JPH0781652A - 自転車前輪制御機構 - Google Patents

自転車前輪制御機構

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JPH0781652A
JPH0781652A JP23019293A JP23019293A JPH0781652A JP H0781652 A JPH0781652 A JP H0781652A JP 23019293 A JP23019293 A JP 23019293A JP 23019293 A JP23019293 A JP 23019293A JP H0781652 A JPH0781652 A JP H0781652A
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front wheel
arm
control mechanism
elastic body
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紘二 ▲吉▼岡
Koji Yoshioka
Masanobu Kita
正信 喜多
Akira Sugano
昭 菅野
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    • B62K25/00Axle suspensions
    • B62K25/04Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L1/00Brakes; Arrangements thereof
    • B62L1/02Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements
    • B62L1/06Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2201/00Springs used in cycle frames or parts thereof
    • B62K2201/02Rubber springs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 懸架装置100と制動装置とを備え、懸架装
置100は、車軸22と2個のL型部材21とからなる
偏心保持体10を備え、軸部23は車軸22の鉛直上方
にて弾性体41を介してハウジング31で支持されてお
り、懸架装置100は、前輪に対し、軸部23の軸回り
に軸部23と車軸22との軸間距離を半径とする揺動運
動を、制限された所定の揺動角の範囲内で可能にするよ
うになっており、制動装置は、リムの側面が半径方向に
広く形成されており、該側面は略鉛直となっている。 【効果】 制動時又は走行時において、前輪に、前及び
真下から加わる衝撃を緩和でき、走行性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、懸架装置と制動装置を
備えた自転車前輪制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は従来一般の懸架装置の作動原理
を示す図である。1は車体、2は車輪、3はコイルばね
である。この懸架装置では、車体1及び車輪2が矢印A
方向へ進行して路面の突起4を乗越える際に、コイルば
ね3が上下方向に縮むことによって車輪2を上方へ逃が
し車体1への衝撃を緩和するようになっている。
【0003】ところで、これまで、日常用の自転車に
は、次の(1)〜(3)のような理由から、上記のよう
な懸架装置は必ずしも必要ではないと考えられてきた。 (1)自転車は乗員がペダルを漕ぐものであるが、上記
のような懸架装置を採用すると、コイルばね3があるた
めに車体1が上下に振動することとなり、平坦な路面で
あっても乗員は力一杯漕ぐことができない。このような
現象は、「力が抜ける」と表現される。 (2)乗員の発揮する走行エネルギーの一部が、懸架装
置に起因する振動エネルギーに奪われてしまい、乗員の
疲れを増大させてしまう。 (3)日常用の自転車は、大きなスピードをだすもので
はないので、凹凸のある路面を走行しても、乗員の感じ
る衝撃は比較的小さく、懸架装置を設けるほどの必要性
に乏しい。従って、上記のような懸架装置は、野山を駆
回るのに趣味的に使用される「マウンテンバイク」と称
する自転車であって主にダウンヒルと呼ばれる急斜面下
降用の自転車に設けられているにすぎない。
【0004】一方、航空機や自動車では、制動時におけ
る車輪のロックを防止するために、アンチスキッド装置
が設けられている。これは、制動時に車輪がロックする
と、制動距離が大きくなるだけでなく、制御不能になっ
て車体が乗員の意思とは全く別の方向に動く危険がある
からである。このような制動時における車輪のロックを
防止するための装置は、自転車にも必要であると考えら
