JPH07328510A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

塗布装置及び塗布方法

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Publication number
JPH07328510A
JPH07328510A JP13197694A JP13197694A JPH07328510A JP H07328510 A JPH07328510 A JP H07328510A JP 13197694 A JP13197694 A JP 13197694A JP 13197694 A JP13197694 A JP 13197694A JP H07328510 A JPH07328510 A JP H07328510A
Authority
JP
Japan
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slit
nozzle
resist
coating
coating liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP13197694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Terauchi
健一 寺内
Kazuo Kise
一夫 木瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP13197694A priority Critical patent/JPH07328510A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レジストが不用意に落下して基板や装置を汚
染することがない塗布装置を提供すること。 【構成】 レジスト液を吐出するスリットノズル14に
形成されたスリット14bを下向きかつ水平に保った状
態で、このスリット14bからその下方に支持されたガ
ラス基板16の表面に向けてレジスト液を吐出させてガ
ラス基板16表面にレジスト液を供給する。レジスト液
の塗布に際して、スリットノズル14のスリット14b
を上向状態として、このスリットノズル14内の塗布液
に混入しているエアをこのスリット14bから排出させ
る。したがって、このエアの混入に起因して生ずるレジ
スト液の不用意な落下の発生を有効に防止でき、ガラス
基板表面に塗布されるレジスト液の層に不均一が生じた
り、レジスト液が周囲に飛散してパーティクルの原因と
なったりする事態を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハなどの円
形基板や、液晶用ガラス基板、カラーフィルタ用基板な
どの角型基板の表面に所定の塗布液を塗布してその薄膜
を形成する塗布装置および塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塗布装置として、例えば特開昭5
8−170565号公報において開示されているものが
存在する。
【0003】図8は、この装置の構造を説明する図であ
る。まず、円形のウエハ6を低速で回転させつつ、この
ウエハ6の表面上に、スリット4aが形成されたノズル
4からのレジスト液5を帯状に滴下する。次に、レジス
ト液5の滴下を終了してから、ウエハ6を高速で回転さ
せて、ウエハ6の表面にレジスト液5の薄膜を形成す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では、レジスト液5の滴下を終了させた後にも
ノズル4の下端に形成されたスリット4aからレジスト
液5が落下して、薄膜が形成されたウエハ6の表面や、
ウエハ6を支持しているチャックなどを汚染してしまう
という問題がある。特に、スリット4aまでレジスト液
5を供給するノズル4内の供給路内には、レジスト液5
にエアが混入しているので、このエアの混入によってレ
ジスト液5の不用意な落下が生じ易くなっている。
【0005】そこで、この発明は、レジスト液等の塗布
液が不用意に落下して基板や装置を汚染することがない
塗布装置及び塗布方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の塗布装置は、所定の塗布液を吐出するノ
ズルに形成されたスリットをノズルの下方に支持された
基板の表面に向け、このスリットから塗布液を吐出させ
て、基板表面に塗布液を供給する塗布装置において、ノ
ズルのスリットを上向状態として、このノズル内の塗布
液に混入しているエアをこのスリットから排出させるエ
ア排出手段を備えることを特徴とする。
