JPH0754606A - 蒸気タービングランド部のラビング予防保全装置 - Google Patents
蒸気タービングランド部のラビング予防保全装置Info
- Publication number
- JPH0754606A JPH0754606A JP22282593A JP22282593A JPH0754606A JP H0754606 A JPH0754606 A JP H0754606A JP 22282593 A JP22282593 A JP 22282593A JP 22282593 A JP22282593 A JP 22282593A JP H0754606 A JPH0754606 A JP H0754606A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gap
- rubbing
- rotor
- gland
- steam turbine
- Prior art date
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- Pending
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- Control Of Turbines (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】グランド部の最小半径方向隙間を推定し、グラ
ンド部でのラビングの可能性を事前に検出してラビング
を予防する。 【構成】蒸気タービングランド部のロータの外周の４等
分位置に取り付けられたギャップセンサターゲット３
と、このターゲット３に対向し、グランドパッキン２の
端部にロータと同心円上に向い合う２個のセンサを１組
とする互いに直角に配置された２組の非接触式ギャップ
センサ４ａ，４ｃ、４ｂ，４ｄと、このギャップセンサ
からの信号により定められた演算をする演算機５とから
なり、停止時と運転中のギャップを測定してラビングの
可能性を事前に検出し、予防する。
ンド部でのラビングの可能性を事前に検出してラビング
を予防する。 【構成】蒸気タービングランド部のロータの外周の４等
分位置に取り付けられたギャップセンサターゲット３
と、このターゲット３に対向し、グランドパッキン２の
端部にロータと同心円上に向い合う２個のセンサを１組
とする互いに直角に配置された２組の非接触式ギャップ
センサ４ａ，４ｃ、４ｂ，４ｄと、このギャップセンサ
からの信号により定められた演算をする演算機５とから
なり、停止時と運転中のギャップを測定してラビングの
可能性を事前に検出し、予防する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、蒸気タービングラン
ド部のラビング予防保全装置に関する。
ド部のラビング予防保全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】蒸気タービンはタービン軸と車室との間
の軸グランド部にパッキンを用い、特に復水タービンで
は蒸気タービンの運転中にケーシング内の真空を保持す
るために、軸の両端から空気を吸い込まないように、軸
両端のグランド部に軸封装置から軸封蒸気を供給してい
る。蒸気タービンにおいて、最もラビングし易い箇所は
半径方向隙間が狭いグランド部であり、グランド部には
過去の経験，計算による熱膨張推定からラビングを起こ
さないように組立隙間を持たせているが、タービン運転
中にどれだけ半径方向隙間が変動しているかは判らない
ので、従来ラビングが発生してから対応していた。
の軸グランド部にパッキンを用い、特に復水タービンで
は蒸気タービンの運転中にケーシング内の真空を保持す
るために、軸の両端から空気を吸い込まないように、軸
両端のグランド部に軸封装置から軸封蒸気を供給してい
る。蒸気タービンにおいて、最もラビングし易い箇所は
半径方向隙間が狭いグランド部であり、グランド部には
過去の経験，計算による熱膨張推定からラビングを起こ
さないように組立隙間を持たせているが、タービン運転
中にどれだけ半径方向隙間が変動しているかは判らない
ので、従来ラビングが発生してから対応していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】蒸気タービンのグラン
ド部でラビングが発生すると、接触部分に熱を生じてロ
ータが曲がり蒸気タービンが振動したり、最悪の場合羽
根がひっかかってタービン停止の恐れがある。またロー
タが偏るためギャップが拡がり、シール蒸気が増加した
り、シールが不完全になったりするため、タービンの性
能が低下するという問題があった。
ド部でラビングが発生すると、接触部分に熱を生じてロ
ータが曲がり蒸気タービンが振動したり、最悪の場合羽
根がひっかかってタービン停止の恐れがある。またロー
タが偏るためギャップが拡がり、シール蒸気が増加した
り、シールが不完全になったりするため、タービンの性
能が低下するという問題があった。
【０００４】この発明は、グランド部の最小半径方向隙
間を推定し、グランド部でのラビングの可能性を事前に
検出してラビングを予防するラビング予防保全装置を提
供することを目的とする。
間を推定し、グランド部でのラビングの可能性を事前に
検出してラビングを予防するラビング予防保全装置を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】蒸気タービングランド部
のロータの外周の４等分位置に取り付けられたギャップ
センサターゲットと、このギャップセンサターゲットに
対向し、グランドパッキン端部にロータと同心円上に向