れるが、現在において適当な装置は提案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】近年、自転車の世界
もスピードアップの波が押し寄せている。これは日常用
の自転車においても例外ではない。即ち、超軽量の車体
や細くて高圧のタイヤの開発、多段変速機の進歩などに
より、自転車においても小型オートバイ並みのスピード
が可能になってきている。このようなスピードアップの
図られた自転車では、凹凸のある路面を走行する際に乗
員の感じる衝撃は大きなものとなるが、乗員はそのよう
な衝撃に耐えているのが現状である。従って、自転車に
おいても、懸架装置を設けることが強く要望されるよう
になってきている。
【0006】しかし、図25に示すような懸架装置をそ
のまま採用すると、前述した(1)、(2)のような問
題がある。また、保守、点検が面倒であるという問題も
ある。更に、次のような問題もある。即ち、自動車技術
会の1975年度春季学術講演会で本発明者の一人が報
告したように、車輪2が突起4を乗越えようとする時、
車輪2に対しては、真下からの衝撃だけでなく、車輪2
を後方へ動かそうとする前からの衝撃も加わるが、図2
2に示す懸架装置では、真下からの衝撃を緩和できるだ
けであって前からの衝撃を緩和することはできず、従っ
て、衝撃の緩衝効果が充分ではない。
【0007】一方、自転車のスピードアップが図られる
に伴なって制動時に車輪がロックすることによる危険は
増大する。このため、自転車においても、ロックを防止
する手段を講じることが強く要望されてきている。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上述したような問題点を解消
し且つ要望を満足させるためになされたものであり、主
として次の(A)〜(E)の条件を満たすことのできる
自転車前輪制御機構を提供することを目的とする。 (A)路面の突起を乗越える際において、真下からの衝
撃だけでなく、前からの衝撃も緩和することができる。 (B)平坦な路面において、車体が上下動することはな
く、乗員は力一杯漕ぐことができる。 (C)乗員の発揮する走行エネルギーの一部が懸架装置
に奪われることが殆んどない。 (D)制動時における車輪のロックを防止できる。 (E)構造が簡単であり、特別な保守、点検を必要とし
ない。
【0009】
【目的を達成するための手段】本発明の自転車前輪制御
機構は、自転車のフロントフォークに取付けられて前輪
を支持する懸架装置と、その前輪を制動する制動装置と
を備えた自転車前輪制御機構であって、懸架装置は、軸
方向中央部の偏心軸とその両端にあって偏心軸と平行な
支持軸とを有してなるクランク軸構造の偏心保持体を備
えてなり、偏心保持体は、偏心軸が前輪の車軸と一致
し、支持軸が偏心軸の鉛直上方にて弾性体を介在させて
フロントフォークに支持されており、偏心保持体には、
支持軸を鉛直上方に支持するとともに支持軸回りの揺動
運動に復元力を与えるための弾性力が上記弾性体により
作用するようになっており、上記弾性体の弾性力は軸方
向に抑制されており、懸架装置は、前輪に対し、支持軸
と偏心軸との軸間距離を半径とする揺動運動を制限され
た所定の揺動角の範囲内で可能にするようになってお
り、制動装置は、前輪に設けられた制動面をフロントフ
ォークに固定された制動部材により軸方向に押圧して制
動を行なうものであり、制動面が、前輪が上記揺動運動
を行なっても常に制動部材に対して軸方向に対向する部
分があるような半径方向の広さを有するものであり、且
つ鉛直面に対して、平行であり又は+10°から−10
°の範囲で傾斜していることを特徴としている。
【0010】
【作用】図1は本発明の自転車前輪制御機構の懸架装置
の作動原理を示す図である。10は懸架装置を構成する
偏心保持体を示し、11は偏心軸、12は支持軸、13
はフォークである。図1に示すように、車輪2が突起4
を乗越える際においては、車輪2に前から加わる衝撃に
より、支持軸12とフォーク13との間にある弾性体が
捩れながら、車輪2は、偏心軸11と支持軸12との軸
間距離を半径とし支持軸12を中心として後回り(矢印
B方向)に揺動する。これにより、車輪2に前から加わ
る衝撃は緩和される。しかも、車輪2は後回りに揺動す
ることによって上方へも移動しているので、車輪2に真
下から加わる衝撃も緩和される。即ち、路面の突起4を
乗越える際において、真下からの衝撃だけでなく前から
の衝撃も緩和され、緩衝効果は充分発揮されることとな
る。更に、支持軸12とフォーク13との間にある弾性
体の弾性力は軸方向に抑制されているので、車輪2が左
右に蛇行する際の安定性が向上する。
【0011】図1の左右両側の状態に示すように、支持
軸12は弾性体により偏心軸11の鉛直上方にてフォー
ク13に支持されている。即ち、通常の状態において
は、偏心保持体10は上下方向に立っている。このた