【0007】また、請求項2の塗布装置は、エア排出手
段がノズルをそのスリットの延びる方向に平行な回転軸
の回りに回転させることによってそのスリットを上向状
態とするノズル回転手段を有することを特徴とする。
【0008】また、請求項3の塗布装置は、エア排出手
段がノズルのスリットが上向状態となっているときにこ
のノズルに塗布液を加圧供給する塗布液供給手段を有す
ることを特徴とする。
【0009】また、請求項4の塗布装置は、ノズルのス
リットから基板の表面に向けて塗布液を吐出させて基板
表面に塗布液を供給した後、基板を回転させて基板表面
に供給された塗布液を基板表面の全体に拡散させる基板
回転手段をさらに備えることを特徴とする。
【0010】また、請求項5の塗布方法は、所定の塗布
液を吐出するノズルに形成されたスリットをノズルの下
方に支持された基板の表面に向け、スリットから塗布液
を吐出させて、基板表面に塗布液を供給する塗布方法に
おいて、ノズルのスリットを塗布液を塗布すべき基板が
支持される位置側方のノズル待機位置で上向状態とし、
このノズル内の塗布液に混入しているエアをこのスリッ
トから排出させることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の塗布装置では、エア排出手段が、ノ
ズルのスリットを上向状態としてこのノズル内の塗布液
に混入しているエアをこのスリットから排出させること
としているので、ノズル内の塗布液に混入しているエア
を必要に応じて逐次排出することができ、このエアの混
入に起因して生ずる塗布液の不用意な落下の発生を有効
に防止できる。
【0012】また、請求項2の塗布装置では、エア排出
手段がノズルをそのスリットの延びる方向に平行な回転
軸の回りに回転させることによってそのスリットを上向
状態とするノズル回転手段を有するので、簡易な構造
で、かつ、省スペースの構造、機構によって、ノズルか
らのエア抜きが可能になる。
【0013】また、請求項3の塗布装置では、エア排出
手段がノズルのスリットが上向状態となっているときに
このノズルに塗布液を加圧供給する塗布液供給手段を有
するので、塗布液供給手段から供給される塗布液の量を
適宜調節することにより、簡易かつ確実にノズルからの
エア抜きが可能になる。
【0014】また、請求項4の塗布装置では、ノズルの
スリットから基板の表面に向けて塗布液を吐出させて基
板表面に塗布液を供給した後、基板を回転させて基板表
面に供給された塗布液を表面全体に拡散させる基板回転
手段をさらに備えるので、基板の表面全体に塗布液をよ
り均一に塗布することができる。
【0015】また、請求項5の塗布方法では、ノズルの
スリットを塗布液を塗布すべき基板が支持される位置側
方のノズル待機位置で上向状態とし、このノズル内の塗
布液に混入しているエアをこのスリットから排出させる
ので、ノズル待機位置でノズル内のレジストに混入して
いるエアを必要に応じて逐次排出することができ、この
エアの混入に起因して塗布液が基板及びその周辺の装置
に不用意に落下するといった事態を防止できる。
【0016】
【実施例】図1に示すように、第1実施例の塗布装置
は、液晶用の角形のガラス基板16の表面上に塗布液で
あるレジスト液を供給するためのスリット14bを下端
に備えるスリットノズル14と、このスリットノズル1
4を図面の上下方向(方向P、Q)に上下させ、かつ水
平方向に延びる回転軸(同図の紙面に対して垂直に延び
る回転軸)19のまわりに回転させる駆動機構20と、
スリットノズル14をその姿勢を保ったままで駆動機構
20とともに図面の左右方向(方向S、R)に移動させ
る1軸ローダ18と、スリットノズル14にレジスト液
を供給するレジスト源22と、ガラス基板16を保持
し、レジスト液の供給・拡張後にガラス基板16ととも
に回転するスピンチャック24と、スピンチャック24
を回転駆動するモータ26と、これらの動作を制御する
制御装置28とを備える。
【0017】スリットノズル14は、スリットノズル1
4の長手方向に沿って細長く延びるキャビティ14a
と、同様にスリットノズル14の長手方向に沿って細長
く延びるスリット14bとを備える。キャビティ14a
は、レジスト源22に接続され、このレジスト源22か
らのレジスト液を一時的に蓄える。スリット14bは、
これと平行に延びるキャビティ14aに全体で連通して
おり、キャビティ14aからの均一な圧力のレジスト液
が吐出される。すなわち、レジスト源22からレジスト
液を加圧供給すると、この細長いキャビティ14aに溜
まったレジスト液が細長いスリット14bの間からほぼ
均一な圧力でほぼ一様に吐出される。
【0018】駆動機構20は、図示を省略しているが、
スリットノズル14をその姿勢を保ったままで図面中の
