JPH07323840A - 車両間の連結通路用渡り板 - Google Patents

車両間の連結通路用渡り板

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JPH07323840A
JPH07323840A JP12103094A JP12103094A JPH07323840A JP H07323840 A JPH07323840 A JP H07323840A JP 12103094 A JP12103094 A JP 12103094A JP 12103094 A JP12103094 A JP 12103094A JP H07323840 A JPH07323840 A JP H07323840A
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    • B61RAILWAYS
    • B61DBODY DETAILS OR KINDS OF RAILWAY VEHICLES
    • B61D17/00Construction details of vehicle bodies
    • B61D17/04Construction details of vehicle bodies with bodies of metal; with composite, e.g. metal and wood body structures
    • B61D17/20Communication passages between coaches; Adaptation of coach ends therefor

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の衝突時において、渡り板が車両の室内
に突入して乗客への2次的災害を招くことを防止する。 【構成】 一方の車両20に一方の渡り板26を設け、
他方の車両又は解放側金枠24に他方の渡り板27を設
ける。他方の渡り板27は連結通路方向に分割して、基
板28Aと延長板28Bで構成する。延長板28Bには
係合部材39を設ける。一方の渡り板26には押し部材
36を設ける。車両間が異常縮小した場合に押し部材3
6が係合部材39を押して、延長板28Aを基板28A
方向へ押し移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両間の連結通路用渡り
板に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両における連結車両間の連結通路
用渡り板として、従来、図14及び図15に示すよう
に、連結通路方向(軌道方向)に2分割し、その両渡り
板1,2を、ヒンジ3,4により上下回動可能に支持す
ると共に水平姿勢から下方へは回動しないように規制
し、一方の1枚状の渡り板1の先部上面に他方の渡り板
2の先部を重合載置するようにしたものがある。また、
他方の渡り板2は主板5と副板6,7とからなり、主板
5は、その先端中央部5aから後側方へハの字状に切断
された1枚板からなり、副板6,7は上記ハの字状の縁
部にヒンジ8,9により上下方向に回動できるように具
備されている。
【0003】尚、図14及び図15は、連結通路を構成
する幌を通路方向に2分割し、その両分割幌10,11
を解放側金枠12,13により分離可能に連結する形式
のものを示し、上記渡り板1は車両14側に、渡り板2
は解放側金枠12に具備されている。また、他方の解放
側金枠13と他方の車両14′間も上記と同様な渡り板
が架設されており、上記と同一部材には同一符号にダッ
シュを付してその説明を省略する。
【0004】また、上記両解放側金枠12,13は、こ
れらと車両14,14′間に架設した押付装置15,1
6により相互に押付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の渡り板にお
いては、車両のローリングにおいて、両渡り板1,2の
両側に段差が発生した場合に、副板6,7がヒンジ8,
9を中心として下動し、渡り板1,2の側部における間
隙を閉塞するようになっているが、車両のピッチング時
及びピッチングと同時に対向車両間距離が異常に縮小し