め、平坦な路面において、乗員がペダルを力一杯漕いで
も車体1に上下動は殆んど生じない。
【0012】突起4を乗越える際、車輪2は前後方向に
動く。このため、車輪2が揺動して弾性体に蓄えられた
エネルギーは、再び車輪2の回転に戻されることとな
る。従って、走行エネルギーの損失は大幅に減少する。
【0013】制動部材により制動面を挾圧して制動をか
ける際において、車輪2は上述のように揺動する。この
ため、制動面は制動部材に対して半径方向に移動しなが
ら制動部材により押圧されることとなり、車輪2のロッ
クは防止される。なお、制動面は略鉛直の状態にあるの
で、制動の際に制動部材が余分の動きをすることはな
い。従って、制動は良好に行なわれることとなる。
【0014】懸架装置は偏心保持体を備えてなり、制動
装置は制動面を半径方向に広くしているだけであるの
で、本発明の自転車前輪制御機構は構造が簡単であり、
保守、点検が容易である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。 (第1実施例)図2は本発明の第1実施例による自転車
前輪制御機構を備えた自転車を示す全体側面略図であ
る。100はフロントフォーク5に取付けられて前輪6
を支持する懸架装置、200は前輪6を制動する制動装
置である。
【0016】図3は図2の懸架装置100の拡大図、図
4は図3のIV−IV断面図、図5は図4のV矢視図であ
る。この懸架装置100は偏心保持体10を備えてなる
ものであり、偏心保持体10は2個のL型部材21と中
空の車軸(偏心軸)22とで構成されている。車軸22
には前輪6のハブ6aがボールベアリング(図示せず)
を介して支持されており、前輪6は車軸22に対して軸
回り(図5の矢印C方向)に回転自在となっている。L
型部材21は軸部(支持軸)23と平板状のアーム24
とからなっている。アーム24の下端には溝24aが形
成されており、車軸22はその両端が溝24aに嵌合固
定されている。なお、車軸22と軸部23とは平行とな
っており、アーム24は軸部23に対して直角となって
いる。ハブ6aはカム軸6bと調節ナット6cとにより
アーム24にしっかりと取付けられている。
【0017】一方、フロントフォーク5の先端にはハウ
ジング31が形成されており、ハウジング31内には弾
性体41及びL型部材21の軸部23が支持されてい
る。図6はその支持構造を示す分解斜視図である。ハウ
ジング31は軸方向(図4の左右方向)に抜けた円筒状
に形成されており、すり割り32を有し締付け可能とな
っている。この締付けは、すり割り32を挾んでハウジ
ング31の外面に形成されたボス部32a、32bを六
角穴付きボルト32cで締めることにより行なわれるよ
うになっている。
【0018】弾性体41は、円筒状のものであり、ゴム
からなる厚肉の本体41aと、本体41aの両面に固着
された薄肉で金属製の外面部材41b及び内面部材41
cとからなっている。本体41aは所定の角度範囲内で
の捩れを許容するものである。軸部23は弾性体41の
孔41dに嵌挿されており、キー42により弾性体41
に対して軸回りに回転不能となっている。一方、弾性体
41は、ハウジング31をすり割り32によって締付け
ることにより、ハウジング31に対して回転不能即ち軸
回りに回転不能となっている。なお、キー42は平板状
のものであり、内面部材41cの内面にはキー42が嵌
合する溝43aが形成されており、軸部23の外面には
キー42が嵌合する溝43bが形成されている。
【0019】44は孔41dに嵌挿される円柱部44a
を有する蓋である。蓋44は、円柱部44aが孔41d
にL型部材21とは反対側から嵌挿され、軸部23にボ
ルト45により固定されている。即ち、L型部材21は
蓋44及び六角穴付きボルト45により弾性体41に対
して軸方向移動不能に固定されている。また、本体44
aにはキー42の基部42bが嵌合する溝43bが形成
されており、蓋44はキー42により弾性体41に対し
て軸回りに回転不能となっている。L型部材21は、ハ
ウジング31による弾性体41の固定状態を軸回りに調
節することにより、アーム24が鉛直に立った状態でハ
ウジング31に支持されている。即ち、軸部23は車軸
22の鉛直上方に位置している。48は車軸22とは反
対側からハウジング31を塞ぐカバーである。
【0020】また、ハウジング31のL型部材21側に
は板状のストッパ部31aが設けられている。ストッパ
部31aはアーム24の揺動運動を所定の範囲X(図
6)に制限するものである。ストッパ部31aの、アー
ム24と衝突する側には、ゴム板31bが設けられてお
り、また、アーム24の、ゴム板31bと衝突する部分
24bは、丸味を帯びて形成されている。
【0021】上記構成の懸架装置100において、L型
部材21をハウジング31に支持させる組立は次のよう
に行なう。まず、すり割り32を緩めた状態でハウジン
