JPH0732980Y2 - 保持器のずれ防止装置つき薄肉型直動案内ユニット - Google Patents

保持器のずれ防止装置つき薄肉型直動案内ユニット

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JPH0732980Y2
JPH0732980Y2 JP1989094355U JP9435589U JPH0732980Y2 JP H0732980 Y2 JPH0732980 Y2 JP H0732980Y2 JP 1989094355 U JP1989094355 U JP 1989094355U JP 9435589 U JP9435589 U JP 9435589U JP H0732980 Y2 JPH0732980 Y2 JP H0732980Y2
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rack
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rolling element
extending
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直臣 笠井
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Nippon Thompson Co Ltd
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Nippon Thompson Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は特許出願平1-116060号(特開平2−298445号公
報)に係る薄肉型直動案内ユニットの改良に関する。
従来の技術 上記先願発明の直動案内ユニットは平板状取付部材上に
固着された断面U字形長尺ベッド部材、これと転動体を
介して組み合わされる長尺テーブル部材、両部材間に上
記転動体の多数を保持して間置される転動体保持器から
なり、該保持器の底壁に長手方向に伸びた第1ラックを
形成し、長尺テーブル部材の内面には第2ラックを形成
して、それぞれのラック面と係合し、取付部材の面に直
角に固定した共通軸上を第1ピニオンと第2ピニオンを
異なる周速で同時回転させるに際し、同運転時ユニット
へ負荷させるラジアル荷重の変位に対してラック対ピニ
オンの噛合い条件が変化しないようにして、保持器の形
状を簡単に薄肉にすると共に、ピニオン軸自体をテーブ
ルの駆動軸とすることによりユニット全体を小形化した
ものである。
考案が解決しようとする問題点 しかしこの先願発明のユニットの構成では、第2ラック
部材の第2ラックと第2ピニオンとの間には予圧装置が
ないため、歯車のかみあい部分におけるガタ(遊び)が
発生しやすく、ボールのような転動体とそれぞれの軌道
面との間でわずかなすべりが発生するという問題があっ
た。
更に、前記ガタの発生により騒音も大きくなり、早期摩
耗から早期損傷の原因ともなっていた。
従って本考案は第2ラック部材を特別の形状に構成する
ことにより、ピニオン軸に形成される第2ピニオンと第
2ラック部材の第2ラックの噛み合い面に予圧を与え、
ピニオン軸の回転に対してテーブル部材を正確に移動さ
せることができ、従って上記の問題を除去できる薄肉型
直動案内ユニットを提供するものである。
問題を解決するための手段 従って本考案は、 (1)保持器のずれ防止装置つき薄肉型直動案内ユニッ
トにおいて、平板状をなした取付部材(1)、これに垂
直方向に中心軸を有し回動自在に貫通延長するピニオン
ロッド(11)を有する該取付部材(1)、該取付部材
(1)上面に固着され、断面U字形を有しその内腔壁対
向面のベッド部材内腔部(20)に転動体(ボールまたは
ローラ)軌道溝(21)を有する長尺ベッド部材(2)、
断面逆U字形を有しその両側壁外面に前記転動体軌道溝
(21)に対向位置する転動体軌道溝(31)を有し、該ベ
ッド部材(2)の前記内腔部(20)内に離隔的に長手方
向摺動自在に挿入される長尺テーブル部材(3)、上記
ベッド部材(2)該内腔部(20)と、上記テーブル部材
対向壁間に間置され、断面U字形の長尺の保持器(4)
であって、その両対向壁には多数の転動体(5)をそれ
