JPH0736475U - 電子機器の筐体装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同軸ケーブルを取り付ける際に、プリント基
板の変形あるいは破損を確実に防止し得る電子機器の筐
体装置を提供する。 【構成】 内部ケース１は、プリント基板２及び接栓３
と一体構造とし、外部ケース４に組込む。内部ケース１
の前面部に接栓３と共に複数個のメネジ１１ａ，１１ｂ
を設ける。外部ケース４の前面に接栓挿通用の孔５を設
けると共に、内部ケース１のメネジ１１ａ，１１ｂに対
応する位置に透孔１３ａ，１３ｂを設ける。内部ケース
１を外部ケース４に組込む際には、接栓３を外部ケース
４に設けた孔５内に挿入し、プリント基板２に設けた切
り欠き７を外部ケース４の内側後部に設けたツメ６に係
合させて固定する。更に、外部ケース４の前面に設けた
透孔１３ａ，１３ｂよりビス１２ａ，１２ｂを挿入して
内部ケース１のメネジ１１ａ，１１ｂに螺合させ、内部
ケース１と外部ケース４を機械的に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、同軸ケーブル接続用接栓を備えた電子機器の筐体装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、同軸ケーブル接続用接栓を備えた電子機器、例えばＣＡＴＶの幹線増幅 器等に用いられる筐体装置は、図３に示すように構成されている。図３において 、１は内部ケースで、プリント基板２及び接栓３が一体構造となっており、筐体 即ち外部ケース４に組込まれる。この外部ケース４には、前面に接栓挿通用の孔 ５が複数設けられていると共に、内側後部に上記プリント基板２に係合するツメ ６が設けられている。また、プリント基板２には、後端部に上記ツメ６に係合す るための切り欠き７が設けられている。

【０００３】 そして、上記内部ケース１を外部ケース４に組込む際には、接栓３を外部ケー ス４に設けられている孔５内に挿入し、プリント基板２の切り欠き７をツメ６に 係合させることにより固定している。図４は、内部ケース１を外部ケース４に組 込んだ後の状態を示したものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように構成された機器は、例えば壁等に取り付けた後、図５に示すよう に接栓３に同軸ケーブル８を接続する。同軸ケーブル８の先端は、接栓３に装着 するためのナット９が取り付けられており、このナット９を締め付けることによ り、接栓３に同軸ケーブル８を結合する。この場合、内部ケース１は、外部ケー ス４に機械的に固定されおらず、単にプリント基板２が外部ケース４のツメ６に 係合しているだけであるので、過度の締め付けトルクにてナット９を締め付けた 場合、内部ケース１が位置が移動し、これによりプリント基板２が変形あるいは 破損する必要がある。

【０００５】 本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、同軸ケーブルを取り付ける際に、 プリント基板の変形あるいは破損を確実に防止し得る電子機器の筐体装置を提供 することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る電子機器の筐体装置は、接栓及びプリント基板が取り付けられた 内部ケースと、この内部ケースを収納する外部ケースと、上記内部ケースと外部 ケースとをビスにより一体的に固定する固定手段とを具備したことを特徴とする 。

【０００７】

【作用】

内部ケースと外部ケースとを機械的に固定することにより、接栓に同軸ケーブ ルを接続する際、過度の締め付けトルクにてナットを締め付けた場合でも、内部 ケースの位置が移動することはなく、従って、プリント基板が変形したり、破損 したりすることを防止できる。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。 図１は本考案の一実施例に係る電子機器の筐体装置の構成を示す分解斜視図で ある。図１において、１は内部ケースで、プリント基板２及び接栓３が一体構造 となっており、筐体即ち外部ケース４に組込まれる。上記接栓３は、内部ケース １の前面部に設けられるが、この前面部には更に複数個例えば２個のメネジ１１ ａ，１１ｂが設けられる。

【０００９】 一方、外部ケース４には、前面に接栓挿通用の孔５が複数設けられると共に、 上記内部ケース１のメネジ１１ａ，１１ｂに対応する位置にビス１２ａ，１２ｂ を挿通させるための透孔１３ａ，１３ｂが設けられる。また、外部ケース４の内 側後部に上記プリント基板２に係合するツメ６が設けられる。また、上記プリン ト基板２には、後端部に上記ツメ６に係合するための切り欠き７が設けられる。

【００１０】 そして、上記内部ケース１を外部ケース４に組込む際には、接栓３を外部ケー ス４に設けられている孔５内に挿入し、プリント基板２の切り欠き７をツメ６に 係合させることにより固定する。更に、外部ケース４の前面に設けた透孔１３ａ ，１３ｂよりビス１２ａ，１２ｂを挿入して内部ケース１のメネジ１１ａ，１１ ｂに螺合させ、内部ケース１と外部ケース４を機械的に固定する。

【００１１】 図２は、内部ケース１を外部ケース４に組込み、外部ケース４の蓋１０を閉じ たときの状態を示したものである。 上記のように内部ケース１と外部ケース４を機械的に固定することにより、接 栓３に同軸ケーブルを接続する際、過度の締め付けトルクにてナットを締め付け た場合でも、内部ケース１の位置が移動することはなく、従って、プリント基板 ２が変形したり、破損したりすることはない。

【００１２】

【考案の効果】

以上詳記したように本考案によれば、電子機器における内部ケースと外部ケー スをビスで固定するようにしたので、機器の接栓に同軸ケーブルを接続する際、 ナットを過度の締め付けトルクで締め付けた場合でも、内部ケースの位置が移動 することはなく、内部ケース内のプリント基板が変形したり、破損したりするこ とを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る電子機器の筐体装置の
構成を示す分解斜視図。

【図２】同実施例における内部ケースを外部ケースに組
込んだときの状態を示す断面図。

【図３】従来の電子機器の筐体装置の構成を示す分解斜
視図。

【図４】従来の機器の内部ケースを外部ケースに組込ん
だときの状態を示す断面図。

【図５】従来の機器において同軸ケーブルを取り付けた
状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 内部ケース ２ プリント基板 ３ 接栓 ４ 外部ケース ５ 孔 ６ ツメ ７ 切り欠き ８ 同軸ケーブル ９ ナット １０ 蓋 １１ａ，１１ｂ メネジ １２ａ，１２ｂ ビス １３ａ，１３ｂ 透孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 接栓及びプリント基板が取り付けられた
   内部ケースと、この内部ケースを収納する外部ケース
   と、上記内部ケースと外部ケースとをビスにより一体的
   に固定する固定手段とを具備したことを特徴とする電子
   機器の筐体装置。