グ31内に弾性体41を収納させ、すり割り32を締め
て固定する。軸部23の溝43bにキー42を嵌合さ
せ、この軸部23を、キー42を溝43aに嵌合させな
がら孔41dに嵌挿させる。そして、蓋44をボルト4
5により軸部23に固定する。
【0022】アーム24の、弾性体41の本体41aに
接する部分には、突部24cが形成されており、一方、
蓋44の蓋部44bの、本体41aに接する部分には、
突部44cが形成されている。このため、上記のように
組立ると、弾性体41の本体41aはアーム24と蓋4
4とにより軸方向に圧縮される。即ち、弾性体41の弾
性力は軸方向に抑制されることとなる。
【0023】上記構成の懸架装置100では、自転車が
平坦な路面を走行している際には、前輪6に対して真下
からも前からも衝撃がないため、L型部材21はアーム
24が鉛直に立ったままの状態を維持する。即ち、懸架
装置100は平坦な路面を走行する際には衝撃緩和作用
を発揮しない。従って、乗員がペダルを力一杯漕いでも
車体が上下動することは殆んどなく、乗員が力を充分発
揮することが可能となる。
【0024】一方、自転車が路面の突起4(図1)を乗
越える際には、前輪6には真下からも前からも衝撃が加
わる。前輪6は、前からの衝撃を受けると、弾性体41
の本体41aを捩りながら、軸部23と車軸22との軸
間距離Yを半径とし軸部23を中心として図7に示すよ
うに後回り(矢印B方向)に所定の角度だけ揺動する。
このように揺動することにより、前からの衝撃は後方へ
逃がされる。しかも、前輪6は上記のように揺動するこ
とにより、上方へも移動しているので、真下からの衝撃
は上方へ逃がされる。このように懸架装置100によれ
ば、前輪6が路面の突起4を乗越える際において、前輪
6に加わる真下からの衝撃及び前からの衝撃が共に充分
緩和される。
【0025】また、路面を走行する際に危険を避けるた
め急激なハンドル操作を行なうと、前輪6には前からの
衝撃が少し加わるが、この際にも前輪6は上記のように
揺動し、前からの衝撃は後方へ逃がされる。しかも、弾
性体41の弾性力は軸方向に抑制されているので、前輪
6が左右に蛇行する際の安定性が向上する。従って、ハ
ンドル操作時の前からの衝撃も緩和され、ハンドル操作
が軽快となり、走行性が向上する。
【0026】図8ないし図12は走行性が向上したこと
を示すための図である。図8は走行した路面の形状を示
す。図9及び図10は本実施例の懸架装置100を装備
していない自転車で走行した場合の結果を示し、図11
及び図12は本実施例の自転車で走行した場合の結果を
示す。なお、図9及び図11は、乗り心地の良さを表す
「ばね上加速度」を示し、図10及び図12は、フロン
トフォークに加わる力を表す「曲げ応力」を示す。本実
施例の場合の方が、いずれも小さい値を示しており、走
行性の良いことがわかる。
【0027】また、前輪6が突起4を乗越える際、前輪
6は上記のように揺動して後方へ移動した後、弾性体4
1の捩れの反動により反対方向へ揺動して前方へ戻る。
このため、前輪6が揺動して弾性体41に蓄えられたエ
ネルギーは再び前輪6の回転に戻されることとなる。従
って、走行エネルギーの損失は大幅に減少することとな
る。
【0028】一方、前輪6があまりに大きく揺動する
と、前輪6の上方への移動が大きくなるために前輪6が
フロントフォーク5のクラウン(図示せず)を突き上げ
る恐れがある。しかし、懸架装置100では、ハウジン
グ31にストッパ部31aが設けられているため、前輪
6が上記のように後回りや前回りに揺動する際に大きく
揺動しても、L型部材21のアーム24がストッパ部3
1aのゴム板31bに衝突して上記回動が範囲X(図
6)内に制御される。一方、範囲Xは、アーム24がス
トッパ部31aに衝突する所まで揺動しても前輪6がク
ラウンに衝突しない大きさに設定されている。従って、
懸架装置100によれば、前輪6が突起4を乗越える際
に、前輪6がクラウンを突き上げることはない。しか
も、アーム24とストッパ部31aとの衝突による衝撃
は、ゴム板31bとアーム24の丸味を帯びた部分24
bとにより緩和されるので、乗り心地の良さは維持され
る。
【0029】図13及び図14は制動装置200を示す
図であり、図13は部分断面正面図、図14は側面図で
ある。この制動装置200は、タイヤ61の内周に設け
られたリム62の側面(制動面)62aをブレーキシュ
ー(制動部材)63により挾圧することにより、制動を
行なうようになっている。ところで、前輪6に制動をか
けると、突起4を乗越える際と同様に前輪6に前からの
衝撃が加わる。しかし、この衝撃は、前輪6が突起4を
乗越える際と同様に揺動することによって後方へ逃がさ
れる。そして、制動装置200において、リム62の側
面62aは、前輪6が上記のように揺動してブレーキシ
ュー63に対して相対的に半径方向に移動しても、常に
ブレーキシュー63に対して軸方向に対向する部分があ
