JPH0766170A - 薄膜のエッチング方法 - Google Patents

薄膜のエッチング方法

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JPH0766170A
JPH0766170A JP21574393A JP21574393A JPH0766170A JP H0766170 A JPH0766170 A JP H0766170A JP 21574393 A JP21574393 A JP 21574393A JP 21574393 A JP21574393 A JP 21574393A JP H0766170 A JPH0766170 A JP H0766170A
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JP
Japan
Prior art keywords
etching
thin film
substrate
etching solution
immersing
Prior art date
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Pending
Application number
JP21574393A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Niwa
勝弘 丹羽
Yasuko Tachibana
康子 立花
Yasuo Miura
康男 三浦
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】上面にパターン加工されたフォトレジストが形
成された薄膜のエッチング方法において、該薄膜の形成
された基板をエッチング液中に浸漬する操作とエッチン
グ液から引き上げる操作を交互に2回以上繰り返すこと
を特徴とする薄膜のエッチング方法。 【効果】本発明の薄膜のエッチング方法によると、従来
のエッチング技術でしばしば生じた薄膜の抜け残りを確
実になくすことができるので、基板面内の解像度のばら
つきをなく、高解像度の薄膜パターンを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜のエッチング方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】二酸化ケイ素薄膜やクロムや銅などの金
属薄膜は、実装基板分野および半導体分野において盛ん
に用いられ、二酸化ケイ素薄膜は絶縁層に、クロムや銅
などの金属薄膜は導体層に利用される。これらの薄膜の
パターン加工は、通常薄膜上にフォトレジストをパター
ン加工した後、フォトレジストをマスクとしてエッチン
グ液を用いたエッチングを行なう。薄膜のエッチングに
は、枚葉式のスプレーエッチング、プラズマ装置を用い
るプラズマエッチング、エッチング液に基板を浸漬して
行なうディップエッチングなどがあるが、一度に多数枚
のエッチングが可能で、かつ高価な装置の不要なディッ
プエッチングが好んで用いられる。このディップエッチ
ングにおいては、抜け性を良くするために、エッチング
液中で基板の揺動が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の薄膜のエッチング方法では、基板をエッチング液
中で揺動するだけなので、特に多数枚を一度にエッチン
グする場合には、薄膜表面付近のエッチング液の置換が
悪く、部分的に薄膜の抜け不良が生じたり、基板面内の
解像度において、ばらつきが生じるなどといった問題が
発生した。
【0004】本発明はかかる従来の諸欠点に鑑み創案さ
れたもので、その目的とするところは、抜け残りがなく
面内の解像度のばらつきのない高解像度のパターンを得
ることができる薄膜のエッチング方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
上面にパターン加工されたフォトレジストが形成された
薄膜のエッチング方法において、該薄膜の形成された基
板をエッチング液中に浸漬する操作とエッチング液から
引き上げる操作を交互に2回以上繰り返すことを特徴と
する薄膜のエッチング方法により達成される。
【0006】本発明における薄膜としては、無機薄膜、
有機薄膜、金属薄膜などを挙げることができる。無機薄
膜としては二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化銅、酸化ジ
ルコニウムなど、有機薄膜としては、ポリイミド、ポリ
