JPH0779923A - 照明角度設定式の非接触スペキュラーマイクロスコープ - Google Patents

照明角度設定式の非接触スペキュラーマイクロスコープ

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JPH0779923A
JPH0779923A JP5253685A JP25368593A JPH0779923A JP H0779923 A JPH0779923 A JP H0779923A JP 5253685 A JP5253685 A JP 5253685A JP 25368593 A JP25368593 A JP 25368593A JP H0779923 A JPH0779923 A JP H0779923A
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JP
Japan
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optical system
light
illumination
endothelial cells
corneal endothelial
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JP5253685A
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English (en)
Inventor
Mikio Futaki
幹夫 二木
Shigeo Kanazawa
重雄 金沢
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Seed Co Ltd
Original Assignee
Seed Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的] ヒトの眼球の角膜内皮細胞を観察するスペキ
ュラ−マイクロスコ−プであって、角膜内皮細胞からの
反射光を選択的に受光できる構成を備えることにより、
迅速に確実に、角膜内皮細胞を観察し、記録できる、照
明角度設定式のスペキュラ−マイクロスコ−プを提供す
る。 [構成] 角膜内皮細胞を照明する照明光学系の光軸
と、角膜内皮細胞からの反射光を受光する観察光学系の
光軸とがなす照明角度を、角膜内皮細胞からの反射光を
選択的に受光できる角度範囲に構成することにより、上
記の目的を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】スペキュラ−マイクロスコ−プ
は、近年、ヒトの眼球の角膜内皮細胞を観察及び撮影す
ることが、コンタクトレンズ装用による角膜上皮細胞及
び内皮細胞に及ぼす影響や、硝子体手術、白内障手術、
眼内レンズ挿入術等の眼科手術による侵襲に関して重要
な指標と着目されるに至って、ますます重要な観察装置
として注目されている。本発明は、可視光照明装置の照
明光学系対物レンズの光軸と、眼球からの反射光を受光
する観察光学系対物レンズの光軸とのなす照明角度を、
角膜内皮細胞からの反射光を選択的に受光するのに適し
た角度範囲に設定することにより、角膜内皮細胞の拡大
された明瞭な反射像を得る構成を有する、照明角度設定
式の非接触スペキュラ−マイクロスコ−プを提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のスペキュラ−マイクロスコ−プに
おいては、照明光学系の光軸と、観察光学系の光軸との
なす照明角度は、45度未満の角度範囲におかれてお
り、そのため、角膜内皮細胞の反射像を観察するには、
試行の繰り返しにより行われている。また、観察光学系
の対物レンズ表面と、眼球の角膜表面との間の空間に、
角膜と同じ屈折率をもつ液体を介在させることにより、
角膜表面からの反射光の影響を抑える、接触式のスペキ
ュラ−マイクロスコ−プが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】角膜内皮細胞は、角膜
表面より0.5ミリメ−トルほど奥にあり、しかも、そ
の反射光の光度が角膜表面のそれに較べ百分の一程度に
過ぎないため、従来のスペキュラ−マイクロスコ−プで
は、角膜内皮細胞の反射像を観察するには困難が多いと
いう問題点があった。また、観察光学系の対物レンズ表
面と、眼球の角膜表面との間の空間に、角膜と同じ屈折
率をもつ液体を介在させるスペキュラ−マイクロスコ−
プは、安全性に問題があった。そのため、本発明者は、
試行を繰り返すことなく、かつ安全に角膜内皮細胞を観
察及び撮影するため、眼球を照明する照明光学系の対物
レンズの光軸と、該照明の眼球からの反射光を受光する
観察光学系の対物レンズの光軸とがなす照明角度と、上
記の反射像に及ぼす影響との関係に関して、精力的に探
索した。その結果、角膜内皮細胞からの反射光を選択的
に受光する角度範囲が存在する知見を得た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の知見を
基に、下記の手段により問題を解決した。照明光学系と
観察光学系とからなり、眼球からの反射光を該観察光学
系で受光する可視光照明装置を備え、該照明光学系対物
