JPH0773476B2 - 母畜用乳組成物及び母畜の飼育方法 - Google Patents
母畜用乳組成物及び母畜の飼育方法Info
- Publication number
- JPH0773476B2 JPH0773476B2 JP63040291A JP4029188A JPH0773476B2 JP H0773476 B2 JPH0773476 B2 JP H0773476B2 JP 63040291 A JP63040291 A JP 63040291A JP 4029188 A JP4029188 A JP 4029188A JP H0773476 B2 JPH0773476 B2 JP H0773476B2
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- Japan
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- milk composition
- present
- breast milk
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は母蓄用乳組成物及び母畜の飼育方法に関し、更
に詳しくは、母蓄の妊娠後期、産後及び病後の栄養補
給、改善を目的とする母蓄用乳組成物及びこれを用いた
母蓄の飼育方法に関する。
に詳しくは、母蓄の妊娠後期、産後及び病後の栄養補
給、改善を目的とする母蓄用乳組成物及びこれを用いた
母蓄の飼育方法に関する。
〔従来の技術及び解決すべき課題〕 近年、家畜の生産性を上げるため、母蓄の妊娠後の産休
を短くすることにより目的を達成する方法が行われてい
る。併しながらこの方法では、母蓄の基礎体力が上記サ
イクルについて行けない場合は、子蓄の早産、死産、ひ
いては母蓄の衰弱、死亡、免疫系の低下による病気への
感染が多発する恐れがある。そのため、母蓄用飼料中に
長鎖脂肪酸（炭素数12〜18）のトリグリセライド、グル
コースなどの糖質源、必須アミノ酸、核酸類等を添加す
ることにより、上記問題点を解決する努力がなされた
が、十分満足するものではなかった。
を短くすることにより目的を達成する方法が行われてい
る。併しながらこの方法では、母蓄の基礎体力が上記サ
イクルについて行けない場合は、子蓄の早産、死産、ひ
いては母蓄の衰弱、死亡、免疫系の低下による病気への
感染が多発する恐れがある。そのため、母蓄用飼料中に
長鎖脂肪酸（炭素数12〜18）のトリグリセライド、グル
コースなどの糖質源、必須アミノ酸、核酸類等を添加す
ることにより、上記問題点を解決する努力がなされた
が、十分満足するものではなかった。
そこで本発明者らは、上記問題点を解決するため鋭意研
究を行った結果、妊娠後期、産後及び病後の母蓄に、脱
脂粉乳又は大豆ミールを主成分とする乳組成物中に中鎖
脂肪酸のトリグリセライドを必須成分として配合した乳
組成物を与えるとにより、早産、死産及び母蓄の衰弱、
死亡の発生率を著しく低下させ、且つ免疫賦活効果を奏
し得ることを見出し、本発明を完成した。
究を行った結果、妊娠後期、産後及び病後の母蓄に、脱
脂粉乳又は大豆ミールを主成分とする乳組成物中に中鎖
脂肪酸のトリグリセライドを必須成分として配合した乳
組成物を与えるとにより、早産、死産及び母蓄の衰弱、
死亡の発生率を著しく低下させ、且つ免疫賦活効果を奏
し得ることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、主成分として脱脂粉乳又は大豆ミールを
含み、かつ炭素数６〜10の中鎖脂肪酸のトリグリセライ
ドを0.5重量％以上含有する母蓄用乳組成物を提供する
ものである。又本発明はこの乳組成物の水溶液又は水分
散液を、妊娠後期、産後又は病後の母蓄に与えることに
よる母蓄の飼育方法を提供するものである。
含み、かつ炭素数６〜10の中鎖脂肪酸のトリグリセライ
ドを0.5重量％以上含有する母蓄用乳組成物を提供する
ものである。又本発明はこの乳組成物の水溶液又は水分
散液を、妊娠後期、産後又は病後の母蓄に与えることに
よる母蓄の飼育方法を提供するものである。
本発明に用いられる中鎖脂肪酸のトリグリセライド（以
下MCTという）はココナードMT、ココナードRK（商品
名、花王株式会社製）として一般に市場的に入手でき
る。
下MCTという）はココナードMT、ココナードRK（商品
名、花王株式会社製）として一般に市場的に入手でき
る。
これらのトリグリセライドの脂肪酸組成は一般に炭素数
８のカプリル酸50〜100％及び炭素数10のカプリン酸０
〜50％であり、その他の脂肪酸は微量である。
８のカプリル酸50〜100％及び炭素数10のカプリン酸０
〜50％であり、その他の脂肪酸は微量である。
MCTの配合量は0.5重量％以上、好ましくは0.5〜20重量
％である。
％である。
従来、母蓄用乳は脱脂粉乳、大豆ミールを主成分とし
て、その他成分として乾燥ホエー、油脂類、糖類、ビタ
ミン、無機質などの栄養素材が配合されているが、本発
明に於いては上記の如きMCTを油脂類の代替として、又
は新たな成分として添加することにより、本発明の目的
を達成することができる。
て、その他成分として乾燥ホエー、油脂類、糖類、ビタ
ミン、無機質などの栄養素材が配合されているが、本発
明に於いては上記の如きMCTを油脂類の代替として、又
は新たな成分として添加することにより、本発明の目的
を達成することができる。
本発明の母蓄用乳組成物が如何にして優れた効果を有す
るかの機作は必ずしも明らかではないが、MCTが腸管内
での加水分解が非常に早く、従って腸からの吸収速度が
早く、しかもカイロマイクロンを形成することなく、そ
のまま門脈系へ吸収されることによるものと考えられ
る。即ちこのことは、β−リポタンパクが必要でないた
め、母蓄に負担をかけずにエネルギー源を吸収すること
ができうる様にし、このことにより妊娠後期、産後及び
病後の母蓄への栄養補給、改善につながるものと推定さ
れる。
るかの機作は必ずしも明らかではないが、MCTが腸管内
での加水分解が非常に早く、従って腸からの吸収速度が
早く、しかもカイロマイクロンを形成することなく、そ
のまま門脈系へ吸収されることによるものと考えられ
る。即ちこのことは、β−リポタンパクが必要でないた
め、母蓄に負担をかけずにエネルギー源を吸収すること
ができうる様にし、このことにより妊娠後期、産後及び
病後の母蓄への栄養補給、改善につながるものと推定さ
れる。