方向P、Qに往復動させる上下駆動部と、スリットノズ
ル14を図面の前後方向に延びる回転軸19の回りに適
宜回転させる回転駆動部とを備える。この回転駆動部
は、回転軸19とともにノズル回転手段を構成する。
【0019】1軸ローダ18は、スリットノズル14
を、その姿勢を保ったままで、すなわちスリットノズル
14のスリット14bが図面の前後方向に延びた状態
(ガラス基板16の端辺16aに平行な状態)を保った
ままで、図面中の方向S、Rに沿って、ガラス基板16
の表面に平行な水平面内で往復動させる。これにより、
スリットノズル14は、受け皿であるポット30上の待
機位置からスピンカップ32上の塗布位置までの範囲で
適宜移動する。
【0020】レジスト源22は、図示を省略しているが
レジスト貯留槽と加圧源を備える塗布液吐出手段であ
り、スリットノズル14にレジスト液を加圧供給する。
なお、このレジスト源22は、駆動機構20及び制御装
置28とともにエア排出手段を構成する。
【0021】スピンチャック24は、1軸ローダ18に
よってスリットノズル14をガラス基板16の側方に待
避させた後に、レジスト液が供給されたガラス基板16
とともに回転し、レジスト液をガラス基板16の全面に
一様に広げる。このスピンチャック24は、モータ26
とともに基板回転手段を構成する。
【0022】制御装置28は、1軸ローダ18を制御し
て、スリットノズル14を図面中の方向S、Rの所望の
位置に移動させたり、スリットノズル14を一定速度で
図面中の方向S、Rにスキャンさせる。また、制御装置
28は、駆動機構20を制御して、スリットノズル14
を図面中の方向P、Qの所望の位置に移動させてスリッ
トノズル14のスリット14bとガラス基板16との間
隔を適宜調節する。さらに、制御装置28は、駆動機構
20の制御によってスリットノズル14を回転させ、そ
のスリット14bをレジスト供給のための下向状態とし
たり、エア抜きのための上向状態とすることができる。
【0023】以下、図2〜3を参照して第1実施例の塗
布装置の動作について説明する。
【0024】まず、スリットノズル14をスピンカップ
32の外側に配置しているポット30上の待機位置に位
置させた状態とする(図2(a)参照)。
【0025】次に、スリットノズル14をその回転軸1
9を中心として図面において時計方向に回転させて傾斜
状態とする(図2(b)参照)。このように傾斜状態と
するのは、スリットノズル14の移動中にレジスト液が
スリットノズル14の先端のスリットから落ちて塗布む
らの原因となることを防止するためである。
【0026】次に、スリットノズル14が時計方向に回
転した傾斜状態のままで、スリットノズル14を、スピ
ンチャック24上に保持されたガラス基板16の一方の
端辺(図面の右側端辺)上方に向けて水平に、すなわち
方向S、Rに移動させる(図2(c)参照)。
【0027】次に、スリットノズル14が方向S、Rの
水平移動を完了してガラス基板16の一方の端辺(図面
右側端辺)上方に位置する状態から、スリットノズル1
4をその回転軸19を中心として反時計方向に回転さ
せ、そのスリットが下方に向く下向状態とする(図3
(a)参照)。
【0028】次に、スリットノズル14のスリットが真
下に向けられた状態から、スリットノズル14をガラス
基板16の表面の近傍まで下降させる(図3(b)参
照)。
【0029】次に、スリットノズル14の下降が完了し
た状態から、スリットノズル14のスリットからレジス
ト液を吐出させると同時に、スリットノズル14をガラ
ス基板16の表面に沿って平行な方向S、Rに水平移動
させてガラス基板16の表面にレジスト液をほぼ一様に
供給する(図3(c)参照)。
【0030】次に、スリットノズル14の水平移動が完
了し、ガラス基板16の他方の端辺(図面左側端辺)上
に位置した状態で、スリットノズル14のスリットから
のレジスト液の吐出を停止させるとともに、スリットノ
ズル14を上昇させる(図4(a)参照)。
【0031】次に、スリットノズル14の上昇が完了し
た状態から、スリットノズル14をスピンカップ32の
外側に配置されたポット30上の待機位置まで水平移動
させる(図4(b)参照)。スリットノズル14をスピ
ンカップ32の外側に退避させた後、スピンチャック2
4をガラス基板16とともに回転させて、ガラス基板1
6表面に供給されたレジスト液を遠心力によってガラス
基板表面全体に均一な厚さで拡散させる。
【0032】次に、スリットノズル14がポット30上
の待機位置に位置している状態から、スリットノズル1
4をその回転軸19を中心として時計方向に回転させ、
そのスリットを上方に向けて上向状態とする(図4
