JPH07507926A - サポリン含有タンパク質の組換え産生 - Google Patents

サポリン含有タンパク質の組換え産生

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JPH07507926A JP6501784A JP50178494A JPH07507926A JP H07507926 A JPH07507926 A JP H07507926A JP 6501784 A JP6501784 A JP 6501784A JP 50178494 A JP50178494 A JP 50178494A JP H07507926 A JPH07507926 A JP H07507926A
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ラツピ,ダグラス・エイ
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バード,ジエイ・アンドリユー
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ホイツテイアー・インステイテユート・フオー・ダイアビテイーズ・アンド・エンドクリノロジー
プリズム・フアーマシユーテイカルズ・インコーポレイテツド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
サポリン含有タンパク質の組換え産生 本出願は、Douglas A Lappi、l5abel Barthele my及びAndrew J、Ba1rdにより1992年6月16日に出願され た米国特許出願第07/901,718号、“Recombinant Pro duction of 5aporin−C。 ntaining Proteins″の一部継続出願である。米国特許出願第 07/901.718号の開示は総て本明細書に参考として包含される。 発明の分野 本発明は、タンパク質の組換え産生、より具体的にはサボリン及びサポリン含有 融合タンパク質の組換え産生に関リポソーム不活性化タンパク質(r i bo  s ome −inactivating−protein=RIP)は、真 核生物リポソームを触媒的に不活性化する植物タンパク質である。RIPは、タ ンパク質合成のタンパク質伸長ステップを妨害することによってリポソームを不 活性化することが判明した。例えば、RIPサポリン(SAP)は、ラット28 SリポソームRNA (rRNA)中の位置4324のアデニンのn−グリコシ ド結合の開裂によって、60Sリポソームを不活性化することが判明した。A4 314がrRNA中に配置されているこの特定領域は、原核生物及び真核生物の 間で高度に保存されている。2aS rRNA中のA4324は、大腸菌(E、 co 11)23S rRNA中のA2aaOに対応する。幾つかのRIPは、 大腸菌のような原核生物のタンパク質合成も妨害すると思われる。RIPは真核 細胞に対して毒性であり且つ一部のRIPは原核生物に対して毒性あるため(例 えば、Habukaら(1990)J、Biol、Chem、 265:109 88−10992参照)、RIPを組換えDNA技術で発現することは難しい。 幾つかの構造的に関連したRIPが、植物5aponaria officin alis(シャボンソウ)の種子及び葉から単離された。これらのうち、サボリ ン−6は最も活性で最も豊富に存在し、種子タンパク質全体の7%を占める。サ ポリンは極めて安定であり、等電点が高く、炭水化物を含まず、SDSのような 変性剤及び種々のプロテアーゼに対して耐性を示す。種子に由来する幾つかのサ ポリン−6アイソフォーム(isoform)のアミノ酸配列は既知であり、数 個のアミノ酸残基が異なる複数のサボリンRIP類が存在すると思われる。 サボリンはI型RIPであるため、毒素リジン及びアブリンのように細胞結合鎖 をもたない。従って、全細胞に対する毒性はこれらの毒素よりはるかに低い。し かしながら、細胞にターゲツティングされて該細胞によりインターナリゼーショ ンされると、その細胞毒性はりシンA鎖の100〜1000倍強(なる。サボリ ンは、その細胞毒性のために、細胞表面結合リガンドに共有結合して細胞毒性化 学結合体を製造するのに使用され、又は抗体に結合して、特定細胞にターゲツテ ィングされ且つインターナリゼーションされるイムノトキシンを製造するのに使 用された(例えば、。例えば塩基性線維芽細胞(bFGF)が、マイトキシンF GF−SAPを製造するためにサポリン−6に化学的に結合された(例えば、L appiらの米国特許第5.191.067号、及びLappiら(1989) Bioch再発狭窄症(res t 1nos i s)の治療に使用された( 例えば、米国特許出願第07/637,074号に基づく国際特許出願節W0  92/11872号参照)。治療は、例えばバルーンカテーテルを用いる血管形 成に次いで、治療有効量のFGF結合体を局部投与又は静脈内投与することによ って実施する。FGF−サポリン結合体は、特定の腫瘍の治療剤として有望であ ることも判明した。黒色腫の増殖、及びFGFと結合する受容体を発現する他の 腫瘍の増殖は、FGF−8APによって阻止することができる(例えば、米国特 許出願第071585.319号に基づく国際特許出願節W0 9210491 8号、及びBe1tzら(1992)Cancer Re5earch 52  : 227−230参照)。 抗ヒト免疫グロブリンH鎖モノクローナル抗体がサボリン−6に結合された。得 られたイムノトキシンは、再移植に先立つex vivo処理の間に、ヒト骨髄 からリンパ腫及び白血病細胞を除去するために潜在的に有用である。 サボリンと、あるパネルの抗Tリンパ球モノクローナル抗体との化学的結合体は 、移植の前にヒト骨髄を浄化するためのex vivo物質として、また移植片 対宿主病並びにT細胞及びB細胞白血病の患者の全身性治療剤として有望視され た。 細胞結合リガンド及び抗体へのサボリンの結合はこれまで化学的に行われてきた 。しかしながら、化学的結合は分子の不均質集団を発生させる。例えば、bFG Fをシスティン残基を介してサポリンに結合する。該サポリンは、まずN−スク シンイミジル−3(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)で誘導体 化する。塩基性FGFは、5PDP誘導体化サポリンとの反応に使用できるシス ティンを少なくとも二つ有する。従って、bFGFと5PDP誘導体SAPとの 反応では、生物学的に関連した特性がおそらく異なり、in vivo適用には 理想的であり得ない一連の分子が形成される。 サボリン含有融合タンパク質は多(の潜在的用途を有するため、サポリン含有タ ンパク質の均質調製物を直接製造できる効率的な組換え方法があれば、極めて有 用であろう。 サボリンは大腸菌及び真核生物に対して毒性を示すため、生物学的に活性なサボ リンの組換え体産生はこれまで解明されなかった。サポリン6をコードするDN Aがクローニングされ、切頭体(truncated form)をコードする DNAが大腸菌内で発現された(FARMITALIAの英国特許出願GB22 16891A)。しかしながら、得られたタンパク質は細胞毒性ではない。サボ リン及びFGFが切頭された組換えbFGF−サボリン融合タンパク質をコード するDNAが製造された(Priet。 ら(1991)Ann、N、Y、Acad、Sci、538 : 434−43 7参照)。しかしながら、得られた融合タンパク質はその後細胞毒性ではないこ とが判明した。 そこで本発明は、融合タンパク質を含む細胞毒性サポリン含有タンパク質を真核 細胞内で産生ずるための効果的な組換えDNA方法を提供することを目的とする 。本発明は、組換えDNA方法によって産生したbFGF−8AP結合体の提供 も目的とする。 発明の概要 サボリン含有タンパク質をコードするDNA構築物を提供する。該DNAはサボ リン含有タンパク質をコードする。 サポリン含有タンパク質は、サボリンタンパク質のアミノ末端に結合したN末端 延長領域からなる。サポリンポリペプチドは、少なくとも、選択したアッセイで サポリンが細胞毒性又はタンパク質合成阻止機能を示すようにするために必要な 量のサボリンタンパク質を含む。サポリンをコードするDNA及びN末端延長領 域をコードするDNAは、サボリン含有タンパク質が、選択した細胞によるイン ターナリゼーションの際に細胞毒性を示すように選択する。 N末端延長領域は、形成されるサボリン含有タンパク質を、宿主に対して、選択 した宿主内でのサボリン含有ペプチドの翻訳を含む組換え発現を可能にするのに 十分なほど非細胞毒性にすると思われる。ある具体例では、N末端延長領域は約 2〜15、好ましくは5〜12アミノ酸である。 N末端延長領域の配列は、天然サボリンボリペプチドシグナル配列の配列と同じ であり得る。 別の具体例では、N末端延長領域は、標的細胞の表面のタンパク質と特異的に作 用し合う、細胞表面結合タンパク質又は抗体のようなリガンドである。該リガン ドをコードするDNAは、サポリンボリペプチドのN末端をコードするDNAに 結合するか、又は、結合ペプチドもしくはアミノ酸をコードする一つ、好ましく は二つ、もしくはそれ以上のコドンを介して結合する。結合コドンの数は、得ら れるDNAが、選択した細胞に対して細胞毒性である融合タンパク質をコードす るように選択する。 リガンドとサボリンとの結合体は、組換えDNA技術を用いてキメラとして製造 する。融合タンパク質分子は、該複合体のリガンド部分の受容体結合ドメインが 、それぞれの細胞表面受容体の認識に使用され、融合タンパク質をそれぞれの細 胞表面受容体を含む細胞にターゲツティングできるように設計し製造する。好ま しい具体例では、リガンドが塩基性FGF、又は高親和性FGF受容体と反応す る別のFGFポリペプチド、例えば酸性FGFである。 ペプチドスペーサー領域を介してサボリンポリペプチドに結合したリガンドを含 む融合タンパク質も提供する。前記スペーサー領域は、得られる融合タンパク質 が所望の細胞毒活性を有するように、一つ以上のアミノ酸を含む。好ましい具体 例では、リガンドはFGFである。該融合タンパク質は強力な細胞毒性物質であ り、従って、化学的に結合したFGF−3APが効果を示すことが判明している 状態を含めて、種々のFGF仲介病理生理学的状態の治療に有用なはずである。 サボリン含有タンパク質をコードするDNAの発現のためのベクター又はプラス ミドも提供する。細菌、酵母、昆虫もしくは哺乳動物細胞のような選択した宿主 内で機能する選択可能マーカー遺伝子及び複製起点を含むか、又は融合タンパク 質の発現を可能にするベクター又はプラスミドを提供する。好ましい具体例では 、プラスミドは、大腸菌のような原核生物宿主内での異種タンパク質の発現に適 したものである。サポリン含有タンパク質をコードするDNAは、該DNAが選 択した宿主内で誘導的に発現されるように、プロモーター領域に機能的に結合す る。別の好ましい具体例では、DNA構築物を、選択した宿主内でサポリン含有 タンパク質をコードするDNAの転写を終結する機能を果たす転写ターミネータ −に機能的に結合する。好ましい宿主は、DNA構築物の誘導性発現を行うもの である。 サポリン含有タンパク質をコードするDNA構築物の発現方法も提供する。特に 、DNAの発現を得るためにサボリンポリペプチドの細胞毒部分のアミノ末端に 結合したN末端延長領域をコードするDNA構築物を含むプラスミドで大腸菌宿 主細胞を形質転換し、サポリン含有タンパク質を単離することによって、大腸菌 内でサボリン含有タンパク質を産生ずる方法を提供する。 好ましい具体例では、天然シグナル配列の全体又は一部分に結合したサボリンを コードするDNA構築物を、該DNA構築物が、結合したペプチドの分泌を制御 すべく大腸菌内で機能するシグナル配列に機能的に結合し、且つ選択した宿主内 で機能する誘導性プロモーター及びターミネータ−に機能的に結合するように、 プラスミド内に挿入する。 該プラスミドは、プロモーターが誘導的に調節される宿主内に導入する。別の好 ましい具体例では、サポリンボリベブチドをコードするDNA構築物を、FGF をコードするDNAに結合する。 