JPH0745736B2 - クレーン付き掘削機 - Google Patents

クレーン付き掘削機

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JPH0745736B2
JPH0745736B2 JP12544389A JP12544389A JPH0745736B2 JP H0745736 B2 JPH0745736 B2 JP H0745736B2 JP 12544389 A JP12544389 A JP 12544389A JP 12544389 A JP12544389 A JP 12544389A JP H0745736 B2 JPH0745736 B2 JP H0745736B2
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光宏 岸
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土木、建築作業において土砂を掘り採ったり
排土する作業に用いられる掘削機に関し、特に掘削機の
アームをその長さ方向に伸縮できるように構成し、この
アームのうち先端の内アームにはフックを上下に移動で
きるよう吊り下げたことを特徴とするクレーン付き掘削
機に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、溝掘りや穴掘りの土木作業においてはブーム
とアームを連結し、このアームの先端にバケットを取り
付けた掘削機が盛んに用いられている。この掘削機(バ
ックホーとも呼ぶ)は、道路工事や埋設作業においても
盛んに用いられてきている。
この掘削機の機能としては地面を深く掘り下げる作業の
機能を有しており、機械力で多量の土砂を掘り採る作業
には極めて有効なものであり、人力に較べるとその作業
性が極めて向上するものである。さて、溝掘りや穴掘り
の作業現場においては、土砂を掘り採るという作業の他
に、パイプやヒューム管をその掘り採った後に埋設した
り、掘り採った後の穴を鉄板などで覆う作業も付随して
発生するものであった。この重量物の吊り下げの作業に
おいては、人力で持ち上げる程度の重量であれば問題に
はならないが、例えば重量のあるヒューム管や鉄板など
を吊り上げる場合には、保安基準からして専用のクレー
ン車を用いなければならないものである。重量物の吊り
上げには、専用の安全機構を備えたクレーン機構でなけ
れば作業の安全基準を満たさないからである。
しかしながら掘削機で作業をしている現場では、クレー
ン車を同時に使用する可能性のある作業工程が少ないも
のであり、個別の能力を持つ2つの車両を同時に準備し
ておることが通常有り得ないものである。また、現場の
両側が狭い作業現場では、掘削機だけを現場に導入する
のが限界であり、この状態の場所にクレーン車を更に持
ち込むことは狭い作業地形より不可能なものであった。
さらに重量物を吊り上げる作業は土砂の掘り採り作業に
比べて極めて短時間に終了するものであり、吊り上げる
機能だけの専用のクレーン車を使用することとなればク
レーン車の出動時間には無駄な時間が生ずるものであっ
た。
このため土砂を掘り採る作業の途中において作業物を持
ち上げる場合には、従来では往々にして掘削機のバケッ
トにワイヤーを引っ掛け、バケットを支えるブームを上
下動させることにより重量物を持ち上げることが行われ
ているのが現状であった。バケットにワイヤーを引っ掛
けて重量物を吊り上げる作業は極めて簡易なことである
が、掘削機は本来その機能が重量部を吊り上げるための
構造を有していないため、ワイヤーが外れたりして極め
て危険なものである。また掘削機本来の機能から外れた
使用方法をするため、吊り上げ可能重量の限度が不明と
なり、危険性の高い作業を行わざるを得ないものであっ
た。
このような作業現場での不都合により、掘削機とクレー
ン車を単一の車体に組み込んだクレーン機能が付いた掘
削機も案出されている(例えば特願昭63年315787号な
ど)。このようなクレーン付き掘削機ではアームの側面
または内部に伸び縮みできるクレーンを収納させてお
き、重量物を吊り上げる際においてはこのクレーン機構
をアームより伸び出させ、クレーン機構の先端よりワイ
ヤーを垂れ下げ、このワイヤーの先端にフックを連結さ
れた構成であった。この構成では重量物を吊り上げない
場合には、クレーン機構を縮小させておき、バケットの
動作の邪魔にならないようにして掘削の作業をするもの
であり、クレーンの機能と掘削の機能がそれぞれ個別に
機能し、狭い場所における土木作業には極めて便利なも
のであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように新しく提案されたクレーン付き掘削機では、
掘削の機能とは別にクレーンの吊り上げる機能も有して
一台で2つの作業を処理することができて便利なもので
ある。しかし、クレーン機構は掘削作業において邪魔と
ならないようにその長さを伸縮できる機構を有さなけれ
ばならず、構造が複雑なものであった。また、掘削のた
めのアーム、ブームとは別に伸縮するためのクレーン機
構を掘削機に取り付けなければならず、製造工程が多く
なり、高価となる欠点を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、移動できる車体と、上下方向に揺動自在とな
るよう車体に連結されたブームと、上下方向に揺動自在
となるようブームに連結された内部が中空の外アーム
と、外アームにその長さ方向で摺動できるように挿入さ
れた内アームと、内アームの先端に連結されたバケット
と、外アームと内アームの間に介在された伸縮用の油圧
シリンダーと、外アームの外側でその長さ方向に移動で
きるスライダーと、バケットとスライダーの間に介在さ
れた油圧シリンダーと、内アームが外アームより摺動し
たときにその移動量と同一の長さだけスライダーを摺動
させる同期手段と、スライダーに固着された巻上げ機
と、外ブームの先端に軸支された第1のプーリーと、外
ブームの後端に軸支された第2のプーリーと、巻上げ機
から引き出され、第1のプーリーと第2のプーリーでS
字形に巻廻され、内ブームの先端部にまで延長し、フッ
クを吊下げるワイヤーとから構成されたことを特徴とす
るクレーン付き掘削機を提供するものである。
〔作用〕
本発明では掘削機本来の機能を持つアームをブームに連
結してあり、このアームは外アームと内アームの2つに
分けられていて、内アームは外アームに対してその長さ
方向に移動することができる。このため、この内アーム
の先端にはバケットを連結するとともに、ワイヤーをそ
の先端より下方に向けて吊り下げ、このワイヤーにフッ
クを連結させてある。この機構で重量物を持ち上げて移
動させる場合には、この内アームを外アームに対して伸
縮させてその移動範囲を設定することができるので、構
造が単純でありながら極めて便利である。
また、バケットによって土砂を掘り採る場合において
も、内アームを外アームから伸縮させることで掘り採る
穴の深さをより深くすることができ、作業によってはバ
ケットを到達させるための距離を長くすることができる
ので、掘削の作業における応用範囲を広げさせることが
できるものである。内アームを外アームに対して伸縮さ
せることができるのでその到達できる距離が長いわり
に、ブームを垂直に持ち上げた場合においてもその高さ
が従来の掘削機と変わらず、電線や他の構造物と接触す
ることがなく、事故が発生するのを防止することができ
るものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
第1図は、本発明における掘削機を示す外観斜視図であ
る。
エンジン、油圧発生器等を収納した車体の下部左右には
クローラー2が取り付けてあり、このクローラー2によ
り車体1を自由に移動することができる。そして、この
車体1の前面中央にはややくの字形に曲げられたブーム
3が連結してあり、ブーム3の中央と車体1の前部とは
俯抑用の油圧シリンダー4によって連結されている。
ブーム3の先端には直線上となった外アーム5が揺動自
在に連結してあり、この外アーム5の後部とブーム3の
背面との間には角度補正用の油圧シリンダー6が介在さ
せてある。この外アーム5は鋼板を折り曲げて断面四角
形とした筒状をしており、この外アームの内部にはその
長さ方向に沿って摺動できるように断面四角形の内アー
ム7が挿通させてある。この内アーム7の先端にはバケ
ット8が揺動自在に連結してある。
そして、内アーム7の先端とバケット8の後部とにはリ
ンク機構を形成するためのレバー9、10が取り付けてあ
り、両レバー9、10はその先端が結び着けられやや三角
形状をなし、両レバー9、10の頂点にはバケットシリン
ダー11のシリンダーロッド12が連結されている。前記外
アーム5の上面の左右角には断面L字形をしたガイド板
13が固着してあり、この両ガイド板13にはその長さ方向
に沿って移動できるようにスライダー14が挿通してあ
る。そして、スライダー14の上面には一対の台形状をし
た軸支板15が間隔を置いて固定してあり、この軸支板15
の間にはバケットシリンダー11の基部が挿入され、軸支
