JPH075493U - 耳掃除具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耳孔内の周壁面を傷つけないで、耳垢を簡単
かつ良好に取り除いて掃除できるようにする。 【構成】 所望長さの棒体１１の端部に、耳孔に挿入可
能なポリウレタンフォーム等の連続気泡材よりなる垢取
り体１２を装着する。この垢取り体１２を耳孔に挿入し
て回動する等により、耳垢を剥離して取り除き、耳掃除
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は耳垢を取り除いて耳孔を掃除する耳掃除具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、耳掃除具として、たとえば、図６Ａに示すように、竹製等の棒体１の一 端に耳掻き体２を形成し、棒体１の他端に垢掃用の羽毛状の球体３を装着した耳 掻きが一般に知られている。この耳掻きは、耳孔に耳掻き体２を挿入して耳垢を 掻き落とした後、羽毛状の球体３を耳孔に挿入して耳孔内に残された粉状体等の 耳垢を掃らって耳掃除するものである。

【０００３】 しかし、上記耳掻きは、耳掻き体２で耳垢を掻き取る際に、誤って耳孔内の周 壁面を傷つける危険性を有している。

【０００４】 従来の他の耳掃除具として、図６Ｂに示すように、棒状体４の両端に楕円球状 の綿球５，５を装着した綿棒がある。この綿棒は、綿球５を耳孔へ挿入し、耳孔 内の周壁面に摺接して耳垢を取り除いて耳掃除するものである。

【０００５】 しかし、上記綿棒は、たとえば、プールから上がった直後などのように、耳内 が濡れているとき、或いは軟耳垢の場合には有効的であるが、乾耳垢にあっては 、綿球を耳孔内の周壁面に押接して摺動しても耳垢を剥がすことは困難であると 共に、かりに耳垢を剥がしたとしても、綿棒で耳垢を耳孔の奥へ押し込んでしま う場合も生じる。

【０００６】 また、上記綿棒の綿球に粘着剤を付着したものもあるが、この綿棒によっても 期待ほどの効果は得られないと共に、綿球に粘着剤を付着するので製造が煩雑で 、かつ、綿棒同士が粘着し易いため包装等、取扱いに手間が掛かる問題を有して いる。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、耳孔内の周壁面を傷つけることな く、耳垢を簡単かつ良好に取り除いて掃除することができる耳掃除具を提供する ことを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本願の請求項１記載の耳掃除具は、所望長さの棒体 の一端に耳孔に挿入可能な垢取り体を装着してなり、上記垢取り体は連続気泡材 で構成されていることを特徴とするものである。

【０００９】 請求項２記載の耳掃除具は上記連続気泡材よりなる垢取り体を棒体の両端に装 着したことを特徴とするものである。

【００１０】

【作用】

本考案によれば、垢取り体を耳孔内に挿入すると、垢取り体が弾性的に収縮変 形して、その外表面が耳孔内の周壁面にフィットしてソフトタッチで接触する。 そして、垢取り体の外表面はスポンジ状の毛羽状体によるザラザラした粗雑品に 形成され、摩擦係数が大になっていると共に、垢取り体は連続気泡材で造られて いるため、全体的に連続した多孔（室）状に形成されている。したがって、垢取 り体を耳孔内に挿入して２〜３回程度回動することにより周壁面に付着している 耳垢を簡単に剥離し、気泡の室内に耳垢は捕収されるので、垢取り体を耳孔から 引き出すことにより耳孔内をきれいに掃除することができる。また、垢取り体は 柔軟なスポンジ質材よりなっているため、耳孔内の周壁面を傷つけることはない 。

【００１１】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例について説明する。図１は、本考案に係 る耳掃除具の１実施例を示す正面図、図２は、図１の右側面図、図３は、同上耳 掃除具の垢取り体の一部を拡大して示す正面図である。