最も好ましい具体例では、サボリンに結合したbFGFを含む融合タンパク質を 産生ずるためのDNA構築物及び方法を提供する。該融合タンパク質は、該融合 タンパク質中のbFGFと結合する細胞表面受容体を含む細胞にターゲツティン グされ、該細胞によってインターナライズされると細胞毒性を示す。 特に指示のない限り、本明細書で使用する総ての技術用語及び科学用語は、本発 明の分野の当業者によって一般的に理解されている意味を有する。本明細書で引 用する総ての米国特許及び総ての出版物は、その全体が参考として本明細書に包 含される。 本明細書中の種々のアミノ酸配列中に存在するアミノ酸は、良く知られている三 文字又は−文字の略号で示す。種々のDNAフラグメント中に存在するヌクレオ チドは、当業界でルーチン的に使用されている標準的単一文字記号で示す。 本明細書中のサポリン(saporin、ここではSAPと略す)という用語は 、天然植物宿主5aponaria officinalis中に存在するアミ ノ酸配列、及びアミノ酸の置換、欠失、挿入又は付加を含み依然として実質的な リポソーム不活性化活性を示す改変配列を有するポリペプチドを意味する。サボ リンの精製調製物はしばしば、該タンパク質の幾つかの分子アイソフオームを含 んでいることが観察される。アミノ酸配列の相違は、異なる種に由来するサボリ ンで生起し得るとともに、同一種の個々の生物に由来するサボリン分子の間でも 生起し得ると理解される。 従って、本明細書中のサボリンポリペプチドは、Σaponaria offi cinalis又は関連種もしくは細胞毒活性を保持する改変種から単離し得る あらゆるサボリンアイソフォームを包含する。特に、前述のような改変サボリン は、一つ以上のアミノ酸を置換するか、又はFGF又は他の細胞表面結合タンパ ク質への結合を容易にし得るシスティンのような一つ以上のアミノ酸を欠失もし くは挿入することにより、本明細書で開示するDNAを改変することによって製 造し得る。前述のようにFGFに結合すると、標準的in vitro又はin  vivoアッセイで、本明細書に記載のサボリン結合体の少なくとも約−桁以 内で細胞毒性を示すような任意のタンパク質又はその一部分が本発明で使用する のに適しているとみなされる。 本明細書中のサポリン含有タンパク質は、(1)サポリンタンパク質と、サボリ ンに別の生物学的活性を付与しないN末端延長領域とを含むタンパク質、又は( 2)サボリンボリペプチドと、特定の細胞表面受容体に対して反応するリガンド 、好ましくは塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)とを含む融合タンパク質の いずれかである。 得られるサポリンタンパク質(1)は、細胞表面受容体の種々のリガンド、例え ば増殖因子(例えば線維芽細胞増殖因子)、ホルモン、抗体等への化学的結合に 対する毒素として有用である。得られるサボリン含有融合タンパク質(2)は、 例えば非限定的具体例として、ある種の再発狭窄症(restinosis)及 び癌、例えばヒト黒色腫及びヒト卵巣癌といった病気を治療するための細胞毒素 として有用である。 本明細書中のDNAフラグメントという用語は、人ニブラスミドもしくはベクタ ー以外の、細胞器官のDNA又は染色体の一部分ではないDNA分子を意味する 。DNAフラグメントは、DNA複製起点と、種々の源に由来する原核生物及び 真核生物遺伝子、例えば選択可能マーカー遺伝子、リプレッサー遺伝子、及び他 の任意のヌクレオチド配列を含み得る。DNAフラグメントは、プラスミドベク ターの環状形態で存在し得る。 本明細書中のマイトキシン(mitoxin)とは、マイトジェンによって特定 の細胞にターゲツティングされた細胞毒性分子である。 本明細書中の、サボリン含有タンパク質をターゲツティングするという表現は、 該タンパク質を、選択した受容体を発現する細胞に向かわせる(送る)ことを意 味する。受容体に結合すると、サポリン含有タンパク質は当該細胞によってイン ターナライズされ、該細胞に対して細胞毒性を示す。 本明細書中の「生物学的に活性な(生物学的活性)」という用語、又はサポリン 含有ポリペプチドの生物学的活性、もしくはサボリン含有ポリペプチドの細胞毒 性への言及は、この種のポリペプチドが、in vivoもしくは1nvitr oのリポソームの不活性化によりタンパク質合成を阻止する能力、又は細胞によ るサポリン含有ポリペプチドのインターナリゼーション時に細胞の増殖を阻止す るかもしくは細胞を殺す能力を意味する。好ましい生物学的活性サボリンポリペ プチドは、真核細胞内に入った時に該細胞に対して毒性を示すものである。この ような生物学的活性又は細胞毒活性は、当業者に公知の任意の方法、例えば非限 定具体例として、タンパク質合成を測定するin vitroアッセイ、及び細 胞増殖もしくはタンパク質合成に対する検査化合物の作用を測定することにより 細胞毒性を評価するin vivoアッセイによって分析し得る。 但し、特に好ましいのは、標的細胞内での細胞毒性を評価するアッセイである。 本明細書中の分泌シグナルという用語は、宿主の細胞質から細胞周辺校又は細胞 外増殖培地への前駆体タンパク質の分泌を制御する、前駆体タンパク質中のペプ チド領域を意味する。この種のシグナルは、前駆体タンパク質のアミノ末端又は カルボキシル末端のいずれかに存在し得る。好ましい分泌シグナルは、N末端延 長領域のアミノ末端に結合されている。 本明細書中のN末端延長領域(N−terminalextension)とい う用語は、サポリンボリペプチドの生物学的に活性な部分のアミノ末端に結合し ているペプチド領域を意味する。本明細書が明らかにするように、N末端延長領 域は、サボリン含有タンパク質のサポリンボリペプチド部分を、宿主内でのタン パク質の発現時に宿主に対して無毒にするか、又はN末端延長領域をもたないサ ボリンポリペプチドの発現より実質的に低い毒性を宿主に対して示すようにする 。アミノ酸を5個しか有していないN末端延長領域、及びアミノ酸を500個も (又は使用するリガンドの大きさに応じてそれ以上)有するN末端延長領域を使 用し得る。現時点で好ましいN末端延長領域は、アミノ酸数が約8〜300であ る。最も好ましいN末端延長領域は、約5〜約150個のアミノ酸を有する。特 に好ましいN末端延長領域はリガンドをコードする。 本明細書中のリガンドという用語は、細胞表面タンパク質に結合することができ 、細胞内へのりガント含有融合タンパク質のインターナリゼーションを容易にす ることができる任意のポリペプチドを意味する。この種のりガントとしては、増 殖因子、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモン及び他の種類のタンパク質が 挙げられる。 本明細書中のFGFという用語は、天然FGFタンパク質のアミノ酸配列、並び に天然タンパク質のアミノ酸置換、欠失、挿入又は付加を有するがFGF受容体 に結合しインターナライズされる能力を保持している改変配列を有するポリペプ チドを意味する。この種のポリペプチドの非限定的具体例としては、FGF−1 ,FGF−9が挙げられる。 例えば、bFGFは通常、ウシbFGF又はヒトbFGFと同じアミノ酸配列及 び受容体ターゲツティング活性を有するポリペプチドを意味すると理解されたい 。 アミノ酸配列の相違は、異なる種のFGFの間で生起し得るとともに、個々の生 物又は種に由来するFGFの間で生起し得ると理解される。FGFという用語に は、天然の源から単離したタンパク質、並びに、例えば組換え手段又は場合によ っては化学的合成により合成的に製造したタンパク質も含まれる。FGFには、 サボリンをFGF−受容体発現細胞にターゲツティングする能力を有する、FG Fのムティンも包含される。このようなムティンの非限定的具体例としては、例 えば増殖因子の活性もしくは安定性を保持もしくは増加させるために、ジスルフ ィドスクランプリングを低下もしくは除去するために、又はグリコジル化を変え るために、一つ以上のシスティンをセリンもしくは他のアミノ酸で置換するか、 又は任意のアミノ酸を置換することにより製造したものが挙げられる(例えば、 KatOらの米国特許第5,120,715号HFolkmanらの米国特許第 5,175,147号;Takeda Chemical Industrie s Ltd、の欧州特許出願510662 A;Takeda Chemica l Industries Ltd、のJP 4164096 A参照)。 本明細書中のrFGF受容体」という用語は、FGFと特異的に作用し合って該 FGFを細胞内に輸送する受容体を意味する。この種の受容体としては、米国特 許出願箱07/377.033号に基づく国際出願筒WO91100916号; 米国特許出願箱071549,587号に基づく国際出願筒W0 921009 99号;国際出願筒W0 90105522号:及び国際出願筒WO92/12 948号に記載のものが挙げられる。I mamu r a本明細書中のrFG F受容体と反応する(FGF受容体に対して反応性を示す)ポリペプチド」とい う用語は、FGF受容体、好ましくは高親和性FGF受容体と特異的に作用し合 い、FGF受容体との相互作用によって細胞内に輸送される任意のポリペプチド を意味する。 本明細書で使用する、ヌクレオチドの調節配列及びエフェクター配列、例えばプ ロモーター、エンハンサ−1転写及び翻訳停止部位並びに他のシグナル配列への 異種DNAの作動可能な結合(operative linkage又はope rative association)という表現は、前記DNAと前記ヌク レオチド配列との間の機能的関係を意味する。例えば、プロモーターへの異種D NAの作動可能な結合とは、前記DNAの転写が、読取り枠内のDNAを特異的 に認識し、これに結合し且つこれを転写するRNAポリメラーゼによって前記プ ロモーターから開始されるような、DNAとプロモーターとの間の物理的及び機 能的関係を意味する。 本明細書中のプロモーター領域とは、DNAと作動可能なように結合して該DN Aの転写を制御する遺伝子のDNA部分を意味する。プロモーター領域の一部分 は、RNAポリメラーゼの認識、結合及び転写開始に十分な特定DNA配列を含 む。プロモーター領域のこの部分はプロモーターと称される。プロモーター領域 は更に、RNAポリメラーゼの前記認識、結合及び転写開始活性を調節する配列 もng factor)に応答し得る。プロモーターは、調節の種類に応じて、 構成的であるか又は調節され得る。本発明では、誘導性(inducible) プロモーターを使用するのが好ましい。プロモーターは、宿主によって発現され るRNAポリメラーゼによって認識される。RNAポリメラーゼは宿主に対して 内因性であり得、又は遺伝子工学により、宿主染色体の一部分として、もしくは サボリン含有ポリペプチドをコードするDNAを含むプラスミドのようなエピソ ームエレメント上で、宿主内に導入し得る。 本発明で使用するための最も好ましいプロモーターは、誘導がない場合にはサポ リン含有タンパク質をコードするDNAが発現されないように、厳密に制御され る。 本明細書中の転写ターミネータ−領域は、(a)転写体中のポリアデニル化シグ ナル及びポリアデニル化部位をコードするサブセグメント、及び/又は(b)選 択したプロモーターを認識するポリメラーゼによって転写を終結する転写終結シ グナルを与えるサブセグメントを有する。完全転写クーミネーターは、プロモー ターの供給源である遺伝子と同じか又は異なっていてよいタンパク質コーディン グ遺伝子から得ることができる。好ましい転写ターミネータ−領域は、大腸菌内 で機能するものである。転写ターミネータ−は本発明における発現システムの任 意的成分であるが、好ましい具体例では使用される。 本明細書中のFGF仲介病理生理学的状態とは、bFGFマイトジェン刺激に敏 感な細胞の増殖を特徴とするか又は該細胞によって引き起こされる有害な状態を 意味する。 塩基性FGF仲介病理生理学的状態の非限定的具体例としては、ある種の腫瘍、 リュウマチ性関節炎、再発狭窄症、デュプイトラン撃縮及びある種の糖尿病合併 症、例えば増殖性網膜症が挙げられる。 本明細書中のベクター又はプラスミドは、異種DNAの発現か又はクローン化異 種DNAの複製のために異種DNAを細胞内に導入するために使用される別個の (d i s crete)エレメントを意味する。