JPH0739399U - ネット式消臭装置 - Google Patents

ネット式消臭装置

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JPH0739399U
JPH0739399U JP7387793U JP7387793U JPH0739399U JP H0739399 U JPH0739399 U JP H0739399U JP 7387793 U JP7387793 U JP 7387793U JP 7387793 U JP7387793 U JP 7387793U JP H0739399 U JPH0739399 U JP H0739399U
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net
deodorant
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deodorizing device
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JP7387793U
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晃 吉儀
Original Assignee
田中産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、毛細管現象を起こし易いネット状
生地を利用して悪臭乃至は異臭を放散する建造物の窓の
全面に張設して永続的に消臭効果を発揮する消臭装置を
提供することを目的としたものである。 【構成】紡糸などで1〜5mmの網目に編成されたネット
状生地を建造物の開放部分の内又は外側に近接して張設
する一方、その上縁の全長を適宜な消臭液を収納した貯
液樋中に浸漬した状態に保持させることを特徴としたネ
ット式消臭装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、家畜を飼育する場合の蓄舎や、一部の食品・製薬工場等、悪臭乃 至は異臭を放散する建造物の窓の内又は外側に張設して使用する消臭装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
過去において本件出願人らは、蓄舎等の外周に、予め適宜な通気性織布に消臭 力の高い金属フタロレアニン誘導体を付着せしめた防臭生地を張り巡らし、畜舎 から発生する家畜の悪臭を吸着・抑止することを試みたことがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし上記消臭手段による時は、畜舎内の採光を考慮して上述の消臭生地を軒 先より外方に位置して張り巡らす必要があったため、悪臭の吸収効果を高めるに は消臭生地の有効高さが(上下の高さ)が大きく、又、その全長も膨大なものと なり、設備が大がかりで高価なものとなっただけでなく、織布に塗布乃至は含侵 させただけの消臭剤では、風雨その他の外的条件も加わって消臭機能の持続が得 られないという種々の課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような実情に鑑み本考案は、僅かな資材と簡単な設備で消臭効力の持続性 に優れた消臭装置を提供することにより、上記従来の消臭手段に見受けられた諸 問題を一気に解決することに成功したものである。
【0005】 即ち、撚り合わせた紡糸またはマルチフィラメントによって1〜5mmの網目に 編成されたネットを、建造物の開放可能な窓の内又は外側に近接して張設する一 方、その上縁の全長を貯液樋中の適宜な消臭液に浸漬した状態に維持させるとい う手段を用いた。
【0006】 又、上記ネットの下縁全長に亘って受け樋を設置し、該受け樋に滴下した余剰 の消臭液をギヤーポンプ又はサイフォン方式等を介して上縁側の貯液樋に揚液す るという手段を用いたものである。更にネットの上縁部分の一定範囲の生地を他 の部分よりも厚手にするという手段も講じた。
【0007】
【作用】
本考案は、ネット主体を毛細管現象の生じ易い紡糸もしくはマルチフィラメン トで構成し、その上縁を貯液樋内に浸漬させることによって消臭液がネットの全 縁から毛細管現象により吸い上げられ、又ネットの垂れ下り部分では毛細管現象 に加えて消臭液が重力の作用で下降し、ネット全面を均等に、且つ持続的に湿潤 させるという格別の作用を奏するものである。
【0008】 又、全体を1〜5mm目幅のネット状としたので、通気性および採光性に優れ、 この部分を通過する空気中の悪臭等を効果的に消臭液に吸着・除去するという作 用が得られる。
【0009】 他方、ネット下縁に受け樋を設けたものは、ネットにに含浸された消臭液が重 力で下降したものを回収し、これを貯液樋に戻すことで再利用し得るという作用 も得られるのである。
【0010】 更に、ネットの上端部分を厚手に構成することにより、この部分の毛細管現象 による消臭液の吸収を旺盛にし、ネット全面の湿潤性を良好にするという作用が 得られるものである。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の構成を図面に示す一つの実施例に従って更に詳述すると、図に おいて1は畜舎又は工場等の建造物の外壁、2は開閉可能な窓、3は貯液樋、4 は受け樋、5は上記貯液樋3と受け樋4との間に張設された消臭ネットであって 、比較的に緩く撚り合わせた紡糸、又はプラスチック繊維からなるマルチフィラ メント等により、目幅1〜5mm、好ましくは3〜4mmの網状に編成された生地で ある。
