JPH0748719Y2 - 圧力斑の少ないプレスフエルト - Google Patents

圧力斑の少ないプレスフエルト

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JPH0748719Y2
JPH0748719Y2 JP1989038838U JP3883889U JPH0748719Y2 JP H0748719 Y2 JPH0748719 Y2 JP H0748719Y2 JP 1989038838 U JP1989038838 U JP 1989038838U JP 3883889 U JP3883889 U JP 3883889U JP H0748719 Y2 JPH0748719 Y2 JP H0748719Y2
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press felt
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、抄紙工程のプレスパートにおいて用いられる
圧力斑の少ないプレスフェルトに関する。
[従来の技術] 抄紙工程のプレスパートでは、ワイヤーパートで形成さ
れた湿紙をプレスフェルトの上に載せ、上下にロールを
組合わせた2〜4組のプレスで機械的に加圧して搾水す
るのであるが、従来の上記プレスフェルトは、比較的太
い糸で織成してなる基布の表面に、合成繊維のパット層
をニードルパンチ等によって一体化したものが一般に使
用されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記プレスフェルトは基布の表面が粗く
なって圧力斑が生じて湿紙にフェルトマークが付きやす
く、かつ湿紙のピックアップ性も悪かった。また、圧力
斑がプレスフェルトの重要な役割の一つである搾水性に
大きく影響することも一般に良く知られている。この圧
力斑を解消するためバット層を厚くすることが考えられ
るが、その場合には通水抵抗が大きくなるため搾水性が
低下し、かつ材料コストも高くなるという問題がある。
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、バット層を
薄くしても圧力斑が生じることなくフェルトマークが付
き難く、かつピックアップ性、搾水性の良い圧力斑の少
ないプレスフェルト(以下、抄紙用プレスフェルト、あ
るいは単にプレスフェルトと略称する)を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案の抄紙用プレスフェル
トは基布の表面にバット層を一体化してなるプレスフェ
ルトであって、上記基布は中細の緯糸と細い緯糸とを交
互に配列し、経糸に織り込んだ上層と、この上層に下に
太い緯糸で粗目に織込んだ下層とからなり、上記両層を
上層の細い緯糸が小さな屈曲となるように粗く接結され
ていることを特徴とする。
また、基布の下層はマシン側に接するためその緯糸は耐
摩擦性の大きいナイロンモノフィラメント、あるいはナ
イロンモノフィラメントの撚合糸を用いるのが好まし
い。
[作用] 本考案の抄紙用プレスフェルトは、上記した構成を有す
るので基布の上層は、中細の緯糸と細い緯糸とを交互に
配列して経糸に織り込んであり、上層の細い緯糸が小さ
な屈曲となる、すなわち、細い緯糸が隣り合う中細の緯
糸の存在によって経糸による織り込みによってもあまり
下層側に引っ張られることがなく、基布の幅方向に並ん
だ細い緯糸はあまり折れ曲がらず、多数の細い緯糸が浮
いた状態に保たれ、充分な保水空間が存在するので、、
バット層を比較的薄くしても基布のマークが湿紙に付着
することがなく、かつ搾水性、ピックアップ特性が向上
する。
また、基布の下層は太い糸で粗目に織込んであるので、
通水性、保水性及び耐摩擦性が向上する。
さらに、本考案のプレスフェルトはモノフィラメントを
主体とし、比較的基布層が多く、バット層の少ないフエ
ルトとなるため、耐コンパクション性が向上する。
[実施例] 第1図は本考案の一実施例を示す断面図で、基布Aは上
層Bと下層Cとからなり、上層Bには中細の緯糸Dとそ
れより細い緯糸Eとが交互に配列し、それぞれ経糸に織
込まれている。上記中細の緯糸Dの糸番手は細い緯糸E
の糸番手の約40%〜90%が好ましく、またこれらの緯糸
D及びEはナイロンのモノフィラメント、マルチフィラ
メント、紡績糸あるいはその撚合糸を用途に応じて使い
分ける。
次に下層Cには上記緯糸Dよりも太い緯糸Fがほぼ同一
高さで織込まれており、この緯糸Fは主としてナイロン
のモノフィラメントあるいはその撚合糸を使用する。G
は上記上層Bの緯糸D及びEと下層Cの緯糸Fとによっ
て織込まれた経糸である。この経糸Gによって上層Bと
下層Cとが接結されるが、この接結の際上層の細い緯糸
