JPH0783564B2 - 配電線の地絡点認識装置 - Google Patents

配電線の地絡点認識装置

Info

Publication number
JPH0783564B2
JPH0783564B2 JP1292975A JP29297589A JPH0783564B2 JP H0783564 B2 JPH0783564 B2 JP H0783564B2 JP 1292975 A JP1292975 A JP 1292975A JP 29297589 A JP29297589 A JP 29297589A JP H0783564 B2 JPH0783564 B2 JP H0783564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground fault
current detection
detection value
fault current
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1292975A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03155344A (ja
Inventor
健 玉城
節也 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP1292975A priority Critical patent/JPH0783564B2/ja
Publication of JPH03155344A publication Critical patent/JPH03155344A/ja
Publication of JPH0783564B2 publication Critical patent/JPH0783564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
    • Y04S10/52Outage or fault management, e.g. fault detection or location

Landscapes

  • Locating Faults (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、配電線の地絡発生および地絡点を認識する装
置に関する。
B.発明の概要 本発明は、配電線の各開閉器点に設置された複数の子局
と、各子局を制御する親局とから地絡点認識装置を構成
し、子局において、配電線の零相電流を計測してその最
大値を地絡電流検出値として取り扱い、この地絡電流検
出値を親局に対し送信すると共に、親局においては、各
子局からの地絡電流検出値を受信し、前後する子局から
の地絡電流検出値の差が大きい場合に、それらの子局間
の区間に地絡が発生したと判断することとし、地絡事故
に至る前の軽微な地絡状態や非継続的な地絡事故の発生
と、その発生区間を認識することを可能とするものであ
る。
C.従来の技術 配電系統は地域に面的な広がりをもつ膨大かつ重要な設
備であるが、風水害、雷、その他の要因による事故発生
のおそれが多い。このため配電線に事故が発生した場合
の保護措置が講じられている。
第5図は、配電線が地絡を発生した1例を示す。
配電線1(1A,1B…1n)に地絡が発生した場合、変電所
2のバンク母線201に接続された接地形計器用変圧器(G
PT)202で検出された地絡電圧V0で作動する地絡過電圧
継電器(OVG)203と、その電圧V0および各フィーダ毎に
設置された零相変流器ZCT204にて検出された地絡電流I0
の両方の信号で作動する地絡方向継電器(DG)205の動
作によって地絡事故を把握し、フィーダ遮断器(FCB)2
06(206A,206B…206n)が遮断される。
しかし、特殊な地絡状態や高抵抗地絡時においてはDG20
5が動作せず、OVG203のみが動作する、いわゆる微地絡
状態があり、この場合、にはFCB206を自動遮断させるこ
とができない。
以上のように地絡が発生した場合は、FCB206の自動遮断
に至るケースと、微地絡のためFCB206の自動遮断に至ら
ないケースの2つのモードがあり、自動遮断に至るケー
スでは事故発生フィーダは認識されるが、FCB206の自動
遮断に至らないケースでは、事故発生フィーダを即座に
認識することができない。
このため従来、微地絡発生フィーダや、そのフィーダに
おける地絡区間を認識する方法として、次の手法がとら
れていた。
すなわちフィーダ毎に設置されている複数のフィーダ遮
断器(FCB)206A,206B…を、手動または自動シーケンス
制御によりOVG203が作動を停止するまで順番に遮断して
いき、検出されたフィーダのFCB206に投入禁止をかける
操作を行う。
第5図に示すように、地絡発生フィーダが配電線1Aであ
る場合、FCB206Aを遮断した際に、OVG203が作動を停止
するので、FCB206Aに投入禁止をかけることになる。