るような半径方向の広さZ1(図14)を有するよう設
定されている。しかも、側面62aは図13に示すよう
に鉛直面となっている。
【0030】上記構成の制動装置200によれば、制動
をかける際において、前輪6が上記のように揺動するた
め、リム62の側面62aはブレーキシュー63に対し
て半径方向に移動しながらブレーキシュー63により押
圧される。このため、前輪6のロックは防止される。こ
のとき、リム62の側面62aは上記のように半径方向
に広く形成されているので、リム62の側面62aはブ
レーキシュー63により確実に挾圧される。しかも、側
面62aは鉛直面となっているので、ブレーキシュー6
3等に余分な動きは生じない。従って、制動は良好に行
なわれる。なお、図15は、制動面が鉛直に対して大き
く傾斜しているために制動部材に制動の際に余分な動き
が生じた場合を示す。なお、側面62aは、鉛直に対し
て+10°〜−10°の範囲であれば傾斜していてもよ
いが、その場合は、2〜3°程度が好ましい。
【0031】上記構成の懸架装置100は偏心保持体1
0を備えてなり、制動装置200はリム62の側面62
aを半径方向に広くしているだけである。従って、本実
施例の自転車前輪制御機構は構成が簡単であり、保守、
点検が容易である。
【0032】(第2実施例)本実施例の懸架装置は、図
16に示すように、フランジ部410aを有する弾性体
41を用いたものである。この実施例によれば、フラン
ジ部410aも軸方向に挾まれているため、弾性体41
の弾性力は軸方向により確実に抑制されることとなる。
【0033】(第3実施例)本実施例の懸架装置では、
図17及び図17のXVIII−XVIII断面図である図18
に示すように、本体41aのみからなる弾性体41を用
いている。弾性体41は、外面の凸部141aをハウジ
ング31の内面の凹部131aに嵌合させることにより
ハウジング31に対して軸回りに回転不能に固定されて
おり、且つ内面の凸部141bを軸部23の外面の凹部
123aに嵌合させることにより軸部23に対して軸回
りに回転不能に固定されている。124cはリング体で
あり、第1実施例の突部24cがアーム24とは別部材
として構成されたものである。
【0034】上記構成の懸架装置では、ハウジング31
に弾性体41及びL型部材21を支持するのに、単なる
円筒状のハウジング31を用い、弾性体41も本体41
aのみからなるものを用い、更に、第1実施例のキー4
2が不要であるので、第1実施例の懸架装置に比して構
成が非常に簡単であり、安価であるという利点がある。
なお、懸架装置としての基本的な作用効果は第1実施例
の懸架装置と同じである。
【0035】(第4実施例)本実施例の懸架装置では、
図19に示すように、本体41a及び外面部材41bか
らなる弾性体41を用いている。弾性体41は、ハウジ
ング31の開口を部分131のように絞り加工すること
により、外面部材41bのフランジ410bとの間に軸
方向に挾まれており、これにより弾性力が軸方向に抑制
されている。
【0036】(第5実施例)本実施例の懸架装置では、
図20に示すように、アーム24の上端部に、本体41
aのみからなる弾性体41がアーム24に対して軸回り
に回転不能に内蔵されている。アーム24は、弾性体4
1を軸方向に貫通した軸部23(ボルト90及び突部9
1)によりフロントフォーク5に片持ち構造で固定支持
されている。弾性体41は、フロントフォーク5とカバ
ー48とにより第3実施例と同じリング体124cを介
して軸方向に挾まれており、これにより弾性力が軸方向
に抑制されている。図21は図20のXXI矢視図であ
る。ストッパ部31a及びゴム板31bは、フロントフ
ォーク5の先端に、第1実施例と同様に設けられてい
る。
【0037】(第6実施例)本実施例の懸架装置では、
図22に示すように、アーム24の上端部に、本体41
aのみからなる弾性体41がアーム24に対して軸回り
に回転不能に内蔵されている。フロントフォーク5の先
端にはアーム24の上端部を収容する下に開いた二股状
のハウジング31が形成されている。アーム24は、弾
性体41を軸方向に貫通した軸部23によりハウジング
31の軸方向両側面に両持ち構造で固定支持されてい
る。弾性体41は、ハウジング31を軸方向両側から締
付けることにより、弾性力が軸方向に抑制されている。
図23は図22のXXIII 矢視図である。ストッパ部3
1a及びゴム板31bは、フロントフォーク5の先端
に、第1実施例と同様に設けられている。
【0038】(第7実施例)本実施例の懸架装置では、
図24に示すように、本体41aのみからなる弾性体4
1がフロントフォーク5の先端に内蔵されている。アー
ム24の上端は二股124となっている。アーム24
は、二股124により弾性体41を軸方向に挾み且つ軸
部23を二股124及び弾性体41に貫通させることに
より、フロントフォーク5に固定支持されている。弾性
体41は、アーム24の二股124を軸方向両側から締