ぞれ適当間隔で水平一列に回転自在に上記両対向軌道溝
間に保持する多数の転動体保持穴(41)を設け、更に保
持器底壁には長手方向に延び、その片側縁に第1ラック
(43)を延在させる中心長孔(42)を設けた保持器
(4)、該長孔(42)に前記ピニオンロッド(11)の上
部をベッド部材(2)の底壁、さらに該長孔(42)を貫
通して突出し、該突出部には上記第1ラック(43)と噛
合う第1ピニオン(12)とその上に第2ピニオン(14)
を隣接して同心的に嵌合固着させ、前記テーブル部材頂
壁内面にはその長手方向に延長する断面ほぼJ字形の第
2ラック部材(32)を、そのラック面である第2ラック
(33)を内壁面に延在させて形成しかつ該第2ラック
(33)と上記第2ピニオン(14)の歯列とを噛合関係を
なすように取り付け、該第2ピニオンの歯形と該第1ピ
ニオンの歯形は同形であるが第2ピニオンの歯数が、第
1ピニオンの歯数の2倍である上記ユニットにおいて、
該第2ラック部材(32)の第2ラック(33)は、その断
面J字形の彎曲部(34)側の端部棚状部(35)の端面上
に形成され、該ラック面形成棚状部(35)には該ラック
面とほぼ平行かつ長手方向に延びる断面楔状スリット
(38)を設けて該ラック面形成棚状部に横方向弾性変形
特性を賦与したことを特徴とするユニットおよび (2)保持器のずれ防止装置つき薄肉型直動案内ユニッ
トにおいて、平板状をなしこれを垂直方向に回動自在に
貫通延長するピニオンロッド(11)を有する取付部材
(1)、該取付部材(1)上面に固着され、断面U字形
を有しその内腔壁対向面のベッド部材内腔部(20)に転
動体(即ちボールまたはローラ)軌道溝(21)を有する
長尺ベッド部材(2)、断面逆U字形を有しその両側壁
外面に前記転動体軌道溝(21)に対向位置する転動体用
軌道溝(31)を有し、該ベッド部材(2)の前記内腔部
(20)内に離隔的に長手方向摺動自在に挿入される長尺
テーブル部材(3)、上記ベッド部材(2)該内腔部
(20)と、上記テーブル部材対向壁間に間置され、断面
U字形の長尺保持器(4)であって、その両対向壁には
多数の転動体(5)をそれぞれ適当間隔で水平一列に回
転自在に上記両対向軌道溝間に保持する多数の転動体保
持穴(41)を設け、更に保持器底壁には長手方向に延
び、その片側縁に第1ラック(43)を延在させる中心長
孔(42)を設けた保持器(4)、該長孔(42)に前記ピ
ニオンロッド(11)の上部をベッド部材(2)の底壁、
さらに該長孔(42)を貫通して突出し、該突出部には上
記第1ラック(43)と噛合う第1ピニオン(12)とその
上に第2ピニオン(14)を隣接して同心的に嵌合固着さ
せ、前記テーブル部材頂壁内面にはその長手方向に延長
する断面ほぼJ字形の第2ラック部材(32)を、そのラ
ック面である第2ラック(33)を内壁面に延在させて形
成しかつ該第2ラック(33)と上記第2ピニオン(14)
の歯列とを噛合関係をなすように取り付け、該第2ピニ
オンの歯形と該第1ピニオンの歯形は同形であるが第2
ピニオンの歯数が、第1ピニオンの歯数の2倍である上
記ユニットにおいて、該第2ラック部材(32)の第2ラ
ック(33)は、その断面J字形の彎曲部(34)側の端部
棚状部(35)の端面上に形成され、該ラック面形成棚状
部(35)には該ラック面と平行かつ長手方向に延びる長
径を有する断面長円形スリット(38′)を設けて該ラッ
ク面形成棚状部に横方向弾性変形特性を賦与したことを
特徴とするユニットを提供する。
考案の作用 上記のように第2ラック部材のラック面形成棚状部に断
面楔状または長手方向に長径を有する長円形スリットを
ラック面にほぼ平行乃至は平行に形成して同棚状部に横
方向弾性変形特性を賦与し、該ラック面と係合する第2
ピニオンに予圧を提供する。
実施例 本考案の実施例を第1図乃至第5図に示す。
第1図は本考案の一実施例を示す投影図であり、先願の
特願平1−116060号の薄肉型直動案内ユニットと、その
第2ラック部材の構成を除いては同一の構成を有する。
先願発明と同様に、転動体5、ベッド部材2、テーブル
部材3等は通常ステンレス鋼で製造し、その他部材はプ
ラスチック特に耐摩性プラスチックで製造し、全体寸法
は小形でその多くは手の平に載せることができる程のも
のである。
第1図に明示されるように、ベッド部材2は断面U字形