FCB206Aが遮断されると、区間開閉器DM1〜DM3は無電源
状態となって自動的に無電圧開放となる。
一定時間経過した後、変電所2内の再閉路制御機能によ
りFCB206Aは再度投入される。これによって、まず区間
開閉器DM1に電圧が印加される。
ここで区間開閉器DM1〜DM3には、投入遅延時限Xが設定
されている。区間開閉器DM1は、電圧の印加時からX時
限後投入される。区間開閉器DM2も同様にX時限後投入
される。区間2に地絡事故が発生し、その事故が継続し
ている場合、区間開閉器DM2が投入された時点で再度OVG
203が動作する。
変電所2では、FCB206Aの投入後、OVG203が再度動作す
るまでの時間を監視しており、この時間から地絡事故が
発生した区間を認識する。この場合、再動作までの時間
は2Xとなるので、区間2を特定することができる。
この後、検出された区間において、保守員が地絡点を捜
索し、事故要因を調べていた。
D.発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の技術では、微地絡発生フィー
ダを特定するにあたり、もしも微地絡が発生したフィー
ダが複数フィーダの遮断操作の最終順であった場合に
は、1バンクのすべてのFCBを遮断させることとなり、
バンク全停電事故と同様に広範囲な停電が余儀なくされ
る問題があった。
また地絡発生区間を特定するにあたり、地絡発生フィー
ダのFCB206を再遮断する必要があるため、そのフィーダ
内の健全な区間に対して複数回の停電が余儀なくされる
問題があった。
さらに地絡点の直前の区間開閉器が投入される際に、地
絡事故が継続していなければ、地絡区間を特定すること
ができない問題点があった。この問題点は、地絡発生に
よってFCB206が自動遮断されるケースにおいても全く同
様である。
配電系統の事故モードとして最も多いのは、配電線の絶
縁碍子の一時的リークや、配電線への樹木の一時的な接
触による非継続的地絡事故である。
この種の地絡事故は、再閉路制御が行われる時点では地
絡が解消しているので、事故区間認識が不可能となり、
平常運転に戻る。しかし、事故要因が根本的に除去され
てはいないので、同様の事故が繰り返し発生する可能性
がある。
さらに地絡が発生した区間が検出できても、地絡事故点
がその区間内のどの部分であるかは判明していないの
で、その捜索は1区間全てにわたることとなり、多くの
時間を費やすことになる。
また従来は、地絡事故が発生した後に、地絡検出を行う
ので、地絡事故として認識されないOVG203もDG205も動
作しないような軽微な地絡状態については、検出をする
ことは不可能であった。一般に軽微な地絡状態であって
も、碍子への塩分付着等のように、次第に地絡事故に発
展していく可能性をもっているにもかかわらず、予防保
全対策を実施することはできなかった。
電力需要家へのサービスおよび電力供給信頼度の面から
みて、これらの問題点を解消することが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑み、OVGのみが動作する
微地絡事故や、OVGも動作しないような地絡事故となる
前の軽微な地絡状態であっても、FCBの遮断動作を伴わ
ずに地絡状態および地絡点を認識でき、さらに従来は事
故点の検出が不可能であった非継続地絡事故点をも認識
できる装置を提供することを目的とする。
E.課題を解決するための手段 本発明は、上記の目的を達成するために、配電線の各開
閉器点に設置された複数の子局と、各子局を制御する親
局とから地絡認識装置を構成し、各子局および親局に次
の手段を設けたものである。
すなわち子局には、次の手段を設ける。
配電線の零相電流を計測する零相電流検出部。
零相電流検出部の検出信号の最大値を地絡電流検出
値として記憶する地絡電流記憶部。
地絡電流検出値を親局に対し送信する地絡電流検出
送信部。
また親局には、次の手段を設ける。
各子局からの地絡電流検出値を受信する地絡電流検
出値受信部。
各子局からの地絡電流検出値に基づいて地絡発生お
よび地絡発生区間を認識するものであって、前後する子
局からの地絡電流検出値の差が大きい場合に、それらの
子局間の区間に地絡が発生したと判断する地絡点認識
部。「地絡電流検出値の差が大きい」ことを認識する手
法として、各地絡電流検出値の差をとり、その大きさを
判定する態様の他、各地絡電流検出値の比をとり、その
大きさを判断する態様などをとることができる。
F.作用 本発明によれば、各開閉器点において設置した子局にて
配電線の零相電流を計測し、各子局の零相電流の最大値
を地絡電流検出値として親局に送信する。
配電線に地絡状態が発生すると、地絡発生箇所の前段の
開閉器点では地絡発生箇所に向かって他フィーダの対地
静電容量を介した大きな地絡電流が流れ、地絡発生箇所
の後段の開閉器点では地絡発生箇所に向かって自フィー
ダ後段部分のみの対地静電容量を介した若干の地絡電流
が流れる。したがって地絡発生区間の前後では、地絡電
