JPH0771000A - 繊維成形物の抄造装置 - Google Patents

繊維成形物の抄造装置

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JPH0771000A
JPH0771000A JP22021893A JP22021893A JPH0771000A JP H0771000 A JPH0771000 A JP H0771000A JP 22021893 A JP22021893 A JP 22021893A JP 22021893 A JP22021893 A JP 22021893A JP H0771000 A JPH0771000 A JP H0771000A
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JP
Japan
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papermaking
molding surface
mold
papermaking mold
chamber
Prior art date
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Withdrawn
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JP22021893A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Miyamoto
康弘 宮本
Shinichi Takemura
真一 竹村
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐目詰まり性及び機械的強度を一層向上さ
せた繊維成形物の抄造装置を提供する。 【構成】 抄造装置は、抄造型10と、剛性体ホルダ
ー20と、加圧・減圧チャンバー30とを備えている。
抄造型10は、多孔質の成形面層12と支持層14を備
えている。成形面層12の最下部12bは、チャンバー
30の最上部30tより高い位置に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業製品、卵や果物等
の包装・緩衝材料として好適に用いられる、古紙パルプ
等を原料とする繊維成形物の抄造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、我国においては、工業製品等の包
装・緩衝材料として、主にプラスチック製のパックや発
泡スチロールが使用されているが、これらは自然界で分
解しないのでゴミとして残存することや、焼却すると有
毒ガスを発生すること等の環境上の問題があるため、何
回も再成形が可能である古紙パルプ等を原料とする繊維
成形物への変換が考慮されている。
【0003】このような繊維成形物を抄造するための抄
造型としては、多数の通水孔を開けたアルミニウム等の
ブロックを複数準備し、その少なくとも成形面を形成す
る表面に金網を張った構造のものを、ボルト等で所望形
状に組み合わせた複雑な構造のものが知られている。こ
のような抄造型においては、抄造毎に型面をシャワーで
水洗し、目詰まりを防止することが行われるが、余り十
分な効果があるとは言えず、特に、型自体が複雑な形状
の場合には、目詰まりを十分に防止できないばかりか、
水洗に多くの時間を要し、更に、目詰まりが発生した場
合には、抄造ラインを停止してから高圧水による洗浄を
行う必要があり、抄造効率が十分ではなかった。また、
型の構造自体も上述の如く極めて複雑であり、その作製
に高度な熟練と長時間を要する等の問題があった。
【0004】これに対し、本発明者は、特願平5−35
839号及び特願平5−35840号において、所定の
粒径を有する粒状体を成形面層と支持層とに配設した抄
造型、及び成形面層と支持層とが所定の気孔率と平均気
孔径を有するように制御した多孔質抄造型を提案し、こ
れらを逆洗と組み合わせることにより、型の目詰まりを
著しく低減でき、抄造効率を大幅に向上できることを開
示している。ここで、上記特許出願では、パルプ等を水
中に分散させたスラリーに抄造型を浸漬し、抄造型内を
減圧することによりスラリーを吸引して抄造を行い、次
いで、抄造型をスラリーから浮上させ、抄造した成形物
の水分を抄造型内から減圧吸引して除去した後、成形物
を離型させる。この後、成形面層及び/又は支持層に水
を含ませた状態とし、抄造型の内側から圧縮空気等によ
って衝撃的に加圧することにより、水と気体による抄造
型の逆洗を行い、抄造型の目詰まりを防止しようとする
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が型構造について更に研究を重ねた結果、耐目詰まり
性及び型自体の機械的強度になお一層の改良の余地があ