を有する長手方向に延びる長尺ベッド部材2として構成
され、長手方向に延びる樋形状の内腔部20を形成する両
対向壁内面の適当な高さにボール転動用の転動体軌道溝
21が対向位置に設けられる。
第2図は第1図に示す本考案の横断面図を示し、長尺ベ
ッド部材2は取付部材1の上面に取付孔6(第1図)を
介して固着具により上面に固着され、適当な回転駆動機
構に一端が連結されるピニオンロッド11が上下に固着さ
れた取付部材1とベッド部材2を回転自在に垂直に貫通
延長する。即ち取付部材1の下方に設けた回転駆動手段
(図示せず)によりピニオンロッド11は自由に回転でき
る。
上記ベッド部材2の内腔部20内には第1図乃至第2図に
示すテーブル部材3が、該内腔壁面と離隔関係かつ長手
方向摺動自在に収納され、該テーブル部材3は断面逆U
字形を有し長手軸方向に延長し、その両対向壁の外側面
に、前記ベッド部材の転動体軌道溝21の対向位置に転動
体軌道溝31を有する。
上記ベッド部材2とテーブル部材3間の離隔部分には第
3図に示す断面U字形の保持器4がその内腔部40内に該
テーブル部材3をくわえこむように保持し、他方ベッド
部材2と保持器4とはそれぞれの底壁を向き合わせて位
置し、該保持器の両対向壁には多数の転動体保持孔41が
所望間隙をもって水平一列に並び、これら転動体保持孔
41内に転動体5を保持した状態で上記ベッド部材2とテ
ーブル部材3を組み合わせ、保持器4に保持された各転
動体5が、転動体軌道溝21と転動体軌道溝31間に転動自
在に挟持されるように組合わされる。
この実施例においては保持器4には多数のボールを転動
体として保持させテーブル部材3とベッド部材2間の転
動軸受を構成したが、保持器4の転動体保持孔およびテ
ーブル側とベッド側軌道溝の形状を変形することによっ
て転動体としてローラを使用することもでき同様な効果
が得られること明らかである。
第2図は第1図を横断面で示し、本考案の第1実施例の
構成において、平板状の取付部材1上面段面U字形のベ
ッド部材2が密着載置され、該部材の内腔部20内にU字
形断面を有する長尺の保持器4に保持された転動体5を
多数を介して、逆U字形断面のテーブル部材3が相対摺
動関係に嵌入し、また上記取付部材1を垂直に、回動自
在に貫通するピニオンロッド11が、その上部において、
ベッド部材2の横断方向中心部、更にその真上に開く保
持器4の中央長孔42を貫通して突出延長する。前記した
ように該ピニオンロッド11の下端は図示してない回動駆
動手段、例えば電動モータ等に連結される。
前記ピニオンロッド11の上部は第5図に明示するよう
に、保持器4の長孔42の位置で拡径して第1ピニオン12
を、更にその隣接上方頂部は更に拡径した第2ピニオン
14が形成され、上記第1ピニオン12は第3図に明示する
保持器4の長孔42の片側縁に沿って設けた第1ラック43
と噛み合い、上記第2ピニオン14は後記するように、テ
ーブル部材3の内腔部30に取り付けられる第2ラック部
材32の第2ラック33と噛み合う。該ピニオンロッド11は
上記第1ピニオン下方にワッシャー溝13を設け、これに
嵌合したワッシャー7により保持器4の外部底壁とベッ
ド部材2の内部底壁間の間隔およびピニオンロッドの軸
方向位置定めを適宜調整できる。かかるワッシャーの代
りに他の公知の均等手段を用いうることは明らかであ
る。
以上のように構成することにより、取付部材1を貫通す
るピニオンロッド11を回転駆動することにより、第1ピ
ニオン12および第2ピニオン14は共に回転し、第1ピニ
オン12は、それと噛み合う保持器4の長孔42に設けた第
1ラック43を長手方向に摺動させ、同時に第2ピニオン
14はそれと噛み合う第2ラック33を長手方向に摺動さ
せ、かくしてベッド部材2に対するテーブル部材3の有
限直動運動を行うと共に、両部材間に転動体5を介して
間置される保持器4は、第1ピニオン12と第1ラック43
との噛合わせ係合により、上記両部材に対するいかなる
ずれ移動も防止できる。
本考案の特徴とするところは、上記第2ラックを提供す
る第2ラック部材32の特別な構成にあり、第2図および
第4図(1、2)を参照して以下説明する。
第4図に示すように本考案において断面J字形の長尺第
2ラック部材32はその断面を見て、J字形を有し、既述