流の差が最も大きくなる。
この現象に鑑みて、親局では、各子局からの地絡電流検
出値に基づいて地絡の発生を認識する。
すなわち、前後において地絡電流検出値の差が大きい区
間があるかどうかを確認し、そのような区間があれば、
その区間にて地絡が発生したものと判断する。
G.実施例 以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例の構成を示す。
変電所2では、地絡事故が発生した場合、FCB206によ
り、事故が発生した配電線1に対する電力の供給を遮断
する。また事故情報送信部207により、地絡事故に関す
る情報を地絡点認識装置の親局6(後述する)に送信す
る。
配電線1,1…は、変電所2から供給される電力を伝送す
るものである。この配電線1には、所定の間隔をもって
開閉器3,3…が複数設置されている。
各開閉器3は、配電線1に設けられた接点301と、これ
らの接点301を操作する操作コイル302を備えている。ま
た零相変流器(ZCT)303により、配電線1に流れる零相
電流を検出し、開閉動作検出部304により、接点301の開
閉動作を検出する。開閉器制御器4,4…は、各開閉器3,3
…に付設され、各開閉器3,3…の動作を制御する。
本実施例による地絡点認識装置は、各開閉器3,3…に付
設される子局5,5…と、各子局5,5…を制御する親局6と
から構成される、各子局5,5…と親局6は情報伝送路7
により接続されている。
子局5,5…を設置する開閉器として区間開閉器のみを対
象とする態様(第2図参照)や、区間開閉器と区間内の
部分開閉器とを対象とする態様(第3図参照)などを選
択することができる。
子局5では、補助CT501によりZCTの出力を受信し、受信
した信号を増幅器502により次段の信号処理に必要なレ
ベルに増幅する。そしてA/D変換器503により定期的にサ
ンプリングしてA/D変換した後、ノイズ等の影響を除去
するため、平滑化演算部504により平滑化したうえで、
最大値記憶部505により電流検出値の最大値をとって地
絡電流検出値I0として記憶する。この最大値記憶部505
は、不揮発性のものを使用することとし、FCB206が開と
なって無電源状態のなっても記憶内容が消去されず、記
憶内容の初期化はリセット信号によって行われるものと
する。情報伝送部506は、地絡電流検出値I0の送信その
他、親局6に対する情報伝送を行う。
一方、親局6には、事故情報受信部601と情報伝送部602
とが設けられている。変電所2からの事故情報を事故情
報受信部601で収集する他、各子局5,5…から地絡電流検
出値I0を収集し、情報処理部603により地絡認識に関す
る所定の情報処理を行う。604はCRTやキーボード等の表
示操作部、605は記録部である。
次に、この地絡点認識装置の動作を説明する。
親局6では、各子局5,5…に対し子局選択信号と地絡電
流要求信号(省略可能)を出力し、各子局5,5…の地絡
電流検出値I0を収集する。すなわち、この信号を受け
て、該当する子局5では、最大値記憶部505に記憶され
た地絡電流検出値I0を親局6に返信する。親局6は、地
絡電流検出値I0の受信を確認し、子局5で記憶している
必要がないと判断した場合に、子局5に対しリセット指
令信号を送信し、この信号を受けて子局5は最大値記憶
部505を初期化する。
親局6において、地絡点が認識されると、情報処理部60
3は、地絡を認識した旨および地絡区間(地絡部分)をC
RTにより表示するなど、配電線の運転管理者に対する通
知処理を実行する。また必要に応じて収集データの記録
や、事故復旧手順作成および自動復旧操作などの処理を
実行する。
地絡電流検出値I0の収集は、フィーダ単位、バンク単位
また全子局一括などの単位で行い、該当する子局5,5…
に対して順次収集を行って行く。収集のタイミングは、
次にあげるものが考えられる。
日毎または月毎等の定期的収集。
この場合、全開閉器点を対象とする。この定期的収集に
より、地絡事故として認められない軽微な地絡状態を認
識することができる。
変電所2からの地絡事故発生情報受信後の自動収
集。
変電所2では、各フィーダに設置されているDGが動作
し、FCB206が自動遮断されると直ちに、管轄の親局6に
フィーダ毎の地絡事故情報を送信する。
地絡事故が非継続的なものであった場合、変電所2で行
う再閉路が成功する。親局6では、再閉路の成功を確認
すると、今回の事故が非継続的地絡事故であることを認
識する。再閉路成功の確認は、その旨を示す情報を変電
所2から受信することにより行うことができるが、また
地絡点認識装置内にて一定時限以内にFCB206の再遮断が
発生するかどうかを監視し、発生しない場合に再閉路成
功と判断することもできる。
親局6は、再閉路成功を確認した後、地絡発生フィーダ
に所属する全開閉器点に電源が送電されたと判断して、
それらの開閉器点を対象として地絡電流検出値I0の自動
収集を行い、地絡点を認識する。
また、変電所バンクのOVG203のみが動作し、FCB206が自
