JPH0735821A - ボードテスタシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑高価な付帯装置等を用いることなく、効
率的なボードテスタシステムを提供する。 【構成】 テストすべき複数のボード（１）を装着した
まま、ボードテスタ（３）に装着する複数のフィクスチ
ャ装置（２）と、ボード（１）とボードテスタ（３）間
の信号線を接続するコネクタ装置（３ｃ）と、フィクス
チャ装置（２）とコネクタ装置（３ｃ）を介して、各ボ
ード（１）上の電子回路のテストを連続的に行うボード
テスタ（３）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板に電子部
品が実装された回路基板（ボード）の動作の良否をテス
トするボードテスタに関し、特に複数の回路基板を連続
的にテストするボードテスタシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のボードテストは試験対象ボードを
１枚ずつボードテスタに装着してテストを実施し、テス
ト後に撤去して、次のボードのテストに移るという順次
着脱テスト方式が一般的であった。例えば図２に示すよ
うに、回路構成部１ａに電子部品が実装されたボード１
をボードテスタ３に設けられたコネクタ１３ｃに挿し込
み、コネクタレバー１３ｄによって装着し、所要の試験
制御を行うコントローラ３ａをコンソール（マンマシン
インタフェース部）３ｂから操作してテストを行い、テ
ストが終ればそのボード１を取り出して次のボードを装
着し、順次にテストを行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の逐次着
脱方式における欠点は多数の被試験ボードがある場合に
そのすべてを試験するためには、ボードをボードテスタ
に装着したり撤去したりするための着脱操作が被試験ボ
ードの数と同数回必要であり、煩雑であるほか、このボ
ード着脱操作の間はボードテスタの稼動が止まってしま
うためにテスト効率が低下するという欠点があった。

【０００４】本発明の目的は複雑、高価な付属装置等を
用いることなく、効率的にボードの連続テストを行うこ
とができるボードテスタシステムを提供することであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のボードテスタシ
ステムは、複数のボードを装着し、ボードテスタに装着
する複数のフィクスチャ装置と、ボードとボードテスタ
相互間の信号線を接続するコネクタ装置と、フィクスチ
ャおよびコネクタ装置を介し、各ボード上の電子回路の
テストを連続的に行うボードテスタを有する。

【０００６】

【作用】複数のボードを装着できる複数のフィクスチャ
装置を備え、ボードを装着したフィクスチャ装置を交代
にボードテスタに装着してボードテストを行う。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【０００８】図１は、本発明の一実施例のボードテスタ
システムの要部を示す構成図であり、フィクスチャ（ボ
ードとボードテスタを接続させるための治具）を２個、
コネクタを１個有する例を示している。

【０００９】図１において、同一仕様のフィクスチャ２
が２個示されており、一方はボードテスタ３に装着さ
れ、現用中であり、他方はボードテスタ３に装着されて
いないが、既にボード１が各ソケット２ａに装着され、
待機中である。ボード１は電子部品が実装された回路構
成部１ａと接続端子部１ｂを有し、接続端子部１ｂはソ
ケット２ａに嵌合される。各フィクスイチャ２は複数の
ボード１を装着する複数のソケット２ａが２列に並んで
１０個設けられ、奥の方の縁部は配線部２ｂとなってお
り、配線部２ｂには各ソケット２ａから信号線が延びて
いる。フィクスチャ２は配線部２ｂの先端がボードテス
タ３に設けられたコネクタ３ｃに挿し込まれコネクタレ
バー３ｄによってボードテスタ３に装着されると、各ボ
ード１の接続端子部１ｂはソケット２ａを経てコネクタ
３ｃに接続する。これによりコンソール３ｂを操作すれ
ばコントローラ３ａにより各ボード１を順次に連続して
テストすることができる。

【００１０】本実施例の動作を説明すると、まずテスト
の実行に先立ち、複数の試験対象ボード１をソケット２
ａに嵌合させることにより１つのフィクスチャ２に装着
し、このフィクスチャ２の配線部２ｂをボードテスタ３
のコネクタ３ｃに挿し込みコネクタレバー３ｄによって
装着し、コンソール３ｂを操作してテストを起動すると
コントローラ３ａはフィクスチャ２（現用中のフィクス
チャ）に装着された複数のボード１のすべてに対し、順
次個々のボード１の動作機能の良否判定テストを開始す
る。一方、今１つのフィクスチャ２に次に試験を行うべ
き複数のボード１を装着し、待機しておき、先の現用中
のフィクスチャ２に装着されたボード１のテストが終了
し、コントローラ３ａがコンソール３ｂに表示するテス
ト終了の表示があったときに現用のフィスクチャ２をボ
ードテスタ３から撤去し、待機中のフィクスチャ２を代
りに装着し、待機中のフィクスチャ２に装着されている
ボード１のテストを開始する。以下同様にして２個のフ
ィクスチャを交互に用いてテストを継続する。

【００１１】従来例の順次着脱テスト方式の場合と比較
し、今例えば１００枚のボードをテストする場合に、各
ボード毎にボードテスタに１００回着脱する代りに予め
１０枚のボードを装着したフィクスチャをボードテスタ
に１０回着脱すればよく、したがってボードをボードテ
スタに着脱する回数に比較し、フィクスチャをボードテ
スタに着脱する回数は１０分の１（１／１０）になる。

【００１２】

【発明の効果】各ボードを１枚ずつボードテスタに装着
して試験を行い、そのボードを撤去して次のボードを装
着し試験を行う順次着脱テスト方式に比較し、複数のボ
ードを装着することのできる２個以上のフィクスチャを
準備しておくことにより、作業者の労力を軽減できるば
かりでなく、ボードテスタへの着脱操作時間を短縮する
ことができることにより、特殊な付帯装置等を使用する
ことなく、ボードテストの効率を向上できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のボードテスタシステムの実施例の要部
を示す模式図である。

【図２】従来方式のボードテスタシステムの例を示す模
式図である。

【符号の説明】

１ ボード １ａ 回路構成部 １ｂ 接続端子部 ２ フィクスチャ ２ａ ソケット ２ｂ 配線部 ３ ボードテスタ ３ａ コントローラ ３ｂ コンソール ３ｃ，１３ｃ コネクタ ３ｄ，１３ｄ コネクタレバー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のボードを装着し、ボードテスタに
   装着する複数のフィクスチャ装置と、 前記ボードと前記ボードテスタ相互間の信号線を接続す
   るコネクタ装置と、 前記フィクスチャ装置および前記コネクタ装置を介し、
   各ボード上の電子回路のテストを連続的に行う前記ボー
   ドテスタを有するボードテスタシステム。
2. 【請求項２】 前記信号線は前記フィクスチャ装置に配
   設され、前記フィクスチャ装置が前記ボードテスタに装
   着されるとともに前記信号線はボードテスタに設けられ
   た前記コネクタ装置に接続される請求項１に記載のボー
   ドテスタシステム。