JPH07502575A

JPH07502575A - 床被覆物

Info

Publication number: JPH07502575A
Application number: JP5511270A
Authority: JP
Inventors: ウィルソン，ゲイリー　ジョン
Original assignee: ジ　アムティコ　カンパニー　リミティド
Priority date: 1991-12-23
Filing date: 1992-12-22
Publication date: 1995-03-16
Also published as: GB9127263D0; WO1993013169A1; EP0618941A1; GB2262940A; US5547741A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】床被覆物発明の分野本発明は、向上した滑り増摩性、耐汚染性および耐引掻性を有するビニル系樹脂の床被覆物、より詳細にはシートまたはタイル型のこのような被覆物、そして特に軟質の床被覆物および透明な磨耗層を存する床被覆物に関する。

発明の背景ビニルシートおよびビニルタイル床被覆物はよく知られ、かなりの商業的成功を享受してきた。それらはビニルクロリドのホモポリマーまたはコポリマー、例えば、ビニルクロリド／ビニルアセテートコポリマーを基礎とする。このホモポリマーおよびコポリマーは両方とも一般的にＰＶＣ樹脂またはＰｖＣポリマーと呼ばれる。ＰＶＣ樹脂を含む組成物は一般にＰｖＣ組成物または単にＰｖＣと呼ばれる。ＰｖＣ組成物中の種々の成分の量は、一般に、全体の組成物の重量％として、または１００重量部のＰｖＣ樹脂当たりの部（ｐｈｒ）として表記される。

可塑剤を殆と含まない、または全く含まない（例えば、約２重量％まで）ｐｖｃ組成物は比較的硬質で、脆く、それらは硬質ＰＶＣ１無可塑ＰＶＣまたはＵＰＶＣと呼ばれる。比較的多量の可塑剤を含む（１０〜４０重量％または１０〜５０ｐｈｒ）ＰＶＣ組成物は、より軟質であり、より低い弾性率を有し、それらは軟質ＰＶＣ１可塑ＰｖＣまたはＰＰＶＣと呼ばれる。

可塑剤はモノマー可塑剤としても知られる単純エステル可塑剤であってよい。硬質および軟質ＰＶＣは実質的に異なる特性、技術および最終用途を有する。ビニルシートおよびビニルタイル床被覆物は軟質ＰｖＣを基礎とする。

ＰＶＣ技術、ｅｄ、　Ｗ、Ｖ、　Ｔｉｔｏｗ、　Ｅｌｓｅｖｉｅｒ　Ａｐｐｌｉｅｄ　５ｃｉｅｎｃｅ　Ｐｕｂｌｉｓｈｅｒ、第４版（＋９８４）はＰＶＣの製造、特性および用途を記載している。それは上記と同一の用語を用いている。Ｅｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａ　ｏｆ　Ｐｏｌｙｍｅｒ　５ｃｉｅｎｃｅ　ａｎｄ　Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ、　Ｗｉｌｅｙ−１ｎｔｅｒｓｃｉｅｎｃｅ、第３版、補巻（１９８９）、ｐ−８２２〜８８９中”Ｖｉｎｙｌ　Ｃｈｌｏｒｉｄｅ　Ｐｏｌｙｍｅｒ”という題の文献もＰＶＣの製造、特性および用途を記載している。

Ｅｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａｏｆ　Ｐｏｌｙｍｅｒ　５ｃｉｅｎｃｅ　ａｎｄ　Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ、Ｗｉｌｅｙ−１ｎｔｅｒｓｃｉｅｎｃｅ、第３版、第７巻（１９８７）、ｐ−２３３〜２４７中”Ｆｌｏｏｒｉｎｇ　Ｍａｔｅｒｉａｌｓ’とい゛う題の文献はビニルシートおよびビニルタイル床被覆物の製造および用途を記載している。ビニルシートおよびビニタイル床被覆物は通常多層の層から構成される複合材料であり、各層は特定の役割のために特別に配合されている。層は一般に積層されたフィルムである。