い合う２個のセンサからなり互いに直角に配置された２
組の非接触式ギャップセンサと、このギャップセンサか
らの信号により定められた演算をする演算機とからな
り、停止時と運転中のギャップを測定して、前記グラン
ド部の運転中の最小半径方向隙間を演算により求めるこ
とによって、上記目的を達成する。
のロータの外周の４等分位置に取り付けられたギャップ
センサターゲットと、このギャップセンサターゲットに
対向し、グランドパッキン端部にロータと同心円上に向
い合う２個のセンサからなり互いに直角に配置された２
組の非接触式ギャップセンサと、このギャップセンサか
らの信号により定められた演算をする演算機とからな
り、停止時と運転中のギャップを測定して、前記グラン
ド部の運転中の最小半径方向隙間を演算により求めるこ
とによって、上記目的を達成する。
【０００６】
【作用】この発明においては、ロータと同心円上に配置
され、向い合う２個のセンサを１組とする互いに直角に
配置された２組の非接触式高温用ギャップセンサによ
り、ロータ回転停止時及びロータ回転時のそれぞれのセ
ンサによる半径方向隙間を測定し、回転停止時と回転時
との隙間寸法の変位からＸ方向変位とＹ方向変位を演算
機により演算し、ロータの変化量及び変化方向を求め
る。さらに平均半径方向隙間を求め、最小半径方向隙間
を求めることができる。
され、向い合う２個のセンサを１組とする互いに直角に
配置された２組の非接触式高温用ギャップセンサによ
り、ロータ回転停止時及びロータ回転時のそれぞれのセ
ンサによる半径方向隙間を測定し、回転停止時と回転時
との隙間寸法の変位からＸ方向変位とＹ方向変位を演算
機により演算し、ロータの変化量及び変化方向を求め
る。さらに平均半径方向隙間を求め、最小半径方向隙間
を求めることができる。
【０００７】
【実施例】図１はこの発明の実施例によるラビング予防
保全装置を取り付けた上記タービングランド部の断面
図、図２は図１のII−II断面図である。グランド部のロ
ータ１の外周の４等分位置にギャップセンサターゲット
３が取り付けられている。グランド部にはグランドパッ
キン２が取り付けられている。図２に示すごとくギャッ
プセンサ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄは、グランドパッキン
２の端部にロータ１と同心円上にロータの中心を挟んで
向い合う２個のセンサ４ａと４ｃ、４ｂと４ｄを１組と
して、２組のセンサが互いに直角に配置されている。図
３はラビング予防保全装置の系統図である。ラビング予
防保全装置は、４個のセンサ４ａ〜４ｄからの信号を演
算機５に入力させて、最小半径方向隙間を演算し、表示
器６に表示する。
保全装置を取り付けた上記タービングランド部の断面
図、図２は図１のII−II断面図である。グランド部のロ
ータ１の外周の４等分位置にギャップセンサターゲット
３が取り付けられている。グランド部にはグランドパッ
キン２が取り付けられている。図２に示すごとくギャッ
プセンサ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄは、グランドパッキン
２の端部にロータ１と同心円上にロータの中心を挟んで
向い合う２個のセンサ４ａと４ｃ、４ｂと４ｄを１組と
して、２組のセンサが互いに直角に配置されている。図
３はラビング予防保全装置の系統図である。ラビング予
防保全装置は、４個のセンサ４ａ〜４ｄからの信号を演
算機５に入力させて、最小半径方向隙間を演算し、表示
器６に表示する。
【０００８】図４は図２のギャップセンサの取付位置を
示す図で、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は（Ａ）の座標を示
す図である。以下ギャップセンサによるギャップ測定か
ら最小半径方向隙間を演算する手順を示す。Ａ0 ，
Ｂ0 ，Ｃ0 ，Ｄ0 をそれぞれセンサ４ａ，４ｂ，４ｃ，
４ｄの運転停止時（ロータ回転停止時）に計測した半径
方向隙間とし、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄをセンサ４ａ，４ｂ，４
ｃ，４ｄの運転時（ロータ回転時）に計測した半径方向
隙間とすると、 Ａ１＝〔（Ｂ0 −Ｂ）−（Ｄ0 −Ｄ）〕×１／√２／２ Ａ２＝〔（Ａ0 −Ａ）−（Ｃ0 −Ｃ）〕×１／√２／２ Ｘ方向変位 ΔＸ＝Ａ１−Ａ２ Ｙ方向変位 ΔＹ＝Ａ１＋Ａ２ 変化量 Δｒ＝√（ΔＸ2 ＋ΔＹ2 ） 変化方向 θ ＝ｔａｎ-1（ΔＹ／ΔＸ）＋９０
°×〔１−ＡＢＳ（ΔＸ）／ΔＸ〕 平均半径方向隙間 ｒm ＝（Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ）／４ 最小半径方向隙間 ｒ ＝ｒm −Ａ，ｒm −Ｂ，ｒ
m −Ｃ，ｒm −Ｄの中から最小のものを選ぶ。 上記演算から最小半径方向隙間を求めることができる。
示す図で、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は（Ａ）の座標を示
す図である。以下ギャップセンサによるギャップ測定か
ら最小半径方向隙間を演算する手順を示す。Ａ0 ，
Ｂ0 ，Ｃ0 ，Ｄ0 をそれぞれセンサ４ａ，４ｂ，４ｃ，
４ｄの運転停止時（ロータ回転停止時）に計測した半径
方向隙間とし、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄをセンサ４ａ，４ｂ，４
ｃ，４ｄの運転時（ロータ回転時）に計測した半径方向
