JPH07301534A - 圧電振動ジャイロ - Google Patents

圧電振動ジャイロ

Info

Publication number
JPH07301534A
JPH07301534A JP6114077A JP11407794A JPH07301534A JP H07301534 A JPH07301534 A JP H07301534A JP 6114077 A JP6114077 A JP 6114077A JP 11407794 A JP11407794 A JP 11407794A JP H07301534 A JPH07301534 A JP H07301534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
change
gyro
ambient temperature
vibrating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6114077A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Horikawa
川 勝 弘 堀
Akira Ando
藤 陽 安
Masatake Hayashi
誠 剛 林
Takehiko Otsuki
槻 健 彦 大
Kiyoshi Hase
谷 喜 代 司 長
Kousuke Shiratsuyu
露 幸 祐 白
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6114077A priority Critical patent/JPH07301534A/ja
Priority to EP95106579A priority patent/EP0679866A3/en
Publication of JPH07301534A publication Critical patent/JPH07301534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5642Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating bars or beams
    • G01C19/5663Manufacturing; Trimming; Mounting; Housings
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/85Piezoelectric or electrostrictive active materials
    • H10N30/853Ceramic compositions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雰囲気温度が変化しても測定誤差が小さく、
雰囲気温度の変化による測定精度および応答速度などの
特性の変化も小さい、圧電振動ジャイロを提供する。 【構成】 圧電振動ジャイロ10は振動子12を含み、
振動子12はたとえば正3角柱状の振動体13を含む。
振動体13の3つの側面の中央部には、圧電素子14
a,14bおよび14cが、それぞれ形成される。圧電
素子14a,14bおよび14cは、それぞれ、圧電材
料からなる圧電体層16a,16bおよび16cを含
む。これらの圧電体層16a〜16cの圧電材料として
は、圧電振動ジャイロ10の使用温度範囲内で相転移が
起こらない材料が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は圧電振動ジャイロに関
し、特に、圧電効果が利用され、たとえば、回転角速度
を検知することにより、移動体の位置を検出して適切な
誘導を行うナビゲーションシステム、あるいは外的振動
を検知して適切な制振を行うヨーレートセンサなどに応
用できる圧電振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図8はこの発明の背景となる従来の圧電
材料を用いた圧電振動ジャイロの一例を示す斜視図であ
り、図9はその断面図である。圧電振動ジャイロ1は、
振動子2を含む。振動子2は、たとえば正3角柱状の振
動体3を含み、振動体3は、たとえばエリンバなどの機
械的な振動を生じる材料で形成される。振動体3の3つ
の側面には、3つの圧電素子4a,4bおよび4cが、
それぞれたとえば接着剤などによって接着される。これ
らの圧電素子4a,4bおよび4cは、それぞれ、圧電
材料からなる圧電体層を含み、圧電体層の両主面に電極
がそれぞれ形成され、一方の電極が振動体3に接着され
る。さらに、振動体3のノード点付近には、支持部材
5,5が取り付けられる。
【0003】この圧電振動ジャイロ1を使用する場合、
たとえば圧電素子4aおよび4bと圧電素子4cとの間
に発振回路出力源が接続される。この発振回路出力源か
らの出力信号によって、振動体3は圧電素子4cの形成
された面に直交する方向に屈曲振動する。この圧電振動
ジャイロ1の軸を中心として回転すると、圧電素子4a
および4b間に回転角速度に応じた出力電圧の差が発生
する。これらの圧電素子4aおよび4bからの出力電圧
の差を測定することによって、圧電振動ジャイロ1に加
わった回転角速度が測定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の圧電振動ジャイロでは、圧電振動ジャイロの
使用温度範囲内で、雰囲気温度の変化によって、回転角
速度に応じた電圧以外の電圧が発生し、圧電振動ジャイ
ロの測定誤差を大きくする原因となっていた。また、こ
