JPH0736452Y2 - 電動車両の充電構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、電動車両の充電構造に関する。

（従来技術） 従来の電動車両の充電構造としては、例えば実開昭61-1
20236号公報に示すようなものがある。これは、車体に
固定された充電器のコネクターの両端に光検出器を設け
たもので電源供給側のコネクターが差し込まれることに
より検出信号を発生させ、この検出信号を受けて電源回
路を断つことにより、充電時には走行できない安全回路
が働らく。

しかしながら、このような従来の電動車両の充電構造に
あつては、外部電源接続子の接続を検出器で検出し、電
源回路を断つ構造となつていたため、検出器の破損や断
線による作動不良が起こる可能性があり、それを防ぐた
めある一定期間毎に点検が必要であるという問題点があ
つた。

（考案の目的） この考案は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、作動不良の起こる恐れがなく検出器を必要と
しない充電時の安全構造を提供することを目的としてい
る。

（考案の構成） 前述のごとき従来の問題に鑑みて、本考案は、外部電源
接続子を接続する充電用電気接続子とスタータスイッチ
を作動させるキーシリンダとを備えた電動車両の充電構
造において、前記充電用電気接続子と前記キーシリンダ
とを近接して設け、前記キーシリンダに対するキープレ
ートの着脱操作領域と、前記充電用電気接続子に外部電
源接続子を装着したときの装着領域とが１部重複して前
記キープレートと前記外部電源接続子とが互に干渉する
構成としてなるものである。

（実施例） 以下、この考案を図面に基づいて説明する。

第１、２図は、この考案の第１実施例を示す図である。
Ａは電動フオークリフトの車体であり、この車体にステ
アリングホイール１とステアリングポスト２が固定され
ている。そして、この車体Ａの側部にはスタータスイツ
チ７を作動させるキーシリンダ５が固定されている。ま
たキーシリンダ５の近傍には、充電用電気接続子４が固
定されており、外部電源接続子３を接続することによ
り、内部バツテリー（図示せず）を充電することができ
る。

上記構造では、キーシリンダ５にキープレート６が挿入
されている走行できる状態では、外部電源接続子３がキ
ープレート６と干渉し充電用電気接続子４に挿入できず
充電は行なえない。また、充電中、外部電源接続子３が
充電用電気接続子４に挿入されているこきは、外部電源
接続子３がキーシリンダ５を覆つているので、キープレ
ート６を挿入できず走行できないので充電中に走行して
しまう恐れがない。

すなわち、この実施例によれば、第１図，第２図より理
解されるように、キーリング５と充電用電気接続子４は
近接して設けてあり、上記キーシリンダ５に対してキー
プレート６の着脱および操作を行う着脱操作領域と、前
記充電用電気接続子４に装着した外部電源接続子３の装
着領域の１部が重複して、キープレート６と外部電源接
続子３とが互に直接干渉する構成としてある。

換言すれば、キーシリンダ５と充電用電気接続子４は、
前記着脱操作領域の１部と装着領域の１部とが重複して
キープレート６と外部電源接続子３とが互に干渉し合う
程度に近接して設けてあるものである。

次に第２実施例を第３図に基づいて説明する。第１実施
例と同じ構成には同一符号を付し説明を省略する。外部
電源接続子10には、一対のガイド部12が一体形成されて
おり、キープレート６をキーシリンダ５に挿入した状態
で外部電源接続子10を充電用電気接続子11に挿入するこ
とはできるが、キープレート６はガイド部12により回転
することができないので、スタータスイツチ７を操作す
ることができない。

（考案の効果） 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、本考
案においては、充電用電気接続子４とキーシリンダ５と
が近接して設けてあり、かつキーシリンダ５に対するキ
ープレート６の着脱操作領域と、充電用電気接続子４に
外部電源接続子３を装着したときの装着領域とが１部重
複して、前記キープレート６と外部電源接続子３とが互
に干渉する構成である。

したがって本考案によれば、キーシリンダ５にキープレ
ート６が装着して操作領域にあるときには、このキープ
レート６自体でもって充電用電気接続子４に対する外部
電源接続子３の装着を直接阻止する構成である。

また、充電用電気接続子４に外部電源接続子３が装着し
てあるときには、外部電源接続子３自体が前記キープレ
ート６の着脱操作領域の１部に重複してキープレート６
の着脱，操作を直接阻止する構成である。

したがって、本考案によれば、充電時にはキープレート
６を操作することが不可能であり、充電時の安全性がよ
り向上するものである。

すなわち本考案によれば、キーシリンダ５に対するキー
プレート６の着脱操作領域と充電用電気接続子４に外部
電源接続子３を装着したときの装着領域とが１部重複す
るようにキーシリンダ５と充電用電気接続子４とを近接
して設けるだけの簡単な構造でもって充電時の安全性の
向上を図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す斜視図、第２図は、
第１実施例を示す平面図、第３図は第２実施例を示す第
２図と同様の平面図である。 3,10……外部電源接続子、4,11……充電用電気接続子、
５……キーシリンダ、６……キープレート、７……スタ
ータスイツチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】外部電源接続子（３）を接続する充電用電
   気接続子（４）とスタータスイッチ（７）を作動させる
   キーシリンダ（５）とを備えた電動車両の充電構造にお
   いて、前記充電用電気接続子（４）と前記キーシリンダ
   （５）とを近接して設け、前記キーシリンダ（５）に対
   するキープレート（６）の着脱操作領域と、前記充電用
   電気接続子（４）に外部電源接続子（３）を装着したと
   きの装着領域とが１部重複して前記キープレート（６）
   と前記外部電源接続子（３）とが互に干渉する構成とし
   てなることを特徴とする電動車両の充電構造。