JPH0755593Y2 - 消音兼調音装置 - Google Patents
消音兼調音装置Info
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- JPH0755593Y2 JPH0755593Y2 JP1987026255U JP2625587U JPH0755593Y2 JP H0755593 Y2 JPH0755593 Y2 JP H0755593Y2 JP 1987026255 U JP1987026255 U JP 1987026255U JP 2625587 U JP2625587 U JP 2625587U JP H0755593 Y2 JPH0755593 Y2 JP H0755593Y2
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- 239000011148 porous materials Substances 0.000 description 14
- 241000985665 Cecropia obtusifolia Species 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000000875 corresponding Effects 0.000 description 1
- 239000000463 materials Substances 0.000 description 1
- 239000007769 metal materials Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metals Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resins Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resins Substances 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】 〈考案の目的〉 産業上の利用分野 本考案はトランペットのような楽器の消音兼調音装置に
係り、詳しくは、一端から侵入した侵入音の音色を調整
できるほか、侵入音のエネルギーの一部を吸収して消音
できる消音兼調音装置に係る。
係り、詳しくは、一端から侵入した侵入音の音色を調整
できるほか、侵入音のエネルギーの一部を吸収して消音
できる消音兼調音装置に係る。
従来の技術 一般に、この型式の消音兼調音装置はミュートと云わ
れ、通常、第3図に示す如く構成されている。なわわ
ち、第3図において符号1で示す円筒状本体の底部を閉
塞し、この閉塞底部の略々中心に抜差自在に移動筒2を
挿入し、移動筒2の一端の拡大開放部2aから音を排出し
て侵入音の音量や音色を調整している。また、円筒状本
体1の上端は絞り、この絞り部3の先端にトランペット
等の吹出口に装着部4を着脱自在に取付けている。この
型式の装置の音量などの調整は、円筒状本体1に対して
移動筒2を移動させて侵入音の周期などを調整して行な
い、その上で、移動筒2の拡大開放部2aで音を更に調音
する。しかし、円筒状本体1に対しての移動筒2の移動
によって音色が調整できるが、音量調節が十分でない。
れ、通常、第3図に示す如く構成されている。なわわ
ち、第3図において符号1で示す円筒状本体の底部を閉
塞し、この閉塞底部の略々中心に抜差自在に移動筒2を
挿入し、移動筒2の一端の拡大開放部2aから音を排出し
て侵入音の音量や音色を調整している。また、円筒状本
体1の上端は絞り、この絞り部3の先端にトランペット
等の吹出口に装着部4を着脱自在に取付けている。この
型式の装置の音量などの調整は、円筒状本体1に対して
移動筒2を移動させて侵入音の周期などを調整して行な
い、その上で、移動筒2の拡大開放部2aで音を更に調音
する。しかし、円筒状本体1に対しての移動筒2の移動
によって音色が調整できるが、音量調節が十分でない。
考案が解決しようとする問題点 本考案はこれらの問題点の解決を目的とし、具体的に
は、十分に音量調整ができるほか、高周波音でも十分に
消音ができ、トランペット等の練習時等にも、十分にそ
の機能を発揮できる消音兼調音装置を提案する。
は、十分に音量調整ができるほか、高周波音でも十分に
消音ができ、トランペット等の練習時等にも、十分にそ
の機能を発揮できる消音兼調音装置を提案する。
〈考案の構成〉 問題点を解決するための手段ならびにその作用 すなわち、本考案に係る装置は、上端が装着部を介して
楽器等に装着される円筒状本体と、この円筒状本体の下
端に着脱自在にかぶせられて円筒状本体の軸方向に沿っ
て移動できるカバーとを具え、この円筒状本体内に円筒
状多孔質体を同心円状に配設し、この円筒状多孔質体な
らびにカバーを無限に屈曲した連通孔を有する焼結体か
ら構成して成ることを特徴とする。
楽器等に装着される円筒状本体と、この円筒状本体の下
端に着脱自在にかぶせられて円筒状本体の軸方向に沿っ
て移動できるカバーとを具え、この円筒状本体内に円筒
状多孔質体を同心円状に配設し、この円筒状多孔質体な
らびにカバーを無限に屈曲した連通孔を有する焼結体か
ら構成して成ることを特徴とする。
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用について
図面によって具体的に説明すると、次の通りである。
図面によって具体的に説明すると、次の通りである。
まず、第1図ならびに第2図は本考案の一つの実施例に
係る消音兼調音装置の斜視図ならびにその部分を分解し
て示す説明図である。
係る消音兼調音装置の斜視図ならびにその部分を分解し
て示す説明図である。
第1図ならびに第2図において、符号10は円筒状本体
(以下、単に本体10という。)12は装着部、13はカバ
ー、14は円筒状多孔質体を示す。すなわち、本体10はAl
