JPH0744606U - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ放送に対する受信機能性と有線
系からのファクシミリ信号に対する受信機能性の高いフ
ァクシミリ装置を提供する。 【構成】 電話回線からファクシミリ信号の受信要請が
網制御部４に供給された時に、ファクシミリ放送受信中
であれば着信を行わず、放送受信中でなければＲＡＭ３
に番組予約がされているか否か確認し、番組予約されて
いなければ着信を行い、番組予約されている場合には予
約番組の受信開始時刻前の所定時間内であるか否かをＲ
ＡＭ３で確認し、所定時間内であれば網制御部４は着信
を行わず、所定時間内でなければ着信を行い、その後電
話回線からのファクシミリ信号を受信して、モデム５で
復調を行い、復号部６で復号を行った後、印字部１０に
供給して画像を復元する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ファクシミリ放送を受信する機能及び有線系からのファクシミリ 信号を受信する機能を有するファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ファクシミリ放送は、放送電波を利用して公共的な情報、例えば新聞情報やそ の他の文書、図形、写真情報などを伝送するものである。ファクシミリ放送は放 送の特質である同報性、速報性、広域性などのほかに印刷媒体としての記録性、 保存性を兼ね備えた今後有力な情報伝達手段として期待されている。

【０００３】 このようなファクシミリ放送は、各放送局がファクシミリ信号の番組毎に対応 する番組番号などを挿入して放送される。

【０００４】 一般にファクシミリ放送と有線系ファクシミリ信号を受信するファクシミリ装 置は、従来の有線系用のファクシミリ装置にファクシミリ放送を受信するための チューナ、復調器及び印字部などを設けて実現し、受信されたファクシミリ放送 又は有線系から供給されたファクシミリ信号の内容を印字記録したり、従来と同 様に有線系の他のファクシミリ装置に情報を送信することもできる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら以上の従来のファクシミリ装置は、ファクシミリ放送を受信する 動作と、有線系に対してファクシミリ信号を送受信する動作のどちらかを選択し て実行する装置であるため、同時に２つの動作を行うことはできない。したがっ て以下のような問題があった。

【０００６】 例えば有線系からファクシミリ信号を受信中に、予約されている所望のファク シミリ放送の受信が開始されたため、有線系からのファクシミリ信号の受信が中 断されることによって、送信元のファクシミリ装置に対して受信側ファクシミリ 装置の異常を知らせることとなり、ユーザはこの異常を知って不要な心配を持ち 、また受信側ファクシミリ装置が受信できる状態になったならば、送信元のユー ザはファクシミリ装置を使用して再び前回の送信で中断された情報を再び送る必 要が生じて送信元ユーザに余分な操作をさせる問題がある。

【０００７】 またファクシミリ放送を受信中に、有線系から呼出しがあったため、これを優 先して受信したい場合には、ファクシミリ放送の受信を中断して、有線系からの ファクシミリ信号の受信モードに切り換えて受信する。しかしながらこの場合に はファクシミリ放送の受信を中断することによって、再放送されない限り所望の 情報を得ることができないという問題がある。

【０００８】 一般に有線系で伝送するファクシミリ信号は１ユーザ対１ユーザのファクシミ リ装置間の伝送であり、何回でも送信側ファクシミリ装置から送信することを簡 単に行うことができるが、ファクシミリ放送は１放送局対多ユーザに対する公共 的な放送であるため、各ユーザが望むときにいつでも放送局に要請すれば放送さ れるものではない。したがって有線系からのファクシミリ信号の受信よりもファ クシミリ放送の受信が優先される場合が多いと考えられる。このためファクシミ リ放送の受信を妨げず、更に有線系からのファクシミリ信号の受信中断を生じさ せない受信機能を備えたファクシミリ装置が望まれていた。

【０００９】 この考案は、以上の課題に鑑み為されたものであり、その目的とするところは 、予約されたファクシミリ放送番組などの放送開始時刻前の所定時間前に有線系 から呼出し信号が供給された場合に、ファクシミリ放送の受信を妨げることのな い、また有線系からのファクシミリ信号を受信中に中断させる可能性を少なくし 、送信元ファクシミリ装置のユーザに不要な心配を与えない、受信機能性の高い ファクシミリ装置を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】 この考案は、以上の目的を達成するために、以下のようにしてファクシミリ装 置を改良した。

