JPH0776351A - パレット - Google Patents

パレット

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JPH0776351A
JPH0776351A JP25012393A JP25012393A JPH0776351A JP H0776351 A JPH0776351 A JP H0776351A JP 25012393 A JP25012393 A JP 25012393A JP 25012393 A JP25012393 A JP 25012393A JP H0776351 A JPH0776351 A JP H0776351A
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JP
Japan
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conical
plate
pallet
plates
block
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JP25012393A
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English (en)
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Akira Kitatani
明 北谷
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TAKEUCHI PLAST KK
Original Assignee
TAKEUCHI PLAST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな金型や成形機を必要とせずに製造する
ことができるパレットを提供するものであり、組み立て
が容易であり、部品の互換性が高い組立式パレットを提
供することを目的とする。 【構成】 矩形状プレート1を連結した上板10と下板
15の間に複数のブロック12を配置し、上下板10,
15でブロック12を挟持固定したパレットである。プ
レート1の周囲には段状部があり、この段状部に突条と
凹状溝が設けられている。プレート1同士は突条と凹状
溝との嵌合とネジの併用によって固定される。プレート
1とブロック12との結合は、錐形突起と孔との嵌合
と、ネジによってなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種荷物をフォークリ
フトに乗せてプラットホームや倉庫に移動、保管した
り、船荷の積み込み、荷卸に使用するパレットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近倉庫における貨物や荷物の移動、保
管、また船荷の積み込み、荷卸、更に一般産業における
原材料、製品、機械類などの運搬にはフォークリフト、
クレーンと共に各種パレットが頻繁に使用され、その需
要が高まっている。パレットはかなりの重量物を積載す
る関係上、強度的に剛性の高いもの、また積載物を迅速
に運搬する必要性から使用上の便利さが要求されてい
る。
【0003】従来のパレットは図17の如く、樹脂製の
上デッキボード61と下デッキボード62の間に同材質
よりなる支持梁63を板の両端部ならびに中央部に挟
み、釘、ボルト等の係止部材65を挿通し、係止部材6
5を中間の支持梁にねじ込んで固定した組み立て式パレ
ット60が使用されていた。
【0004】また別の構成として、反割り状の梁とデッ
キボードを一体に成形し、当該成形物同士をネジで結合
したものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の樹脂製パレ
ットのうち、上デッキボード61、下デッキボード6
2、支持梁63を使用する前者の構成では、それぞれの
部材が樹脂の一体物であるため、大型のパレットを製造
する場合には、板体、支持梁の成形には大きな金型や成
形機が必要であり、コスト高になる。また、各材料が樹
