JPH0746176A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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Publication number
JPH0746176A
JPH0746176A JP20828593A JP20828593A JPH0746176A JP H0746176 A JPH0746176 A JP H0746176A JP 20828593 A JP20828593 A JP 20828593A JP 20828593 A JP20828593 A JP 20828593A JP H0746176 A JPH0746176 A JP H0746176A
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JP
Japan
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data
azimuth
radio wave
receiver
frequency
Prior art date
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Pending
Application number
JP20828593A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nakamura
中村  勉
Shuji Yamashita
修司 山下
Hanzo Tsuzuki
伴三 都築
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP20828593A priority Critical patent/JPH0746176A/ja
Publication of JPH0746176A publication Critical patent/JPH0746176A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定小電力、微弱電波等を用い、確実に目的
地に誘導することができるデータ伝送システムを実現す
る。 【構成】 データ伝送システムは、メッセージポスト等
に設置され、特定周波数の電波によってデータを送信す
る宣伝用ミニ送信局と、宣伝用ミニ送信局からの電波を
受信可能なページャー機能を備えた受信装置10とから
なり、受信装置10は、アンテナ11、受信機(受信回
路)12、CPU(Central Processing Unit)13、
方位計14、PLLシンセサイザ15、局発16、アン
プ17、スピーカ18等を備え、方位計14により測定
された方位情報に応じていずれかの周波数の送信電波を
受信し、受信された電波と対応するデータを出力するよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ伝送システムに
係り、詳細には、特定小電力、微弱電波等を用いたデー
タ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のモータリゼーションの発展に伴
い、自動車の情報化の必要性が強まっている。すでに自
動車・携帯電話やMCAシステムなどの既存の通信シス
テムを使った自動車の情報化は急速に進んでいるが、さ
らに最近では移動中の車両に対して道路交通情報通信シ
ステムやナビゲーションシステムなどの高度なシステム
が開発されつつある。道路交通情報通信システムは、位
置情報、交通情報、及び車庫情報などの経路情報につい
て情報提供を行なうシステムである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
道路交通情報システムは、位置情報、交通情報等の公共
性のある情報を広域にわたって通信するものであり、比
較的狭い範囲をサービスエリアとして個別的な情報を伝
達するものではない。
【0004】そこで本発明は、特定小電力、微弱電波等
を用い、目的地への行き方をそれぞれ適切に知らせるこ
とができ、確実に目的地に誘導することができるデータ
伝送システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的達成のため、複数周波数の電波によってデータ
を送信する送信装置と、方位を測定する方位測定手段