付けることにより、弾性力が軸方向に抑制されている。
【0039】なお、上記各実施例については、次のよう
な技術的要素を付加してもよい。 (1)弾性体として、適切なばね特性のものを用いる。
弾性体のばね特性は乗心地を左右するものであるから、
自転車の走行条件に応じて適切なばね特性を持たせるの
が望ましい。例えば、最初は柔かく、次第に硬さが急増
するようなばね特性でもよい。
【0040】(2)偏心保持体の静止状態の位置を、鉛
直より少し後に傾けて設定すると、懸架装置は作動し易
くなり、弾性体が柔かくなったような効果が生じる。し
かし、力一杯漕いだ場合に上下動が生じ易くなる。偏心
保持体の静止状態での傾き角は、図18に示すスプライ
ンにより調節してもよい。
【0041】(3)周知のように、オイルダンパや摩擦
力などの減衰力を作用させて、懸架装置の性能を改善す
ることができる。
【0042】(4)リムに窪みを設けるなどして、タイ
ヤに空気を入れ易くできる。例えば、700Cサイズの
チューブラー・リムにおいては、リムの高さが大きい
と、リムからのバルブの突き出し寸法が小さくなり、空
気を入れにくくなるが、上記のようにして対応できる。
【0043】(5)急制動時、フロントフォークの沈み
込みが大きいと、後輪にかかる荷重が減少して、ロック
し易くなる。これを防止するには、前輪への荷重移動を
抑制するか、後輪側のブレーキシューの摩擦係数を小さ
くするなどの公知の制動力調整の対策を講じればよい。
【0044】(6)アーム24等の形状は、軽量化等を
図るため、デザイン変更可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の自転車前輪制御機
構によれば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1記載の自転車前輪制御機構によれば、次
のような効果を奏する。
【0046】前輪6が路面の突起4を乗越える際にお
いて、前輪6を、偏心保持体10の作用により、後回り
に回動させ、しかも上方へも移動させることができる。
従って、前輪6に加わる真下からの衝撃だけでなく前か
らの衝撃も緩和して、緩衝効果を充分発揮することがで
きる。また、急激なハンドル操作時に前輪6に加わる前
からの衝撃も緩和でき、更には、前輪6が左右に蛇行す
る際の安定性を向上できるので、操作性も向上させるこ
とができる。
【0047】通常の状態においては、偏心保持体10
を上下方向に立った状態で維持できる。従って、平坦な
路面において、乗員がペダルを力一杯漕いでも車体に上
下動が殆んど生じることはなく、乗員は力一杯漕ぐこと
ができる。
【0048】前輪6は、突起4を乗越える際、前後方
向に移動するようになっている。従って、前輪6が揺動
して弾性体41に蓄えられたエネルギーを再び前輪6の
回転に戻して、走行エネルギーの損失を大幅に減少させ
ることができる。
【0049】制動面は制動部材に対して半径方向に移
動しながら制動部材により押圧されるようになってい
る。従って、実験では前輪6のロックが生じることはな
かった。しかも、制動時において制動部材に余分な動き
は生じないので、制動を良好に行なうことができる。
【0050】懸架装置は偏心保持体を備えてなり、制
動装置は制動面を半径方向に広くしているだけであるの
で、本発明の自転車前輪制御機構は構造が簡単であり、
保守、点検が容易である。
【0051】(2)請求項2記載の自転車前輪制御機構
によれば、構成を簡単なものにできる。
【0052】(3)請求項3、4、8、10、又は12
に記載の自転車前輪制御機構によれば、組立構造を簡単
なものにできる。
【0053】(4)請求項5、9、11、又は13に記
載の自転車前輪制御機構によれば、組立部材を用いるの
で、確実に弾性力を抑制できる。
【0054】(5)請求項6記載の自転車前輪制御機構
によれば、フランジ部も挾むので、より確実に弾性力を
抑制できる。
【0055】(6)請求項7記載の自転車前輪制御機構
によれば、弾性力を抑制するための部材を少なくでき
る。
【0056】(7)請求項14記載の自転車前輪制御機
構によれば、制動装置の構成を簡単なものにできる。
【0057】(8)請求項15記載の自転車前輪制御機
構によれば、フロントフォークのクラウンに前輪が衝突
する衝撃を回避できる。
【0058】(9)請求項16記載の自転車前輪制御機
構によれば、簡単な構成で且つ衝撃がないように、揺動
運動を制限できる。
【0059】(10)請求項17記載の自転車前輪制御
機構によれば、簡単な構成で且つより衝撃がないよう
に、揺動運動を制限できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自転車前輪制御機構の懸架装置の作
動原理を示す図である。
【図2】 本発明の第1実施例による自転車前輪制御機
構を備えた自転車を示す全体側面略図である。