脂の一体物であるため、パレットのサイズによって、そ
の都度サイズの異なる部材を作る金型に代える必要があ
り、一層コスト高になる。
【0006】更に樹脂で成形された各部材の組み立て
は、係止部材65で固定する構成であるため、組み立て
に手間が掛かるばかりでなく、パレットが積載物の衝撃
やフォークリフトでの輸送中の衝突などにより、パレッ
トが部分的に破損した場合には修理不可能になる問題が
ある。
【0007】次にデッキボードと反割り状の梁を一体的
に成形する後者の構成では、一体化されたパレットを一
個の金型で成形するため、前者のような各部材の組み立
て作業は減少するが、パレットのサイズが代わる毎に、
前者の場合と同様その都度サイズの異なるパレットの金
型が必要になりコスト高になる。また前者にも増して大
型の金型や成形機が必要となる。
【0008】また、デッキボード等が樹脂で一体化され
ているため、何らかの衝撃でパレットが部分的に破損し
ても修理が不可能であるばかりでなく、各部材の互換性
もない問題がある。
【0009】本発明は、従来技術の上記した欠点に着目
し、大きな金型や成形機を必要とせずに製造することが
できるパレットを提供するものであり、組み立てが容易
であり、部品の互換性が高い組立式パレットを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、上記した目的を
達成するための本発明の特徴は、複数の矩形状プレート
を連結した上デッキボードと下デッキボードの間に複数
のブロックを所定位置に配置すると共に前記上下デッキ
ボードでブロックを挟持固定したパレットであって、各
プレートの所定位置にブロックと嵌合する錐形穴あるい
は突起を設け、プレートの周囲には長手方向に沿って段
状部を形成し、前記段状部の段部に凸条あるいは凹状溝
を形成すると共に前記凸条あるいは凹状溝上の所定箇所
に複数の錐形突起あるいは錐形凹部を設けており、プレ
ート同士の連結には相対向するプレート周辺同士を突き
合わせ、前記段部の凸条と凹状溝同士あるいは錐形突起
と錐形凹部を嵌合すると共に嵌合部をねじで締めつけて
固定し、一方上下デッキボードの間に配されるブロック
には上面ならびに下面に錐形突起あるいは穴が配置さ
れ、前記ブロックの錐形突起あるいは穴とプレートの錐
形穴あるいは突起が嵌合すると共に嵌合部の突起および
穴をねじで締めつけて固定したパレットである。
【0011】
【作用】本発明のパレットは荷物などを積載する上デッ
キボード、下デッキボードとフォークリフトのフォーク
を引っ掛ける隙間を形成するためのブロックより構成さ
れている。
【0012】ここでパレットを構成する上下デッキボー
ドは樹脂製の矩形状のプレートを連結したもので、各プ
レートの周囲には周辺の長手方向に沿って段状部を形成
しており、この段状部には凸条、あるいは凹状溝を形成
すると共に、凸条、あるいは凹状溝上の所定位置に、更
に複数の円錐状突起あるいは円錐状凹部を設けている。
そして矩形状プレート同士の連結には二枚のプレート周
辺の段状部同士を相対向して突き合わせ、双方の段部に
形成されている凸条と凹状溝同士ならびに円錐状突起と
円錐状凹部を嵌合することによりプレート同士の連結部
が形成される。
【0013】次いで、上段嵌合部の上からねじで相手段
部の円錐状凹部等を締めつけて固定すると共に、下段嵌
合部には前記円筒状ねじ挿入穴に同じくねじを挿入し、
嵌合している相手段部の円錐状突起等にねじ込むことに
より相互に連結された一枚の上デッキボードあるいは下
デッキボードが完成する。
【0014】前記方式より矩形状プレートの周辺同士を
順次連結することにより、各種形状、サイズの板状体が
形成される。従って上デッキボード、下デッキボードを
任意の形状、サイズに選択できるため各種形状、サイズ
のパレットが容易に製作でき、また同一形状のプレート
を複数連結して上デッキボード、下デッキボードを構成
しているため部品の互換性がある。
【0015】次に、前記上下デッキボードで挟持固定さ
れるブロックは、ブロック上下部に複数の円錐状突起を
設けており、上下デッキボードとブロックの連結には、
前記ブロックの円錐状突起と各プレート所定位置に設け
