JPH07722B2 - フッ素ゴム組成物 - Google Patents

フッ素ゴム組成物

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JPH07722B2
JPH07722B2 JP7737789A JP7737789A JPH07722B2 JP H07722 B2 JPH07722 B2 JP H07722B2 JP 7737789 A JP7737789 A JP 7737789A JP 7737789 A JP7737789 A JP 7737789A JP H07722 B2 JPH07722 B2 JP H07722B2
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roll
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fluororubber
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宏樹 紺野
靖 山本
博 武井
隆一 半田
登 島本
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フッ素ゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、フッ素ゴム組成物として、フッ素ゴム等にポリア
ミン系加硫剤を配合してなるものがある。このフッ素ゴ
ム組成物に配合されるポリアミン系加硫剤として、種々
のジアミン及びその誘導体が提案されており、例えば、
下記式: で表されるヘキサメチレンジアミンカルバミン酸塩が知
られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のヘキサメチレンジアミンカルバミン酸塩
等を加硫剤として含む従来のフッ素ゴム組成物は、ロー
ル加工の際に原料のフッ素生ゴムや充填剤がロールに粘
着し易く、充填剤が生ゴム中に充填され難く、またロー
ル上での切り返し等の混合操作が容易でないなどに加
え、ロール表面が汚れ易いなどロール加工性が劣るとい
う問題があった。また、加硫により得られる硬化物が堅
いほか、伸び等の物性の温度変化が大きく、特に低温特
性が悪いという欠点もあった。
そこで本発明の目的は、ロール加工性が良好で、得られ
る硬化物の物性の温度変化が小さく、特に低温特性が良
好であるフッ素ゴム組成物を提供することにある。
そこで本発明の目的は、ロール加工性及び硬化物の機械
的強度及びその低温特性に優れたフッ素ゴム組成物を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記課題を解決するものとして、 (A)フッ素ゴムと、 (B)一般式(I): 〔式中、複数のR1は同一又は異なってもよく、置換又は
非置換の1価の炭化水素基を示し、nは0〜10の整数を
示す〕 で表される有機ケイ素化合物からなる加硫剤とを含有し
てなるフッ素ゴム組成物を提供するものである。
本発明の組成物の(A)成分であるフッ素ゴムは、例え
ば、フッ化ビニリデン又は四フッ化エチレンの単独重合
体;フッ化ビニリデン及び四フッ化エチレンから選ばれ
る少なくとも1種と六フッ化プロピレンとからなる共重
合体;フッ化ビニリデン、四フッ化エチレン及び六フッ
化プロピレンから選ばれる少なくとも1種とこれらと共
重合可能な単量体との共重合体等であって、ポリアミン
加硫に供することができるものである。前記のフッ化ビ
ニリデン等と共重合可能な単量体としては、例えば、ト
リフルオロエチレントリフルオロメチルエーテル等の側
鎖にエーテル結合を持つオレフィン類;エチレン、プロ
ピレン、イソブチレン等のオレフィン類;トリフルオロ
エチレン、モノクロルトリフルオロエチレン等のハロゲ
ン化オレフィン類;パーフルオロブチルエチレン(C4F9
CH=CH2)、パーフルオロヘキサエチレン(C6F13CH=CH
2)、パーフルオロオクタエチレン(C6F17CH=CH2)等
のフッ化アルキル基を有するオレフィン類;パーフルオ
ロパーフルオロビニルエーテル、アルキル−フルオロビ
ニルエーテル等のハロゲン化エーテル類;エチルビニル
エーテル等のエーテル類などが挙げられる。(A)成分
のフッ素ゴムの具体例として市販されているものとして
は、デュポン社製のVITON Aタイプ、Bタイプ及びG
タイプ;3M社製のフローレルFC−2145、FC−2230、FC−2
260、FLS−2690;ダイキン工業社製のダイエルG−201、
G−501、G−801、G−901、G−902、G−912、G−1