【図3】 図2の懸架装置の拡大図である。
【図4】 図3のIV−IV断面図である。
【図5】 図4のV矢視図である。
【図6】 第1実施例の弾性体及びL型部材をハウジン
グで支持する構造を示す分解斜視図である。
【図7】 第1実施例の懸架装置の一作動状態を示す拡
大側面図である。
【図8】 第1実施例の懸架装置をテストした路面の形
状を示す断面図である。
【図9】 第1実施例の懸架装置を装備していない自転
車で走行した場合のテスト結果を示す図であり、「ばね
上加速度」を示している。
【図10】 第1実施例の懸架装置を装備していない自
転車で走行した場合のテスト結果を示す図であり、「曲
げ応力」を示している。
【図11】 第1実施例の懸架装置を装備した自転車で
走行した場合のテスト結果を示す図であり、「ばね上加
速度」を示している。
【図12】 第1実施例の懸架装置を装備した自転車で
走行した場合のテスト結果を示す図であり、「曲げ応
力」を示している。
【図13】 第1実施例の制動装置を示す部分断面正面
図である。
【図14】 第1実施例の制動装置を示す側面図であ
る。
【図15】 第1実施例の制動装置の比較例を示す部分
断面正面図である。
【図16】 第2実施例の懸架装置を示す図であり、図
4に相当する断面部分図である。
【図17】 第3実施例の懸架装置を示す図であり、図
4に相当する断面部分図である。
【図18】 図17のXVIII−XVIII断面図である。
【図19】 第4実施例の懸架装置を示す図であり、図
4に相当する断面部分図である。
【図20】 第5実施例の懸架装置を示す図であり、図
4に相当する断面部分図である。
【図21】 図20のXXI矢視図である。
【図22】 第6実施例の懸架装置を示す図であり、図
4に相当する断面部分図である。
【図23】 図22のXXIII 矢視図である。
【図24】 第7実施例の懸架装置を示す図であり、図
4に相当する断面部分図である。
【図25】 従来一般の懸架装置の作動原理を示す図で
ある。
【符号の説明】
5 フロントフォーク 6 前輪 10 偏心保持体 11 偏心軸 12 支持軸 41 弾性体 62a 側面(制動面) 63 ブレーキシュー(制動部材) 100 懸架装置 200 制動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 593173334 菅野 昭 京都府京都市伏見区桃山町泰長老24番地の 18 (72)発明者 本部 ▲廣▼哲 京都府京都市伏見区桃山筒井伊賀西町21番 地 (72)発明者 ▲吉▼岡 紘二 奈良県奈良市西大寺南町1番19−506号 (72)発明者 喜多 正信 奈良県大和郡山市塩町7番地 (72)発明者 菅野 昭 京都府京都市伏見区桃山町泰長老24番地の 18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車のフロントフォークに取付けられて
    前輪を支持する懸架装置と、その前輪を制動する制動装
    置とを備えた自転車前輪制御機構であって、 懸架装置は、軸方向中央部の偏心軸とその両端にあって
    偏心軸と平行な支持軸とを有してなるクランク軸構造の
    偏心保持体を備えてなり、偏心保持体は、偏心軸が前輪
    の車軸と一致し、支持軸が偏心軸の鉛直上方にて弾性体
    を介在させてフロントフォークに支持されており、偏心
    保持体には、支持軸を鉛直上方に支持するとともに支持
    軸回りの揺動運動に復元力を与えるための弾性力が上記
    弾性体により作用するようになっており、上記弾性体の
    弾性力は軸方向に抑制されており、懸架装置は、前輪に
    対し、支持軸と偏心軸との軸間距離を半径とする揺動運
    動を制限された所定の揺動角の範囲内で可能にするよう
    になっており、 制動装置は、前輪に設けられた制動面をフロントフォー
    クに固定された制動部材により軸方向に押圧して制動を
    行なうものであり、制動面が、前輪が上記揺動運動を行
    なっても常に制動部材に対して軸方向に対向する部分が
    あるような半径方向の広さを有するものであり、且つ鉛
    直面に対して、平行であり又は+10°から−10°の
    範囲で傾斜していることを特徴とする自転車前輪制御機
    構。
  2. 【請求項2】偏心保持体は、偏心軸を構成する棒体と、
    支持軸を構成する2個のL型部材とからなり、L型部材
    は、棒体と平行な軸部と、棒体と直角なアームとからな
    り、棒体はその両端にてアーム下端の溝に嵌合固定され
    ており、偏心保持体はL型部材の軸部にてフロントフォ
    ークに支持されている請求項1記載の自転車前輪制御機
    構。
  3. 【請求項3】フロントフォークの先端には軸方向に抜け
    た筒状のハウジングが形成されており、L型部材の軸部
    はハウジング内に筒状の弾性体を介して保持されてお
