JPH07322367A - 情報入力装置 - Google Patents

情報入力装置

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JPH07322367A
JPH07322367A JP6131364A JP13136494A JPH07322367A JP H07322367 A JPH07322367 A JP H07322367A JP 6131364 A JP6131364 A JP 6131364A JP 13136494 A JP13136494 A JP 13136494A JP H07322367 A JPH07322367 A JP H07322367A
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Yasuji Ogawa
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 簡便且つ安価な構成でアナログ情報やポイン
ティング情報等変量情報の入力を可能にする。 【構成】 入力具1は自己の位置を表わす光源3を内蔵
しており、基準点に向って投光4を発する。検出器2は
マルチスリット板5、二分割受光素子7、処理手段8等
からなるとともに、入力具1から発した投光4を受光す
る様に基準点に配置されている。マルチスリット板5は
周期性を持った光学パタンを有しており、光源3から入
射した投光4を空間変調して、入力具1の手動操作に伴
なう方位や位置の変化に応じて移動する明暗像を形成す
る。二分割受光素子7は所定の空間位相差で配置された
二個の受光領域A,Bを有しており、移動する明暗像を
受光して周期的に変化する一対の電気信号Ia,Ibを
出力する。処理手段8は電気信号Ia,Ibを処理して
入力具1の方位や位置の変化分を抽出し、変量情報とし
て本体機器に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手に保持して使用する入
力具を備え、本体機器に対して操作情報等を入力する情
報入力装置に関する。例えば、本発明は本体機器となる
テレビ受像機に対して操作情報を入力する赤外線遠隔操
作装置に適用される。あるいは、ディスプレイを有する
ゲーム機器、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッ
サ等のメニュー選択に応用される。さらには、図形や手
書き文字の情報入力ないしディスプレイに表示されたオ
ブジェクトの移動、回転、動作等に関する情報入力に適
用される。
【0002】
【従来の技術】従来の情報入力装置としてはスタイラス
とタブレットの組み合わせからなるデジタイザが広く用
いられている。例えばスタイラスとタブレットとの間で
電磁信号を授受し、スタイラス先端の二次元座標位置を
検出して所望の図形や手書き文字を入力する。このデジ
タイザはタブレット上におけるスタイラスの二次元座標
を検出する絶対位置検出型である。従来の情報入力装置
としてはマウスも広く用いられており、パッド上でマウ
スを移動操作する事により、その変位を検出してコンピ
ュータ等に入力しカーソル制御等を行なう。マウスは移
動量の変化分に基づいてインクリメンタルに増減する変
量情報をコンピュータに入力する器具であって、絶対位
置検出型のデジタイザと異なり増減検出型である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタイザやマ
ウスは作業台等に配置したタブレットやパッドが必要で
あり、使用環境や使用条件が限られていた。入力具の自
由な操作によりポインティング情報等を入力する事はで
きなかった。これに対し、手動操作される入力具に光源
を設ける一方、コンピュータの本体側にテレビカメラを
設け、光源の位置を光学的に検出して入力具の自在な空
間操作に応じたポインティング情報を入力する方式が提
案されており、例えば特開平6−598075号公報に
開示されている。しかしながら、テレビカメラは比較的
高価である為、普及型の情報入力装置には適していない
という課題がある。この情報入力装置は光ポインタ等と
称されており、光源を内蔵する入力具の絶対位置を検出
できる。しかしながら、メニュー選択やカーソル制御の
為に入力具の絶対位置を検出する必要はなく、インクリ
メンタルに増減する変量情報が入力できれば良い。この
為、普及型のパーソナルコンピュータ等では高価なテレ
ビカメラ等を利用した情報入力装置は不必要な場合が多
い。
【0004】上記問題点に加え、手動操作される入力具
に内蔵した光源を光学的に位置検出してポインティング
情報等の入力を行なう方式では、外乱の混入や検出信号
レベルの極端な変動が生じるという課題がある。使用環
境や使用条件によっては、本体側のコンピュータと操作
者側の入力具との間の距離は大きく変化する。遠距離に
なるほど外乱光や熱雑音等のノイズが混入し誤動作の惧
れがある。又、入力具の距離に応じて本体側の検出信号
のレベルが大きく変化し、極端に広いダイナミックレン
ジに対応しなければならないという課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は簡便且つ安価な構造で入力具の自在
な手元操作により光を媒体として変量情報を入力する事
のできる情報入力装置を提供する事を目的とする。又、
入力具と本体コンピュータの距離に依存せず且つ外乱要