動遮断されない場合には、変電所2よりOVG203の動作信
号のみを親局6に送信する。この場合、親局6では、微
地絡事故有りと判断して、当該バンクに所属する開閉器
点を対象として地絡電流検出値I0の自動収集を行い、地
絡点を認識する。
運転員の手動指令入力後の自動収集。
この場合、運転員の指示した全開閉器点か、指定のバン
クまたはフィーダ所属の全開閉器点を対象とする。
親局6において、配電線1における地絡電流の分布に基
づいて、収集した地絡電流検出値I0から地絡発生を認識
する。
ここで地絡が発生した場合に、配電線に流れる地絡電流
の分布を説明する。
第2図は、配電線の地絡事故時における地絡電流の分布
を示す。
また、配電線1に地絡事故に至る前の軽微な地絡状態が
発生している場合においても、各フィーダの各開閉器点
における軽微な地絡電流は、地絡事故時よりは小さい
が、事故時と共通した分布となる。
ここで配電線1Aは、変電所2から融通開閉器Dまでの区
間において、区間開閉器DM1〜DM3により区間1〜4に区
分されているものとし、区間2において地絡が発生した
とする。このとき、式(1)に示すように、FCB206Aに
流れる地絡電流I0Aは、他のFCB206B…206nの電流の合成
電流となる。ただし、I0B,I0nは配電線1B,1nの大地静電
容量CB,Cnを介して流れる電流である。
I0A=I0B+…+I0C …(1) また配電線1Aの各部における電流も同様に、式(2)〜
(6)に示すように、各部における対地静電容量による
電流の合成電流となる。ただし、IM1〜IM3は各開閉器DM
1〜DM3における地絡電流、IX1,IX2は地絡点Xにおける
電流側および負荷側の地絡電流、C1,C2,C4は配電線1Aの
各区間1,2,3における対地静電容量、IC1,IC2,IC4は対地
静電容量C1,C2,C4による地絡電流、C3-1,C3-2は区間3
の電源側および負荷側の対地静電容量、IC3-1,IC3-2
対地静電容量C3-1,C3-2による地絡電流である。
IM1=I0A+IC1 …(2) IM2=I0A+IC1+IC2 …(3) IX1=I0A+IC1+IC2+IC3-1 …(4) IX2=IC3-2+IC4 …(5) IM3=IC4 …(6) すなわち地絡点Xの前段の区間開閉器DM2では、FCB206A
の電流と区間1,2の対地静電容量による電流との合成電
流が流れる。また地絡点Xの後段の区間開閉器DM3
は、後続の区間4の対地静電容量による電流が逆方向に
流れ込む。
また第3図は、区間開閉器DM1〜DM3だけでなく、各区間
内に設置された部分開閉器D1〜D4も対象として、地絡電
流の分布を示す。この場合も、地絡電流の分布は前記と
同様である。部分開閉器にも子局5,5…を設置し、地絡
電流検出値I0を監視する態様をとれば、地絡点をより狭
い範囲に限定できる利点がある。第3図に示す例では、
地絡点は区画2内の部分2にあることが認識できる。
このように地絡点Xを境として電源側の開閉器点におけ
る地絡電流と、負荷側の開閉器点における地絡電流には
大きな差が生ずる。したがって前後した開閉器における
地絡電流の差を判定し、この差が大きい場合、それらの
開閉器間にて地絡が発生したことを認識することができ
る。
ここで地絡点認識装置の動作の説明に戻る。上記のよう
に、地絡点Xを境として電源側の開閉器点における地絡
電流と負荷側の開閉器点における地絡電流に大きな差が
発生する現象に着目し、親局6は、前後する開閉器点間
で地絡電流検出値I0の差が大きなところがあるかどうか
を判定し、その判定結果により地絡点認識を行う。
この判定の条件としては、例えば次の4つが考えられ
る。
比較した地絡電流検出値I0の差が最も大きく、かつ
一定値以上であることを条件とする。
比較した地絡電流検出値I0の差が最も大きく、かつ
電源側開閉器点の地絡電流検出値I0と負荷側開閉器点の
地絡電流検出値I0の比率Kが一定値以上であることを条
件とする。
比較した地絡電流検出値I0の差が最も大きく、しか
もその差が一定値以上であり、上記の比率Kが一定値以
上であることを条件とする。
条件との両方に該当することを条件とする。
判定のためのしきい値を可変とすることによって、変電
所の地絡継電器が動作するレベルとの協調をとることが
でき、また軽微な地絡の検出には微地絡検出用のしきい
値を使用し、通常の地絡の検出には通常地絡検出用のし
きい値を使用する態様をとることもできる。
また開閉器3,3…または開閉器制御器4,4…の点検時な
ど、子局5,5…で地絡電流検出値I0を検出することがで
きない場合がある。このような場合を考慮し、子局5,5
…にて地絡検出使用/不使用のモードを設定する態様も
ある。地絡電流検出値I0を検出できない場合、子局5,5
…は不使用モードをとり、親局6から地絡電流要求信号
を受けると、地絡電流検出値I0の送信が不可能である旨
を通知する。
この通知の方式として「地絡検出不使用モードのビット
情報」「地絡電流検出値使用不可能フラグ」「所定数値