のような従来の圧電振動ジャイロでは、その出力電圧や
応答速度は振動子の一部を形成する圧電材料の材料特性
の変化によって変化するため、雰囲気温度の変化によっ
てその圧電材料の材料特性の変化が大きくなると、圧電
振動ジャイロの測定精度や応答速度などの特性が雰囲気
温度の変化によって大きく変化するという問題があっ
た。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、雰
囲気温度が変化しても測定誤差が小さく、雰囲気温度の
変化による測定精度および応答速度などの特性の変化も
小さい、圧電振動ジャイロを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、圧電材料が
用いられる振動子を含み圧電効果を利用した圧電振動ジ
ャイロにおいて、その使用温度範囲内で圧電材料が相転
移が起こらない材料であることを特徴とする、圧電振動
ジャイロである。
【0007】また、この発明は、圧電材料からなる振動
子を含み圧電効果を利用した圧電振動ジャイロにおい
て、その使用温度範囲内で圧電材料が相転移が起こらな
い材料であることを特徴とする、圧電振動ジャイロであ
る。
【0008】さらに、この発明は、屈曲振動する柱状の
振動体とその振動体に形成される圧電素子とを有する振
動子を含み圧電効果を利用した圧電振動ジャイロにおい
て、その使用温度範囲内で圧電素子の圧電材料が相転移
が起こらない材料であることを特徴とする、圧電振動ジ
ャイロである。
【0009】
【作用】圧電振動ジャイロの使用温度範囲で相転移が起
こらない材料が、圧電振動ジャイロの振動子において用
いられる圧電材料、圧電振動ジャイロの振動子として用
いられる圧電材料、または、圧電振動ジャイロにおいて
振動子の圧電素子の圧電材料として用いられるので、雰
囲気温度が変化しても、圧電振動ジャイロの測定誤差が
小さく、圧電振動ジャイロの測定精度や応答速度などの
特性の変化も小さくなる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、雰囲気温度の変化に
よる測定誤差が小さく、雰囲気温度の変化による測定精
度や応答速度などの特性の変化も小さい、圧電振動ジャ
イロが得られる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその断面図である。この実施例の圧電振動ジ
ャイロ10は振動子12を含み、振動子12はたとえば
正3角柱状の振動体13を含む。この振動体13は、た
とえばエリンバなどの恒弾性金属材料やガラス,石英,
水晶,セラミックなど一般的に機械的な振動を生じる材
料で形成される。
【0013】この振動体13の3つの側面の中央部に
は、圧電素子14a,14bおよび14cが、それぞれ
形成される。圧電素子14aは、圧電材料からなる圧電
体層16aを含み、この圧電体層16aの両主面には、
電極18aおよび電極20aがそれぞれ形成される。そ
して、一方の電極20aが振動体13の側面に接着され
る。同様に、圧電素子14bおよび14cは、圧電材料
からなる圧電体16bおよび16cをそれぞれ含み、こ
れらの圧電体16bおよび16cの両主面には、電極1
8b,20bおよび電極18c,20cがそれぞれ形成
される。そして、振動体13の側面に、電極20bおよ
び電極20cが接着される。
【0014】この実施例の圧電振動ジャイロ10の圧電
素子14a,14bおよび14cの材料としては、圧電
振動ジャイロ10の使用温度範囲内で相転移が起こらな
い圧電材料が用いられる。このような圧電材料は、たと
えばPb,ZrおよびTiを含む圧電磁器材料におい
て、たとえばZrとTiとの含有率を変化させることに
より得られる。そして、その材料を成形し、焼成するこ
とによって、圧電体層16a,16bおよび16cが形
成される。さらに、圧電体層16a,16bおよび16
cの両主面に電極18a,20a,電極18b,20b
および電極18c,20cをそれぞれ形成することによ
って、圧電素子14a,14bおよび14cが得られ
る。
【0015】このようにして得られた圧電素子14a,
14bおよび14cを振動体13に接着することによっ
て、振動子12が形成される。さらに、この振動子12
の振動体13のノード点付近に支持部材22,22を取
り付けることによって、圧電振動ジャイロ10が作製さ
れる。
【0016】この圧電振動ジャイロ10の特性を調べる
ために、図3に示すように、圧電素子14aおよび14
bと圧電素子14cとの間に、発振回路出力源30が接
続される。そして、発振回路出力源30からの信号によ
って、振動体13の振動が励起される。この場合、振動
体13は、圧電素子14cが接着された面に直交する方
向に屈曲振動する。この状態では、圧電素子14aおよ
び14bに発生する出力電圧は同じ大きさで同じ極性と
なる。したがって、差動回路32を用いて、圧電素子1
4aおよび14bの出力電圧の差を測定すると、その差
は0となる。そして、振動体13の軸を中心として回転
すると、コリオリ力により圧電素子14aおよび14b
の出力電圧に差が生じる。この出力電圧の差を測定する
ことによって、圧電振動ジャイロ10に加わった回転角
速度を検出することができる。
【0017】また、回転していない状態の圧電振動ジャ
イロ10について、雰囲気温度を−30℃〜85℃の範
囲で変化させて、圧電素子14aおよび14bの出力電
圧の差を測定し、その無回転時の出力電圧の差のうち、
上述の雰囲気温度の範囲内での最大値と最小値との差の
絶対値を、温度ドリフトとする。つまり、圧電素子14