このようなベクター及びプ ラスミドの選択及び使用は、当業者の能力範囲内にある。 本明細書中の発現ベクターは、調節配列と機能的に結合しているDNAフラグメ ントの発現を実施することができる調節配列、例えばプロモーター領域に、作動 可能なように結合しているDNAフラグメントを発現することができるベクター を包含する。従って発現ベクターは、組換えDNA又はRNA構築物、例えばプ ラスミド、ファージ、組換えウィルス、又は、適当な宿主細胞内に導入されると クローン化DNAを発現させる他のベクターを意味する。適当な発現ベクターは 当業者に良く知られており、真核細胞及び/又は原核細胞内で複製可能なもの、 並びにエピソーム状態を維持するか又は宿主細胞ゲノムに組込み得るものが挙げ られる。 本明細書中の、単離された実質的に純粋なりNAとは、当業者によって使用され ている標準的方法で精製したDNAフラグメントを意味する(例えば、Mani atisらing Harbor taboratory Press、Co1 d Spring Harbor、NY、及びSambrookら(1989) 、Mo1ecular Cloning:A Laboratory Manu al。 Co1d Spring Harbor Laboratory Press、 Co1d Spring Harbor、NY参照)。 本明細書中の発現という用語は、核酸がmRNAに転写され、且つペプチド、ポ リペプチド又はタンパク質に翻訳されるプロセスを意味する。核酸がゲノムDN Aに由来する場合には、適当な真核細胞又は生物が選択されれば、発現はmRN Aのスプライシングを含み得る。 本明細書中の「培養」とは、細胞を増殖させる培地中での細胞の増殖及びその総 ての継代培養を意味する。「継代培養」という用語は、別の培養(源培養(so urceculture))の細胞から増殖した細胞の培養を意味するか、又は 当該継代培養と源培養との間で実施された継代培養の数に関係なく、源培養の任 意の継代培養を意味する。 本明細書中のID!。は、FGF−5APのような毒素とともに72時間インキ ュベートした後で細胞の50%が死滅する濃度を意味する。 本明細書中のEDsoは、処理細胞内でのタンノくり質合成を、サボリン含有タ ンパク質が存在しない場合のタンノ々り質合成の50%に抑−制するのに必要な サポリン含有タンノ々り質の濃度を意味する。 DNA構築物 本発明が提供するDNA構築物は、サポリンポリペプチドをコードするヌクレオ チド配列と、サポリンボリペプチドのアミノ末端に結合したN末端延長配列とを 含むサボリン含有タンパク質をコードする。 好ましいサポリンポリペプチドとしては、アミノ酸位置48及び91に不均質性 (he t e rogene i ty)を有する4個のアイソフオームを含 むサボリン−6(S〇−6)と実質的に同じアミノ酸配列及びリポソーム不活性 化活性を有するポリペプチドをか挙げられる(例えば、Marasら(1990 )Biochem、Interna:48−53参照)。他の適当なサポリンボ リペプチドとしては、80−1及び5o−3(Fordham−3keIton ら(1990)Mo1.Gen、Genet、2ke I tonら(1991 )Mo 1.Gen、Gene t。 ontecucchiら(1989)Int、J、Peptide Prote in Res、33、 二 263−267)を含むサポリン型RIPのアイソ フオームをコードする多重遺伝子族のメンバーが挙げられる。 現時点で好ましいサボリンポリペプチドとしては、配列番号3〜7に示されてい るものと実質的に同じアミノ酸配列を有するものが挙げられる。これらのタンパ ク質をコードするDNAの単離及び発現は実施例1で説明する。最も好ましいサ ボリンポリペプチドは配列番号3に示されているものである。 適当なN末端延長領域は実質的に中性であり得、サポリンボリペプチドをその発 現宿主に対して無毒又低毒性にする機能以外の生物学的機能をもたない。N末端 延長領域の特定アミノ酸構造は、サポリン含有タンパク質を、該タンパク質の発 現時に宿主に対して無毒又は低毒性にする上で決定的に重要なものとは思われな い。 好ましい具体例では、N末端延長領域は、インターナリゼーションの際に、サポ リン含有融合タンパク質のN末端延長領域が、単一フラグメントサポリンタンパ ク質を生物学的に活性にする細胞真核プロテアーゼにより開裂又は分解され、そ の結果細胞が死滅するように、一般的細胞内分解又はタンパク質分解シグナル配 列の部位特異的タンパク質分解プロセッシングによって、真核細胞内プロテアー ゼによる開裂を受ける(適当な部位特異的タンパク質分解シグナル配列の説明に ついては、例えば欧州特許出願EP0466 222を参照されたい)。 適当なN末端延長領域は、サボリンポリペプチドを宿主細胞に対して無毒又は低 毒性にする以外に、単離の後でサポリン含有タンパク質に別の生物学的機能を付 与する役割も果たし得る。ある具体例では、N末端延長領域は、サポリンポリペ プチドをin vivo及びin vitr。 で特定細胞にターゲツティングすることができるリガンド、好ましくはbFGF を含み、それによってサポリン含有タンパク質がインターナライズされ、標的細 胞に対して細胞毒性になる。 代表的なりガントの非限定的具体例としては、既にサポリンとの化学的結合に成 功しているリガンド、例えば塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF) 、精製ヒ トシフェリツク(diferric) トランスフェリン及び抗体の抗原結合ド メイン、Fabフラグメント(例えばBetterら(1989)Meth、E nz、178:476−496参照)、例えば抗ヒト免疫グロブリンH鎖モノク ローナル抗体及び抗Thylモノクローナル抗体が挙げられる。 別のリガンドとしては、抗Tリンパ球モノクローナル抗体の細胞表面結合ドメイ ン、例えば非限定的具体例として、抗CD5T細胞表面抗原、抗CD19及び抗 CD22、抗CD3並びに抗CD2が挙げられる。特に好ましいリガンドは、線 維芽細胞増殖因子(FGF) 、血小板由来増殖因子(PDGF) 、血管性内 皮細胞増殖因子(VEGF)及び顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM −C8F)である。最も好ましいリガンドはbFGFである。 別のリガンドの非限定的具体例としては、別の毒素との結合が既に成功している もの、例えば抗ヒトトランスフェリン受容体モノクローナル抗体、α−メラニン 細胞刺激ホルモン、IL−2、I L−6、形質転換増殖因子α型(TGF−α )及びヒトCD4分子のHIV結合ドメイン等が挙げられる。 好ましい具体例では、サポリンポリペプチドをコードするDNAを、FGFポリ ペプチドをコードするDNAに結合する。FGFポリペプチドをコードするDN Aは、翻訳停止コドンと、存在し得る他の転写もしくは翻訳停止シグナルとを除 去するために改変される。次いで該D N Aを、サボリンポリペプチドをコー ドするDNAに連結する。DNAは、サボリンの第一のコドンとFGFの最後の コドンとの間の一つ以上のコドンのスペーサー領域を含み得る。 該スペーサー領域の大きさは、形成される結合体が標的細胞によるインターナリ ゼーションの際に細胞毒活性を示す限り、どんな長さでもよい。現時点では、約 2個〜約12個のコドンからなるスペーサー領域が好ましい。 FGF及び/又はFGFのアミノ酸配列をコードするDNAは当業者には公知で ある。ヒト酸性FGF (Jaye下垂体組織から単離した代表的哺乳動物bF GFのアミノroc、Natl、Acad、Set、USA 82:6507− 6511;及び米国特許第4.956,455号参照)。単離された哺乳動物塩 基性FGFタンパク質は、典型的には、分子量約15kD、pl約9.6の14 6残基ポリペプチドである。該タンパク質は、得られるタンパク質が約18kD の分子量を有するように、約9残基のアミノ末端延長部を含むように発現され得 る。 サボリン含有ポリペプチドの発現のためのプラスミドDNA構築物を、所望の宿 主内で発現するためのプラスミドに導入する。好ましい具体例では、宿主は細菌 宿主である。調節領域である該プラスミドのヌクレオチド配列、例えばプロモー ター及びオペレーターは、サボリン含有タンパク質をコードするヌクレオチド配 列の転写のために互いに作動可能なように結合される。サポリン含有タンパク質 をコードするヌクレオチド配列は、分泌シグナルをコードするDNAも含み得、 その場合は得られるペプチドがサポリン前駆体である。その結果得られるプロセ シングされたサボリンタンパク質は、得られるタンパク質が天然サポリンと同じ であって天然サポリンタンパク質の細胞毒活性を保持するようにプロセシングさ れない場合には、細胞周辺買控又は発酵培地から回収され得る。 好ましい具体例では、DNAプラスミドは転写終結配列も含む。プロモーター領 域及び転写ターミネータ−は、各々独立して、同じ又は異なる遺伝子から選択さ れる。 本発明で使用するプラスミドは、好ましくは、サボリン含有タンパク質をコード するDNAに作動可能なように結合していプロモーターを含み、細菌宿主内でタ ンパク質を発現するように設計される。サボリンの発現には、厳密に調節できる プロモーターが好ましいことが判明した。サボリン含有タンパク質の発現に適し たプロモーターは広く入手でき、当業者によく知られている。調節領域に結合し た誘導性プロモーター又は構成プロモーターが好ましい。この種のプロモーター の非限定的具体例としては、T7フアージプロモーター及び他のT7様ファージ プロモーター、例えばT3、T5及びSP6プロモーター、trp、lpp及び 大腸菌由来1acプロモーター、例えば1acUV5;バキュロウィルス/昆虫 細胞発現システムのPIOもしくはポリへドロン遺伝子プロモーター、及び他の 真核生物発現システム由来の誘導性プロモーターが挙げられる。 このようなプロモーターは、サポリン含有タンパク質を発現させるために、la cオペロンのような制御領域と作動可能なように結合しているプラスミドに挿入 する。 好ましいプロモーター領域は、大腸菌内で誘導され機能し得るものである。適当 な誘導性プロモーター及びプロモーター領域の非限定的具体例としては、イソプ ロピルβ−ローチオガラクトピラノシド(IPTG、例えばNakamuraら (1979)Ce I I 上8:1109−1117参照)に応答する大腸菌 1acオペレーター;重金属(例えば亜鉛)誘導に応答するメタロチオネインプ ロモーター金属調節エレメント(例えばEvansらの米国特許第4.870. 009号参照);及びI PTGに応答するファージT71acプロモーター( Studierら肚th、Enzymo1.,185:60−89.1990: 及び米国特許第4.952,496号参照)が挙げられる。 プラスミドは、好ましくは、選択可能マーカー遺伝子、又は宿主内で機能する遺 伝子も含む。選択可能マーカー遺伝子は、形質転換された細菌細胞が同定され、 非形質転換細胞の大部分の中から選択的に増殖されるようにする表現型を細菌に 付与する任意の遺伝子を含む。例えば細菌宿主に適した選択可能マーカー遺伝子 としては、アンピシリン耐性遺伝子(Amp’)、テトラサイクリン耐性遺伝子 (Tc’)及びカナマイシン耐性遺伝子(Kanつが挙げられる。現時点で好ま しいのはカナマイシン耐性遺伝子である。 好ましいプラスミドは、作動可能にサポリン含有タンノ(り質の分泌のシグナル をコードするD N Aも含む。使用するのに適している分泌シグナルは広く入 手でき、当業者によく知られている。大腸菌内で機能する原核生物及び真核生物 分泌シグナルを使用し得る。現時点で好ましい分泌シグナルの非限定的具体例と しては、次の大腸菌遺伝子でコードされるものが挙げられる:ompA、omp T、ompF、ompC,β−ラクタマーゼ及びアルカリホスファターゼ等(v on He i jne (1985)J、Mo I。 Biol、184:99−105)、また、細菌pelB遺伝子分泌シグナル( Leiら(1987)J、Bacteriol、169:4379,1987) 、I)hoA分泌シグナル、及び昆虫細胞内で機能するcek2も使用し得る。 