アミドイミド、金属薄膜としては、銅、クロム、ニッケ
ル、アルミニウム、鉄、金、銀などを挙げることができ
る。
【0007】これらの薄膜を基板上に形成し、その上面
にパターン加工されたフォトレジストを形成した後、そ
のパターンをマスクとしエッチングを行なう。基板上に
薄膜を形成するには、無機薄膜や金属薄膜であれば、ス
パッタリングなどによればよいし、有機薄膜であれば、
そのワニスを塗布、乾燥するなどすればよい。フォトレ
ジストを形成、パターン加工するには、フォトレジスト
溶液を塗布、乾燥の後、所望のパターンの形成されたマ
スクを介する等して、化学線を選択的に照射する。
【0008】本発明は、エッチングをいわゆるディップ
エッチングで行ない、その際に、基板をエッチング液中
に浸漬する操作とエッチング液から引き上げる操作を交
互に2回以上繰り返すことを特徴とする。
【0009】ディップエッチングとは、エッチング槽内
に供給されたエッチング液中に、薄膜の形成された基板
を浸漬することによってエッチングを行なうエッチング
方法をいう。ディップエッチングでは、1枚の基板を処
理してもよいし、同時に多数枚の基板を処理してもよ
い。多数枚の基板を同時に処理するには、基板ホルダー
を用いると便利である。基板ホルダーは、一枚以上の基
板をエッチング液中で支持することができるものであれ
ば特に限定されないが、好ましい一例を図1に示す。す
なわち、複数枚の基板を収容可能で、エッチング液の出
入りが容易であり、かつエッチング液中で基板ホルダー
を揺動した際に基板が飛び出さない形状を有するもので
ある。また、揺動を容易に行なうために、取手2を備え
ていることが好ましい。基板ホルダーの材質としては、
エッチング液に腐食されないような材質が好ましい。例
えばテフロン、ポリプロピレンなどが挙げられる。
【0010】本発明において、基板をエッチング液中に
浸漬する操作とは、基板ホルダーをエッチング液中に浸
漬する際、エッチング液の液面よりも下に、基板ホルダ
ーにセットされている基板全体を浸漬させることをい
う。また、基板をエッチング液から引き上げる操作と
は、基板ホルダーを引き上げる際、エッチング液の液面
よりも上に、基板ホルダーにセットされている基板を引
き上げることをいう。このとき、基板を完全に引き上げ
ることが好ましい。すなわち、基板全体をエッチング液
の液面より上に引き上げることが好ましい。
【0011】図2は、基板ホルダー1中の基板6が、エ
ッチング槽3に供給されたエッチング液4中に浸漬され
た状態を示し、図3はエッチング液4から完全に引き上
げられた状態を示している。図2、3において、5がエ
ッチング液の液面を示す。
【0012】基板をエッチング液中に浸漬する操作、お
よびエッチング液から引き上げる操作は、手動で行なっ
てもよいし、機械により自動で行なってもよい。例え
ば、図1に示される基板ホルダー1の取手2を手で握り
上下に揺動したり、上下運動するフックを備えた機械に
基板ホルダー1の取手を引っ掛け、自動で上下の揺動を
行なってもよい。
【0013】これらの浸漬する操作と引き上げる操作
を、交互に2回以上繰り返すことにより、薄膜表面付近
のエッチング液の置換が起こり易くなり、抜け残りや、
面内における解像度のばらつきのない、しかも高い解像
度を有する良好なパターンを得ることができるのであ
る。
【0014】本発明において、基板をエッチング液中に
浸漬する操作とエッチング液から引き上げる操作を交互
に繰り返すサイクルとは、基板を下方向に移動させ始め
てから、基板をエッチング液中に浸漬し、さらにエッチ
ング液から引き上げ終わるまでの時間をいう。1サイク
ルの時間としては5秒以内が好ましく、より好ましくは
4秒以内であり、より好ましくは3秒以内である。基板
はエッチング液中に浸漬した際、一定時間静止させても
良いし、ピストン運動のごとく一定時間の静止無しでも
構わない。
【0015】
【実施例】実施例1 4インチシリコンウエハー上に、0.8μmのクロム薄
膜をスパッタリングで形成し、その上に6μmの銅薄膜
をスパッタリングで形成した。さらに形成した銅薄膜上
に1μmのフォトレジストパターンを形成した。同様の
方法により合計4枚の試料を作製し、得られたシリコン
ウエハー4枚を基板ホルダーにセットした。ついで、エ
ッチング槽に5Lの6%過硫酸アンモニウム水溶液を入
れた後、エッチング液(過硫酸アンモニウム水溶液)中
に基板ホルダー中のウエハーを浸す操作とエッチング液
から完全に引き上げる操作を交互に繰り返すことによ
り、フォトレジストをマスクとして約4分間銅薄膜のエ