た円錐穴とを嵌合し、嵌合部の突起をねじで締めつけて
固定することによって、上下デッキボード間の所定位置
にブロックが配置固定されたパレットが完成する。
【0016】また本発明では、四角形状パレットの全周
辺に隙間ができるようブロックが分岐配置されている。
従って、フォークリフトで輸送する場合、フォークをパ
レットの全周辺より挿入できるため荷物の運搬が便利で
且つ運搬作業を迅速に行うことができる。
【0017】
【実施例】以下本発明の具体的実施例について説明す
る。図1は、本実施例に係るパレットの斜視図である。
図2は、本実施例のパレットの上デッキボード、下デッ
キボードを構成する矩形状のプレートの正面図および左
側面図である。図3は、図2のプレートを組み合わせて
構成した本実施例のパレットの正面図および左側面図で
ある。図4は、図3のA−A断面における分解図であ
る。図5は、図3のB−B断面における分解図である。
図6は、図3のB−B断面図である。
【0018】本実施例のパレット20は図1,3の如く
複数の矩形状のプレート1を連結した上デッキボード1
0、下デッキボード15と複数のブロック12によって
構成されている。
【0019】本実施例のパレット20は、上デッキボー
ド10の上に荷物を乗せ、上デッキボード10と下デッ
キボード15の間に複数のブロック12を挟持固定する
ことによって隙間13が形成され、この隙間にフォーク
リフトのフォークを挿入し、パレットを持ち上げて荷物
を運搬するものである。
【0020】図2において、矩形状のプレート1はポリ
プロピレン或いはポリエチレン樹脂よりなる厚さ約30
mm程度の板状体で、通常これらの樹脂原料を射出成形に
より金型に注入し硬化して得られたものである。プレー
ト1の平面形状は矩形状である。尚プレート1の寸法
は、長さと幅の比が例えば1.5:1であり、より具体
的には、400×600mm或いは440×660mmが推
奨される。この理由は、上記した寸法のプレートを組み
合わすことにより、最小枚数のプレートで所定の規格
(JIS Z 0161,JIS Z0606)に適合
する大きさのパレットが構成可能だからである。プレー
ト1の板体2には凹凸状の肉盗みが施されている。また
板体2には矩形状、正方形状その他各種形状の穴3が規
則的あるいは不規則的に設けられている。このように穴
3を形成することによって使用する樹脂量を減少でき、
またパレットに荷物を乗せたまま倉庫などに保管した
際、通風が良くなり防湿の機能を果たすことができる。
またプレート1には、図10に示すような円錐穴53お
よび穴52が設けられている。円錐穴53と穴52は後
記するように、プレート1とブロック12とを結合する
ものである。円錐穴53と穴52は、多様な形のパレッ
ト20に対応できるように、一定の間隔で多数設けられ
ている。
【0021】そしてプレート1の各周辺にはプレート1
同士を連結する段状部4,5,6,7が形成されてい
る。段状部4,5,6,7は、段状部4,6が同形状
で、同じく段状部5,7が同形状である。即ち段状部
4,6と段状部5,7は形状が異なり、いずれもその上
段、下段が逆の位置関係に配置されている。
【0022】次に、前記したプレート1の段状部4,
5,6,7の形状および、プレート1同士の連結態様に
ついて説明する。図4の(b)はパレット20のA−A
横断面図におけるプレート1の短方向の段状部4を示
す。図の様に、プレート1の段状部4は、2段構成にな
っており、図面上側の上段16と下側の下段18が設け
られている。段状部4では、これら上段16と下段18
の段面は、いずれも上側を向いている。段状部は図示の
如くいずれも一体化され屈曲している。そしてプレート
1の段状部4には、その上段16に凹状溝17が、また
下段18には凸条19がいずれも長手方向に沿って連続
して形成されている。
【0023】前記プレート1の段状部4には、他のプレ
ート1の段状部7が結合される。段状部7も、2段構成
になっているが、上段23と下段25の断面は、いずれ
も下を向いている。また前記した段状部4とは逆に段状
部7の上段23に凸条24が設けられ、また下段25に
は凹条溝26が形成されている。即ち段状部4の凹状溝
17と段状部7の凸条24同士、ならびに段状部4の凸