Eの屈曲が小さく保たれるように緯糸Eのバット側に経
糸Gの配される頻度が小さくなるような接結組織になっ
ている。
上記上層Bの表面には合成繊維からなるバット層Hがニ
ードルパンチ等によって一体化されている。
このような基布Aは例えば経糸Gとして0.20mmφの6−
ナイロンモノフィラメントの6本撚合糸を用い、下層の
太い緯糸Fとして0.55mmφの6−ナイロンモノフィラメ
ントを用い、並びに上層の中細の緯糸Dとして0.35mmφ
の6・10−ナイロンモノフィラメントを用い、及び上層
の細い緯糸Eとして0.13mmφの6−ナイロンモノフィラ
メントの6本撚合糸を用い、第1図及び第2図に示すよ
うに織った目付780g/m2の基布が用いられる。そしてこ
の基布Aの湿紙に接する面(上層表面)上にバット約40
0g/m2を載せニードルパンチ後、熱セット等により目付1
180g/m2の本考案のプレスフェルトに仕上げた。
このフェルトを小型のプレス試験機にかけ50,000回プレ
スして、従来のプレスフェルトと比較したところ、前者
は後者に比べて物性及びフェルトマーク等について顕著
に優れており、又通水抵抗も小さく搾水性能も優れてい
た。
本考案のプレスフェルトは上記のように構成されている
ので、基布の上層Bの糸本数が多くなり、中細の緯糸D
が間に細い緯糸Eを挟むことによって、高いプレス圧を
受けるプレスニップ点でも基布の上層Bに水を保持する
適度な空隙容積を維持でき、また、経糸が細い緯糸Eだ
けをからげて編むことが殆どなく、中細の緯糸Dが細い
緯糸Eをバットの反対側に引き込まれるのを防ぎ、細い
緯糸Eの方が中細の緯糸Dより下層面との長い状態に保
たれる。このためバット層Hを比較的薄くしても圧力斑
が生じないで湿紙に基布Aのマークが付き難く、かつ湿
紙のピックアップ性も良い。又、バット層Hが薄くても
よいため通水抵抗が小さくて搾水性が良く、かつまた材
料コストも節減できる。一方、下層Cは太い糸で構成さ
れているため、通水性、保水性に優れているとともに走
行安定性を保持し、かつ裏面からの摩擦にたいして高い
抵抗力を有する。
[考案の効果] 以上説明したように本考案の抄紙用プレスフェルトによ
れば、基布の上層に中細の緯糸と細い緯糸とを交互に配
列し、経糸に織り込んだから、高いプレス圧を受けるプ
レスニップ点やワイヤーからの湿紙のピックアップにお
いて、上層の基布が平滑で、基布の上層に水を保持する
適度な空隙容積を維持でき、下層には太い緯糸で粗目に
織り込んで、充分な空隙容積が確保される。この両層を
上層の細い緯糸が小さな屈曲となるように粗く接結した
から、圧力斑を生ぜず、湿紙に基布のマークが付き難
く、かつピックアップ性に優れ、またバット層を薄くす
ることができるため搾水性が良く、材料コストも節約す
ることができる。さらに、本考案のプレスフェルトはモ
ノフィラメントを主体とし、比較的基布層が多く、バッ
ト層の少ないフェルトであるため、耐コンパクション性
にも優れ、使用期間を通じ安定した性能を接続する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案のプレスフェルトの実施例の走行方向に
沿った断面図、第2図は同上フェルトの基布の織り方の
組織図である。 A……基布、B……上層、C……下層、D……中細糸、
E……細い緯糸、F……太い緯糸、G……経糸、H……
バット層、

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布の表面にバット層を一体化してなるプ
    レスフェルトであって、上記基布は中細の緯糸と細い緯
    糸とを交互に配列し、経糸に織り込んだ上層と、この上
    層に下に太い緯糸で粗目に織り込んだ下層とからなり、
    上記両層を上層の細い緯糸が小さな屈曲となるように粗
    く接結されていることを特徴とする圧力斑の少ないプレ
    スフェルト。
  2. 【請求項2】前記下層の緯糸はナイロンモノフィラメン
    トあるいはナイロンモノフィラメントの撚合糸である請
    求項(1)に記載の圧力斑の少ないプレスフェルト。
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DE2214059A1 (de) * 1972-03-23 1973-09-27 Bayer Ag Halogenphenyl-pyridazino-thionophosphor (phosphon)-saeureester, verfahren zu ihrer herstellung sowie ihre verwendung als insektizide
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