最も好ましい分泌シグナルは大腸菌ompA分泌シグナルである。当業者に公知 の別の原核生物及び真核生物分泌シグナルも使用し得る(例えばvon He1 jne(1985)J、Mo1.Biol、184:99−105参照)。当業 者は、本明細書に記載の方法を用いて、酵母、昆虫又は哺乳動物細胞内で機能す る分泌シグナルを置換して、これらの細胞からサポリン含有タンパク質を分泌さ せることができる。 大腸菌細胞を形質転換するための特に好ましいプラスミドとしてはpET発現ベ クターが挙げられる(米国特許第4.952,496号参照; N0VAGEN 、Mad i son、Wlから入手可能)。この種のプラスミドには、T71 acプロモーターとT7ターミネーターと誘導性大腸菌1acオペレーターとI acリプレッサー遺伝子とを含むpET lla、並びにT7プロモーターとT 7ターミネーターと大腸菌ompT分泌シグナルとを含むpET12a−cがあ る。 別の好ましいプラスミドとしては、pIN−111ompAプラスミド(I n ouyeの米国特許第4.575゜013号、及びDuffaudら(1987 )Meth。 Enz、153:492−507参照)、例えばplN−I I I ompA 2が挙げられる。plN−111ompAプラスミドは、読取り段階における転 写発現のために大腸菌のりボタンバク質遺伝子に由来する4個の機能フラグメン トに結合した異種DNA (サボリン含有タンパク質をコードするDNA)の挿 入部位を含む。該プラスミドは、所望のポリペプチドがompAシグナルペプチ ドをアミノ末端に含んだ状態で発現され、その結果細胞質膜を通して効率的な分 泌が行われるように配置されている大腸菌のompAタンパク質のシグナルペプ チドをコードするDNAフラグメントも含む。該プラスミドは更に、所望のポリ ペプチドの転写発現に適した方向で配置されている大腸菌1aCプロモーター− オペレーターの特定セグメントをコードするDNAと、lacオペロン誘導物質 が存在しない場合にlacプロモーター−オペレーターと作用し合ってそこから の転写を阻止する関連リプレッサー分子をコードする別の機能性大腸菌1ac遺 伝子とを含む。所望のポリペプチドの発現はりボタンバク質プロモーター(lp p)及びIacプロモーター−オペレーターの制御下にあるが、どちらのプロモ ーターからの転写も通常はリプレッサー分子によって阻止される。リプレッサー は誘導物質分子によって選択的に不活性化され、その結果両方のプロモーターか ら所望のポリペプチドの転写発現が誘発される。 前述のように、好ましい具体例は、融合タンパク質のN末端延長領域内へのbF GFリガンドの導入をり要とする。 最も好ましいbFGFコーディング領域は、配列番号12のヌクレオチド1〜4 65で示されるものである。別の好ましいコーディング領域は、配列番号13の ヌクレオチド1〜465で示されるものである。塩基性FGF (bFGF)及 び酸性FGF (aFGF)以外に、FGF受容体への結合を介して塩基性FG Fマイトジェン活性を示す多くのタンパク質が存在することが知られている。a FGF以外のFGFタンパク質としては、H3T、上■工/2、FGF−5、F GF−6、KGF (FGF−7) 、FGF−8及びFGF−9が挙げられる (例えばBa i rdら(1照)。総てのFGFタンパク質は、広範囲にわた る正常二倍体中肝葉由来及び神経堤由来細胞内で、マイトジェン活性を誘発する 。このようなrFGFマイトジェン活性」の検査の一つは、Gospodaro wiczら(1982)J、Biol、Chem、257.12266−122 78、Gospodarowiczら(1976)Proc。 Natl、Sci、USA 73:4120−4124に記載のような、培養ウ シ大動脈内皮細胞の増殖を刺激する能力の検査である。 好ましい具体例では、DNAフラグメントを細菌細胞、好ましくは大腸菌内で複 製する。好ましいDNAフラグメントは、細菌の世代から世代へとDNAフラグ メントを維持するために、細菌複製起点も含む。このようにすれば、細菌内での 複製によって大量のDNAフラグメントを製造することができる。好ましい細菌 複製起点の非限定的具体例としては、fl−ori及びcolE1複製起点が挙 げられる。好ましい宿主は、1acUVプロモーターのような誘導性プロモータ ーに作動可能なように結合したT7RNAポリメラーゼをコードするDNAの染 色体コピーを含む(米国特許第4,952.496号参照)。このような宿主の 非限定的具体例としては、溶原大腸菌株HMS 174 (DE3)pLyss 、BL21 (DE3)pLysS、HMS174 (DE3)及びBL21  (DE3)が挙げられる。好ましいのは株BL21 (DE3)である。pLy s株は、T7 RNAポリメラーゼの天然の阻害物質であるT7リゾチームを低 レベルで与える。 任意的に与えられるDNAフラグメントは更に、リプレッサータンパク質をコー ドする遺伝子を含む。リプレッサータンパク質は、該リプレッサータンパク質が 結合するヌクレオチド配列を含むプロモーターの転写を抑制することができる。 該プロモーターは、細胞の生理学的状態を変化させることによって抑制解除でき る。前記変化は、例えばオペレーターもしくは調節タンパク質又はDNAの別の 領域と作用し合う能力を抑制する分子を増殖培地に加えるか、又は増殖培地の温 度を変えることによって達成し得る。好ましいリプレッサータンパク質の非限定 的具体例としては、IPTG誘導に応答する大腸菌1aclリプレツサー、温度 に敏感なc1857リブレツサー等が挙げられる。好ましいのは大腸菌1acI リプレツサーである。 結果として得られるbFGF融合タンパク質は、標的細胞によってインターナラ イズされるときに大きな細胞毒性宿主生物としては、異種タンパク質の組換え産 生が行われた生物、例えば非限定的具体例として、細菌(例えば大哺乳動物細胞 、昆虫細胞が挙げられる。現時点で好ましい宿主生物は細菌株である。最も好ま しい宿主生物は大腸菌株である。 組換えSAP産生方法: 選択した宿主生物内でポリペプチドを発現させるために、適当なプロモーターに 機能的に結合しているプラスミドに、サポリン含有タンパク質をコードするDN Aを導入する。 生物学的に活性なサボリンボリペプチドをコードするDNAフラグメントは、選 択した宿主内で、細胞周辺又は培養培地中に成熟ポリペプチドを送る機能を果た すタンパク質分泌シグナルも含み得る。得られたサポリン含有タンパク質は、当 業者がルーチン的に使用する方法、例えば後述の実施例に記載の方法で精製し得 る。 適当な宿主細胞、好ましくは細菌細胞、より好ましくは大腸菌細胞を形質転換す る方法、及び異種タンパク質をコードする遺伝子を含む前記細胞を培養するため の方法は、通常、当業者に公知である。例えば、Sambrookら(1989 )Molecu!ar Cloning:Aing Harbor Labor atory Press、cold Spring Harbor、NY参照。 サボリン含有タンパク質をコードするDNA構築物を、任意の適当な手段、例え ば非限定的具体例として、プラスミド、ウィルス又は細菌ファージベクターを用 いる形質転換、トランスフェクション、電気穿孔法、リボフェクション等により 宿主細胞内に導入する。異種DNAは任意に、サボリン含有プラスミドの染色体 外維持を可能にする複製起点のような配列を含み得、又は(宿主内での安定な維 持のための別の手段として)宿主のゲノム内に組込むように設計し得る。 陽性形質転換体は、DNA組込み部位を調べるためのサザンプロット分析(Sa mbrookら(1989)M。 Iecular Cloning:A Laborat。 ry Manual、Co1d Spring Harbor Laborat ory Press、Co1d Spring Harbor、NY);誘導性 プロモータ一応答すボリン遺伝子発現を調べるためのノーザンプロット;並びに 細胞質、細胞周縁質又は増殖培地中のサボリン含有タンパク質の存在を調べるた めの産物分析によって特徴を解析し得る。 サボリン含有DNAフラグメントを宿主細胞内に導入したら、該宿主細胞を、プ ロモーターが誘導され、それによって作動的に結合したDNAが転写されるよう な条件にかけることにより、所望のサポリン含有タンパク質が産生される。好ま しい具体例では、前記条件は、大腸菌1acオペロンから発現を誘導するような 条件である。サボリン含有タンパク質をコードするDNAを含むプラスミドは、 プロモーター内のオペレーター(0)領域も含み、またIacリプレッサータン パク質をコードする1acl遺伝子も含み得る(例えば、Muller−Hil lら(1968)1259−12649参照)o Iacリプレッサーは、サボ リン含有タンパク質をコードするDNAの転写を誘発するのに十分な量でI P TGを添加することによって誘発されるまで、lacプロモーターからの発現を 抑制する。 従うて、大腸菌内でのサボリンの発現は、2段階プロセスで実施する。第一の段 階では、形質転換大腸菌細胞の培獲物を、形質転換用プラスミド、好ましくはp OMPAG4内でのサボリン含有タンパク質の発現が、lacリプレッサーの作 用によって抑制されるような条件下で増殖させる。 この段階で細胞密度が増加する。最適密度に到達したら、リプレッサーがオペレ ーターに結合するのを阻止し、それによってlacプロモーター及びサボリンコ ーディングDNAの転写を誘発するI PTGの添加により、第二の段階を開始 する。 好ましい具体例では、プロモーターが、lacオペレーターに結合していてよい T7 RNAポリメラーゼプロモーターであり、大腸菌宿主株が、lacオペレ ーターに作動可能なように結合したT7 RNAポリメラーゼをコードするDN Aと、プロモーター、好ましくはIacUV5プロモーターとを含む。I PT Gの添加は、T7 RNAポリメラーゼ、及びT7ボリメラーゼによって認識さ れるT7プロモーターの発現を誘発する。より好ましい具体例では、DNA構築 物が、T7 RNAポリメラーゼによって認識される転写ターミネータ−を含む 。 所望の表現型及び遺伝子型を有する形質転換株を当業者に公知の方法で発酵槽中 で増殖させる。第一の段階、又は増殖段階では、誘導条件、好ましくはI PT Gを欠く所定の最少培地で発現宿主を培養する。このような条件で増殖させると 、異種遺伝子発現は完全に抑制され、そのため異種タンパク質発現の不在下で細 胞が大量に製造される。異種遺伝子発現の抑制下での増殖期間に次いで、誘導物 質、好ましくはI PTGを発酵ブイヨンに加え、それによってI PTG応答 プロモーター(lacオペレーターを含むプロモーター領域)に機能的に結合し た任意のDNAの発現を誘発する。この最後の段階は誘発段階である。 好ましい具体例では、発現されたサボリン含有タンパク質を、細胞質、細胞周縁 質又は細胞培養培地から単離する。 より好ましくは、発現されたサポリン含有タンパク質を、細胞周縁質又は培養培 地からの分泌物として単離する。最も好ましいのは、細胞周縁質からのサボリン 含有産物の単離である。 得られたサポリン含有タンパク質は、当業者がルーチン的に使用している方法、 例えば実施例1.E〜F及び2゜Dに記載のような適当なアフィニティカラムの 使用;硫酸アンモニウムでの沈殿;ゲル濾過;クロマトグラフィー、分取用フラ ットベッド等電点電気泳動;ゲル電気泳動;高速液体クロマトグラフィー(HP  L C)等により、他の発酵産物から適当に単離し得る。サボリンの単離方法 は、しる。 本明細書に記載の方法の実施では、成熟SAPポリペプチド全体とサポリンシグ ナル配列の15個のアミノ酸とをコードするEcoRIフラグメントを、サポリ ンシグナル配列及びサボリンタンパク質をコードするDNAが、OmpAリーダ ーをコードするDNAに作動的に結合して、大腸菌宿主細胞に導入されるプラス ミドpOMPAG4を産生ずるように、細胞周縁質分泌ベクターpINIIIo mpA2に挿入した。サポリン含有タンパク質をコードするDNAの発現が誘発 されたら、サポリン含有ポリペプチドを細胞周縁質及び細胞質から単離した。サ ボリン含有ポリペプチドをイムノアフィニティクロマトグラフィーで精製然シグ ナル配列の3〜10個のアミノ酸も除去されていることが判明した。