因の影響を受ける事なく安定的な入力操作が可能な情報
入力装置を提供する事を目的とする。かかる目的を達成
する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明にかかる情
報入力装置は基本的に入力具と検出器との組み合わせか
らなる。入力具は所定の基準点に相対して手動操作され
方位や位置が変化する。検出器は光を媒体として該入力
具の方位や位置の変化分を検出する。本情報入力装置は
この変化分に基づいてインクリメンタルに増減する変量
情報を本体機器に入力するものである。少なくとも一個
の光源が該入力具と該基準点の何れか一方に設けられて
おり、他方に向って投光を入射する。これに対し検出器
は該投光を受光する様に該入力具と該基準点の何れか他
方に設けられている。この検出器は空間変調手段と受光
手段と処理手段とからなる。空間変調手段は周期性を持
った光学パタンを有しており、該光源から入射した投光
を空間変調して、該入力具の手動操作に伴なう方位や位
置の変化に応じて移動する明暗像を形成する。受光手段
は所定の空間位相差で並置された少なくとも二個の受光
領域を有しており、該移動する明暗像を受光して周期的
に変化する電気信号を各々出力する。最後に処理手段は
該電気信号を処理して入力具の方位や位置の変化分を抽
出し変量情報として本体機器に送出する。実用上は、以
上の構成要素に加え前記入力具はスイッチ手段を備えて
おり、該検出器の処理手段に対して該変化分の抽出開始
時点を随時指示する。
【0006】本発明の一態様では、前記光源は該基準点
に設けられる一方、前記検出器は該入力具と一体に設け
られている。この構成では、該入力具の手動操作に伴な
って該検出器に入射する投光の受光方位が変化する。他
の態様では、前記光源は該入力具と一体に設けられる一
方、前記検出器は該基準点に配置している。この構成で
は該入力具の手動操作に伴なって該検出器に入射する投
光の受光位置が変化する。具体例として、例えば前記入
力具は赤外線遠隔操作具であり、本体機器となるテレビ
受像機に対して所望の変量情報を入力する為に用いられ
る。又改良例では、前記受光手段が該受光領域の周辺に
配置された追加の受光領域を有しており、該投光の空間
平均強度に応じた補助電気信号を出力する。前記処理手
段は該補助電気信号を利用して主たる電気信号を処理
し、該変化分を精密に抽出する。本発明の発展例では、
前記空間変調手段が二次元方向に周期性を持った光学パ
タンを有している。又、前記受光手段は二次元並置され
た少なくとも四個の受光領域を有している。前記処理手
段は該電気信号を処理して二次元方向の変化分を抽出す
る。
【0007】本発明の他の側面によれば、前記光源は周
期変調された投光を発する一方、前記検出器に含まれる
処理手段は局部発振回路と、同期検波回路とを有してい
る。局部発振回路は所定の周期信号を出力する。同期検
波回路は該電気信号に該周期信号を乗算処理し外乱成分
を除去する様にしている。この場合、前記処理手段はさ
らに、乗算処理された電気信号の振幅レベルを算出する
演算回路と、該振幅レベルが所定のダイナミックレンジ
に入る様に該周期信号の振幅レベルを自動制御する調整
回路とを含む様にしても良い。
【0008】
【作用】本発明によれば、操作者は先ず入力具を手で保
持して基準点に指向させる。次に、入力具に設けられた
ボタンスイッチ等のスイッチ手段を押しながら入力具の
方位や位置を変化させる。ボタンスイッチを押すと変化
分の抽出開始時点が指示され、ボタンスイッチを押して
いる間光源が点灯する。すると、光源と検出器の相対的
位置関係が入力具の移動に伴なって変化する。これによ
り、光源から受光手段の受光面に至る光路において、空
間変調手段に形成された周期性を有する光学パタンの通
過部位が移動するので、受光面に投影される明暗像の位
置が変化する。本発明ではスリットやホール等を周期的
に配列して光学パタンを形成しているので、受光手段の
受光量が周期的に変化する。従って受光手段から出力さ
れる電気信号も周期的に変化する。入力具のボタンスイ
ッチが押されている間、電気信号の周期的な変化を検出
し、これに基づいて入力具の方位や位置の変化分を抽出
する。スリットやピンホールの周期配列に代えて、レン
ズアレイを用いた場合でも同様な作用が得られる。本発
明では、受光手段は所定の空間位相差で並置された一対
の受光領域を有しており、入力具の方位や位置の変化分
のみならず変化方向も抽出している。これにより、入力
具の手元操作に応じた変量情報が得られる。従来用いら
れていたテレビカメラに組み込まれるCCD等の撮像素
子に比べ、本発明にかかる受光手段は少なくとも一対の
受光領域を備えていれば良く、経済的に有利である。空
間変調手段により投影される明暗像は山と谷が周期的に
繰り返すパタンであり、一対の受光領域から出力される
電気信号の値により、現在山のどちら側に位置するかが
分かる。そして明暗像が移動する時はその方向も検出で
きる。山や谷を超える毎に変化分を蓄積し、変量情報と
して本体機器に送出できる。加えて一対の主たる受光領
域の周辺に追加の受光領域を設け、投光の空間平均強度
に応じた補助電気信号を出力する様にしている。この補
助電気信号と主たる電気信号との比を演算する事によ
り、主たる電気信号に含まれる山と谷を直ちに区別する
事が可能となり入力具の方位や位置の変化分をより正確
に検出できる。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明にかかる情報入力
