JPH07301626A - クロマトグラフィーカラム、血清の前処理装置及び血清の前処理方法 - Google Patents

クロマトグラフィーカラム、血清の前処理装置及び血清の前処理方法

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JPH07301626A
JPH07301626A JP6258508A JP25850894A JPH07301626A JP H07301626 A JPH07301626 A JP H07301626A JP 6258508 A JP6258508 A JP 6258508A JP 25850894 A JP25850894 A JP 25850894A JP H07301626 A JPH07301626 A JP H07301626A
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利明 佐藤
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哲朗 小川
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恒男 平出
Yoshiya Yoshida
芳哉 吉田
Hiroshi Nakayama
洋 中山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装填及び除去の容易な充填剤を用い、血清検
査に対する妨害物質を容易に除去しうる方法及び装置並
びに分離カラムを提供すること。 【構成】 カラム本体1の流路内に流体の通過を許す目
皿板4が設けられており、この目皿板4上に、流路の上
流側に位置させて1枚以上の機能性シート5が載置され
ていることを特徴とするクロマトグラフィーカラムであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミニカラムとして好適
なクロマトグラフィーカラム、血清の前処理装置及び血
清の前処理方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】アパタイト等のリン酸カル
シウム系化合物が蛋白質に対して吸着作用を有すること
から、クロマトグラフィーカラムの充填剤としてリン酸
カルシウム系化合物粒子を用いることは既に知られてい
る。しかしながら、カラムにリン酸カルシウム系化合物
粒子を均一に充填するのは、煩雑であり、特に、ミニカ
ラムに充填するのは困難であった。また、抗原−抗体反
応を利用した血清検査を行うために、リン酸カルシウム
系化合物粒子を充填したクロマトグラフィーカラムを用
いるには、従来、遠心分離、エタノール沈殿、有機溶剤
抽出などの方法によって、血清からゴミ、細胞破砕物、
細胞内粒子などを除去するとともに、検査の妨げとなる
妨害物質の除去を行わなければならず、多大な時間と手
数を要していた。そのため、妨害物質を簡単な操作で短
時間に除去できる方法の開発が求められている。
【0003】
【発明の目的】本発明は、前記従来技術の問題点を解決
し、装填及び除去の容易な充填剤を用い、血清検査に対
する妨害物質を容易に除去しうる分離カラム及び血清の
前処理方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【発明の概要】本発明は、カラム充填剤としてリン酸カ
ルシウム系化合物を含有する機能性シートを用いること
によって上記目的を達成したものである。すなわち、本
発明のクロマトグラフィーカラムは、クロマトグラフィ
ーカラム本体の流路内に流体の通過を許す目皿板が設け
られており、この目皿板上に、流路の上流側に位置させ
て1枚以上の機能性シートが載置されていることを特徴
とする。
【0005】本発明のクロマトグラフィーカラムにおい
て、目皿板上に置いた機能性シートの周縁からスリーブ
とカラム本体との間を通って試料液体が外部に漏れるの
を防止するため、機能性シートの周縁とスリーブの下端
とカラム本体の流路の内壁の間に横漏れ防止リングを設
置し、クロマトグラフィーカラムを組み立てたときにス