(c)参照)。なお、スリットノズル14を上向状態と
してレジスト液中のエアを排出する際には、そのスリッ
ト14bが真上を向いていることが望ましいが、図4
(c)に示すような45゜程度の仰角であってもよい
し、さらに水平以上の任意の仰角で上向状態とすること
ができる。このようにスリットノズル14を上向状態と
することで、スリットノズル14のキャビティなどに溜
まっているエアやレジスト液中に気泡状に混入している
エアが、レジスト液よりも軽いことに起因して、レジス
ト液中の上部、すなわちスリット側に集まる。したがっ
て、レジスト源22を動作させてレジスト液をこのスリ
ットから押出すようすることで、エアが、レジスト液と
ともに、或いはレジスト液によって押し出されてスリッ
トノズル14外に排出される。
【0033】次に、スリットノズル14中のエアを排出
した状態から、スリットノズル14をその回転軸19を
中心として反時計方向に回転させ、そのスリットを垂直
下方に向けて下向状態とする(図2(a)参照)。
【0034】次に、スピンチャック24上のガラス基板
16を交換する。その後、スリットノズル14をその回
転軸19を中心として時計方向に回転させて傾斜状態と
する(図2(b)参照)。以上のような動作を繰り返
し、レジスト液のガラス基板16への塗布を繰返す。
【0035】以上説明のように、第1実施例の塗布装置
では、スリットノズル14かポット30上の待機位置に
ある時に、スリット14bを上向状態として、このスリ
ットノズル14内のレジスト液に混入しているエアをこ
のスリット14bから排出させることとしているので、
このようなエアの混入に起因して生ずるレジスト液の不
用意な落下の発生を有効に防止できる。このため、ガラ
ス基板16表面に塗布、形成されるレジスト層に不均一
が生じたり、ガラス基板16の交換、スリットノズル1
4の交換等に際してスピンチャック24上やスピンカッ
プ32外にレジスト液が飛散してパーティクルの原因と
なったりする事態を防止できる。また、スリットノズル
14をそのスリットbの延びる方向に平行な回転軸19
の回りに回転させることによってそのスリットを上向状
態とすることとしているので、簡易な構造で、かつ、省
スペースの構造によって、スリットノズル14からのエ
ア抜きが可能になる。また、スリットノズル14のスリ
ット14bが上向状態となっているときに、このスリッ
トノズル14にレジスト液を加圧供給することとしてい
るので、供給するレジスト液の量を適宜調節することに
より、簡易かつ確実にスリットノズル14からのエア抜
きが可能になる。
【0036】図5に示すように、第2実施例の塗布装置
は、ガラス基板16の表面上にレジスト液を供給し拡張
するための一対のスリット54bを下端に有するスリッ
トノズル54と、このスリットノズル54を水平方向に
延びる回転軸(図面の前後方向に延びる回転軸)59の
まわりに適宜回転させる駆動機構60と、このスリット
ノズル54にレジスト液を供給する一対のレジスト源5
2、62とを備えている。
【0037】一対のレジスト源52、62は、図示を省
略しているが、それぞれレジスト貯留槽と加圧源を備え
る。各レジスト貯留槽に貯留されているレジスト液は用
途に応じて組成が異なっている。各レジスト源52、6
2からは、スリットノズル54の両側面に設けた一対の
コネクタ(図示省略)を介して、それぞれ個別にレジス
ト液が加圧供給される。
【0038】駆動機構60は、スリットノズル54を水
平方向に延びる回転軸59のまわりに回転させるが、ス
リットノズル54をその姿勢を保ったままで図面中の上
下方向に往復動させる上下駆動部を備えない点で、第1
実施例の駆動機構20よりも簡単な構造となっている。
【0039】スリットノズル54は、一対の細長いスリ
ット54bを備える。これらのスリット54bからは、
それぞれ組成の異なるレジスト液が吐出する。すなわ
ち、スリットノズル54が図面において反時計方向にわ
ずかに回転して、図面左側のスリット54bが回転軸5
9直下の最下部に達した状態では、レジスト源52の一
方のレジスト液が左側のスリット54bから吐出され
る。また、スリットノズル54が時計方向にわずかに回
転して、図面右側のスリット54bが回転軸59直下の
最下部に達した状態では、レジスト源62の別のレジス
ト液が右側のスリット54bから吐出される。
【0040】なお、このスリットノズル54をガラス基
板16の端辺16aに平行な姿勢を保って移動させる1
軸ローダ18と、ガラス基板16を保持しガラス基板2
とともに回転するスピンチャック24と、スピンチャッ
ク24を回転駆動するモータ26と、これらの動作を制
御する制御装置28とは、第1実施例と同様であるの
で、その詳細な説明は省略する。
