JPH0733623B2 - 電子編機における動作検査方法 - Google Patents

電子編機における動作検査方法

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JPH0733623B2
JPH0733623B2 JP62328425A JP32842587A JPH0733623B2 JP H0733623 B2 JPH0733623 B2 JP H0733623B2 JP 62328425 A JP62328425 A JP 62328425A JP 32842587 A JP32842587 A JP 32842587A JP H0733623 B2 JPH0733623 B2 JP H0733623B2
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邦夫 高橋
清 関
功平 五十嵐
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シルバー精工株式会社
柏崎シルバー精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、編成しようとする模様パターンをメモリに記
憶しディスプレイ装置上に表示しながら選針する電子編
機において、その動作を検査する方法に関する。
「従来の技術」 この種の電子編機、特に手編機においては、キャリジの
摺動に伴い選針動作等を制御するため、各種のセンサが
使用されており、これらセンサの動作の如何は全体の制
御に大きく影響する。
従来、各センサの動作状態及びセンサ間の動作タイミン
グ等を検査するには、既製のオシロスコープを使用して
センサ毎に個別に行っていた。
「発明が解決しようとする問題点」 このため、熟練技術者でないと、その検査を行うことが
できず、またいわゆるアフターサービスを行う場合、非
常に不便であった。
本発明は、当該電子編機自体によって各種のセンサの動
作を容易にかつ同時にいわゆるセルフチェックできるよ
うにすることを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 この目的を達成するため、本発明は、模様パターンをメ
モリに記憶し、これをディスプレイ装置上に表示しなが
ら選針する電子編機において、チェックモードとした状
態で、選針動作等を制御する複数のセンサの出力を取り
出して上記メモリに記憶し、その記憶した出力データを
上記ディスプレイ装置に入力することにより、その画面
上に各センサの出力タイミングに応じた矩形波パターン
にして同時にかつ多段に表示する。
「作用」 従って、チェックモードに切り換えてから、キャリジを
摺動させると、各種のセンサの動作状況が、模様パター
ンを表示するディスプレイ装置と同じディスプレイ装置
上に、各センサの出力タイミングに応じた矩形波パター
ンにして同時にかつ多段に分けて表示される。
「実施例」 以下、本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。
第1図は電子編機(手編機)全体の概念構成図、第2図
はその断面図、第3図は側面図である。第2,3図におい
て、編機本体1の針床2の後方部(針床後方部)3の中
央部分に、横長の液晶式ディスプレイ装置4が角度調整
機構5によって回動自在(起伏自在)に枢着されてい
る。該ディスプレイ装置4は、第2図実線で示すように
針床2上にほぼ水平に伏倒する伏倒位置と、同図鎖線及
び第3図実線で示すようにやや後方に傾斜して起立する
起立位置との間で回動でき、またこの回動範囲内におい
て任意の角度に起立保持でき、その起立状態において前
面の液晶によるディスプレイパネル(LCD)4a(第1
図)を斜め上方に向ける。ディスプレイパネル4aの表面
にはタッチパネル4bが重合され、ディスプレイパネル4a
の表示はこのタッチパネル4bを透して見ることができ
る。ディスプレイ装置4の左右一側面には、外部メモリ
であるICカード(RAMカード)を着脱自在に差し込むこ
とができるICカード差込口4cが設けられている。
ディスプレイ装置4を伏倒させた後、編機本体1の上面
を別体のカバー6で覆うと、ディスプレイ装置4は該カ
バー6と針床2の上面との間に形成される空間7内に収
容される。針床2上を摺動するキャリジ8も、公知のよ
うにそのハンドル9を倒した状態でこの空間7内に収容
される。その収容時には、キャリジ8は針床2の例えば
左端(第3図参照)においてその摺動を規制しておく。
本電子編機は、ディスプレイ装置4を任意の角度に調整
した後、後述するようにタッチパネル4bからCPUにコマ
ンドを入力して各種のモードを選択し、該タッチパネル
4bで編成しようとする模様を作成すると同時にそれをデ
ィスプレイパネル4a上に表示し、また編み方などを決め
て編機本体1側でメモリに記憶させた後、その記憶内容
をキャリジ8の摺動タイミングに合わせて読み出し、キ
ャリジ8に備えられている公知の左右の電磁式選針装置
で選針する。この選針は、キャリジ8が左方へ摺動する
ときは左側の選針装置、右方へ摺動するときは右側の選
針装置によって行われる。第1図にはこれら左右の選針
装置の選針ソレノイド10a,10bのみを示す。そして、そ
の際、編機本体1側でキャリジ8の摺動タイミングを検
知するために、編機本体1の針床後方部3内に装置され
ている細長い無端状の連結ベルト11とキャリジ8とを、
キャリジ8上に装着されている左右の連結機構12a,12b
によって連結し、キャリジ8の摺動に伴い連結ベルト11
を循環させ、針床後方部3内でキャリジタイミングパル
ス発生装置13によりキャリジ8の摺動に応じたタイミン
グパルスを発生する。また、編機本体1側からキャリジ
8上の左右の選針ソレノイド10a,10bに集電装置14を介
して給電するもので、次にはこれら連結機構12a,12b、
キャリジタイミングパルス発生装置13及び集電装置14に
ついて説明する。
なお、模様の作成,記憶,読み出し,選針等の各種の動
作は後述するように全てCPUよって制御される。
連結ベルト11は、第9図に示すように円形のパーホレー
ション15と楕円形状の連結孔16とを交互に一定の間隔で
全長にわたって穿設しており、針床後方部3内において
第1図に示す左右両端のスプロケットホイール17a,17b
間に掛け渡され、針床2の後端起立壁2a(第2図)の前
面に固着されたベルトガイド18に沿って摺動しながら循
環する。
一方、第5図に示すように、キャリジ8の後側縁の左右
両端部には横長の板バネ19が固着され、該板バネ19の前
後揺動可能な先端部に、逆L字状の板片である連結子20
が固着されている。連結子20は、連結ベルト11の1個の
連結孔16に嵌合することができる凸部20aを有する。な
お、同図はキャリジ8を針床2から外した状態である。
第4図に示すようにキャリジ8を、針床2上にその左端
または右端から右方または左方へ移動させながらセット
すると、第6,7図に示すように連結子20の凸部20aが連結
ベルト11の1個の連結孔16に嵌入し、板バネ19のバネ力
によってこの状態を保持される。従って、連結ベルト11
はキャリジ8と連結され、キャリジ8を摺動させると連
結ベルト11は循環する。
次に集電装置14について説明すると、針床2の後端起立
壁2aの前面には、それと電気的に絶縁するために、合成
樹脂製の横長の絶縁バー21及びその左右両端に同じく合
成樹脂製の集電子導入案内体22が水平に固着されてい
る。絶縁バー21の前面全長には集電子ガイド溝23、集電
子導入案内体22にはこの集電子ガイド溝23に連続する導
入ガイド溝24が形成され、絶縁バー21の集電子ガイド溝
23には導電性の板ケーブル25が埋設されている。
一方、キャリジ8上でその後側縁の左右端部には、第5
〜7図に示すようにそれぞれ合成樹脂製の絶縁案内台26
が取り付けられ、該絶縁案内台26の上面の凹部26a内
に、板状の導電性集電子27が前後摺動自在に配設され、
さらにこの集電子27のやや上方において板状の退避作動
部材28が前後摺動自在に嵌装されている。集電子27は、
その上面にやや縦長の小ローラ29を軸支し、また下面に
バネ受け突部30を切り起こし形成している。そして、集
電子27は、そのバネ受け突部30を絶縁案内台26の案内溝
31に、小ローラ29を退避作動部材28の案内長孔32にそれ
ぞれ嵌合させることにより、これら案内溝31と案内長孔
32に沿って前後に摺動する。また、集電子27は案内溝31
内に配置された圧縮バネ33によって後方へ付勢されてい
る。
キャリジ8を、上記のように針床2上にその左端または
右端から右方または左方へ移動させながらセットする
と、集電子27は左端または右端の集電子導入案内体22の
導入ガイド溝24に案内されながら絶縁バー21の集電子ガ
イド溝23中に入り、第6,7図に示すように板ケーブル25
に圧接する。
キャリジ8を左右に摺動させると、集電子27は圧縮バネ
33によって後方へ付勢されているため、板ケーブル25に