リーブを上から押圧することによってカラム内部を密閉
状態とできるようにするのが好ましい。
【0006】また、本発明のカラムをミニカラムとして
構成する場合には、スリーブの液体流路の流入側を比較
的大きめの口径とし、その流入側から流出側に向かって
液体流路を先細に構成するのが好ましい。さらに、その
場合に、微量の液体が機能性シート上に迅速に拡散しう
るように、スリーブの底部には流路の先端を通る十文字
の溝を設けるのが好ましい。
【0007】本発明のクロマトグラフィーカラムにおい
て、目皿板は機能性シートを支持するとともに、液体を
通過させうるものであれば、その材質、孔径などに特に
制限はなく、例えばステンレスやセラミックスから成る
ものなどが挙げられる。
【0008】本発明に使用しうる機能性シートとは、C
a/P比=0.8〜2.0のリン酸カルシウム系化合物
を10〜80重量%含有する機能紙又は機能性不織布で
ある。リン酸カルシウム系化合物の具体例としては、ハ
イドロキシアパタイト、フッ素アパタイト等の各種のア
パタイト、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウ
ム、リン酸三カルシウム、リン酸四カルシウムなどが挙
げられ、これらは単独で又は混合物として使用すること
ができる。このような機能紙については、特開平2−1
04623号公報に記載されているので、詳細な説明は
省くが、機能紙を製造する際の填料の添加方式として
は、内添方式と塗工方式とがあり、どちらの方法で製造
されたものでもよい。しかし、リン酸カルシウム系化合
物の吸着作用を発揮させるためには、該化合物が完全に
は被覆されていないことが必要である。リン酸カルシウ
ム系化合物を平均粒径0.1〜30μmの二次粒子から
成る粉末として用いるのが好ましい。平均粒径が0.1
μmより小さいと、抄紙の際に抄紙機の網から水と共に
落下してしまい、30μmを超えると、重すぎて、均一
に分散することが困難となる。このような二次粒子は、
粒径100Å〜10000Åの一次粒子が凝集又は焼結
することによって形成される。さらに、填料として用い
る粒子は表面積が大きいことが望ましい。また、塗工方
式を採用する場合には、三次元網状構造を形成する接着
剤と組み合わせて原紙上に塗布しなければならない。
【0009】機能性不織布は、原料繊維の少なくとも一
部に熱可塑性高分子繊維を用いて、上記のようなリン酸
カルシウム系化合物のスラリーで不織布を含浸するか、
抄紙技術又は塗工法により機能紙と同様の方法で製造す
ることができる。
【0010】本発明において、機能性シートとして高温
高圧水蒸気滅菌されたものを使用することができる。こ
の滅菌は、一般に、100℃(1.1kg/cm2 、絶対圧
力)〜200℃(15.9kg/cm2 、絶対圧力)で1〜
60分行うのが好ましい。温度が100℃未満では、滅
菌効果が得られず、200℃を超えると、機能性シート
の紙又は不織布が変質する恐れがある。高温高圧水蒸気
での滅菌は、通常オートクレーブ中で行われ、オートク
レーブとしては、殊に医療用高圧蒸気滅菌器が好適であ
る。滅菌条件としては、一般に121℃、2.2kg/cm
2 〜132℃、3.0kg/cm2 の条件が適用される。
【0011】上記のような機能性シートを目的に応じて
1枚以上目皿板上に載置して充填剤とすることができ
る。機能性シートの枚数を選択することにより、吸着能
を微弱な段階から多くの蛋白質を吸着できる高度な段階
まで容易に調整することができる。本発明のカラムを用
いれば、機能性シート1枚でもゴミ、細胞破砕物、細胞
内粒子などを除去でき、さらに、条件を適切に設定する
ことにより抗原−抗体反応を利用した血清検査に対する
妨害物質、殊に、高比重リポ蛋白(HDLコレステロー
ル)を吸着除去することができる。
【0012】そのため、本発明のクロマトグラフィーカ
ラムは、血清の前処理装置として有用である。また、本
発明において充填剤として用いる機能性シートは蛋白質
に対して高い吸着能を有するが、pH6.9〜pH10
の緩衝液で希釈した血清中の蛋白質を吸着せず、HDL
