JPH0767694A - 気体中の微生物の捕集方法および気体の菌的検査方法 - Google Patents
気体中の微生物の捕集方法および気体の菌的検査方法Info
- Publication number
- JPH0767694A JPH0767694A JP21769393A JP21769393A JPH0767694A JP H0767694 A JPH0767694 A JP H0767694A JP 21769393 A JP21769393 A JP 21769393A JP 21769393 A JP21769393 A JP 21769393A JP H0767694 A JPH0767694 A JP H0767694A
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- Japan
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- microorganisms
- liquid medium
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】気体中に含まれる微生物の捕集を、簡便に、し
かも確実に行うことができる方法を提供し、そして簡便
確実に気体の菌的検査を行うことのできる方法を提供す
る。 【構成】雰囲気に対して菌的に隔離可能な状態にある液
体培地に、検査対象である気体をバブリングさせる。そ
して、微生物を捕集した後、液体培地を雰囲気に対して
菌的に隔離し、次いで捕集した微生物を培養し、判定す
ることにより、気体の菌的検査を行う。
かも確実に行うことができる方法を提供し、そして簡便
確実に気体の菌的検査を行うことのできる方法を提供す
る。 【構成】雰囲気に対して菌的に隔離可能な状態にある液
体培地に、検査対象である気体をバブリングさせる。そ
して、微生物を捕集した後、液体培地を雰囲気に対して
菌的に隔離し、次いで捕集した微生物を培養し、判定す
ることにより、気体の菌的検査を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、気体中の微生物を捕集
する方法およびこれを用いた気体の菌的検査方法に関す
る。より具体的には、例えば無菌充填包装システム等に
おいて使用される無菌エアーの菌的検証に採用できる、
気体中の微生物を捕集する方法および気体の菌的検査方
法に関する。
する方法およびこれを用いた気体の菌的検査方法に関す
る。より具体的には、例えば無菌充填包装システム等に
おいて使用される無菌エアーの菌的検証に採用できる、
気体中の微生物を捕集する方法および気体の菌的検査方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、気体中に存在する微生物を培養す
ることがしばしば行われている。例えば、無菌充填包装
システム等において使用される無菌エアーの無菌性を確
認するために、あるいは、実験室内の汚染度を確認する
ために、無菌エアーや雰囲気の気体を採取し、その気体
中に含まれる微生物を捕集し、培養することで、これら
の気体に含まれる微生物の量や種類を確認することが行
われている。そして、気体中の微生物を捕集するには、
平板状にした寒天培地を使用し、この平板上に採取した
気体を吹き付け、気体中の菌を寒天培地上に付着させる
方法が一般的であった。
ることがしばしば行われている。例えば、無菌充填包装
システム等において使用される無菌エアーの無菌性を確
認するために、あるいは、実験室内の汚染度を確認する
ために、無菌エアーや雰囲気の気体を採取し、その気体
中に含まれる微生物を捕集し、培養することで、これら
の気体に含まれる微生物の量や種類を確認することが行
われている。そして、気体中の微生物を捕集するには、
平板状にした寒天培地を使用し、この平板上に採取した
気体を吹き付け、気体中の菌を寒天培地上に付着させる
方法が一般的であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法にあっ
ては、気体中に微生物が存在した場合であっても、平板
上への気体の吹き付け状態や気体の流れ等の影響を受け
やすく、必ずしも平板上に微生物を捕集できるとは限ら
ず、捕集効率が低いものであった。従って、上記方法は
微生物の存在確率が低い無菌エアーの菌的検証（無菌エ
アー中に微生物が存在しないことを確認する）などには
適していない方法であった。また、上記方法は無菌的に
操作を行うことが困難であり、操作中に測定対象となる
気体以外の、操作雰囲気の気体と接触する可能性が大き
く、検査精度も低いものとならざるを得なかった。
ては、気体中に微生物が存在した場合であっても、平板
上への気体の吹き付け状態や気体の流れ等の影響を受け
やすく、必ずしも平板上に微生物を捕集できるとは限ら
ず、捕集効率が低いものであった。従って、上記方法は
微生物の存在確率が低い無菌エアーの菌的検証（無菌エ
アー中に微生物が存在しないことを確認する）などには
適していない方法であった。また、上記方法は無菌的に
操作を行うことが困難であり、操作中に測定対象となる