001;旭硝子社製のアフラス200シリーズ、150シリーズ、
100シリーズ等が挙げられる。
本発明の組成物の(B)成分である加硫剤の有機ケイ素
化合物を表す前記一般式(I)において、複数のR1は同
一又は異なってもよく、置換又は非置換の1価の炭化水
素基を示し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ヘプチル基等の脂肪族飽和炭化水素基;フェニル
基、フェニルビニル基等の芳香族炭化水素基;3,3,3−ト
リフルオロプロピル基、パーフルオロブチルエチレン基
(CH2CH2C4F9)等のハロゲン化炭化水素基などが挙げら
れる。フッ素ゴムとの相溶性を向上させるためには、ハ
ロゲン化炭化水素基であるのが好ましく、特に上記に例
示のごときフルオロ炭化水素基が好ましい。またnは0
〜10の整数、好ましくは0〜5の整数である。nが10を
超える有機ケイ素化合物を使用すると、得られる硬化物
の特性を損なうおそれがある。
本発明の組成物の(B)成分としては、前記一般式
(I)で表される有機ケイ素化合物からなる加硫剤を1
種単独でも2種以上でも用いることができる。
本発明の組成物中における(B)成分の加硫剤の使用量
は、通常、(A)成分であるフッ素ゴム100重量部に対
して0.1〜20重量部が好ましく、特に好ましくは0.1〜10
重量部である。使用量が多すぎると架橋密度が高くな
り、得られる硬化物が固くなりすぎたり、伸びが低下す
るおそれがある。
また、本発明の組成物においては、(B)成分の有機ケ
イ素化合物の他にフッ素ゴムの加硫剤として従来用いら
れているアミン化合物、例えば、N,N′−ジシンナミリ
デン−1,6−ヘキサメチレンジアミン(デュポン社製、
商品名:Diak No.3等)、ヘキサメチレンジアミンカル
バミン酸塩(デュポン社製、商品名:Diak No.1等)等
を併用することもできる。加硫剤としてこのアミン化合
物を併用する場合、(B)成分の一般式(I)で表され
る有機ケイ素化合物からなる加硫剤が全加硫剤の総量の
60%以上とすることが、本発明の組成物の特性、特に加
硫後の硬化物の伸び及び低温特性を向上させる上で好ま
しい。
本発明の組成物には、含フッ素ゴムの加硫に常用される
脱酸剤を配合することができる。この脱酸剤としては、
例えば、酸化マグネシウム、酸化鉛等の金属酸化物;水
酸化カルシウム等の金属水酸化物;エポキシ化合物;有
機スズ化合物;アルカリ土類金属塩などが挙げられ、こ
の脱酸剤の活性が余りに高いと加工中にスコーチしたり
して加工が困難となったり、得られる硬化物の特性、例
えば、伸び、低温特性等が変化するため、低活性の酸化
マグネシウムが好ましい。
この脱酸剤を使用する場合は、その使用量は、通常、
(A)成分であるフッ素ゴム100重量部に対して1〜30
重量部以下、好ましくは5〜20重量部である。
本発明の組成物の製造は、まず前記(A)フッ素ゴム
と、(B)の有機ケイ素化合物からなる加硫剤並びに必
要に応じてその他の加硫剤及び脱酸剤とを、例えば、ゴ
ム混練用ロール、加圧ニーダー等の混合機を用いて、通
常、30〜100℃、好ましくは30〜60℃で混合することに
より、行うことができる。有機ケイ素化合物の添加時の
温度が低すぎると均一な混合が困難であり、温度が高す
ぎると混合中に組成物の硬化が始まり、十分な混合が困
難となるおそれがある。
以上のようにして得られる本発明の組成物には、必要に
応じて種々の添加剤、例えば、カーボンブラック、シリ
カ、クレー、けい藻土、タルク等の充填剤;比較的低分
子量のフッ素ゴム、フッ素変性シリコーンオイル等の可
塑剤;各種加工助剤;ステアリン酸等の脂肪酸、ステア
リン酸カルシウム等の脂肪酸金属塩などの滑剤;その他
フッ素ゴムに添加される各種の添加剤を添加することも
できる。これらの添加剤の添加は、(B)の加硫剤の添
加前もしくは加硫剤の添加と同時に行えばよい。
本発明の組成物は、例えば、圧縮成形、トランスファー
成形、射出成形、押出成形、カレンダー成形等の各種の
成形方法によって成形することができる。これらの成形
における成形温度は、通常、50〜250℃である。
本発明の組成物は、成形後、加熱処理することによって
引張強度等の物性をさらに向上させることができる。こ
の加熱処理は、通常、200℃で2〜48時間、好ましくは1
0〜24時間程度加熱することにより行うことができる。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。なお、以下の説明において「部」は「重量部」を表
す。
参考例 フッ素ゴム(デュポン社製、VITON B−50)300gに、M
Tカーボン(Can Carb社製、N−990)90g、酸化マグネ