と、前記方位測定手段により測定された方位に応じて何
れかの周波数の送信電波を受信する受信手段と、前記受
信手段により受信された電波と対応するデータを出力す
る出力手段とを備えている。
【0006】請求項2記載の発明は、複数周波数の電波
によって複数のデータ毎に各々異なる周期データを載せ
て送信する送信装置と、方位を測定する方位測定手段
と、前記方位測定手段により測定された方位に応じた周
期データが載せられた送信電波を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された電波と対応するデータを
出力する出力手段とを備えている。
【0007】
【作用】請求項1及び請求項2記載の発明では、まず送
信装置から複数周波数の電波によってデータが送信され
ているものとする。
【0008】この状態で、例えば方位測定手段によって
方位が測定され、移動体に設置された受信装置の受信手
段が、測定された方位に応じて何れかの周波数の送信電
波を受信し、出力手段により受信されたデータが音声出
力される。
【0009】したがって、複数周波数の電波を用いて業
種別に展開された店に関する情報を有効に宣伝すること
ができ、遠方にドライブするドライバーに対して顕著な
宣伝効果を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図10を参照して一実施例を説
明する。
【0011】第1実施例 図1〜図4はデータ伝送システムの一実施例を示す図で
あり、本実施例はデータ伝送システムとして移動機に設
置され、業種別の店等の宣伝用データを受信可能な受信
装置に適用した例である。
【0012】先ず、構成を説明する。図1は自動車等の
移動機に設置された受信装置の全体構成を示したブロッ
ク図である。
【0013】図1において、受信装置10は、所定エリ
ア内でメッセージポスト等に設置された宣伝用ミニ送信
局21(図2参照)からの電波を受信可能なページャー
機能を備えた受信機(ラジオ)であり、受信装置10
は、アンテナ11、受信機(受信回路)12、CPU
(Central Processing Unit)13、方位計14、PL
Lシンセサイザ15、局発16、アンプ17、スピーカ
18等を備えている。
【0014】アンテナ11は、メッセージポスト等に設
置された宣伝用ミニ送信局21との間で所定の周波数帯
の呼出信号及び音声信号を含む受信電波を受信し、受信
した受信電波を受信機12に出力する。
【0015】受信機12は、チューナー及び検波器等で
構成され、局発16からの局発信号に従ってアンテナ1
2で受信した受信電波をチューナーで所定の周波数の電
波の同調を行なって、所定のチャンネルの周波数の信号
を取り出す。受信機12は、チューナーで特定のチャン
ネルの周波数の信号を取り出すと、これを検波器等で復
調及び検波し、所定信号を抽出して、アンプ17に出力
する。
【0016】アンプ17は、増幅器等により構成され、
CPU(制御回路)13からの電子ボリューム制御信号
に従って音声出力の増幅レベル(ボリューム)が制御さ
れる。上記アンプ17及びスピーカ18は、受信された
データを出力(音声あるいは、表示)する出力手段を構
成する。
【0017】CPU(制御回路)13は、マイクロプロ
セッサ、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Rand
om Access Memory)等で構成され、ROM内には、受信
装置10としてのプログラムや選択可能なチャンネルの
番号とそのチャンネル番号に対応した周波数等が記憶さ
れている。RAMは、通常受信の選局(選局f1)の選
局情報を一時的に記憶するとともに、ワークメモリとし
て利用され、マイクロプロセッサが、ROM内のプログ
ラムに従って受信装置10の各部を制御して、受信装置
10として機能させる。またCPU13内のROMに
は、予め各チャンネルに対応する電波の周波数が記憶さ
れており、CPU13は、ROM内に格納されている後
述する受信処理プログラムに従って受信処理を実行して
受信機12を選局制御する。受信機12の選局制御は、
具体的にはPLLシンセサイザ15に出力する選局コー
ドを、切り換えて出力することによって選局するととも
に、アンプ17に電子ボリューム制御信号を出力してボ
リューム制御を行なう。
【0018】方位計14は、磁界によって抵抗値の変化