装置の好適な実施例を詳細に説明する。図1は本発明に
かかる情報入力装置の第一実施例を示す模式的なブロッ
ク図である。図示する様に本情報入力装置は入力具1と
検出器2の組み合わせからなる。入力具1は所定の基準
点に相対して手動操作されその方位や位置が空間的に変
化する。検出器2は光を媒体として入力具1の方位や位
置の変化分を検出する。本情報入力装置はこの変化分に
基づいてインクリメンタルに増減する変量情報を本体機
器(図示せず)に入力するものである。本情報入力装置
は少なくとも一個の光源が入力具1と基準点の何れか一
方に設けられており、他方に向って投光4を入射する。
これに対し、検出器2は投光4を受光する様に入力具1
と基準点の何れか他方に設けられている。本例ではLE
D等からなる光源3が入力具1と一体に設けられる一
方、検出器2は基準点に配置してあり、入力具1の手動
操作に伴なって検出器2に入射する投光4の受光位置が
変化する。この基準点は例えば本体機器の所定箇所に設
定されている。但し基準点の設定位置は本体機器に限ら
れるものではない。
【0010】検出器2は空間変調手段と受光手段と処理
手段とから構成されている。本実施例では空間変調手段
がマルチスリット板5で構成されており、周期性を持っ
た光学パタンを有し光源3から入射した投光4を空間変
調して、入力具1の手動操作に伴なう方位や位置の変化
に応じて移動する明暗像を形成する。なお空間変調手段
としてはマルチスリット板5に代えてシリンドリカルレ
ンズアレイ等を用いる事もできる。受光手段は二分割受
光素子7からなり、所定の空間位相差で配置された少な
くとも二個の受光領域A,Bを有しており、移動する明
暗像を受光して周期的に変化する一対の電気信号Ia,
Ibを各々出力する。処理手段8はアンプ9,10及び
切換回路11を介して電気信号Ia,Ibを受け入れ、
これらを処理して入力具1の方位や位置の変化分を抽出
し変量情報として本体機器に送出する。なお本実施例で
は入力具1及び検出器2に加えてリモコン受信器6を備
えており、検出器2側に設けられている。リモコン受信
器6は変調された投光4を媒体として入力具1から送信
されたスイッチ情報を受信し且つデコードして本体機器
に送出する。又スイッチ情報の一部を開始信号として処
理手段8に入力し、前述した変化分の抽出開始時点を随
時指示する。入力具1は上述したスイッチ情報を随時送
信する為ボタンスイッチ等のスイッチ手段を備えてい
る。
【0011】本実施例では基準点が本体機器側に設定さ
れており、検出器2が本体機器に組み込まれている。一
方入力具1は本体機器から離間配置されており、実用上
の観点から投光4の到達距離はできるだけ大きく設定し
たい。この要求を満たす為には検出器2における受光強
度のダイナミックレンジが大きくなければならない。二
分割受光素子7から光電流として出力される電気信号I
a,Ibは例えば数nAから数十μAまで変化する事にな
り、この信号レベルに基づいてしかるべき演算を行なっ
てインクリメンタルに増減する変量情報を求めなければ
ならない。又、入力具1と本体機器との距離が大きい場
合、外乱光や熱雑音といったノイズの影響を排除する必
要があり、フィルタリングの技法が重要になる。この点
に鑑み、本実施例では入力具1に内蔵された光源3が所
定の周期波形に従って周期変調された投光4を発射す
る。一方検出器2に含まれる処理手段8は局部発振回路
12と同期検波回路13とを有している。局部発振回路
12は所定の周期信号を出力する。その周期は入力具1
側で投光4の周期変調に用いた周期波形と同一である。
同期検波回路13は二分割受光素子7から出力された電
気信号Ia,Ibにこの周期信号を乗算処理し、電気信
号から外乱成分を除去する。処理手段8はさらにA/D
コンバータ14を介して同期検波回路13に接続された
マイクロコンピュータ15と、同期検波回路13及び局
部発振回路12の間に介在するレベル調整回路16とを
備えている。マイクロコンピュータ15は演算回路を構
成しており、一対の電気信号Ia,Ibを処理して入力
具1の方位や位置の変化分を抽出する他、乗算処理され
た電気信号Ia,Ibの振幅レベルを算出する。さら
に、算出結果に基づいて制御データVcをレベル調整回
路16にフィードバックし、電気信号の振幅レベルがA
/Dコンバータ14の所定のダイナミックレンジに入る
様に、局部発振回路12から出力される周期信号の振幅
レベルを自動制御する。
【0012】図2は、図1に示した情報入力装置の応用
例を示す模式図である。本応用例では変量情報の入力対
象となる本体機器としてテレビ受像機21を採用してい
る。このテレビ受像機21に対して変量情報の入力を行
なう為入力具1として赤外線遠隔操作具(リモコン操作
具)を用いている。入力具1は赤外線発光ダイオードを
内蔵しており、投光4を発する光源3として兼用する。
一方テレビ受像機21は画面22を有するとともに、そ
の下部に前述した検出器2とリモコン受信器6を備えて
いる。入力具1は例えばチャンネル選択を行なう為のチ
ャンネルボタンスイッチ23と音量調整を行なう為の音
量ボタンスイッチ24とを備えている。チャンネルボタ
ンスイッチ23を押すと選択されたチャンネル番号に応
じて光源3からコード化された赤外投光4が放射され
る。この赤外投光4はテレビ受像機21側のリモコン受
信器6により受信され、選択されたチャンネル番号を解