コレステロールや油性物質を吸着することが判明した。
【0013】したがって、本発明は、さらに、血清をp
H6.9〜10、好ましくはpH8〜10の緩衝液で希
釈した後、本発明のクロマトグラフィーカラムの流入口
より注入し、機能性シートを通過させることを特徴とす
る血清の前処理方法を提供する。緩衝液としては、pH
6.9〜10のものであれば、各種のものを用いること
ができるが、例えば、リン酸ナトリウム緩衝液、リン酸
カリウム緩衝液、トリスリン酸緩衝液などが好適であ
る。
【0014】さらに、上記のように機能性シートは蛋白
質に対して高い吸着能を有するので、血清を機能性シー
トと接触させれば血清蛋白(免疫グロブリン)を機能性
シートに吸着させることができる。その際HDLコレス
テロール、油性物質などの抗原−抗体反応妨害物質も機
能性シート上に残るが、これらの妨害物質は水洗及び脱
水操作により機能性シートから除去されることが分かっ
た。したがって、水洗脱水後に機能性シートに吸着され
て残留する血清蛋白を緩衝液を用いて溶離すれば、その
溶離液中には抗原あるいは抗体が含まれるから、この溶
離液を抗原−抗体反応を利用した各種の血清検査に好適
に使用することができる。
【0015】すなわち、本発明は、さらに、血清を機能
性シートと接触させて血清蛋白を機能性シートに吸着さ
せ、水洗及び脱水操作により機能性シートから抗原−抗
体反応阻害物質を除去した後、pH6.0〜6.8の緩
衝液により機能性シート内に残留する蛋白成分を溶離す
ることを特徴とする血清の前処理方法及びこの方法で得
た溶離液を抗原−抗体反応の試料として用いることを特
徴とする血清中の抗原又は抗体の検出方法を提供するも
のである。
【0016】これらの方法に用いる機能性シートは、ク
ロマトグラフィーカラムに関して詳細に記載したのと同
一である。高温高圧水蒸気滅菌された機能性シートを用
いると、殊に、培養系の検査に使用する場合に微生物の
混入の恐れがなく、正確な検査結果を得ることができ
る。また、緩衝液としては、pH6.0〜6.8のもの
であれば、各種のものを用いることができ、例えば、リ
ン酸ナトリウム緩衝液、リン酸カリウム緩衝液、トリス
リン酸緩衝液などが好適である。
【0017】本発明の方法を適用しうる血清検査として
は、抗原−抗体反応を利用したものであれば、特に制限
はなく、例えば、RAテスト(ラテックス凝集反応検
査)、ASO検査、CRP検査、HBs抗原−抗体検
査、梅毒血清検査、エイズ検査など人間ドックでも行な
われる諸検査をはじめとして、赤血球凝集テスト、赤血
球凝集阻止テスト、細菌凝集テストなどが挙げられる。
【0018】本発明は、さらに、1枚以上の機能性シー
ト、一端が封鎖されているプラスチックチューブ及びこ
のチューブ内に挿入して機能性シートを支持するスペー
サチューブから成ることを特徴とする血清の前処理キッ
トを提供する。ここで用いる機能性シートは、クロマト
グラフィーカラムに関して詳細に記載したのと同一であ
り、高温高圧水蒸気滅菌されたものでもよい。このキッ
トを用いて、プラスチックチューブ内にスペーサチュー
ブを挿入し、スペーサチューブ上に機能性シートを載
せ、この機能性シートに血清を滴下し、遠心分離後、水
洗及び脱水操作を行い、緩衝液での溶離を行なうことに
より、上記の本発明による血清の前処理を行なうことが
できる。
【0019】
【発明の実施例】次に、図面を参照して本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明はこれによって制限されるも
のではない。図1は、本発明の一実施例を示すクロマト
グラフィーカラムの分解説明図であり、図2は図1に示
したカラムを組み立てた状態で示す断面図である。この
クロマトグラフィーカラムは、カラム本体1と、スリー
ブ2と、押えナット3とを備えている。カラム本体1
は、上流側流路1aと下流側流路1bを有し、上流側流
路1aの底部に、段部1cが形成されている。上流側流
路1aの外周には雄ねじ部1dが形成されている。上流
側流路1a内には、目皿板4、機能性シート5、及び機
能性シート5の周囲を囲繞する横漏れ防止リング6が挿
