JPH074277U

JPH074277U - 自転車用表示装置

Info

Publication number: JPH074277U
Application number: JP032339U
Authority: JP
Inventors: 清二山本
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 1993-06-16
Filing date: 1993-06-16
Publication date: 1995-01-20
Anticipated expiration: 2008-06-16
Also published as: JP2593930Y2; DE69408904T2; DE69408904D1; EP0629860A1; US5621382A; EP0629860B1

Abstract

(57)【要約】【目的】前側変速装置と後側変速装置のいずれもの変
速段を構造簡単に表示できる自転車用表示装置を提供す
る。【構成】一つの表示面３ａに形成した複数の前側用表
示域２９ａ，２９ｂ，２９ｃそれぞれに、複数の後側用
表示域２１〜２８を形成し、前側用表示域２９ａ，２９
ｂ，２９ｃは、前側変速装置の高速段Ｈまたは中速段Ｍ
または低速段Ｌを表示し、後側用表示域２１〜２８は、
後側変速装置の第１速〜第８速を表示する。後側用表示
域２１〜２８は液晶素子でなり、一つだけの後側用表示
域が非着色化状態２０に制御されるとともに、他の全て
の後側用表示域２１〜２８が黒色化状態に制御され、非
着色化状態２０が指針手段となって前側変速装置の変速
段と、後側変速装置の変速段とを一挙に指示し、指針手
段が一つだけでありながら前側変速装置と後側変速装置
のいずれもの変速段表示ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自転車用の前側変速装置の変速段と後側変速装置の変速段とを表示する自転車用表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記自転車用表示装置として、従来たとえば特開昭６３−９０４９０号公報に示されるものがあった。すなわち、一つの液晶表示部に前側用のアナログ表示窓と後側用のアナログ表示窓とを備えるとともに、前側用、後側用いずれの側のアナログ表示窓も、表示窓を構成する表示素子の黒色化によって後側変速装置の変速段を表示するようになっていた。つまり、前側用専用の表示としての表示素子と、表示を指示する指針手段としての表示素子黒色化とを備えることによって、前側変速装置の変速段表示を行い、後側用専用の表示としての表示素子と、表示を指示する指針手段としての表示素子黒色化とを備えることによって、後側変速装置の変速段表示を行うようになっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、前側用の表示をそれ専用の指針手段によって指示し、後側用の表示をそれ専用の指針手段によって指示することから、前側用と後側用の一対の指針手段が必要になるとともに、これに伴って、指針手段を制御するための構成も数多く必要になるとか複雑になり、製作費が高くなるなどの不利があった。本考案の目的は、前側変速装置の変速段も、後側変速装置の変速段も一つの表示面を見るだけで容易に知ることができながら、構造面や費用面で有利に作成でる自転車用表示装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案による自転車用表示装置にあっては、目的達成のために、前側変速装置の変速段を示す複数の前側用表示域を一つの表示面に形成するとともに、前記複数の前側用表示域それぞれに、後側変速装置の変速段を示す複数の後側用表示域を配置し、前記前側用表示域と前記後側用表示域とを指示する一つの指針手段を備えて、前側変速装置の変速段と、後側変速装置の変速段とを一挙に指示することを特徴とする。

【０００５】

【作用】

一つの表示面で、一つの指針手段が前側用表示域と後側用表示域とを指示し、前側変速装置の変速段と後側変速装置の変速段とを表示する。

【０００６】

【考案の効果】

変速装置がいずれの変速段にあるかを指示する表示装置として使用する際には、前後側それぞれの変速装置がいずれの変速段にあるかを一つの表示面を見るだけで容易に知ることができ、また、変速装置の切り換え操作すべき適切な変速段を指示する表示装置として使用する際には、前後側両変速装置を切り換え操作するべき適切な変速段がいずれであるかを一つの表示面を見るだけで容易に知ることができ、いずれの表示装置として使用する場合でも、的確に変速操作されるようにできる。しかも、一つの指針手段を前側用と後側用とに兼用していることにより、指針手段の必要数の面からも、指針手段を制御するための制御構成の面からも構造簡単にかつ容易に作成して安価に提供できるものになった。