ることが判明した。即ち、図2に示すように、従来の抄
造装置において、抄造型1は剛性体5を介して加圧・減
圧チャンバー7と連結されているが、成形面3の最下部
3bがチャンバー7の上面7tより低い位置に配置され
ていた。従って、逆洗時において、図示矢印Aで表され
る圧縮空気流は、抄造型の内部1aに流入するに際し、
剛性体5の壁部5aやチャンバー7の補強枠7aにより
その流れを阻害されるため、抄造型の内部1aにおける
圧力が不均一になったり、かかる圧力の損失を生じ、こ
の結果、逆洗効率を低下させることになるという課題が
あった。また、上述のような構造を採る結果、剛性体5
に孔部5hを設ける必要があり、剛性体5の機械的強度
を低下させることになっていた。本発明は、このような
課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、耐目詰まり性及び機械的強度を一層向上させた繊
維成形物の抄造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究した結果、抄造型の成形面全体を加
圧・減圧チャンバーより外部に配設した構造とすること
により、上記目的が達成できることを見出し、本発明を
完成するに到った。従って、本発明の繊維成形物の抄造
装置は、成形面を有する多孔質成形面層と、この成形面
の反対側に配設された多孔質支持層とを備える抄造型
と、この抄造型を支持する剛性体と、この剛性体と連結
し、抄造型を上記支持層側から加圧又は減圧する加圧・
減圧チャンバーと、抄造型に上記成形面側から洗浄水を
含浸させる洗浄水供給手段とを備える繊維成形物の抄造
装置であって、上記成形面の最下部が、上記加圧・減圧
チャンバーの上部より高所に配置されていることを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明の抄造装置においては、所定形状を有す
る成形面の最下部を、加圧・減圧チャンバーの上部より
高所に配置した。従って、逆洗時における圧縮空気流の
流れが阻害されず、抄造型の内部に均一に圧力を作用さ
せることができ、逆洗効率を向上させることができる。
また、成形面の最下部を上記チャンバーの上部より高所
に配置したことにともない、従来、抄造型を支持する剛
性体の外周部に設けられていた孔部が不要となり、この
結果、抄造型全体としての機械的強度を向上させること
ができる。
【0008】以下、本発明の抄造装置を詳細に説明す
る。本発明の抄造装置に係る抄造型は、成形面層と支持
層を備える。成形面層はその一部又は全部が成形面を構
成し、抄造に際し、パルプ等の繊維状物に所定形状を付
与する。支持層は、成形面の反対側(成形面層の裏側)
に配設されており、上記成形面層を支持している。成形
面層と支持層は、逆洗効率を向上し、好適な耐目詰まり
性を維持するためにも、所定の特性を満足するのが好ま
しい。
【0009】即ち、成形面層と支持層の双方が、非水溶
性の粒状体で構成される場合には、成形面層を構成する
粒状体の平均粒径を0.2〜1.0mm程度とし、成形
面をこの平均粒径の1〜20倍の厚さに構成する一方
で、支持層を構成する粒状体の平均粒径を1.0〜1
0.0mm程度に制御するのが好ましい。また、成形面
層と支持層を多孔質体で構成する場合には、成形面層の
気孔率を5%以上、平均気孔径を60〜1000μmに
するとともに、支持層の気孔率を20%以上、平均気孔
径を0.6〜10mmに制御し、成形面層及び/又は支
持層が保水性を有する孔構造を形成するようにするのが
好ましい。
【0010】上述のように、成形面層と支持層とを備え
る抄造型は、剛性体により支持されている。そして、ア
ルミニウム合金等から構成される剛性体は、加圧・減圧
チャンバーと連結している。本発明の抄造装置において
は、所定形状を有する成形面の最下部を、上記加圧・減
圧チャンバーの上部(最上部)より高い位置に配置する
ことにした。即ち、従来、加圧・減圧チャンバー内に部
分的に侵入して配置されていた抄造型(及びこれを支持
する剛性体)を、このチャンバー外に配置することにし
た。従って、逆洗時において、上記チャンバーの側方か
ら導入される圧縮空気は、その流れ方向(進行方向)を
妨げられず、この結果、抄造型内部に加えられる圧力の
均一化を図ることができる。従って、抄造型内部から外
部への逆洗の効率を向上させることができ、抄造型の耐
目詰まり性を更に改善することができる。
【0011】また、上述の如く、抄造型をチャンバー外
に配置することにともない、抄造型を支持する剛性体に
ついても、チャンバー内に部分的に凹設していた構成か
らチャンバー外に凸設する構成に変更した。従って、剛
性体に、圧縮空気を通過させるための孔部を設けること
が不要となり、剛性体の機械的強度を向上できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、図面を参照して実施例によ