た場合の対応がなされていない。
【0006】すなわち、渡り板2の主板5が、そのヒン
ジ4部から先端中央部5aまで1枚板で形成されている
ため、ピッチングが0の場合は図15(a)の状態にあ
るが、車両間に図16(b)のようなピッチングが発生
して、両渡り板1,2のヒンジ3,4間に段差が発生し
た場合には、一方の渡り板1の先端中央部1aが他方の
渡り板2を押し上げ、その他方の渡り板2の主板5の先
端中央部5aが一方の渡り板1の上面から大きく離間し
てこれらの間に大きな隙間D1 が発生する。
【0007】車両走行中に乗客等が連結通路を歩行して
いるときに、車両のピッチングにより上記のような隙間
1 が急に発生すると、乗客等が上動した渡り板の先端
につまずいて転倒したり、開口した隙間D1 間に足を入
れてその足が両渡り板1,2により挾まれたりする危険
が生じる。
【0008】また、非ピッチング状態で車両衝突時に車
両間又は車両と解放側金枠間が異常に縮小した場合に
は、図16(c)に示すように、上記他方の渡り板5の
先端中央部5aが車両14の客室R内まで大きく突入
し、該客室にいる乗客に当り、2次的な人身事故を一層
大きくする問題がある。
【0009】また、車両衝突時に、上記のような車両間
等の縮小と共に上記のようなピッチング状態が併発する
と、他方の渡り板2の主板5が車両14の客室内に大き
く突入すると共に上記のような渡り板の大きな開口が発
生し、より一層大きな危険性が生じる。
【0010】そこで本発明は、上記従来の構造において
解決されていなかった危険性を解決する連結通路用渡り
板を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、第1の発明は、一方の車両(20)に備
えた一方の渡り板(26)と、他方の車両又は解放側金
枠(24)に備えた他方の渡り板(27)とからなり、
他方の渡り板(27)は、他方の車両又は解放側金枠
(24)に支持された基板(28A)と該基板(28
A)の先部において、連結通路方向へ摺動可能に延長し
て設けた延長板(28B)とからなり、かつ、これら基
板(28A)と延長板(28B)を、所定の外力により
連結状態を解除できる連結手段(40)で相互に連結
し、上記延長板(28B)の先部を上記一方の渡り板
(26)上に載置し、上記延長板(28B)には係合部
材(39)を設け、上記一方の渡り板(26)には上記
係合部材(39)に対向する押し部材(36)を設け、
これら係合部材(39)と押し部材(36)との関係
を、車両間又は車両と解放側金枠間が異常縮小した場合
に、押し部材(36)が係合部材(39)を他方の車両
又は解放側金枠方向へ押し移動するように設定したこと
を特徴とするものである。
【0012】第2の発明は、上記他方の渡り板(27)
において、延長板(28B)を連結通路方向に複数枚に
分割し、その分割部を上下方向に回転可能に連結して構
成したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の第1の発明においては、車両の
衝突事故において、車両間又は車両と解放側金枠間の間
隔が異常に縮小した場合には、一方の渡り板(26)に
おける押し部材(36)が他方の渡り板(27)の延長
板(28B)に設けた係合部材(39)を押し、その押
し力が所定以上になると連結手段(40)の連結状態が
解除され、延長板(28B)が基板(28A)方向へ押
し移動される。これにより他方の渡り板(27)の連結
通路方向の全長が縮小し、その他方の渡り板(27)の
先端が車両の客室内へ大きく突入することを防止する。
この突入の防止は、衝突時において車両間にピッチング
の有無にかかわらず行なわれる。
【0014】請求項2記載の第2の発明においては、更
に、上記のような車両の衝突事故において、車両間にピ
ッチング状態を生じた場合に、他方の渡り板(27)の
先部に設けた延長板(28B)における分割された先部
の第2延長板(30)が自重によりその先端が下降する
ように傾斜し、その第2延長板(30)の先端部と一方
の渡り板(26)の上面との隙間が閉塞される。
【0015】
【実施例】図1乃至図13に示す本発明の実施例につい
て説明する。図1は連結された車両20,21間の連結
通路を2分割された幌22,23で被覆する型式の渡り