【００１２】 上記図１〜図３において、この実施例の耳掃除具は、所望長さの棒体１１の一 端に連続気泡材で構成した垢取り体１２を固定して装着してなっている。垢取り 体１２の棒体１１に対する固定装着手段は、たとえば、垢取り体１２の基端側に 長手方向に向けた適当径の孔を穿設し、棒体１１の端部に接着剤を付着して上記 孔内に差込む方法等を採用する。

【００１３】 棒体１１の素材は、竹，木，プラスチック等、任意のものを採用でき、この任 意の素材で、たとえば直径約 1.5〜 2.5ミリ程度、長さ約４〜８ｃｍ程度程度に 形成する（但し、この寸法は任意に変更可能）。

【００１４】 垢取り体１２の素材としては、たとえば、ポリウレタンフォーム等のスポンジ 質材や天然海綿等が例示でき、これらの連続気泡材により適当な大きさに形成す る。この実施例の垢取り体１２は、直径約８〜１０ミリ程度、長さ１５〜２５ミ リ程度で、先端１３に丸味を付した丸棒状に形成したものが図示されている。た だし、垢取り体１２の形状及び寸法等は任意に変更し得るものである。

【００１５】 上記垢取り体１２の外表面は、図３に示すように、その素材によるスポンジ質 材の毛羽状体１４によるザラザラした粗雑面に形成され、摩擦係数が大になって いると共に、垢取り体１２は連続気泡材で造られているため、全体的に多孔質状 の連続した小孔（室）１５が形成されている。

【００１６】 この実施例の耳掃除具は上記のように構成したもので、棒体１１を指先で持ち 、垢取り体１２を耳孔内に挿入して棒体１１を数回回動すると、耳孔の周壁面に 付着している耳垢は簡単に剥がれて気泡の室１５内に捕収される。したがって、 垢取り体１２を耳孔から引き出すことにより耳孔内をきれいに掃除できる。そし て、棒体１１の垢取り体１２側を指先等で軽く叩くことにより室１５内に捕収さ れた耳垢を外部に除去することができる。

【００１７】 図４は本考案に係る耳掃除具の別実施例を示す正面図である。この実施例の耳 掃除具は棒体１１の両端に連続気泡材で構成した垢取り体１２を装着したもので ある。他の構成は図１の実施例と全く同様であるため、同一符号を付して詳細な 説明を省略する。この実施例の耳掃除具は上記のように構成したもので、図１の 実施例のものと全く同様に使用するものである。

【００１８】 図５は本考案のさらに別実施例を示す耳掃除具である。この実施例の掃除具は 、図４の実施例と同様に棒体１１の両端に垢取り体１２，１２Ａを装着してなっ ているが、この実施例は、垢取り体１２と１２Ａに大小の径差を設けたものであ る。他の構成は図４の実施例と全く同様である。この実施例のように構成すると 、耳孔のサイズに応じて垢取り体１２又は１２Ａを選択し、使用可能となる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案によれば、耳孔内の周壁面を傷つけることなく、耳垢を簡単かつ良好に 取り除いて綺麗に掃除することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る耳掃除具の１実施例を示す正面図
である。

【図２】図１の右側面図である。

【図３】同上耳掃除具の垢取り体の一部を拡大して示す
正面図である。

【図４】本考案に係る耳掃除具の別実施例を示す正面図
である。

【図５】本考案に係る耳掃除具のさらに別実施例を示す
正面図である。

【図６】従来の耳掃除具を示す正面図である。

【符号の説明】

１１ 棒体 １２，１２Ａ 垢取り体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所望長さの棒体の一端に、耳孔に挿入可
   能な垢取り体を装着してなり、上記垢取り体は連続気泡
   材で構成されていることを特徴とする耳掃除具。
2. 【請求項２】 所望長さの棒体の両端に、耳孔に挿入可
   能な垢取り体を装着してなり、上記両垢取り体は連続気
   泡材で構成されていることを特徴とする耳掃除具。