板15とバケットシリンダー11とはピン16によって揺動自
在に連結されている。
また、このスライダー14の後部には巻上げ機45が固定し
てあり、この巻上げ機45から引き出されているワイヤー
46は、外アーム5の先端にある第1のプーリー47で反転
され、ワイヤー46は外アーム5と内アーム7の間を抜け
て外アーム5の後部に案内される。そして、外アーム5
の後部で反転させられた後、ワイヤー46の先端は内アー
ム7の先端下部において引き出されており、このワイヤ
ー46にはフック体48が連結してある。このフック体48の
下部にはフック49が固着してあり、このフック49は内ア
ーム7の先端下面にややU字形に取り付けられたフック
受け50に非使用時には引っ掛けられて保持されている。
次に、第2図は本実施例における外アーム5の内部構
造、および動悸機構、吊り上げ機構を示すものである。
また、第3図は第2図における構造において内アーム7
を外アーム5より押し出した状態を示す断面図である。
そして、第4図は第2図中においてA−A矢視断面図で
あり、第5図は本実施例における同期機構、吊り上げ機
構の分解斜視図である。
前記内アーム7の内部中央には、その長さ方向と平行に
なるように伸縮用の油圧シリンダー17が挿入してあり、
この油圧シリンダー17の基部は外アーム5の後端(第2
図中右側)に固定してあり、油圧シリンダー17のシリン
ダーロッド18は内アーム7の中央に連結させてある。
次に、外アーム5の先端には第1のホイールとしてのス
プロケットホイール20が軸支してあり、外アーム5の後
部(第2図中右側)の中央には第4のホイールとしての
スプロケットホイール21がそれぞれ軸支してある。そし
て、第1の連結帯としてのチェーン22の先端は前記スラ
イダー14に連結してあり、このチェーン22はホイール20
で反転させられて外アーム5と内アーム7の間を通過
し、スプロケットホイール21で反転され、その他端は内
アーム7の後端に連結されている。また、外アーム5の
後端の上部にはこの外アーム5の上面に半分露出して第
3のホイールとしてのスプロケットホイール23が軸支し
てあり、さらに外アーム5の内側であり、かつ内アーム
7の外側の位置には第2のホイールとしてのスプロケッ
トホイール24が外アーム5に軸支されるように保持され
ている。そして、第2の連結帯としてのチェーン25の先
端はスライダー14に連結され、チェーン25はスプロケッ
トホイール23によって反転させられて、外アーム5と内
アーム7の間に挿通され、バケット8方向に延長し、ス
プロケットホイール24で反転させられ、その後端は内ア
ーム7の後部に連結されている。
次に、前記スライダー14の後部には巻上げ機45が固定さ
れており、この巻上げ機45により引き上げられるワイヤ
ー46は外アーム45の先端上面に軸支されたプーリー47に
よって反転させられ、外アーム5と内アーム7の間で挿
通される。また、外アーム5の後部の内側には第2のプ
ーリー51が軸支されており、このプーリー51によってワ
イヤー46は反転され、内アーム7の内部中央を案内させ
られる。そして、前記内アーム7の先端中央には、プー
リー52が軸支されており、案内されたワイヤー46はこの
プーリー52で下方に向けられる。下方に向けられたワイ
ヤー46には、フック体48が吊り下げられている。
次に、本実施例の作用を説明する。
溝や穴を掘り下げようとする場所にクローラー2を駆動
させ、車体1を移動させる。そして掘り採ろうとする位
置にバケット8を合わせ、油圧シリンダー4、6、11を
それぞれ協同して動作させることによりバケット8を回
動させ、このバケット8で土砂を掘りとることができ
る。この動作は従来の掘削機と同一の動作である。
次に、掘り採る穴や溝を深くする際には、バケット8を
より深い位置に移動させなければならない。この場合に
は、油圧シリンダー17に油圧を供給し、シリンダーロッ
ド18を押し出させる。すると油圧シリンダー17とシリン
ダーロッド18が伸びることによって内アーム7は外アー
ム5の中より押し出され、第2図より第3図のように内
アーム7が摺動することになる。このためバケット8は
外アーム5の基部より長い位置に移動するので、バケッ
ト8を深い位置にまで掘り下げさせることができる。
このとき、内アーム7が外アーム5に対して移動すると
チェーン22を引っ張ることになり、チェーン22はスプロ
ケットホイール21を介して反転し、ホイール20によって
再度反転させられ、スライダー14を外アーム5の開口端
方向に移動させることになる。このスライダー14の移動
においては、スライダー14の両端がガイド板13に摺動し