するMR(magneto-resistive:磁気抵抗効果)素子か
らなる電子コンパス(方位計)であり、電子コンパス
(方位計)からの方位データはCPU13に出力され
る。電子コンパス(方位計)14は、車両本体に取り付
けられている。
【0019】PLLシンセサイザ15は、CPU13で
選択された選局コードによって方位から所定の周波数の
電波を受信できるように受信機12の周波数帯のための
局部発振(例えば、1.6MHz)をする。
【0020】局発16は、PLLシンセサイザ15によ
り発振した局部発振を基に周波数変調する場合の周波数
(例えば、300MHz)の局発信号である。
【0021】図2はデータ伝送システムの一例を示すシ
ステム構成図である。
【0022】図2において、20は上記受信装置10を
搭載し、A方向に移動する自動車、21は上記受信装置
10を搭載し、自動車20とは反対方向のB方向に移動
する自動車、22は所定の周波数fが割り当てられ、メ
ッセージポスト等に設置された宣伝用ミニ送信局、23
は目的地、24は道路、25は交差点信号機である。上
記宣伝用ミニ送信局22は、特定周波数の電波によって
データを送信する送信局であり、宣伝用ミニ送信局22
としては、無線局の免許が不要な特定小電力無線局(使
用周波数帯:400MHz,1.2GHz帯、空中線電
力:10mW以下、通信可能距離:100〜200m程
度以下)が使用でき、CPU等からなる制御部(図示
略)を備えている。また、宣伝用ミニ送信局22は、受
信装置10を搭載した自動車20、21を目的地23に
適切に誘導できる位置のメッセージポスト等に設置され
る。
【0023】なお、同図中の円は、宣伝用ミニ送信局2
2の通信可能距離、すなわち受信エリアを示している。
【0024】次に、本実施例の動作を説明する。
【0025】まず、上記ページャー機能を備えた受信装
置10の利用方法について、図2を参照して説明する。
【0026】図2に示すように、受信装置10を搭載し
た自動車20がA方向に、受信装置10を搭載した自動
車21がB方向に向かって走行している場合、自動車2
0、21が宣伝用ミニ送信局22の受信エリア(半径
r)に入ると、図4で後述する受信処理によって受信装
置10が電波を受信し、受信装置10が搭載された自動
車20、21の方位から正確かつ簡単に周波数の選択を
行なうことができる。
【0027】いま、図2に示すように目的地23に自動
車20あるいは自動車21を誘導するとき、送信局22
より送信される放送は受信エリア内で受信可能であり、
自動車20あるいは自動車21がその受信エリア内に入
ったときの目的地23への行き方はそれぞれ異なる。こ
のとき送信局22は多種類(本実施例では2種類の周波
数f1、f1´)の放送をもつものとする。
【0028】受信装置10は、方位計14により検出さ
れた方位と進行方向によりこの多種類の放送から自局に
あった放送を選択する。車が受信エリア内に進入すると
受信装置10はある周波数(ここでは例えば70Hzと
する)を受信する。送信局22はその送信データに方位
情報(例えば東=72Hz、西=73Hz、南=74H
z、北=75Hz)をのせる。受信装置10はその方位
情報を基に自動選局を行い選局先で必要な情報を受信す
る。そのとき、受信装置10が進行方向に向きを決めて
設置される必要がある。
【0029】例えば、自動車20が受信エリア内に進入
した場合、送信局22が70Hzで送信している放送を
受信し、その放送の方位情報(この場合は西(=73H
z))を受信すると、73Hzの周波数に自動選局を行
ない、その状況にあった情報を受信する。上記利用方法
を実現するために宣伝用ミニ送信局22側及び受信装置
10側で以下のような処理が実行される。
【0030】図3は上記宣伝用ミニ送信局22の制御部
におけるデータ送信処理のフローチャートである。
【0031】図3において、まずステップS1で送信デ
ータがあるか否かを判別し、送信データがないときはス
テップS2で送信しようとするデータを登録してステッ
プS1に戻り、送信データがあるときはステップS3で
その送信データの更新があるか否かを判別する。
【0032】送信データの更新があるときはステップS
4でデータの更新を行なってステップS3に戻り、デー
タ更新がなくなるとステップS5で送信チャンネル(1
〜n)を選択し、ステップS6でデータの送信を行な
う。次いで、ステップS7で送信が終了したか否かを判
別し、送信終了であれば本フローの処理を終え、送信を