条19と段状部7の凹状溝26同士が嵌合するようにな
っている。
【0024】そして前記したプレート周辺の段状部にお
ける凸条19,24と凹状溝17,26同士の単なる嵌
合だけでは連結部が不安定で固定されないため、本実施
例ではプレート1の周辺にある段部16,18,23,
25の一部に円錐突起28,33、円錐凹部27,35
を設けている。円錐突起28,円錐凹部27は、凸条1
9,24あるいは凹状溝17,26の一部を変形したも
のである。図5,図6は上記した円錐突起28,円錐凹
部27が設けられた部分の断面を示すものである。
【0025】図5(b)において、プレート1の段状部
4には、上段16に凹状溝17上の所定箇所に複数の円
錐凹部27が形成され、また下段18の凸条19上の所
定箇所には複数の円錐突起28が形成されている。
【0026】図58(a)は、前記プレート1の段状部
4と対向して嵌合する段状部7で、上段23の凸条24
上の所定箇所に複数の円錐突起33が形成され、下段2
5の凹状溝26上の所定箇所には複数の円錐凹部35が
形成されている。また、この段状部7には図示の如く円
錐凹部35の真上の位置に所定深さの円筒状ねじ挿入穴
36が設けられている。
【0027】尚本実施例では、突起ならびに凹部の嵌合
を円錐突起、円錐凹部で実施しているが、これは円錐形
状に限定するものではなく、四角錐、多角錐その他の錐
形突起、錐形凹部であってもよい。図6は、段状部4,
7が結合した時の状態を示すものである。即ち図6は、
2つのプレート1の周辺段状部同士の突き合わせ嵌合態
様を示す断面図である。図6において、各符号は図5で
説明した部材と対応している。そして更にプレート1の
段状部4の上段16上に設けられている円錐凹部27と
段状部7の上段23上に設けられている円錐突起33が
嵌合する。また同じく段状部4の下段18上に設けられ
ている円錐突起28と段状部7の下段25に設けられて
いる円錐凹部35が相互に嵌合する。そして段状部4と
段状部7の垂直部同士は突き合わされている。即ち、そ
れぞれの上段、下段に設けられている円錐突起28,3
3と相対向する円錐凹部27,35同士が嵌合されてい
る。
【0028】このように形成された段状の嵌合部に、更
にねじ31(タッピングスクリュー)をプレート1の上
段23からプレート1の上段16までねじ込むことによ
ってプレート1の段状部4の上段16と他のプレート1
の段状部7の上段23が連結される。一方下段の嵌合部
にはねじ32を、段状部7の下段25上の円錐凹部35
の真上に設けられた所定深さの円筒状ネジ挿入穴36に
挿入し、段状部7の下段25から段状部4の上段18ま
でねじ込むことによってプレート1の段状部4の下段1
8と他のプレート1の段状部7の下段25が連結固定さ
れる。
【0029】プレート1の段状部4,5,6,7には、
上記円錐突起28,33と円錐凹部27,35が所定位
置に複数箇所あり、前述の凸条19,24と凹状溝1
7,26の嵌合と共に、順次これら同士を連結すること
によってプレート1の長辺と他のプレート1の横辺が連
結される。上記方式により、図3の如く更にプレート1
の長辺ともう一方の短辺を嵌合連結することによって、
中央に正方形の空間部40を形成した正方形の上下デッ
キボード10,15が完成する。
【0030】そして、上記実施例では図示した如く正方
形の上下デッキボード10,15が形成されるが、後述
するようにプレートの形状、大きさ、組み合わせ如何に
よって各種形状、大きさの上下デッキボードができる。
次に、前記上デッキボード10と下デッキボード15の
間に挟持されるブロック12について説明する。図7
は、ブロック12の平面図である。図8は、図7のD−
D断面図である。図9は、図7のE−E断面図である。
ブロック12は、前記上下デッキボードと同様に全てポ
リプロピレン或いはポリエチレン樹脂で構成されてい
る。
【0031】図において、ブロック12は直方体状を呈
しており、長手方向の仕切補強板42と複数(ここでは
3枚)の短軸方向の仕切補強板43が十字形状に交錯し
て連結一体化されており、その外周囲を矩形状の壁板4
1で取り囲まれたものである。壁板41の端部、即ちブ