て案内されるため、バケットシリンダー11は内アーム7
の移動と同時にその移動量を同期して移動することにな
る。
こうして、油圧シリンダー17を作動させてシリンダーロ
ッド18を押し出した場合においては、内アーム7は外ア
ーム5より押し出されるが、バケットシリンダー11が同
時に移動させられることから、バケット8の保持角度は
同一角度に維持されたまま移動することとなり、掘削の
操作において何ら違和感がなく、動作させることができ
るものである。
そして、バケット8によって掘り採った土砂を引き上げ
る場合には、まず油圧シリンダー17を動作させてシリン
ダーロッド18を縮小させる。すると内アーム7は外アー
ム5の内部方向に引き入れられることになる。このとき
チェーン17は内アーム7の後部に連結されていることか
ら、チェーン25は外アーム5の基部方向に引っ張られ、
チェーン25はスプロケットホイール24で反転され、さら
にスプロケットホイール23で反転させられて引っ張ら
れ、スライダー14を外アーム5の基部方向に引き上げさ
せることになる。
このため前述と同様に内アーム7が移動するとバケット
シリンダー11も同期して同じ移動量で引っ張られて移動
されることになり、バケット8の保持角度は同一となっ
たまま引き上げられるので掘り採った土砂は落下するこ
とがない。この後、油圧シリンダー4、6、バケットシ
リンダー11をそれぞれ協同させて動作させることによ
り、バケット8によって掘り採った土砂を車体1の後方
に待機したトラックに詰め替えたり、または別の場所に
移し替えることができる。
次に、この掘削機を使って重量物を吊るし上げる場合に
ついて説明する。
まず、フック49をフック受け50から取外し、フック体48
を自由に吊り下げさせる。そして巻上げ機45を動作させ
てワイヤー46を弛ませることにより、ワイヤー46はプー
リー47、51、52を介して引き出され、フック体48は内ア
ーム7の先端より下方に向けて吊り下げられる。そし
て、重量物をフック49にワイヤー掛けなどによって引っ
掛けた後、巻上げ機45を逆転させるとワイヤー46は巻き
取られる。このためワイヤー46によって吊り下げられて
いるフック体48は、引き上げられて重量物は吊り上げら
れる。
また、吊り上げた重量物を移動させる場合においては、
油圧シリンダー17を作動させてシリンダーロッド18を押
し出すと内アーム7は外アーム5に対して摺動し、フッ
ク体48の位置は車体1より離れた方向に移動させられる
ことになる。この時において前述と同様にスライダー14
がチェーン22によって移動され、スライダー14と内アー
ム7の移動量は同期していることから、ワイヤー46は弛
んだり引っ張られたりすることがなく、同じ長さを保っ
たまま引き出されるので内アーム7の摺動によってフッ
ク体48が上下に移動することなく、その高さ位置を保っ
たまま重量物を移動させることができる。
このフック体48による重量物の吊り上げにおいては、バ
ケットシリンダー11は第2図、第3図に示すようにその
長さを短縮し、バケット8を上方に向けて大きく回動さ
せておく必要がある。また、外アーム5、7の仰角を変
更する場合には、油圧シリンダー6を動作させてその傾
斜角度を変更させることができる。なお、重量物の吊り
下げの動作が終了した場合には、フック49をフック受け
50に引っ掛けてワイヤー46を少し引っ張ることにより、
フック体48は内アーム7の下部に固定させることができ
る。
次に、第6図は前記フック体48を収納する場合における
他の構成を示したものであり、この実施例では第1図に
おけるフック掛け50を必要としないものである。
前記内アーム7の先端における内部には、下方に向けて
開口したコの字形をしたヘッド55が取り付けてあり、こ
のヘッド55の内部には軸56によって2つのプーリー57、
58が回転自在に軸支してある。また、このヘッド55の下
部にはコの字形をなった反転体59がピン60によって回動
自在に軸支してあり、このピン60は前記軸56よりその位
置を少しバケット方向に向けて偏位させてある。また、
ヘッド55の左右の側面には、この反転体59が接触するた
めのストッパー61が左右に突出して固定してある。そし
て、フック体48の内部にはプーリー62が軸支してあり、
前記ワイヤー46はプーリー57によって下方に向けて反転
され、このプーリー62によってさらに上方に向けて反転
させられ、ついでプーリー58によって下方に向けて反転
させられ、ワイヤー46の先端はフック体48の上部に連結
されている。
この第6図における他の実施例の動作を第7図によって
説明する。