終了していなければステップS1に戻って上記処理を繰
り返す。
【0033】本フローは宣伝用ミニ送信局21の電源投
入後、宣伝用ミニ送信局21に内蔵された制御部によっ
て繰り返し実行され、送信データも上述した固定的なも
のに限定されず、例えば期間、時間帯(例えば、ランチ
タイム)、曜日(例えば、ウィークデー)によって送信
データ内容を選択して送信するようにしてもよい。
【0034】図4は上記自動車20、自動車21に設置
された受信装置10におけるデータ受信処理のフローチ
ャートである。
【0035】図4において、メインスイッチがONされ
ると本フローがスタートし、まずステップS11でカウ
ンタTに“n”をセットし(T←n)、ステップS12
で方向データを格納するレジスタM1に“方向データ”
をセットする(M1←方向)。次いで、ステップS13
で周波数f1の選局を行ない、ステップS14で方向デ
ータを格納するレジスタM2に“方向データ”をセット
する(M2←方向)。
【0036】すなわち、方位により周波数f1,f1´に
ついての選局を行なうため、方位計14の方位データを
CPU13に入力し、CPU13からPLLシンセサイ
ザ15に、方位による周波数f1,f1´受信の選局コー
ドが出力され、PLLシンセサイザ15は、CPU13
で選択された選局コードによって該当する方位の周波数
の電波を受信できるように受信機12の周波数帯のため
の局部発振を行なって局発16に出力し、局発16は、
PLLシンセサイザ15により発振した局部発振を基に
周波数変調する場合の周波数の局発信号を受信機12に
出力する。受信機12は業種放送の受信の選局を行な
い、受信された信号を音声出力としてアンプ17に出力
する。
【0037】例えば、図2に示すように送信局22から
の送信データに方位情報(例えば東=72Hz、西=7
3Hz、南=74Hz、北=75Hz)をのせられてい
る場合、自動車20が受信エリア内に進入すると、送信
局22が70Hzで送信している放送を受信し、その放
送の方位情報(この場合は西(=73Hz))を受信し
て、73Hzの周波数に自動選局を行ない、その状況に
あった情報を受信する。図4のフローに戻って、ステッ
プS15で受信信号があるか否かを判別し、受信信号が
あるときはステップS16で同方向電波か(進行方向が
同方向か)否かを判別し、同方向であればステップS1
7で受信回路(受信機12)をON、アンプ17出力を
ONにし、音声を出力する。次いで、ステップS18で
受信信号がないか否かを判別し、受信信号があるときは
ステップS17に戻って受信を続け、受信信号がなくな
るとステップS22に進む。
【0038】ここで、同方向であるか否かは、送信電波
に含まれる情報(イースト向けの電波、ウェスト向けの
電波等)を確認することにより判別する。すなわち、送
信電波には、音の聞こえない周波数帯に、トーン(周波
数)またはコードによって付加するようにする。また、
受信装置10が搭載された自動車20進行方向を確認す
る。進行方向は、電子コンパス(方位計)からの方位デ
ータにより判別する。上記ステップS16で進行方向が
同方向でなければステップS17で逆方向周波数fn´
の選局を行なう。また、進行方向に対する逆方向周波数
fn´の選局についても、予め例えば100kHz離れ
たところのチャンネルを逆方向周波数fn´として設定
しておくようにする。
【0039】次いで、ステップS20で受信信号がある
か否かを判別し、受信信号があるときはステップS21
で同方向電波か否かを判別し、同方向電波であればステ
ップS17で受信回路(受信機12)をONして音声出
力し、同方向電波でなければそのままステップS22に
進む。また、ステップS20で受信信号がなければその
ままステップS22に進む。
【0040】ステップS22では、カウンタTをデクリ
メントし(T←T−1)、ステップS23でカウンタT
が“0”か(T=0か)否かを判別し、カウンタTが0
でなければ方向を算出する時間に達していないと判断し
て以下のステップS24〜ステップS28の方位出力処
理をジャンプしてステップS13に戻る。
【0041】T=0になるとステップS24で方向デー
タを格納するレジスタM2とレジスタM1との差の絶対値
をとり(|M2−M1|)、その絶対値(|M2−M1|)
が所定度数m゜(例えば、45゜)以上あるか否かを判
別し、絶対値(|M2−M1|)が、所定度数m゜以上あ
