JPH0755863Y2

JPH0755863Y2 - 田植機の予備苗台

Info

Publication number: JPH0755863Y2
Application number: JP1989121771U
Authority: JP
Inventors: 俊樹南石; 二教山本; 裕一竹田
Original assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date: 1989-10-18
Filing date: 1989-10-18
Publication date: 1995-12-25
Anticipated expiration: 2004-10-18
Also published as: JPH0361817U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、乗用田植機のボンネット側方や座席側部に設
けて、苗継ぎするための予備苗を載置しておく予備苗台
の構成に関するものである。

（ロ）従来技術従来から、乗用田植機のボンネット側方に配設した予備
苗載台において、支持フレーム上に載置プレートを固定
した技術は公知とされているのである。例えば、実開平
１−112609号公報に記載の技術の如くである。

また、載置プレートの前部に伸縮自在に摺動プレートを
設け、予備苗載台の前部を伸縮可能とした技術も公知と
されているのでる。例えば、実開昭59−187926号公報に
記載の技術の如くである。

（ハ）考案が解決しようとする問題点乗用田植機において、植付装置の苗載台上に苗マットが
一定量以下になると、苗継センサーの検知により苗継ぎ
の警報が発せられ、ボンネット側部或いは、座席側部に
配設された予備苗台から苗マットを取り出し、苗載台へ
供給していたのである。

しかし、近年エンジンやミッションケース等が小型化さ
れてボンネットの前方への突出が小さくなり、また、前
後方向の重量バランスをとるために運転席が前方に配置
されるようになってきたので、予備苗台の前端が車体前
端のバンパーより前方へ突出してしまい、格納時に予備
苗台が前方に突出して余分なスペースを必要としたり、
オペレーターが畦から、ボンネットの前部に足を踏んで
座席にまで移動する乗降に際して邪魔となったりしてい
たのである。

本考案は、載置プレートの前部に突出する摺動プレート
の部分を縮小して収納可能とすることにより、邪魔とな
らないように構成したのである。

また、該載置プレートの前部に突出した摺動プレートの
部分の伸縮操作を、その都度、オペレーターがボンネッ
トの前部まで移動して、操作する必要の無いように、ス
ライド用支持杆の握り部の部分を、座席の方向に突出し
たのである。

（ニ）問題を解決するための手段本考案は、このような不具合を解消するために次の如く
構成したものである。

乗用田植機のボンネット２の側方に配設する予備苗台に
おいて、支持フレーム47上に予備苗箱を載置する載置プ
レート49を固定し、該載置プレート49の前部に、前後に
伸縮自在とした摺動プレート50を配設し、該摺動プレー
ト50を支持するスライド用支持杆51を、前載置プレート
49の下側で後方まで延長し、該スライド用支持杆51を前
記支持フレーム47に沿って摺動すべく構成し、該スライ
ド用支持杆51の後端に握り部51aを設け、座席32の側か
ら握り部51aを操作して、摺動プレート50を伸縮可能に
構成したものである。

（ホ）実施例本考案の目的，構成は以上の如くであり、添付の図面に
示した実施例の構成を説明する。

第１図は田植機全体側面図、第２図は同じく平面図であ
る。

乗用田植機の走行部Ａは、機体フレーム１の前端上のボ
ンネット２内にエンジン３が載置され、ボンネット２の
後部上にステアリングハンドル４が突出され、エンジン
３の下部には、ミッションケース５が配設され、該ミッ
ションケース５の両側にフロントアクスルケースを介し
て前輪８が枢支され、ミッションケース５の後部からは
伝動軸６が突出され、リアアクスルケース７へ動力が伝
えられ、後輪９が駆動される。

走行部Ａの後部には、昇降リンク部Ｃを介して植付部Ｂ
が連結されており、植付部Ｂの構成は、植付ミッション
ケース20前端が植付フレーム12に固設され、植付ミッシ
ョンケース20の下部にフロート21が配設され、後端に植
付爪22が配設され、上部に苗載台23が配設されている。

該苗載台23の上端には、延長苗ガイド24,24…が各条毎
に固設されており、走行部Ａと植付部Ｂの間を狭くし
て、オペレーターが後ろを向いて容易に苗継ぎができる
ようにしているのである。

該苗載台23は、植付ミッションケース20の前部に横架し
た送り軸を回転させることにより、苗載台23が左右に往
復摺動され、苗載台23の下部には、苗送りローラーが配
設され、苗載台23の往復動に同期して回動され、確実に
苗マットを下方へ送るように構成している。

昇降リンク部Ｃは、下部フレーム10のフレーム10c,10c
にロアリンク11,11前端が枢支され、該ロアリンク11,11
の前端からリフトアーム13,13が立設され、該リフトア
ーム13,13の上端とロアリンク11,11後端の間にはリフト
リンク14,14が連結されている。

また、前記リフトアーム13,13の上端には、油圧シリン
ダー15のピストンロッド15a先端が枢支され、油圧シリ
ンダー15の基部はフレーム10bに枢支されている。

また、リフトリンク14及びロアリンク11の後端に、垂直
フレーム16,16が立設され、該垂直フレーム16,16の下端
に植付フレーム12が固設され、該植付フレーム12後部
に、植付ミッションケース20が固設されるのである。

そして、該植付ミッションケース20に動力を伝えるため
に、前記ミッションケース５後端と植付フレーム12の間
に、伝動軸29、ユニバーサルジョイント30等が介装され
ている。