のように彎曲部34と、該部により一体に連結され等間隔
で同一方向平行に延びる短い横巾を有する棚状部35と長
い横巾を有する基盤部36から構成され、該棚状部35の先
端面に第2ラックを形成するが、該基盤部36に設けた複
数個の取付孔37により該基盤部の外面をテーブル部材頂
壁内面に片持ち式に固着する。
かくして第2図に示すようにテーブル部材3内面に取り
付けられた第2ラック部材32は断面J字形をなす故にそ
の棚状部35の先端に設けた第2ラック33が隣接する第2
ピニオン14の歯列と整列係合位置にもたらされる。
第4図1及び2に明示するように本考案によれば、棚状
部35にはその端面に形成された第2ラック33と平行乃至
はほぼ平行に、第1の実施例(第4図−1)では楔状ス
リット38を、また第2の実施例(第4図−2)では長円
形スリット38′を設け棚状部35の横方向弾性変形性を増
大させ、かくして第2ピニオン14の歯列と第2ラック33
間に圧力を予圧下保持して安定確実なラック駆動を提供
する(第2図)。
以上の構成により、第5図に示すように第1ピニオン12
の直径に対し、第2ピニオン14の径を大にすることによ
り第2ピニオンの円周回転速度を第1ピニオンの円周回
転速度に対し変化させ、例えば第2ピニオンの歯数を第
1ピニオンの歯数の2倍としてしかも歯形を同一にする
ことにより、第ピニオンと噛合う第2ラックにより、ピ
ニオンロッド11の回転による保持器4とテーブル部材3
の移動距離の比は1:2となり、テーブル部材3の移動に
伴う保持器4の異常なずれが防止される。
勿論所望により第1ピニオンと第2ピニオンの歯数比を
適宜正数倍に変化させることによりテーブル部材3と保
持器4間の移動距離比率を変化できる。
第3図に詳細に示す保持器4の平面図において明らかな
ように、保持器4は、テーブル部材3の長手軸長に対応
した軸方向寸法を有して、その巾方向で中心位置に軸方
向に延長した長孔42の片側縁に沿って形成された第1ラ
ックの歯列43とピニオンロッド11の上部に設けた第1ピ
ニオン12とが噛み合いかくしてピニオンロッド11の回転
に応じて保持器4は軸方向に往復移動する。断面U字形
の保持器4の両対向側壁には対向位置に対称的に多数の
転動体保持孔41が水平等間隔で設けられ、かくして保持
された多数の転動体5をベッド部材2とテーブル部材3
のそれぞれの転動体軌道溝21,31に転動可能に保持して
(第2図)両部材の軸方向相対自由移動を許容する。
第2図に明らかなように保持器4の、ベッドおよびテー
ブル2,3に対する位置決めはこれを転動体5によって行
われしかも保持器4自体はボールを隔ててベッド及びテ
ーブル部材とは非接触に保たれ、従って保持器による摩
擦抵抗を減少させている。
テーブル部材3の内腔部30内壁に片持ち式に長手方向に
延長して設ける断面J字形第2ラック部材32のラックの
各歯は前記第2ピニオン14の歯と同形同ピッチで構成さ
れ従って第2ピニオン14の回転に応じ、上記第2ラック
部材32を介してテーブル部材3は、ベッド部材2に関し
て長手軸方向往復運動を行う。
前記実施例の構成ではテーブル部材3と第2ラック部材
32は別体に構成されているが、これら両部材は一体化し
て構成できる。
また内腔部30の面に第2ラック部材32を固着するにおい
て、同取付孔37をテーブル部材3の摺動方向と直角方向
に長孔に形成することにより、その取り付けにおいて第
2ピニオン14と第2ラック33間の予圧量を大きく調整可
能となる。
第5図は第2図に断面で示すピニオンロッド11の構成を
第1および第2ピニオンに12,14と共に示した投影図で
あり、実際にはピニオンロッド11の上部を二段に拡径し
て第1および第2ピニオンを形成した一体化ピニオンロ
ッドとすることができる。
第5図に示す例ではピニオンロッド11の上部下段の小径
円筒状の第1ピニオン12の歯形とその上部にある大径円
筒状の第2ピニオン14の歯形とピッチは同一であるが、
第1ピニオンの歯数は第2ピニオンの歯数の半分で、従
ってピニオンロッド11の一回転によるテーブル部材3と
保持器4の移動距離の比は常に2:1となり保持器4の位
置ずれを防止できる。
考案の効果 本考案は以上詳述したような先願である特願平1−1160
60号の薄肉型直動案内ユニットの改良に関し、そのピニ
オン歯車機構とラック機構とのコンパクトな合理的組み