以外のデータ形式」のいずれかを、地絡電流検出値I0
代わりに、または地絡電流検出値I0と共に親局6に送信
する態様が考えられる。
親局6は、上記の通知を受けると、その子局5からの地
絡電流検出値I0は無視し、その開閉器点の前後の開閉器
点における地絡電流検出値I0を比較することにより地絡
点認識を行う。
第4図は、本発明の他の実施例を示す。
この実施例では、開閉器制御器4,4…に対応して子局5,5
…(第1図参照)を設置する代わりに、開閉器制御器8,
8…に地絡電流検出機能および情報通信機能などの子局
5,5…と同様の機能を付加する態様をとっている。801は
既知の開閉器制御機能を司る開閉器制御回路である。他
の構成は、第1図の実施例と同様である。
H.発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、配電線の各開閉
器点に設置された子局と、各子局を制御する親局とから
地絡点認識装置を構成し、子局において、配電線の零相
電流を計測して地絡電流検出値を親局に対し送信すると
共に、親局においては、各子局からの地絡電流検出値を
受信し、前後する子局からの地絡電流検出値の差が大き
い場合に、それらの子局間の区間に地絡が発生したと判
断する。
したがって従来は不可能であったFCBの自動遮断に至ら
ない微地絡事故であっても、無停電による微地絡点の認
識が可能となる。
また子局では、配電線の零相電流の最大値を保持し、そ
の値を地絡電流検出値として親局に送信するので、従来
は検出が困難であった非継続的な地絡事故も認識が可能
となり、地絡点に対して再発防止のための根本的な事故
要因除去対策を施すことができ、配電線の維持管理に多
大の効果がある。
しかも、地絡区間単位または地絡区間内の地絡部分単位
などで地絡点を認識することができるので、地絡点の捜
索が容易となる利点がある。
また地絡事故が発生する前に、すなわち事故に至らない
軽微な地絡の発生であっても、これを認識することがで
きる。それゆえ地絡状態が地絡事故に発展する前に予防
保全対策を講ずることが可能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を一実施例の係る地絡点認識装置を示す
ブロック図、第2図および第3図は地絡発生時における
地絡電流の分布を示す説明図、第4図は本発明の他の実
施例に係る地絡点認識装置を示すブロック図、第5図は
配電線の地絡事故の1例を示すブロック図である。 1……配電線、2……変電所、3……開閉器、303……Z
CT、4……開閉器制御器、5……子局、501……補助C
T、502……増幅器、503……A/D変換器、504……平滑化
演算部、505……最大値記憶部、506……子局の情報伝送
部、6……親局、602……親局の情報伝送部、603……情
報処理部、7……情報伝送路、8……子局の機能を内蔵
した開閉器制御器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電線の各開閉器点に設置された複数の子
    局と、各子局を制御する親局とからなり、配電線の地絡
    発生および地絡発生区間を認識する装置において、 子局には、 配電線の零相電流を計測する零相電流検出部と、 この零相電流検出部の検出信号の最大値を地絡電流検出
    値として記憶する地絡電流記憶部と、 地絡電流検出値を親局に対し送信する地絡電流検出値送
    信部とを設け、 親局には、 各子局からの地絡電流検出値を受信する地絡電流検出値
    受信部と、 各子局からの地絡電流検出値に基づいて地絡発生および
    地絡発生区間を認識するものであって、前後する子局か
    らの地絡電流検出値の差が大きい場合に、それらの子局
    間の区間に地絡が発生したと判断する地絡認識部とを設
    けたこと を特徴とする配電線の地絡点認識装置。
JP1292975A 1989-11-10 1989-11-10 配電線の地絡点認識装置 Expired - Lifetime JPH0783564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1292975A JPH0783564B2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 配電線の地絡点認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1292975A JPH0783564B2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 配電線の地絡点認識装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03155344A JPH03155344A (ja) 1991-07-03
JPH0783564B2 true JPH0783564B2 (ja) 1995-09-06