板を示す平断面図である。24,25は両分割幌22,
23の解放側金枠である。
【0016】図1における車両20と解放側金枠24間
に架設された右側の渡り板について説明する。26は一
方の車両20に具備された一方の渡り板、27は解放側
金枠24に具備された他方の渡り板で、該他方の渡り板
27は通路方向に基板28Aと延長板28Bに分割さ
れ、更に延長板28Bが第1延長板29と第2延長板3
0に分割されている。更に第2延長板30の先端両側に
は副板31,31が上下動自在に連結されている。
【0017】他方の車両21と解放側金枠25間に架設
された渡り板の構造も上記右側の渡り板と同じ構造であ
るため、上記と同一部材には同一符号にダッシュを付し
てその説明を省略する。
【0018】上記右側の渡り板について更に詳述する。
一方の渡り板26の長辺基部側は車両20の妻面に沿っ
て配置し、その基部側を車両20の妻面部に備えた水平
のヒンジ金具32により上下方向に回転可能に連結し、
この一方の渡り板26がヒンジ金具32を中心として起
倒するように備えられている。また、該一方の渡り板2
6は、図5に示すような若干前方が下方へ傾斜した姿勢
から上方への回動は許容されるが下方への回動が阻止さ
れるように、該渡り板26に固着したストッパ片33
が、車両20側に設けたストッパ34に当接するように
なっている。該ストッパ34は車両20に固着した雌ね
じ部材34aに螺着したボルトで形成され、このボルト
の回転によりその頭部を進退させると共にロックナット
で固定して渡り板26の姿勢の傾斜角を調節できるよう
になっている。35はストッパ片33の下面に溶接固定
した座板で、この座板35も上記ストッパ34であるボ
ルト頭に当接するようにして、ストッパ片のストッパへ
の当接面積を広くしたものである。
【0019】尚、ストッパ片33は、異常な外力を受け
た場合に変形できる金属板で形成されている。該一方の
渡り板26の先部は、連結通路方向と直交する方向の両
側部の先端26aと、中央部において、上記先端26a
より車両20側へ切欠した切欠部26bとからなる。こ
の切欠部26bには、図3に示すように、側面形状が逆
L字状の押し部材36が上方へ突出している。
【0020】他方の渡り板27は通路方向に基板28A
と延長板28Bとに分割され、更に該延長板28Bが通
路方向に第1延長板29と第2延長板30とに2分割さ
れている。そして、その基板28Aの基部辺が解放側金
枠24に、通路方向と直交する水平方向に備えたヒンジ
金具37によって回転可能に連結され、このヒンジ金具
37を中心として上下方向に回転可能に備えられてい
る。
【0021】第1延長板29は、上記基板28Aの下側
に配置され、その後部29aが基板28Aの前部28a
の下面に摺動可能に重合されている。そして、この重合
部において、基板28Aの両側には、図5及び図8に示
すように断面コ字状のガイド38が固設され、このガイ
ド38内に第1延長板29の両側端部が摺動可能に嵌合
している。
【0022】更に上記第1延長板29の後端下面には、
連結通路の中心部に位置して、側面形状がL字状の係合
部材39が垂設的に固着されており、これが上記押し部
材36に、正常時は離間対向している。
【0023】更に、基板28Aと第1延長板29とは、
図1に示すように、両側部に位置して連結手段40,4
0により連結されている。該連結手段40について図6
及び図7により説明する。
【0024】第1延長板29側には連結通路方向への長
穴41が表裏方向に貫通して形成され、その車両20と
反対側の端に長穴41の幅より若干大径の円よりなる係
止穴42が連続形成されている。基板28A側には、上
記係止穴42の中心に位置してボルト43が下方へ突出
して固設されている。そして、このボルト43には係止
板44が嵌設され、この係止板44は、上記係止穴42
とほぼ同径の円板に形成して係止穴42内に嵌合されて
おり、該係止板44の外周面が上記長穴41の入口端4
1aに当るようになっている。また、該係止板44は、
これに強い所定以上の衝撃を受けた場合に破壊するか変
形するような材質、例えば合成樹脂板やアルミニウム板
等で形成されている。上記係止板44は、ボルト43に
受板45を挿通し、ナット46を螺着して、受板45に