摺接し、キャリジ8が針床2上のいずれの位置にあって
も編機本体1側からキャリジ8側の左右の選針ソレノイ
ド10a,10bに後述するように給電する。
ところで、単に平編みをする場合には、左右の選針ソレ
ノイド10a,10bの給電は不要である。そこで、キャリジ
8には、その上面中央に備えられている図示しない公知
の編成コース切換部材(切換レバーまたは切換ダイヤ
ル)を平編みに設定すると、この編成コース切換部材と
一体に回転する切換カム34に連動して回動する左右の連
結レバー36、及びさらに該連結レバー36によって回動さ
れる左右の退避用レバー37が装着されている。すなわ
ち、編成コース切換部材を平編みに設定すると、第5図
において切換カム34が回転されて左右の連結レバー35が
鎖線で示すように回動される。この回動によって左右の
退避レバー36が同図鎖線で示す位置へ回動され、第8図
に示すように集電子27の小ローラー29を前方へ押動す
る。このため、集電子27は前方へ摺動され、板ケーブル
25から離れる。また、小ローラ29が前方へ移動すること
によってそれが退避作動部材28の案内長孔32の前端に係
合し、該退避作動部材28を前方へ摺動させる。この退避
作動部材28の前方移動によって、板バネ19の遊端部が前
方へ押動され、連結子20が連結ベルト11の連結孔16から
抜出する。
従って、この状態では集電子27の摺接による抵抗及び連
結ベルト11の循環抵抗力がないため、キャリジ8を軽快
に摺動操作できる。
次に、キャリジタイミングパルス発生装置13について第
10図ないし第13図を参照して説明する。
連結ベルト11が掛けられている前記右側のスプロケット
ホイール17bは、台板37上に垂直に固定されたホイール
軸38に水平回転自在に軸支され、キャリジ8の摺動によ
って連結ベルト11が循環すると、キャリジ8の進行方向
に応じてホイール軸38の回りを時計または反時計方向に
回転する。このホイール軸38にはまた、スプロケットホ
イール17bの下方に円板状のロータリエンコーダ39が水
平回転自在にディスク40によって軸支されている。これ
らスプロケットホイール17とロータリエンコーダ39との
間には、ホイール軸38と一体的で回転不能なスペーサカ
ラー38aが介在されている。このロータリエンコーダ39
の周縁部には、多数の方形スリット39aが一定のピッチ
で全周にわたって穿設され、該スリット39aは一対のタ
イミングパルス発生用センサA,Bによって検知される。
これらセンサA,Bとして本例では透過式の光センサを使
用しており、その発光部と受光部とはそれらの間にロー
タリエンコーダ39の周縁部を位置させて上下に対向して
いる。これらセンサA,Bは、ロータリエンコーダ38の軸
心を中心とする所定の角度をもって共通の扇形センサベ
ース41上に固着され、一方のセンサの光軸がある1個の
スリット39aの中心と対向したとき他方のセンサの光軸
はそれより所定個数離れた位置のスリット39aの側縁と
対向する固定の位置関係となっている。
従って、ロータリエンコーダ39が回転すると、両センサ
A,Bよりパルスが出力されるが、その出力タイミングは
同時ではなく第14図のように所定の位相差をもったもの
となる。
センサベース41は、ホイール軸38を中心に台板37上に回
転摺動可能に載置されている。このセンサベース41に
は、その円弧の周縁中央部に凹部42、その両側に円弧孔
43が設けられている。その凹部42は、台板37上に軸44に
より偏心回転自在に枢支された調整用偏心ピン45と嵌合
され、この偏心ピン45をドライバ等で回すと、センサベ
ース41がホイール軸38を中心に時計または反時計方向に
少し回転し、両センサA,Bの位置が同時に調整される。
調整後、円弧孔43を通じて固定ネジ46でセンサベース41
を台板37上に固定する。
ロータリエンコーダ39を保持している上記ディスク40
は、その円筒部内に配置した制動用スプリング47によっ
て上方へ付勢されているため、ロータリエンコーダ39
は、スペーサカラー38aによってスプロケットホイール1
7bと一定の間隔を保持してそれと相対回転可能になって
いるとともに、常に所定の制動力を付与されている。デ
ィスク40の上面にはピン48が一体に突設され、このピン
48は、スプロケットホイール17bの調整用円弧孔49及び
該スプロケットホイール17b上に付設された調整板50の
調整用円弧孔51を貫通している。なお、52はスプロケッ
トホイール17bの上面に固着された補強板で、これにも
スプロケットホイール17bの調整用円弧孔49と合同な円
弧孔53が設けられている。
調整板50は、ホイール軸38を中心に補強板52上に回転摺
動可能に載置されている。この調整板50には、調整用円
弧孔51の他に周縁部に凹部54、その両側に固定用円弧孔
55が設けられている。その凹部54は、補強板52上に軸56
により偏心回転自在に枢支された調整用偏心ピン57と嵌
合され、この偏心ピン57をドライバ等で回すと、調整板
50がホイール軸38を中心に時計または反時計方向に少し
回転し、該調整板50の調整用円弧51とスプロケットホイ
ール17bの調整用円弧孔49との長さ方向の相対位置、つ
まりそれらの一致円弧長さ(円弧孔49の一端と円弧孔51
の他端との間の長さ)Lが調整される。調整後、固定用
円弧孔55を通じて固定ネジ56で調整板50を補強板52上に
固定する。
従って、ロータリエンコーダ39は上述のように常に制動
力を加えられているため、スプロケットホイール17bが
回転してもそれに対してピン48が上記Lの長さだけ相対
移動できる角度については、ロータリエンコーダ39は回
転することなく停止状態を保持し、その角度を越えると
スプロケットホイール17bと一体に時計または反時計方
向に回転することになる。そして、このようなスプロケ
ットホイール17bの回転とロータリエンコーダ39の停止
関係はキャリジ8の摺動方向が反転するたびに生ずる。
キャリジ8の摺動に伴いその摺動方向に応じてスプロケ
ットホイール17bが時計または反時計方向に回転する
と、その調整用円弧孔49の一端または調整板50の調整用
円弧51の他端がピン48に係合した状態でスプロケットホ
イール17bとロータリエンコーダ39とが一体に回転し、
両センサA,Bより上記のように第14図に示す位相差をも
ったパルスが出力される。そして、これらパルスによっ
てキャリジ8の摺動方向が公知のように電気的に検知さ
れるとともに、そのタイミングに応じてメモリの読み出
しが行われる。すなわち、センサBのパルスがLOWの状
態で、センサAのパルスが立ち下がったときは、キャリ
ジ8の摺動方向を右行きとしてメモリのアドレス指定の
ためのアップダウンカウンタを1だけカウントアップ
し、逆に立ち下がったときは左行きとしてアップダウン
カウンタを1だけカウントダウンする。
一方、針床2の後端起立壁2aの中心位置に、キャリジ基
準位置検知用センサCが配置されている。このセンサC
として本例ではホール素子等による磁気感応センサを使
用しており、キャリジ8の後端の中心部には、該センサ
Cを動作させる基準位置検知用マグネット59を取り付け
てある。
従って、キャリジ8が針床2の中心に位置してそのマグ
ネット59がセンサCと対向するたびに、該センサCより
第14図に示すように1個のパルスが得られる。本電子編
機はこのパルスの発生をもってキャリジ8の摺動位置の
基準とし、さらに後述のようにこれを基準に、上記一対
のセンサA,Bからのパルスの立ち上がりを計数し、各編
針60ごとにメモリの読み出しアドレス指定を行い、また
上記左右の選針ソレノイド10a,10bの動作制御を各編針6
0ごとに行う。
このセンサCは針床2の定位置(中心)に固定配置され
ているため、そのパルスの出力時点はキャリジ8にのみ
依存し、キャリジ8と連結ベルト11との連結の如何に左
右されることはない。しかし、上記一対のセンサA,Bの
パルス出力時点は、この連結及びその連結点からロータ
リエンコーダ39までの機械系の精度によって左右され、
それによってまたセンサCのパルスに対する、従って編
針60の位置に対する一対のセンサA,Bのパルスの時間関
係が変動する。
ところが、本電子編機においては、上記のようにセンサ
Cからのパルスを基準に一対のセンサA,Bによるメモリ
の読み出しアドレス指定を行い、また左右の選針ソレノ
イド10a,10bの動作制御を行うことから、上記時間関係
を、キャリジ8の左右いずれの摺動方向についても同程
度に精度良く保持しないと、編針1本ごとの選針を正確
に行うことができない。そのためには、第14図に示すよ
うにセンサCのパルスのHIGHの中心点に対しセンサAの
パルスの立ち上がり点が一致するとともに、センサBの
パルスのLOWの中心点も一致し、しかもキャリジ8の右
行き及び左行きのいずれの場合も、センサAのパルスの
立ち上がりが編針60の側縁位置と一致する時間関係にす
るのが望ましい。
本電子編機は、この調整を上述したキャリジタイミング
パルス発生装置13において次のようにして行う。
