JPH07299475A - 廃水の処理方法 - Google Patents

廃水の処理方法

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JPH07299475A
JPH07299475A JP6133536A JP13353694A JPH07299475A JP H07299475 A JPH07299475 A JP H07299475A JP 6133536 A JP6133536 A JP 6133536A JP 13353694 A JP13353694 A JP 13353694A JP H07299475 A JPH07299475 A JP H07299475A
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Kazuo Fukunaga
和雄 福永
Hideki Kamiyoshi
秀起 神吉
Sadao Sato
貞雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は廃水の処理方法に関し、その代表例
として処理困難な着色成分を含む着色廃水の脱色処理方
法を提供するものであり、無尽蔵に存在する安価な海水
成分から、脱色用助剤の一部と凝集剤とを供給し有効利
用することによって着色廃水のほぼ完全な脱色化を図る
ことにある。 【構成】 着色廃水に自然海水もしくは人工海水等の海
水成分含有液を添加し、次いで次亜塩素酸ナトリウム等
の塩素系酸化剤を添加し、臭素化合物存在下に着色成分
を酸化分解した後、アルカリ剤を加えて生成する水酸化
マグネシウムの沈殿に、残存する着色成分を吸着させ脱
色をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水成分の電解により
生成する塩素系酸化剤と異種のハロゲン化物の併用によ
る廃水の処理方法に関し、その代表例として着色廃水の
効率的且つ経済的な脱色処理方法を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浮遊物質やCOD,BOD成分を含む廃
水は、一般には凝集沈殿処理,活性汚泥処理,吸着処
理,酸化処理等を施して放流されるが、廃水中に含有す
る着色成分は、このような単独処理のみによって除去で
きない場合が多く、また実際の水質以上に汚染されたご
とく視覚上非常に目立つため、美観上の見地から好まし
いものとはいえない。また、各種産業より排出される着
色廃液中の着色成分の種類はその排出源によって千差万
別であり、さらに同一排出源であっても複数の廃水経路
から合流する場合は多種類の着色成分が混在することが
あり、特に化学的安定性の高い着色成分を含有する場合
は甚だ処理が困難であるとされている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】次に従来における着色
廃液の主な処理法とその問題点について述べる。 凝集沈殿法 廃液中の着色成分の化学的組成により処理条件を一定で
きない場合とか、着色成分が水溶性である場合には特に
脱色効果が低い。またこの処理法のみでは、例えば酸性
媒染料等のように殆ど脱色効果を期待できない場合があ
る。さらには、大がかりな処理設備を必要とし、汚泥が
多量に発生しその処分についての問題がある。 活性汚泥処理法 廃液中のCODやBOD成分以外、着色成分の除去効果
は殆ど期待できない。例えば比較的生物分解を受けやす
いとされるし尿や糖質醗酵廃液でも処理水中に色相が残
留する。さらには、設備に多大の設置面積を要し、厄介
な日常管理が必要となるため、設備費と維持管理費が非
常に高くなる。 活性炭吸着法 除去できる着色成分の種類が限られ、塩基性染料,酸性
染料の場合はある程度効果的であるが、硫化染料,媒染
染料等の場合には殆ど効果がない。さらに、吸着性能が
比較的短時間で著しく低下することに加え、活性炭の費
用が高額であることから経済的に不利であるという大き
な欠点があるほか、使用済み老廃炭の処分の問題があ