細胞質タン パク質の類似の分析では、天然シグナルペプチド全体と、更に2個のアミノ酸と が除去されていることが判明した。 FGF−3AP融合タンパク質の細胞内及び細胞周辺発現をそれぞれ生起させる ために、全長bFGFをコードするDNAを、成熟サポリンタンパク質をコード するDNAに結合し、pETベクター、pET−118及びpET−12a発現 ベクター(NOVAGEN、Mad i s on。 WI)に導入した。得られた融合タンパク質は細胞毒活性を示し、少なくとも、 化学的に結合したF G F −S A P m。 型物と同じくらい強力であると思われる。。 以下の実施例は本発明を説明するためのものでありで、その範囲を限定するもの ではない。 大腸菌株JA221 (Ipp−hdsM+trpE5IeuB61acYre cAIF’ [1acI@lac”pro”])は、American Typ e Cu1ture Co11ectio(ATCC)、Rockville、 MD 20852から受託番号ATCC33875で入手できる。(JA221 は、Northern Regional Re5earch Center( NRRL)、Agricultural Re5earchService、U 、S、Department of ’Agriculture、Peoria 、IL、61604からも、受託番号NRRL B−15211で入手し得る。 I nouyeの米国特許第4.757.013号、及びNakamuraら( 1979)Ce I 1 18 : 1109〜1117も参照されたい)。株 INVI(ZはInvitrogen、San Diego、CAから市販され 本発明で使用する制限酵素及び修飾酵素は米国内で市販されており、天然サボリ ン及び、サポリンに対するウサギポリクローナル抗血清は、Lapp iらBi ochem。 Biophys、Res、Comm、、129:934−942に記載のように 得た。リシンA鎖はSIGMA、Mi 1waukee、Wlから市販されてい る。抗血清は製造業者の指示に従ってAffi−gel 10(BIO−RAD 、Eme ryv i 11 e、CA)に結合した。種々の構築物の配列決定 は、United 5tates Biochemical Corporat ionの5equenaseキツト(バージョン2.0)を製造業者の指示通り に使用して行った。プラスミドの微量調製(minipreparation) 及び大量調製(maxipreparation)、コンピテント細胞の調製、 形質転換、M13操作、細菌培地、ウェスタンブロッティング及びEL I S Aアッセイは、Sambrookら(J、Sambrook、E、F、Fr1t sch及びT、Manid Spring Harbor Laborator yPress、Co1d Spring harbor。 NY)に従って行った。DNAフラグメントの精製は、Geneclean I Iキット(Bio 101)を製造業者の指示通りに使用して行った。SDSゲ ル電気泳動はPhastsystem(Pharmacia)上で実施した。 ウェスタンブロッティングは、Phast Transferシステムを製造業 者の指示通りに使用して電気泳動タンパク質をニトロセルロースにトランスファ ーすることにより実施した。SAPに対する抗血清は1 : 1000の希釈度 で使用した。西洋ワサビペルオキシダーゼで標識した抗1gGを第二抗体として 使用した(Davisら(1vier 5cience Publishing  Co。 、pp1〜338参照)。 B、 サボリンをコードするDNAの単離1、ゲノムDNAの単離及びポリメラ ーゼ連鎖反応(PCDNAを、Bianchiら(1988)Plant Mo 1.Biol、11:203−214に記載のように製造した。ゲノムDNA増 幅のためのプライマーを380B自動DNA合成機で合成した。サポリンの「セ ンス」鎖(配列番号1)に対応するプライマーは、天然サポリンN末端リーダー 配列(配列番号1): 5°−CTGCAGAATTCGCATGGATCCTGCTTCAAT−3゜ のアミノ酸−15のDNAコドンのすぐ上流に、EcoRI制限部位アダプター を含む。サボリンの「アンチセンス」鎖(配列番号2)に対応するプライマーは 、成熟ペプチドのカルボキシル末端をコードするDNAの最後の5個のヌクレオ チドから出発するサポリンコーディング配列を相補し、成熟サポリンをコードす る配列の後に翻訳停止コドンを導入し、サボリンコーディングDNA及び導入し た停止コドンの下流にEco’RI制限部位を導入する:(配列番号2) 二  5’ −CTGCAG ^^TTCGCCTCGTTTGACTACTTTG− 3。 2、サボリンをコードするDNAを増幅するためのPCR非分画(unfact  1onatted)Saponaria officinalis葉ゲノムD NA (1μl)を、10mM)リス−HCl (pH8,3)と50mMKC lと0.01%ゼラチンと2mM MgCl2と0゜2mM dNTPと0.8 ttgの各プライマーとを含む100μlの最終量で混合した。次いで、2.5 UのTaqI DNAポリメラーゼ(Perkin Elmer Cetus) を加え、該混合物を30a lの鉱油(S i gma)で覆った。DNA T hermal Cycler(Perkin Elmer Cetus)でイン キュベーションを行った。1サイクルは、変性ステップ(94℃で1分間)、ア ニーリングステップ(60℃で2分間)及び伸長ステップ(72℃で3分間)か らなる。30サイクル後、各反応混合物の10μmアリコートを1.5%アガロ ースゲル上での電気泳動にかけて、増幅産物の正確な構造を確認した。 増幅DNAをEcoRIで消化し、EcoRI制限M13mp 18 (NEW  ENGLAND B I 0LABS。 Beve r I y、MAl及びYan i s ch−Pe r r。 nら(1985)、“Improved M13 phage cloning  vectors and host 5trains:Nucleotide  5equences of the M13mp18 and pUC19v ectors、Gene 33:103参照)。 組換えファージ由来の一本鎖DNAを、サポリンコーディング配列の内部点(i nternal point)に基づ(オリゴヌクレオチドを用いて配列決定し た(Bennの9個が配列決定され、これらを比較した。9個の配列決定クロー ンのうち5個が、それぞれ配列番号3〜7に示されているような非反復配列を有 していた。これらのクローンを、M13mp 18−G4、−Gl、−G2、− G7及び−69と命名した。これらのクローンはいずれも、サポリンコーディン グ配列全部と、天然サポリンN末端リーダーペプチドをコードするDNAの45 個のヌクレオチドとを含んでいる。 C,pOMPAG4プラスミドの構築:実施例1.8.2の配列番号3クローン を含むM13mp18−G4をEcoRIで消化し、得られたフラグメントを、 実施例1.A、2に記載の方法で、ベクターprN −111ompA2 (例 えば、Inouyeの米国特許第4,575.013号、及びDuffaudら (198含むサポリンコーディングDNAが細菌ompA遺伝子のリーダーペプ チドセグメントに融合されるように実施した。 得られたプラスミドpOMPAG4は、Ippプロモータ腸菌1acプロモータ ーオペレーター配列(lac O)と、互いに且つサボリン及び配列番号3に示 されている天然N末端リーダーコーディングDNAに作動可能なように結合され ている大腸菌ompA遺伝子分泌シグナルとを含む。該プラスミドは、大腸菌1 acリプレツサー遺伝子(1acI)も含む。 それぞれ配列番号4〜7を含む実施例i、8.2で得たM13mp18−Gl、 −G2、−G7及び−G9クローI ompA2に連結する。その結果得られた プラスミド、標識p OM P A G 1、pOMPAG2、pOMPAG7 、pOMPAG9を、プラスミドpOMPAG4について説明したようにスクリ ーニングし、発現させ、精製し、特徴解析する。 INVlαコンピテント細胞をpOMPAG4で形質転換し、実施例1.A、2 に記載の方法を用いて単離pOMPAG4プラスミドを大量に製造するために、 所望のプラスミド構築物を含む培養物を更に増殖させた。 pOMPAG4形質転換大腸菌細胞を、サボリン含有タンパク質の発現がlac リプレッサーによって対数増殖期の間又は最後にO,D、 まで抑制されるよう な条件下で増殖させ、その後I PTGを加えてサポリンコーディングDN A の発現を誘発した。 pOMPAG4形質転換大腸菌細胞の大バッチ培養物を形成するために、プラス ミドpOMPAG4で形質転換したJA221大腸菌細胞を、125mg/ml アンピシリン含有LBブイヨン(例えばSambrookら(198Harbo r Laboratory Press、C。 ld Spring Harbor、NY参照)中で一晩(約16時間)培養し たものを、750m1の125mg/’mlアンピシリン含有LBブイヨンを入 れたフラスコ内で1 : 100に希釈した。550 nmの光学密度が分光光 度計で測定して0.9に到達するまで、細胞を37℃で振盪しながら対数期で増 殖させた。 第二のステップでは、I PTG (S i gma)を最終濃度0.2mMで 加えることにより、サボリン発現を誘発した。誘導された培養物を更に2時間増 殖させ、次いで遠心分離(25分間、6500xg)で回収した。細胞ペレット を水冷1.0Mトリス、p)(9,012mM EDTA(ペレット1g当たり 10m1添加)に再懸濁した。再懸濁した材料を氷上に20〜60分間維持し、 次いで遠心分離して(20分間、6500Xg)、上清に対応する大腸菌の細胞 周縁質フラクションを、ペレットに対応する細胞内フラクションから分離した。 実施例1.D、の細胞周縁質フラクションを、ホウ酸塩緩衝塩水(BBS :  5mMホウ酸、1.25mMボラックス、145mM塩化ナトリウム、pH8, 5)に対して透析した。透析物を、Affi−gel 10に結合し且つ約0. 5ml/分の流速でBBS中で平衡化した、Lapで得た抗すポリン抗体のイム ノアフィニテイ力ラム(0゜5x2cm)に充填した。該カラムを、素通り画分 の28Qnmの吸光度がベースライン値(base ] 1ne)に低下するま でBBSで洗浄した。次いで、抗体結合サボリンを含んでいるカラムを1.0M 酢酸で溶離し、0.5mlフラクションを、Q、3mlの2Mアンモニア水、p H10を入れた管内に回収した。フラクションをEL I SAで分析した(例 えばSambrookら(1989)M。 Iecular Cloning:A Laborat。 ry Manual、Co1d Spring Lab。 ratory Press、Co1d Spring Harbor、NY参照 )、ELISAのピークフラクションを実施例1.A、2に記載のようにウェス タンブロッティングで分析すると、天然サポリンよりやや大きい分子量の単一バ ンドが観察された。EL I SAでの検査でサボリンタンパク質を含んでいた フラクションを、更に精製するためにプールした。 2 逆相高速液体クロマトグラフィー精製細胞周縁質に分泌したサポリンを更に 精製するために、実施例1.E、1のプールしたフラクションを水中0.1%ト リフルオロ酢酸(T F A)で1:1で希釈し、20%アセトニトリル、水中 0,1%TFAで平衡化したvydac C4カラム(Western Ana lytical)で逆相高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)lこかけた。 タンパク質を60%アセトニトリルまでの20分間勾配で溶離した。該HPLC では、実施例’1.E、11こ記載のようにウェスタンプロ・ソトで分析した特 に抗SAP抗血清に対して免疫反応性を示した唯一の領域である単一ピークが得 られた。試料をEL I SAでア・ツセイした。Laうに、気相シーケンサ− (Applied Biosyst ems)でのエドマン分解により配列分析 を行った。結果は、成熟天然サポリン(配列番号3:残基−12〜−7)の最初 のアミノ酸バリンの前のN末端サポリン1ノーグーの7〜12アミノ酸の長さが 異なる5個のポリペプチドカ罵得られたことを示した。N末端延長変異体は総て 、細胞毒活性を保持していた。