レンズの光軸と、該観察光学系対物レンズの光軸とのな
す照明角度が、眼球からの該反射光の内、角膜内皮細胞
からの反射光を選択的に受光する角度範囲に在るよう構
成した。上記の二光軸のなす照明角度を、50度乃至6
0度の角度範囲に設定した。
【0005】
【作用】図面を使用して、本発明の照明角度設定式の非
接触スペキュラ−マイクロスコ−プの照明角度が、反射
像に及ぼす作用を説明する。図1は、照明角度が55度
に設定された場合について、上面から見た光路説明図で
ある。図中Sは、図7中、照明装置7の照明光学系8か
らの平行光線からなる長方形状の照射面をもつ、スリッ
ト照明光束の中心部を示し、図中S1、S2は、該照明
光束の両側端を示す。S1とS2との間隔が照明光束の
照明幅に相当し、図中S、S1、S2の線上の矢印は、
図中Eの眼球の角膜表面Cと角膜内皮細胞ECへの照明
方向を示す。図中M2は、半球状の角膜表面Cの頂点
を、M1は、角膜表面Cとは僅か曲率の異なる半球状の
角膜内皮細胞ECの頂点を示し、図中Nは、眼球の光
軸、つまり角膜表面Cの頂点M1を貫く仮想の法線を示
す。図中Lは、スリット照明光束の中心部Sが、角膜内
皮細胞ECの頂点M1で反射され、角膜表面C上の点1
で僅かに外側に屈折した、反射光束の中心部を示し、同
様に、L1とL2は、該反射光束の側端を示す。図中R
は、スリット照明光束の中心部Sが、角膜表面C上の点
2で反射された、光より約百倍の反射光度を有する反射
光束の中心部を示し、同様に、R1とR2は、該反射光
束の側端を示す。
【0006】図1中、L1とL2に挟まれる反射像と、
R1とR2に挟まれる反射像とは、完全に分離されてい
る。図2は、このとき、図7中の接眼部14の視野に見
える角膜内皮細胞ECからの反射拡大像を示す。図2
中、実寸法20ミクロン程度の六角形状をなした多数の
角膜内皮細胞ECの拡大された反射像3が明瞭に広がっ
ている。
【0007】スリット照明光束には該側面S1とS2と
の間隔に相当する幅があり、また反射光束の中心部Lが
角膜表面C上の点1で受ける屈折角度は極めて僅かであ
り、かつ、半球面で反射されるため、該反射光束は図中
L1とL2の方向に示される様に、散光光束となる。こ
のため、スリット照明光束の中心部Sと眼球の光軸Nと
がなす角度と、反射光束の中心部Lと眼球の光軸Nとが
なす角度とは、本発明を構成するうえにには同一と見做
すことができる。本発明照明角度設定式の非接触スペキ
ュラ−マイクロスコ−プの照明装置の照明角度は、上記
二角度の和である。
【0008】図3は、照明角度が45度に設定された場
合、図4は、照明角度が65度に設定された場合につい
て、上面から見た光路説明図である。この場合にも、上
記の照明角度が55度のときと同様に、L1とL2に挟
まれる反射像と、R1とR2に挟まれる反射像とは、完
全に分離されていることが分かる。
【0009】両側側面L1とL2に挟まれる反射像と、
R1とR2に挟まれる反射像とが分離されるためには、
照明角度の設定角度の他に、ヒトの角膜表面の曲率半径
とに関係する。ヒトの角膜表面の曲率半径は、6.8乃
至8.4ミリメ−トルの範囲にあるのが大多数である。
上記の曲率半径の範囲ならば、上記作用の説明例の照明
角度の範囲で、上記双方の反射像は、互いに分離され
る。
【0010】図5は、照明角度が45度未満になってい
る、従来のスペキュラ−マイクロスコ−プの光路参照図
である。この場合には、L1とL2に挟まれる反射像
と、R1とR2に挟まれる反射像とが、相当部分にわた
りオ−バ−ラップしてくる。このため、従来のスペキュ
ラ−マイクロスコ−プの視野には、図6に示す様に、視
野の中央部に角膜内皮細胞ECの六角形状の反射像3は
見えるが、しかし、角膜表面Cからの強い反射光R1〜
R2による反射像4と5が、視野の相当部分を不明確に
し、また、該反射光Rによる散乱光が全体を不明瞭にす
る。図中6に示す黒い影は、観察光学系の光路に設けら
れた遮光板の影である。
【0011】
【実施例】図7は、照明角度を55度に設定した、本発
明照明角度設定式の非接触スペキュラ−マイクロスコ−
プの照明装置7の光路及び要部構成の配置図である。図
7で示す照明装置7は、照明光学系8と観察光学系12
とから構成される。照明光学系8は、光軸11Aに沿っ
て配列されたレンズ群からなる対物レンズ11と、ハロ
ゲンランプとキセノンランプ切換え式の可視光源9と、
可変スリット10から構成されている。図中11Aは、
対物レンズ11の光軸と、眼球Eに向かう延長線を示
す。観察光学系12は、光軸13Aに沿って配列された
レンズ群からなる対物レンズ13、ならびに、光軸13
Aに沿った反射光を反射するミラ−16と、それに対し
て位置付けたプリズム17、それに対して位置付けたビ
ームスプリッター18、遮光板20、それとビームスプ
リッター18の透過光に面して位置付けた接眼部14
と、ビームスプリッター18の反射光に面して位置付け
たカメラ15とから構成されている。図中13Aは、対
物レンズ13の光軸と、その延長線を示す。光軸11A
と光軸13Aとは、55度の角度をなして、図中、角膜
内皮細胞ECの頂点M1の近傍で交差している。図中1
9Aは、光軸11Aと光軸13Aと同一平面上にある、
該二光軸の中心軸を示す。図中では、上記の中心軸19
Aが、眼球Eの光軸Nに一致するように置かれている。