すなわち、先ず第13図においてセンサベース41を偏心ピ
ン45によってホイール軸38を中心に時計または反時計方
向に動かし、スプロケットホイール17b及びロータリエ
ンコーダ39の反時計方向回転時(キャリジ8の右方摺動
時)における両センサA,Bのパルスの発生タイミング
(厳密には編針位置に対するセンサAのパルス発生時
点)を第15図に示すように調整する。この後、第10図に
おいて、調整板50を偏心ピン57によってホイール軸38を
中心に時計または反時計方向に動かし、スプロケットホ
イール17b及びロータリエンコーダ39の時計方向回転時
(キャリジ8の左方摺動時)における両センサA,Bのパ
ルスの発生タイミングを第15図に示すように調整する。
次に、上記左右の選針ソレノイド10a,10bを駆動するソ
レノイドドライブ回路について説明する。
第16図はそのドライブ回路の電気回路図で、キャリジ8
側において左右の選針ソレノイド10a,10bは、前記集電
子27に対し互いに並列にして接続され、またいずれもキ
ャリジ8によってアースされるが、これらには、正負互
いに逆の電流が流れるように整流方向が互いに逆向きの
ダイオード61a,61bがそれぞれ直列接続されている。
一方、編機本体1側では、左右の選針ソレノイド10a,10
bにそれぞれ対応して左右一対の選針制御用フォトカプ
ラ62a,62b及び左右一対の電圧正負切換用トランジスタ6
3a,63bが前記板ケーブル25に対し左右並列に接続されて
いる。トランジスタ63bのエミッタには例えばプラス16V
の直流電圧が印加されているのに対し、トランジスタ63
aのエミッタにはマイナス16Vの直流電圧が印加されてい
る。左右のフォトカプラ62a,62bの発光ダイオード64に
は例えばプラス5Vの直流電圧が印加され、また前記セン
サA,Bからのパルスに従いCPUから、左側の制御信号入力
端子66aに左制御信号LD、右側の制御信号入力端子66bに
右制御信号RDがそれぞれ同時に入力される。これら左右
の制御信号LD,RDはHIGHまたはLOWとなる2値信号で、セ
ンサA,Bからのパルスによって上記のようにキャリジ8
の摺動方向が検知されるのに伴い、その方向の反転に従
ってHIGHからLOWまたはLOWからHIGHへ反転される。因み
に、本例では、キャリジ8が右行きのときは右制御信号
RDがLOWで左制御信号LDがHIGH、左行きのときは右制御
信号RDがHIGHで左制御信号LDがLOWとなる。そして、こ
れら左右の制御信号2値信号LD,RDにより左右の選針ソ
レノイド10a,10bは次のようにオン・オフを制御され
る。
左右の選針信号がいずれもHIGHのとき、つまり左右の制
御信号入力端子66a,66bのいずれにもプラス5Vの直流電
圧が供給されたときは、左右のフォトカプラ62a,62bの
いずれもその発光ダイオード64が発光せず、左右のトラ
ンジスタ63a,63bはいずれもオフとなる。従って、この
ときは板ケーブル25にはプラス16V及びマイナス16Vのい
ずれの電圧も印加されないため、左右の選針ソレノイド
10a,10bは両方ともオフとなる。
右制御信号RDがLOWで左制御信号LDがHIGHになると、つ
まり右側の制御信号入力端子66bが0Vとされ、左側の制
御信号入力端子66aにプラス5Vが印加されると、右側の
フォトカプラ62bにおいて発光ダイオード64に電流が流
れてこれが発光し、フォトトランジスタ65がオンとな
り、プラス16V印加電圧による電流が抵抗67b,68b及びこ
のフォトトランジスタ65を通じてアース間に流れる。こ
のため、右側のトランジスタ63bにおいてベースの電位
がエミッタの電位より低下し、該トランジスタ63bがオ
ンとなる。このとき、左側のフォトカプラ62aの発光ダ
イオード64はそのアノードとカソードが同電位であるた
め発光せず、左側のトランジスタ63aはオフとなる。
従って、プラス16Vの電圧が、オンとなった右側のトラ
ンジスタ63b及び抵抗69を介して板ケーブル25へ、さら
にこれから前記集電子27によってキャリジ8側へ給電さ
れる。そして、このプラス16Vの電圧は、キャリジ8に
おいて左右の選針ソレノイド10a,10bの並列接続回路に
同時に印加されるが、ダイオード61a,61bの作用によっ
て右側の選針ソレノイド10bには電流が流れるが、左側
の選針ソレノイド10aには流れないため、右側の選針ソ
レノイド10bのみ付勢される。
一方、これとは逆に、右制御信号RDがHIGHで左制御信号
LDがLOWになると、つまり右側の制御信号入力端子66bに
プラス5Vが印加され、左側の制御信号入力端子66aが0V
とされると、左側のフォトカプラ62aにおいて発光ダイ
オード64に電流が流れてこれが発光し、フォトトランジ
スタ65がオンとなり、マイナス16V印加による電流がア
ースからこのフォトトランジスタ65及び抵抗68a,67aへ
向かって流れる。このため、左側のトランジスタ63aに
おいてベースの電位がエミッタの電位より高くなり、該
トランジスタ63aがオンとなる。このとき、右側のフォ
トカプラ62bの発光ダイオード64はそのアノードとカソ
ードが同電位であるため発光せず、右側のトランジスタ
63bはオフとなる。
従って、マイナス16Vの電圧が、オンとなった左側のト
ランジスタ63a及び抵抗69を介して板ケーブル25へ、さ
らにこれから集電子27によってキャリジ8側へ給電され
る。そして、このマイナス16Vの電圧は、キャリジ8に
おいて左右の選針ソレノイド10a,10bの並列接続回路に
同時に印加されるが、ダイオード61a,61bの作用によっ
て左側の選針ソレノイド10aには電流が流れるが、右側
の選針ソレノイド10bには流れないため、左側の選針ソ
レノイド10aのみ付勢される。
なお、右制御信号RDと左制御信号LDとは両方同時にはLO
Wにならないようになっている。
第14図に前記センサA,Bのパルスに対する左右の選針ソ
レノイド10a,10bの付勢・消勢のタイミングを示す。右
側の選針ソレノイド10bはキャリジ8が右方へ摺動する
ときのみ、また左側の選針ソレノイド10aは左方へ摺動
するときのみ、それぞれセンサAのパルスの立ち上がり
より次のパルスの立ち上がりまでの間を1サイクルとし
て付勢・消勢の制御を受ける。
なお、上記プラス16V,マイナス16V,プラス5Vの電圧は第
1図に示す電源装置70から供給される。
次に、全体の電子的制御構成について説明する。第17図
はその概要のブロック図で、CPU71とROM72,RAM73,前記
ディスプレイ装置4の液晶によるディスプレイパネル
(以下LCDと記す)4aを制御するLCDコントローラ74及び
ICカード75とはデータバスを介してデータの授受を行
う。LCD4a上に表示するデータはLCD用RAM76にストアさ
れる。該RAM76及び上記RAM73はバックアップ電源77によ
って記憶保持される。前記左右の選針ソレノイド10a,10
bは、第16図に示した上記構成のソレノイドドライブ回
路78によって前述のように駆動される。ディスプレイ装
置4のタッチパネル4bを操作することによるX,Yの座標
信号は信号変換回路79によって変換された後、CPU71に
入力される。ブザー80は警告等を報知するためのもので
ある。
本電子編機には公知のタッチペン(図示せず)が用意さ
れており、このタッチペンを使用してタッチパネル4bか
らコマンドを入力しモードを選択する。そのモードとし
て本例はスタートモード、メモリモード、パターンモー
ド、ニットモード、チェックモードの5モードがあり、
モードに従ってLCD4aの表示が変わるようになってい
る。第18図ないし第22図はその各モードの表示態様を示
し、第18図はスタートモード、第19図はメモリモード、
第20図はパターンモード、第21図はニットモード、第22
図はチェックモードである。いずれのモードの場合も、
LCD4a上の表示は、その左端部のコマンド表示欄41とそ
れ以外の大部分を占めるデータ表示欄42とに区画され
る。因みに、表示ドット数は、データ表示欄42が左端か
ら右端まで200ドット、コマンド表示欄41が56ドット
で、横方向の合計が256ドット、縦方向の合計が80ドッ
トになっている。また、第23図はモード相互の移行関係
を示し、電源投入時(パワーオン)にはスタートモード
から始まる。
そこで、以下にはフローチャートを参照して動作の流れ
を説明する。なお、フローチャートにおいてはカウン
タ,ポインタ,フラグ類はアルファベットをもって略記
してある。下記にそれを対照して掲げる。
A……前記センサA B……前記センサB C……前記センサC CODE……実行プログラム区別コード DATA……ソレノイドオン・オフデータ DIR……キャリジ方向フラグ DP……データポインタ DTP……ディスプレイ先頭ポインタ UDC……アップダウンカウンタ ERROR……エラーフラグ STOP……模様データストップフラグ RC……編成段数カウンタ PC……模様段数カウンタ MC……模様番号カウンタ CDP……チェックデータポインタ CEDP……チェックエンドデータポインタ TIMER……チェック時間制限用タイマ DISPNT……データ表示段 P……座標ポインタ CH……チェック用変数 HDIS……センサのHIGH表示 LDIS……センサのLOW表示 第24図はメインルーチンで、ステップ91でパワーオンす
