JPH0749727B2 - 建造物の柱の沈下修正に用いるジャッキ受ブラケットの装着方法 - Google Patents

建造物の柱の沈下修正に用いるジャッキ受ブラケットの装着方法

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JPH0749727B2
JPH0749727B2 JP7970289A JP7970289A JPH0749727B2 JP H0749727 B2 JPH0749727 B2 JP H0749727B2 JP 7970289 A JP7970289 A JP 7970289A JP 7970289 A JP7970289 A JP 7970289A JP H0749727 B2 JPH0749727 B2 JP H0749727B2
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高志 光成
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鴻明 武井
達夫 佐藤
勝 大和久
昇昭 伊勢本
誠一 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、構築中の建造物において、沈下修正を必要
とする柱材に対しジャッキを用いて修正作業を行う工法
で、要修正柱材にジャッキ受を装着する方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
沈下度合の修正を必要とする構築中の柱材に対し、従前
は、ジャッキ受部材としてブラケットを個々に溶着手段
で合体し、且つ、該ブラケットにジャッキを当接係合し
て所望の修正作業を行い、その作業終了後使用済の前記
ジャッキ受ブラケットを切断により分離除去していたも
のである。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記した従前の柱材の沈下度合の修正を必要とする場
合、ジャッキ受ブラケットの個々の着脱に溶着ならびに
切断等の作業を目的とする修正作業の前後に該修正作業
と同等の準備作業ならびに除去作業を行っているため、
大なる手間と工期ならびに火気使用による危険性を備え
また装着および取り外すジャッキ受ブラケット自体にお
いても再使用を不可能とし、更に修正沈下させる柱材に
おいても溶着ならびに切断等の再度の高熱使用による素
材強度の劣化も想定しなければならない不都合があっ
た。
また、前記のようにジャッキ受ブラケットは前述のよう
に溶着手段で一体化するものであるから装着体ならびに
被装着体の双方が溶着可能な素材であることに限定さ
れ、溶着不可能な素材で形成された柱材に使用できない
ことは云うまでもなく、使用不可能であった。
そこでこの発明は柱材の構成素材の種類の如何にかかわ
らず施工でき、従前の溶着ならびに切断などの作業手段
を排除し、ボルト・ナットの締具による脱着自在の形態
をもって、沈下修正を必要とする柱材に修正作業の主動
力源と当接するジャッキ受部用ブラケットの着脱を簡素
化して沈下修正を容易にすることを目的としたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、前記した目的を達成させるための手段とし
て、沈下修正を必要とする建造物の柱材において、所望
位置の少なくとも平行する2面のそれぞれに弾性部材を
当接し、その外面に柱材の当接幅寸法より大なる寸法の
仮設ブラケットを設置し、柱材幅より突出したそれぞれ
の仮設ブラケット内面間にスペーサーを介在させるとと
もにこれら相対向する仮設ブラケットのそれぞれを複数
のボルト・ナットの締具をもって挾着された柱材を更に
圧挾接できるように圧縮し、柱材と一体になったブラケ
ットに受梁を介装し、該受梁と反力担体との間に介装す
るジャッキの作用を前記ブラケットを介して柱材に伝達
し得るようにして成るものである。
〔作用〕
沈下修正を必要とする構築中の建造物の柱材にジャッキ
受用のブラケットを固定するために、その固定手段とし
て、少なくとも柱材の平行する2面に当接するそれぞれ
のブラケットにおいて、柱材の当接幅面より突出した部
分の相対向箇所をボルト・ナットの締具で締め付け、そ
れぞれのブラケットで柱材を圧挾接して、該ブラケット
と柱材とを一体化し、そのブラケットに対しジャッキの
扛重圧を加担させ、ブラケットが受けた運動を柱材に伝
達させようとすることを基本的な作用とするもので、ブ
ラケットが受ける運動量をそのまま柱材に忠実に、且
つ、確実に伝達するためにブラケットと柱材との接合面
において摺動などの滑動現象を呈することなく、あくま
でも一体化の維持強化の目的を達成するために弾性部材
およびスペーサーの介在ならびに接合面積の増大を図る
ものである。
〔実施例〕 次にこの発明の実施例を図面とともに説明すれば、
(1)はブラケット、(2)は柱材、(4)はスペーサ
ー、(5)は弾性部材、(6)は締具のそれぞれを示
し、また、(7)はブラケット受梁、(8)はジャッ
キ、(9)は反力担体のそれぞれを示すものである。
図示において、用いる柱材(2)のすべてがH形鋼柱を
もって開示したが、例えば、図示以外のボックス柱なら
びにコンクリート製パイル柱体であったとしても以下説
明する作用を同時に受けることができるものである。
ブラケット(1)は、その長さを、挾着しようとする柱
材(2)における当接幅寸法より大なることを条件とす
るもので、その材質は鋼材あるいは木材とし、これを柱
材(2)を介して相対向させるために2挺1対が基本形
態であるが、第3図示のように双方の各1挺を2分割す
る場合もある。
第1図ないし第4図は、柱材(2)に対し、接触面積を
大にしたブラケット(1)の形態を開示したもので、こ
れらは柱材(2)の素材をH形鋼を柱材(2)に求めた
専用のブラケット(1)で、定形の柱材(2)に対し反
復使用ができるようにしたものである。
即ち、第1図および第2図においては、柱材(2)の2
側面に形成された横溝に嵌挿することができる凸状部
(1a)が形成されている。第3図および第4図に開示し
たブラケット(1)は、1挺を2分割し、それぞれにH