Family

ID=17788849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1292975A Expired - Lifetime JPH0783564B2 (ja) 1989-11-10 1989-11-10 配電線の地絡点認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0783564B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0580109A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 配電線の事故区間検出装置
JP4909595B2 (ja) * 2006-01-19 2012-04-04 株式会社東芝 事故点標定システムおよび事故点標定方法、事故点標定システムの端末装置および標定演算装置
JP4891635B2 (ja) * 2006-03-13 2012-03-07 株式会社東芝 事故点標定システムおよびその方法
KR101883558B1 (ko) * 2016-09-20 2018-07-30 한국전력공사 인버터 기반 독립형 마이크로그리드 내 선로 단락 고장구간 절체 시스템 및 절체 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03155344A (ja) 1991-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111373622B (zh) 嵌套微电网控制系统
US7400150B2 (en) Remote fault monitoring in power lines
US6718271B1 (en) Fault detection apparatus and method of detecting faults in an electrical distribution network
US8861155B2 (en) High-impedance fault detection and isolation system
US20080211511A1 (en) Method of Generating Fault Indication in Feeder Remote Terminal Unit for Power Distribution Automation System
KR101268620B1 (ko) 배전자동화 시스템을 이용한 고저항 지락고장 감지 시스템 및 방법
KR101090425B1 (ko) 배전 보호협조 시스템 및 운영방법
US7355412B1 (en) Remote fault monitoring system
JP2019527025A (ja) インバータベースの独立型マイクログリッド内の線路短絡故障区間切替システムおよび切替方法
KR100920946B1 (ko) 부하 기기의 영향을 고려한 배전 선로의 고장 검출 및위치를 판단하는 장치 및 방법
KR100829174B1 (ko) 배전선로의 고장을 검출하는 방법
KR100777209B1 (ko) 고장 장소 확인을 위한 데이터 수집 및 배선전로 고장구간의 자동 분리 시스템
Zhang Improving real-time fault analysis and validating relay operations to prevent or mitigate cascading blackouts
JPH0783564B2 (ja) 配電線の地絡点認識装置
JPH0771374B2 (ja) 配電線の地絡点認識装置
CN108279360A (zh) 单相接地故障线路监测系统
CN207992363U (zh) 单相接地故障线路监测系统
CN111781464A (zh) 用于消弧线圈和小电阻接地电网的故障定位系统及方法
JPH0783565B2 (ja) 配電線の地絡点認識装置
JP2010115006A (ja) 母線事故区間判定装置
CN111766472A (zh) 用于小电阻接地电网的故障定位系统及方法
WO2008067299A2 (en) Method and system for isolating disturbances to the power distribution system
WO2006078869A2 (en) Remote fault monitoring in power lines
JPH06113446A (ja) 微地絡配電線認識装置
Kezunovic Use of intelligent techniques for analysis of faults and protective relay operations

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 15