気体以外の、操作雰囲気の気体と接触する可能性が大き
く、検査精度も低いものとならざるを得なかった。
【０００４】そこで本発明は、上記微生物の捕集を、簡
便に、しかも確実に行うことができる方法を提供し、そ
して簡便確実に気体の菌的検査を行うことのできる方法
を提供するものである。
便に、しかも確実に行うことができる方法を提供し、そ
して簡便確実に気体の菌的検査を行うことのできる方法
を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、雰囲
気に対して菌的に隔離可能な状態にある液体培地に、検
査対象である気体をバブリングさせることを特徴とす
る、気体中の微生物の捕集方法である。そして、上記方
法により微生物を捕集した後、液体培地を雰囲気に対し
て菌的に隔離し、次いで捕集した微生物を培養し、判定
することを特徴とする、気体の菌的検査方法である。
気に対して菌的に隔離可能な状態にある液体培地に、検
査対象である気体をバブリングさせることを特徴とす
る、気体中の微生物の捕集方法である。そして、上記方
法により微生物を捕集した後、液体培地を雰囲気に対し
て菌的に隔離し、次いで捕集した微生物を培養し、判定
することを特徴とする、気体の菌的検査方法である。
【０００６】
【作用】本発明の捕集方法によれば、気体中に含まれる
微生物が液体培地中にバブリングされることにより、そ
のバブリング界面において微生物が液体培地中に捕集さ
れる。そして、上記液体培地は雰囲気に対して菌的に隔
離可能であり、隔離した状態とすることで、簡便、確実
に、捕集した微生物を培養することができる。
微生物が液体培地中にバブリングされることにより、そ
のバブリング界面において微生物が液体培地中に捕集さ
れる。そして、上記液体培地は雰囲気に対して菌的に隔
離可能であり、隔離した状態とすることで、簡便、確実
に、捕集した微生物を培養することができる。
【０００７】
【実施例】次に、図面を参照して本発明をさらに説明す
る。図１は本発明における方法の一例を示す説明図であ
る。
る。図１は本発明における方法の一例を示す説明図であ
る。
【０００８】本発明は、雰囲気に対して菌的に隔離可能
な状態にある液体培地に、検査対象である気体をバブリ
ングさせることを特徴とする、気体中の微生物の捕集方
法である。
な状態にある液体培地に、検査対象である気体をバブリ
ングさせることを特徴とする、気体中の微生物の捕集方
法である。
【０００９】図示の装置は、液体培地２を入れた捕集ビ
ン１と、該捕集ビン１に接続された、検査対象である気
体を導入するための導入手段３、および、導入された気
体の排気手段４とからなる捕集装置であり、本発明の微
生物の捕集方法に使用できる。なお、導入手段３は、導
管３１および該導管３１に接続された、ヘルール接続が
可能なサンプリングコック３２とからなり、排気手段４
は、導管４１およびそれに接続された除菌フィルター４
２とからなっている。そして、前記導入手段３および排
気手段４は、捕集ビン１を密封するシリコン栓５に接続
され、捕集ビン１内に気体を導入・排出可能としてい
る。そして、上記装置内に充填される液体培地２は、サ
ンプリングコック３２および除菌フィルター４２を備え
ることにより、雰囲気に対して菌的に隔離された状態と
なっている。
ン１と、該捕集ビン１に接続された、検査対象である気
体を導入するための導入手段３、および、導入された気
体の排気手段４とからなる捕集装置であり、本発明の微
生物の捕集方法に使用できる。なお、導入手段３は、導
管３１および該導管３１に接続された、ヘルール接続が
可能なサンプリングコック３２とからなり、排気手段４
は、導管４１およびそれに接続された除菌フィルター４
２とからなっている。そして、前記導入手段３および排
気手段４は、捕集ビン１を密封するシリコン栓５に接続
され、捕集ビン１内に気体を導入・排出可能としてい
る。そして、上記装置内に充填される液体培地２は、サ
ンプリングコック３２および除菌フィルター４２を備え
ることにより、雰囲気に対して菌的に隔離された状態と
なっている。
【００１０】次に、上記装置を使用して、無菌充填包装
システムに組み込まれている無菌圧縮エアーラインに流
れる無菌エアーの菌的検証を行う場合を説明する。
システムに組み込まれている無菌圧縮エアーラインに流
れる無菌エアーの菌的検証を行う場合を説明する。
【００１１】まず、捕集ビン１には液体培地として市販
のチオグリコール酸培地II（栄研化学株式会社製）を充
填する。そして、図示のように導入手段３および排気手
段４を接続し、全体をオートクレーブ（１２１℃、１５
分）により滅菌する。次に、導入手段３のサンプリング
コック３２を無菌圧縮エアーラインに接続する。この無
菌圧縮エアーラインは、通常、蒸気による滅菌（ライン
滅菌）が施される。従って、上記サンプリングコック３
２と無菌圧縮エアーラインとの接続部分の滅菌が必要な
場合は、このライン滅菌を利用することができる。な
お、上記無菌圧縮エアーラインには、除菌フィルター等
によって除菌された無菌エアーが流れており、エアーを
必要とする無菌充填包装システムの各部分に供給される
ようになっている。