【０００７】

【実施例】

図１に示すように、自転車用ハンドルバー１の左右中央部に取り付け部材２によって固定するように構成した第１表示装置部３、左側用のブレーキレバー４ａと変速操作装置５ａとを備えるレバーブラケット６ａに付設して、ブレーキレバー１ａおよび変速操作装置５ａとともに一挙に自転車用ハンドルバー１の左側握り部の付近に取り付けるように構成した第２表示装置部７、右側用のブレーキレバー４ｂと変速操作装置５ｂとを備えるレバーブラケット６ｂに付設して、ブレーキレバー４ｂおよび変速操作装置５ｂとともに一挙に自転車用ハンドルバー１の右側握り部の付近に取り付けるように構成した第３表示装置部８、前記変速操作装置５ａと５ｂに各別に取り付けた一対の変速段センサー９ａ，９ｂ、自転車の前輪回転数を検出するための第１回転数検出機構１０、自転車のクランクギヤ回転数を検出するための第２回転数検出機構１１、前記第１表示装置部３の駆動回路１２，１３，１４、前記第２表示装置部７の駆動回路１５、前記第３表示装置部８の駆動回路１６と、前記センサー９ａ，９ｂ，１０，１１とを連係する制御機構１７のそれぞれにより、自転車用の表示装置を構成してある。

【０００８】前記制御機構１７を、制御部１７ａ、クランクギヤ回転数検出手段１７ｂ、変速段設定手段１７ｃ、表示モード設定手段１７ｄ、積算距離検出手段１７ｅ、走行距離検出手段１７ｆ、走行速度検出手段１７ｇ、タイマー手段１７ｈを備えるマイクロコンピュータによって構成し、前記変速操作装置９ａによって変速操作される図３の如き前側変速装置ＦＤの変速段と、前記変速操作装置９ｂによって変速操作される図３の如き後側変速装置ＲＤの変速段とを第１表示装置部３の第１表示面部分３ａによって表示し、車体の走行速度、走行距離、積算距離、および、時刻を第１表示装置部３の第２表示面部分３ｂによって表示し、前側変速装置ＦＤの変速すべき適切な変速段を第２表示装置部７の表示面７ａによって表示し、後側変速装置ＲＤの変速すべき適切な変速段を第３表示装置部８の表示面８ａによって表示するように構成してある。さらに、前記レバーブラケット６ｂの取り付けバンド部に取り付けた押しボタン式のモード切り換えスイッチ１８により、第１表示装置部３の第２表示面部分３ｂが表示する情報を走行速度、走行距離、積算距離、および、時刻の４種に切り換えるようにし、かつ、第１表示装置部３の第２表示面部分３ｂが表示する情報が４種の情報のうちのいずれであるかを、第１表示装置部３に付設してある４個のモード表示ランプ１９ａ〜１９ｄによって判断するようにしてあり、詳しくはつぎのように構成してある。

【０００９】変速段センサー９ａ，９ｂは、前記変速操作装置５ａまたは５ｂに変速ワイヤによって連結される前側変速装置ＦＤまたは後側変速装置ＲＤの変速段を検出するものであり、変速操作装置５ａまたは５ｂが備える変速ワイヤ用の巻き取り体（図示せず）の回動位置に基づいて検出するように構成してある。すなわち、前記巻き取り体は変速ワイヤ（図示せず）を介して前側変速装置ＦＤまたは後側変速装置ＲＤの切り換え操作をするように前側変速装置ＦＤまたは後側変速装置ＲＤに連結されることにより、巻き取り体の回動位置を変速装置の変速段として検出するようにしてある。そして、検出結果を電気的信号として前記制御部１７ａに出力するように構成してある。変速段センサー９ａ，９ｂが制御部１７ａに信号出力するに伴い、制御部１７ａが変速段センサー９ａが検出している変速段と、変速段センサー９ｂが検出している変速段との表示を行わせるべき信号を第１表示装置部３の駆動回路１２に自動的に出力し、駆動回路１２が制御部１７ａからの信号に基いて第１表示装置部３の第１表示面部分３ａを制御することにより、第１表示装置部３が前側変速装置ＦＤの操作されている変速段と、後側変速装置ＲＤの操作されている変速段とを表示する。第１表示装置部３は図４に示す如く構成することにより、前側変速装置ＦＤの変速段と後側変速装置ＲＤの変速段とを一つの表示面としての第１表示面部分３ａによって、かつ、一つの指針手段２０によって表示するように構成してある。