シウム30g及び下記式: で表されるシリコーンオイル(信越化学工業(株)製、
KF−96、粘度:1000cS/25℃)15gを順次加えながら、二
本ロールで混練し、組成物を得た。
得られた組成物を200℃で30分間プレス加硫したが、硬
化物は得られなかった。
実施例1〜3、比較例1 各実施例においては、有機ケイ素化合物として下記式
(II): で表される化合物を使用し、比較例1においては、該有
機ケイ素化合物を使用しなかった。各例において、表1
に示す配合処方にしたがって、各成分を順次加えながら
2本ロールを用いて十分に混練し、組成物を得た。この
とき、ロールで混練する際のロール加工性を、下記の方
法にしたがって評価した。
また、得られた組成物を表1に示す加硫条件にしたがっ
て、プレス機で加圧成形しながら加硫させた後、加熱炉
中で加熱加硫させて加硫ゴムからなるシートを得た。こ
の時、プレス作業時のプレス加工性を下記の基準にした
がって評価した。
ロール加工性 ロール間隔:3mm、ロール時間:20分/バッチでロール加
工中のロールの切り返し操作を何回できるか測定し、ま
たその時の充填剤の混合状態及びゴムのロール表面への
付着性を観察して、下記の基準で評価した。
A…………40回以上切返しできた。
混合状態良好、ロールへの付着1回もなし B…………25〜40回切返しできる。
混合状態:表面に充填剤の層が認められる。
加工中、ロール表面に付着する傾向を示し、ロール剥離
性が悪い C…………切返し操作を25回以下しかできない。
混合状態:表面に充填剤の厚い層が認められる。
加工中にロール表面に付着し、ロール作業中にロールを
停止し、ロール表面を冷却しなければならなかった。
さらに、混練後のロール表面の汚れの度合いを、ロール
表面に付着した充填剤を除去する場合の充填剤の取れ具
合から下記の基準で評価した。
A…………紙ガーゼで拭くだけですぐ取れる。
B…………力を入れてふけば取れる。
C…………研磨剤を用いないと取れない。
プレス加工性 プレス加工性の加工性を下記の基準にしたがって評価し
た。
A…………計量し易く、成形し易い形に整え易く、金型
離型性が良い。
B…………なんとか計量出来て、成形し易い形になんと
か整えられて、なんとか金型から離型する。
C…………計量及び成形し易い形に整えるのが難しく、
金型離型性が非常に悪い。
また、得られたシートについて、JIS K6301にしたがっ
て、基本物性として100%引張応力、引張強さ、伸び、
引裂き強さ及び硬さを25℃で測定した。結果を表1に示
す。
さらに低温特性を評価するため実施例1及び比較例1で
得られた組成物から得られたシートを下記の方法にした
がって、低温ねじり試験に供した。結果を表2に示す。
低温ねじり試験 ゲーマンねじり試験機(土島製作所製、TM−502型)を
用い、エタノール−ドライアイス浴中で、ねじり定数が
0.500gf・cm/度のねじりワイヤーを用いて、JIS K6301
に準拠してねじり角−温度曲線を求め、比モジュラスが
2、5、10、100になる温度T2、T5、T10、T100を求め
た。
〔発明の効果〕 本発明のフッ素ゴム組成物は、ロール加工性並びに硬化
物の機械的強度等の物性の温度変化が小さく、特に低温
特性に優れているものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 博 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 (72)発明者 半田 隆一 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 (72)発明者 島本 登 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 (56)参考文献 特開 平2−173144(JP,A) 特開 平2−173145(JP,A) 特開 平2−88585(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)フッ素ゴムと、 (B)一般式(I): 〔式中、複数のR1は同一又は異なってもよく、置換又は
    非置換の1価の炭化水素基を示し、nは0〜10の整数を
    示す〕 で表される有機ケイ素化合物からなる加硫剤とを含有し
    てなるフッ素ゴム組成物。
JP7737789A 1989-03-29 1989-03-29 フッ素ゴム組成物 Expired - Lifetime JPH07722B2 (ja)

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