より支承されている。
【0025】このような構造によって、常時は両板28
A,29が図6及び図7の状態に保持され、該両板28
Aと29に図6に示すイ方向に強い所定以上の衝撃力が
作用した場合には、その衝撃力によって係止板44が破
壊又は変形して両板28A,29がイ方向に相対的に移
動できるようになっている。
【0026】次に第2延長板30の基端30a(図3参
照)は上記第1延長板29の先端面29bに沿って配置
され、該第2延長板30が、第1延長板29の先部に通
路方向と直交する水平方向に備えたヒンジ金具47によ
り上下方向に回転可能に備えられている。該第2延長板
30の先端の平面形状は図1に示すように、先端中央部
30bから後側方へハの字状に切断されている。
【0027】これら基板28Aと第1延長板29と第2
延長板30は、図3に示すように、ピッチング量0mm
において、前方が若干下方へ傾斜した一方の渡り板26
上に水平姿勢で載置されるように、ヒンジ金具32と3
7とが相互に段差をもって設定され、かつ、図4に示す
ように、後述するスリ板48と50との厚みに差をもた
せてある。
【0028】48は上記第1延長板30の下面に座49
を介して固設したスリ板で、一方の渡り板26上に摺動
自在に載置されている。このようなスリ板48により第
2延長板30と一方の渡り板26間に若干の隙間が発生
するため、第2延長板30の先端中央部30bを若干下
方へ折曲し、先端中央部30bと一方の渡り板26間の
隙間を小さくしている。
【0029】また、第1延長板29の下面にも図4に示
すように、スリ板50が固設され、これが一方の渡り板
26上に摺動可能に載置している。副板31,31は、
図1及び図2に示すように、上記第2延長板30のハの
字状に切断した部分にヒンジ金具51,51により上下
方向に回転可能に備えられている。また、該副板31,
31の両側31a,31aはハの字状に切断されて形成
されている。
【0030】図5及び図9に示す52はストッパで、上
記基板28Aの両側に固設され、そのストッパ部52a
が渡り板の両側に位置する側パネル53,53の下面5
3aに当接するようになっている。すなわち、基板28
Aがヒンジ37を中心として上方へ回転して所定位置
(姿勢)まで傾斜した場合に、該ストッパ部52aが側
パネル53,53の下面53aに当接してそれ以上に上
方へ回動しないように規制するものである。
【0031】尚、上記両解放側金枠24,25は、前記
従来の図14に示す押付装置15,16と同様な押付装
置(図示せず)より押付けられている。次に本実施例の
作用について説明する。
【0032】通常運行時において、車両間又は車両と解
放側金枠間の対向距離が正常の範囲内で、かつピッチン
グ量がない状態においては図3乃至図5に示すように他
方の水平の渡り板27における第1及び第2延長板2
9,30が基板28Aから延長した状態で、かつ、該各
板28A,29,30が共に水平状態で一方の渡り板2
6上に載置している。そのため、第2延長板30の先端
中央部30bは一方の渡り板26の上面に近接してい
る。また副板31,31の先端も一方の渡り板26上に
近接している。
【0033】車両間又は車両と解放側金枠間のピッチン
グ量が大きく発生した場合、例えば図10に示すよう
に、他方の渡り板27のヒンジ金具37部を基準にして
一方の渡り板26のヒンジ金具32部が上動した場合に
は、一方の渡り板26の先部によって他方の渡り板27
における第1延長板29の先部が押し上げられ、その基
板28Aと第1延長板29がヒンジ金具37を中心とし
て上動する。このとき、第2延長板30は、その自重に
よってヒンジ金具47を中心として先部が下動するよう
に傾斜し、そのスリ板48が一方の渡り板26上に接し
た状態を保持する。そのため、その先端中央部30bは
一方の渡り板26の上面又は床面に近接した閉塞状態を
維持する。また、副板31,31も下降傾斜し、その先
端が一方の渡り板26上に接して閉塞する。
【0034】したがって、一方の渡り板26の上面又は
床面と他方の渡り板27の先端部間に大きな隙間が発生
せず、乗客等が渡り板につまずいたり、また足が渡り板
間で挾まれることが防止される。
【0035】また、このようなピッチングと共に車両2