このように、一般に磨耗層と呼ばれる最上層は摩擦および磨耗に良好な耐性を有するように配合される。構造体の１つの知られる形において、磨耗層はそれを通して下層の色および模様が見られつるように透明であり、そしてそれは透明磨耗層と呼ばれうる。透明磨耗層の使用のための軟質ＰＶＣ組成物は好ましくは高い透明度を有する。磨耗層の少なくとも上層は良好な増摩性を有するへきであることも重要である。公知の軟質ビニル床被覆物は乾燥しているときには良好な増摩性を有するか、濡れているときにはあまり満足できない。充填剤入りＰＶＣ組成物の磨耗層を存する床被覆物も知られている。このような充填剤入りＰｖＣ組成物は多量の、通常２００〜５ｏｏｐｈｒの固体充填剤、例えば、ホワイティングおよびアスベストを含む。この種の床被覆物は良好な増摩性を有するか、それらは軟質でなく、透明なまたは軽度に顔料着色された磨耗層を有する床被覆物よりも一般に美観としては望ましくないマット外観を有する。

ポリウレタンコーティングを含むビニル床被覆物は知られる。それらはＥｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａ　ｏｆ　Ｐｏｌｙｍｅｒ　５ｃｉｅｎｃｅ　ａｎｄ　Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ、　（Ｗｉｌｅｙ−ｒｎｔｅｒｓｃｉｅｎｃｅ）中の”Ｖｉｎｙｌ　Ｃｈｌｏｒｉｄｅ　Ｐｏｌｙｍｅｒ”という題の上記の文献および第１３巻（１９８８）、ｐ−２４３〜３０３の“Ｐｏ１ｙｕｒｅｔｈａｎｅｓ”　という第の文献中に述べられている。このようなコーティングは良好な光沢保持性、耐汚染性および磨耗特性を有すると言われる。このようなコーティングを提供するために、流体ポリウレタン組成物は床被覆物の最上層に適用され、それからコーティングを形成するように硬化させられる。硬化は湿分を含む空気、熱またはＵＶ照射により行われることができ、ポリウレタンの特定の種類に依存する。これらの適用および硬化工程は床被覆物の製造において追加の工程であり、それらは特殊な装置を要する。このようなポリウレタンコーティングは使用とともに磨耗で失われ、下のビニル層を露出する。このように露出したビニル層はポリウレタンコーティングとは異なる光沢、耐汚染性、磨耗および増摩性を有し、このことは実用上にも美観的にも望ましくない。

国際特許出願第ＷＯ−Ａ−９０１０６９７０号は床被覆物を記載し、ここで、磨耗層は好ましくは６０〜８０重量部のＰＶＣ樹脂および２０〜４０重量部の熱可塑性ポリウレタンのブレンドである。これらの床被覆物はいかなるフタレート可塑剤をも含まず、結果的に、より低いアレルギー性であり、テレフタレート可塑剤を含む公知の床被覆物よりも高い耐磨耗性および耐擦りきす性有することが述へられている。

発明の開示本発明により、ＰＶＣ樹脂および１００重量部のＰｖＣ樹脂当たり１０〜５０重量部の単純エステル可塑剤を含む軟質Ｐｖｃ組成物（ここて、ＰＶＣ組成物は１００重量部のＰｖＣ樹脂当たり５〜４０重量部の、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーをも含むことを特徴とする。）から形成される少なくとも１層の上層を含む磨耗層を有する床被覆物が提供される。

本発明の床被覆物は良好な増摩性、耐汚染性、耐摩耗性、および耐引掻性を存し、それらは、一般に、公知のビニル床被覆物よりも速い窪み回復速度を有する。

それらはビニル床被覆物の従来の製造装置を用いて製造されうるという利点を有する。床被覆物の磨耗層は軽度に顔料着色されてよいが、それは好ましくは透明な磨耗層である。本発明の床被覆物の磨耗層のＰＶＣ組成物は好ましくは充填剤を含まないＰＶＣ組成物である。