合わせにおいてその作動におけるボール保持器のずれを
完全に防止し、小型で高精度の直動転がり軸受機構に加
えるに、第2ピニオンと係合する第2ラック部材の構成
を予圧式に変形することにより同ラック機構の噛合駆動
における遊びおよび軌道面間の滑りを除去し、運転中の
騒音発生、早期摩耗を除去した先願発明の改良に関し、
より具体的に述べれば、第2ラックの荷重に対する弾性
変形量を大きくできて、ラックとピニオン機構の取付け
誤差が大きい場合でもこれを吸収して円滑な摺動が可能
であり、また第2ラック部材にスリットを設けることに
より第2ラックと第2ピニオンに予圧を負荷できるた
め、すべり摩擦の少ない規則的な摺動が可能となり、更
に本考案は先願発明である特願平1−116060号の構成の
一部の部品を変形するだけで最大の効果を達成しかつ、
安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を一部破断して投影図で示
し、 第2図は第1図に示す実施例の横断面図、 第3図は本考案の一実施例に使用されるボール保持器の
平面図、 第4図は前記実施例に使用する第2ラック部材の投影図
であり、第4図−1は楔状スリットを有し、第4図−2
はその変形である長円形スリットを有する構成を示し、
そして 第5図は第2図に示すピニオンロッド11の投影図であ
る。 図面に関し各部材は次の通りである。 1……取付部材、2……ベッド部材、3……テーブル部
材、4……保持器、5……転動体、6……取付孔、7…
…ワッシャー、9……皿ビス、10……ピニオン組立体、
11……ピニオンロッド、12……第1ピニオン、13……ワ
ッシャー溝、14……第2ピニオン、20……内腔部、21…
…転動体軌道溝、30……内腔部、31……転動体軌道溝、
32……第2ラック部材、33……第2ラック、34……彎曲
部、35……棚状部、36……基盤部、37……取付孔、38…
…楔状スリット、38′……長円形スリット、40……内腔
部、41……転動体保持孔、42……長孔、43……第1ラッ
ク。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】保持器のずれ防止装置つき薄肉型直動案内
    ユニットにおいて、平板状をなした取付部材(1)、こ
    れに垂直方向に中心軸を有し回動自在に貫通延長するピ
    ニオンロッド(11)を有する該取付部材(1)、該取付
    部材(1)上面に固着され、断面U字形を有しその内腔
    壁対向面のベッド部材内腔部(20)に転動体軌道溝(2
    1)を有する長尺ベッド部材(2)、断面逆U字形を有
    しその両側壁外面に前記転動体軌道溝(21)に対向位置
    する転動体軌道溝(31)を有し、該ベッド部材(2)の
    前記内腔部(20)内に離隔的に長手方向摺動自在に挿入
    される長尺テーブル部材(3)、上記ベッド部材(2)
    該内腔部(20)と、上記テーブル部材対向壁間に間置さ
    れ、断面U字形の長尺の保持器(4)であって、その両
    対向壁には多数の転動体(5)をそれぞれ適当間隔で水
    平一列に回転自在に上記両対向軌道溝間に保持する多数
    の転動体保持穴(41)を設け、更に保持器底壁には長手
    方向に延び、その片側縁に第1ラック(43)を延在させ
    る中心長孔(42)を設けた保持器(4)、該長孔(42)
    に前記ピニオンロッド(11)の上部をベッド部材(2)
    の底壁、さらに該長孔(42)を貫通して突出し、該突出
    部には上記第1ラック(43)と噛合う第1ピニオン(1
    2)とその上に第2ピニオン(14)を隣接して同心的に
    嵌合固着させ、前記テーブル部材頂壁内面にはその長手
    方向に延長する断面ほぼJ字形の第2ラック部材(32)
    を、そのラック面である第2ラック(33)を内壁面に延
    在させて形成しかつ該第2ラック(33)と上記第2ピニ
    オン(14)の歯列とを噛合関係をなすように取り付け、
    該第2ピニオンの歯形と該第1ピニオンの歯形は同形で
    あるが第2ピニオンの歯数が、第1ピニオンの歯数の2
    倍である上記ユニットにおいて、該第2ラック部材(3
    2)の該第2ラック(33)は、その断面J字形の彎曲部