のチオグリコール酸培地II（栄研化学株式会社製）を充
填する。そして、図示のように導入手段３および排気手
段４を接続し、全体をオートクレーブ（１２１℃、１５
分）により滅菌する。次に、導入手段３のサンプリング
コック３２を無菌圧縮エアーラインに接続する。この無
菌圧縮エアーラインは、通常、蒸気による滅菌（ライン
滅菌）が施される。従って、上記サンプリングコック３
２と無菌圧縮エアーラインとの接続部分の滅菌が必要な
場合は、このライン滅菌を利用することができる。な
お、上記無菌圧縮エアーラインには、除菌フィルター等
によって除菌された無菌エアーが流れており、エアーを
必要とする無菌充填包装システムの各部分に供給される
ようになっている。
【００１２】本発明の微生物の捕集方法を実施するに
は、上記装置に、検査対象の気体である無菌エアーを導
入し、液体培地にバブリングさせる。気体中に含まれる
微生物は、バブリングされた気体と液体培地との界面に
おいて捕集される。従って、微生物の捕集効率を高める
には、気体と液体培地の接触面積を高めればよく、バブ
リングの気泡を小さくする手段（導管３１の先端を細く
する等）を講じればよい。
は、上記装置に、検査対象の気体である無菌エアーを導
入し、液体培地にバブリングさせる。気体中に含まれる
微生物は、バブリングされた気体と液体培地との界面に
おいて捕集される。従って、微生物の捕集効率を高める
には、気体と液体培地の接触面積を高めればよく、バブ
リングの気泡を小さくする手段（導管３１の先端を細く
する等）を講じればよい。
【００１３】所定時間バブリングを継続した後、導管３
１をピンチコックで密封して（すなわち液体培地を雰囲
気に対して菌的に隔離して）、装置を無菌圧縮エアーラ
インから取り外す。そして、この装置をそのままの状態
で、培養雰囲気に保持する。培養の条件は、対象とする
微生物によっても異なるが、３０〜３７℃程度の温度と
することが一般的であり、培養期間は約１週間である。
この培養の結果、液体培地に濁りの発生等が見られれ
ば、検査対象となった気体に微生物が含まれていたこと
が明らかとなり、無菌エアーの無菌性が破壊されていた
ことが分かるのである。
１をピンチコックで密封して（すなわち液体培地を雰囲
気に対して菌的に隔離して）、装置を無菌圧縮エアーラ
インから取り外す。そして、この装置をそのままの状態
で、培養雰囲気に保持する。培養の条件は、対象とする
微生物によっても異なるが、３０〜３７℃程度の温度と
することが一般的であり、培養期間は約１週間である。
この培養の結果、液体培地に濁りの発生等が見られれ
ば、検査対象となった気体に微生物が含まれていたこと
が明らかとなり、無菌エアーの無菌性が破壊されていた
ことが分かるのである。
【００１４】なお、上記培養のみでは判断が正確に行え
ない場合には、液体培地を少量、通常の標準寒天培地等
にサンプリングし、さらに培養を行い、コロニーの発生
の有無等を観察することにより、再確認するようにして
もよい。
ない場合には、液体培地を少量、通常の標準寒天培地等
にサンプリングし、さらに培養を行い、コロニーの発生
の有無等を観察することにより、再確認するようにして
もよい。
【００１５】以上、本発明を図示の実施例に基づいて説
明したが、本発明は上記記載に限定されるものではな
い。例えば、捕集ビン１内への気体の導入を、排気手段
４側に吸引ポンプ等を接続、作動させることにより、強
制的に行ってもよい。
明したが、本発明は上記記載に限定されるものではな
い。例えば、捕集ビン１内への気体の導入を、排気手段
４側に吸引ポンプ等を接続、作動させることにより、強
制的に行ってもよい。
【００１６】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、気
体中の微生物の捕集をきわめて簡便に、しかも効率よく
行うことができる。そして、本発明による方法は、菌的
に隔離された状態で微生物の捕集が行われるので、信頼
度が高いものである。従って、本発明による捕集方法に
よって微生物を捕集し、これを培養することで、気体中
の微生物の存在を、きわめて精度よく検査することがで
きる。
体中の微生物の捕集をきわめて簡便に、しかも効率よく
行うことができる。そして、本発明による方法は、菌的
に隔離された状態で微生物の捕集が行われるので、信頼
度が高いものである。従って、本発明による捕集方法に
よって微生物を捕集し、これを培養することで、気体中
の微生物の存在を、きわめて精度よく検査することがで
きる。
【図１】本発明における方法の一例を示す説明図であ
る。
る。
１……捕集ビン ２……液体培地 ３……導入手段 ４……排気手段 ５……シリコン栓 ３１…導管 ３２…サンプリングコック ４１…導管 ４２…除菌フィルター
Claims (2)
- 【請求項１】雰囲気に対して菌的に隔離可能な状態にあ
る液体培地に、検査対象である気体をバブリングさせる
ことを特徴とする、気体中の微生物の捕集方法。 - 【請求項２】請求項１に記載の方法により微生物を捕集
した後、液体培地を雰囲気に対して菌的に隔離し、次い
で捕集した微生物を培養し、判定することを特徴とす