【００１１】 つまりテレビジョン放送信号に多重化伝送されるファクシミリ信号へ、ファク シミリ放送毎に番組番号を付加した形式のファクシミリ放送の受信と、有線系か らの呼出し信号に対して自動着信によるファクシミリ信号の受信とが競合する場 合に、いずれか一方を選択して受信するファクシミリ装置において、受信した前 記ファクシミリ信号を復調することによって、画像データと番組番号とを出力す る復調手段と、前記番組番号とこの番組番号のファクシミリ放送の受信開始時刻 とこの受信開始時刻前の所定時間を含む予約受信情報を設定する手段と、前記設 定手段によって設定された予約受信情報を記憶する手段と、前記記憶手段に記憶 されている予約受信情報を読み出すとともに、前記復調手段から出力された番組 番号を取り込み、受信された番組番号が予約記憶された番組番号と一致する場合 にファクシミリ放送の受信処理を行う予約受信手段とを備え、有線系から呼出し 信号が供給されたときに、ファクシミリ放送受信中か否かを確認する放送受信中 確認手段と、前記確認手段においてファクシミリ放送受信中でないと確認される 場合には、更に前記記憶手段に予約受信情報が設定されているか否かを確認する 予約有無確認手段と、前記予約有無確認手段において予約有と確認される場合に は、更に前記呼出し信号が供給された時刻が前記記憶手段の予約番組の受信開始 時刻前の所定時間内であるか否かを確認する受信開始時刻前時間確認手段と、前 記放送受信確認手段でファクシミリ放送受信中又は前記受信開始時刻前時間確認 手段で受信開始時刻前の所定時間内であると確認される場合には前記呼出し信号 に対して自動着信を行わず、ファクシミリ放送の受信又は前記予約受信手段を動 作させ、また前記予約有無確認手段で予約設定がされていない又は前記受信開始 時刻前時間確認手段で予約番組の受信開始時刻前の所定時間内でないと確認され る場合には前記呼出し信号に対して自動着信を行い、有線系からのファクシミリ 信号に対する受信処理を動作させる着信制御手段とを具備したことを特徴とする 。

【００１２】

【作用】

この考案によれば、受信した前記ファクシミリ信号を復調することによって、 画像データと番組番号とを出力する復調手段と、前記番組番号とこの番組番号の ファクシミリ放送の受信開始時刻とこの受信開始時刻前の所定時間を含む予約受 信情報を設定する手段と、前記設定手段によって設定された予約受信情報を記憶 する手段と、前記記憶手段に記憶されている予約受信情報を読み出すとともに、 前記復調手段から出力された番組番号を取り込み、受信された番組番号が予約記 憶された番組番号と一致する場合にファクシミリ放送の受信処理を行う予約受信 手段とを備えることによって、設定した所望の番組番号のファクシミリ放送の内 容を自動的に受信して、受信したファクシミリ信号を後の処理（例えば印字、表 示、蓄積など）に供することができる。

【００１３】 更に有線系から呼出し信号が供給されたときに、ファクシミリ放送受信中か否 かを確認する放送受信中確認手段と、前記確認手段においてファクシミリ放送受 信中でないと確認される場合には、更に前記記憶手段に予約受信情報が設定され ているか否かを確認する予約有無確認手段と、前記予約有無確認手段において予 約有と確認される場合には、更に前記呼出し信号が供給された時刻が前記記憶手 段の予約番組の受信開始時刻前の所定時間内であるか否かを確認する受信開始時 刻前時間確認手段と、前記放送受信確認手段でファクシミリ放送受信中又は前記 受信開始時刻前時間確認手段で受信開始時刻前の所定時間内であると確認される 場合には前記呼出し信号に対して自動着信を行わず、ファクシミリ放送の受信又 は前記予約受信手段を動作させ、また前記予約有無確認手段で予約設定がされて いない又は前記受信開始時刻前時間確認手段で予約番組の受信開始時刻前の所定 時間内でないと確認される場合には前記呼出し信号に対して自動着信を行い、有 線系からのファクシミリ信号に対する受信処理を動作させる着信制御手段とを具 備することによって、ファクシミリ放送を受信中に有線系からの呼出し信号によ って、ファクシミリ放送の受信が中断されることがない。また有線系からのファ クシミリ信号を受信中にファクシミリ放送の受信を開始する可能性も少なくする ことがきるので，送信側のファクシミリ装置のユーザに不要な心配を与えること も少なくすることができる。