天然リーダーの大きさは18残基であり、これは 天然シグナルペプチドが細菌ブロモ・ソシング酵素によって適当にプロセスされ ないことを意味する。しかしながら、ompAシグナルは適当にプロセスされた 。 F、細胞内可溶性サポリンの精製 シトモル可溶性サポリンタンすク質を精製するため(こ、前記実施例1.E、の 細胞内フラクションに由来するペレットを溶解緩衝液(30mMt−リス、2m M EDTA、0゜1%トリトンX−100、pH8,0,1mM PMSF。 10μg / m IペプスタチンA110μgアプロチニン、μg / m  10イペプチン及び100μg/mlリゾチーム、元のペレット1g当たり3. 5m1)に再懸濁した。細胞を溶解するために、該懸濁液を室温で1時間静置し 、次いで液体窒素中で凍結し、37℃の浴中で3回解凍し、次いで2分間音波処 理した。溶解物を11,500Xgで30分間遠心分離した。上演を除去し貯蔵 した。ペレットを同量の溶解緩衝液に再懸濁し、前述のように遠心分離し、得ら れた第二の上清を第一の上清と一緒にした。プールした上清をBBSに対して透 析し、実施例1.E、1に記載のようにイムノアフィニティ力ラムでクロマトグ ラフィーにかけた。この物質も細胞毒活性を保持していた。 G、細胞毒活性に関するアッセイ ヌクレアーゼ処理したウサギ網状赤血球溶解物(Pr。 mega)中の無細胞タンパク質合成を測定するin vitroアッセイで、 組換えサポリンのRIP活性を天然SAPのRIP活性と比較した。実施例1. E、1で得たイムノアフィニティ精製すボリンの試料をPBS中で希釈し、5μ m試料を氷上で、35μIのウサギ網状赤血球溶解物と、0.5μmのブロムモ ザイクウィルス(B r ome Mo5aic Virus)RNA、1mM のロイシン無含有アミノ酸混合物、5μCiのトリチウム化ロイシン及び3μm の水を含む10μlの反応混合物とに加えた。 アッセイ管30℃の水浴中で1時間インキュベートした。 鎖管を氷に移し且つ5μmのアッセイ混合物を三つ組みでMillititer  HA 96ウエル瀘過プレート(Millipore)のウェル内の75μm のIN水酸化ナトリウム、2.5%過酸化水素に加えることにより、反応を停止 させた。試料から赤色が消えたら、各ウェルに300μlの水冷25%トリクロ ロ酢酸(TCA)を加え、プレートを更に30分間氷上に静置した。Milli p。 re真空ホルダーで真空濾過を行った。ウェルを300μ夏の水冷8%TCAで 3回洗浄した。乾燥後、環状濾紙を96ウエルプレートから取り出しくpunc h out)、液体シンチレーション法で計数した。 組換え及び天然サボリンのICs、は約20pMであった。 従って、組換えサボリン含有タンパク質は、天然サボリンと比較して、完全なタ ンパク質合成阻止活性を有する。 大腸菌株BL21 (DE3) 、BL21 (DE3)pLy s S、 H MS 174 (DE3)及び8MS174 (DE3)pLysSは、NOV AGENSMad i s on、WIから購入した。下記のプラスミドpFc 80は、WIPO国際特許出願第WO90102800号に記載されているが、 相違点として、本発明細書中のpFcgQと称するプラスミドのbFGFコーデ ィング配列は、配列番号12、ヌクレオチド1〜465に示されている配列を有 する。 本明細書に記載のプラスミドは、pFc80を出発材料として、又はFGFコー ディングDNA (配列番号12)に結合したCIIリポソーム結合部位(配列 番号15)を含むフラグメントを出発材料として製造し得る。 2、DNAの操作 本発明で使用する制限酵素及び修飾酵素はU、S、Native SAPで市販 されており、化学的結合bFGF−3APと、SAP及びFGFに対するウサギ ポリクローナル抗血清は、l、app iら、Biochem、Biophys 、Res、Comm、、129:934−942(1985)及びLappiら 、Biochem、Bi。 phys、Res、Comm、、160:917−923(1989)に記載の 方法で得た。pETシステム誘発対照はN0VAGEN、Mad i son、 WIから購入した。 種kO)構築物の配列決定は、United StatesBiochemic al Corporationの5eQuenaseキツト(バージョン2.0 )を製造業者の指示通りに使用して行った。プラスミドの微量調製及び大量調製 、コンピテント細胞の製造、形質転換、M13操作、細菌培地、ウェスタンブロ ッティングは、ルーチンの方法を用いて実施した(例えばSambrookら( 19oratory Manual、Co1d SpringHarbor L aboratory Press、、Co1d Spring Harbor、 NY参照)。DNAフラグメントの精製は、Bio 101から購入したGen eclean IIキ・ソトを用(1て行った。SDSゲル電気泳動はPhas tsystem(Pharmacia)で実施した。 B、 FGF−3AP融合タンパク質をコードするプラスミドの構築 1、FGFに結合したCIリポソーム結合部位をコードするDNAを含むFGF MI3の構築 Amersbam in vitro突然変異誘発システム2.1を用いて、部 位特異的突然変異誘発法により、実施例1.B、2.に記載のように製造したS APコーディングDNASM13mp1g−G4クローンに、Ncol制限部位 を導入した。NcoI制限部位を形成するために使用したオリゴヌクレオチドは 380B自動DNA合成機(Applied Biosystems)を用いて 合成し、配列番号8−C^^C^^CTGCCATGGTCACATCとして示 した。 Nco1部位を含む該オリゴヌクレオチドは、配列番号3、ヌクレオチド32〜 53で元のSAP含有コーディング配列を置換した。得られたM13mp 18 −G4誘導体をmpNG4と命名する。 ストップコドンが除去されたbFGFコーディング配列を製造するために、FG FコーディングDNAt−M13ファージにサブクローニングし、部位特異的突 然変異誘発にかけた。プラスミドpFc80は、pDs20のヌクレオチド24 40と2880との間のga IKの遠位末端に余分な440bpを含むという 点を除いて、プラスミドpKG1800 (Bernardiら(1990)D NA 5equence 1:147−150、及びMcKennyら(198 1)Gene Amplificationand Analysis 2:A nalysis ofNucleic Ac1ds by Enzymatic  Methods、Chirikjianら編、North Ho1land  Publishing Company、Amsterdam、pD、383− 415参照)とほぼ同じである、pDs20 (例えばDuesterら(19 82)Ce I I 30 : 855−864、米国特許第4.914,02 7号、第5.037,744号、第5゜100.784号及び第5.178,2 61号、PCT国際出願第W0 90102800号、並びに欧州特許出願第E P 267703 A1号参照)の誘導体である。プラスミドpKG1800は 、アンピシリン耐性遺伝子と複製起点とを含むpBR322の2880bpのE coRI−PvulIを含んでいる。 プラスミドpFc80は、ga IK遺伝子全体を配列番号12のFGFコーデ ィングDNAで置換し、trpプロモーター(配列番号14)と、FGFコーデ ィングDNAの上流にあって該DNAに作動可能なように結合しているバクテリ オファージλCIIリポソーム結合部位(配列番号15、例えばSchwarz ら(1987)Nature 272:410参照)とを挿入することによって 、pDS20から製造した。Trpプロモーターはプラスミド1)DR720( Pharmacia PL Biochemicals)から得ることができ、 又は配列番号14に従って合成し得る。プラスミドpFc80はプラスミドpS D20の2880bp EcoRI−BamHI7ラグメント、Trpプロモー ター領域(配列番号14):L逗RI AATrCCCCTGTrGACAATTAATCATCGAACTAGTrA AC↑AGTACGCAGCTrGGCTGCAGとCIIリポソーム結合部位 (配列番号15):とをコードする合成5all−Ndelフラグメントを含む 。 下記の処理によってFGFコーディングDNAをpFC80から除去した。pF c80プラスミドをHgal及び5ailで消化した。その結果、FGFコーデ ィングDNAに結合したCIIリポソーム結合部位を含むフラグメントが得られ る。得られたフラグメントをフレノウ試薬で平滑末端化し、Smalで開き且つ 平滑末端連結のためにアルカリホスファターゼで処理しておいたM13mp18 内に挿入した。ストップコドンを除去するために、次のオリゴヌクレオチド(配 列番号9): GCTAAGAGCGCCATGGAGAを使用し、前述のようにAme r  s h amキットを用いて、ORIマイナス方向の挿入物を突然変R1!発し た。配列番号9は、FGFカルボキシ末端セリンコドンとNcoI制限部位との 間に1ヌクレオチドを含み、配列番号10を有する下記の野生型FGFコーディ ングDNA :GCT AAG AGCTGA CCA TGG AG^Ala  Lys Ser 5TOP Pro Trp Argを置換した。 その結果得られた、bFGFのカルボキシ末端セリンコドンの後の天然ストップ コドンを欠失したMl 3mp 18突然変異誘導体をFCFM13と命名した 。FGFM13の突然変異誘発領域(mutagenized region) は正確な配列(配列番号11)を含んでいた。 2、FGF−SAP融合タンパク質をコードするプラスミドpFS92 (PZ IA)、PZIB及びPZICの製造して、ストップコドンが置換されたbFG Fコーディング配列に結合したCllリポソーム結合部位を含むフラグメントを 得た。 サポリンコーディング配列を含むMl 3mp 18誘導体mpNG4も制限エ ンドヌクレアーゼNcoI及びSac■で切断し、FGFM13由来のbFGF コーディングフラグメントを、融合タンパク質bFGF−3APをコードするD NAへの連結によってM13mp 18誘導体に挿入し、FGF−SAP融合遺 伝子に結合したC1lリポソーム結合部位を含むmpFGF−SAPを製造した 。前記融合遺伝子の配列は配列番号12に示されており、FGFタンパク質カル ボキシ末端及びサボリンタンパク質アミノ末端が、二つのアミノ酸AIaMet をコードする6個のヌクレオチド(配列番号12及び13、ヌクレオチド466 〜471)によって分離されていることを示す。 プラスミドmpFGF−8APをXbaI及びEcoRIで消化し、その結果得 られた、bFGF−3APコ一デイVAGENSMad i son、WIから 入手可能;該プラスミドの説明については米国特許第4.952.496号、に 連結した。得られたプラスミドをpFS92と命名した。 これをPZIAと改名した。 プラスミドpFS92 (又はPZIA)はDNA、塩基性FGFタンパク質( 配列番号12)全体、2アミノ酸長さの接続ペプチド、及び成熟SAPタンパク 質のアミノ酸1〜253を含む。プラスミドpFS92は更に、FGF−SAP 融合タンパク質に結合したC1lリポソーム結合部位と、pET−11a由来の T7プロモーター領域とを大腸菌株BL21 (DE3)pLysS (NOV AGEN、Mad i son、WI)を、製造業者の指示と実施例2、A、2 に記載の方法とに従って、pFS92で形質転換した。 シトトリホスフェートとフレノウDNAポリメラーゼとの添加によって末端を修 復し、次いでNdelで消化して、Cllリポソーム結合部位をもたないFGF コーディングDNAを取り出した。このフラグメントを、BamHI消化したp ETl l a内に連結し、末端を修復すべく処理し、NdeIで消化した。得 られたプラスミドをPZIBと命名した。PZIBは、T7転写ターミネータ− とpET−11aリポソ一ム結合部位とを含む。 大腸菌株BL21 (DE3)(NOVAGEN、Madison、WI)を、 製造業者の指示と実施例2、A、2に記載の方法とに従って、PZIBで形質転 換した。 C,プラスミドpzic アンピシリン耐性遺伝子をカナマイシン耐性遺伝子で置換することにより、PZ IBからプラスミドPZICを製造した。 