏光特性
が顕著に現れる。ところが、一般に上述の装置で分光手
段として使用されているダイクロイックミラーは、それ
自身偏光特性を有し、入射する光の偏光特性によってカ
ットオフ波長等の分光特性が変化する。
【0017】図5は典型的なダイクロイックミラーの偏
光分光特性を示しており、横軸は波長、縦軸はダイクロ
イックミラーの反射率であり、実線はp偏光、破線はs
偏光の分光特性を表している。図5から明らかなよう
に、p偏光のカットオフ波長は約670nm、s偏光の
カットオフ波長は約710nmであり、p偏光とs偏光
のカットオフ波長の差は約40nmであることが分か
る。
【0018】従って、波長690nm近傍の光はその偏
光状態によって、このダイクロイックミラーでの反射率
が大きく変化することになる。当然、ダイクロイックミ
ラー以降に設けられた検出器での検出値もまた大きく変
化してしまう。つまり、一般にフローサイトメータでは
細胞に標識した蛍光の強度や波長を測定することで細胞
の特性を求めているが、もし蛍光の強度や波長が変化し
ないにも拘らず偏光状態が変化した場合には、誤った測
定を行ってしまうことになる。
【0019】一般に、ダイクロイックミラーへの入射角
を小さくすると、分光特性の偏光特性が著しく減少する
ことが知られている。しかしながら、ダイクロイックミ
ラーは入射角を変えると、そのカットオフ波長等の分光
特性も変化してしまう。その様子を表したのが図6であ
り、図5に示したダイクロイックミラーの入射角を30
°にした時の分光反射率を表している。この図6から明
らかなように、p偏光のカットオフ波長は約710n
m、s偏光のカットオフ波長は約730nmであり、p
偏光とs偏光のカットオフ波長の差は約20nmになる
ことが分かる。図5と図6を比較して明らかなように、
カットオフ波長の差は40nmから20nmに半減して
いるが、p偏光とs偏光のカットオフ波長は共に長波長
側に移動している。従って、ダイクロイックミラーの入
射角を単に小さくするたけでは所期の性能が得られない
ことになる。
【0020】蛍光の光強度は微弱であるので、蛍光を検
出する光学系には集光効率の高い高NA顕微鏡対物レン
ズ、特に液浸レンズ等が利用されている。また、蛍光に
比べてはるかに強度の強い散乱光との分離を容易にする
ために、蛍光検出光学系は散乱光の強度が最も弱くなる
側方に設け、側方散乱光検出光学系と共通化している。
しかしながら、高NA顕微鏡対物レンズは集光方向が広
いので、側方散乱光検出光学系で集光された散乱光は、
もはや同一の偏光方向を有しているとは云えない。
【0021】ブリュースタ角に設置したガラス板の反射
率に偏光特性があることは、ここで詳しく述べるまでも
なく良く知られている。従って、このブリュースタ角に
設置したガラス板等で分光される光の中には、設計者の
予期しない光が混入する危険性がある。これらの光は検
出器でDC成分として検出され、測定のS/N比を悪化
させる原因となる。ガラス板やダイクロイックミラー等
に限らず、一般に光を分光する手段や反射する手段や分
割する手段は偏光特性を有している。
【0022】本発明の目的は、比較的簡便な光学系を用
いながら、散乱光及び(又は)蛍光の分光解析及び偏光
解析を精度良く行うことで、粒子分別能力に優れる粒子
測定装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明に係る粒子測定装置は、光源と、該光源から
の光を被検粒子に照射する照射手段と、該被検粒子より
生ずる散乱光及び(又は)蛍光から成る信号光を集光す
る集光手段と、該信号光を分光分割する分割手段と、該
信号光を検知する検出手段とを具備する粒子測定装置に
おいて、前記分割手段に入射する前記信号光の入射角
を、前記分割手段が有する偏光特性が入射角が45°の
ときの偏光特性よりも小さくなる角度に設定したことを
特徴とする。
【0024】また、第2発明に係る粒子測定装置は、光
源と、該光源からの光を被検粒子に照射する照射手段
と、該被検粒子より生ずる散乱光及び(又は)蛍光から
成る信号光を集光する集光手段と、前記光源からの光及
び(又は)前記信号光を反射する反射手段と、前記信号
光を検知する検知手段とを具備する粒子測定装置におい
て、前記反射手段に入射する前記光源からの光及び(又
は)前記信号光の入射角を、前記反射手段が有する偏光
特性が入射角が45°のときの偏光特性よりも小さくな
る角度に設定したことを特徴とする。
【0025】
【作用】上述の第1発明の粒子測定装置は、分割手段に
入射する前記信号光の入射角を、前記分割手段が有する
偏光特性が入射角が45°のときの偏光特性よりも小さ
くなる角度に設定する。
【0026】また第2発明の粒子測定装置は、反射手段
に入射する前記光源からの光及び(又は)前記信号光の
入射角を、前記反射手段が有する偏光特性が入射角が4
5°のときの偏光特性よりも小さくなる角度に設定す
る。
【0027】
【実施例】本発明を図1、図2に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明をフローサイトメータ
に適用した第1の実施例を示している。レーザー光源2
1の前方には、照射光学系22、フローセル23、直進
レーザー光を遮光するストッパ24、前方散乱光集光光
学系25、前方散乱光検出器26が配列されている。フ