【００１４】

【実施例】

次にこの考案に係るファクシミリ装置の好適な一実施例を図面を用いて説明す る。

【００１５】 図１に実施例に係るファクシミリ装置の機能ブロック図を示す。実施例のファ クシミリ装置は、有線系に接続して使用されている一般的なファクシミリのハー ドウエア構成と、ファクシミリ放送の受信に必要な特有の以下に示すハードウエ ア構成によって実現することができる。

【００１６】 図１において、ファクシミリ装置は、装置全体の構成部に対して制御命令を出 力するＣＰＵ１と、装置制御を行うためのプログラムを格納するＲＯＭ２と、フ ァクシミリ放送の受信又は有線系のファクシミリ信号の受信を切り換える切換情 報と番組予約情報などを格納するＲＡＭ３（記憶手段）と、電話回線接続の制御 などを行う網制御部４と、有線系とファクシミリ信号の授受を行うためディジタ ル信号の変調・復調を行うモデム５と、圧縮されて伝送されてきた符号列を伸張 する復号し、また読取部７で読み取られた画像データを符号化してモデム５に供 給する符号化・復号化部６と、原稿を読み取る読取部７と、読取部７の原稿の紙 送り制御などを行う送信機構部８と、印字部１０に記録紙の紙送り制御などを行 う受信機構部９と、受信したファクシミリ放送の内容又は有線系から受信したフ ァクシミリ信号の内容などを印字する印字部１０と、前記切換情報のデータ入力 及び番組予約情報などのデータ入力を行うキーボード１１（設定手段）と、高周 波信号に変調されファクシミリ放送信号をＩＦ信号に変換し検波を行うチューナ １２と、チューナ１２の検波出力に対してＤＱＰＳＫ（差動４相位相変調）等に 対する復調などを行う復調器１３（復調手段）と、復調器１３から出力された復 調出力に対して誤り訂正方式を用いて空間などにおける符号誤り訂正を行う誤り 訂正部１４と、受信したファクシミリ放送の内容やＲＡＭ３に格納されている情 報などを液晶表示器などを使用して表示する表示部１５と、時刻信号を出力する リアルタイムクロック部１７で構成されており、各構成部は伝送路１６で接続さ れている。

【００１７】 ファクシミリ放送受信に主に関係する構成部は、チューナ１２と復調器１３と 誤り訂正部１４と復号部６と表示部１５と受信機構部９と印字部１０とＲＡＭ３ とリアルタイムクロック部１７などである。

【００１８】 また有線系とのファクシミリ信号の送受信に主に関係する構成部は、ＲＡＭ３ と網制御部４とモデム５と復号部６と受信機構部９と印字部１０と送信機構部８ と読取部７とリアルタイムクロック部１７などである。

【００１９】 このようにこの実施例のファクシミリ装置は、有線系用ファクシミリ装置と放 送系用ファクシミリ装置を統合した構成とした。このようにすることによって共 用できる部分を共用して、個々に備えるよりも小型にすることができる。

【００２０】 次にこの実施例に係るファクシミリ装置の動作を以下に説明する。テレビジョ ン信号にファクシミリ信号が多重化されて、送信されたファクシミリ放送多重電 波は、受信者が有する従来のテレビ放送受信用の普及型アンテナなどを用いて受 信され、アンテナから出力された高周波信号はチューナ１２に供給される。

【００２１】 チューナ１２に供給された高周波信号はＩＦ信号に変換後検波して、次に検波 信号は復調器１３に供給されＤＱＰＳＫ復調される。復調出力は誤り訂正部１４ に供給され符号の誤り訂正を行って復号部６に符号を供給し、符号列圧縮されて いる符号列を伸長してファクシミリデータを復元する。復元されたファクシミリ データは印字部５に供給されて印字される、あるいはＲＡＭ３に格納することも でき、又は表示部１５に供給され表示されるなどの処理も行うことができる。