る、気体の菌的検査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21769393A JPH0767694A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 気体中の微生物の捕集方法および気体の菌的検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21769393A JPH0767694A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 気体中の微生物の捕集方法および気体の菌的検査方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0767694A true JPH0767694A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16708248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21769393A Pending JPH0767694A (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 気体中の微生物の捕集方法および気体の菌的検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0767694A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19546093A1 (de) * | 1995-12-11 | 1997-06-12 | Ross Karl Dipl Ing | Kombiniertes Dosimeter zur gleichzeitigen Sammlung/Bestimmung von Bakterien, Chemikalien, Hefen, Pilzen und radioaktiven Aerosolen |
| US8900502B2 (en) | 2011-05-31 | 2014-12-02 | Teijin Limited | Method for manufacturing shaped product with maintained isotropy |
| US9855689B2 (en) | 2011-09-06 | 2018-01-02 | Teijin Limited | Shaped product made of fiber-reinforced composite material and having excellent surface appearance |
| CN110387318A (zh) * | 2019-08-01 | 2019-10-29 | 南开大学 | 一种适用于空气微生物分析的大体积富集液气溶胶液体采样器 |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP21769393A patent/JPH0767694A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19546093A1 (de) * | 1995-12-11 | 1997-06-12 | Ross Karl Dipl Ing | Kombiniertes Dosimeter zur gleichzeitigen Sammlung/Bestimmung von Bakterien, Chemikalien, Hefen, Pilzen und radioaktiven Aerosolen |
| US8900502B2 (en) | 2011-05-31 | 2014-12-02 | Teijin Limited | Method for manufacturing shaped product with maintained isotropy |
| US10006677B2 (en) | 2011-05-31 | 2018-06-26 | Teijin Limited | Method for manufacturing shaped product with maintained isotrophy |
| US9855689B2 (en) | 2011-09-06 | 2018-01-02 | Teijin Limited | Shaped product made of fiber-reinforced composite material and having excellent surface appearance |
| CN110387318A (zh) * | 2019-08-01 | 2019-10-29 | 南开大学 | 一种适用于空气微生物分析的大体积富集液气溶胶液体采样器 |
| CN110387318B (zh) * | 2019-08-01 | 2021-07-27 | 南开大学 | 一种适用于空气微生物分析的大体积富集液气溶胶液体采样器 |
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