aおよび14bの出力電圧の差が無回転時に初期値の0
から最も大きくずれた場合のずれ幅を、圧電振動ジャイ
ロ10の温度ドリフトとする。
【0018】さらに、振動体13の軸を中心にして一定
の角速度で回転している状態の圧電振動ジャイロ10に
ついて、雰囲気温度を−30℃〜85℃の範囲で変化さ
せて、圧電素子14aおよび14bの出力電圧の差を測
定し、雰囲気温度の変化による回転時の出力電圧の差の
変化を調べる。
【0019】次に、この圧電振動ジャイロ10におい
て、圧電素子14a,14bおよび14cの材料とし
て、圧電振動ジャイロ10の使用温度範囲内で相転移が
起こらない圧電材料が用いられた場合と、相転移が起こ
る圧電材料が用いられた場合との特性を比較して説明す
る。
【0020】まず、圧電素子14a,14bおよび14
cの材料として、PbZrO3 −PbTiO3 系圧電磁
器材料において、ZrとTiとの含有率の異なる材料で
あって、上述の雰囲気温度の範囲内で相転移が起こらな
い圧電磁器材料Aと、相転移が起こる圧電磁器材料Bと
を作製した。これらの圧電磁器材料AおよびBのZrと
Tiとの含有率を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】そして、圧電磁器材料Aを用いて圧電素子
を形成し、さらに、圧電磁器材料Bを用いて別の圧電素
子を形成した。雰囲気温度の変化によるこれらの圧電素
子の材料特性(機械的品質係数Qmおよび共振周波数)
の変化を図4に示し、さらに、雰囲気温度の変化による
これらの圧電素子の相転移にともなって発生する焦電荷
の変化を図5に示した。
【0023】図5に示すグラフから明らかなように、圧
電磁器材料Bを用いて形成した圧電素子は、上述の雰囲
気温度範囲内の40℃付近に焦電荷のピークを示してい
る。これは、表1に示す圧電磁器材料BのZrとTiと
の含有率から、この材料がMPB(morphotro
pic phase boundary)と呼ばれる組
成的相境界付近の組成であり、雰囲気温度の変化により
相転移が起こることを示している。これに対して、圧電
磁器材料Aを用いて形成した圧電素子は、図5に示すグ
ラフから明らかなように、上述の雰囲気温度範囲内で焦
電荷の発生が見られず、この温度範囲内で相転移が起こ
らないことがわかる。
【0024】また、図4に示すグラフから明らかなよう
に、上述の雰囲気温度範囲内で相転移が起こらない圧電
磁器材料Aを用いて形成した圧電素子は、相転移が起こ
る圧電磁器材料Bを用いて形成した圧電素子と比べて、
雰囲気温度の変化による材料特性の変化が小さく、その
変化率も雰囲気温度によらずほぼ一定であることがわか
る。
【0025】そして、圧電磁器材料Aを用いた圧電素子
などで実施例の圧電振動ジャイロ10を作製し、圧電磁
器材料Bを用いた圧電素子などで比較例の圧電振動ジャ
イロ10を作製した。そして、実施例および比較例の圧
電振動ジャイロ10について、上述のようにして、温度
ドリフトを検出しかつ雰囲気温度の変化による回転時の
出力電圧の差の変化を調べ、それらの温度ドリフトを表
2に示し、それらの回転時の出力電圧の差の変化を図6
に示した。
【0026】
【表2】
【0027】圧電振動ジャイロ10は圧電素子14aお
よび14bの出力電圧の差によって、圧電振動ジャイロ
10に加わった回転角速度を検出しているため、回転し
ていない状態では、雰囲気温度にかかわらず、その出力
電圧の差は0であるか、またはそれに近い値のほうが望
ましい。つまり、温度ドリフトは、小さいほうがよい。
また、回転時の圧電素子14aおよび14bの出力電圧
の差が雰囲気温度の変化によって大きく変化してしまう
ことは、雰囲気温度により回転角速度を検出する精度が
大きく異なることになり好ましくない。つまり、雰囲気
温度の変化による圧電素子14aおよび14bの出力電
圧の差の変化は、小さいほうがよい。
【0028】表2および図6に示す結果から明らかなよ
うに、圧電磁器材料Aを用いた実施例の圧電振動ジャイ
ロ10では、圧電磁器材料Bを用いた比較例の振動ジャ
イロ10と比べて、その温度ドリフトが小さく、しか
も、回転時の雰囲気温度の変化による圧電素子14aお
よび14bの出力電圧の差の変化が小さく、その変化率
もほぼ一定であることがわかる。これは、上述の相転移
が起こらない圧電磁器材料Aを用いることによって、雰
囲気温度の変化による圧電素子14a,14bおよび1
4cの材料特性の変化が小さいためである。そのため、
この圧電磁器材料Aのように圧電振動ジャイロの使用温
度範囲内で相転移が起こらない圧電材料を用いた圧電素
子を圧電振動ジャイロに用いることによって、雰囲気温
度が変化しても測定誤差が小さく、測定精度の変化が小
さい圧電振動ジャイロを得ることができる。
【0029】次に、上述の実施例および比較例の圧電振
動ジャイロ10について、雰囲気温度の変化による応答
特性の変化を調べ、その結果を図7に示した。図7に示
す結果から明らかなように、圧電磁器材料Aを用いた実
施例の圧電振動ジャイロ10では、圧電磁器材料Bを用
いた比較例の圧電振動ジャイロ10と比べて、雰囲気温
度の変化による応答速度の変化が小さいことがわかる。
【0030】つまり、圧電振動ジャイロ10の応答特性
は、一般の振動子の立ち上がり特性と同様に次の(1)
式で表される。
【0031】1/t≒f/Qm ・・・・・(1)
【0032】(1)式中、1/tは応答速度で、fは振
動子12の周波数で、Qmは振動子12の機械的品質係
数である。圧電振動ジャイロ10の振動子12の周波数
は上述の雰囲気温度範囲内でほぼ一定とみなせるため、
(1)式より、雰囲気温度の変化による圧電振動ジャイ