やその他の金属材、合成樹脂などから構成し、その一部
を円筒状に構成するほか、上端に向って絞って例えば円
錐状に構成する。この絞られた円錐状部に装着部12がか
ぶせられ、装着部12がトランペットなどに装着されて、
装着部12を経て音が内部に入る。本体10の下端部にはカ
バー13を着脱自在にかぶせ、このカバー13の底板に複数
個の貫通孔13aを設け、この貫通孔13aを経て音波などを
排出する。また、第2図に示すように、カバー13の側面
に貫通孔13aを形成する場合は、貫通孔13aに対応して本
体10の下端部に開口部10aを形成する。なお、カバー13
は多孔質材として構成する。
(以下、単に本体10という。)12は装着部、13はカバ
ー、14は円筒状多孔質体を示す。すなわち、本体10はAl
やその他の金属材、合成樹脂などから構成し、その一部
を円筒状に構成するほか、上端に向って絞って例えば円
錐状に構成する。この絞られた円錐状部に装着部12がか
ぶせられ、装着部12がトランペットなどに装着されて、
装着部12を経て音が内部に入る。本体10の下端部にはカ
バー13を着脱自在にかぶせ、このカバー13の底板に複数
個の貫通孔13aを設け、この貫通孔13aを経て音波などを
排出する。また、第2図に示すように、カバー13の側面
に貫通孔13aを形成する場合は、貫通孔13aに対応して本
体10の下端部に開口部10aを形成する。なお、カバー13
は多孔質材として構成する。
次に、上記構成の本体10内にその中心軸に沿って同心円
状に円筒状の多孔質体14を配設する。この円筒状多孔質
体14はカバー13と同様に多孔質材を構成し、なかでも、
焼結体から成って連通する孔隙が無限に屈曲したものか
ら成っている。なお、多孔質体14の本体10内への取付け
は、一例にて示すと、多孔質体14の側面にゴム等の止め
具9を取付けて、この止め具9によるスプリング作用を
利用して固定できる。
状に円筒状の多孔質体14を配設する。この円筒状多孔質
体14はカバー13と同様に多孔質材を構成し、なかでも、
焼結体から成って連通する孔隙が無限に屈曲したものか
ら成っている。なお、多孔質体14の本体10内への取付け
は、一例にて示すと、多孔質体14の側面にゴム等の止め
具9を取付けて、この止め具9によるスプリング作用を
利用して固定できる。
このように本体10にカバー13を着脱自在に設ける一方、
多孔質体14を本体10内に設けると、導入された音が消音
されるほか、その程度がカバー13の移動によって調整で
きる。
多孔質体14を本体10内に設けると、導入された音が消音
されるほか、その程度がカバー13の移動によって調整で
きる。
すなわち、第1図の実施例では、音は装着部12を経て本
体10内に入り、カバー13の各貫通孔13aや、多孔質材か
ら成るカバー13の多数の孔隙を通過して本体10外に排出
される。また、本体10内においては、多孔質体14を通過
し、この通過の際に、多孔質体14にはカバー13と同様に
無限に屈曲した間隙が形成されているため、多孔質体の
間隙を通る間に、音のエネルギーは熱などの機械的エネ
ルギーに変換され、相当消音され、更に、カバーの多数
の孔隙や、貫通孔13aを通って大気中に出た瞬間に膨脹
し、一層消音される。更に詳しくは説明すると、本体10
内に入った音は多孔質体14内の円柱状室16に入り、その
後、本体10と多孔質体14の間の環状室15に入る。従っ
て、多孔質体14を通るときに消音されるほか、円柱状室
16に入った音はカバー13において貫通孔13aで絞られた
状態から膨脹すると共に、カバーの多孔質材の持つ無数
に屈折して折り曲げられた孔隙を通過する間には一層絞
られてエネルギーが失なわれる。
体10内に入り、カバー13の各貫通孔13aや、多孔質材か
ら成るカバー13の多数の孔隙を通過して本体10外に排出
される。また、本体10内においては、多孔質体14を通過
し、この通過の際に、多孔質体14にはカバー13と同様に
無限に屈曲した間隙が形成されているため、多孔質体の
間隙を通る間に、音のエネルギーは熱などの機械的エネ
ルギーに変換され、相当消音され、更に、カバーの多数
の孔隙や、貫通孔13aを通って大気中に出た瞬間に膨脹
し、一層消音される。更に詳しくは説明すると、本体10
内に入った音は多孔質体14内の円柱状室16に入り、その
後、本体10と多孔質体14の間の環状室15に入る。従っ
て、多孔質体14を通るときに消音されるほか、円柱状室
16に入った音はカバー13において貫通孔13aで絞られた
状態から膨脹すると共に、カバーの多孔質材の持つ無数
に屈折して折り曲げられた孔隙を通過する間には一層絞
られてエネルギーが失なわれる。
このカバー13による消音効果は、カバー13を摺動させる
ことによってその程度が調整でき、音量、音質が相当調
節された状態で、排出されて、耳などに達する。
ことによってその程度が調整でき、音量、音質が相当調
節された状態で、排出されて、耳などに達する。
なお、多孔質体やカバーを構成する多孔質材とは、孔隙
がほとんどが連通し無限に屈曲する連通孔を有する焼結
体であって、孔隙率で30〜60%程度あるものである。
がほとんどが連通し無限に屈曲する連通孔を有する焼結
体であって、孔隙率で30〜60%程度あるものである。
〈考案の効果〉 以上詳しく説明した通り、本考案に係る消音兼調音装置
は、円筒状本体内に多孔質材から成る円筒状多孔質体を
配設され、円筒状本体の下端の開放部を前記多孔質材か
ら成るカバーで着脱自在におおい、しかも、このカバー
が円筒状本体に沿って移動できるものである。
は、円筒状本体内に多孔質材から成る円筒状多孔質体を
配設され、円筒状本体の下端の開放部を前記多孔質材か
ら成るカバーで着脱自在におおい、しかも、このカバー
が円筒状本体に沿って移動できるものである。
従って、侵入音は円筒状多孔質体やカバーの無限の孔隙
を通る間にエネルギーが吸収され、更に、その程度はカ
バーの円筒状本体の軸方向に沿っての移動によって調整