    り、ハウジングはすり割りを有し締付け可能に形成され
    ており、弾性体は、ハウジングを締付けることによりハ
    ウジングに対して回り止めされており、且つ軸部との間
    にキーを差込むことにより軸部に対して回り止めされて
    いる請求項2記載の自転車前輪制御機構。
  4. 【請求項4】フロントフォークの先端には軸方向に抜け
    た筒状のハウジングが形成されており、L型部材の軸部
    はハウジング内に筒状の弾性体を介して保持されてお
    り、弾性体は、外周面に形成した凹凸部をハウジング内
    周面に形成した凹凸部に嵌合させることによりハウジン
    グに対して回り止めされており、且つ内周面に形成した
    凹凸部を軸部外周面に形成した凹凸部に嵌合させること
    により軸部に対して回り止めされている請求項2記載の
    自転車前輪制御機構。
  5. 【請求項5】弾性体は、L型部材のアームと蓋部材とで
    軸方向に挾まれることにより、弾性力が軸方向に抑制さ
    れている請求項3又は4に記載の自転車前輪制御機構。
  6. 【請求項6】弾性体はフランジ部を有しており、該フラ
    ンジ部も軸方向に挾まれている請求項5記載の自転車前
    輪制御機構。
  7. 【請求項7】弾性体は、L型部材とは反対側のハウジン
    グの開口端を絞り加工することにより、軸方向に圧縮さ
    れ、弾性力が軸方向に抑制されている請求項3又は4に
    記載の自転車前輪制御機構。
  8. 【請求項8】偏心保持体は、偏心軸を構成する棒体と、
    棒体の両端にて棒体と直角なアームと、アーム上端部に
    あって支持軸を構成する軸体とからなり、棒体はその両
    端にてアーム下端の溝に嵌合固定されており、アームの
    上端部には弾性体がアームに対して軸回りに回転不能に
    内蔵されており、アームは、弾性体を軸方向に貫通した
    軸体によりフロントフォークに片持ち構造で固定支持さ
    れており、弾性体は軸体に対して軸回りに回転不能とな
    っている請求項1記載の自転車前輪制御機構。
  9. 【請求項9】弾性体は、フロントフォークと蓋部材とで
    軸方向に挾まれることにより、弾性力が軸方向に抑制さ
    れている請求項8記載の自転車前輪制御機構。
  10. 【請求項10】偏心保持体は、偏心軸を構成する棒体
    と、棒体の両端にて棒体と直角なアームと、アーム上端
    部にあって支持軸を構成する軸体とからなり、棒体はそ
    の両端にてアーム下端の溝に嵌合固定されており、アー
    ムの上端部には弾性体がアームに対して軸回りに回転不
    能に内蔵されており、フロントフォークの先端にはアー
    ムの上端部を収容する下に開いた二股状のハウジングが
    形成されており、アームは、弾性体を軸方向に貫通した
    軸体によりハウジングの軸方向両側面に両持ち構造で固
    定支持されており、弾性体は軸体に対して軸回りに回転
    不能となっている請求項1記載の自転車前輪制御機構。
  11. 【請求項11】弾性体は、ハウジングを軸方向両側から
    締付けることにより、弾性力が軸方向に抑制されている
    請求項10記載の自転車前輪制御機構。
  12. 【請求項12】弾性体はフロントフォークの先端に内蔵
    されており、偏心保持体は、偏心軸を構成する棒体と、
    棒体の両端にて棒体と直角なアームと、アーム上端部に
    あって支持軸を構成する軸体とからなり、アームの上端
    は二股となっており、アームは、アームの二股により弾
    性体を軸方向に挾み且つ軸体を二股及び弾性体に貫通さ
    せることにより、フロントフォークに固定支持されてい
    る請求項1記載の自転車前輪制御機構。
  13. 【請求項13】弾性体は、アームの二股を軸方向両側か
    ら締付けることにより、弾性力が軸方向に抑制されてい
    る請求項12記載の自転車前輪制御機構。
  14. 【請求項14】制動面はリムの側面であり、制動部材は
    ブレーキシューである請求項1記載の自転車前輪制御機
    構。
  15. 【請求項15】揺動運動が制限される所定の揺動角の範
    囲は、フロントフォークのクラウンを前輪が突き上げな
    い範囲である請求項1記載の自転車前輪制御機構。
  16. 【請求項16】揺動運動を制限するものとして、偏心保
    持体のアームが衝突するストッパ部をフロントフォーク
    の先端に設け、更に、ストッパ部の衝突する側にゴム部
    材を設けた請求項2記載の自転車前輪制御機構。
  17. 【請求項17】アームの、ストッパ部に衝突する部分
    に、丸味を帯びさせた請求項16記載の自転車前輪制御
    機構。
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