入される。押えナット3は、カラム本体1の雄ねじ部1
dに螺合される雌ねじ部3aと軸孔3bを有し、カラム
本体1に螺合されると、スリーブ2をカラム本体1の段
部1cに向けて押圧する。従って、押えナット3を強く
締めると、横漏れ防止リング6と機能性シート5は、上
流側流路1a内に挿入されたスリーブ2の底面2aによ
って目皿板4(段部1c)に押し付けられて、固定され
る。
【0020】図示したクロマトグラフィーカラムにおい
て、スリーブ2の液体流路は流入側から流出側に向かっ
て先細に形成されている。さらに、スリーブ2の底部
(流出端)2aには該流路の先端を通る十文字状の溝2
bが設けられており、液体が良好に拡散するように構成
されている。
【0021】図示したクロマトグラフィーカラムに所望
の枚数の機能性シートを装填し、カラムを組み立てる場
合には、上記の目皿板4上に機能性シート5を載置し、
該機能性シート5の外周に横漏れ防止リング6を嵌め、
押えナット3をカラム本体1にねじ結合することによっ
て組み立て完了となる。
【0022】本発明のクロマトグラフィーカラムにおい
て、各部分の材質には特に制限はないが、スリーブ及び
横漏れ防止リングの材料としては、例えばテトラフルオ
ロエチレンコポリマーが挙げられ、カラム本体及びナッ
トの材料としては、ステンレススチールが挙げられる。
また、目皿板としては、ステンレス焼結フィルターなど
が挙げられる。
【0023】参考例1 針葉樹パルプと広葉樹パルプを7:3の重量比で混合
し、カナダ標準ろ水度が360ccとなるように叩解し
た。このパルプを水に分散させ、濃度0.3重量%のパ
ルプスラリーを調製し、湿式法で合成したCa/P比
1.67、比表面積45m2 /g、平均粒径2μmのハ
イドロキシアパタイトを0.7重量%添加し、JIS−
P8209に準拠して抄紙した。得られた製品紙のハイ
ドロキシアパタイト含有率は70重量%、坪量は40g
/m2 であった。この機能紙を以下、HAp紙と記載す
る。
【0024】参考例2 平均粒径0.55μm、比表面積55m2 、Ca/P比
1.67の多孔質ハイドロキシアパタイト顆粒10重量
%及びドデシル硫酸ナトリウム0.05重量%を含む水
性分散液を作製した。この分散液で厚さ0.4mmのポ
リエチレンから成る不織布を含浸した後、130℃の熱
風で乾燥させた。得られた不織布のハイドロキシアパタ
イト担持率は20重量%であった。以下、この不織布を
HAp不織布と記載する。
【0025】実施例1 正常人の血液を室温で60分間放置し、10000rp
mで10分間遠心分離し、試料血清を得た。この血清を
5mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH8.0)で2倍の
容量に希釈し、その0.5mlを図1に示したクロマト
グラフィーカラムに注入した。2本のクロマトグラフィ
ーカラムの一方にはHAp紙1枚を装填し、他方にはH
Ap不織布を2枚重ねとして装填した。血清、HAp紙
通過後の血清及びHAp不織布通過後の血清についてそ
れぞれ二次元電気泳動を行い、得られた電気泳動像をそ
れぞれ図3〜図5に示す。これらの図から、血清蛋白質
はほとんど変化しなかった(ほとんど吸着されなかっ
た)が、HDLコレステロールを示す図3のスポット
1、2、3及び5が図4及び図5で著しく減少してお
り、HAp紙通過後の血清及びHAp不織布通過後の血
清は、様々な血清の検査に用いるのに好適なものとなっ
たことが判る。
【0026】実施例2 図1及び2に示した構造のクロマトグラフィーカラムに
おいて、孔径2μmのステンレス焼結フィルターの上に
HAp紙を1枚載置し、厚さ及び高さが1mmの横漏れ
防止リングを設置してカラムを組み立て、該カラムをウ
ォータース・クロマトグラフ(Waters chromatograph)
(600E、490及びPantos U−228)に取り付け
た。初期溶離液として1mMリン酸二水素ナトリウム緩
衝液(pH6.8、0.30mMCaCl2 )から40
0mMリン酸水素二ナトリウム緩衝液(pH6.8、
0.11mMCaCl2 )への5分間直線濃度勾配法に