隙間とすると、 Ａ１＝〔（Ｂ0 −Ｂ）−（Ｄ0 −Ｄ）〕×１／√２／２ Ａ２＝〔（Ａ0 −Ａ）−（Ｃ0 −Ｃ）〕×１／√２／２ Ｘ方向変位 ΔＸ＝Ａ１−Ａ２ Ｙ方向変位 ΔＹ＝Ａ１＋Ａ２ 変化量 Δｒ＝√（ΔＸ2 ＋ΔＹ2 ） 変化方向 θ ＝ｔａｎ-1（ΔＹ／ΔＸ）＋９０
°×〔１−ＡＢＳ（ΔＸ）／ΔＸ〕 平均半径方向隙間 ｒm ＝（Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ）／４ 最小半径方向隙間 ｒ ＝ｒm −Ａ，ｒm −Ｂ，ｒ
m −Ｃ，ｒm −Ｄの中から最小のものを選ぶ。 上記演算から最小半径方向隙間を求めることができる。
【０００９】
【発明の効果】この発明によれば、グランドパッキンの
ロータと同心円上に、向い合う２個のセンサを１組とし
て互いに直角に配置された２組の非接触式高温用ギャッ
プセンサにより、ロータ停止時及びロータ回転時の半径
方向隙間を測定し、演算機により最小半径方向隙間を求
めることができる。その結果、グランド部でのラビング
の可能性を事前に検出し、ラビングを防止できる。
ロータと同心円上に、向い合う２個のセンサを１組とし
て互いに直角に配置された２組の非接触式高温用ギャッ
プセンサにより、ロータ停止時及びロータ回転時の半径
方向隙間を測定し、演算機により最小半径方向隙間を求
めることができる。その結果、グランド部でのラビング
の可能性を事前に検出し、ラビングを防止できる。
【図１】この発明の実施例によるラビング予防保全装置
を取り付けた蒸気タービングランド部の断面図である。
を取り付けた蒸気タービングランド部の断面図である。
【図２】図１のII−II断面図である。
【図３】この発明の実施例によるラビング予防保全装置
の系統図である。
の系統図である。
【図４】図２のギャップセンサの取付位置を示す図で、
（Ａ）は正面図、（Ｂ）は（Ａ）の座標を示す図であ
る。
（Ａ）は正面図、（Ｂ）は（Ａ）の座標を示す図であ
る。
１ ロータ ２ グランドパッキン ３ ギャップセンサターゲット ４ａ ギャップセンサ ４ｂ ギャップセンサ ４ｃ ギャップセンサ ４ｄ ギャップセンサ ５ 演算機 ６ 表示器
Claims (1)
- 【請求項１】蒸気タービングランド部のロータの外周の
４等分位置に取り付けられたギャップセンサターゲット
と、このギャップセンサターゲットに対向し、グランド
パッキン端部にロータと同心円上に向い合う２個のセン
サを１組とする互いに直角に配置された２組の非接触式
ギャップセンサと、このギャップセンサからの信号によ
り定められた演算をする演算機とからなり、停止時と運
転中のギャップを測定して、前記グランド部の運転中の
最小半径方向隙間を演算により求めることを特徴とする
蒸気タービングランド部のラビング予防保全装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22282593A JPH0754606A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 蒸気タービングランド部のラビング予防保全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22282593A JPH0754606A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 蒸気タービングランド部のラビング予防保全装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0754606A true JPH0754606A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16788504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22282593A Pending JPH0754606A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 蒸気タービングランド部のラビング予防保全装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0754606A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20230054862A (ko) | 2020-11-10 | 2023-04-25 | 미츠비시 파워 가부시키가이샤 | 회전 기계의 감시 장치, 감시 프로그램 및 감시 방법, 및 회전 기계 설비 |
-
1993
- 1993-08-16 JP JP22282593A patent/JPH0754606A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20230054862A (ko) | 2020-11-10 | 2023-04-25 | 미츠비시 파워 가부시키가이샤 | 회전 기계의 감시 장치, 감시 프로그램 및 감시 방법, 및 회전 기계 설비 |
| DE112021003960T5 (de) | 2020-11-10 | 2023-05-11 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Überwachungsvorrichtung, überwachungsprogramm undüberwachungsverfahren für rotationsmaschine sowierotationsmaschinenausrüstung |
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