ローセル23の反射方向には、側方散乱光及び蛍光の集
光光学系27、入射角が45°よりも小さな30°に設
定されたダイクロイックミラー28、同様に入射角が4
5°よりも小さな30°に設定されたダイクロイックミ
ラー29、レンズ30、検出器31が配列されている。
ダイクロイックミラー28の反射方向には、制限開口3
2、レンズ33、検出器34が配置され、ダイクロイッ
クミラー29の反射方向には制限開口35、レンズ3
6、検出器37が配置されている。
【0028】レーザー光源21から出射したレーザー光
は、フローセル23の流れ方向と平行な方向に直線偏光
しており、照射光学系22によりフローセル23の中央
部の図示されていない照射領域を微小スポットで照射す
る。フローセル23内には被検粒子である細胞が流れて
おり、照射領域でレーザー光に照射された散乱光及び蛍
光を発する。照射領域で発生した散乱光のうち、レーザ
ー光の進行方向にほぼ一致する方向に散乱した前方散乱
光は、前方散乱光集光光学系25を経て前方散乱光検出
器26で検出される。このとき、直進したレーザー光は
ストッパ24で遮光されるので、前方散乱光検出器26
には到達することはない。
【0029】一方、レーザー光の方向及び細胞の流れに
略平行光に変換される。この側方散乱光及び蛍光はダイ
クロイックミラー28、29で分光され、それぞれ側方
散乱光検出器34、蛍光検出器31、37で検出され
る。
【0030】一般に、ダイクロイックミラーは前述のよ
うに、その分光特性に偏光特性を有する。しかしながら
従来の蛍光偏光解析装置では、ダイクロイックミラーの
一般的使用法である入射角45°に拘泥していたので、
正確な測定は不可能であるので、この問題点を補正する
ための手段を必要としている。本実施例はダイクロイッ
クミラーへの入射角を45°よりも小さくすることによ
り、このような問題点を解消している。
【0031】本実施例では、ダイクロイックミラー2
8、29への入射角を予め30°に設定し、ダイクロイ
ックミラー28、29の膜を入射角30°用に設計製造
することで、入射角が45°でないにも拘らず、所期の
分光特性を得られるようにしている。また、入射角を4
5°よりも小さくすることにより、偏光特性が著しく減
少し、このため被検粒子である細胞が発する散乱光や蛍
光の偏光特性が変化しても、この変化に影響されずにそ
の分光特性を正確に測定することが可能となる。
【0032】つまり、分光特性を得る装置において、分
光手段への入射角を45°よりも小さくすることにより
高精度の測定を実現できる。なお、入射角が小さいほど
偏光特性は減少するが、バンドパスフィルタや検出器の
配列を考慮すると、入射角は20°から30°が好適で
ある。また、ダイクロイックミラーへの入射角を小さく
することで、装置の小型化等の利点を得ることもでき
る。
【0033】本実施例の構成は、散乱光や蛍光の偏光解
析を行う粒子測定装置にも有効である。特に、偏光手段
をダイクロイックミラーよりも後方側に設ける場合は、
測定値はダイクロイックミラーの偏光特性の影響を受け
難いので、より正確な測定を行うことができる。例え
ば、通常の粒子解析装置の付加機能として、偏光解析を
行えるように装置を改造する場合には、より正確で改造
が小規模で済むと同時に、その他の測定光学系への影響
を最小限にできるという利点がある。
【0034】図2は第2の実施例の構成図であり、図1
と共通の要素及び機能の説明は省略する。図2におい
て、前方散乱光集光光学系25と前方散乱光検出器26
との間に光路を折り曲げるアルミニウム反射ミラー40
が介在されている。図示しない照射領域で発生した散乱
光の内、レーザー光の進行方向にほぼ一致する方向に散
乱した前方散乱光は、前方散乱光集光光学系25を経て
アルミニウム反射ミラー40で反射され、前方散乱光検
出器26で検出される。
【0035】図2に示したように、装置の配置上、光路
を折り曲げる必要がある場合には、一般にガラス基板上
にアルミニウムを蒸着したアルミニウム反射ミラーが多
く用いられる。ところが、このアルミニウム反射ミラー
も分光反射率に偏光特性を有しており、特性改善のため
蒸着したアルミニウム上に誘電体膜を何層か加えても、
その偏光特性を完全に消去することは困難である。この
ため、前方散乱光検出器26で検出される前方散乱光強
度は散乱光の偏光状態によって変化し、被検粒子である
細胞の大きさを正確に測定できなくなってしまう。
【0036】ここでも第1の実施例と同様に、反射手段
即ちアルミニウム反射ミラー40への入射角を小さく設
定することが、分光反射率の偏光特性を減少させる上で
極めて有効である。ダイクロイックミラーと同様にアル
ミニウム反射ミラー40も、入射角を小さくすることで
分光反射率の偏光特性が著しく減少するからである。こ
の構成を被検粒子が発する散乱光や蛍光の偏光特性を測
定する粒子測定装置に応用すれば、アルミニウム反射ミ
ラー40等の反射手段を介した後に偏光手段を設けて
も、測定の正確性を保つことができる。また、所望の位
置で光路を折り曲げられるので装置の小型化にも寄与す
る。
【0037】この第2の実施例では、反射手段としてア
ルミニウム反射ミラー40を用いたが、これは本発明の
範囲を限定するものではない。反射手段がプリズム等の
ガラスの表面反射を利用する素子であっても、また金、