より高速液体クロマトグラフィーを行った。なお、流速
は1ml/分とし、各蛋白質の検出は、280nmでの
吸光度の測定によって行なった。
【0027】ウシ血清アルブミン12μg/3μlの水
溶液を試料溶液として上記のクロマトグラフィーを行っ
て得られた血清アルブミンの溶離曲線を図6に示す。リ
ゾチーム20μg/5μlの水溶液を試料溶液として上
記のクロマトグラフィーを行って得られたリゾチームの
溶離曲線を図7に示す。チトクロームc20μg/5μ
lの水溶液を試料溶液として上記のクロマトグラフィー
を行って得られたチトクロームcの溶離曲線を図8に示
す。
【0028】実施例3 HAp紙10枚をセットした以外は、実施例2と同じ条
件で高速液体クロマトグラフィーを行った。ウシ血清ア
ルブミン20μg/5μlの水溶液を試料溶液として上
記のクロマトグラフィーを行って得られた血清アルブミ
ンの溶離曲線を図9に示す。リゾチーム20μg/5μ
lの水溶液を試料溶液として上記のクロマトグラフィー
を行って得られたリゾチームの溶離曲線を図10に示
す。チトクロームc20μg/5μlの水溶液を試料溶
液として上記のクロマトグラフィーを行って得られたチ
トクロームcの溶離曲線を図11に示す。
【0029】上記の高速液体クロマトグラフィーによ
り、HAp紙1枚を使用した場合、血清アルブミンは大
部分が吸収されなかったが、10枚を使用した場合には
負荷量のおよそ半分が吸着された。また、リゾチームは
HAp紙1枚でも、負荷した大部分が吸着され、HAp
紙10枚を使用した場合には、負荷量の全量が吸着され
た。チトクロームcは、HAp紙1枚で負荷量の全量が
吸着された。いずれの蛋白質についても、球状ハイドロ
キシアパタイトや球状フッ素アパタイトを充填したカラ
ムを用いた場合とほぼ同等の結果を得ることができた。
【0030】実施例4 図12は、本発明の血清の前処理キットの一例を示す説
明図である。このキットは、プラスチックチューブ1
0、スペーサチューブ11及び機能性シート12から成
り、プラスチックチューブ10の開口部にはキャップ1
3が備えられている。
【0031】機能性シートとして参考例1で製造したH
Ap紙(一辺が2.5cmの正方形)を1枚用いて、豚
血液中の日本脳炎抗体の血球凝集法による測定のための
前処理を行なった。比較のため、同じ大きさの濾紙(AD
VANTEC S1 B )を用いた。これらを水洗した後、0.4
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)中で洗い、再
び水洗して平衡化した。これらの上にそれぞれ豚血清1
0μlを滴下した。豚血清としては、従来の測定方法に
より陽性であることが既知のものと、陰性であることが
既知のものとを使用した。それぞれ1分間、5分間ある
いは10分間水洗後、図12に示したプラスチックチュ
ーブ10内に挿入したスペーサチューブ11の上に置
き、キャップ13で蓋をし、1000rpmで3分間遠
心分離し、この濾液は捨てた。濾液中の免疫グロブリン
(IgG、IgM)及びコレステロールの濃度を測定
し、水洗後に残留する量を算出し、それらの残留率の経
時変化を図13に示す。なお、IgG及びIgMの水洗
0分の値として、従来法により前処理した陽性血清の値
を使用した。また、コレステロールの測定には、検査キ
ット〔デタミナーTC555、協和メデックス(株)〕
を使用した。
【0032】なお、図13において◎はHAp紙に残留
するIgG及びIgMを示し、○はHAp紙に残留する
コレステロールを示し、◇は濾紙に残留するIgG及び
IgMを示し、△は濾紙に残留するコレステロールを示
す。
【0033】次いで、HAp紙上に0.40Mリン酸ナ
トリウム緩衝液(pH6.8、0.12mM CaCl
2 )25μlを滴下し、同様に遠心分離し、この操作を
2回行なって、合計50μlの濾液を集めた。この濾液
を血球凝集阻止反応テストの試料とした。このテストの
操作は、厚生省保健医療局の伝染病流行予測調査検査術
式(昭和61年5月)に従った。
【0034】比較のため、従来の前処理法、すなわち、
アセトン抽出、ガチョウ血球添加による非特異凝集素の