読する。一方入力具1を手元操作する事により光源3の
方位や位置が変化する。検出器2は前述した様に周期性
を持った光学パタンを有する空間変調手段を備えてお
り、光源3から入射した投光4を空間変調して、入力具
1の手動操作に伴なう方位や位置の変化に応じて移動す
る明暗像を形成する。さらに受光手段は移動する明暗像
を受光して周期的に変化する電気信号を出力するととも
に、処理手段は電気信号を処理して入力具の方位や位置
の変化分を抽出し変量情報としてテレビ受像機21に送
出する。本応用例では投光4として赤外線を用いている
ので、検出器2の前面には周辺可視光等の外乱要因を除
去する為赤外線透過フィルタが取り付けられている。
【0013】次に図3を参照して入力具1の手元操作に
応じて変量情報として音量情報を入力する例を説明す
る。音量ボタンスイッチ24を押圧している間、画面2
2に音量バー25の表示が現われる。入力具1を手元で
左右に移動するとその動きに合わせてバー表示が伸び縮
みする。この時バー表示の変化に応じて音量も当然変化
する。音量ボタンスイッチ24をオフにした時、バー2
5の表示が画面22から消え、直前の音量で固定され
る。以上の説明から理解される様に、入力具1に設けら
れた音量ボタンスイッチ24は検出器2に対して変化分
の抽出開始時点を随時指示するスイッチ手段を構成して
いる。
【0014】次に図4〜図6を参照して、図1に示した
情報入力装置の変量情報抽出プロセスを詳細に説明す
る。図4はマルチスリット板5等の空間変調手段により
形成された明暗像26と、二分割受光素子7に設けられ
た一対の受光領域A,Bとの相対的な位置関係を表わし
ている。図示する様に明暗像26は明部と暗部の繰り返
しパタンからなり、入力具1の手元操作に応じて移動す
る。これに対し、二分割受光素子7に設けられた一対の
受光領域A,Bは所定の空間位相差で並置されており、
移動する明暗像26を受光して周期的に変化する電気信
号Ia,Ibを出力する。例えば明暗像26が矢印で示
す様に図面上右側から左側に移動すると、明部と暗部の
通過に伴ない受光領域Aの受光量が周期的に変化し、こ
れに応じて信号強度も周期的に変化する。同様に受光領
域Bの信号強度も周期的に変化するが、受光領域Aに対
し所定の空間位相差が設けられているので、これに応じ
受光領域Bの信号強度変化は受光領域Aの信号強度変化
に対し先行している。明暗像26が矢印とは逆方向に移
動する時には、受光領域Bの信号強度変化は受光領域A
の信号強度変化に比べ遅延する。この様に、両信号強度
変化の位相関係に基づいて入力具の移動方向を検出する
事ができる。勿論、信号強度変化自体に基づいて入力具
の移動量も検出できる。
【0015】図5は明暗像空間と信号強度との関係を示
す模式的なグラフである。明暗像空間は入射投光がマル
チスリット板により回折を受ける為、山と谷を交互に含
むなだらかな波形で表わされる。これに対応して、縦軸
に表わされた信号強度もなだらかな波形となる。今説明
を容易にする為、明暗像空間を固定すると、受光領域
A,Bはあたかも所定の空間位相差を伴なって波型の波
形上を走行していると見る事ができる。例えば、図4に
示す様に明暗像26が右から左に移動すると、図5に示
す様に受光領域A,Bは波型に沿って左から右に走行す
る。入力具の手元操作中、受光領域A,Bの走行量を極
性も含めて蓄積すると、所望の変量情報が得られる事に
なる。実際には、信号強度の変化分を蓄積する事により
変量情報が得られる。
【0016】次に図6のフローチャートを参照して変量
情報演算プロセスを詳細に説明する。情報入力装置を起
動した後、ステップS1でIa,Ibの初期値をサンプ
リングしa,bとする。次にステップS2でa=old
a,b=oldbとして格納する。続いてステップS3
でIa,Ibの値を新たにサンプリングし、a,bとす
る。次にステップS4で変化分a−oldaとb−ol
dbを計算する。さらに変化分a−oldaの符号と変
化分b−oldbの符号が同一かどうかを判断する。図
5を参照すれば理解できる様に、両者の符号が同一の場
合にはサンプリングされたデータa,bがともに坂の途
中に位置している事が分かる。逆に符号が同一でない場
合にはサンプリングされたデータa,bが山もしくは谷
に位置している事になる。
【0017】ステップS4の判断結果がYESの場合に
は、ステップS5に進みΔold=oldb−olda
を計算する。さらにステップS6で正規化された変化分
d=〔(a−olda)+(b−oldb)〕/2Δo
ldを計算する。次にステップS7に進みカウンタDの
値をdだけ増加させる。Dは過去から現在までの変化分
dを蓄積もしくは積分したものであり現在の変量を表わ
している。次にステップS8に進み入力具に設けられた
スイッチがOFFからONに変化したかどうかを判断す
る。この判断結果がNOの場合には、ステップS9に進
み現在の変量Dを本体機器に送出する。一方ステップS
8の判断結果がYESの場合には、ステップS10に進
みカウンタDの値を0にリセットする。この後ステップ
S9に進む。この様にして一回のサンプリングが終わる
と、ステップS9からステップS2に戻り次回のサンプ
リングを行なう。
【0018】一方ステップS4の判断結果がNOの場合
にはサンプリングされたデータa,bが山又は谷に位置
する事になり両者を区別する必要が生じる。そこでステ
ップS11に進み、(a−olda)と(oldb−