できるため、音量調整と併せて音質調整ができ、特に、
高周波音も調整されるため、トランペットなどの練習時
の音が、極めて高い音が混在しているにもかかわらず、
十分な音量や音色の調整ができ、音公害の防止にも有効
である。
を通る間にエネルギーが吸収され、更に、その程度はカ
バーの円筒状本体の軸方向に沿っての移動によって調整
できるため、音量調整と併せて音質調整ができ、特に、
高周波音も調整されるため、トランペットなどの練習時
の音が、極めて高い音が混在しているにもかかわらず、
十分な音量や音色の調整ができ、音公害の防止にも有効
である。
第1図ならびに第2図は本考案の一つの実施例に係る消
音兼調音装置の斜視図ならびにその部分を分解して示す
各説明図、第3図は従来の金属板材からなる従来例ミュ
ートを示す斜視図である。 符号10……円筒状本体 12……装着部 13……カバー 13a……貫通孔 14……円筒状多孔質体
音兼調音装置の斜視図ならびにその部分を分解して示す
各説明図、第3図は従来の金属板材からなる従来例ミュ
ートを示す斜視図である。 符号10……円筒状本体 12……装着部 13……カバー 13a……貫通孔 14……円筒状多孔質体
Claims (1)
- 【請求項1】上端が装着部を介して楽器等に装着される
円筒状本体と、この円筒状本体の下端に着脱自在にかぶ
せられて前記円筒状本体の軸方向に沿って移動できるカ
バーとを具え、この円筒状本体内に円筒状多孔質体を同
心円状に配設し、この円筒状多孔質体ならびに前記カバ
ーを多数回屈曲した連通孔を有する焼結体から構成して
成ることを特徴とする消音兼調音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987026255U JPH0755593Y2 (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 消音兼調音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987026255U JPH0755593Y2 (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 消音兼調音装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63132999U JPS63132999U (ja) | 1988-08-31 |
JPH0755593Y2 true JPH0755593Y2 (ja) | 1995-12-20 |
Family
ID=30827167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987026255U Active JPH0755593Y2 (ja) | 1987-02-23 | 1987-02-23 | 消音兼調音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755593Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102930857B (zh) * | 2011-08-10 | 2015-06-24 | 雅马哈株式会社 | 用于铜管乐器的弱音器 |
JP4986091B1 (ja) * | 2011-08-23 | 2012-07-25 | 株式会社 ベストブラス | 金管楽器用消音器 |
JP5825276B2 (ja) * | 2013-02-13 | 2015-12-02 | ヤマハ株式会社 | 消音器 |
JP5838980B2 (ja) * | 2013-02-13 | 2016-01-06 | ヤマハ株式会社 | 消音器 |
GB2512661A (en) * | 2013-04-05 | 2014-10-08 | Darren John Moore | Rotating mute accessory |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5548133B2 (ja) * | 1976-09-16 | 1980-12-04 | ||
EP0029870A1 (en) * | 1979-11-29 | 1981-06-10 | Robert Edwin Bell | An instrumental mute |
US4273021A (en) * | 1979-11-08 | 1981-06-16 | Mackie Robert D | Mutes for wind instruments |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS581839Y2 (ja) * | 1978-09-21 | 1983-01-13 |
-
1987
- 1987-02-23 JP JP1987026255U patent/JPH0755593Y2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5548133B2 (ja) * | 1976-09-16 | 1980-12-04 | ||
US4273021A (en) * | 1979-11-08 | 1981-06-16 | Mackie Robert D | Mutes for wind instruments |
EP0029870A1 (en) * | 1979-11-29 | 1981-06-10 | Robert Edwin Bell | An instrumental mute |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63132999U (ja) | 1988-08-31 |
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