まず、第7図Aではフック体48を吊り下げた状態であ
り、外アーム7の内部に収納していない状態である。こ
の状態でワイヤー46を引き上げると、ワイヤー46によっ
てフック体48は上方に引き上げられる。するとフック体
48の上面が反転体59の下部と接触し、第7図Bの状態と
なる。この状態においてさらにワイヤー46を引き上げる
と、反転体59によってその長さが限定されていることか
ら、ワイヤー464の力は反転体59に直接加えられること
になり、垂直方向の力となって反転体59に与えられる。
このため反転体59のピン60と上昇方向の力の中心である
軸56の位置が偏心していることから、ワイヤー46の力は
反転体59を回転させる分力となり、第7図Cに示すよう
に反転体59およびフック体48をそのまま上方に持ち上げ
る力となる。このため、ワイヤー46を引き上げると反転
体59は水平位置にまで持ち上げられ、反転体59にストッ
パー61が接触してその状態で停止する。
この実施例では反転体59によってフック体48が垂直方向
より水平方向に反転させられるので、フック体48は内ア
ーム7の内部に直接収納され、収納した場合において外
部からはフック体48をみることができず、内アーム7は
直線上の突起がない形状となる。このためバケット8を
作動させて土砂を掘り採る場合において、フック体48が
その掘削動作における障害とならないものである。
次に、第8図は本実施例における同期機構の他の実施例
を示すものである。図中同一の機構には同一の符号を付
し、その説明を省略してある。
第8図は同期機構の側断面図、第9図は同上の第8図中
B−B矢視断面図、第10図は同期機構の分解斜視図であ
る。
前述の内アーム7の上面中央にはその長さ方向にわたっ
て凹部30が形成されており、この凹部30の底には第1の
ラック31が固定されている。また外アーム5の上部中央
には穴32が開口されており、この穴32の左右より前記凹
部30方向に向けて平行に軸支板33が固定されている。こ
の軸支板33には軸34、35によってそれぞれ第1のピニオ
ン36と第2のピニオン37が軸支されており、ピニオン36
は前記ラック31に噛み合わされており、ピニオン36、37
はそれぞれ互いに噛み合わされている。なお、ピニオン
37の上部の歯面は外アーム5の上面より突出させてあ
る。
次に、前記一対のガイド板13の間にはその前方と後方に
それぞれガイド38、39が摺動自在に挿通してあり、この
ガイド38、39の間には第2のラック40がその歯面を下方
に向けるように連結してあり、ガイド38、39、ラック40
によりH形状に組み立てられている。このガイド38、3
9、ラック40はガイド板13に案内されて、外アーム5の
長さ方向に沿って移動させられる。このラック40は前記
ピニオン37と噛み合わされている。そして、スライダー
14の下部はややコの字形になるように切り込まれてお
り、このコの字形になった空間に前記ラック40が挿通さ
れており、スライダー14をラック40は連結されている。
次に、この実施例の作用を説明する。
外アーム5より内アーム7を引き出させようとする場合
には、油圧シリンダー17を作動させ、シリンダーロッド
18を押し出させる。すると内アーム7は外アーム5より
押し出されてバケット8と外アーム5の後端との距離が
長くなる。内アーム7の移動と同時にラック31が移動す
るのでピニオン36が回転させられ、そのピニオン36の回
転はピニオン37によって逆方向に反転させられ、ラック
40に伝えられる。このためラック40はガイド38、39に案
内されて、ガイド板13の長さ方向に移動することにな
る。そして、このラック40の移動方向、および移動量は
内アーム7の移動方向、移動量と同一であり、ラック40
に連結されたスライダー14は内アーム7と同じ移動量で
移動させられることになる。このためスライダー14に固
定してあるバケットシリンダー11の移動量は内アーム7
との移動量と同じになり、バケット8の傾斜角度は常に
同一の状態を保持させられることになる。
また、内アーム7を短縮させてバケット8を持ち上げよ
うとする場合には、前述とは逆にシリンダーロッド18を
油圧シリンダー17の方向に引き込めることにより、内ア
ーム7を外アーム5の内方向に移動させる。すると、こ
の移動動作はラック31、ピニオン36、37を介してラック
40に伝えられ、スライダー14を内アーム7と同じ移動量
で戻させることになる。このため、バケット8の傾斜角
度は常に一定の角度を保持したまま後方に移動させられ
ることになる。
〔効果〕
本発明は上述のように構成したので、土砂の掘り採り作