ロ10の応答速度の変化は、雰囲気温度の変化による振
動子12の機械的品質係数Qmの変化が小さいほど速い
ことになる。雰囲気温度の変化による振動子12の機械
的品質係数Qmの変化は、雰囲気温度の変化による圧電
素子14a,14bおよび14cの機械的品質係数Qm
の変化と同様の傾向を示す。そのため、図4に示すよう
に、上述の雰囲気温度範囲内で相転移が起こらない圧電
磁器材料Aを用いて雰囲気温度の変化による機械的品質
係数Qmの変化が小さい圧電素子14a,14bおよび
14cを形成し、これらの圧電素子14a,14b,1
4cを圧電振動ジャイロ10に用いることによって、雰
囲気温度の変化による圧電振動ジャイロ10の応答速度
の変化を小さくすることができる。
【0033】上述のように、圧電振動ジャイロの使用温
度範囲内で相転移が起こらない圧電材料を用いた圧電素
子を用いて圧電振動ジャイロを形成することによって、
雰囲気温度の変化による測定誤差が小さく、雰囲気温度
の変化による測定精度や応答速度などの変化が小さく、
しかも、雰囲気温度の変化による特性の変化が小さい圧
電振動ジャイロを得ることができる。
【0034】なお、上述の実施例では3角柱状の振動体
に圧電素子を形成した振動子が使用されているが、この
発明は、たとえば4角柱状,6角柱状,円柱状などの柱
状の振動体に圧電素子を形成した振動子や柱状以外の他
の形状、たとえばH型などの音叉型の振動体に圧電素子
を形成した振動子が使用された圧電振動ジャイロにも適
用され得る。また、上述の実施例では圧電素子の一方の
電極が振動体に接着されているが、この電極を形成せず
に公知の薄膜形成技術により圧電体層が振動体に直接形
成されてもよい。この場合、圧電素子の圧電材料として
圧電振動ジャイロの使用温度範囲内で相転移が起こらな
い材料を用いることによって、上述の実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0035】さらに、上述の実施例では振動体に圧電素
子を形成した振動子が使用されているが、この発明は、
圧電材料からなる振動体の表面に電極を形成した振動子
が使用された圧電振動ジャイロにも適用され得る。ま
た、振動子の形状も上記と同様に限定されることはな
い。この場合、振動子の圧電材料として圧電振動ジャイ
ロの使用温度範囲内で相転移が起こらない材料を用いる
ことによって、上述の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す圧電振動ジャイロの断面図である。
【図3】図1に示す圧電振動ジャイロを使用するときの
回路を示すブロック図である。
【図4】雰囲気温度の変化による圧電素子の材料特性の
変化を示すグラフである。
【図5】雰囲気温度の変化による圧電素子に発生する焦
電荷の変化を示すグラフである。
【図6】雰囲気温度の変化による圧電振動ジャイロの回
転時の出力電圧の差の変化を示すグラフである。
【図7】雰囲気温度の変化による圧電振動ジャイロの応
答速度の変化を示すグラフである。
【図8】この発明の背景となる従来の圧電素子を用いた
圧電振動ジャイロの一例を示す斜視図である。
【図9】図8に示す圧電振動ジャイロの断面図である。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動子 13 振動体 14a,14b,14c 圧電素子 16a,16b,16c 圧電体層 18a,18b,18c 電極 20a,20b,20c 電極 22 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大 槻 健 彦 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 長 谷 喜 代 司 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 白 露 幸 祐 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料が用いられる振動子を含み圧電
    効果を利用した圧電振動ジャイロにおいて、 その使用温度範囲内で前記圧電材料が相転移が起こらな
    い材料であることを特徴とする、圧電振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 圧電材料からなる振動子を含み圧電効果
    を利用した圧電振動ジャイロにおいて、 その使用温度範囲内で前記圧電材料が相転移が起こらな
    い材料であることを特徴とする、圧電振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 屈曲振動する柱状の振動体と前記振動体
    に形成される圧電素子とを有する振動子を含み圧電効果
    を利用した圧電振動ジャイロにおいて、 その使用温度範囲内で前記圧電素子の圧電材料が相転移
    が起こらない材料であることを特徴とする、圧電振動ジ
    ャイロ。
JP6114077A 1994-04-29 1994-04-29 圧電振動ジャイロ Pending JPH07301534A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6114077A JPH07301534A (ja) 1994-04-29 1994-04-29 圧電振動ジャイロ
EP95106579A EP0679866A3 (en) 1994-04-29 1995-05-02 Piezoelectric vibrating gyroscope