ッチングを行なった。ウエハーを下方向に移動させ始め
てから、基板をエッチング液中に浸漬し、さらにエッチ
ング液から引き上げ終わるまでの時間(1サイクル)は
約1秒であった。その後基板ホルダーをエッチング槽よ
り引上げ、ウエハーを水でリンスし、つづいて窒素を吹
き付けることにより乾燥を行なった。
【0016】この様にしてエッチングされた銅薄膜パタ
ーンを光学顕微鏡により観察した。得られたパターンに
は、銅薄膜の抜け残りが全く見られず、またウエハー面
内の解像度のばらつきのない良好なパターンが得られ
た。
【0017】比較例1 実施例1でエッチング液中に基板ホルダー中のウエハー
を浸す操作とエッチング液から完全に引き上げる操作を
交互に繰り返すことにより、約10分間現像を行なった
かわりにエッチング液中に基板ホルダー中のウエハーを
浸漬させ、エッチング液からウエハーを完全に引き上げ
ることなく、エッチング液中で上下の揺動を繰り返すこ
とにより、約4分間エッチングを行なったこと以外は実
施例1と全く同様な方法でエッチングを行った。この様
にしてエッチングされた銅薄膜パターンを、光学顕微鏡
により観察した。
【0018】この様にしてエッチングされたパターンを
光学顕微鏡により観察した。得られたパターンには、銅
薄膜の抜け残りが所々で見られ、またウエハー面内の解
像度のばらつきが大きかった。
【0019】
【発明の効果】本発明の薄膜のエッチング方法による
と、従来のエッチング技術でしばしば生じた薄膜の抜け
残りを確実になくすことができるので、基板面内の解像
度のばらつきをなく、高解像度の薄膜パターンを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において使用される基板ホル
ダーの一例を示す斜視図である。
【図2】基板ホルダー中の基板がエッチング液中に浸漬
された状態を示すエッチング槽の断面図である。
【図3】基板ホルダー中の基板がエッチング液から完全
に引き上げられた状態を示すエッチング槽の断面図であ
る。
【符号の説明】
1:基板ホルダー 2:取手 3:エッチング槽 4:エッチング液 5:エッチング液の液面 6:基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面にパターン加工されたフォトレジスト
    が形成された薄膜のエッチング方法において、該薄膜の
    形成された基板をエッチング液中に浸漬する操作とエッ
    チング液から引き上げる操作を交互に2回以上繰り返す
    ことを特徴とする薄膜のエッチング方法。
  2. 【請求項2】基板をエッチング液から引き上げる際に、
    基板を完全に引き上げることを特徴とする請求項1記載
    の薄膜のエッチング方法。
  3. 【請求項3】基板をエッチング液中に浸漬する操作とエ
    ッチング液から引き上げる操作を交互に繰り返すサイク
    ルが5秒以下であることを特徴とする請求項1記載の薄
    膜のエッチング方法。
  4. 【請求項4】2枚以上の基板上に形成された薄膜を同時
    にエッチングすることを特徴とする請求項1記載の薄膜
    のエッチング方法。
  5. 【請求項5】薄膜が銅であることを特徴とする請求項1
    記載の薄膜のエッチング方法。
  6. 【請求項6】薄膜がクロムであることを特徴とする請求
    項1記載の薄膜のエッチング方法。
  7. 【請求項7】薄膜が二酸化ケイ素であることを特徴とす
    る請求項1記載の薄膜のエッチング方法。
JP21574393A 1993-08-31 1993-08-31 薄膜のエッチング方法 Pending JPH0766170A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012064646A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法、その基板処理方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体及び基板処理装置
WO2020188990A1 (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法
CN116056351A (zh) * 2023-02-23 2023-05-02 江西景旺精密电路有限公司 一种超厚铜的军用pcb板蚀刻工艺

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