0と解放側金枠24間が正常範囲内で縮小した場合にお
いて、一方の渡り板26が、その前方が若干下降するよ
うに傾斜していることにより、他方の渡り板27におけ
る第1延長板29の押し上げ量(隆起量)を、一方の渡
り板26が水平状態の場合に比べて少なくすることがで
きる。このことは、乗客が隆起した渡り板につまずいた
り歩行に支障を招くことを少なくすることができる。
【0036】次に、車両衝突事故時において、車両間又
は車両20と解放側金枠24間の間隔が異常に縮小した
場合について説明する。例えば、上記のようなピッチン
グが生じていない状態、すなわち、図3に示すような渡
り板の水平姿勢の状態で衝突した場合には、一方の渡り
板26の押し部材36が他方の渡り板27における第1
延長板29の係合部材39に当り、第1延長板29を解
放側金枠24方向へ急激に強く押圧する。
【0037】この衝撃力により、図6及び図7に示す基
板28Aに設けた係止板44が長穴41の入口端41a
に当って、破壊或いは変形して両基板28Aと第1延長
板29が図6の矢印イ方向に相対移動可能になる。そし
て、押し部材36が係止部材39を更に押し、図11に
示すように、第1延長板29が解放側金枠24方向へ、
ガイド38に案内されて押し移動され、該第1延長板2
9の先部に連結された第2延長板30も解放側金枠24
方向へ後退移動され、他方の渡り板27の連結通路方向
の全長は縮小される。
【0038】したがって、図11に示すように、車両2
0と解放側金枠24間が異常に縮小しても他方の渡り板
27の先端部30bが車両20の客室R内へ大きく侵入
することを阻止できる。
【0039】次に、車両衝突事故時において、図12に
示すように、上記のような異常縮小と同時に車両相互間
或いは車両20と解放側金枠24間にピッチングも発生
した場合について説明する。
【0040】先ず、異常縮小に対しては、上記と同様に
他方の渡り板27の第1延長板29が移動される。この
とき、押し部材36が係合部材39と係合した後にピッ
チング状態が生じても、押し部材36の突部36aと係
合部材39の突部39aが係合されて、両部材36,3
9の係合状態が維持され、第1延長板29の確実な押し
移動が行われる。
【0041】また、ピッチング量が大きいことにより、
押し部材36が第1延長板29の下面に当接し、かつ押
し部材36が第1延長板29を上方へ押し上げる力が異
常に高くなった場合には、先ず、他方の渡り板27にお
ける基板28Aに設けたストッパ52が側パネル53,
53の下面53aに当接して、両板28A,29のそれ
以上の上動が阻止され、また、一方の渡り板26におけ
るストッパ片33の座板35及び車体20の妻面が図1
2に示すように変形されるか或いはストッパ片33、座
板35、妻面の全て又はいずれかが変形して、一方の渡
り板26の上記図3乃至図5に示すその姿勢が崩れ、図
12のように下方へ回動退避する。
【0042】そのため、他方の渡り板27の先部が車両
20の客室R又は通路の面Fより異常に高くなることが
防止され、乗客への二次的な危険性を防止する。また、
他方の渡り板27における第2延長板30がヒンジ47
で連結されているため、常時その第2延長板30の先端
が自重で下方へ付勢され、該第2延長板30の先端部3
0bと客室R又は通路の面Fとの間隙が大きくなること
が阻止される。
【0043】尚、上記一方の渡り板26の押し部材36
を、その渡り板26の中央部に切欠部26bを形成し
て、この切欠部26bの奥部に設けたのは、図13に示
すように、一方の渡り板26の先端26aが解放側金枠
24に当るような衝突時においても、上記の押し部材3
6が図12に示すような係合部材39との係合関係が維
持されるようにしたものである。
【0044】更に、上記のように、係合部材39を第1
延長板29の下面に設け、押し部材36を一方の渡り板
26の先部に設けることにより、これらの部材39,3
6が渡り板でかくれ、通行等の支障がない。
【0045】尚、上記連結手段40は、両板28,29
をボルト又はピンで連結し、該ボルト又はピンに所定以
上のせん断力が作用した場合に、該ボルト又はピンがせ
ん断破壊するように構成してもよい。
【0046】また、請求項1記載の発明に対応する他の
実施例としては、上記実施例の外、上記実施例の第1延