b)のうち、絶対値の大きいものをΔaorbとする。
次にステップS12に進みサンプリングしたデータの平
均値(a+b)/2が今までにサンプリングされたデー
タの平均値よりも大きいかどうかを判断する。この判断
結果がYESの場合には現在のデータa,bが山に位置
すると判定され、ステップS13に進む。ここで正規化
された変化分d=α・Δaorb/|Δold|を計算
する。なおαは山の近傍における傾斜が坂における傾斜
と異なる点を調整する為の定数である。上記式では正規
化された変化分dが必ずしも正確に求められないが、変
量情報を算出する上では何等支障がない。ステップS1
3の後ステップS7に進みカウンタDを更新する。一方
ステップS12での判断結果がNOの場合にはサンプリ
ングされたデータa,bが谷に位置すると判断され、ス
テップS14に進む。ここで正規化された変化分d=β
・(−Δaorb)/|Δold|を計算する。なおβ
は谷の近傍における傾きが坂における傾きと異なる点を
調整する為の定数である。ステップS14の後ステップ
S7に進みカウンタDを更新する。
【0019】次に図7を参照して、図1に示した同期検
波回路13及び局部発振回路12の具体的な構成例を説
明する。同期検波回路13は一対の乗算器33,34と
一対のローパスフィルタ(LPF)35,36とから構
成されている。乗算器33の一方の入力端子には電気信
号Ia,Ibが交互に切り換え入力される。乗算器33
の他方の入力端子には局部発振回路12から周期信号W
I が供給され、上述した電気信号Ia又はIbと乗算さ
れる。この乗算器33は例えばアナログ型のダブルバラ
ンストミキサからなる。同様に乗算器34の一方の入力
端子には電気信号Ia又はIbが供給され、他方の入力
端子には局部発振回路12から周期信号WQ が供給され
互いに乗算処理が行なわれる。なお、一対の周期信号W
I とWQは互いに位相が90°異なる。乗算器33の出
力端子から供給された乗算結果はLPF35を介してA
/Dコンバータ14Iに入力される。乗算器33とLP
F35は共働して電気信号Ia又はIbを周期信号WI
で積和演算した事になり、A/Dコンバータ14Iは積
和演算結果をデジタルデータSI としてマイクロコンピ
ュータ15に供給する。同様に、LPF36はA/Dコ
ンバータ14Qを介してマイクロコンピュータ15に接
続されており、周期信号WQ を用いた積和演算結果をデ
ジタルデータSQ としてマイクロコンピュータ15に供
給する。なお、本具体例では同期検波回路13はアナロ
グ構成となっているが、本発明はこれに限られるもので
はなく同期検波回路13の全部又は一部をデジタル構成
としても良い。
【0020】マイクロコンピュータ15は上述した積和
演算結果SI ,SQ を用いて各電気信号Ia,Ibの振
幅レベルを計算する。振幅レベルは|SI |+|SQ
に比例しており、その値が所定のダイナミックレンジに
入る様に係数Vcを設定する。この係数Vcは制御デー
タとして局部発振回路12側にフィールドバックされ
る。マイクロコンピュータ15はさらに算出されたI
a,Ibに基づいて図6に示したフローチャートに従い
変量情報を算出し本体機器側に送出する。
【0021】局部発振回路12はタイミング発生器37
と一対のアナログスイッチ38,39と極性反転器40
とから構成されている。マイクロコンピュータ15から
出力された制御データVcはD/Aコンバータ41を介
して局部発振回路12に入力される。このD/Aコンバ
ータ41は前述したレベル調整回路を構成している。一
方のアナログスイッチ38にはD/Aコンバータ41か
ら出力された電圧レベルVcとその反転レベルが供給さ
れる。同様に他方のアナログスイッチ39にも所定の電
圧レベルとその反転レベルが入力される。これらのアナ
ログスイッチ38,39はタイミング発生器37から出
力されるクロック信号に応じて所定の電圧レベルと反転
レベルを交互に切り換え、各々矩形の周期信号WI ,W
Q を合成する。アナログスイッチ38,39の切り換え
タイミングは90°位相が異なっているので、一方の周
期信号WQ は他方の周期信号WI に比べ90°位相が遅
延している。
【0022】次に、図8のタイミングチャートを参照し
て、図7に示した回路の動作を詳細に説明する。前述し
た様に、入力具に内蔵した光源から発する投光は所定の
周期波形に従って周期変調されている。従って、検出器
側で得られる電気信号Ia,Ibにも周期変調が伴なっ
ている。本例では、電気信号Ia,Ibは38kHz の周
波数を有する矩形の周期信号に応じて変化している。一
方局部発振回路12は同じく周波数38kHz の周期信号
I と位相が90°遅延した周期信号WQ を生成する。
又周期信号WI ,WQ の振幅レベルは前述した制御デー
タVcに応じて調整されている。これに対し電気信号I
a,Ibの振幅レベルは入力具と検出器との間の距離に
応じて大幅に変化する。
【0023】乗算器33は電気信号Ia,Ibと一方の
周期信号WI の乗算処理を行なう。これにより、ホモダ
イン的な検波が行なわれ電気信号Ia,Ibに含まれる
変調成分のみが取り出される一方、外乱成分は除去でき
る。又、電気信号Ia,Ibの振幅レベルが小さい場合
には周期信号WI の振幅レベルを上方に調整して自動的
なゲインコントロールを行なっている。従って、本発明
によれば別途自動ゲインコントローラ(AGC)を用意
する必要がなく、周期信号の振幅レベルをフィードバッ