り説明する。図1は、本発明の抄造装置の一例を示す断
面図である。同図において、この抄造装置は、抄造型1
0と、剛性体ホルダー20と、加圧・減圧チャンバー3
0とを備えている。また、この抄造装置は、抄造型10
の上方に、図示しない洗浄水供給手段を備えている。
【0013】上記抄造型10は、多孔質の成形面層12
及び支持層14を備えており、アルミニウム合金製のホ
ルダー20に支持されている。また、ホルダー20は加
圧・減圧チャンバー30と連結しており、このチャンバ
ー30は給気口32と排気口34とを備えており、給気
口32及び排気口34はそれぞれ図示しないコンプレッ
サー及び減圧ポンプに連結されている。更に、ホルダー
20は補強枠36と連結されており、この補強枠36は
抄造型10をその下面から支持している。補強枠36
は、格子状に形成されているため、逆洗時の圧力が抄造
型10の内部10aに加わる上において妨げとなること
はない。
【0014】この抄造装置において、成形面層12の最
下部12bはチャンバー30の最上部30tより高い位
置に配置されている。従って、逆洗時において、給気口
32から導入される圧縮空気Bは、その進行方向に対し
何ら障害を受けないため乱流等を発生せず、補強枠36
を介して、抄造型内部10aにスムーズに導入されるこ
とになる。従って、抄造型内部10a内における圧力の
均一化を図ることができ、抄造型10の逆洗を抄造型全
体に亘って均一に行うことができる。よって、抄造型1
0の耐目詰まり性を一層向上させることが可能となる。
【0015】また、ホルダー20には、勾配部22が設
けられているため、圧縮空気の進行方向は図示矢印Cで
示すようになり、成形面の内壁部12cの方向に集中す
ることになる。従って、圧縮空気の圧力を効率よく逆洗
に供することができ、逆洗効率の向上を図ることがで
き、抄造型10の耐目詰まり性を更に向上させることが
できる。更に、勾配部22と成形面12の内壁部12c
との間隔dは、逆洗時の圧力を成形面12に効率的に伝
達するために、代表的に5mm〜40mm程度とするの
が好ましい。40mmを超えると、成形面12全体(最
下部12b、内壁部12c等)に加わる圧力が低下する
ばかりか、抄造型10自体の強度も低下するので好まし
くない。なお、この勾配部22の勾配の大きさθを、代
表的に2〜30°に制御することにより、上記間隔dを
満足しつつ、成形面の内壁部12cへの逆洗圧力を一層
効率的に作用させることができる。更に、ホルダー20
には、従来の場合と異なり孔部(通気・通水孔)が設け
られていないため、機械的強度が良好である。
【0016】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨
の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、成形面の
形状は、製造する繊維成形物の形状に応じて適宜変更す
ることが可能である。また、圧縮空気Bは、側方から導
入するのみならず、下方から導入してもよい。更に、勾
配部22の大きさθ、間隔dは繊維成形物の寸法及び形
状等により適宜変更することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
抄造型の成形面全体を加圧・減圧チャンバーより外部に
配設した構造とすることにしたため、耐目詰まり性及び
機械的強度を一層向上させた繊維成形物の抄造装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抄造装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】従来の抄造装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 抄造型、12 成形面層、20 ホルダー、22
勾配部、30 チャンバー、30t 上部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形面を有する多孔質成形面層と、この
    成形面の反対側に配設された多孔質支持層とを備える抄
    造型と、 この抄造型を支持する剛性体と、 この剛性体と連結し、抄造型を上記支持層側から加圧又
    は減圧する加圧・減圧チャンバーと、 抄造型に上記成形面側から洗浄水を含浸させる洗浄水供
    給手段とを備える繊維成形物の抄造装置であって、 上記成形面の最下部が、上記加圧・減圧チャンバーの上
    部より高所に配置されていることを特徴とする繊維成形
    物の抄造装置。
JP22021893A 1993-09-03 1993-09-03 繊維成形物の抄造装置 Withdrawn JPH0771000A (ja)

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