長板29部と第2延長板30部とを相互に分割すること
なく1枚板で形成して延長板28Bを1枚の板で形成し
てもよい。また、請求項2記載の発明に対応する実施例
としては、上記第1延長板29又は第2延長板30を更
に連結通路方向に複数枚に分割し、その分割部を上下方
向に回転できるように連結して延長板28Bを3枚以上
で構成してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、車両の衝突時において、渡り板の先端が
車両の客室内に大きく突入して乗客の足に当るような二
次的災害を招くことを防止できる。更に請求項2記載の
発明によれば、上記の室内への突入防止効果を発揮する
上に、車両の衝突により、車両のピッチング量が大きく
なった場合にも、一方の渡り板と他方の渡り板の先端と
の隙間を極めて小さく維持でき、渡り板の先端が大きく
開口して乗客に対して大きな災害を招くような当りを防
止でき、また、乗客等が渡り板の先端につまずいて転倒
したり、足が渡り板間に挾まれる二次的災害をより一層
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す連結通路部の平断面
図。
【図2】 同要部の拡大平面図。
【図3】 図2におけるA−A線断面図。
【図4】 図2におけるB−B線断面図。
【図5】 図2におけるC−C部の端面図。
【図6】 基板と延長板の連結部を示す平断面図。
【図7】 図6のD−D線断面図。
【図8】 ガイドを示す断面図。
【図9】 ストッパ部を示す断面図。
【図10】 正常範囲内の縮小と同時にピッチングを生
じたときの渡り板の状態を示す側断面図。
【図11】 ピッチングがない状態での車両衝突時の渡
り板の状態を示す側断面図。
【図12】 車両衝突時にピッチングを生じたときの渡
り板の状態を示す中央側面図。
【図13】 車両衝突時にピッチングを生じたときの渡
り板の状態を示す側面図。
【図14】 従来の渡り板を示す連結通路部の側断面
図。
【図15】 図14における平断面図。
【図16】 従来の渡り板の動作状態を示す側断面を示
すもので、(a)はピッチング量が0mmの正常の場
合、(b)はピッチングの発生を伴う車両間の縮小状態
の側断面図、(c)はピッチングのない状態での車両衝
突時の渡り板を示す側断面図。
【符号の説明】
20…一方の車両 24…解放側金枠 26…一方の渡
り板 27…他方の渡り板 28…基板 29…第1延
長板 30…第2延長板 36…押し部材 39…係合
部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の車両(20)に備えた一方の渡り
    板(26)と、他方の車両又は解放側金枠(24)に備
    えた他方の渡り板(27)とからなり、他方の渡り板
    (27)は、他方の車両又は解放側金枠(24)に支持
    された基板(28A)と該基板(28A)の先部におい
    て、連結通路方向へ摺動可能に延長して設けた延長板
    (28B)とからなり、かつ、これら基板(28A)と
    延長板(28B)を、所定の外力により連結状態を解除
    できる連結手段(40)で相互に連結し、上記延長板
    (28B)の先部を上記一方の渡り板(26)上に載置
    し、上記延長板(28B)には係合部材(39)を設
    け、上記一方の渡り板(26)には上記係合部材(3
    9)に対向する押し部材(36)を設け、これら係合部
    材(39)と押し部材(36)との関係を、車両間又は
    車両と解放側金枠間が異常縮小した場合に、押し部材
    (36)が係合部材(39)を他方の車両又は解放側金
    枠方向へ押し移動するように設定したことを特徴とする
    車両間の連結通路用渡り板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の他方の渡り板(27)に
    おいて、延長板(28B)を連結通路方向に複数枚に分
    割し、その分割部を上下方向に回転可能に連結して構成
    したことを特徴とする車両間の連結通路用渡り板。
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