プラスミドpFS92をEcoRI及びNdeIで消化して、Cllリポソーム 結合部位を含まないFGFコーディングDNAを取り出し、末端を修復した。該 フラグメントを、BamH消化し且つ末端修復処理したpET 12a内に連結 した。得られたプラスミドをPZIDと命名した。 PZIDは、融合タンパク質をコードするDNAに作動的に結合したOMP T 分泌シグナルをコードするDNAを含む。 大腸菌株BL21 (DE3) 、BL21 (DE3)pLysSSHMS1 74 (DE3)及びHMS174 (DE3)pLysS (NOVAGEN 、Mad i son、Wl)を、製造業者の指示と実施例2.A、2に記載の 方法とに従って、PZIDで形質転換した。 C0組換えbFGF−SAP融合タンパク質の発現前述の2段階方法を用いて組 換えbFGF−SAPタンパク質を産生じた(以後bFGF−5AP融合タンパ ク質と称する)。 1、pFS92 (PZIA)からのrbFGF−SAPの発現 アンピシリン(50μg/ml)とクロラムフェニコール(25μg/ml)と を含むLBブイヨン31に、実施例2.Hに従って得た一晩の培養物(1:10 0希釈)に由来するpFS92プラスミド含有細菌細胞(株BL21(DE3) pLysS)を接種した。細胞を、インキュベーターシエイ力−で37℃で、O D、。。が0.7になるまで増殖させた。IPTG(Sigma Chemic al。 S t、Lou i s、MO)を最終濃度0.2mMで加え、増殖を1.5時 間続け、1.5時間が経過した時点で細胞を遠心分離した。 後続の実験で、BL21 (DE3)pLysS細胞を37℃ではなく30℃で 増殖させると収率が増加することが判明した。細胞を30℃で増殖させる場合は 、誘導の前に1.5のOD、。。まで増殖させる。誘導後に、増殖を約2〜2. 5時間続け、この時間が経過した時点で細胞を遠心分離により回収する。 ペレットを溶解溶液(ペレット16g当たり46〜60m1:20mM)リス、 pH7,4,5m M E D T A 。 10%スクロース、150mM NaCl、100μg/m1のリゾチーム、1 0μg/mlのアプロチニン、10μg / m lのロイペプチン、10μg  / m 1のペプスタチンA及び1mM PMSF)に再懸濁し、撹拌しなが ら室温で1時間インキュベートした。該溶液を冷凍し、3回解凍し、2.5分間 音波処理した。該懸濁液を12,000×gで1時間遠心分離し、得られた第一 の上清を保存し、ペレットを同量のリゾチーム無含有溶解溶液に再懸濁した。 再懸濁した物質を再び遠心分離して第二の上清を得、これら二つの上清をプール し、ホウ酸塩緩衝塩水、pHs、3に対して透析した。 2、PZIB及びPZICからのbFGF−8AP融合タンパク質の発現 アンピシリン(100μg / m I )を含む250m1のLB培地に、P ZIBの新しいグリセロールスト、ツクを接種した。細胞を、インキュベーター シエイ力−で30℃で、OD 8@0が0.7になるまで増殖させ、4℃で一晩 貯蔵した。翌日、細胞をペレット化し、新しいLB培地(アンピシリン無含有) に再懸濁した。細胞を5つの11ノくツチに分割し、OD6.0が1.5になる までインキュベーターシエイ力−で30℃で増殖させた。IPTG(SIGMA  CHEMICAL、S t、Lou i s、MO)を最終濃度0゜1mMで 加え、増殖を約2〜2,5時間続け、この時間が経過した時点で細胞を遠心分離 により回収した。 誘導の前にPZICを増殖させるために、アンピシリンに代えてカナマイシン( 50μg / m + )を含む培地で細胞を増殖させる。 3、 PZIDからのbFGF−3AP融合タンノ々り質の聚男 アンピシリン(100μg/ml)を含む250m1のLB培地に、PZIBの 新しいグリセロールスト・ツクを接種した。細胞をOD a。。が0.7になる までインキュベーターシエイカーで30℃で増殖させ、4℃で一晩貯蔵した。 翌日、細胞をペレット化し、新しいLB培地(アンピシリン無含有)に再懸濁し た。該細胞をLB培地の1it<、ソチに接種し、OD6゜。が1.5になるま でインキュベーターシエイ力−で30℃で増殖させた。I PTG (S IG MACHEMICAL、St、Louis、MO)を最終濃度Q、1mMで加え 、増殖を約2〜2.5時間続け、この時間が経過した時点で細胞を遠心分離によ り回収した。 細胞ペレットを水冷1.0Ml−リス、pH9,0,2mM EDTAに再懸濁 した。再懸濁した物質を更に20〜60分間氷上に維持し、次いで遠心分離にか けて、細胞内フラクション(ペレット)から細胞周縁質フラクション(上清)を 分離した。 D、bFGF−3AP融合タンパク質のアフイニテイ精製実施例2.CのbFG F−SAP融合タンパク質を含む3Qmlの透析溶液を、10mMトリス、pH 7,4(緩衝液A)中0..15M NaC1で平衡化したHiTrapヘパリ ン−セファロースカラム(Ph a rma c i a。 Uppsala、Sweden)にかけた。該カラムを、平衡化緩衝液、緩衝液 A中0.6M NaCl、緩衝液A中1.0M NaC1で順次洗浄し、最後に 緩衝液A中2MNaC1で1.0mlフラクションに溶離した。試料をELIS A法でアッセイした。 結果は、bFGF−3AP融合タンパク質が、天然及び組換え産生bFGFと同 じ濃度(2M NaC1)でヘパリン−セファロースカラムから溶離することを 示している。 これは、ヘパリン親和性がbFGF−SAP融合タンパク質において保持されて いることを意味する。 1、アフィニティ精製bFGF−3AP融合タンパク質の20%ゲルを用いるP hastsystem(Pharma c i a)でSDSゲル電気泳動を実 施した。Phast Transferシステム(Pharmacia)を製造 業者の指示通りに用いて、電気泳動タンパク質をニトロセルロースにトランスフ ァーすることにより、ウェスタンプロットを実施した。SAP及びbFGFに対 する抗血清を1 : 1000の希釈度で使用した。西洋ワサビペルオキシダー ゼ標識抗1gGを第二抗体として使用した(Dak、Elsevier 5ci ence Publishing Co、、ppl−338)。 抗SAP及び抗FGF抗血清は、SAP (30,000)及びbFGF (1 8,000)の個々の分子量の合計に相当する約48,000kdの分子量を有 するタンパク質に結合した。 a、無細胞タンパク質合成に対するbFGF−SAP融合FGF−3AP化学結 合体と比較したbFGF−SAP融合タンパク質のRIP活性を、実施例1.G に記載のようにアッセイした。結果は、bFGF−SAP融合タンパク質のIC ,。が約0.2OMであり、化学的結合体FGF−8APのIC5Oが約0.1 25Omであることを示した。 b、bFGF−SAP融合タンパク質の細胞毒性Promega (Mad 1 son、Wl)のCe1lTiter95細胞増殖/細胞毒性アツセイで細胞毒 性の実験を行った。ヒト黒色腫細胞系であるSK−Mel−28細胞(ATCC から入手可能)を、90μI HDMEM及び10%FCS中で、96ウエルプ レートの各ウェル当たり約1.500個でブレーティングし、37℃、5%C0 2で一晩インキユベートした。翌朝、10μlの培地のみ、又は種々の濃度のr bFGF−SAP融合タンパク質、塩基性FGFもしくはサボリンを含む10μ lの培地をウェルに加えた。該プレートを37℃で72時間インキュベートした 。インキュベーション時間が経過した時点で、Pr得る染料MTTの取込み及び 変換を測定することにより、生存細胞の数を調べた。該MTT溶液15μlを各 ウェルに加え、インキュベーションを4時間続けた。次いで、Promegaキ ットの一部として与えられた標準的可溶化溶液100μlを各ウェルに加えた。 プレートを室温で一晩静置し、560Omの吸光度をEL I SAプレートリ ーダー(Titertek Multiskan PLUS。 INC,Flow、Co5ta Mesa、CA)で読み取った。 結果は、化学的FGF−SAP結合体のID5oが0. 3OMであり、bFG F−SAP融合タンパク質のID、。が類似のQ、5OMであり、細胞表面に結 合できない非結合SAPのID5oが200OMであることを示した。従ってb FGF−SAP融合タンパク質は、インターナライズされるときに、化学的に結 合したFGF−SAPとほぼ同じ細胞毒活性を有すると考えられる。 種々の変形は当業者には明らかであろうと思われるため、本発明は「請求の範囲 」によってのみ限定されるものとする。
【配列表】
配列番号=1 配列の長さ:30塩基対 配列の型:核酸 鎖の数ニー重鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA(ゲノム) ハイポセティカル配列:NO アンチセンス=NO 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc recomb存在位置:6..11 他の情報二標準的名称=rEcoRI制限部位」配列の特徴 特徴を表す記号:sig peptide存在位置:12..30 他の情報二機能=rN末端延長」/産物=「天然サポリンシグナルペプチド」 配列 CTGCAGAATT CGCATGGATCCTGCTTCAAT配列番号= 2 配列の長さ=30塩基対 配列の型:核酸 鎖の数ニー重鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA(ゲノム) アンチセンス:Yes 配列の特徴 特徴を表す記号+m1sc recomb存在位置:6..11 他の情報:標準的名称=rEcoRI制限部位」配列の特徴 特徴を表す記号: terminator存在位III:23..25 他の情報:note=rアンチセンスストップコドン」配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置:26..30 他の情報:note=r成熟ペプチドのカルボキシル末端に対するアンチセンス 」 配列 CTGCAGAATT CGCCTCGTTT GACTACTTTG配列番号 =3 配列の長さ=804塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:不明 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号: CDS 存在位置:1..804 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc feature存在位置:1..804 他の情報:note=r実施例1.B、2のクローンM13 mp18−G4に 対応するヌクレオチド配列」 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置:46..804 他の情報:産物=「サポリン」 配列 配列番号:4 配列の長さ=804塩基対 配列の型:核酸 鏑の数二二本鎖 トポロジー:不明 配列の種類: cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 配列の特徴 特徴を表す記号+m1sc feature存在位置:1..804 他の情報:note=r実施例1.B、2のクローンM1’3 mp18−Gl に対応するヌクレオチド配列」 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置: 46..804 他の情報:産物=「サボリン」 配列 配列番号:5 配列の長さ:804塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー二不明 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..804 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc feature存在位置:1..804 他の情報:note=r実施例1.8.2のクローンM13 mp18−G2に 対応するヌクレオチド配列」 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置: 