【0012】 また、6は上記上下の樋3、4を支持する腕杆、7は必要に応じて外壁1等に 設けられ、消臭ネットを支持する支持杆を示したものである。
【0013】 而して上記消臭ネットは、これが張設される建造物の窓の開放面積を充分に覆 い得る大きさ(巾と高さ)を有し、その上縁は常時貯液樋3内の消臭液8中に浸 漬されるものとする他、この部分の消臭ネットには該樋縁を跨ぐ僅かな立上り部 5aを形成し、更にこの部分のネット素材を太手に構成するか、或いはこの部分 に織布5bを添着するなどして、立上り部5aの毛細管現象を活発化させること が好ましい。従って上記立上り部5aから下向きに移行する消臭ネット5又は該 ネットに添着された織布5bは極端に屈折したり、貯液樋3の上縁に強く密着す ることによる毛細管現象の停滞を回避するため、適当な支持具(図示せず)を設 けることが好ましい。
【0014】 又、受け樋4に滴下、貯溜した余剰の消臭液8は、図3に示すように貯槽9に 貯溜し、例えばセンサーの信号で駆動するギヤーポンプ(P)等によって自動的 に貯液樋3に揚液し得るようにすれば更に効果的である。
【0015】 次に消臭液8について述べると、本案に使用される消臭液は、特にその組成を 限定するものではなく、消臭対象に応じて適切な消臭液を任意に選択するもので あるが、例えば消臭対象成分が畜産関係から多く発生するアンモニア・硫化水素 ・トリメチルアミン或いは低級脂肪酸等である場合や、食品工業を含む諸工業の 工場などから発生するトルエン・酢酸エチル又はアルデヒド類等の場合に対して は、何れも水および希有機酸或いはグリセリン等を適宜配合した溶液か悪臭の除 去媒体として有効であることが実験的に確認できたものである。
【0016】
【考案の効果】
以上詳述したところから明らかであるように、本案の消臭装置によれば、下記 のような顕著な効果が期待できるのである。
【0015】 即ち、毛細管現象の強い撚り合わせ紡糸、又はマルチフィラメントからなるネ ットの貯液樋内の消臭液中に浸潰されている上縁部分が毛細管現象によって消臭 液を吸い上げ、下垂するネット面では更に重力の付勢を受けてネット全面が均等 に湿潤し、その状態が持続して維持されるので、窓から外部に排出される空気中 の悪臭は、ネットを直通する際にその殆どが消臭液と接触して捕収乃至は除去さ れるのである。
【0015】 又、3〜4mmの目幅としたネットは、通気性および透光性が大きく、屋内の 換気や採光状態に悪影響を及ぼさないので、窓に近接して設けることができ、僅 かな資材と設備で高い消臭効率が得られるのである。
【0016】 更に下縁に沿って受け樋を設けたものは、該樋内に滴下、貯溜した消臭液を貯 液樋側に戻して再利用できるので、消臭液はその蒸発分だけを補充すればよく、 極めて経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案ネット式消臭装置の使用状態の一例を示す
一部切欠側面図
【図2】貯液樋の部分を拡大して示す部分斜視図
【図3】本案消臭装置の他の実施例における受け樋の一
部を切欠して示す全体斜視図
【符号の説明】
1 建造物の外壁 2 窓 3 貯液樋 4 受け樋 5 消臭ネット 6 腕杆 7 支持杆 8 消臭液

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】毛細管理現象を生じ易い紡糸などで1〜5
    mmの網目に編成されたネットを、建造物の開放される窓
    などの内又は外側に近接して張設する一方、その上縁の
    全長を貯液樋中の適宜な消臭液に浸漬した状態に保持さ
    せたことを特徴とするネット式消臭装置。
  2. 【請求項2】上記ネットの下縁全長に亘って受け樋を設
    置して消臭液を回収し、これを貯液樋に還元可能とした
    請求項1記載のネット式消臭装置。
  3. 【請求項3】消臭液に浸漬されるネットの上縁部分の一
    定範囲の生地を他の部分よりも厚手に構成した請求項1
    又は2記載のネット式消臭装置。
JP1993073877U 1993-12-24 1993-12-24 ネット式消臭装置 Expired - Lifetime JP2536913Y2 (ja)

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JPH0739399U true JPH0739399U (ja) 1995-07-18
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200247A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Act:Kk 畜舎

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61141372A (ja) * 1984-12-12 1986-06-28 フジタ工業株式会社 消臭装置

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