【0041】図6は、図5のスリットノズル54を拡大
して示した側面図である。スリットノズル54は、回転
軸59の回りに回転する回転部材61に、支持部材55
を介して固定されている。スリットノズル54は、中央
部材54cとその図面左右方向の両側に固定された側方
部材54dとを備える。なお、図中の実線は、下向状態
のスリットノズル54を示し、図中の一点鎖線は、回転
軸59の回りに回転して上向状態となったスリットノズ
ル54を示す。
【0042】中央部材54cと一対の側方部材54dと
の間に形成された一対の間隙の下端は、それぞれレジス
ト液を吐出するためのスリット54bとなっている。中
央部材54cの図面左右方向の両側面には、それぞれ上
下一対のキャビティ54eが形成されている(図7
(b)参照)。このキャビティ54eは、レジスト液を
溜めてこのレジスト液をスリット54bから一様に吐出
させるためのものである。また、中央部材54cの中心
部分には、スリットノズル54の温調用の配管54gが
形成されている(図7(a)参照)。この配管54g中
には、温度の制御された流体が随時流れており、スリッ
トノズル54の温度を適宜調節する。
【0043】一対の側方部材54dは、その上端部であ
って図面前後方向の中央部に、左右一対のコネクタ57
が形成されている。これらのコネクタ57を介して、一
対のレジスト源52、62からの異種のレジスト液が個
別にスリットノズル54に供給される。すなわち、各コ
ネクタ57からの異種のレジスト液は、これに連通する
上下一対のキャビティ54eを経て、各スリット54b
から個別に吐出される。
【0044】図7(a)及び(b)は、図5のスリット
ノズル54の側方断面図及び正面図である。
【0045】図7(a)に示すように、中央部材54c
の中心部分を往復する配管54gの両端は、一対のコネ
クタ54hを介して流体駆動源(図示を省略)の一対の
入出力ポートに接続されている。この流体駆動源から
は、温度の制御された流体が一方のコネクタ54hを介
して配管54gに流入し、配管54gから流出した流体
は、コネクタ54hを介して流体駆動源に帰還する。こ
の結果、一定温度の流体が配管54g中を常に流れ、ス
リットノズル54の吐出動作中、レジスト液の温度がほ
ぼ一定に保たれる。
【0046】図7(b)に示すように、側方部材54d
とその後方の中央部材54cとの間には、点線で示すよ
うに、中央部材54cの側面に形成されている細長い上
下一対のキャビティ54eによって、上下一対の細長い
レジスト貯留部54jが形成されている。
【0047】レジスト貯留部54jをこのように上下2
段としているのは、スリットノズル54の図面中央に取
り付けられたコネクタ57から上側のレジスト貯留部5
4j供給されたレジスト液が、下側のレジスト貯留部5
4jの長手方向の両端部分(図面左右の両端)に、より
一様な圧力で供給されるようにしたものである。すなわ
ち、上下一対のレジスト貯留部54jの間に結果的に遮
断部54kが形成されていることとなり、上下のレジス
ト貯留部54j間でのレジスト液の流れを規制しつつ、
下側のレジスト貯留部54jの内圧をより一様に保つこ
とができる。この結果、レジスト液の粘性にかかわら
ず、レジスト液を整流しつつ下端のスリット54bから
レジスト液を均一に吐出させることができる。
【0048】また、これらのレジスト貯留部54jは、
キャビティ54eの深さを調節することによって、その
長手方向の両端部分(図面左右の両端)で断面積が小さ
くなっている。レジスト液は、上記したように、スリッ
トノズル54の図面中央に取り付けられたコネクタ57
を介して上側のレジスト貯留部54jに供給されるが、
レジスト液の粘性が比較的高い場合であっても、上下の
レジスト貯留部54j内の圧力を一様に保ってその図面
左右の両端部分にレジスト液を効果的に供給し、かつレ
ジスト液の整流をより効果的に達成すべく、このような
断面構造としている。
【0049】以下、第2実施例の塗布装置の動作につい
て説明する。
【0050】まず、スリットノズル54がスピンカップ
32の外に配置されたポット30上の待機位置に位置し
ている状態とする。
【0051】次に、スリットノズル54をその回転軸5
9を中心として回転させてスリットノズル54を上向状
態とする。このように上向状態とするのは、スリットノ
ズル54を待機位置から塗布位置まで移動させるに際し
て、スピンカップ32に衝突する干渉の問題を回避する
ためである。
【0052】次に、上向状態のスリットノズル54をそ
の姿勢を保ったままで塗布位置まで方向S、Rに沿って
水平移動させ、スリットノズル14をその回転軸59を
中心として回転させて下向状態とする。この際、使用す
るレジスト液に応じて、左右いずれ下のスリット54b