除去を行なった。この前処理には24時間以上の時間が
必要であった。この前処理によって得られた血清を試料
として、上記血球凝集阻止反応テストを行なった。
【0035】HAp紙を用いて血清中から分離した溶液
の抗体価は、水洗5分のHAp紙の場合で既に、従来の
前処理法により得た血清中の抗体価と同じであった。図
13から明らかなとおり、濾紙の場合、水洗後10分で
免疫グロブリンの残留はなかったが、HAp紙の場合に
は免疫グロブリンは100%残留し、コレステロールは
5分水洗で50%、10分水洗で約40%程度しか残留
していなかった。また、非特異凝集素については、水洗
1分間のHAp紙でも検出されなかったので、HAp紙
に吸着されないと考えられる。したがって、本発明方法
により前処理された血清は、抗原−抗体反応を利用した
各種の検査に好適であり、微量で検査でき、また、本発
明による血清の前処理は、30分前後で行なうことがで
き、従来法に比べて著しく短時間で、容易に行なうこと
ができる。
【0036】実施例5 参考例1で製造した1×3cmのHAp紙を水洗した
後、0.4Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)中
で洗い、再び水洗して平衡化した。乾燥後、ガラスシャ
ーレに入れてオートクレーブに入れ、121℃、1.2
気圧で20分水蒸気滅菌し、使用直前に水で湿らせ、そ
の上に豚血清10μlを滴下した。豚血清としては、日
本脳炎ウイルス抗体に関して従来の測定方法により陽性
のものと陰性のものを使用した。5分間水洗後、遠心分
離用プラスチックチューブ(ポリスチレン製、容量1.
5ml)に移し、遠心分離した(r=5.5cm、10
00rpm、3分)。この濾液(濾液1と称する)を集
めた後、HAp紙上に0.40Mリン酸ナトリウム緩衝
液(pH6.8)35μlを添加し、同様に遠心分離
し、濾液(以下、濾液2と称する)を集めた。さらに、
HAp紙上に0.40Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.8)35μlを添加し、同様に遠心分離する操作を
繰り返して、濾液(以下、濾液3、4及び5と称する)
を集めた。これらの濾液35μlのうちそれぞれ25μ
lは、血球凝集阻止反応の試料とした。対照としては、
従来の前処理法、すなわち、アセトン抽出、ガチョウ血
球添加により非特異凝集素を除去した血清を用いた。血
球凝集阻止反応の操作は、厚生省保健医療局の伝染病流
行予測調査検査術式(昭和61年5月)に従った。残り
の濾液10μlを電気泳動して、吸着した蛋白質を調べ
た。電気泳動法は、真鍋らの方法を用いた。検出は銀染
色法を用いた。
【0037】滅菌していないHAp紙を用いて血清中か
ら分離した溶液の抗体価と、滅菌したHAp紙を用いて
血清中から分離した溶液の抗体価は、同じであった。滅
菌処理した場合も、滅菌しない場合と同様に、抗体は、
濾液2と濾液3とを合わせて98%回収できた。濾液1
は0%、濾液4及び5は、それぞれ1%の回収率であっ
た。電気泳動した結果を、図14〜16に示す。図14
は日本脳炎ウイルス抗体陽性の豚血清の二次元電気泳動
像を示す電気泳動パターンであり、図15は未滅菌処理
HAp紙を用いた場合の濾液2、図16は滅菌処理した
HAp紙を用いた場合の濾液2の二次元電気泳動像を示
す電気泳動パターンである。これらの電気泳動像を比較
したところ、アルブミンはHAp紙にほとんど吸着され
ていなかった。吸着した血清蛋白質の泳動像は、オート
クレーブ滅菌処理した場合も、滅菌処理しない場合と同
じであった。これらの結果から、HAp紙は高温高圧水
蒸気滅菌しても性能を充分に維持していることが証明さ
れた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、充填剤の吸着能を機能
性シートの枚数を適切に選択することにより容易に調整
することができ、その都度の用途に適した吸着能を有す
るクロマトグラフィーカラムとすることができる。ま
た、本発明のクロマトグラフィーカラムにpH6.9〜
10の緩衝液、例えばリン酸ナトリウム緩衝液、リン酸