る。 酸化分解法 多量の酸化剤が必要であるうえ、処理に長時間を要し、
特に懸濁物質や有機性物質が共存すると脱色効果が低下
し易い。また、酸化剤、例えば塩素ガス,さらし粉,次
亜塩素酸ナトリウム,オゾン等は一般に高価であり、単
独で多量に使用する際のコストはかなり割り高となる。 電解凝集法(電気化学的方法) 電力消費量が多く、また電極材料の消耗量が多く処理費
用が増大するため、低コストによる処理が困難となる。
一般に着色廃水中には着色成分以外の汚濁成分を含んで
いることが多く、特に染色廃水と他工程からの廃水とが
混入しているような場合、単独処理では期待する処理効
果を得られないことが多く、複数の処理方式を組み合わ
せることが多い。従って、廃水処理にあたって基準値を
満たしつつ十分な脱色効果を得るためには、高い処理コ
ストの負担など多大の企業努力が必要となっている。
【0004】
【課題を解決しょうとする手段】着色廃水の脱色処理方
法において、廃水中に海水成分含有物を添加するととも
に塩素系酸化剤を添加して混合した後、該混合液にアル
カリ剤を加えてpH9以し、次いで凝集し生成した沈殿
物を分離することを特徴とするものである。すなわち、
本発明の一実施例である図1に従って詳しく説明する
と、各工程から排出された着色廃水11は、海水成分添
加工程1にて撹拌しながら海水(自然海水もしくは人工
海水)12が添加される。ついで、塩素系酸化剤注入工
程2にて引き続き撹拌しながら次亜塩素酸ナトリウム,
亜塩素酸ナトリウム等の塩素系酸化剤13を注入し十分
に混合する。それによって着色成分が酸化して脱色し始
めるが、このとき臭素化合物が存在すると脱色反応が著
しく促進される。こうして、海水成分と酸化剤が混合さ
れた廃水には、pH調整槽3もしくは分離槽4にて水酸
化ナトリウム等のアルカリ剤14を注入し、pH9以
上,好ましくはpH10〜12に調整する。そして沈殿
物分離工程4では水酸化マグネシウムのフロックが沈降
し、酸化されずに残存した着色成分の殆どはこの沈殿物
に吸着されて汚泥16として排出され、処理水15はほ
ぼ完全に脱色された状態となる。なお実験の結果、この
場合も臭素化合物が存在することにより水酸化マグネシ
ウムのフロック生成と着色成分の吸着性が改善され有効
に脱色されるものと考えられる。
【0005】
【作用】次に本発明における作用を述べる。本発明に適
用できる廃水としては、染色工業における染料,染色助
剤,顔料,重金属等を含む廃水の他、リグニン,カラメ
ル,ラノリン,フミン等生物処理のみでは分解の難しい
廃水も含まれる。着色廃水には反応槽等を利用して海水
成分含有液、例えば海水や市販の人工海水等を添加し撹
拌などして十分に混合する。なお、海水は自然海水によ
って所望の効果が得られるが、市販されている粉状の人
工海水を溶解して使用してもよく、この場合濃度の調節
が任意となり、特に処理水量の減少が望まれる場合は高
濃度の溶液を使用すればよい。ついで塩素系酸化剤、例
えば次亜塩素酸塩等を添加してさらに十分な混合を行
う。この工程により廃水中の着色成分のうち一部は酸化
されて脱色されるが、酸化還元に関与しない着色成分は
残留する。このとき臭素化合物が共存することによって
着色成分の分解を促進する効果があるとみられるが、海
水成分中の臭素化合物量では不足することがあるのでこ
の場合は所要量添加しておく必要がある。そして、該混
合液にアルカリ剤、例えば水酸化ナトリウム,炭酸ナト
リウム,水酸化カリウム等を添加してpH9以上、好ま
しくはpH10〜12に調整する。このpH調整によ
り、海水成分中のマグネシウムは水酸化物となって凝集
する。ここで、好ましくは高分子凝集剤を添加すること
により凝集効果を向上させることができるが、後続の処
理手段すなわち分離方法を適宜選択することによって添
加する必要のない場合もある。この反応の際、液中に可
溶化もしくはコロイド状に分散している着色物質が水酸
化マグネシウムに吸着し、脱色される。さらに、この反
応においては、前記塩素系酸化剤のみによって着色成分
を単に酸化する以外に、臭素化合物が存在することによ
って、水酸化マグネシウムに吸着された着色物質の酸化