を選択する。すなわち、スリットノズル54が反時計方
向にわずかに回転変位して、左側のスリット54bが最
下点に達した状態では、この左側のスリット54bによ
るガラス基板16表面上へのレジスト塗布が可能にな
る。一方、スリットノズル54が時計方向にわずかに回
転変位して、右側のスリット54bが最下点に達した状
態では、この右側のスリット54bによるガラス基板1
6表面上へのレジスト塗布が可能になる。
【0053】次に、スリットノズル54のスリット54
bからレジスト液を吐出させつつ、スリットノズル54
をガラス基板16の表面上方で方向S、Rに沿って水平
移動させて、ガラス基板16の表面にレジスト液をほぼ
一様に塗布し、レジスト液の塗布膜を形成する。
【0054】次に、スリットノズル54のスリットから
のレジスト液の吐出を停止させ、スリットノズル54を
その回転軸59を中心として回転させてスリットノズル
54を上向状態とする。このように回転させるのは、ス
リットノズル54を塗布位置から待機位置まで移動させ
るに際して、スピンカップ32に衝突する干渉の問題を
回避するためである。
【0055】スリットノズル54をスピンカップ32の
外に配置されたポット30上の待機位置まで水平に移動
させた後、スピンチャック24をガラス基板16ととも
に回転させて、ガラス基板16表面に供給されたレジス
ト液を遠心力によってガラス基板表面全体に均一な厚さ
で拡散させる。
【0056】次に、ポット30上の待機位置で上向状態
になっているスリットノズル54にレジスト液を加圧供
給して、レジスト液をこのスリット54bから押出すよ
うにして、エアをスリットノズル54外に排出する。
【0057】次に、ガラス基板16を交換して、エアを
排出した上向状態のスリットノズル54をその姿勢を保
ったままでガラス基板16上方の塗布位置まで水平移動
させ、スリットノズル14をその回転軸59を中心とし
て回転させて下向状態とする。以上のような動作を繰り
返し、レジスト液の塗布を繰返す。
【0058】以上説明のように、第2実施例の塗布装置
では、スリットノズル54がポット30上の待機位置に
ある時に、スリット54bを上向状態として、このスリ
ットノズル54内のレジスト液に混入しているエアをこ
のスリット54bから排出させることとしているので、
このようなエアの混入に起因して生ずるレジスト液の不
用意な落下の発生を有効に防止できる。このため、ガラ
ス基板16表面に塗布、形成されるレジスト層に不均一
が生じたり、スピンカップ32内外にレジスト液が飛散
してパーティクルの原因となったりする事態を防止でき
る。
【0059】以上、実施例に即してこの発明を説明した
が、この発明は、上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、レジスト液中のエアを排出するための手段
として、実施例では通常のレジスト源22、52、62
を用いているが、これとは別系統のレジスト源を設け、
この別系統のレジスト源からレジスト液を加圧供給して
レジスト液の押出しによって、スリットノズル14、5
4からエアを排出させることとしてもよい。
【0060】さらに、上記実施例ではいずれもスリット
ノズルからレジスト液を基板表面のに供給した後に基板
を回転させてレジスト液を基板表面全体に拡張するよう
に構成されていたが、この発明はそれに限定されるもの
ではなく、スリットノズルによって基板表面の所望の部
分に所望の膜厚のレジスト液を塗布することができれ
ば、基板を回転させてレジスト液を拡張する必要はな
い。
【0061】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の装置で
は、ノズル内の塗布液に混入しているエアを必要に応じ
て逐次排出することができ、このエアの混入に起因して
生ずる塗布液の不用意な落下の発生を有効に防止でき
る。このため、基板表面に塗布される塗布液の層に不均
一が生じたり、レジスト液が周囲に飛散してパーティク
ルの原因となったりする事態を防止できる。
【0062】また、請求項2の装置では、エア排出手段
がノズルをそのスリットの延びる方向に平行な回転軸の
回りに回転させることによってそのスリットを上向状態
とするノズル回転手段を有するので、簡易な構造で、か
つ、省スペースによって、ノズルからのエア抜きが可能
になる。
【0063】また、請求項3の装置では、エア排出手段
がノズルのスリットが上向状態となっているときにこの
ノズルに塗布液を加圧供給する塗布液供給手段を有する
ので、塗布液供給手段から供給される塗布液の量を適宜
調節することにより、簡易かつ確実にノズルからのエア
抜きが可能になる。