また、前記フレーム10aの上部と前記垂直フレーム16の
上端との間にトップリンク17が枢結され、該トップリン
ク17前端は、平面視状に構成し、前記油圧シリンダー
15のピストンロッド15a先端と干渉しないようにしてい
る。

前記下部フレーム10は、第３図に示すように、後端下部
にリアアクスルケース７が固定されており、下部フレー
ム10前部において、機体フレーム１が固設され、該機体
フレーム１にミッションケース５が固設されている。下
部フレーム10のフレーム10a上のフェンダー31中央上に
座席32が載置され、該座席32側部に変速レバー33、昇降
レバー等が配設されている。

そして、前記機体フレーム１前端に、バンパー39が固設
され、該バンパー39の両側は弓状に後方へ延設され、そ
の後端は、機体フレーム１との間にステー36,36が介装
されて補強され、バンパー39の剛性をアップし、外側の
両側面には予備苗台取付座40,40が設けられている。故
に、予備苗台41を取り付けるために特別に取付用のステ
ー等を設けることもなく、剛性の高い部分に装着される
ので振動等も減少されるようにしているのである。

該予備苗台取付座40は、箱状に構成され、予備苗台41の
取付杆42が、上方より挿入固定され脱着可能に構成され
ている。よって、輸送，格納時には工具なしで脱着がで
き、予備苗台41の収納も容易としているのである。

本考案の要部である予備苗台41を、片側について説明す
ると、第４図〜第７図に示すように、取付杆42の上端に
は、バックミラー取付座43が固設され、該バックミラー
取付座43にロッド44を介して、バックミラー45が装着さ
れている。

また、取付杆42の上部に取付プレート46,46が上下二段
に固設され、該取付プレート46にパイプを平面視状に
曲げた支持フレーム47が固設され、該支持フレーム47に
苗箱を載せる載置プレート49が固定される。49aは該載
置プレート49を支持フレーム47に固定するための凸部で
あり、後部の開口部49bは、苗箱を下から持ち上げて取
り出すためのものであり、後端上には苗箱が滑り落ちな
いようにストッパー49cが設けられている。

該載置プレート49の前端には、摺動プレート50が配設さ
れ、該摺動プレート50の両側から後方に、スライド用支
持杆51が突出され、該スライド用支持杆51は、支持フレ
ーム47と載置プレート49の間から予備苗台41の後方の開
口部49bのオペレーターの手の届く位置まで延設され、
後端の握り部51aは下方に曲げられてストッパーを兼ね
て容易に握れるようにしている。

よって、オペレーターは握り部51aを持って引っ張る
と、摺動プレート50は載置プレート49内に収納され、予
備苗台41前端はバンパー39より内側となり全長が短くな
り、握り部51aを押すと予備苗台が延長され、苗箱を載
せることができるのである。

なお、第８図に示すように、収納する構成とはせずに、
取付プレート46に固定体52を突設して、該固定体52にス
ライドプレート53を嵌合して、スライドプレート53のみ
前後に摺動する構成とし、全長を短くするときにはスラ
イドプレート53を後方へスライドさせ、オペレータが側
方から乗降するときには、スライドプレート53を前方へ
スライドさせるように構成することも可能である。

また、前記支持フレーム47の側端には、第６図に示すよ
うに、空になった苗箱を立てた状態で一時的に収納する
為の、サイドフレーム54,55が固設され、下側のサイド
フレーム55の中央には、受けプレート55aが固設され、
苗マットを苗載台に載せた後のトレイ（空箱）56を収納
できるようにしている。

（ヘ）考案の効果以上のような構成により、本考案は次のような効果が得
られるのである。

第１に、載置プレート49の前部に配置されて伸縮される
摺動プレート50の部分を、載置プレート49の後部に配置
した握り部51aの部分を操作して、前後摺動させること
が出来るので、座席32に座った状態でオペレーターが摺
動プレート50の伸縮を行うことが出来、操作の為にボン
ネットの前部まで移動する必要が無いのである。

第２に、予備苗台の前端を伸縮可能としたので、ボンネ
ット側部の空間を確保でき、畦等への乗り降りが容易に
行えるようになったのである。

第３に、予備苗台を前端を伸縮できるようにしたので、
苗箱を載置しないときには縮小して、全長を短くできる
ようになり、回転半径を小さくし、格納時や輸送時に省
スペースとすることができたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は田植機全体側面図、第２図は同じく平面図、第
３図は機体フレーム及び下部フレーム平面図、第４図は
予備苗台側面図、第５図は同じく平面図、第６図は同じ
く正面図、第７図は同じく側面断面図、第８図は同じく
他の実施例を示す側面図である。２……ボンネット 41……予備苗台 47……支持フレーム 49……載置プレート 50……摺動プレート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】乗用田植機のボンネット２の側方に配設す
る予備苗台において、支持フレーム47上に予備苗箱を載
置する載置プレート49を固定し、該載置プレート49の前
部に、前後に伸縮自在とした摺動プレート50を配設し、
該摺動プレート50を支持するスライド用支持杆51を、前
載置プレート49の下側で後方まで延長し、該スライド用
支持杆51を前記支持フレーム47に沿って摺動すべく構成
し、該スライド用支持杆51の後端に握り部51aを設け、
座席32の側から握り部51aを操作して、摺動プレート50
を伸縮可能に構成したことを特徴とする田植機の予備苗
台。