JPH0751826Y2 - プリント板ラック - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、ラックへのプリント板の実装を容易にしたプ
リント板ラックに関する。

B.考案の概要 本考案は、ボード上の面における一側にガイド溝を有す
るガイドレールを略等間隔に固着してラックを構成し、
プリント板の一端の第一嵌入部を当該ガイドレールに案
内させてラックに実装する構成のプリント板ラックにお
いて、 プリント板の他側に補助板の両端以外の部分を固着する
とともに補助板の一端を第二嵌入部とし他端には第二嵌
入部がはいり込むガイド溝を形成することにより、 プリント板の第一嵌入部はガイドレールに案内させ他端
の補助板に形成した第二嵌入部又はガイド溝を隣り合う
補助板のガイド溝又は第二嵌入部に案内させてラックへ
プリント板を実装するようにしたものである。

C.従来の技術 プリント板は、ラックに複数枚収容されてプリント板ラ
ックとなる。外部接続用のコネクタを直付けしたプリン
ト板は第２図のようにしてラックに収容される。

ラック１を構成するボード３の上には同一直線上に並ぶ
一対のマザーボードコネクタ２が複数組設けられ、一対
のマザーボードコネクタ２の一方側にはガイド溝4aを有
するガイドレール４が夫々設けられる。そして、一端に
外部接続用コネクタ５を取り付けたプリント板６をラッ
ク１に装着するには、プリント板６の他端をガイド溝4a
に沿って案内させながら、プリント板コネクタ７をマザ
ーボードコネクタ２に挿入する。

しかし、プリント板６を案内するガイドレールがプリン
ト板の一方側にしかないので、マザーボードコネクタ２
へのプリント板コネクタ７の挿入が正確に行なえない。

このため、作業を容易にする目的で第３図に示すように
両側にガイドレールを設けたプリント板ラックが作られ
た。これは、プリント板６に補助板９をＴ字形をなすよ
うに結合し、プリント板６の一端はガイド溝4aで案内
し、他端の補助板９は一対のガイドレール8,8のガイド
溝8a,8aで案内するものである。

D.考案が解決しようとする課題 ところが、斯かるプリント板ラックではガイドレール8,
8の厚さ分だけプリント板ラックの寸法が大きくなると
いう欠点がある。

そこで本考案は、斯かる課題を解決したプリント板ラッ
クを提供することを目的とする。

E.課題を解決するための手段 斯かる目的を達成するための本考案の構成は、ボード上
の面における一側にはガイド溝を有するガイドレールを
ボードと直角な状態で略等間隔に固着する一方、他側の
一端にガイド溝を有するガイド柱をボードと直角な状態
で固着してラックを構成し、プリント板は一端をガイド
レールのガイド溝に嵌め込む第一嵌入部とするとともに
他端には補助板の両端以外の部分を固着し、補助板の一
端は前記ガイド柱におけるガイド溝にはいり込む第二嵌
入部とし、補助板の他端には前記ガイド柱のガイド溝と
同一構成のガイド溝を形成したことを特徴とする。

F.作用 プリント板の一端は第一嵌入部をガイドレールのガイド
溝に入れて案内させ、プリント板の他端は補助板に形成
した第二嵌入部をガイド柱又は隣り合うプリント板にお
ける補助板のガイド溝に入れて案内させる。

ラックにおけるプリント板の他端側にはガイドレールを
設けていないが、隣り合うプリント板の補助板がガイド
レールの役割りを果たすので、プリント板を正確にラッ
ク内へ実装できる。

G.実施例 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。なお、本実施例は従来のプリント板ラックの一部
を改良したものなので、従来と同一部分には同一符号を
伏して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。

（ａ）実施例の構成 本考案によるプリント板ラックの構成を、第１図に基づ
いて説明する。

プリント板６の一端は従来と同様にガイド溝4aに嵌め込
むための第一嵌入部6aとされ、他端には補助板10の図中
の右端近傍が固着される。補助板10の左端は少し折り曲
げて第二嵌入部11とされ、右端には補助部材12が固着さ
れ、隣り合う他の補助板10の第二嵌入部11がはいり込む
ためのガイド溝13が形成される。そして、この補助板10
に従来と同様に外部接続用コネクタ５が取り付けられ
る。

一方、ボード３におけるガイドレール４が取り付けられ
た一側とは反対側の他端の一端にはガイド溝14が形成さ
れる。即ち、ボード３と一体の壁状のフレーム3aがガイ
ドレール4,プリント板６をとりまくように形成され、折
り曲げられたフレーム3aの端部とフレーム3aに固着され
た補助柱15とでガイド溝14が形成されガイド柱を形成す
る。

ボード３における他側の他端には、補助板10のガイド溝
13が嵌入される第二嵌入部が図示しないフレームの一部
として形成される。

（ｂ）実施例の作用 次に、プリント板ラックの作用を説明する。

ラック１にプリント板６を実装するには、プリント板６
の一端である第一嵌入部6aをガイド溝4aに沿って案内さ
せるとともに補助板10の第二嵌入部11をガイド溝14に沿
って案内させながらプリント板６を挿入する。すると図
示しないプリント板コネクタ７がマザーボードコネクタ
２に容易かつ確実に挿入される。

２枚目のプリント板６を実装する場合には、第一嵌入部
6aをガイド溝4aに沿って案内させるとともに第二嵌入部
11を実装済みのプリント板６におけるガイド溝13に沿っ
て案内させながら行なう。以後はこのようにして次々と
プリント板６を実装する。

H.考案の効果 以上の説明からわかるように、本考案によるプリント板
ラックによれば以下の効果がある。

（ａ）プリント板の一端側はガイドレールに形成された
ガイド溝に第一嵌入部がはいり込むことで案内され、他
端側はガイド柱又は隣り合う補助板に形成されたガイド
溝に第二嵌入部がはいり込むことで案内される。従っ
て、プリント板コネクタのマザーボードコネクタへの挿
入が容易かつ確実となる。

（ｂ）隣り合うプリント板にガイド機能を有するガイド
溝や第二嵌入部があるので、ボードにおける他側全体に
亘ってガイドレールを設ける必要がなく、プリント板ラ
ックの外部寸法を小さくできるとともにプリント板の実
装ピッチも小さくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるプリント板ラックの実施例を示す
斜視図、第２図〜第３図は従来のプリント板ラックに係
り、第２図は従来例１を示す斜視図、第３図は従来例２
を示す斜視図である。 １…ラック、３…ボード、４…ガイドレール、4a,13,14
…ガイド溝、６…プリント板、6a…第一嵌入部、10…補
助板、11…第二嵌入部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ボード上の面における一側にはガイド溝を
   有するガイドレールをボードと直角な状態で略等間隔に
   固着する一方、他側の一端にガイド溝を有するガイド柱
   をボードと直角な状態で固着してラックを構成し、 プリント板は一端をガイドレールのガイド溝に嵌め込む
   第一嵌入部とするとともに他端には補助板の両端以外の
   部分を固着し、補助板の一端は前記ガイド柱におけるガ
   イド溝にはいり込む第二嵌入部とし、補助板の他端には
   前記ガイド柱のガイド溝と同一構成のガイド溝を形成し
   たことを特徴とするプリント板ラック。