公知のビニル床被覆物の製造に有用な組成物は、通常、ＰＶＣ樹脂　１００可塑剤　１０〜５０熱安定剤　０．　５〜５ＵＶ安定剤　０．　１〜ｌ第二の安定剤　２〜８を含み、ここで、全ての部は重量基準である。可塑剤はフタレートジエステル、例えば、ジオクチルフタレートであってよい。少量成分はＰＶＣ樹脂の１００重量部当たりの部（ｐｈｒ）として表記される。

本発明に係わる床被覆物の磨耗層に用いられる単純エステル可塑剤は名称により当業界に一般的に知られるあらゆる可塑剤であってよい。このような化合物はモノマー可塑剤とも呼ばれる。それらは高沸点の有機エステルであり、殆との場合、それらは３００〜５００の範囲の分子量を有する。本発明の使用に適切な単純エステル可塑剤の例はフタル酸ジエステル、燐酸エステル、二塩基脂肪酸エステル、およびトリメリット酸エステルを含む。このようなエステル中のエステル化基は同一でもまたは異なっていてもよい。１種以上の単純エステル可塑剤の混合物は用いられつる。フタル酸ジエステルの例はフタル酸と１種または２種のＣ４Ｃ＋□アルコールとのエステル、例えば、ジオクチルフタレート、ジイソオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジイソウンデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、およびオクチルベンジルフタレートを含む。燐酸エステルの例はオクチルジフェニルホスフェート、イソデシルジフェニルホスフェートおよびトリトリルホスフェートを含む。二塩基脂肪酸エステルの例はジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジオクチルアゼレート、ジオクチルセバケートを含む。トリメリット酸エステルの例はトリオクチルトリメリテートである。

骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマー（ウレタンポリマー）は、ポリウレタンウレアであってもよいが好ましくはポリウレタンである。このポリマーは脂肪族または芳香族ポリイソシアネートを基礎としうる。それは好ましくは脂肪族イソシアネートを基礎とする。とういうのはこのようなポリマー、特にポリウレタンは長時間の太陽光への露出時に黄変に良好な耐性があることで知られる。

このようなポリイソシアネートはポリオールと反応してポリウレタンを形成する、またはアミノアルコールと反応してポリウレタンウレアを形成することができる。本発明での使用に適切なポリウレタンは好ましくは高分子量ポリオール、例えば、ポリエステルもしくはポリエーテルポリオールを基礎とする。それはより好ましくはポリエステルポリオールを基礎とする。というのは、このようなポリマーは太陽光および酸化に良好な耐性を存することが知られているからである。

ポリエーテルポリオールを基礎とするポリウレタンは本発明による床被覆物に良好な耐汚染性を付与するが、被覆物は酸化および太陽光への露出時の劣化をより受けやすくなる。

骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーは好ましくは室温で固体である。

このポリマーは好ましくは、ＰＶＣ組成物が加工される温度より低い、即ち、約１５０〜２００″Ｃより低い軟化点を有する。骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーは好ましくは１〜１５ｇ／１０ｍ１ｎ、より好ましくはＩ　Ｏ−１５ｇ／　ｌ　Ｏｍ　ｉｎ、更に好ましくは５〜ｌｏもしくは１０〜１５ｇ／ｌ０ｍ１ｎのＤＩＮ　５３７３５により測定されたメルトフローインデックス（ＭＦｌ　１８０１５）を有する。強力ミキサーへの添加に適切な粒状またはブロックの形のポリマーも用いられうるが、ポリマーは粉末の形でＰＶｃ組成物中にブレンドするための粉末として便利に提供される。