【００１０】すなわち、表示面部分３ａにおいて、表示面部分３ａの横方向に直線状に並ぶ８つの後側用表示域２１〜２８を備える第１前側用表示域２９ａと第２前側用表示域２９ｂおよび第３前側用表示域２９ｃを、表示面部分３ａの縦方向に並べて形成してある。第１前側用表示域２９ａは前側変速装置ＦＤの高速段Ｈを示し、第２前側用表示域２９ｂは前側変速装置ＦＤの中速段Ｍを示し、第３前側用表示域２９ｃは前側変速装置ＦＤの低速段Ｌを示すように設定してある。前側用表示域２９ａ〜２９ｃのそれぞれに位置する８つの後側用表示域２１〜２８は、後側変速装置ＲＤの変速段を示すもので、たとえば表示域列の最も左端に位置するものは第１速を示す如く、左端からの順位に等しい値の速度段を示すように設定してある。全ての後側用表示域２９ａ〜２９ｂを液晶素子で形成し、いずれか一つだけの後側用表示域２１または２２または・・２８が非着色化状態２０に制御されるとともに、その他の全ての後側用表示域２１〜２８が黒色化状態に制御され、非着色化状態２０が指針手段となって前側変速装置ＦＤの変速段と後側変速装置ＲＤの変速段とを一挙に指示するように構成してある。たとえば図４に示すように第１前側用表示域２９ａの左端から５番目に位置する後側用表示域２５の液晶素子のみが非着色化状態２０に制御され、その他の全ての後側用表示域２１〜２８が黒色化状態に制御されると、変速段センサー９ａが高速段Ｈを検出し、変速段センサー９ｂが第５速を検出している。すなわち、前側変速装置ＦＤが高速段Ｈで、後側変速装置ＲＤが第５速にある。尚、前側変速装置ＦＤおよび後側変速装置ＲＤの変速段検出を行うに、フロントディレーラやリヤディレーラの位置を検出するように構成して実施してもよい。

【００１１】第１前側用表示域２９ａに位置する８つの後側用表示域２１〜２８でなる第１後側用表示域グループと、第２前側用表示域２９ｂに位置する８つの後側用表示域２１〜２８でなる第２後側用表示域グループとを配置するに、第１後側用表示域グループと第２後側用表示域グループとが表示面部分３ａの横方向に位置ずれし、かつ、第１後側用表示グループの低速側の３つの後側用表示域２１，２２，２３と、第２後側用表示グループの高速側の３つの後側用表示域２６，２７，２８とが互いに表示面部３ａの縦方向に直線状に並んで同一の車輪駆動ギヤ比を表示するように配置してある。つまり、前側変速装置ＦＤを高速段Ｈで後側変速装置ＲＤを第１速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第６速に変速した場合とでは同じギヤ比でクランクギヤと後車輪とを連動して走行駆動することを示し、また、前側変速装置ＦＤを高速段Ｈで後側変速装置ＲＤを第２速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第７速に変速した場合とでも、同じギヤ比でクランクギヤと後車輪とを連動して走行駆動することを示し、さらに、前側変速装置ＦＤを高速段Ｈで後側変速装置ＲＤを第３速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第８速に変速した場合とでも、同じギヤ比でクランクギヤと後車輪とを連動して走行駆動することを示している。