ロック12の角は図の様にアールを呈しているが、これ
はフォーク挿入時にフォークの先がブロック12の角に
当たっても、角部の破損を避け、滑りやすくしたもの
で、別にアールのない角状でも構わない。そして、長手
方向仕切補強板42の所定位置には、図9の如く各上下
部に円錐突起45,46が対角線上に2個づつ設けられ
ており、更に各突起45,46の先端にはそれぞれ穴4
7,48が形成されている。
【0032】また、上記した上部円錐突起45の両側に
は、矩形上の羽根補強板50が設けられており、該羽根
補強板50によって円錐突起45、壁板41、長手方向
仕切補強板42、短軸方向仕切補強板43が結合されて
いる。同様に下部円錐突起46の両側にも上部円錐突起
45の場合と同様に矩形上の羽根補強板50が設けら
れ、該羽根補強板50によって円錐突起46、壁板4
1、長手方向仕切補強板42、短軸方向仕切補強板43
が連結されている。更にブロック12の中央部分にも羽
根補強板50が設けられている。
【0033】ブロック12の形状を言い換えると、上部
円錐突起45はブロック12の対角方向に配置されてお
り、これと共に羽根補強板50が円錐突起45を中心に
ジグザク状に壁板41、長手方向仕切補強板42、短軸
方向仕切補強板43をそれぞれ結合して配置されてい
る。
【0034】一方、下部円錐突起46は前記上部円錐突
起45とは交錯する対角線上に配置されており、これと
共に羽根補強板50が円錐突起46を中心にしたブロッ
ク12の下面にジグザク状に壁板41、長手方向仕切補
強板42、短軸方向仕切補強板43とそれぞれ一体化し
て配置されている。従って、ブロック12の上下面は円
錐突起45を中心に羽根補強板50が配置されており、
他の部分は矩形状の空隙部55になっている。
【0035】このようにブロック12は直方体状の壁板
41の中に長手方向仕切補強板42と複数の短軸方向仕
切補強板43で十字形状に交錯形成せしめた仕切補強板
が挿入され、かつ両側の短軸方向仕切補強板43の上下
部の所定位置に円錐突起45,46を設けると共に、前
記円錐突起45,46を中心に羽根補強板50が上下逆
方向にジグザグ状に配置一体化されたもので、壁板4
1、長手方向仕切補強板42、短軸方向仕切補強板43
ならびに羽根補強板50との間は全て空洞化されてい
る。従って、ブロック12は樹脂量が少なく、軽量化さ
れ、且つ後述の上下デッキボードとの締結固定も簡単に
できる構成となっている。
【0036】次に、パレット20を構成する上下デッキ
ボード10,15とブロック12の締結態様について説
明する。図10は図3のF−F断面図である。図のよう
に、パレット20を構成する上デッキボード10のプレ
ート1にはその所定位置、即ちブロック12の円錐突起
45と嵌合する位置に円錐穴53ならびにその真上に円
筒状の穴52が設けてある。一方これと嵌合するブロッ
ク12の円錐突起45は前述の如く、その先端に穴47
を設け、両側の羽根補強板50、短軸方向仕切補強板4
3と一体化されている。
【0037】プレート1とブロック12との結合は図示
の如く、ブロック12の円錐突起45とプレート1の円
錐穴53を相互に嵌合する。次いでねじ58(タッピン
グスクリュー)をプレート1のねじ穴52に挿入し、円
錐突起45のねじ穴47までねじ込むことによって、プ
レート1とブロック12の円錐突起45が締結固定され
る。そして下デッキボード15のプレート1とブロック
12の下部円錐突起46との締結固定も前記態様と同様
にして行う。
【0038】以上本実施例では、ブロック12に円錐突
起46を設け、対するプレート1には円錐穴53を設け
た。しかし、もちろんブロック側に円錐穴を設け、プレ
ート側に突起を設けた構成も可能である。また突起等の
形状は円錐に限定されず、三角錐等の他の錐形も採用可
能である。
【0039】このように上下デッキボード10,15の
各プレート1の所定位置に設けた円錐穴53と複数のブ
ロック12の円錐突起45,46とを順次嵌合締結する
ことにより図1の如きパレットが完成する。図1の実施
例では各プレート1を、中心部に正方形の空間部40を
残して、各プレートの縦辺、横辺を順次連結して正方形