るときは最新の進行方向をドライバーに知らせるためス
テップS25で方向データを格納するレジスタM2から
方位データを取り出して出力する。これにより、例えば
「北東に進行中」がスピーカ18により放音され、ドラ
イバーは運転中に現在の進行方向を知ることができる。
【0042】次いで、ステップS26でレジスタM2の
値をレジスタM1にセットし(M1←M2)、ステップS
27でカウンタTに“n”をセットして(T←n)一連
の処理を終えてステップS13に戻る。
【0043】一方、ステップS24で絶対値(|M2−
M1|)が、所定度数m゜より小さいときは進行方向の
変更を知らせる程の進行方向の変化はないが常時出力の
タイミングにあるか否かを判別するために、ステップS
28で常時方位出力か否かを判別し、常時方位出力の指
示があるときはステップS25に進んで方向の音声出力
を行ない、常時方位出力の指示がないときはステップS
27に進んで方向の音声出力はしない。
【0044】以上説明したように、本実施例のデータ伝
送システムは、メッセージポスト等に設置され、特定周
波数の電波によってデータを送信する宣伝用ミニ送信局
21と、宣伝用ミニ送信局21からの電波を受信可能な
ページャー機能を備えた受信装置10とからなり、受信
装置10は、アンテナ11、受信機(受信回路)12、
CPU(Central Processing Unit)13、方位計1
4、PLLシンセサイザ15、局発16、アンプ17、
スピーカ18等を備え、方位計14により測定された方
位情報に応じていずれかの周波数の送信電波を受信し、
受信された電波と対応するデータを出力するようにして
いるので、受信装置10が搭載された自動車が様々な方
向から受信エリア内に入ったときであっても目的地への
行き方をそれぞれ適切に知らせることができ、確実に目
的地に誘導することができる。その結果、見知らぬ土地
において有用な最新情報を得ることができるというメリ
ットがある。
【0045】上記実施例は、方位情報から周波数の選択
を行なうものであるが、単に音声で方位情報を伝える方
位計として用いるものであってもよい。すなわち、従来
の方位計は、針等の向きを目視で確認しなければなら
ず、方位計を目視することに困難な状況で利点が制限さ
れていた。例えば、車載用を考えた場合、車載用は、運
転中のよそ見につながることになる。
【0046】本実施例では、前記図4のフローにおいて
適当な調整を行なうことによって、以下のような2種類
の方位の音声での情報伝達が実現できる。
【0047】(1)一定時間(設定可能)の間隔で方位を
伝える。
【0048】(2)一定時間内(設定可能)に一定角度
(設定可能)の変化があった時に伝える。(1)は、例え
ば「10分」と設定すると、10分毎に車の進行方向の
方位と音声で伝える。(2)は、交差点や山道など瞬時に
方位が変化する場合に使う。(1)、(2)は併用可能であ
り、(2)に関しては、角度についてのメモリを何本も持
つことが可能である(例えば45°:10秒以内、90
°:15秒以内…など)。
【0049】このように、音声で方位情報を伝えること
ができ、方位計を目視することに困難な状況、例えば
(1)暗闇の中、(2)レイアウトの決まった閉空間の中でど
うしても方位計や標識を確認できない場合(この場合音
声は、「東・西・南・北」でなくてもよい)、(3)身体
的に不自由な人に使ってもらう場合、に適用して好適で
る。
【0050】なお、本実施例では、方位情報により2種
類の周波数f1、f1´の選択をする例を示したが、これ
に限らず更に多くの周波数を選択するようにしてもよい
ことは言うまでもない。
【0051】また、本実施例では、方向データの絶対値
(|M2−M1|)が45゜以上ある場合を進行方向変更
として報知するようにしているが、これに限らずもっと
詳細な度数で報知するようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0052】第2実施例 図5〜図10はデータ伝送システムの第2実施例を示す
図であり、本実施例はデータ伝送システムとして移動機
に設置され、店舗等の宣伝用データを受信可能な受信装
置に適用した例である。
【0053】先ず、構成を説明する。図5は自動車等の
移動機に設置された受信装置の全体構成を示したブロッ
ク図であり、前記図1に示した受信装置と同一構成部分
には、同一番号を付している。
【0054】図5において、受信装置30は、所定エリ