ると、ステップ92でソフトの初期設定が行われた後、ス
テップ93で自動的にスタートモードとなり、ステツプ94
でCODEがスタートモードとされ、ステツプ95でLCD4a上
の表示が第18図に示すようなスタートモードとなり、タ
ッチパネル4bからのコマンド入力待ち(ステップ96,9
7)となる。このとき、コマンド表示欄41にはメモリモ
ード用アイコンImとニットモード用アイコンInとパター
ンモード用アイコンIpとセット用アイコンItが表示され
る。タッチペンによってメモリモード用アイコンIm,ニ
ットモード用アイコンIn,パターンモード用アイコンIp
のいずれかを押すと、その押したモードのルーチンに行
く。チェックモードとするには、データ表示欄42に表示
されている文字をタッチペンで押した後、セット用アイ
コンItを押す。これら各モードごとの処理については後
述する。
第25図は割り込みルーチンで、前記センサA,B,Cの出力
が変化するごとにCPU71はこのルーチン100に入り、次の
ようなステップに従ったプログラムを実行する。
101……センサBがLOWのとき、センサAがLOWからHIGH
になったか(第14図のタイミングチャート参照)。NOで
次の102へ、YESで第27図のカウントアップサブルーチン
140aへ進む。
102……センサBがLOWのとき、センサAがHIGHからLOW
になったか。NOで次の103へ、YESで第28図のカウントダ
ウンサブルーチン140bへ進む。
103……センサBがHIGHのとき、センサAはLOWからHIGH
になったか。NOで次の104へ、YESで第26図のデータセッ
トルーチン(サブルーチン)120へ進む。
104……データフラグ(DATA)はON、つまりRAM73の当該
編針に対応するアドレスに選針のためのデータがあった
か。YESで次の105へ進む。なお、データフラグは第26図
のデータセットサブルーチンにおいて後述のようにオン
・オフを決められ、これはニットモードのときでないと
オンにならない。従って、ニットモードにしないと選針
ソレノイド10a,10bはオン・オフ制御をされず、選針が
実行されない。
105……キャリジ方向フラグDIRは右か。NOで106、YESで
107へ進む。
106……前記ソレノイドドライブ回路78に前述のように
マイナス16Vを供給し、左側の選針ソレノイド10aをオン
にする。
107……ソレノイドドライブ回路78にプラス16Vを供給
し、右側の選針ソレノイド10bをオンにする。
108……104でNOのとき選針ソレノイド10a,10bをオフに
する。
109……上記106または107あるいは108を実行した後、リ
ターンする。
第26図のデータセットサブルーチン120で、これはRAM73
に記憶されている模様パターンデータ(選針ソレノイド
10a,10bのオン・オフを決めるデータ)を読み出し、選
針ソレノイド10a,10bの駆動を可能にするデータフラグ
(DATA)を立てるためのサブルーチンで、次のステップ
に従ってプログラムが実行される。なお、本例の場合、
1個の模様パターンデータを1バイト(8ビット)で表
し、RAM73の1アドレス当たり8ビットのデータを記憶
するようにしている。
121……CODEはニットモードか。YESで次の122へ進む。
122……模様データストップフラグSTOPはONか。NOで次
の123へ進む。
123……現在の段のディスプレイ先頭ポインタDTPにアッ
プダウンカウンタUDCの内容を8で割った数値(UDC/8)
を加え、その加算値をデータポインタDPに入れる。つま
り、RAM73中の選針すべき当該模様パターンデータの入
っているアドレスを決定する。
124……DATAに10000000(2進数)を入れる。
125……124で入ったDATAを上記(UDC/8)の余り分だけ
右へシフトする。
126……シフトしたDATAとデータポインタDPで指定され
ているデータとの論理和をとる。つまり、上記8ビット
のうちの真の模様パターンデータを定める。
127……DATAは0か。YESで128、NOで129へ進む。
以上123から127までのステップは、要するに、キャリジ
8の現在位置に対応するアドレスの模様パターンデータ
の有無を判定する処理である。
128……127でYESのときDATAをONとする。
129……127でNOのときDATAをOFFとする。
130……リターンする。
131……上記121でNO、及び122でYESのときDATAをOFFと
する。
131……リターンする。
従って、DATAはキャリジ8の現在位置に対応するアドレ
スに模様パターンデータが有ったときON、無かったとき
OFFとなる。
第27図はカウントアップサブルーチンで、上記第25図の
ステップ101から、すなわちキャリジ8が摺動しセンサ
BがLOWでセンサAがLOWからHIGHになったとき(第14,1
5図参照)、このサブルーチン140aに入り、次のステッ
プに従ったプログラムを実行する。
141a……アップダウンカウンタUDCを1だけカウントア
ップする。
142a……センサCがHIGHになったか。YESで次の143aへ
進む。
143a……キャリジ方向フラグDIRを右行きとする。ここ
でDIRを初期設定する。この場合、キャリジ8は現実に
右方へ摺動している。
144a……アップダウンカウンタUDCの内容はセンサCの
位置である中央値(針床2の中心位置)と一致している
か。
145a……144aでNOのときはアップダウンカウンタUDCが
誤カウントしているため、それに中央値を入れる。
146a……エラーフラグERRORをONとする。
147a……ブザー80を鳴らす。
148a……キャリジ方向フラグDIRが左か。ここでYESの場
合キャリジ8が左方摺動より右方摺動へ反転したためで
ある。
149a……キャリジ方向フラグDIRを右とした後、模様段
数及び編成段数を1段プラスするため第29図のプラス1
サブルーチン160aに入る。
150a……リターンする。
第28図はカウントダウンサブルーチンで、上記第25図の
ステップ102から、すなわちキャリジ8が摺動しセンサ
BがLOWでセンサAがHIGHからLOWになったとき、このサ
ブルーチン140bに入り、次のステップに従ったプログラ
ムを実行する。
141b……アップダウンカウンタUDCを1だけカウントダ
ウンする。
142b……センサCがHIGHになったか。YESで次の143bへ
進む。
143b……キャリジ方向フラグDIRを左行きとする。
144b……アップダウンカウンタUDCの内容は(中央値−
1)と一致しているか。
145b……144bでNOのときはアップダウンカウンタUDCが
誤カウントしているため、それに(中央値−1)を入れ
る。
146b……エラーフラグERRORをONとする。
147b……ブザー80を鳴らす。
148b……キャリジ方向フラグDIRが右か。ここでYESの場
合はキャリジ8が右方摺動より左方摺動へ反転したため
である。
149b……キャリジ方向フラグDIRを左とした後、模様段
数及び編成段数を1段プラスするため第29図のプラス1
サブルーチン160aに入る。
150b……リターンする。
上述したカウントアップサブルーチン140a及びカウント
ダウンサブルーチン140bによって、アップダウンカウン
タUDCがキャリジ8の右方または左方摺動に伴いセンサ
Cの位置を基準にセンサAのパルスの立ち上がりをカウ
ントアップまたはカウントダウンし、そのカウント数に
従って模様パターンデータ読み出しのためのアドレス指
定が行われる。
第29図はプラス1サブルーチン160aで、編成段数カウン
タRC及び模様段数カウンタPCを次のようなステップに従
ってカウントアップする。
161a……模様パターンデータの出力をストップさせるた
めの模様データストップフラグSTOPはONか。NOで次の16
2aに進む。なお、模様データストップフラグSTOPは、タ
ッチパネル4bからの後述するようなタッチペン入力によ
りパターンモードとしたときONとなる。
162a……編成段数カウンタRCを1だけカウントアップす
る。
163a……編成段数カウンタRCは1000段か。YESで次の164
aを経由して165aへ、NOでそれを経由することなく165a
へ進む。
164a……編成段数カウンタRCを0とする。
165a……模様段数カウンタPCを1だけカウントアップす
る。
166a……模様段数カウンタPCは全模様段数になったか。
YESで次の167aを経由して168aへ、NOでそれを経由する
ことなく168aへ進む。なお、全模様段数となるのは、パ
ターンモードにおいて全模様段数が出力されたときであ
る。そのフローチャートは省略する。
167a……模様段数カウンタPCを1とする。