銀、銅等の金属の表面反射を利用する素子であっても応
用が容易である。更に、反射手段は照射光学系や側方散
乱光集光光学系に設けても同様の効果が得られる。反射
手段を照射光学系に入れた場合には、照射する光束の偏
光方向を正確に制御できるので、被検粒子の特性を正確
に測定することが可能である。
【0038】以上説明した粒子解析装置で測定する被検
粒子は、細胞やラテックス粒子であったが、これも本発
明の範囲を限定するものではない。被検粒子として蛋白
質やペブタイドや低分子のハブテンなど、分子レベルの
微粒子であっても応用が容易である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る粒子
測定装置は、光路中に設けた分割手段への入射角を45
°より小さくして分光手段の偏光特性を低減させること
で、被検粒子の発する散乱光や蛍光の偏光状態に依存せ
ずに被検粒子の特性を正確に測定することが可能であ
る。
【0040】また、第2発明に係る粒子測定装置は、光
路中に設けた反射手段への入射角を45°よりも小さく
することで、被検粒子が発する散乱光や蛍光の偏光状態
に依存せずに、被検粒子の特性を正確に測定することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】第2の実施例の構成図である。
【図3】Mie散乱の説明面である。
【図4】従来例の構成図である。
【図5】ダイクロイックミラーの偏光分光特性の入射角
依存性の特性図である。
【図6】ダイクロイックミラーの偏光分光特性の入射角
依存性の特性図である。
【符号の説明】
21 レーザー光源 22 照射光学系 23 フローセル 25、27 集光光学系 26、31、34、37 検出器 28、29 ダイクロイックミラー 40 アルミニウム反射ミラー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの光を被検粒子に照
    射する照射手段と、該被検粒子より生ずる散乱光及び
    (又は)蛍光から成る信号光を集光する集光手段と、該
    信号光を分光分割する分割手段と、該信号光を検知する
    検出手段とを具備する粒子測定装置において、前記分割
    手段に入射する前記信号光の入射角を、前記分割手段が
    有する偏光特性が入射角が45°のときの偏光特性より
    も小さくなる角度に設定したことを特徴とする粒子測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記分割手段への入射角は45°よりも
    小さい請求項1に記載の粒子測定装置。
  3. 【請求項3】 前記分割手段への入射角は20〜30°
    とした請求項1に記載の粒子測定装置。
  4. 【請求項4】 前記分割手段はダイクロイックミラーと
    した請求項1に記載の粒子測定装置。
  5. 【請求項5】 前記被検粒子は流路中を流れる粒子とし
    た請求項1に記載の粒子測定装置。
  6. 【請求項6】 前記被検粒子は細胞とした請求項1に記
    載の粒子測定装置。
  7. 【請求項7】 前記光源はレーザー光源とした請求項1
    に記載の粒子測定装置。
  8. 【請求項8】 前記被検粒子を照射する光は直線偏光光
    とした請求項1に記載の粒子測定装置。
  9. 【請求項9】 光源と、該光源からの光を被検粒子に照
    射する照射手段と、該被検粒子より生ずる散乱光及び
    (又は)蛍光から成る信号光を集光する集光手段と、前
    記光源からの光及び(又は)前記信号光を反射する反射
    手段と、前記信号光を検知する検知手段とを具備する粒
    子測定装置において、前記反射手段に入射する前記光源
    からの光及び(又は)前記信号光の入射角を、前記反射
    手段が有する偏光特性が入射角が45°のときの偏光特
    性よりも小さくなる角度に設定したことを特徴とする粒
    子測定装置。
  10. 【請求項10】 前記粒子測定装置は前記信号光の偏光
    特性を測定する請求項9に記載の粒子測定装置。
  11. 【請求項11】 前記反射手段への入射角は45°より
    も小さい請求項9に記載の粒子測定装置。
JP6124209A 1993-07-20 1994-05-13 粒子測定装置 Pending JPH0783819A (ja)

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JP6124209A JPH0783819A (ja) 1993-07-20 1994-05-13 粒子測定装置

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JP5-200249 1993-07-20
JP20024993 1993-07-20
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JPH0783819A true JPH0783819A (ja) 1995-03-31

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ID=26460928

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