カリウム緩衝液、トリスリン酸緩衝液などで希釈した血
清を注入することにより、抗原−抗体反応を利用した血
清検査の妨害物質である高比重リポ蛋白を選択的に吸着
除去することができるため、本発明のクロマトグラフィ
ーカラムは、血清検査のための血清の前処理に好適であ
り、血清の前処理装置として有用である。また、カラム
の充填剤として機能性シートを用いているので、装填及
び除去が極めて容易である。さらに、機能性シートに付
着したコレステロールなどの血清検査妨害物質を、水洗
により無視しうる程度に除去することができるため、血
清を機能性シートと直接接触させて血清蛋白を吸着させ
た後、水洗により妨害物質を除去し、緩衝液で血清蛋白
を溶離することにより、容易に血清検査に好適な血清を
得ることができる。すなわち、本発明によれば、極めて
短時間に簡単な操作で血清の前処理を行なうことができ
る。また、本発明に用いる機能性シートは、高温高圧水
蒸気滅菌してその吸着特性を維持するため、培養系の抗
体分離あるいは抗体検査に好適に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すクロマトグラフィーカ
ラムの分解説明図である。
【図2】図1に示したクロマトグラフィーカラムを組み
立てたときの断面図である。
【図3】未処理の血清の二次元電気泳動像を示す電気泳
動パターン図である。
【図4】実施例1におけるHAp紙通過後の血清の二次
元電気泳動像を示す電気泳動パターン図である。
【図5】実施例1におけるHAp紙通過後の血清の二次
元電気泳動像を示す電気泳動パターン図である。
【図6】実施例2で得られた血清アルブミンの溶離曲線
図である。
【図7】実施例2で得られたリゾチームの溶離曲線図で
ある。
【図8】実施例2で得られたチトクロームcの溶離曲線
図である。
【図9】実施例3で得られた血清アルブミンの溶離曲線
図である。
【図10】実施例3で得られたリゾチームの溶離曲線図
である。
【図11】実施例3で得られたチトクロームcの溶離曲
線図である。
【図12】本発明の血清の前処理キットの一例を示す説
明図である。
【図13】実施例4で行なった水洗後の免疫グロブリン
とコレステロールの残留率の経時変化を示すグラフ図で
ある。
【図14】日本脳炎ウイルス抗体陽性の豚血清の二次元
電気泳動像を示す電気泳動パターン図である。
【図15】実施例5において未滅菌処理HAp紙を用い
た場合の濾液2の二次元電気泳動像を示す電気泳動パタ
ーン図である。
【図16】実施例5において滅菌処理したHAp紙を用
いた場合の濾液2の二次元電気泳動像を示す電気泳動パ
ターン図である。
【符号の説明】
1 カラム本体 2 スリーブ 3 押えナット 4 目皿板 5 機能性シート 6 横漏れ防止リング 10 プラスチックチューブ 11 スペーサチューブ 12 機能性シート 13 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 哲朗 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 平出 恒男 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 吉田 芳哉 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4699−1 (72)発明者 中山 洋 東京都新宿区西早稲田2−7−6

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロマトグラフィーカラム本体の流路内
    に流体の通過を許す目皿板が設けられており、この目皿
    板上に、流路の上流側に位置させて1枚以上の機能性シ
    ートが載置されていることを特徴とするクロマトグラフ
    ィーカラム。
  2. 【請求項2】 機能性シートの周縁と上流側流路内に嵌
    合されたスリーブの下端とカラム本体の流路の内壁の間
    に横漏れ防止リングを設置した請求項1記載のクロマト
    グラフィーカラム。
  3. 【請求項3】 スリーブが流入側から流出側に向かって