168a……リターンする。これを抜けると1段分の模様デ
ータを出力したことになる。
169a……上記ステップ161aにおいてYESのとき、直ちに
リターンする。ニットモードで編成するとき及び平編み
で編成するとき、このリターンで抜ける。
第30図はマイナス1サブルーチン160bで、編成段数カウ
ンタRC及び模様段数カウンタPCを次のようなステップに
従ってカウントダウンする。
161b……上記ステップ161aと同じ。
162b……編成段数カウンタRCに現在の段数を入れる。
163b……編成段数カウンタRCは−1か。YESで次の164b
を経由して165bへ、NOでそれを経由することなく165bへ
進む。
164b……編成段数カウンタRCを999とする。
165b……模様段数カウンタPCを1だけカウントダウンす
る。
166b……模様段数カウンタPCは0か。YESで次の167bを
経由して168bへ、NOでそれを経由することなく168bへ進
む。
167b……模様段数カウンタPCを全模様段数とする。
168b……リターンする。これを抜けると1段分の模様デ
ータを出力したことになる。
169b……上記ステップ169aと同じ。
第31図(A),(B)はメモリモードルーチン200で、
第18図に示したスタートモードの表示画面において、メ
モリモード用アイコンImをタッチペンで押すとこのメモ
リモードに移行する。なお、パターンモードからでもこ
のモードに移行できる。メモリモードとなると、次のよ
うにLCD4aは第19図に示すメモリモード画面となり、コ
マンド表示欄41の四隅にスタートモード用アイコンIs、
パターンモード用アイコンIp、セット用アイコンIt、メ
モリ制御用アイコンIrが表示されるとともに、中央部
に、円形の模様ストップ用アイコンI0を中心としてその
左右上下にそれぞれ2個ずつ矢印による送り用アイコン
I1,I2が表示される。そして、ディスプレイ装置4にお
いてICカード差込口4cにICカードを差し込むと、これと
RAM73との間で模様パターンデータのロード及びセー
ブ、さらに消去が可能となる。
201……CODEをメモリモードとする。
202……LCD4aをメモリモード画面にする。
203……タッチパネル4bからのコマンド入力可能状態と
する。
204……パターンモード用アイコンIpか。NOで次の205へ
進む。
205……スタートモード用アイコンIsか。NOで次の206へ
進む。
206……セット用アイコンItか。NOで207へ進む。
207……+10アイコン、つまり模様ストップ用アイコンI
0の2段上の送り用アイコンI2か。NOで208へ進む。
208……+1アイコン、つまり模様ストップ用アイコンI
0の1段上の送り用アイコンI1か。NOで209へ進む。
209……−1アイコン、つまり模様ストップ用アイコンI
0の1段下の送り用アイコンI1か。NOで210へ進む。
210……−10アイコン、つまり模様ストップ用アイコンI
0の2段下の送り用アイコンI2か。NOで211へ進む。
211……模様番号カウンタMCの内容、つまり模様番号を
データ表示欄42の右上隅に表示する。因みに、第19図で
その表示は「100」となっている。
212……模様番号カウンタMCで指定されている番号の模
様パターン(ICカードに記憶されているもの)をデータ
表示欄42の左下隅に縮小表示する。その後、ステップ20
3に戻り、同様のことを繰り返す。
213……上記ステップ207でYESのとき、模様番号カウン
タMCを+10する。
214……ステップ208でYESのとき、模様番号カウンタMC
を+1する。
215……ステップ209でYESのとき、模様番号カウンタMC
を−1する。
216……ステップ210でYESのとき、模様番号カウンタMC
を−10する。
そして、213,214,215,216のいずれの場合も、その後上
記ステップ211へ進む。従って、ICカードに記憶されて
いる多数の模様パターンのうち任意の番号のものをデー
タ表示欄42上において確認表示できる。なお、メモリモ
ードのとき、中心の模様ストップ用アイコンI0の左右の
送り用アイコンI1,I2は模様番号カウンタMCの桁送りと
して機能する。
217……セット用アイコンItが押されて上記ステップ206
でYESになったとき、模様番号カウンタMCで指定されて
いる番号の模様パターンをセットし、データ表示欄42
に通常の大きさ(標準サイズ)で表示する。このとき、
模様と同時に、編目1個が1個の枡目に対応するグリッ
ドも同時に表示される。
なお、パターンモード用アイコンIpが押されて上記ステ
ップ204でYESになったときはパターンモードへ移行し、
ステートモード用アイコンIsが押されてステップ205でY
ESになったときはスタートモードへ移行する。
メモリ制御用アイコンIrは状況に応じて、模様パターン
データのロード、セーブ、消去としてて機能する。
第32図はパターンモードルーチン300で、第18図のスタ
ートモード画面、または第19図のメモリモード画面、さ
らに第21図に示すニットモード画面においてパターンモ
ード用アイコンIpを押すと、各モードからこのパターン
モードへ移行する。パターンモードになると、次のよう
にLCD4aは第20図に示すパターンモード画面となり、コ
マンド表示欄41の四隅にスタートモード用アイコンIs、
メモリモード用アイコンIm、ニットモード用アイコンIn
及び画面切換用アイコンIgが表示されるとともに、中央
部に、前述したメモリモード画面の場合と同様に中心の
模様ストップ用アイコンI0、その左右上下の送り用アイ
コンI1,I2が表示される。
また、データ表示欄42の左右両端部に、模様の態様を変
化させるための各種のアイコン、図の例では地紋反転用
アイコンi1、上下反転用アイコンi2、左右反転用アイコ
ンi3、縦方向連続用アイコンi4、横方向連続用アイコン
i5、移動用アイコンi6、前画面表示用アイコンi7、縦方
向拡大用アイコンi8、横方向拡大用アイコンi9、縦方向
縮小用アイコンi10、横方向縮小用アイコンi11、複写用
アイコンi12が表示される。データ表示欄42にはまた、
標準サイズグリッドG1が同時に表示され、これは画面切
換用アイコンIgで拡大画面としたときには拡大サイズグ
リッドG2となる。
301……CODEをパターンモードとする。
302…LCD4aをパターンモード画面にする。この後、第33
図に示す模様表示サブルーチン310に入り、後述するよ
うに模様パターンを表示する。
303……タッチパネル4bからの入力可能状態とする。
304……スタートモード用アイコンIsか。NOで次の305へ
進む。
305……メモリモード用アイコンImか。NOで306へ進む。
306……ニットモード用アイコンInか。NOで307へ進む。
307……スタートモード用アイコンIs、メモリモード用
アイコンIm、ニットモード用アイコンIn以外のアイコ
ン、すなわち画面切換用アイコンIg、またはデータ表示
欄42に表示されているアイコンi1〜i12であるとき、あ
るいはまたデータ表示欄42上においてグリッドG1または
G2の各枡目を押すことによる模様の作成であるときは、
それぞれに対応した処理が行われる。
なお、グリッドG1またはG2の枡目(ドット)を押すと、
その押した枡目だけ塗り潰され、既に塗り潰されている
枡目を再び押すと、塗り潰しが消える。選針は塗り潰し
の有無に従って行われる。
上記のようにパターンモードへは、スタートモードばか
りでなくメモリモード及びニットモードからでも移行で
きるため、メモリモードで表示した模様をパターンモー
ドにして加工することができ、またニットモード(編成
途中)でも同様である。
パターンモードでは、送り用アイコンI1,I2は通常は画
面スクロール機能を有し、移動用アイコンi6による移動
時及び複写用アイコンi12による複写時には移動先また
は複写先の位置決め機能を有する。
第33図の模様表示サブルーチン310は次の通りである。
311……模様表示のための各段のディスプレイ先頭ポイ
ンタDTP(これは変動する)に、模様パターンデータの
先頭アドレス(初期設定で決まり、不動である)を入れ
る。
312……模様段数カウンタPCの現在の段から1を引き、
これをデータ表示欄42の横方向のドット数(本例ではデ
ータ表示欄42を上記のように200ドット、すなわち25バ
イト表示するようにしている)に換算した後、それをデ
ィスプレイ先頭ポインタDTPの現在の指示ポイントに加
える。すなわち、模様段数カウンタPCで指定される段の
先頭アドレスを決定する。
313……ステップ312で決定された先頭アドレス以降のア
ドレスの模様パターンをデータ表示欄42に表示する。
314……リターンする。
第34図(A),(B)はニットモードルーチン400で、
第18図のスタートモード画面、または第20図のパターン
モード画面においてニットモード用アイコンInを押す
と、各モードからこのニットモードへ移行する。ニット
モードになると、次のようにLCD4aは第22図に示すニッ
トモード画面となり、コマンド表示欄41の四隅にスター