本発明による床被覆物中の磨耗層の上層は好ましくは１０〜３゜ｐｈｒ、より好ましくは１５〜２０ｐｈｒ、更に好ましくは約１５ｐｈｒの、骨格中にウレタン基を有するポリマーを含む。本発明の床被覆物の特性、特に増摩性および耐引掻性は、一般に、ポリマーの比率が約１５ｐｈｒにまで増加したときに向上することが発見された。約２０〜３０ｐｈｒの単純可塑剤を含むＰＶＣ組成物は、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーの量が約３０ｐｈｒを上回る量にまで増加したときに加工が漸進的により困難になることも発見された。

本発明での使用に適切な骨格中にウレタン基を有するポリマーの１例はＢａｙｅｒ　ＡＧから入手可能なりａｙｍｏｄ　ＰＬＩ（Ｂａｙｍｏｄは商標）である。

これはＰＶＣ用の可塑剤ポリマーであり、それは脂肪族ポリエステルポリウレタンである。製造者は、それは可塑化ＰＶｃ製品に、油、石油（ガソリン）、溶剤およびビチューメンに対する向上した耐性を付与すると述へている。このような製品の例は靴、特殊用途のケーブル、ベロー、スリーブ、コーティング（ホットメルトコーティングを含む）、フィルム（例えば、油−および石油耐性シートおよびフィルム、衣料産業用フィルム、および自動車産業用低曇性シート）および種々の成形品であると言われる。製造者は、Ｂａｙｍｏｄ　ＰＩＪはＰＶＣとあらゆる比率でブレンドされることができ、また、より軟質の材料はモノマーまたはポリマー可塑剤の添加により製造されうると述へている。

本発明による床被覆物のための磨耗層の上層の製造に有用な組成物は、好ましくは、骨格中にウレタン基を有するポリマーの老化を遅延させるために酸化防止剤を更に含む。適切な酸化防止剤はフェノール系化合物を含む。例は［ｒｇａｎｏｘ　１０１０および特に［ｒｇａｎｏｘ　２４５（［ｒｇａｎｏｘはＣｉｂａ− Ｇｅｉｇｙ　ＡＧの商標である。）を含む。［ｒｇａｎｏｘ　１０１０はペンタエリトリチル−テトラキス−（３−［３’　、５’　−ジ−ｔ−ブチルー４−ヒドロキシフェニル］プロピオネート）であると信じられている。Ｉｒｇａｎｏｘ　２４５は３，６−オキシ−１，８−オクタンジイル−ビス−（３−［５−ｔ− ブチル−４−ヒドロキシ−３−メチルフェニル］プロピオネート）であると信じられている。酸化防止剤の適切な量はＰＶＣ樹脂の重量基準で約０．１ｐｈｒである。

本発明による床被覆物の磨耗層は２層以上の、好ましくは２層の積層されたビニルフィルムからなることができる。構造体の第一の好ましい形において、磨耗層は、ウレタンポリマーを含む積層された２層の上層フィルムからなる。構造体の第二の好ましい形において、磨耗層は少なくとも１層の、好ましくは１層のウレタンポリマーを含む上層フィルムからなり、この上層フィルムは少な（とも１層の、好ましくは１層の軟質ＰＶｃ組成物から形成された中間フィルムに積層されており、この中間フィルムはウレタンポリマーを少量含む、または含まない。構造体のこの後者の形において、上層フィルムは床被覆物の最上部表面を形成し、中間フィルムはその直ぐ下に存在する。少なくとも１層の中間フィルム中に用いられるＰＶＣ組成物は上層フィルム中に用いられるＰＶＣ組成物と同一の好ましい構成を有するか、それはウレタンポリマーを少量含む、または含まない。本発明に用いられるウレタンポリマーは一般にＰｖＣ樹脂および単純エステル可塑剤の組み合わせよりも単位重量当たりて高価であり、それ故、構造体の第二の形は構造体の第一の形よりもコスト的に有利でありうる・。上層フィルムとして、または任意の中間フィルムとして、本発明による床被覆物の磨耗層中に用いられるビニルフィルムの厚さは、好ましくは１２５ミクロン〜２．５ｍｍ（５〜１００ｍ１ｌ）の範囲、より好ましくは２５０５０ミフロン〜２５ｍｍ（１０〜５０ｍ１ｌ）の範囲である。