ア内でメッセージポスト等に設置された宣伝用ミニ送信
局(図6参照)からの電波を受信可能なページャー機能
を備えた受信機(ラジオ)であり、受信装置10は、ア
ンテナ11、受信機(受信回路)12、CPU13、方
位計14、ハイパスフィルタ(HPF)31、バンドパ
スフィルタ(BPF1)32、バンドパスフィルタ(B
PF2)33、ローパスフィルタ(LPF)34、アン
プ17、スピーカ18等を備えている。
【0055】上記ハイパスフィルタ(HPF)31、受
信信号のうち20Hz以上の帯域の信号を通過させるフ
ィルタであり、バンドパスフィルタ(BPF1)32、
バンドパスフィルタ(BPF2)33、ローパスフィル
タ(LPF)34はそれぞれ15Hz、10Hz、5H
zの帯域の信号を抽出するフィルタである。
【0056】図6は本実施例のデータ伝送システムの一
例を示すシステム構成図である。
【0057】図6において、41,42,43,44は
所定の周波数が割り当てられ、メッセージポストA〜D
に設置された複数の宣伝用ミニ送信局、45は宣伝しよ
うとする店、46は道路、47は交差点信号機である。
【0058】次に、本実施例の動作を説明する。
【0059】まず、上記ページャー機能を備えた受信装
置30の動作について、図6〜図10を参照して説明す
る。
【0060】図6に示すように、同図中央にお店45が
あり、そのお店45の宣伝放送をA〜Dのメッセージポ
ストから放送している。その周辺を通る車は、受信装置
10によって宣伝用ミニ送信局41,42,43,44
からの宣伝放送を聞くことができる。ここで、メッセー
ジポストA〜Dを通過する車の方向で、お店に誘導する
案内等が当然変わる。そのため、メッセージポストA〜
Dの宣伝用ミニ送信局41,42,43,44からの放
送は大きく8通りある。しかし、受信装置10内の受信
機12は基本的には、一つの周波数により受信したデー
タしか聞くことができない。
【0061】そこで、本実施例では各送信局41,4
2,43,44において、方位に基づく放送を行なって
みる。方位の位置情報としては、図7に示すようにN
(北)〜NE(北東)まで大きく0〜7とコード化し、
受信機12と放送機のチャンネル切換の判断に用いる。
【0062】送信局41,42,43,44内の放送機
は、進行方向の異なる車に対し大きくf0とf1の放送を
行なっている。その放送の音声等の可聴範囲外、ここで
は20Hz以下で異なる3つのトーン周波数を図8に示
すように合成する。すなわち、図8に音声信号の送波手
順を概念的に示すように、3つのトーン周波数のうち、
10Hzのみを合成する場合にはバンドパスフィルタ
(BPF2)33が使用される。本実施例のようにハイ
パスフィルタ(HPF)31、バンドパスフィルタ(B
PF1)32、バンドパスフィルタ(BPF2)33、
ローパスフィルタ(LPF)34を用いると、個各のト
ーンは、図9に示すように8通りの方向を指定すること
ができる。
【0063】ここで、図10を参照して更に詳細に説明
する。図10において、メッセージポストDの範囲のf
0の放送(音声等)に、NW(北西)方面の車用にNW
のコード1(5HzON、10HzOFF、15HzO
FF)を出力し、f1の放送にSE5(5HzON、1
0HzOFF、15HzON)を出力しているものとす
る。そこに車が通常の周波数f0受信で進入すると、図
5に示す受信機12において現在方向がNW7で誤差が
あっても(3、2、1、0、7)のいずれがであり、ト
ーン受信が5Hzのみ、つまり、NWであることから局
切換をせずf0受信を行なう。すなわち、お店45に向
かうときであるから方位に応じた電波を受信して、例え
ば「いらっしゃいませ。…」を音声出力する。
【0064】逆に、メッセージポストDの放送範囲にS
W(南西)方面に向かう車があった場合、明らかに現在
の方向がSW5でf0の放送のトーンがNW1で逆であ
るので、局をf1に切換える。すると、f1の放送内で
は、トーン5(SE)を流しているので、自分の進行方
向と一致し、局をそのまま切換えずに受信する。すなわ
ち、お店45から出たときであるから方位に応じた電波
を受信して、例えば「ありがとうございました。」を音
声出力する。
【0065】このように、単純切換(チャンネル)ので
きる受信機を利用して、お店の宣伝放送と道案内をドラ
イバーに伝えることができ、複雑な地域でもドライバー
の誘導等のサービスを図ることができる。その結果、お