【００２２】 次に図２の動作フローチャートを用いて動作を説明する。有線系から呼出し信 号が供給されると（ステップ２０）、その時点においてファクシミリ放送を受信 中であるか否かを確認する（ステップ２１）（放送受信中確認手段）。ファクシ ミリ放送受信中であると判断された場合には、前記呼出し信号に対しては自動着 信を行わない（ステップ２４）。しかしながらファクシミリ放送受信中でなけれ ば、次に番組予約受信設定が成されているか否かを確認する（ステップ２２） （予約有無確認手段）。

【００２３】 ここで番組予約受信設定情報の内容の例を図３に示す。この設定情報には、番 組予約を行うか否か（例えば、１：予約有、０：予約無）などを設定する予約有 無設定部と、受信したい番組を放送する放送局の放送周波数などに対応するチャ ンネル番号（例えば、チャンネル １）などを設定するチャンネル番号設定部と 、番組番号（例えば、１２３４）を設定する番組番号設定部と、受信したい番組 の受信開始時刻（例えば、１２時３４分）などを設定する受信開始時刻設定部、 予約番組の受信開始時刻の直前に有線系から呼出し信号が供給された場合に自動 着信するか否かの判断を行うための受信開始時刻前の所定時間（例えば、１０分 とする。）などを設定する保護時間設定部などが含まれる。これらの情報はキー ボード１１から入力され、ＲＡＭ３に格納される。

【００２４】 前記ステップ２２において、番組予約受信情報が設定されていないと判断され る場合には自動着信を行う（ステップ２５）。しかしながら設定されていると判 断される場合にはステップ２３（受信開始時刻前時間確認手段）に進み、予約番 組の放送開始時刻前の所定時間内か否かを判断する。この判断はＣＰＵ１が有線 系から呼出し信号が供給された時刻をリアルタイムクロック部１７から出力され る時刻データで決定し、この時刻がＲＡＭ３に格納されている受信開始時刻前の 所定時間内に当たるか否かを判断して行う。

【００２５】 前記ステップ２３において、所定時間内であると判断された場合には、前記有 線系からの呼出し信号の供給に対して自動着信を行わない（ステップ２４）。こ のようにしてファクシミリ放送の受信を妨げないようにすることができる。また 前記ステップ２３において、予約番組の受信開始時刻前の所定時間内でないと判 断された場合には、前記有線系からの呼出し信号の供給に対して自動着信を行い （ステップ２５）、次に有線系からのファクシミリ信号の受信処理を行う（ステ ップ２６）。この受信処理では、電話回線などの有線系から供給されたファクシ ミリ信号が網制御部４を介してモデム５に供給され復調を行い、次に復調された ファクシミリ信号は復号部６に供給されて復号され、復号されたファクシミリ信 号は印字部１０に供給されて印字される。または表示部１５に供給して表示して も良い。

【００２６】 またステップ２４において自動着信を行わない場合には、次にファクシミリ放 送の受信又は所望の予約受信の時刻まで待機を行う（ステップ２７）。

【００２７】 以上のようにして、ファクシミリ放送を受信中あるいはファクシミリ放送に対 する予約番組の受信開始時刻前の所定時間内に有線系から呼出し信号が供給され ても、ファクシミリ放送の受信を妨げないようにすることができる。また有線系 からファクシミリ信号の受信中に予約番組の受信開始などによって、有線系から のファクシミリ信号の受信を中断させる可能性も少なくさせることができる。

【００２８】 以上の実施例においては、表示部１５として低消費電力化を考慮して液晶表示 器を説明したが、その他にＣＲＴ表示器、プラズマ表示器、ＥＬ表示器などであ っても適用できる。

【００２９】 また以上の実施例において、保護時間よりも以前に有線系からの呼出し信号が 供給され、有線系からのファクシミリ信号を受信中に、予約設定されているファ クシミリ放送の受信開始時刻になった場合に、有線系からのファクシミリ信号の 受信が中断される可能性がある場合には、この保護対策として、受信開始時刻に なったならば、有線系からのファクシミリ信号を図１のモデム５の出力などから 取り出して、ＲＡＭやＤＡＴなどの外部記憶装置に格納し、ファクシミリ放送の 受信終了後に取り出して画像を復元することもできる。