公知のビニル床被覆物は一般に５５〜６０の範囲で、しばしば約５８のンヨアーＤ型硬度を有する。ビニル床被覆物の硬度は磨耗層中で可塑剤の比率を低下することにより増加し、それを増加することにより減少することが知られている。より低い硬度の床被覆物は、一般に、より良好な増摩性を存するか、より低い耐磨耗性および耐引掻性を有し、一方、より高い硬度の床被覆物は、一般に、より低い増摩性を有するが、より高い耐磨耗性および耐引掻性を存することことも知られている。複合材ビニルタイルの形の本発明の床被覆物は好ましくは５０〜５５、より好ましくは５２〜５５、更に好ましくは５２〜５４の範囲のショアーＤ型硬度を有する。このような床被覆物は良好な耐磨耗性および耐引掻性、並びに良好な増摩性を有することか驚くへきことに発見された。単独ビニルフィルム、または、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーを含むＰＶＣ組成物のビニルフィルム積層材の形の本発明の床被覆物の磨耗層は、好ましくは３５〜５５、より好ましくは４０〜５ｏの範囲のショアーＤ型硬度を有する。単独の形の公知のビニル床被覆物の磨耗層は一般に５５〜６０の範囲、しばしば約５８のショアーＤ型硬度を有する。

本発明の床被覆物は好ましくは０．　６以上の、より好ましくは０゜６５以上の５ａｔｒａ　４Ｓ法により測定した湿潤増摩性を有する。本発明の床被覆物は５００ｇの圧力で５−２０ツールを用いたＴａｂｅｒ法により測定して０．９０以下の耐引掻性を有する。本発明の床被覆物は好ましくは、２０００サイクルにわたってスウェーデン標準ＳＯＳ　９２３５０９によりＴａｂｅｒ法により測定して７０ｍｍ”以下の耐磨耗性を有する。

本発明による床被覆物の磨耗層の製造に適切であり、且つ、ＰＶＣ１単純エステル可塑剤および骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーを含む軟質ＰＶＣ組成物は、ＰＶｃ技術に知られる従来のブレンディング装置を用いて製造されつる。このような組成物は当業界に知られる他の成分、例えば、顔料、加工助剤、潤滑剤および安定剤（例えば、熱およびＵＶ安定剤および酸化防止剤）をも含んでよい。それらは粉末混合により便利に製造されつる。

本発明による床被覆物はビニルタイル床被覆物の製造用の従来の装置を用いて製造されうる。

本発明によるビニル床被覆物の製造に適切なビニル床被覆物の製造の典型的な手順は次のようである。ＰＶＣ粉末、単純エステル可塑剤およびウレタンポリマーはＺ−ブレードミキサー中でブレンドされる。他の成分、例えば、顔料、加工助剤、酸化防止剤および安定剤は混合物中に同時にブレンドされつる。一般に、もし透明な磨耗層としての使用に適切なフィルムを製造することが望ましいならば顔料は加えられない。粉末ブレンドは、それがら、強力ミキサ−１例えは、バンバリーミキサ−中にチャージされ、例えば、１４０〜ｌ８０°Ｃの温度でホットメルトを製造するように加工される。このメルトは同様の温度に加熱された２本ロール機上で溶融されることにより更に加工される。それから、それは制御された厚さ、例えば、０．２〜１．Ｏｍｍの範囲の厚さのビニルフィルムを形成するようにローラー間から押出しされ、フィルムは冷却され、そしてリールに回収される。

床被覆物の製造の典型的な手順は次のようである。２層以上のビニルフィルムはフィルムを融着するために加熱された挟みローラー間にフィードされる。１組以上の挟みローラーが用いられうる。フィルムは全て第一組の挟みローラー間にフィードされるか、または。