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6114077A JPH07301534A (ja) 1994-04-29 1994-04-29 圧電振動ジャイロ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07301534A true JPH07301534A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14628484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6114077A Pending JPH07301534A (ja) 1994-04-29 1994-04-29 圧電振動ジャイロ

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0679866A3 (ja)
JP (1) JPH07301534A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000249561A (ja) * 1999-03-03 2000-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角速度センサ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03150914A (ja) * 1989-11-07 1991-06-27 Murata Mfg Co Ltd 振動子
JPH05847A (ja) * 1991-06-21 1993-01-08 Murata Mfg Co Ltd 積層圧電素子磁器組成物
JPH05302833A (ja) * 1992-04-07 1993-11-16 Nissan Motor Co Ltd 圧電式振動ジャイロの直流増幅回路

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2172279B (en) * 1985-03-15 1988-05-05 Plessey Co Plc Pyroeletric ceramics
JPH0674774A (ja) * 1992-08-27 1994-03-18 Murata Mfg Co Ltd ジャイロの駆動回路
GB9220977D0 (en) * 1992-10-06 1992-11-18 British Aerospace Method of and apparatus for compensating for material instabilities in piezoelectric materials

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03150914A (ja) * 1989-11-07 1991-06-27 Murata Mfg Co Ltd 振動子
JPH05847A (ja) * 1991-06-21 1993-01-08 Murata Mfg Co Ltd 積層圧電素子磁器組成物
JPH05302833A (ja) * 1992-04-07 1993-11-16 Nissan Motor Co Ltd 圧電式振動ジャイロの直流増幅回路

Also Published As

Publication number Publication date
EP0679866A3 (en) 1995-11-15
EP0679866A2 (en) 1995-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003227719A (ja) 薄膜微小機械式共振子、薄膜微小機械式共振子ジャイロ、この薄膜微小機械式共振子ジャイロを用いたナビゲーションシステム及び自動車
JPH11337345A (ja) 振動するマイクロジャイロメータ
JPH063455B2 (ja) 振動ジャイロ
JP2002228453A (ja) 振動ジャイロおよびその温度ドリフト調整方法
JPH0545167A (ja) 振動ジヤイロ
US5970793A (en) Angular velocity sensor and angular velocity sensing system
JPH08278146A (ja) 振動ジャイロ
JPH07301534A (ja) 圧電振動ジャイロ
JP2004101392A (ja) 双音さ型振動ジャイロセンサ
JPH0650761A (ja) 振動ジャイロ
JP2531021B2 (ja) 振動子
JP2508264B2 (ja) 振動ジャイロ
JPH1164000A (ja) 音叉型振動ジャイロ
JPH07139952A (ja) 振動ジャイロ
JP2007178300A (ja) 音叉型振動子
JP3166484B2 (ja) 振動ジャイロ
JPH1078327A (ja) 角速度検出素子および角速度検出装置
JPH07174570A (ja) 振動ジャイロ
JPH0650762A (ja) 振動ジャイロ
JPH0251066A (ja) 振動ジャイロ
JPH09292231A (ja) 振動ジャイロ
JPH04106409A (ja) 検出回路
JPH04118515A (ja) 角速度検出器および加速度検出器
JPH06241815A (ja) 振動ジャイロ
JPH09184725A (ja) 振動ジャイロ