活性と沈殿生成直前のマグネシウムイオンの吸着活性を
高める作用によって、脱色効果を一層向上させる傾向が
みられる。着色成分を吸着し凝集した水酸化マグネシウ
ムは、分離工程で例えばろ過,遠心脱水等によって固液
分離が可能であり、従ってこれらを分離した水溶液はほ
ぼ完全に脱色された状態となる。なお、これらの操作に
より得られた処理水には、残留塩素が含まれる場合があ
り、さらに還元剤を添加したり活性炭吸着処理をしてお
くことが望ましい。この場合、処理水の残留塩素濃度を
測定し、その値に基づき処理水に対して当量の還元剤を
注入する。還元剤としては、例えば亜硫酸ナトリウムや
チオ硫酸ナトリウム等が使用できる。また前記還元剤の
注入に代えて、さらに処理水を活性炭吸着処理すれば残
留塩素以外の不純成分も除去することができる。これに
よって放流のためのpH調整が不要となる利点がある。
【0006】
【実施例】
【0007】 実施例1 以下、本発明の実施例について説明する。着色物質とし
て反応性染料を次の割合で純水に溶解し、70℃で30
分間温浴中で加熱後放冷して模擬排水を調整した。 反応性染料 2g/l 炭酸ナトリウム(NaCO) 20g/l 硫酸ナトリウム(NaSO) 50g/l ここに、反応性染料の種類を2種類とし、試料(1)と
試料(2)とを調整した。 試料(1):反応性染料〔住友化学製,商品名:Sum
ifix SupraRed 3BF〕 試料(2):反応性染料〔チバ化学製,商品名:Cib
acron RedF−B〕 この試料に対し、表1に示す組成の人工海水を次に示す
所定量注入し、撹拌しながら次亜塩素酸ナトリウム溶液
を有効塩素が2000mg/lとなるよう添加した後、
アルカリ剤によりpH9に調整して10分間撹拌し、こ
の溶液を酸化処理液とした。なお上記人工海水は、それ
に含まれる臭素(Br)の量とその後に添加する次亜塩
素酸ナトリウム量の比によって注入量を変更し、臭素
(Br)/有効塩素(Cl)(モル比)がほぼ0.1と
なるよう排水中に注入した酸化処理液の透過率測定結果
は表2に示すとおりで、表1の人工海水のうち臭化マグ
ネシウム(MgBr)含有率の低い組成の人工海水を
添加したものは、脱色率が低い傾向がみられた。そこ
で、活性塩素量に対する臭素化合物量の脱色効果に及ぼ
す影響を検証するため、前記人工海水Bまたは人工海水
Fに臭化ナトリウム(NaBr)を添加してBr/Cl
(モル比)を0/100〜100/0とし、前記と同様
に操作して透過率の傾向を調べ図2に示した。その結
果、Br/Cl(モル比)が5/95〜70/30が実
用範囲であり、10/90〜60/40では脱色率(吸
光光度系による透過率%)が最も高かった。なお、海水
成分中の臭素化合物濃度のみでは不足する場合が多く、
特に処理水量を増やさないためには、市販の粉体状とな
った海水成分含有物に臭素化合物を所要量添加して使用
することが望ましい。ついで、上記反応後の混合液には
アルカリ剤として0.1N水酸化ナトリウム溶液を添加
してpH10.0〜11.0に調整し、5分間撹拌し
た。ここで海水中に含まれるマグネシウム化合物が水酸
化物となって沈殿する Mg2++2(OH)→Mg(OH) OCl →OCl+O〔例えば NaOClの場
合〕 OCl→Cl+O また、その際人工海水中に含有する臭化マグネシウムも
次式に従って反応する。 MgBr+2NaOH→Mg(OH)+2NaBr こうして、沈殿物を生成した懸濁液を約15分間静置
し、その上澄液をろ紙(No.5A)によりろ過したも
のを凝集処理液とし、波長540nmでの透過度を測定
し脱色効果を比較した。その結果を前記表2に示した。
それによると、臭素イオン(Br)濃度が高い人工海
水では脱色効果が一層向上する傾向がみられ、臭素イオ
ンにより沈殿生成直前のマグネシウムイオンの活性度を
高めて吸着効果を促進する効果があると考えられたため
次の実験を行った。すなわち、試料(1)について表2
に示す各人工海水A,C,D,E,Fの他、人工海水A
よりさらに臭化ナトリウム(NaBr)量を増やしたも
のを加え、Br/Mg(モル比)を0,0.01,0.