ク制御する事によりA/Dコンバータのダイナミックレ
ンジに収まるよう調整している。
【0024】他方の周期信号WQ についても電気信号I
a,Ibに対して乗算処理を行ない変調成分のみを取り
出す様にしている。前述した様に一対の周期信号WI
Qは互いに位相が90°異なっており、夫々乗算処理
を行なう事により元の電気信号Ia,Ibから直交成分
が抽出できる。この抽出された直交成分をLPFにより
平滑化して夫々積和演算結果SI ,SQ を得ている。電
気信号及び周期信号ともに矩形波の場合、電気信号の合
成振幅レベルは|SI |+|SQ |で与えられる。な
お、本発明はこれに限られるものではなく、正弦波形を
用いて同期検波を行なっても良い事は勿論である。又、
本実施例では直交分解を用いて同期検波を行なっている
ので、互いに乗算される電気信号と周期信号の位相を予
め同期させる必要がない。加えて、本実施例では電気信
号の変調周波数と周期信号の周波数を同一に設定しホモ
ダイン的な同期検波を行なっているが、本発明はこれに
限られるものではなくヘテロダイン的な同期検波を行な
っても良い事は勿論である。
【0025】次に図9を参照して、本発明にかかる情報
入力装置の第二実施例を詳細に説明する。本実施例は情
報入力装置をテレビ受像機のメニュー選択やカーソル移
動に応用したものである。本体機器となるテレビ受像機
61には画面62が設けられており所望のメニュー6
3、選択の為のカーソル64、音量表示の為のバー65
等が写し出される。画面62の下部には発光ダイオード
66が組み込まれており光源を構成する。即ち、本実施
例では光源が本体機器側に設定された所定の基準点に配
置されている。一方、入力具としてはリモコン操作具6
8が用いられており、前述した発光ダイオード66に相
対して手元操作され方位もしくは位置が変化する。リモ
コン操作具68は検出器を内蔵しており、発光ダイオー
ド66から発した投光69を受光する。リモコン操作具
68はこの他にスイッチ入力の為の二段スイッチ70と
手元操作の為のグリップ71を備えている。又、テレビ
受像機61に情報を伝送する為媒体となる変調赤外光6
0を放射するリモコン送信器を内蔵している。
【0026】図10は、図9に示したリモコン操作具6
8の具体的な構成を示す模式図である。図示する様に操
作具68の前面にはホールアレイ72が取り付けられて
おり空間変調手段を構成する。このホールアレイ72は
二次元方向に周期性を持った光学パタンを有しており、
光源から入射した投光を空間変調して操作具68の手動
操作に伴なう方位や位置の変化に応じて移動する二次元
の明暗像を形成する。なおホールアレイ72に代えて格
子スリット板やマイクロレンズアレイを用いても良い事
は勿論である。ホールアレイ72の後方には六分割受光
素子73が配置しており、移動する明暗像を受光して周
期的に変化する電気信号を出力する。これらのホールア
レイ72や六分割受光素子73が検出器を構成する。こ
の他、二段スイッチ70により開閉制御される第一接点
74、第二接点75と変調赤外光の送信器76を備えて
いる。図示した検出器の構成から理解できる様に、リモ
コン操作具68の方位等を変化させる事により、基準点
側の発光ダイオード66から放射した投光69の光軸に
対し、六分割受光素子73の受光面が傾斜移動する。従
って、微小な手元操作によりホールアレイ72で変換さ
れた明暗像が受光面に対して相対的に大きく移動する。
この為、微小操作に応答して追従可能な変量情報入力が
行なえる。
【0027】図11は六分割受光素子73の具体的な構
成例を示す模式的な平面図である。六分割受光素子73
は二次元配置された少なくとも四個の受光領域A,B,
C,Dを有しており、明暗像77の二次元方向の変化分
を抽出できる様にしている。この六分割受光素子73は
中心に位置する受光領域A,B,C,Dの周辺に配置さ
れた追加の受光領域E,Fを有しており、投光の空間平
均強度に応じた補助電気信号を出力する。この補助電気
信号を利用して中心受光領域A,B,C,Dから出力さ
れた電気信号を処理して明暗像77の変化分を精密に抽
出する事が可能になる。
【0028】図12は、図10に示したリモコン操作具
に組み込まれる回路の構成を示すブロック図である。図
示する様に六分割受光素子73の各受光領域A,B,
C,D,E,Fは明暗像の移動に応じて周期変化する電
気信号Ia,Ib,Ic,Id,Ie,Ifを各々出力
する。中心に位置する四個の受光領域から出力された電
気信号Ia,Ib,Ic,Idは各々対応するアンプ7
8A,78B,78C,78Dを介して切換器79に供
給される。又周辺受光領域E,Fを含めた全ての受光領
域から出力された電気信号は加算器80で互いに加算さ
れた後、切換器79に供給される。切換器79は入力さ
れた電気信号を逐次選択し、A/Dコンバータ80を介
してマイクロコンピュータ81に入力する。マイクロコ
ンピュータ81は供給された電気信号を演算処理してリ
モコン操作具68の方位又は位置の変化を抽出し、変量
情報として本体機器側のテレビ受像機61に送出する。
この為に前述したリモコン送信器76を備えており、本
例ではマイクロコンピュータ81からの変量情報に応じ
て赤外線をコード化しテレビ受像機61側に送信する。
二段スイッチの第一接点74は開始信号をマイクロコン
ピュータ81に入力し変量情報演算処理を起動させると
ともに、その接点開閉情報(スイッチ情報)は同じくリ
モコン送信器76を介してテレビ受像機61側に送信さ