【００１２】さらに、前記第２後側用表示域グループと、第３前側用表示域２９ｃに位置する８つの後側用表示域２１〜２８でなる第３後側用表示域グループとを配置するに、第２後側用表示域グループと第３後側用表示域グループとが表示面部分３ａの横方向に位置ずれし、かつ、第２後側用表示グループの低速側の４つの後側用表示域２１，２２，２３，２４と、第３後側用表示グループの高速側の４つの後側用表示域２４，２５，２６，２７，２８とが互いに一部分で表示面部３ａの縦方向に重なってほぼ同一の車輪駆動ギヤ比を表示するように配置してある。つまり、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第１速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第４速または第５速に変速した場合とでは、ほぼ等しいギヤ比でクランクギヤと後車輪とを連動して走行駆動することを示し、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第２速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第５速または第６速に変速した場合とでも、ほぼ等しいギヤ比でクランクギヤと後車輪とを連動して走行駆動することを示し、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第３速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第６速または第７速に変速した場合とでも、ほぼ等しいギヤ比でクランクギヤと後車輪とを連動して走行駆動することを示し、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第４速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第７速または第８速に変速した場合とでも、ほぼ等しいギヤ比でクランクギヤと後車輪とを連動して走行駆動することを示している。さらに、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第１速に変速した場合には、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第４速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第５速に変速した場合との間のギヤ比で走行駆動することを示し、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第２速に変速した場合には、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第５速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第６速に変速した場合との間のギヤ比で走行駆動することを示し、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第３速に変速した場合には、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第６速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第７速に変速した場合との間のギヤ比で走行駆動することを示し、前側変速装置ＦＤを中速段Ｍで後側変速装置ＲＤを第４速に変速した場合には、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第７速に変速した場合と、前側変速装置ＦＤを低速段Ｌで後側変速装置ＲＤを第８速に変速した場合との間のギヤ比で走行駆動することを示している。

【００１３】第１回転数検出機構１０は、図２に示す如く前輪用フォーク３０に装着するように構成した回転センサー１０ａと、前車輪３１のスポークに装着するように構成した検出対象体１０ｂとからなり、前車輪３１が回動して検出対象体１０ｂが回転センサー１０ａの検出対象域を通過すると、その都度、回転センサー１０ａがパルス信号を前記制御部１７ａに出力するように構成してある。第２回転数検出機構１１は、図３に示す如く自転車の車体フレーム３２に装着するように構成した回転センサー１１ａと、クランクギヤ３３に装着するように構成した検出対象体１１ｂとからなり、クランクギヤ３３が回動して検出対象体１１ｂが回転センサー１１ａの検出対象域を通過すると、その都度、回転センサー１１ａがパルス信号を前記制御部１７ａに出力するように構成してある。制御機構１７は、第１回転数検出機構１０の回転センサー１０ａからのパルス信号を制御部１７ａと走行速度検出手段１７ｇとによって計数演算処理して車体の実際の走行速度を検出するとともに、第２回転数検出機構１１の回転センサー１１ａからのパルス信号を制御部１７ａとクランクギヤ回転数検出手段１７ｇとによって計数演算処理してクランクギヤ３３の実際の回転数を検出する。この検出を行うと、制御機構１７は、変速段設定手段１７ｃに予め設定入力してある走行速度およびクランクギヤ回転数と、前側変速装置ＦＤおよび後側変速装置ＲＤの変速段との相関関係、実際に検出している走行速度、実際に検出しているクランクギヤ回転数、変速段センサー９ａが検出している変速段、および、変速段センサー９ｂが検出している変速段のそれぞれに基いて、前記相関関係に対応する前側変速装置ＦＤの変速段、および、後側変速装置ＲＤの変速段はいずれの変速段であるかを判別し、判別した前側用の変速段を前側変速装置ＦＤに現出させるように指示する変速段として設定し、判別した後側用の変速段を後側変速装置ＲＤに現出させるように指示する変速段として設定する。すると、制御部１７ａが設定された前側用変速段を表示させるべき信号を第２表示装置部７の駆動回路１５に出力して第２表示装置部７の液晶式表示面７ａに所定の表示作動をさせることにより、第２表示装置部７が前側変速装置ＦＤの変速すべき適切な変速段を表示面７ａによって表示する。また、制御部１７ａが設定された後側用変速段を表示させるべき信号を第３表示装置部８の駆動回路１６に出力して第３表示装置部８の数字式表示面８ａに所定の表示作動をさせることにより、第３表示装置部８が後側変速装置ＲＤの変速すべき適切な変速段を表示面８ａによってデジタル表示する。尚、クランクギヤ３３の回転数検出を可能にするに、クランクに検出対象体を装着し、クランクの回転数をクランクギヤの回転数として検出するように構成して実施してもよい。