の上下デッキボード10,15を構成した。そして上下
デッキボード10,15の四隅ならびに上下デッキボー
ド10,15の各辺の中央部および正方形の空間部40
の上下対向辺位置にそれぞれブロック12を配置して締
結固定したパレットである。このように、本実施例のパ
レットは、中央に空間部40を形成しているために使用
する樹脂量が少なくて済み、且つパレット全周に渡って
隙間13が形成されているため、フォークリフトでの輸
送時にはフォークをパレット全周辺より挿入でき、荷物
の運搬作業が極めて便利で迅速に行うことができる。
【0040】上記実施例は、プレート1を長辺、短辺を
順次連結した正方形のパレット20であるが、プレート
1は各種態様に連結できる。図11乃至図16はプレー
ト1を各種態様に組み合わせ連結したパレット20の変
形実施例に係る平面図である。図11は1枚のプレート
1の両側にブロック12を配置したパレット70であ
る。この場合は、小型形状のパレットであって、両側部
はブロック12で塞がれているため、フォークリフトの
フォークは前後方向の二方向のみからしか挿入できな
い。
【0041】図12は2枚のプレート1の長辺同士を連
結し、パレット71の四隅ならびに連結部の対向位置に
ブロック12を配置したもので、パレット71の全周辺
の隙間よりフォークを挿入できる。図13は4枚のプレ
ートの長辺同士、短辺同士を組み合わせ連結し、パレッ
ト72の四隅、各連結部の対向位置ならびに連結部の中
央部に2個のブロック12を配置したもので、パレット
72の全周辺の隙間よりフォークを挿入できるばかりで
なく、連結部の中央部にもブロック12を配置したため
重量のある積載物に対しても充分耐えることができ、耐
荷重性、耐圧性を大幅に増大することができる。
【0042】図14は3枚のプレート1の長辺同士を連
結したものと2枚のプレート1の短辺同士を連結したも
のとをそれぞれ組み合わせて連結し、パレット73の四
隅ならびに前後の中央対向位置にブロック12を配置
し、更に左右中央の対向位置ならびに中心部にそれぞれ
2個のブロック12を配置したものである。従って前記
図13の場合と同様にパレット73の全周辺の隙間より
フォークの挿入が可能で、耐荷重性、耐圧性も向上でき
る。
【0043】図15は6枚のプレートを並列状に配置
し、それぞれの長辺同士を連結すると共に、パレット7
4の四隅ならびに左右中央の対向位置にブロック12を
配置し、更に長辺同士の連結部には2個宛のブロック1
2を配置した大型形状のパレットである。この場合も前
記図13,図14の場合と同様にパレット74の全周辺
の隙間よりフォークの挿入が可能で、且つパレット74
上の積載量を増大することができ、耐荷重性、耐圧性も
向上できる。
【0044】図16は3枚のプレートを並列状に配置連
結したものと、4枚のプレート1を連結したものを相互
に連結し、パレット75の四隅、左右中央部の対向位置
ならびに中央位置にそれぞれ2個宛のブロック12を配
し、前後の中央部対向位置に1個宛のブロック12を配
置したものである。これも大型パレットであって、パレ
ット75の全周辺の隙間よりフォークの挿入が可能で、
パレット75上の積載量ならびにパレットの耐荷重性、
耐圧性を一層増大することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の如く、本発明のパレットは複数の
樹脂製よりなる矩形状のプレートを連結した上デッキボ
ードと下デッキボードの間に複数のブロックを所定位置
に配置すると共に上下デッキボードで挟持固定したもの
で、各プレートの所定位置にブロック嵌合用の錐形穴あ
るいは突起を設け、プレート周囲には周辺長手方向に沿
って凸条、凹条溝、ならびに錐形突起、錐形凹部を設け
た段状部を形成しており、プレート同士の連結には段状
部を突き合わせ、それぞれの凸条と凹状溝および錐形突
起、錐形凹部同士を嵌合すると共にねじで締めつけて固
定し、一方上下デッキボードとブロックの固定には、ブ
ロックの上下面に錐形突起が配置され、プレートに設け
られた錐形穴と前記プレートの錐形突起を嵌合ねじで締
めつけて固定する組み立て式パレットであって下記の如
く数多くの利点がある。