１層以上のフィルムは後段階の挟みローラーに導入されうる。それから、得られた積層フィルムは、フィルムおよび布帛を更に加熱された挟みローラー間に通過させることにより支持体布帛と結合されうる。布帛は発泡剤を含むプラスティゾルによりコートされ、フオーム層を提供しうる。別には、積層フィルムの下面は、布帛支持体またはドラムとの接触によってしは押しされて粗い表面を提供することができる。磨耗層は、表面が望ましいパターンのネガティブである加熱されたドラム上を通過させることによりパターン化されつる。それから、得られたビニル床被覆物は冷却され、通常には直ぐに使用されうるような片または四辺形に切断される。典型的な積層フィルムは、１層以上の透明な磨耗層、パターン化印刷層、パターンの可視深さを提供するための白色または他の顔料着色層および不透明度を確認するための黒色層からなることかできる。

本発明の床被覆物は好ましくは複合材料であり、ここで、異なる特性の１層以上のフィルムはともに積層されている。本発明による１つの好ましい形の床被覆物は次の順序の次の構造を有する。

（１）ＰＶＣ樹脂、１００重量部（７）ＰＶＣ樹脂当たり１０〜５０部の単純エステル可塑剤、および１００重量部のＰｖＣ樹脂当たり５〜４０部の、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマー（ウレタンポリマー）を含む軟質ＰｖＣである５００〜７５０ミクロンの上層：（２）ＰＶＣ樹脂および１００重量部のｐｖｃ樹脂当たり１０〜５０部の単純エステル可塑剤を含む軟質ＰＶＣである５００〜７５０ミクロンの第二の層。

（３）５０〜１２５ミクロン厚さのパターン印刷された層：（４）２５０〜５００ミクロン厚さの白色または他の顔料着色された層、および、（５）７５０〜１０００ミクロン厚さの支持体層、である。

１つの好ましい態様において、第二の層（２）は上層（１）と同一の組成、または同様の組成の上部フィルムである。別の好ましい態様において、第二の層（２）はそれがウレタンポリマーを含まないことを除いては上層（１）と同一の組成または同様の組成の中間フィルムである。

本発明は次の実施例により例示され、ここで、全ての部および比率は特に指示かないかぎり重量基準である。

実施例１１００部のＰＶＣ樹脂、２６部のジイソオクチルフタレート、５部のエポキシ化大豆油および２部の安定剤からなるＰＶｃ組成物を既知量の（１００部のｐｖｃ当たり５〜２５部）　Ｂａｙｅｒ　ＡＧより供給されるＢａｙｍｏｄ　Ｐ［Ｊおよび０．１部の（１００部（７）ＰＶＣ当たり）Ｃｉｂａ−Ｇｅｉｇｙ　ＡＧから供給されるＩｒｇａ口ｏｘ　２４５と粉末としてブレンドした。Ｂａｙｍｏｄ　ＰＣＩは粉末脂肪族ポリエステルポリウレタンである。粉末ブレンドは１６９ °Ｃで約５分間２本ロール機上で融着された。得られたメルトをビーズ噴射仕上げされたアルミニウムまたは浸けいされた紙の間て１５８°Ｃで５５１５ｋＰａ　（８００ｐｓｉ）で押出しし、均一に０．１〜２ｍｍ、典型的には１ｍｍの厚さのシートを形成した。