【００１４】制御機構１７は、第１回転数検出機構１０の回転センサー１０ａからのパルス信号を制御部１７ａと走行距離検出手段１７ｆおよびタイマー手段１７ｈにより計数演算処理して検出開始時点からの走行距離を検出し、検出走行距離を走行距離検出手段１７ｆによって記憶するように構成してある。走行距離検出手段１７ｆによる検出走行距離を制御部１７ａと積算距離検出手段１７ｅとで計数演算処理して検出開始時点からの積算距離を検出し、検出積算距離を積算距離検出手段１７ｅによって記憶するように構成してある。前記モード切り換えスイッチ１８を操作すると、制御機構１７は表示モード設定手段１７ｄによって予め設定入力してある時計モード、走行速度モード、走行距離モード、積算距離モードのうちの一つを、第１表示装置部３の第２表示面部分３ｂに表示作動させるべき表示モードとして設定する。すると、制御部１７ａは設定された表示モードに第２表示面部分３ｂを切り換えるべき信号と、制御機構１７によって検出された走行速度または走行距離または積算距離、あるいは、時刻を第２表示面部分３ｂに表示させるべき信号を駆動回路１４に出力し、駆動回路１４は第２表示面部分３ｂに所定の表示作動を行わせることにより、第１表示装置部３の第２表示面部分３ｂが時計モードになって時刻を表示をしたり、走行速度モードになって走行速度を表示したり、あるいは、走行距離モードになって走行距離を表示したり、さらには、積算距離モードになって積算距離を表示する。第２表示面部分３ｂは、数字式の液晶表示面でなり、時刻、走行速度、走行距離、積算距離のいずれもを数字によってデジタル表示する。モード切り換えスイッチ１８を操作する毎に、制御部１７ａが第２表示面部分３ｂを時計モード、走行速度モード、走行距離モード、積算距離モードに順次に切り換える信号を出力し、第２表示面部分３ｂの表示内容が時刻、走行速度、走行距離、積算距離に順次に切り換わる。

【００１５】制御部１７ａは前記第２表示面部分３ｂを時計モード、走行速度モード、走行距離モードあるいは積算距離モードに切り換えるべき信号を出力すると同時に、前記モード表示ランプ１９ａ〜１９ｄのいずれかを点灯させるべき信号を前記駆動回路１３に出力し、駆動回路１３がモード表示ランプ１９ａ〜１９ｄの点灯あるいは消灯制御をすることにより、第２表示面部分３ｂが時刻を表示する際には、モード表示ランプ１９ａが点灯し、第２表示面部分３ｂが走行速度を表示する際には、モード表示ランプ１９ｂが点灯し、第２表示面部分３ｂが走行距離を表示する際には、モード表示ランプ１９ｃが点灯し、第２表示面部分３ｂが積算距離を表示する際には、モード表示ランプ１９ｄが点灯する。

【００１６】図１に示す押しボタン式スイッチ３４は、走行距離検出手段１７ｆが記憶する走行距離、および、積算距離検出手段１７ｅが記憶する積算距離の値を零にリセット操作するリセットスイッチである。すなわち、第２表示面部分３ｂが表示する走行距離や積算距離を零にリセット操作するものである。このリセットスイッチ３４および前記モード切り換えスイッチ１８は、レバーブラケット６ｂの取り付けバンド部に配置し、ハンドルバー１の握り部を支持しならでも容易に操作することを可能にしてある。

【００１７】〔別実施例〕前側変速装置ＦＤと後側変速装置ＲＤとのいずれもの変速段を一つの指針手段によって指示することを可能にするに、前側用表示域が表示面の縦方向で後側用表示域が表示面の横方向に並ぶ表示域配置を採用する他、前側用表示域が表示面の横方向で後側用表示域が表示面の縦方向に並ぶ表示域配置を採用して実施してもよい。このように表示面の縦方向と横方向とに並ぶ配置を採用すると、比較的見やすくて有利であるが、横方向や縦方向に対して傾斜する方向に並ぶ配置を採用して実施してもよい。さらに、上記実施例の如く、複数の後側用表示域グループが後側用表示域の並ぶ方向に位置ずれする配置構成を採用すると、前側変速装置ＦＤの変速段と後側変速装置ＲＤの変速段との組み合わせによって得られる種々の連動状態でのギヤ比の大小関係をも一挙に表示できて有利であるが、図５に示す如く複数の後側用表示域グループが位置ずれすることなく並ぶ配置構成を採用して実施してもよい。