トモード用アイコンIs、パターンモード用アイコンIp、
セット用アイコンIt及び編み方選択用アイコンIdが表示
されるとともに、中央部に、前述したメモリモード画面
及びパターンモード画面の場合と同様に中心の模様スト
ップ用アイコンI0、その左右上下の送り用アイコンI1,I
2が表示される。また同時に、データ表示欄42の左上隅
に模様段数カウンタPCの内容、右上隅に編成段数カウン
タRCの内容が表示される。さらに、データ表示欄42の右
端部に沿って、模様の縦方向の範囲や編糸の番号やブザ
ーを鳴らす位置等をマーク等で表示するための補助表示
エリアが確保される。
401……CODEをパターンモードとする。
402……LCD4aをニットモード画面にする。
403……タッチパネル4bからの入力可能状態とする。
404……パターンモード用アイコンIpか。NOで次の405へ
進み、YESでパターンモードルーチン300へ入る。
405……スタートモード用アイコンIsか。NOで406へ進
み、YESでスタートモードルーチンに入る。
406……セット用アイコンItが押され、さらにパターン
モード用アイコンIpが押されたか。NOで407へ進む。
407……+10アイコンI2か。NOで408へ進み、YESで上述
のプラス1ルーチン160aに入ってそのプログラムを10回
実行し、模様段数カウンタPC及び編成段数カウンタRCを
+10する。
408……+1アイコンI1か。NOで409へ進み、YESでプラ
ス1ルーチン160aに入ってそのプログラムを1回実行
し、模様段数カウンタPC及び編成段数カウンタRCを+1
する。
409……−10アイコンI2か。NOで410へ進み、YESで上述
のマイナス1ルーチン160bに入ってそのプログラムを10
回実行し、模様段数カウンタPC及び編成段数カウンタRC
を−10する。
410……−1アイコンI1か。NOで411へ進み、YESでマイ
ナス1ルーチン160bに入ってそのプログラムを1回実行
し、模様段数カウンタPC及び編成段数カウンタRCを−1
する。
411……模様ストップ用アイコンI0か。NOで412へ進む。
YESの場合については後述する。
412……編成段数カウンタRCは変化したか。YESで413へ
進み、NOで402へ戻る。
413……編成段数カウンタRCの内容をデータ表示欄42
表示する。
414……模様段数カウンタPCの内容をデータ表示欄42
表示する。この後、上記模様表示サブルーチン310に入
り、上述のように模様段数カウンタPCの指定段以降の模
様パターンを表示する。
415……エラーフラグERRORはONか。NOで416、YESで417
へ進む。
416……データ表示欄42のエラーメッセージをクリアす
る。
417……データ表示欄42にエラーメッセージを表示す
る。
418……ブザーマークはON、つまりデータ表示欄42上の
当該段にブザーマークはあるか。NOで上記ステップ402
に戻り、YESで419へ進む。
419……ブザーを鳴らす。
上記のようにニットモードにおいては、データ表示欄42
に編成しようとする模様パターンを表示しながら、その
模様の段を送り用アイコンI1,I2によって1段または10
段単位で上方または下方へシフトし、表示及び編成する
模様の段を任意に選択することができる。
また、ニットモードになると、前述した第26図のデータ
セットサブルーチン120におけるステップ121においてYE
Sとなるため、データフラグDATAがONとなり、第25図の
割り込みルーチン100によって左右の選針ソレノイド10
a,10bがキャリジ8の摺動に伴い前述のようにオン・オ
フを制御される。また同時に、第27図のカウントアップ
サブルーチン140aまたは第28図のカウントダウンサブル
ーチン140bによってアップダウンカウンタUDCがカウン
トアップまたはカウントダウンされ、RAM73の読み出し
アドレス指定が行われる。さらに、キャリジ8の摺動方
向が反転すると、第29図のプラス1サブルーチン160aに
よって模様段数カウンタPC及び編成段数カウンタRCがカ
ウントアップされ、第33図の模様表示サブルーチン310
によってデータ表示欄42の模様パターンの表示段が1段
ずつ下方へシフトされる。従って、編成中の段は常にデ
ータ表示欄42の最下段に表示され、現在どのようなパタ
ーンの模様を編成中であるか容易に確認できる。
ニットモードにおいて、コマンド表示欄41の中心の模様
ストップ用アイコンI0を押すと、第34図(A)のステッ
プ411でYESとなり、次のステップ420へ進む。
420……模様データストップフラグSTOPをONにする。
この模様データストップフラグSTOPがONになると、第21
図に示すように模様ストップ用アイコンI0が円形の塗り
潰し形態から塗り潰さない丸形態へ反転表示され、また
前述した第26図のデータセットサブルーチン120におけ
るステップ122においてYESとなるため、ステップ131へ
進んでデータフラグDATAがOFFとなる。このため、第25
図の割り込みルーチン100におけるステップ104でNOとな
り、ステップ108へ進んで選針ソレノイド10a,10bがオフ
され、模様パターンデータによる選針が行われなくな
る。また同時に、第29図のプラス1サブルーチン160aに
おけるステップ161a及びマイナス1サブルーチン160bに
おけるステップ161bでYESとなるため、模様段数カウン
タPC及び編成段数カウンタRCはカウントされなくなる。
従って、ニットモードにおいて模様ストップ用アイコン
I0を押してそれを塗り潰さない丸形態としたときには、
キャリジ8を摺動させるとRAM73に記憶されている模様
パターンデータは無視され、平編みで編成される。ただ
し、アップダウンカウンタUDCのカウントは行われる。
模様ストップ用アイコンI0を再び押すと、塗り潰さない
丸形態から塗り潰し形態へ戻り、模様データストップフ
ラグSTOPがOFFとなり、選針パターンデータに従った選
針を行えるようになる。
第34図(A)のステップ406においてYESのとき、すなわ
ちセット用アイコンIsを押しさらにパターンモード用ア
イコンIpを押すと、編み方選択用アイコンIdで選択した
編み方(レース編み、タック編み、タブル編み込み等)
ごとの模様パターンチェックモードとなる。
第35図は通常のレース編みのための模様パターンチェッ
クルーチン500である。通常のレース編みの場合は、編
成に当たり移される目が縦、横、斜めのいずれの方向に
も2目以上続かないようにしなければならない。すなわ
ち、データ表示欄42において塗り潰し表示(選針ソレノ
イド10a,10bをオンとする選針データ有り)された編目
(枡目)が2目以上連続しないようにしなければならな
い。そこで、第39図に示すように、データ表示欄42上の
ある1個の編目(枡目)のx,y軸の座標をPとし、これ
に対し1つ左斜め上の座標をP1、1つ真上の座標をP2
1つ右斜め上の編目の座標をP3、1つ右横の編目の座標
をP4とすると、この第35図の模様パターンチェックルー
チン500は模様パターンデータについて次のようにして
選針データの連続状態の有無をチェックする。
501……座標ポインタPを初期設定、つまりxを0、y
を1とする。
502……Pのxは最大値(MAX)か。NOで503、YESで504
へ進む。なお、MAXは模様の大きさによって決まる。
503……Pのyはそのままにしてxを+1、つまり右横
に1つシフトする。
504……Pのxを1としyに+1して1段上にシフトす
る。
505……Pの指定アドレスに選針データはあるか。YESで
次の506へ進む。
506……Pのxは1か。すなわち、模様の左端か。NOで5
07へ進む。ここで、YESの場合はP1は模様範囲外の座標
で、これは除外される。
507……PのyはMAX、つまり模様の最終段か。NOで50
8、YESで509へ進む。
508……Pのxから−1、yはそのままにしてこれを座
標P1とする。
509……Pのxから−1、yは1としてこれを座標P1
する。従ってP1は1段目となる。
510……P1の指定アドレスに選針データはあるか。YESで
次の511へ進み、NOのときは511は通らない。
511……座標P及びP1の両方に選針データがあったので
これらの座標をRAM73の所定の記憶エリアにストアす
る。
512……PのyはMAXか。NOで513、YESで514へ進む。上
記ステップ506でYESのときは507〜511を経由することな
くこのステップ512に至る。
513……Pのxはそのままとし、yに+1してこれを座
標P2とする。
514……Pのxはそのままとし、yを1としてこれを座
標P2とする。
515……P2に選針データはあるか。YESで516へ進み、NO
のときは516は通らない。
516……座標P及びP2の両方に選針データがあったので
これらの座標をストアする。
517……PのxはMAX、すなわち模様の右端か。NOで518
へ進む。
518……PのyはMAX、すなわち模様の最上段か。NOで51
9、YESで520へ進む。