同様の様式で比較のシートを製造したが、Ｂａｙｍｏｄ　ＰＵおよびｌｒｇａｎ。

Ｘ２１５の両方を含まなかった。

次の結果は種々の含有率のポリウレタンて湿潤増摩性、耐引掻性および耐摩耗性に関して得られた。

Ｂａｙｍｏｄ　ＰｔＪ　５ＡＴＲＡ　４Ｓ　テーパー　フリックテーパ一部　湿潤滑り　引掻　研磨（ｍｍ）　（ｍｍ’）０　０．５．４　１．２７　１０４５　０、　５９　１．　２２　８５１０　０．６５　０．８９　７０１５　０．７０　０．５１　６１２０　０．６８　０．３８　７４２５　０．７０　０．２５　５０湿潤滑り（ｗｅｔ　５ｌｉｐ）は、Ｍ、Ｐ、Ｗｉｌｓｏｎ、　”Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ　ｏｆ　５ＡＴＲＡ　５ｌｉｐ　Ｔｅ５ｔ　ａｎｄ　Ｔｈｒｅａｄ　Ｄｅｓｉｇｎ　Ｇｕｉｄｅｌｉｎｅｓ”、　５Ｌｉｐ、　Ｓｔｕｍｂｌｅｓ、　ａｎｄ　ＦａＩＩｓ：Ｐｅｄｅｓｔｒｉａｎ　Ｆｏｏｔｗｅａｒ　ａｎｄ　５ｕｒｆａｃｅ、　ＡＳＴＭ　ＳＴＰ　！１０３．　Ｂ、Ｅ、Ｇｒａｙ。

Ｅｄ、　Ａｍｅｒｉｃａｎ　５ｏｃｉｅｔｙ　ｆａｒ　Ｔｅｓｔｉｎｇ　ａｎｄ　Ｍａｔｅｒｉａｌｓ、　Ｐｈ１ｌａｄｅｌｐｈｉａ、１９９０、Ｉ）Ｉ）、　１１３〜１２３に記載されるように４８ラバー（ＲＡＰＲＡ仕様書）ヒールを用いて測定された。テーパー引掻（Ｔａｂｅｒ　５ｃｒａｔｃｈ）は５００ｇの圧力で５−２０ツールを用いて測定された。フリックテーパ−研磨（Ｆｒｉｃｋ　Ｔａｂｅｒ　Ａｂｒａｓｉｏｎ）は２０００サイクルにわたってウェーブ〉標準ＳＩＳ　９２３５０９により測定された。

次の結果は主観的な試験を用いて耐汚染性に関して得られた。

Ｂａｙｍｏｄ　ＰＵ　カレー扮　靴磨き粉部耐汚染性はＡ−Ｅの範囲で文字で記録した。Ａは最良であり、Ｅは最悪である。

実施例２次のＰＶＣ組成物を粉末ブレンドとして製造した。

１００　ＰＶＣ樹脂２６．２　ジイソオクチルフタレート（可塑剤）１５　Ｂａｙｍｏｄ　ＰＬＩ脂肪族ポリエステルポリウレタン５７　エポキシ化大豆油２．５　熱安定剤０．２１　ＵＶ安定剤０　、　１　１部ｇａｎｏｘ　２４５（酸化防止剤）このブレンドは２本ロール機上で１６０″Ｃで約５分間融着され、それから、複合材ビニルタイル中で透明な磨耗層としての使用に適切な５５０ミクロン（２２ｍｉｌ）の厚さのフィルムを形成するように押出しされた。別のフィルムは同様に製造されたが、組成物はポリウレタンを含まなかった。

複合材ビニルタイルを次の順序で積層することにより製造した。

（１）上記の組成物（Ｂａｙｍｏｄ　ＰＬＩを含む、または含まない）の第一の透明フィルム；（２）上記の組成物（Ｂａｙｍｏｄ　ＰＵを含む、または含まない）の第二の透明フィルム。

（３）７５ミクロン（３ｍｉ　Ｉ）厚さのパターン化印刷されたビニルフィルム；（４）３８０ミクロン（１５ｍｉｌ）厚さの二酸化チタンで顔料着色された白色ビニル表面合せ層；および（５）８１０ミクロン（３２ｍｉｌ）厚さのカーボンブラックで顔料着色した黒色ビニル支持体層黒色支持体層は高温で布帛支持体ベルト上を通過させることにより布帛支持体ベルトのパターンで下側上をしは押しされた。