【0064】また、請求項4の装置では、ノズルのスリ
ットから基板の表面に向けて塗布液を吐出させて基板表
面に塗布液を供給した後、基板を回転させて基板表面に
供給された塗布液を表面全体に拡散させる基板回転手段
をさらに備えるので、基板の表面全体に塗布液をより均
一に塗布することができる。
【0065】また、請求項5の方法では、ノズル待機位
置でノズル内のレジストに混入しているエアを必要に応
じて逐次排出することができ、このエアの混入に起因し
て塗布液が基板及びその周辺の装置に不用意に落下する
といった事態を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の塗布装置の構成を示す図である。
【図2】図1の塗布装置の塗布動作を説明する工程図で
ある。
【図3】図1の塗布装置の塗布動作を説明する工程図で
ある。
【図4】図1の塗布装置の塗布動作を説明する工程図で
ある。
【図5】第2実施例の塗布装置の構成を示す図である。
【図6】図5の塗布装置のスリットノズルの側面図であ
る。
【図7】図5の塗布装置のスリットノズルの断面図及び
正面図である。
【図8】従来の塗布装置を示す図である。
【符号の説明】
14、54 スリットノズル 14b、54b スリット 16 ガラス基板 19、59 水平に延びる回転軸 20、60 駆動機構 22、52、62 レジスト源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の塗布液を吐出するノズルに形成さ
    れたスリットを前記ノズルの下方に支持された基板の表
    面に向け、前記スリットから塗布液を吐出させて、基板
    表面に塗布液を供給する塗布装置において、 前記ノズルのスリットを上向状態として、このノズル内
    の塗布液に混入しているエアをこのスリットから排出さ
    せるエア排出手段を備えることを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記エア排出手段は、前記ノズルをその
    スリットの延びる方向に平行な回転軸の回りに回転させ
    ることによって、そのスリットを上向状態とするノズル
    回転手段を有することを特徴とする請求項1記載の塗布
    装置。
  3. 【請求項3】 前記エア排出手段は、前記ノズルのスリ
    ットが上向状態となっているときに、このノズルに塗布
    液を加圧供給する塗布液供給手段を有することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルのスリットから基板の表面に
    向けて塗布液を吐出させて基板表面に塗布液を供給した
    後、基板を回転させて基板表面に供給された塗布液を基
    板表面の全体に拡散させる基板回転手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか
    に記載の塗布装置。
  5. 【請求項5】 所定の塗布液を吐出するノズルに形成さ
    れたスリットを前記ノズルの下方に支持された基板の表
    面に向け、前記スリットから塗布液を吐出させて、基板
    表面に塗布液を供給する塗布方法において、 前記ノズルのスリットを塗布液を塗布すべき基板が支持
    される位置側方のノズル待機位置で上向状態とし、この
    ノズル内の塗布液に混入しているエアをこのスリットか
    ら排出させることを特徴とする塗布方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510226A (ja) * 2002-12-16 2006-03-23 エイエスエムエル ユーエス インコーポレイテッド 回転可能な送出アームから流体を送出する装置及び方法
CN100335182C (zh) * 2003-11-18 2007-09-05 大日本网目版制造株式会社 基板处理装置以及细缝喷嘴
JP2007305697A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Az Electronic Materials Kk フォトレジストの塗布方法
JP2012213762A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Ricoh Co Ltd カーテン塗布方法及びカーテン塗布装置
CN114308424A (zh) * 2022-03-08 2022-04-12 宁波润华全芯微电子设备有限公司 一种高压喷嘴组件、高压喷嘴运动件、去胶腔体和去胶机

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