46..804 他の情報二産物=「サボリン」 配列 配列番号=6 配列の長さ二804塩基対 配列の型:核酸 鎖の数二二本鎖 トポ゛ロジー:不明 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..804 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc feature存在位置+1..804 他の情報:note=r実施例1.B、2のクローンM13 mp18−G7に 対応するヌクレオチド配列」 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置:46..804 他の情報:産物=「サポリン」 配列 配列番号=7 配列の長さ:804塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー二不明 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..804 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc feature存在位置:1..804 他の情報:note=r実施例1.B、2のクローンM13 mp18−G9に 対応するヌクレオチド配列」 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置・46..804 他の情報:産物=「サボリン」 配列 配列番号:8 配列の長さ:22塩基対 配列の型:核酸 鎖の数ニー重鎖 トポロジー;直鎖状 配列の種類:DNA(ゲノム) 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc recomb存在位置:10..15 他の情報二標準的名称= 「Nco I制限酵素認識部位」配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置:15..22 他の情報:産物=「サポリンタンパク質のN末端」配列 CAAC^^CTGCCATGGTCACA TC配列番号二9 配列の長さ:19塩基対 配列の型:核酸 鎖の数ニー重鎮 トポロジー二直鎮状 配列の種類:DNA(ゲノム) 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc recomb存在位置:11..16 他の情報二標準的名称=rNco1m1N酵素認識部位」配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位1!:1..10 他の情報二産物=「成熟FGFタンパク質のカルボキシ末端」 配列 GCT^^GAGCG CCATGGAGA配列番号=10 配列の長さ:21塩基対 配列の型:核酸 鎖の数二二本鎖 トポロジー二不明 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..12 他の情報、産物=「野生型FGFのカルボキシ末端」配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc recomb存在位置:13..18 他の情報:標準的名称=rNcol制限酵素認識部位」配列 GCT AAG AGCTGACCATGGA G^^1a Lys Ser 配列番号=11 配列の長さ:102塩基対 配列の型:核酸 鎖の数二二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号: CDS 存在位置:1..96 他の情報:産物= rpFGFNco IJ /no t e=「天然FGFス トップコドンが除去されたプラスミドpFc80と同等」 配列の特徴 特徴を表す記号:m1sc recomb存在位置:29..34 他の情報二標準的名称=[’Ncol制限酵素認識部位」配列 配列番号:12 配列の長さ+1230塩基対 配列の型:核酸 鎖の数二二重鎮 トポロジー:不明 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号: CDS 存在位置:1..1230 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置:1..465 他の情報、産物= rbFGFJ 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置:472..1230 他の情報;産物=「サボリン」 配列 配列番号=13 配列の長さ: 1230塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー不明: 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号: CDS 存在位置: 1..1230 配列の特徴 特徴を表す記号:mat p−eptide存在位置:1..465 他の情報:産物=rbFGFJ 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide存在位置:472..1230 他の情報二産物=「サポリン」 TCr AcG GCk ATA ?Ae GGG GAT GCCAAA A Ae Oce G丁G T’ff kkT AAA GAT@1152 jar 品5 Ala XL* Tyr Gly Asp Ala Ly−^− n Gly VRPh・ ken LY−^−p配列番号14: 配列の長さ=59塩基対 配列の型:核酸 鎖の数;−重鎖 トボロジー:直鎖状 配列の種類:DNA(ゲノム) 配列 kkTTccccTG ?TGACAAT’TA ATCATCCAACTAO TTMCTA GTACOCAGCT TGGCTGCJOT9 配列番号:15 配列の長さ:59塩基対 配列の型:核酸 鎖の数ニ一本舗 トポロジー:直鎖状 配列の種類:DNA(ゲノム) 配列 0TCOkCCkAG C’T丁GGGCkT^ C^丁TCA^τCA ^T τartλ〒C丁 ^^ca八八Aへへe?テ^C^丁^丁p 59 フロントページの続き (51) Int、 C1,’ 識別記号 庁内整理番号//(C12N 1/ 21 C12R1:19) (C12P 21102 C C12R1:19) (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。 DK、ES、PR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、0A(BF、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,NE 、SN。 TD、TG)、AT、AU、BB、BG、BR,CA。 CH,CZ、 DE、 DK、 ES、 FI、 GB、 HU、JP、KP、 KR,KZ、LK、LU、MG、MN、MW、NL、No、NZ、PL、PT、 RO,RU、SD。 SE、SK、UA、US、VN (72)発明者 ラツピ、ダグラス・エイアメリカ合衆国、カリフォルニア・9 2014、サン・デイエイ、カミニート・デ・ラス・オラス・12842 (72)発明者 バーセレミー、イサベルスペイン国、マドリッド・28039 、エセ・エセ・アー、カレ・レネロス・39 (72)発明者 バード、ジエイ・アンドリューアメリカ合衆国、カリフォルニ ア・92122、サン・デイエイ、ビア・ペイペル・5039(72)発明者  ソスナウスキ、バーバラ・エイアメリカ合衆国、カリフォルニア・92118、 サン・デイエイ、コロナート、アデラ・アベイニュー・1013

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.サポリン含有タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む単離組換えD NAフラグメントであって、サポリン含有タンパク質が本質的に、サポリンタン パク質の全部又は一部のアミノ末端に結合したN末端延長領域からなり、N末端 延長領域及びサポリン部分が、サポリン含有タンパク質が真核細胞によるインタ ーナリゼーションの際に細胞毒性を示すように選択されていることを特徴とする 前記DNAフラグメント。
  2. 2.更にプロモーター領域と転写ターミネーター領域とを含み、プロモーター領 域が誘導性プロモーターを含み、プロモーター領域及び転写ターミネーターが独 立して同じ又は異なる遺伝子から選択され、サポリン含有タンパク質をコードす るDNAに作動可能なように結合されている請求項1に記載のDNAフラグメン ト。
  3. 3.N末端延長サポリン含有タンパク質が長さ2〜15アミノ酸をコードする請 求項1又は2に記載のDNA構築物。
  4. 4.2〜15アミノ酸の配列が、サポリンタンパク質の天然分泌シグナル配列の 2〜15アミノ酸の配列と同じである請求項3に記載のDNA構築物。
  5. 5.N末端が、細胞表面タンパク質と特異的に作用し合うリガンドを含む請求項 1又は2に記載のDNAフラグメント。
  6. 6.リガンドが塩基性FGFである請求項5に記載のDNAフラグメント。
  7. 7.プロモーター領域がlacプロモーターオペレーター(1acO)を含む請 求項2に記載のDNAフラグメント。
  8. 8.プロモーターがlppである請求項2に記載のDNAフラグメント。
  9. 9.サポリン含有タンパク質のアミノ酸配列が配列番号3、配列番号4、配列番 号5、配列番号6又は配列番号7に示されているものである請求項1又は2に記 載のDNAフラグメント。
  10. 10.サポリン含有タンパク質のアミノ酸配列が配列番号12又は配列番号13 に示されているものである請求項1又は2に記載のDNAフラグメント。
  11. 11.更に、サポリン含有タンパク質をコードするDNAに作動的に結合した分 泌シグナル配列をコードするDNAも含む請求項1に記載のDNAフラグメント 。
  12. 12.分泌シグナルがompA又はompTである請求項11に記載のDNAフ ラグメント。
  13. 13.プロモーターがT7プロモーター又は1acUV5プロモーターである請 求項12に記載のDNAフラグメント。
  14. 14.請求項1から13のいずれか一項に記載のDNAフラグメントを含むプラ スミド。
  15. 15.pOMPAG4、pOMPAG1、pOMPAG2、pOMPAG7及び pOMPAG9の中から選択される請求項14に記載のプラスミド。
  16. 16.PZ1A、PZ1B、PZ1C又はPZ1Dである請求項14に記載のプ ラスミド。
  17. 17.請求項14から16のいずれか一項に記載のプラスミドで形質転換した大 腸菌細胞。
  18. 18.請求項17に記載の細胞を含む生存可能大腸菌細胞の培養物。
  19. 19.生物学的に活性なサポリン含有タンパク質を大腸菌内で産生するための方 法であって、請求項19に記載の細胞を、サポリン含有タンパク質が発現される ような条件下で培養し、サポリン含有タンパク質を単離することを包含する方法 。
  20. 20.前記N末端延長領域がリガンドを含む請求項19に記載の方法。
  21. 21.前記リガンドが増殖因子、ホルモン、又は抗体の細胞結合ドメインである 請求項19又は20に記載の方法。
  22. 22.前記リガンドが塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)である請求項20 又は21に記載の方法。
  23. 23.サポリンとN末端延長領域とを含む単離サポリン含有タンパク質であって 、該サポリン含有タンパク質が真核細胞によるインターナリゼーションの際に細 胞毒性を示すことを特徴とする前記サポリン含有タンパク質。
  24. 24.配列番号3〜7、12及び13のいずれかに示されているアミノ酸配列を 含む請求項23に記載のサポリン含有タンパク質。
  25. 25.2〜約12アミノ酸のリンカーペプチドを介して塩基性線維芽細胞増殖因 子に結合したサポリンを含む請求項24に記載のサポリン含有タンパク質。
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