店の宣伝放送において車の誘導、道案内等を正確に知ら
せることができる。
【0066】なお、上記各実施例では、データ伝送シス
テムを移動機に設置された受信装置に適用した例である
が、これには限定されず、方位情報から周波数を選択す
るものであればどのようなシステムにも適用できること
は言うまでもない。
【0067】また、受信装置を構成する回路や素子、そ
の種類などは前述した実施例に限られないことは言うま
でもない。
【0068】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明によれ
ば、複数周波数の電波によってデータを送信する送信装
置と、方位を測定する方位測定手段と、測定された方位
に応じて何れかの周波数の送信電波を受信する受信手段
と、受信された電波と対応するデータを出力する出力手
段とを備えているので、目的地への行き方をそれぞれ適
切に知らせることができ、確実に目的地に誘導すること
ができるデータ伝送システムを提供することを目的とし
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ伝送システムの第1実施例
の受信装置の構成図である。
【図2】同実施例のデータ伝送システムの一例を示すシ
ステム構成図である。
【図3】同実施例の宣伝用ミニ送信局の制御部における
データ送信処理のフローチャートである。
【図4】同実施例の受信装置におけるデータ受信処理の
フローチャートである。
【図5】本発明に係るデータ伝送システムの第2実施例
の受信装置の構成図である。
【図6】同実施例のデータ伝送システムの一例を示すシ
ステム構成図である。
【図7】同実施例のデータ伝送システムのトーン周波数
の合成を説明するための図である。
【図8】同実施例のデータ伝送システムの音声信号の送
波手順を概念的に示す図である。
【図9】同実施例のデータ伝送システムの方向の指定を
説明するための図である。
【図10】同実施例のデータ伝送システムの動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
10,30 受信装置 11 アンテナ 12 受信機 13 CPU 14 方位計 15 PLLシンセサイザ 16 局発 17 アンプ 18 スピーカ 20,21 自動車 22 宣伝用ミニ送信局 23 目的地 24,46 道路 31 ハイパスフィルタ(HPF) 32 バンドパスフィルタ(BPF1) 33 バンドパスフィルタ(BPF2) 34 ローパスフィルタ(LPF) 41,42,43,44 宣伝用ミニ送信局 A〜D メッセージポスト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数周波数の電波によってデータを送信
    する送信装置と、 方位を測定する方位測定手段と、 前記方位測定手段により測定された方位に応じて何れか
    の周波数の送信電波を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された電波と対応するデータを
    出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 複数周波数の電波によって複数のデータ
    毎に各々異なる周期データを載せて送信する送信装置
    と、 方位を測定する方位測定手段と、 前記方位測定手段により測定された方位に応じた周期デ
    ータが載せられた送信電波を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された電波と対応するデータを
    出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とするデータ伝送システム。
JP20828593A 1993-07-30 1993-07-30 データ伝送システム Pending JPH0746176A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010032538A1 (ja) * 2008-09-16 2010-03-25 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線装置、およびそれを備えた無線ネットワーク

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