れる。同様に第二接点75の開閉情報も送信器76を介
してテレビ受像機61側に転送される。
【0029】次に図13を参照して、図12に示した回
路の動作を説明する。本実施例ではX方向とY方向とに
分けて各々変量情報を演算する。そのプロセスは基本的
に図6のフローチャートに示したルーチンにより行なわ
れる。先ずX方向の変量計算では、図6のフローチャー
トのステップS2で用いたサンプリングデータaとして
ここでは受光領域Aから出力された電気信号Iaと受光
領域Cから出力された電気信号Icの合計値を用いる。
同様に、ステップS2で用いられた他方のサンプリング
データbとして、ここでは受光領域Bから出力される電
気信号Ibと受光領域Dから出力される電気信号Idの
合計値をあてる。さらにステップS12で用いられた今
までのデータの平均値として、ここでは全ての受光領域
A〜Fから出力された電気信号の合計値を用いる。この
様な設定条件で図6に示したルーチンを行なうと、ステ
ップS9でX方向に関する現在の変量Dを得る事ができ
る。一方、Y方向の変量計算を行なう場合には、ステッ
プS2のサンプリングデータaとしてIaとIbの合計
値を用い、サンプリングデータbとしてIcとIdの合
計値を用いる。ステップS12で用いた今までのデータ
の平均値として、全受光領域A〜Fから出力された電気
信号の合計値をあてる。この様にすればステップS9で
Y方向に関し現在の変量Dを得る事ができる。
【0030】図6に示したプロセスでは、先に説明した
第一実施例の場合ステップS12で今までのデータの平
均値を用いて山と谷の区別をしていた。従って、情報入
力装置の起動時には今までのデータの平均値が存在しな
い為瞬間的に不定状態が生じる。これに対し、第二実施
例では追加の受光領域E,Fを設けて投光の空間平均強
度を出している。これにより、情報入力装置の立ち上げ
時から直ちに制御動作を行なう事ができる。
【0031】図14は中央に位置する四個の受光領域
A,B,C,Dのレイアウトの変形例を示している。こ
の例では二次元の明暗像77が比較的大きく、これに応
じて各受光領域の面積を大型化している。
【0032】最後に図15のフローチャートを参照し
て、テレビ受像機61側の処理を詳細に説明する。スタ
ート後先ずステップR1でリモコン操作具68側の第一
接点がONされたかどうかを判断する。なおこの判断は
リモコン受信器67を介して取り込んだスイッチ情報を
解読して行なう。判断結果がYESの場合にはステップ
R2に進み、発光ダイオード66を点灯して変量検出用
の投光69を発する。同時にステップR3で画面62上
にメニュー63やカーソル64を表示する。次にステッ
プR4でリモコン操作具68の方位や位置の変化に応じ
てカーソル64を移動する。次にステップR5で第二接
点75がONされたかどうかを判断する。判断結果がY
ESの場合にはステップR6に進み、カーソルが表示す
るメニューの内容に応じた処理を実行する。一方ステッ
プR5の判断がNOである場合にはステップR1に復帰
する。又ステップR1の判断結果がNOである場合には
ステップR7に分かれテレビ受像機61の画面62に放
送画像を映し出す。
【0033】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、手
動操作される入力具の方位や位置の変化に応じてアナロ
グ量の入力やポインティング情報の入力を行なう事がで
きるので、マウスの様に作業台を必要とせず、片手で入
力具を振るだけで本体機器の制御を行う事が可能にな
り、操作性に優れているという効果がある。特に、入力
具に組み込まれた光源の位置検出を行なう為比較的安価
な二分割受光素子を用いており、コストパフォーマンス
が優れているという効果がある。二分割受光素子に代え
四分割受光素子を用いる事により容易に二次元の変量情
報を入力する事ができるという効果がある。さらに一対
の周辺受光領域を備えた六分割受光素子を用いる事によ
り、変量情報の抽出がより精密に行なえるという効果が
ある。本体機器側の基準点に光源を配置する一方、入力
具側に検出器を内蔵させる事により、入力具の方位もし
くは姿勢が検出できるので、より小さな手元操作量で応
答性及び追従性良く変動情報の入力が行なえるという効
果がある。さらには、入力具をテレビ受像機のリモコン
操作具と一体化する事により、今後普及が確実視される
マルチメディアに適した情報入力を行なう事ができると
いう効果がある。この場合、検出器をテレビ受像機側に
配置すれば、位置検出用の光源を赤外線送信用の光源と
兼用する事ができるので、従来のリモコン操作具をその
まま使用する事ができるという効果がある。加えて、光
源から発する投光に変調をかけ、同期検波及び振幅レベ
ル調整を行なう事により、外乱光や熱雑音等のノイズを
除去できるとともにデジタル演算を行なう際のダイナミ
ックレンジを拡大する事ができるので、本体機器と入力
具との間の距離を実用的な範囲まで拡大する事ができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる情報入力装置の第一実施例を示
すブロック図である。
【図2】第一実施例の応用例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した応用例の動作説明に供する模式図
である。
【図4】第一実施例に採用された二分割受光素子の具体
的な構成例を示す平面図である。