【0012】上記の照明装置7により、角膜内皮細胞E
Cを観察する場合は、照明光学系8の可視光源9からの
ハロゲンランプの定常光を用いる。該定常光は、可視光
源9から可変スリット10と対物レンズ11とにより、
長方形状の照射面をもつ平行光線からなる照明光束とな
り、光軸11Aを中心線として、角膜表面Cと角膜内皮
細胞ECとを照明する。観察光学系12の対物レンズ1
3には、角膜内皮細胞ECからの反射光が選択的に入射
する。該入射光は、光軸13Aに沿いミラ−16とプリ
ズム17で反射され、ビームスプリッター18を通り、
遮光板20で、散乱光が遮光されてから、接眼部14に
入る。このとき、接眼部14の視野には、図2に示され
ている角膜内皮細胞ECの拡大像が見える。写真撮影の
場合は、可視光源9を、キセノンランプのフラッシュ光
に切り換えることにより、カメラ15に、角膜内皮細胞
ECの拡大像が造影される。
【0013】本発明の照明角度設定式の非接触スペキュ
ラ−マイクロスコ−プにより、角膜内皮細胞ECを観
察、撮影する場合には、上記実施例の場合の様に、照明
装置の中心軸と、被検者の眼球の光軸とを一致させるこ
とが、より明瞭な角膜内皮細胞の反射像を得るために望
ましい。また、大多数の事例から得た知見では、照明角
度は50度乃至60度に設定することで、明瞭な角膜内
皮細胞の反射像が得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、照明装置の照明光学系の光軸
と、観察光学系の光軸とが成す照明角度を、角膜内皮細
胞からの反射光を選択的に受光し、明瞭な反射像が、確
実に容易に、観察、記録される角度範囲に設定された、
照明角度設定式の非接触スペキュラ−マイクロスコ−プ
を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】照明角度が55度に設定された本発明照明角度
設定式の非接触スペキュラ−マイクロスコ−プの照明装
置の照明光と反射光の光路説明図
【図2】照明装置の接眼部の視野に見える角膜内皮細胞
反射像の説明図
【図3】照明角度が45度に設定された照明装置の照明
光と反射光の光路説明図
【図4】照明角度が65度に設定された照明装置の照明
光と反射光の光路説明図
【図5】従来のスペキュラ−マイクロスコ−プの照明光
と反射光の光路参照図
【図6】従来のスペキュラ−マイクロスコ−プの照接眼
部の視野に見える反射像参照図
【図7】照明角度を55度に設定した本発明照明角度設
定式の非接触スペキュラ−マイクロスコ−プの照明装置
の光路及び要部構成上面図
【符号の説明】
E 眼球 EC 角膜内皮細胞 C 角膜表面 M1 角膜内皮細胞の頂点 M2 角膜表面の頂点 S 照明光の中心線 S1 照明光の端面 S2 照明光の端面 L 角膜内皮細胞からの反射光の中心線 L1 角膜内皮細胞からの反射光の端面 L2 角膜内皮細胞からの反射光の端面 R 角膜表面からの反射光の中心線 R1 角膜表面からの反射光の端面 R2 角膜表面からの反射光の端面 3 接眼部視野の角膜内皮細胞の反射像 8 照明光学系 11A 照明光学系の光軸 12 観察光学系 13A 照明光学系の光軸 19A 照明角度の中心軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトの眼球の角膜上皮細胞及び内皮細胞
    を観察し、撮影する非接触スペキュラ−マイクロスコ−
    プであって、 照明光学系と観察光学系とからなり、眼球からの反射光
    を該観察光学系で受光する可視光照明装置を備え、該照
    明光学系対物レンズの光軸と、該観察光学系対物レンズ
    の光軸とのなす照明角度が、眼球からの該反射光の内、
    角膜内皮細胞からの反射光を選択的に受光する角度範囲
    に在るよう構成されていることを特徴とする、照明角度
    設定式の非接触スペキュラ−マイクロスコ−プ
  2. 【請求項2】 上記二光軸のなす照明角度が、50度乃
    至60度の角度範囲に設定されている、請求項1に記載
    の照明角度設定式の非接触スペキュラ−マイクロスコ−
    プ。
JP5253685A 1993-09-17 1993-09-17 照明角度設定式の非接触スペキュラーマイクロスコープ Pending JPH0779923A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05146410A (ja) * 1991-11-29 1993-06-15 Topcon Corp 角膜内皮細胞観察撮影装置
JPH05212002A (ja) * 1992-02-07 1993-08-24 Topcon Corp 角膜内皮細胞観察撮影装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05146410A (ja) * 1991-11-29 1993-06-15 Topcon Corp 角膜内皮細胞観察撮影装置
JPH05212002A (ja) * 1992-02-07 1993-08-24 Topcon Corp 角膜内皮細胞観察撮影装置

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