このように製造したタイルは次の特性を有した。

参照　第一の透明　第二の透明　特性フィルム中のＰＵ　フィルム中のＰｔＪ対照　なし　なし　実施例１と同様、０ｐｈｒのＰＵ２Ａ　あり　あり　実施例１と同様、１５ｐｈｒのＰＵ２Ｂ　あり　なし　実施例１と同様、１５ｐｈｒのｐｕ補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８）平成６年６月２３日

Claims

【特許請求の範囲】１．ＰＶＣ樹脂およびＰＶＣ樹脂１００重量部当たり１０〜５０重量部の単純エステル可塑剤を含む軟質ＰＶＣ組成物から形成される少なくとも１層の上層フィルムを含む磨耗層を有する床被履物であって、ＰＶＣ組成物は１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり４〜５０重量部の、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーをも含むことを特徴とする床被覆物。２．ＰＶＣ組成物がＰＶＣ樹脂１００重量部当たり１０〜３０重量部の、骨格にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーを含む請求項１に記載の床被覆物。３．ＰＶＣ組成物がＰＶＣ樹脂１００重量部当たり１５〜２０重量部の、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーを含む請求項２に記載の床被覆物。４．骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーが脂肪族ポリイソシアネートから誘導される先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。５．骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーがポリウレタンである先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。６．ポリウレタンがポリエステルポリオールである請求項５に記載の床被覆物。７．ＰＶＣ組成物が、骨格にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーの老化を遅延する酸化防止剤を更に含む先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。８．ＰＶＣ組成物が１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり１５〜４０重量部の単純エステル可塑剤を含む先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。９．ＰＶＣ組成物が１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり２０〜３０重量部の単純エステル可塑剤を含む請求項８に記載の床被覆物。１０．単純エステル可塑剤がフタル酸と１種以上のＣ４−Ｃ１２アルコールとのジエステルである先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。１１．磨耗層が透明な磨耗層である先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。１２．少なくとも１層の上層フィルムが２５０μｍ〜１．２５ｃｍの範囲の厚さである先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。１３．磨耗層が積層された２層の上層フィルムからなる先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。１４．磨耗層が少なくとも１層の中間フィルムに積層された少なくとも１層の上層フィルムからなり、前記の中間フィルムが軟質ＰＶＣ組成物から形成され、且つ、１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり１０〜５０重量部の単純エステル可塑剤を含むが、骨格中にウレタン基を有するポリマーを含まない先行のいずれかの請求項に記載の床被覆物。１５．磨耗層が１層の中間フィルムに積層された１層の上層フィルムからなる請求項１４に記載の床被覆物。１６．次の順序で次の構造体（１）ＰＶＣ樹脂および１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり１０〜５０重量部の単純エステル可塑剤を含む軟質ＰＶＣ組成物である５００〜７５０ミクロン厚さの上層；（２）ＰＶＣ樹脂および１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり１０〜５０重量部の単純エステル可塑剤を含む軟質ＰＶＣである５００〜７５０ミクロン厚さの第二の層；（３）５０〜１２５ミクロン厚さのパターン印刷された層；（４）２５０〜５００ミクロン厚さの白色または他の顔料着色された層；および、（５）７５０〜１０００ミクロン厚さの支持体層、を有し、ここで、上層（１）のＰＶＣ組成物が、１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり５〜４０重量部の、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーを含むことを特徴とする積層材である床被覆物。１７．第二の層（２）のＰＶＣ組成物が、１００重量部のＰＶＣ樹脂当たり５〜４０重量部の、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーを含む請求項１６に記載の床被覆物。１８．第二の層（２）のＰＶＣ組成物が、骨格中にウレタン基を有する熱可塑性ポリマーを含まない請求項１６に記載の床被覆物。１９．５０〜５５の範囲にショア−Ｄ−型硬度を有する請求項１６〜１８のいずれか１項に記載の床被覆物。