形鋼を用いた柱材(2)の鍔部を嵌挿できる切り込み
(1b)が設けられている。
上記した異形のブラケット(1)を含むすべての形態の
ブラケット(1)において、柱材(2)と接触する箇所
を除いてボルト用孔(1c)が表裏方向に貫通穿設されて
いる。
弾性部材(5)は主に硬質ゴムを素材とするパッキング
状体で、前記したブラケット(1)ならびに後述するス
ペーサー(4)が直接柱材(2)に接触させる際に生ず
るおそれがある滑動現象の防止と、後述するボルト(6
a)・ナット(6b)等よりなる締具(6)で締め付け時
の圧縮に対応する作用を備えた部材で、柱材(2)に圧
接するブラケット(1)あるいは前記それぞれの間に介
装するスペーサー(4)間に介在させるものである。
更に、前述のスペーサー(4)は、単体あるいはブラケ
ット(1)に固着した間隙材で、圧着しようとするブラ
ケット(1)と、柱材(2)との間に間隙が生ずる場合
に用いるもので、このスペーサー(4)を用いる場合に
は前記のように該スペーサー(4)と柱材(2)との間
に弾性部材(5)を介装するものである。
更にまた、ブラケット(1)において、当接する柱材
(2)との接触部より両端方向に形成された突出部(1
d)のそれぞれの裏面にスペーサー(4)の一端を当接
あるいは定着し、他端間に前記弾性部材(5)を介して
突出部(1d)間の距離を前記柱材(2)における被挾着
面間の距離と同距離が維持できるようにするものであ
る。
そして、そのブラケット(1)端部におけるそれぞれの
突出部(1d)を前記したボルト(6a)およびナット(6
b)とからなる締具(6)で締め付けブラケット
(1),(1)とで柱材(2)を圧挾着し強固に一体構
成するもので、前記した突出部(1d),(1d)間に介在
させたスペーサー(4)により締具(6)の締め付け具
合が規制され、無暗の締め付けで柱材(2)に接する箇
所である中央部が厚み現象を呈し、ブラケット(1),
(1)と柱材(2)との圧挾接効果を阻害する作用を防
止するものである。
このようにして、柱材(2)にブラケット(1),
(1)が強固に合体したならば、反力担体(9)に設置
したジャッキ(8)の作用部と、前記ブラケット
(1),(1)の受圧部間にブラケット受梁(7)を介
装してジャッキ(8)を稼動するものである。この動作
を受けたブラケット(1),(1)は受けた作用をその
まま忠実に、且つ、確実に柱材(2)に伝達するもので
ある。
また、前記のように、柱材(2)における平行する2面
に固着した2挺のブラケット(1),(1)に対する圧
挾着の信頼度が低い場合には前記以外の他の2面に更に
別個の2挺のブラケット(1),(1)を前記と同様に
装着し、且つ、装着したブラケットの総てが接触するよ
うに組設することもまた任意である。
以上のようにして、所望の調整作業が完了したならば、
ボルト(6a)、ナット(6b)の締め具(6)を解体し、
且つ、前記したすべての使用部材を解体し、再度使用に
備えるものである。
なお、上記説明した第1図ないし第4図の他、第5図以
下の各図は、各々の態様を説明するための柱材のみを断
面で示す平面図ならびに側面図である。
〔発明の効果〕
この発明は上記のように、沈下修正を必要とする建造物
の柱材に対し、ジャッキの扛重作用を受ける仮設のブラ
ケットの装設ならびに解体等の作業を、従前の溶着なら
びに切断手段を排除し、ボルト・ナットによる締具で着
脱自在にしたことにより、工事の簡素化、工期の短縮、
装置の再使用等を可能にし、これらの装着ならびに取り
外し作業は専門の高等技術を修得しない者でも簡単に行
い得る作業に属し、更に、火気ならびに高熱を利用しな
いので、火災面での安全を確立するとともに、柱材に対
しても劣化現象を与えず、更にまた鋼材以外の柱材に適
用し得る効果あるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は柱材に第1態様のブラケットを装着した状態を
示す全体斜視図、第2図は第1態様のブラケットの平面
図、第3図は柱材に第2態様のブラケットを装着した状
態を示す全体斜視図、第4図は第2態様のブラケットの
平面図、第5図は柱材であるH形鋼の横溝を圧接部とす
るブラケット装着状態を示す平面図、第6図は第5図の
正面図、第7図は第5図の側面図、第8図は柱材である
H形鋼のフランジ外面を圧接部とするブラケット装着状
態を示す平面図、第9図は第8図の正面図、第10図は第
8図の側面図である。 (1)……ブラケット、(2)……柱材、(4)……ス
ペーサー、(5)……弾性部材、(6)……締具、
(7)……ブラケット受梁、(8)……ジャッキ、
(9)……反力担体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 達夫 東京都杉並区本天沼1―26―3 (72)発明者 大和久 勝 千葉県八千代市村上1113―1 村上団地2 ―30―104 (72)発明者 伊勢本 昇昭 茨城県北相馬郡藤代町宮和田740―2―602 (72)発明者 鈴木 誠一 神奈川県鎌倉市大船4―17―43―2―203

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沈下修正作業を必要とする建造物の柱材に
    おいて、所望位置の少なくとも平行する2面のそれぞれ
    に弾性部材を当接し、その外面に柱材の当接幅寸法より
    大なる寸法の仮設ブラケットを設置し、柱材幅より突出
    したそれぞれの仮設ブラケット内面間にスペーサーを介
    在させるとともにこれら相対向する仮設ブラケットのそ
    れぞれを複数のボルト・ナットの締具をもって挾着され
    た柱材を更に圧挾接できるように圧締し、柱材と一体に
    なったブラケットに受梁を介装し、該受梁と反力担体と
    の間に介装するジャッキの作用を前記ブラケットを介し
    て柱材に伝達し得るようにして成ることを特徴とする建
    造物の柱の沈下修正に用いるジャッキ受ブラケットの装
    着方法。
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