519……Pのxに+1、及びyにも+1してこれを座標P
3とする。
520……Pのxに+1、yは1としてこれを座標P3とす
る。
521……P3に選針データはあるか。YESで522へ進み、NO
のときは522は通らない。
522……座標P及びP3の両方に選針データがあったので
これらの座標をストアする。
523……Pのyはそのままとし、xに+1してこれを座
標P4とする。
524……P4に選針データはあるか。YESで525へ進み、NO
のときは525は通らない。
525……座標P及びP4の両方に選針データがあったので
これらの座標をストアする。
526……Pのx及びyのいずれもMAXか。YESで次の527へ
進み、NOのときは502へ戻り同様の手順を繰り返す。
527……ストアされた全座標P,P1,P2,P3,P4をデータ表示
欄42上において点滅表示する。
528……リターンする。
従って、レース編みを行う場合、データ表示欄42上にお
いて塗り潰された枡目が2個以上連続していると、その
連続している枡目が点滅によって警告される。
第36図はタック編みのための模様パターンチェックルー
チン600である。タック編みの場合は、タック目を横に
2個以上続けてはならなく、また縦方向はタック目を5
段以上引き上げると目落としが生ずる恐れがあるため、
それを避けなければならない。そこで、第40図に示すよ
うにデータ表示欄42上のある1個の編目(枡目)の座標
をPとし、これに対し1段、2段、3段及び4段上の座
標をそれぞれP1、P2、P3、P4、また1つ右横の座標をP5
すると、この第36図の模様パターンチェックルーチン60
0は模様パターンデータについて次のようにして選針デ
ータの相互関係をチェックする。
601……座標ポインタPを初期設定、つまりxを0、y
を1とする。
602……Pのxは最大値(MAX)か。NOで603、YESで604
へ進む。
603……Pのyはそのままにしてxを+1、つまり右横
に1つシフトする。
604……Pのxを1とし、yに+1して1段上にシフト
する。
605……Pの指定アドレスに選針データはあるか。YESで
次の606へ進む。
606……Pのxはそのままとし、yに+1してこれを座
標P1とする。
607……P1のyはMAXを越えているか。すなわち、模様の
最上段より上の段になっているか。YESで次の608へ進
み、NOのときは608を通らない。
608……607で越えている段数だけP1のyをシフトし、P1
の座標修正をする。
609……Pのxはそのままとし、yに+2してこれを座
標P2とする。
610……P2のyはMAXを越えているか。YESで次の611へ進
み、NOのときは611を通らない。
611……610で越えている段数だけP2のyをシフトし、P2
の座標修正をする。
612……Pのxはそのままとし、yに+3してこれを座
標P3とする。
613……P3のyはMAXを越えているか。YESで次の614へ進
み、NOのときは614を通らない。
614……613で越えている段数だけP3のyをシフトし、P3
の座標修正をする。
615……Pのxはそのままとし、yに+4してこれを座
標P4とする。
616……P4のyはMAXを越えているか。YESで次の617へ進
み、NOのときは617を通らない。
617……616で越えている段数だけP4のyをシフトし、P4
の座標修正をする。
618……座標P、P1、P2、P3、P4で指定されているアドレス
の選針データの論理和をとり、その結果を変数CHに代入
する。
619……変数CHは選針データ有りか。YESで次の620へ進
み、NOのときは620は通らない。
620……座標P、P1、P2、P3、P4をストアする。
621……Pのyはそのままとし、xに+1してこれを座
標P5とする。
622……P5で指定されているアドレスに選針データは有
るか。YESで次の623へ進み、NOのときは623は通らな
い。
623……P及びP5をストアする。
624……Pのx及びyのいずれもMAXか。YESで次の625、
NOで602へ戻り、同様の手順を繰り返す。
625……ストアされた全座標P,P1,P2,P3,P4,P5をデータ
表示欄42上において点滅表示する。
626……リターンする。
なお、リブ機を使用して編成するダブル編み込みの場合
には、キャリジ8の2操作によって模様パターン1段分
を編成し、また地糸と配色糸との糸交換を針床2の一方
側でのみ行うため、データ表示欄42上における奇数段の
模様を例えば3回繰り返し編成すると編地が糸交換によ
り狂ってしまう。そこで、ダブル編み込みの場合には、
そのための模様パターンチェックルーチン(図示せず)
によって模様パターンの地糸の段と配色糸の段との奇数
・偶数のチェックを行い、奇数段となっていた場合、そ
の段を点滅表示して傾向するようになっている。
第37図(A),(B)は前記3個のセンサA,B,Cの動作
チェックのためチェックモードルーチン700で、前述の
ようにスタートモード(第18図からこのチェックモード
に移行する。そして、第22図に示すようなチェックモー
ド画面になり、コマンド表示欄41にスタートモード用ア
イコンIs及びセット用アイコンItが表示され、またキャ
リジ8を摺動させるとデータ表示欄42に次のようにして
センサA,B,Cの動作に従った矩形波パターンが表示され
る。本例のプログラムにあっては、これら3個のセンサ
A,B,Cからのデータ(HIGHまたはLOW)をストアするため
の記憶エリアとして16進数(H)にして6000番地から60
FF番地を確保し、各番地(アドレス)の8ビットのデー
タのうち0ビット目がセンサA、1ビット目がセンサ
B、2ビット目がセンサCとなるようにする。また、セ
ンサCのデータ表示は必ず横方向の中央に表示されるよ
うにしている。なお、LCD4a全体の横方向のドット数は
前記のように256ドットである。
701……CODEをチェックモードとする。
702……LCD4aをチェックモード画面にする。
703……チェックデータポインタCDPに先頭アドレスであ
る6000(H)をストアする。
704……チェックエンドデータポインタCEDPに先ずダミ
ーデータとしてFFFF(H)をストアする。
705……スタート用アイコンIsが押されたか。NOで次の7
06へ進む。
706……チェックデータポインタCDPの内容とチェックエ
ンドデータポインタCEDPの内容とが一致したか。NOで次
の707へ進む。
707……センサA,B,Cからのデータ(HIGHを2進数にして
1、LOWを0とする)をチェックデータポインタCDPで指
定されるアドレスにストアする。
708……チェックデータポインタCDPの16進4桁の内容の
うち下位2桁のみを1だけシフトする。従って、60FFの
次は6000となり、CDPの指定アドレスがシフトされる。
709……時間を制限する。
710……センサCはLOWからHIGHになったか。YESで次の7
11に進み、NOのときはステップ705に戻り、YESになるま
で706から709までの処理を繰り返す。従って、ここでYE
SになるまでセンサA,B,Cのデータか6000番地から順次ス
トアされる。
711……チェックデータポインタCDPの16進4桁の内容の
うち下位2桁を10進数にして128(256/2)だけシフト
し、これをチェックエンドデータポインタCEDPにストア
する。これは、センサCがLOWからHIGHになったとき、
それまでにストアされたセンサA,B,Cの最新の128個分の
データだけ有効として後述のように表示するためであ
る。その後の128個についてはステップ707で順次ストア
する。711から上記ステップ705へ戻る。
ステップ711から705を通って706でYESになると、すなわ
ちセンサCがLOWからHIGHになり、チェックデータポイ
ンタCDPの内容とチェックエンドデータポインタCEDPの
内容とが一致すると、第37図(B)のステップ712へ進
む。従って、両ポインタの下位2桁が10進数にして128
で一致することになり、これはLCD4aの横方向のドット
数256の中央に対応するもので、この処理はセンサCの
データを中央に表示するために行うものである。
712……データ表示欄42の表示をクリアする。
713……センサA,B,Cそれぞれの表示段であることを示す
「A」,「B」,「C」の文字を3段に分けて表示す
る。このときセンサA,B,Cのデータはまだ表示されな
い。同時に第38図のチェックデータ表示サブルーチン75
0に入り、上記ステップ707でストアされたセンサA,B,C
のデータが次のようにして表示される。
751……Aの段をデータ表示段と指定する。
752……センサAのデータは1、つまりHIGHか。YESで75
3、NOで754へ進む。
753……Aの表示段をHIGH表示、すなわちAの段に対応
する縦方向の8ドットの全てを点灯する。
754……Aの表示段をLOW表示、すなわち縦方向の8ドッ
トのうち最下位の1ドットだけを点灯する。
755……Bの段をデータ表示段と指定する。
756……センサBのデータは1(HIGH)か。YESで757、N