いずれにせよ、本発明に従ってMCTを乳組成物に配合す
ることによる、母蓄の妊娠後期、産後及び病後の栄養補
給、改善効果は顕著であり、本発明は母蓄用乳の価値を
著しく高めるとともに畜産業の振興に貢献すること大で
ある。
ることによる、母蓄の妊娠後期、産後及び病後の栄養補
給、改善効果は顕著であり、本発明は母蓄用乳の価値を
著しく高めるとともに畜産業の振興に貢献すること大で
ある。
次に本発明を実施例をあげ、具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例 １ 分娩予定日10日前の妊娠豚30頭を対照区と試験区Ｉ、試
験区IIに分け１組10頭とし、分娩、授乳、離乳、発情期
間試験飼育した。本試験に於いては対照区には下記の配
合を有する市販の種豚飼育用飼料を、試験区Ｉには下記
の配合を有する本発明乳調製剤Ｉの乳組成物を、試験区
IIには下記の配合を有する本発明乳調製例IIの乳組成物
を用いた。
験区IIに分け１組10頭とし、分娩、授乳、離乳、発情期
間試験飼育した。本試験に於いては対照区には下記の配
合を有する市販の種豚飼育用飼料を、試験区Ｉには下記
の配合を有する本発明乳調製剤Ｉの乳組成物を、試験区
IIには下記の配合を有する本発明乳調製例IIの乳組成物
を用いた。
これら飼料を分娩10日前から離乳時まで投与し、母豚の
体重を測定するとともに、血中脂質量を測定した。
体重を測定するとともに、血中脂質量を測定した。
又、参考までに分娩後の子蓄の体重変化についても測定
した。
した。
給与量は分娩前は１頭あたり2kg/日、分娩日は絶食、分
娩翌日2kg/日、以降0.4kg/日ずつ増量し、分娩翌日から
10日間行った。
娩翌日2kg/日、以降0.4kg/日ずつ増量し、分娩翌日から
10日間行った。
飼料は温水で20％に希釈して配合成分を均一に強制分散
させて与えられる。
させて与えられる。
試験結果を表−１に示す。
表−１の結果より、本発明の乳組成物（試験区Ｉ、II）
により母蓄の体重、及び血中脂質量が著しく増加してい
ることが判り、母蓄への栄養補給効果は顕著である。
により母蓄の体重、及び血中脂質量が著しく増加してい
ることが判り、母蓄への栄養補給効果は顕著である。
Claims (2)
- 【請求項１】主成分として脱脂粉乳又は大豆ミールを含
み、かつ炭素数６〜10の中鎖脂肪酸のトリグリセライド
を0.5重量％以上含有することを特徴とする母蓄用乳組
成物。 - 【請求項２】妊婦後期、産後又は病後の母蓄に請求項１
記載の組成物の水溶液又は水分散液を与えることを特徴
とする母蓄の飼育方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63040291A JPH0773476B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 母畜用乳組成物及び母畜の飼育方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63040291A JPH0773476B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 母畜用乳組成物及び母畜の飼育方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01215246A JPH01215246A (ja) | 1989-08-29 |
| JPH0773476B2 true JPH0773476B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=12576501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63040291A Expired - Lifetime JPH0773476B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 母畜用乳組成物及び母畜の飼育方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0773476B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2784090B2 (ja) * | 1990-11-28 | 1998-08-06 | 花王株式会社 | 肉畜用肥育飼料 |
| ATE284687T1 (de) * | 2000-06-20 | 2005-01-15 | Nutrition Sciences | Mittelkettige fettsäuren und deren verwendung als antimikrobielles mittel |
| EP1474996A1 (en) * | 2003-05-09 | 2004-11-10 | Inve Technologies N.V. | Method for reducing malodours or bad tastes of solid products containing a carboxylic acid |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58578A (ja) * | 1981-06-24 | 1983-01-05 | 堀硝子株式会社 | 車両用窓ガラスのホルダ− |
| JPS5820578A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-07 | 本田技研工業株式会社 | 自動２輪車における電子制御装置 |
| JPS5860942A (ja) * | 1981-10-05 | 1983-04-11 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 動物用代用乳 |
-
1988
- 1988-02-23 JP JP63040291A patent/JPH0773476B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01215246A (ja) | 1989-08-29 |
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Legal Events
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