【0046】すなわち本発明のブロックは各部材の組み
立て方式であるため、少数の金型で各種形状、サイズの
パレットが容易に製作でき、且つプレットの部分破損に
対しても互換性があり大幅なコストダウンができる。ま
た本発明のパレットは、パレット全周辺隙間よりフォー
クを挿入できるため、運搬作業が便利で、運搬作業を迅
速に行うことができる。さらにパレット自体が強固に組
み立て固定されているため、耐衝撃性、耐荷重性、耐圧
性が極めて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るパレットの斜視図である。
【図2】本実施例のパレットの上デッキボード、下デッ
キボードを構成する矩形状のプレートの正面図および左
側面図である。
【図3】図2のプレートを組み合わせて構成した本実施
例のパレットの正面図および左側面図である。
【図4】図3のA−A断面における分解図である。
【図5】図3のB−B断面における分解図である。
【図6】図3のB−B断面図である。
【図7】ブロックの平面図である。
【図8】図7のD−D断面図である。
【図9】図7のE−E断面図である。
【図10】図3のF−F断面図である。
【図11】矩形状プレートを各種態様に組み合わせて連
結したパレットの変形実施例に係る平面図である。
【図12】矩形状プレートを各種態様に組み合わせて連
結したパレットの変形実施例に係る平面図である。
【図13】矩形状プレートを各種態様に組み合わせて連
結したパレットの変形実施例に係る平面図である。
【図14】矩形状プレートを各種態様に組み合わせて連
結したパレットの変形実施例に係る平面図である。
【図15】矩形状プレートを各種態様に組み合わせて連
結したパレットの変形実施例に係る平面図である。
【図16】矩形状プレートを各種態様に組み合わせて連
結したパレットの変形実施例に係る平面図である。
【図17】従来技術のパレットの斜視図である。
【符号の説明】
1 プレート 4,5,6,7 段状部 10 上デッキ
ボード 12 ブロック 15 下デッキ
ボード 17 凹状溝 19 凸条 20,70,71,72,73.74,75 パレット 26 凹状溝 27,35 円錐凹部 28,33 円錐突起 45,46 円錐突起 53 円錐穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の矩形状プレートを連結した上デッ
    キボードと下デッキボードの間に複数のブロックを所定
    位置に配置すると共に前記上下デッキボードでブロック
    を挟持固定したパレットであって、各プレートの所定位
    置にブロックと嵌合する錐形穴あるいは突起を設け、プ
    レートの周囲には長手方向に沿って段状部を形成し、前
    記段状部の段部に凸条あるいは凹状溝を形成すると共に
    前記凸条あるいは凹状溝上の所定箇所に複数の錐形突起
    あるいは錐形凹部を設けており、プレート同士の連結に
    は相対向するプレート周辺同士を突き合わせ、前記段部
    の凸条と凹状溝同士あるいは錐形突起と錐形凹部を嵌合
    すると共に嵌合部をねじで締めつけて固定し、一方上下
    デッキボードの間に配されるブロックには上面ならびに
    下面に錐形突起あるいは穴が配置され、前記ブロックの
    錐形突起あるいは穴とプレートの錐形穴あるいは突起が
    嵌合すると共に嵌合部の突起および穴をねじで締めつけ
    て固定したことを特徴とするパレット。
JP25012393A 1993-09-09 1993-09-09 パレット Pending JPH0776351A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001407A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 作業車両用梱包体
JP2009220890A (ja) * 2009-07-07 2009-10-01 Akihiro Ito 組立式パレット

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