Oで758へ進む。
757……Bの表示段をHIGH表示、すなわちBの段に対応
する縦方向の8ドットの全てを点灯する。
758……Bの表示段をLOW表示、すなわち縦方向の8ドッ
トのうち最下位の1ドットだけを点灯する。
759……Cの段をデータ表示段と指定する。
760……センサCのデータは1(HIGH)か。YESで761、N
Oで762へ進む。
761……Cの表示段をHIGH表示、すなわちCの段に対応
する縦方向の8ドットの全てを点灯する。
762……Cの表示段をLOW表示、すなわち縦方向の8ドッ
トのうち最下位の1ドットだけを点灯する。
763……リターンし、第37図(B)のステップ714へ進
む。従って、1回目にこのスナップ763を抜けたとき
は、センサCがLOWからHIGHになるまでにストアされた
センサA,B,Cそれぞれの最新の128個分のデータが同時に
表示される。
714……チェックデータポインタCDPを1だけシフトし、
次のデータのストア及び表示の準備をする。これによっ
て上記ステップ706でNOになり、センサA,B,Cからの新た
なデータを、チェックエンドデータで指定されるアドレ
スに順次ストアすることが可能になる。
715……チェックデータポインタCDPの内容とチェックエ
ンドデータポインタCEDPの内容とが一致したか。NOでス
テップ750に戻り、YESになるまで、すなわち256のデー
タの出力が終了するまで、750,714の処理を繰り返す。Y
ESになると716に進む。
716……ブザーを鳴らす。この後、ステップ703に戻り、
上述の一連の処理を再び実行する。
従って、センサCの位置を横切るようにキャリジ8を左
方または右方へ摺動させると、各センサA,B,Cの6000
(H)アドレスから60FF(H)アドレスまでの256個の
データが、センサCのデータを中央にしてそれぞれの表
示段に第22図に示すようにHIGH及びLOWに従った矩形波
パターンとして同時に表示(グリッドも表示)され、そ
の表示はストアされている内容が変化しない限りそのま
まの状態を維持する。この場合、チェックモードルーチ
ン700の上記のごとき処理はキャリジ8の摺動速度を無
視できる程度に高速であるのに対し、センサA,B,Cのデ
ータのHIGHまたはLOWの時間長さはキャリジ8の摺動速
度に依存して長短が変化するもので、前述のようにセン
サA,B,Cのパルス出力関係を機械的に調整する場合、そ
の調整状態をA,B,C3段の表示を見ることによって確認で
きる。
なお、チェックモードの場合、セット用アイコンItを押
すとデータ表示欄42の表示がクリアされる。スタートモ
ード用アイコンIsを押すと、ステップ705でYESとなり第
18図のスタートモードに戻る。
「発明の効果」 以上述べたとおり本発明の動作検査方法によれば、チェ
ックモードに切り換えてから、キャリジを摺動させる
と、各種のセンサの動作状況が、模様パターンを表示す
るディスプレイ装置と同じディスプレイ装置上に、各セ
ンサの出力タイミングに応じた矩形波パターンにして同
時にかつ多段に分けて表示されるので、各種のセンサの
動作を、同時に見比べながら分かり易い表示態様で容易
にセルフチェックできる。また、そのチェック表示を、
模様パターンを表示するディスプレイ装置と同じディス
プレイ装置により、しかもモードを切り換えるだけで行
えるので、チェック表示のための専用のディスプレイ装
置が不要であり、経済的であるとともに、チェックを行
うための特別の操作も不要である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の方法を適用した電子編機の概念図、第
2図はその簡略断面図、第3図は側面図、第4図は一部
の平面図である。 第5図ないし第9図はこの電子編機におけるキャリジと
連結ベルトとの間の連結機構及び集電装置を示し、第5
図はその一部の平面図、第6図は断面図、第7図及び第
8図は一部切欠平面図、第9図は一部分の正面図であ
る。 第10図ないし第15図はこの電子編機におけるキャリジタ
イミングパルス発生装置を示し、第10図は平面図、第11
図は縦断側面図、第12図は一部切欠側面図、第13図は一
部省略平面図、第14図及び第15図はタイミングチャート
である。 第16図はソレノイドドライブ回路の電気回路図、第17図
はこの電子編機の電子制御系の全体の概要を示すブロッ
ク図である。 第18図ないし第22図はディスプレイ装置上の各モードの
表示画面を示し、第18図はスタートモード、第19図はメ
モリモード、第20図はパターンモード、第21図はニット
モード、第22図はチェックモードである。第23図はこれ
らモード相互の移行関係を示すブロック図である。 第24図ないし第38図は上記各モードごとのフローチャー
トで、第24図はメインルーチン、第25図は割り込みルー
チン、第26図はデータセットサブルーチン、第27図はカ
ウントアップサブルーチン、第28図はカウントダウンサ
ブルーチン、第29図はプラス1サブルーチン、第30図は
マイナス1サブルーチン、第31図(A),(B)はメモ
リモードルーチン、第32図はパターンモードルーチン、
第33図は模様表示サブルーチン、第34図(A),(B)
はニットモードルーチン、第35図はレース編みのための
模様パターンチェックルーチン、第36図はタック編みの
ための模様パターンチェックルーチン、第37図(A),
(B)はチェックモードルーチン、第38図はチェックデ
ータ表示サブルーチンである。第39図は上記レース編み
の模様チェックを説明するための座標説明図、第40図は
上記タック編みの模様チェックを説明するための座標説
明図である。 1……編機本体、2……針床 2……針床の起立壁、3……針床後方部 4……ディスプレイ装置 4a……ディスプレイパネル(LCD) 4b……タッチパネル 4c……ICカード差込口 41……コマンド表示欄 42……データ表示欄 5……角度調整機構 6……カバー、7……空間 8……キャリジ、9……ハンドル 10a,10b……左右の選針ソレノイド 11……連結ベルト 12a,12b……左右の連結機構 13……キャリジタイミングパルス発生装置 14……集電装置 15……パーホレーション、16……連結孔 17a,17b……スプロケットホイール 18……ベルトガイド、19……板バネ 20……連結子、20a……凸部 21……絶縁バー 22……集電子導入案内体 23……集電子ガイド溝 24……導入ガイド溝、25……板ケーブル 26……絶縁案内台、26a……凹部 27……集電子、28……退避作動部材 29……小ローラ、30……バネ受け突部 31……案内溝、32……案内長孔 33……圧縮バネ、34……切換カム 35……連結用レバー、36……退避用レバー 37……台板、38……ホイール軸 38a……スペーサ 39……ロータリエンコーダ 39a……スリット A,B,C……センサ 40……ディスク、41……センサベース 42……凹部、43……円弧孔 44……軸、45……偏心ピン 46……固定ネジ 47……制御用スプリング、48……ピン 49……調整用円弧孔、50……調整板 51……調整用円弧孔、52……補強板 53……円弧孔、54……凹部 55……固定用円弧孔、56……軸 57……偏心ピン、58……固定ネジ 59……マグネット、60……編針 61a,61b……ダイオード 62a,62b……フォトカプラ 63a,63b……電圧正負切換用トランジスタ 64……発光ダイオード 65……フォトトランジスタ 66a,66b……制御信号入力端子 67a,67b……抵抗、68a,68b……抵抗 69……抵抗、70……電源装置 71……CPU、72……ROM 73……RAM 74……LCDコントローラ 75……ICカード 76……LCD用RAM 77……バックアップ電源 78……ソレノイドドライブ回路 79……信号変換回路、80……ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 功平 新潟県柏崎市大字藤井字西沖1350番地 柏 崎シルバー精工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−162847(JP,A) 特開 昭61−184548(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】模様パターンをメモリに記憶し、これをデ
    ィスプレイ装置上に表示しながら選針する電子編機にお
    いて、チェックモードとした状態で、選針動作等を制御
    する複数のセンサの出力を取り出して上記メモリに記憶
    し、その記憶した出力データを上記ディスプレイ装置に
    入力することにより、その画面上に各センサの出力タイ
    ミングに応じた矩形波パターンにして同時にかつ多段に
    表示することを特徴とする電子編機における動作検査方
    法。
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