業と重量物の吊り下げの作業が同一の掘削機で作業する
ことができ、それぞれの個別の機能を持たせることで安
全な作業を行うことができることになる。また、このク
レーン機構においては内アームが外アームに対して摺動
することから、通常のクレーンと同じようにその長さ方
向に沿って重量物を移動させることができ、専用のクレ
ーン機構を従来の掘削機のアームに取り付ける必要がな
く、構成が極めて簡単となり、製造が容易となるもので
ある。
また、掘削動作の場合においてバケットをより深い位置
に移動させようとする場合には、内アームを移動させる
ことによってバケットをより長い距離に移動させること
ができるので、掘削の作業における作動範囲が広くなる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す掘削機の外観斜視図、
第2図は外アームの内部の構造を示す側断面図、第3図
は同上の内アームを外アームより引き出した状態を側断
面図、第4図は第2図中A−A矢視断面図、第5図は同
期機構の構成を示す分解斜視図、第6図はフック体の収
納方法を示す他の実施例の分解斜視図、第7図は本実施
例における動作を示す説明図、第8図は同期機構の他の
実施例を示す外アームの側断面図、第9図は第6図中に
おけるB−B矢視断面図、第10図は同上の同期機構の構
成を示す分解斜視図である。 1……車体、3……ブーム、5……外アーム、7……内
アーム、8……バケット、11……バケットシリンダー、
45……巻上げ機、46……ワイヤー、48……フック体、49
……フック。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動できる車体と、上下方向に揺動自在と
    なるよう車体に連結されたブームと、上下方向に揺動自
    在となるようブームに連結された内部が中空の外アーム
    と、外アームにその長さ方向で摺動できるように挿入さ
    れた内アームと、内アームの先端に連結されたバケット
    と、外アームと内アームの間に介在された伸縮用の油圧
    シリンダーと、外アームの外側でその長さ方向に移動で
    きるスライダーと、バケットとスライダーの間に介在さ
    れた油圧シリンダーと、内アームが外アームより摺動し
    たときにその移動量と同一の長さだけスライダーを摺動
    させる同期手段と、スライダーに固着された巻上げ機
    と、外ブームの先端に軸支された第1のプーリーと、外
    ブームの後端に軸支された第2のプーリーと、巻上げ機
    から引き出され、第1のプーリーと第2のプーリーでS
    字形に巻廻され、内ブームの先端部にまで延長し、フッ
    クを吊下げるワイヤーとから構成されたことを特徴とす
    るクレーン付き掘削機。
  2. 【請求項2】巻上げ機から引き出されたワイヤーを内ブ
    ームの内部を通過させ、内ブームの先端部より下方に垂
    れ下げ、ワイヤーの先端を内ブームの外部に連結し、U
    字形となったワイヤーにフックを持つフック体を吊り下
    げたことを特徴とする請求項1記載のクレーン付き掘削
    機。
  3. 【請求項3】同期手段は、外アームの先端に軸支された
    第1と第2のホイールと、外アームの後端に軸支された
    第3と第4のホイールと、その先端をスライダーに連結
    し、その後端を内アームに連結し、第1のホイールと第
    4のホイールにS字状に巻廻した柔軟性のある第1の連
    結帯と、その先端をスライダーに連結し、その後端を内
    アームに連結し、第2のホイールと第3のホイールにS
    字状に巻廻した柔軟性のある第2の連結帯であることを
    特徴とする請求項1記載のクレーン付き掘削機。
  4. 【請求項4】連結帯はチェーンであることを特徴とする
    請求項3記載のクレーン付き掘削機。
  5. 【請求項5】同期手段は、外アームに軸支されて相互に
    噛み合う第1と第2のピニオンと、内アームの長さ方向
    に固定されて第1のピニオンと噛み合う第1のラック
    と、スライダーに固定されて外アームの長さ方向に移動
    でき、第2のピニオンと噛み合う第2のラックとから構
    成されたことを特徴とする請求項1記載のクレーン付き
    掘削機。
JP12544389A 1989-04-26 1989-05-18 クレーン付き掘削機 Expired - Lifetime JPH0745736B2 (ja)

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