【００３０】 また以上の実施例においては、ファクシミリ放送を受信中に有線系から呼出し 信号が供給された場合に、着信を行わないようにしたが、有線系からファクシミ リ信号の受信を行いたい場合には、ファクシミリ放送の受信を中断して、有線系 からの呼出しに対して着信を行い、その後受信処理を行うことによって有線系か らのファクシミリ信号を受信することもできる。

【００３１】

【考案の効果】

以上述べたようにこの考案によれば、復調手段と、予約受信情報を設定する手 段と、予約受信情報を記憶する手段と、予約受信手段とを備えることによって、 設定した所望の番組番号のファクシミリ放送の内容を自動的に受信して、受信し たファクシミリ信号を後の処理に供することができる。

【００３２】 更にファクシミリ放送受信中か否かを確認する放送受信中確認手段と、予約受 信情報が設定されているか否かを確認する予約有無確認手段と、予約番組の受信 開始時刻前の所定時間内であるか否かを確認する受信開始時刻前時間確認手段と 、有線系からの呼出し信号に対する着信制御を行う着信制御手段とを具備するこ とによって、ファクシミリ放送を受信中に有線系からの呼出し信号によって、フ ァクシミリ放送の受信が中断されることをなくすことができ、確実に所望のファ クシミリ放送の内容を得ることができる。また有線系からのファクシミリ信号を 受信中にファクシミリ放送の受信を開始する可能性も少なくすることがきるので 、送信側のファクシミリ装置のユーザに不要な心配を与えることも少なくするこ とができる。

【００３３】 したがってファクシミリ放送の受信と有線系からのファクシミリ信号受信に対 する受信機能性の高いファクシミリ装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例に係るファクシミリ装置の
機能ブロック図である。

【図２】図１に関する動作フローチャートである。

【図３】図１に関する予約設定情報の例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ２ ＲＯＭ ３ ＲＡＭ ４ 網制御部 ５ モデム ６ 符号化・復号化部 ７ 読取部 ８ 送信機構部 ９ 受信機構部 １０ 印字部 １１ キーボード １２ チューナ １３ 復調器 １４ 誤り訂正部 １５ 表示部 １６ 伝送路 １７ リアルタイムクロック部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビジョン放送信号に多重化伝送され
   るファクシミリ信号へ、ファクシミリ放送毎に番組番号
   を付加した形式のファクシミリ放送の受信と、有線系か
   らの呼出し信号に対して自動着信によるファクシミリ信
   号の受信とが競合する場合に、いずれか一方を選択して
   受信するファクシミリ装置において、 受信した前記ファクシミリ信号を復調することによっ
   て、画像データと番組番号とを出力する復調手段と、前
   記番組番号とこの番組番号のファクシミリ放送の受信開
   始時刻とこの受信開始時刻前の所定時間を含む予約受信
   情報を設定する手段と、前記設定手段によって設定され
   た予約受信情報を記憶する手段と、前記記憶手段に記憶
   されている予約受信情報を読み出すとともに、前記復調
   手段から出力された番組番号を取り込み、受信された番
   組番号が予約記憶された番組番号と一致する場合にファ
   クシミリ放送の受信処理を行う予約受信手段とを備え、 有線系から呼出し信号が供給されたときに、ファクシミ
   リ放送受信中か否かを確認する放送受信中確認手段と、 前記確認手段においてファクシミリ放送受信中でないと
   確認される場合には、更に前記記憶手段に予約受信情報
   が設定されているか否かを確認する予約有無確認手段
   と、 前記予約有無確認手段において予約有と確認される場合
   には、更に前記呼出し信号が供給された時刻が前記記憶
   手段の予約番組の受信開始時刻前の所定時間内であるか
   否かを確認する受信開始時刻前時間確認手段と、 前記放送受信確認手段でファクシミリ放送受信中又は前
   記受信開始時刻前時間確認手段で受信開始時刻前の所定
   時間内であると確認される場合には前記呼出し信号に対
   して自動着信を行わず、ファクシミリ放送の受信又は前
   記予約受信手段を動作させ、また前記予約有無確認手段
   で予約設定がされていない又は前記受信開始時刻前時間
   確認手段で予約番組の受信開始時刻前の所定時間内でな
   いと確認される場合には前記呼出し信号に対して自動着
   信を行い、有線系からのファクシミリ信号に対する受信
   処理を動作させる着信制御手段とを具備したことを特徴
   とするファクシミリ装置。