【図5】第一実施例の動作説明に供するグラフである。
【図6】同じく第一実施例の動作説明に供するフローチ
ャートである。
【図7】第一実施例に用いられる検出器の具体的な回路
構成例を示すブロック図である。
【図8】図7に示した回路の動作説明に供する波形図で
ある。
【図9】本発明にかかる情報入力装置の第二実施例を示
すブロック図である。
【図10】第二実施例に用いられるリモコン操作具の具
体的な構成例を示す一部透視図である。
【図11】第二実施例に組み込まれる六分割受光素子の
具体的な構成例を示す平面図である。
【図12】第二実施例に組み込まれる検出器の回路構成
を示すブロック図である。
【図13】第二実施例の動作説明に供する模式図であ
る。
【図14】多分割受光素子の他の例を示す模式的な平面
図である。
【図15】第二実施例の本体機器側における情報処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 入力具 2 検出器 3 光源 4 投光 5 マルチスリット板(空間変調手段) 7 二分割受光素子(受光手段) 8 処理手段 12 局部発振回路 13 同期検波回路 14 A/Dコンバータ 15 マイクロコンピュータ 16 レベル調整回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準点に相対して手動操作され方
    位や位置が変化する入力具と、光を媒体として該入力具
    の方位や位置の変化分を検出する検出器との組み合わせ
    からなり、該変化分に基づいてインクリメンタルに増減
    する変量情報を本体機器に入力する装置であって、 少なくとも一個の光源が該入力具と該基準点の何れか一
    方に設けられており、他方に向って投光を入射し、 前記検出器は空間変調手段と受光手段と処理手段とから
    なるとともに、該投光を受光する様に該入力具と該基準
    点の何れか他方に設けられており、 前記空間変調手段は周期性を持った光学パタンを有して
    おり、該光源から入射した投光を空間変調して、該入力
    具の手動操作に伴なう方位や位置の変化に応じて移動す
    る明暗像を形成し、 前記受光手段は所定の空間位相差で並置された少なくと
    も二個の受光領域を有しており、該移動する明暗像を受
    光して周期的に変化する電気信号を各々出力し、 前記処理手段は該電気信号を処理して該入力具の方位や
    位置の変化分を抽出し、変量情報として本体機器に送出
    する事を特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 前記入力具は該検出器の処理手段に対し
    て該変化分の抽出開始時点を随時指示するスイッチ手段
    を備えている事を特徴とする請求項1記載の情報入力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光源は該入力具と一体に設けられる
    一方、前記検出器は該基準点に配置しており、該入力具
    の手動操作に伴なって該検出器に入射する投光の受光位
    置が変化する事を特徴とする請求項1記載の情報入力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光源は該基準点に設けられる一方、
    前記検出器は該入力具と一体に設けられており、該入力
    具の手動操作に伴なって該検出器に入射する投光の受光
    方位が変化する事を特徴とする請求項1記載の情報入力
    装置。
  5. 【請求項5】 前記入力具は赤外線遠隔操作具であり、
    本体機器となるテレビ受像機に対して所望の変量情報を
    入力する為に利用する事を特徴とする請求項1記載の情
    報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記受光手段は該受光領域の周辺に配置
    された追加の受光領域を有しており、該投光の空間平均
    強度に応じた補助電気信号を出力し、前記処理手段は該
    補助電気信号を利用して該電気信号を処理し該変化分を
    精密に抽出する事を特徴とする請求項1記載の情報入力
    装置。
  7. 【請求項7】 前記空間変調手段は二次元方向に周期性
    を持った光学パタンを有しており、前記受光手段は二次
    元並置された少なくとも四個の受光領域を有しており、
    前記処理手段は該電気信号を処理して二次元方向の変化
    分を抽出する事を特徴とする請求項1記載の情報入力装
    置。
  8. 【請求項8】 前記光源は周期変調された投光を発する
    一方、前記検出器に含まれる処理手段は所定の周期信号
    を出力する局部発振回路と、該電気信号に該周期信号を
    乗算処理する同期検波回路とを有しており、該電気信号
    から外乱成分を除去する事を特徴とする請求項1記載の
    情報入力装置。
  9. 【請求項9】 前記処理手段はさらに、乗算処理された
    電気信号の振幅レベルを算出する演算回路と、該振幅レ
    ベルが所定のダイナミックレンジに入る様に該周期信号
    の振幅レベルを自動制御する調整回路とを含む事を特徴
    とする請求項8記載の情報入力装置。
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