【００１８】図６は、第１表示装置部３の別実施構造を示し、図４に示す第１表示装置部３と同じ構成の第１表示面部分３ａと第２表示面部分３ｂとを備える他に、制御機構１７が検出する走行速度をアナログ表示する第３表示面部分３ｃを備えている。この第３表示面部分３ｃは表示面部分３ｃの横方向に並ぶ複数の液晶素子でなり、この液晶素子を黒色化状態に制御することにより、かつ、表示面部分３ｃの黒色化面積を表示面部分３ｃの左端から右端に向かって増大して行くことによって走行速度の増大を表示するように構成してある。すなわち、表示面部分３ａの黒色化している部分の右端位置によって走行速度を表示する。そして、第１表示面部分３ａの前記後側用表示域２１〜２８のうち、第３表示面部分３ｃの黒色化している部分の右端と表示面部分３ａおよび３ｃの縦方向に並んで位置する後側用表示域２１または２２または・・２８が非着色化状態に制御されるように前側変速装置ＦＤおよび後側変速装置ＲＤを変速操作すると、走行速度に適応した車輪駆動ギヤ比が得られるように、第１表示面部分３ａと第３表示面部分３ｃとを配置設定してある。つまり、第３表示面部分３ａによる速度表示と、第１表示面部分３ａによる変速段表示とにより、前側変速装置ＦＤおよび後側変速装置ＲＤの変速すべき適切な変速段を指示するようにしてある。

【００１９】本考案は、前側変速装置ＦＤおよび後側変速装置ＲＤが実際に操作されている変速段を表示するために使用する表示装置の他、前側変速装置ＦＤおよび後側変速装置ＲＤの変速すべき適切な変速段を指示するために使用する表示装置にも適用できる。

【００２０】指示すべき変速段の表示域を非着色状態２０に制御することを指針手段とする他、指示すべき変速段の表示域を他の表示域とは異なる色の着色状態に制御することを指針手段として実施してもよい。また、表示面を樹脂板などでなる固定式の表示面とし、一本の指針体が表示面に沿ってスライド移動したり、回動移動して表示域を指示することによって変速段を表示するように、表示装置を機械式に構成して実施する場合にも本考案は適用できる。したがって、非着色状態２０や指針体を指針手段２０と総称する。

【００２１】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】自転車用表示装置の制御系統図

【図２】第１回転数検出機構の側面図

【図３】第２回転数検出機構の側面図

【図４】第１表示装置部の正面図

【図５】第１表示装置部の別実施構造を示す正面図

【図６】第１表示装置部の別実施構造を示す正面図

【符号の説明】

３ａ表示面２０指針手段２１〜２８後側用表示域２９ａ〜２９ｂ前側用表示域ＦＤ前側変速装置ＲＤ後側変速装置

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前側変速装置（ＦＤ）の変速段を示す複
数の前側用表示域（２９ａ〜２９ｃ）を一つの表示面
（３ａ）に形成するとともに、前記複数の前側用表示域
（２９ａ〜２９ｃ）それぞれに、後側変速装置（ＲＤ）
の変速段を示す複数の後側用表示域（２１〜２８）を配
置し、前記前側用表示域（２９ａ〜２９ｃ）と前記後側用表示
域（２１〜２８）とを指示する一つの指針手段（２０）
を備えて、前側変速装置（ＦＤ）の変速段と、後側変速
装置（ＲＤ）の変速段とを一挙に指示する自転車用表示
装置。
【請求項２】前記複数の前側用表示域（２９ａ〜２９
ｃ）が前記表示面（２０）の縦方向と横方向との一方に
並び、前記複数の前側用表示域（２９ａ〜２９ｃ）それ
ぞれにおける前記複数の後側用表示域（２１〜２８）が
前記表示面（３ａ）の縦方向と横方向との他方に並んで
いる請求項１記載の自転車用表示装置。
【請求項３】前記複数の前側用表示域（２９ａ〜２９
ｃ）に各別に位置する複数の後側用表示域グループが、
この後側用表示域グループの前記後側用表示域（２１〜
２８）が並ぶ方向に位置ずれしている請求項２記載の自
転車用表示装置。
【請求項４】前記前側用表示域（２９ａ〜２９ｃ）が
並ぶ方向に隣接する一対の前記後側用表示域グループの
一部が、互いに前記前側用表示域（２９ａ〜２９ｃ）が
並ぶ方向に直線状に並んで同一の車輪駆動ギヤ比を示す
請求項３記載の自転車用表示装置。