    先細となる液体流路を有し、スリーブの流出側端面には
    流路の先端を通る十文字の溝が設けられている請求項1
    又は2記載のクロマトグラフィーカラム。
  4. 【請求項4】 クロマトグラフィーカラム本体が上流側
    流路と下流側流路を有し、上流側流路の底部には目皿板
    を載置する段部が形成され、上流側流路の外周には雄ね
    じ部が形成されており、この雄ねじ部と押えナットが結
    合される請求項1、2又は3に記載のクロマトグラフィ
    ーカラム。
  5. 【請求項5】 機能性シートが、Ca/P比=0.8〜
    2.0のリン酸カルシウム系化合物を10〜80重量%
    含有する機能紙あるいは機能性不織布である請求項1記
    載のクロマトグラフィーカラム。
  6. 【請求項6】 機能性シートが高温高圧水蒸気滅菌され
    たものである請求項1記載のクロマトグラフィーカラ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のク
    ロマトグラフィーカラムから成る血清の前処理装置。
  8. 【請求項8】 血清をpH6.9〜10の緩衝液で希釈
    した後、請求項1〜6のいずれか1項に記載のクロマト
    グラフィーカラムに注入し、機能性シートを通過させる
    ことを特徴とする血清の前処理方法。
  9. 【請求項9】 pH8〜10の緩衝液で希釈する請求項
    8記載の血清の前処理方法。
  10. 【請求項10】 血清を機能性シートと接触させて血清
    蛋白を機能性シートに吸着させ、水洗及び脱水操作によ
    り機能性シートから抗原−抗体反応阻害物質を除去した
    後、pH6.0〜6.8の緩衝液により機能性シート内
    に残留する蛋白成分を溶離することを特徴とする血清の
    前処理方法。
  11. 【請求項11】 緩衝液がトリスリン酸緩衝液、リン酸
    ナトリウム緩衝液又はリン酸カリウム緩衝液である請求
    項10記載の血清の前処理方法。
  12. 【請求項12】 機能性シートが、Ca/P比=0.8
    〜2.0のリン酸カルシウム系化合物を10〜80重量
    %含有する機能紙あるいは機能性不織布である請求項1
    0記載の血清の前処理方法。
  13. 【請求項13】 機能性シートが高温高圧水蒸気滅菌さ
    れたものである請求項10記載の血清の前処理方法。
  14. 【請求項14】 血清を機能性シートと接触させて血清
    蛋白を機能性シートに吸着させ、水洗及び脱水操作によ
    り機能性シートから抗原−抗体反応阻害物質を除去した
    後、pH6.0〜6.8の緩衝液により機能性シート内
    に残留する蛋白成分を溶離し、この溶離液を抗原−抗体
    反応の試料として用いることを特徴とする血清中の抗原
    又は抗体の検出方法。
  15. 【請求項15】 機能性シートが、Ca/P比=0.8
    〜2.0のリン酸カルシウム系化合物を10〜80重量
    %含有する機能紙あるいは機能性不織布である請求項1
    3記載の血清中の抗原又は抗体の検出方法。
  16. 【請求項16】 機能性シートが高温高圧水蒸気滅菌さ
    れたものである請求項13記載の血清中の抗原又は抗体
    の検出方法。
  17. 【請求項17】 1枚以上の機能性シート、一端が封鎖
    されているプラスチックチューブ及びこのチューブ内に
    挿入して機能性シートを支持するスペーサチューブから
    成ることを特徴とする血清の前処理キット。
  18. 【請求項18】 機能性シートが、Ca/P比=0.8
    〜2.0のリン酸カルシウム系化合物を10〜80重量
    %含有する機能紙あるいは機能性不織布である請求項1
    7記載の血清の前処理キット。
  19. 【請求項19】 機能性シートが高温高圧水蒸気滅菌さ
    れたものである請求項17記載の血清の前処理キット。
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