    (34)側の端部棚状部(35)の端面上に形成され、該ラ
    ック面形成棚状部(35)には該ラック面とほぼ平行かつ
    長手方向に延びる断面楔状スリット(38)を設けて該ラ
    ック面形成棚状部に横方向弾性変形特性を賦与したこと
    を特徴とするユニット。
  2. 【請求項2】請求項1記載の直動案内ユニットにおい
    て、前記ピニオンロッド(11)の一端が回転駆動手段と
    連結されている上記ユニット。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の直動案内ユニット
    において、転動体としてボールを使用することを特徴と
    するユニット。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の直動案内ユニット
    において、転動体としてローラを使用することを特徴と
    するユニット。
  5. 【請求項5】保持器のずれ防止装置つき薄肉型直動案内
    ユニットにおいて、平板状をなしこれを垂直方向に回動
    自在に貫通延長するピニオンロッド(11)を有する取付
    部材(1)、該取付部材(1)上面に固着され、断面U
    字形を有しその内腔壁対向面のベッド部材内腔部(20)
    に転動体軌道溝(21)を有する長尺ベッド部材(2)、
    断面逆U字形を有しその両側壁外面に前記転動体軌道溝
    (21)に対向位置する転動体軌道溝(31)を有し、該ベ
    ッド部材(2)の前記内腔部(20)内に離隔的に長手方
    向摺動自在に挿入される長尺テーブル部材(3)、上記
    ベッド部材(2)該内腔部(20)と、上記テーブル部材
    対向壁間に間置され、断面U字形の長尺保持器(4)で
    あって、その両対向壁には多数の転動体(5)をそれぞ
    れ適当間隔で水平一列に回転自在に上記両対向軌道溝間
    に保持する多数の転動体保持穴(41)を設け、更に保持
    器底壁には長手方向に延び、その片側縁に第1ラック
    (43)を延在させる中心長孔(42)を設けた保持器
    (4)、該長孔(42)に前記ピニオンロッド(11)の上
    部をベッド部材(2)の底壁、さらに該長孔(42)を貫
    通して突出し、該突出部には上記第1ラック(43)と噛
    合う第1ピニオン(12)とその上に第2ピニオン(14)
    を隣接して同心的に嵌合固着させ、前記テーブル部材頂
    壁内面にはその長手方向に延長する断面ほぼJ字形の第
    2ラック部材(32)を、そのラック面である第2ラック
    (33)を内壁面に延在させて形成しかつ該第2ラック
    (33)と上記第2ピニオン(14)の歯列とを噛合関係を
    なすように取り付け、該第2ピニオンの歯形と該第1ピ
    ニオンの歯形は同形であるが第2ピニオンの歯数が、第
    1ピニオンの歯数の2倍である上記ユニットにおいて、
    該第2ラック部材(32)の第2ラック(33)は、その断
    面J字形の彎曲部(34)側の端部棚状部(35)の端面上
    に形成され、該ラック面形成棚状部(35)には該ラック
    面と平行かつ長手方向に延びる長径を有する断面長円形
    スリット(38′)を設けて該ラック面形成棚状部に横方
    向弾性変形特性を賦与したことを特徴とするユニット。
  6. 【請求項6】請求項5記載の直動案内ユニットにおい
    て、前記ピニオン軸(11)の一端が回転駆動手段と連結
    されている上記ユニット。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の直動案内ユニット
    において、転動体としてボールを使用することを特徴と
    するユニット。
  8. 【請求項8】請求項5または6記載の直動案内ユニット
    において、転動体としてローラを使用することを特徴と
    するユニット。
JP1989094355U 1989-08-14 1989-08-14 保持器のずれ防止装置つき薄肉型直動案内ユニット Expired - Lifetime JPH0732980Y2 (ja)

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