1,10,100として前記と同様に操作し、マグネシ
ウムイオンに対する臭素イオンの影響を調べた。その結
果は図3に示すとおりであり、Br/Mg(モル比)が
0.1以上でほぼ実用範囲とみられ、1以上ではほぼ上
限に達しこの範囲で処理することが最も望ましいことが
判明した。 このように、試料(模擬着色廃水)について実験した結
果、脱色効果は試料(1)(2)ともほぼ同等の脱色効
果があった。前述したような活性塩素に加え臭素化合物
のみ添加した場合(上記G)も有効に脱色される傾向が
みられたが、さらに試料中のMg量に対してBr量を多
くした場合(上記A,B,C)、すなわちBr/Mg
(モル比)を高くするほどさらに脱色効果を向上させる
ことが判明した。なお自然海水の場合、臭素化合物濃度
が所定量に比べて不足する場合が多く、特に処理水量を
増やさないためには、海水成分および臭素化合物を粉末
で添加することが望ましい。
【0008】
【比較例1】さらに、次亜塩素酸ナトリウム等塩素系酸
化剤だけを、試料に2000〜3000mg/l添加し
て上記と同様の処理を行ったが、酸化処理液および凝集
処理液ともに表2の人工海水Hと同様に脱色効果は得ら
れなかった。
【0009】
【実施例2】実施例1の試料(1)の反応性染料を用い
た模擬排水に、アンモニア性窒素(NH−N)が25
0mg/lとなるように塩化アンモニウムを添加し、実
施例1と同様にして、次亜塩素酸ナトリウム2000m
g/lと表1に示す人工海水A〜Hを添加して、pH7
に調整した。この溶液を酸化処理液とし、さらにアルカ
リでpH12に調整して、この液を凝集処理液とした。
これらの溶液の透過率、全窒素(T−N)およびアンモ
ニア性窒素(NH−N)を測定した。その結果、脱色
率は表2とほぼ同じであった。このときの酸化処理液お
よび凝集処理液の全窒素(T−N)、アンモニア性窒素
(NH−N)を表3に示す。表3から、実施例1と同
様に、活性塩素に加え臭素化合物のみ添加した場合(人
工海水G)も有効にアンモニ性窒素を酸化分解する傾向
がみられたが、さらに試料中のBr量を多くした場合
(上記A、B、C、DおよびE)、アンモニ性窒素の酸
化分解効果が向上し、残存する全窒素を低減すること、
即ちクロラミン類や硝酸等の生成を抑制することが判明
した。なお実施例1の試料(2)の反応性染料で、上記
のアンモニア性窒素(NH−N)濃度を含む模擬排水
を使用して、上記と同様の処理を行ったところ、ほぼ同
様の結果が得られた。
【0010】
【比較例2】実施例2と同様の模擬排水を用いて、次亜
塩素酸ナトリウムのみを2000mg/lとなるように
添加した。その結果比較例1と同じように、脱色効果は
得られず、その酸化処理液の全窒素(T−N)、アンモ
ニア性窒素(NH−N)はそれぞれ210mg/l、
30mg/lで、アンモニア性窒素の酸化分解は不十分
であった。
【0011】
【実施例3】アンモニア性窒素(NH−N)が500
mg/lとなるように調整した模擬排水および人工海水
CとGを使用し、その他の操作は実施例2と同様にして
酸化処理および凝集処理を行った。その結果、脱色率は
表2とほぼ同じであった。このときの酸化処理液および
凝集処理液の全窒素(T−N)、アンモニア性窒素(N
−N)を表4に示す。表4からMgの共存によっ
て、凝集処理液の全窒素、アンモニア性窒素が減少し
た。なお実施例1の試料(2)の反応性染料で、上記の
アンモニア性窒素(NH−N)濃度を含む模擬排水を
使用して、上記と同様の処理を行ったところ、ほぼ同様
の結果が得られた。
【0012】
【比較例3】実施例3と同様の模擬排水を用いて、次亜
塩素酸ナトリウムが2000mg/lとなるように添加
した。その結果比較例2と同じように、脱色効果は得ら
れず、その酸化処理液の全窒素(T−N)、アンモニア
性窒素(NH−N)はまったく減少せず、アンモニア
性窒素の酸化分解はされていなことが判明した。
【0013】
【発明の効果】以上の構成によって、本発明は次の効果
を奏功する。 (1) 通常使用される次亜塩素酸ナトリウム等塩素系
酸化剤に加えて臭素化合物を添加することにより、廃水
中の着色成分の脱色効率を著しく向上させるとともに、
着色成分の存在下でもアンモニア性窒素の酸化分解反応
を促進し、次亜塩素酸ナトリウム等塩素系酸化剤の使用
量を節減することができる。また、優れた脱色効率が得
られることから後続処理への負担も軽減することができ
る。 (2) 安価且つ無尽蔵に存在する海水成分を有効利用
することにより、その含有成分中の臭素化合物の一部を
供給して脱色処理に寄与するとともに、後続のpH調整
により生成する水酸化マグネシウムが残存する着色成分
を吸着して確実に脱色することができ薬品の使用量を大
幅に節減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係わる着色廃水の脱色処理
方法の模式図である。
【符号】
1.海水成分添加処理,2.塩素系酸化剤注入処理,
3.pH調整処理,4.沈殿物分離処理,11.着色廃
水,12.海水成分含有物,13,塩素系酸化剤,1
4.アルカリ剤,15.処理水,16.汚泥,
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わる着色廃水の脱色処理
方法の模式図。
【図2】 ブロム塩と次亜塩素酸塩の添加比率と脱色率
との関係を示すグラフ。
【図3】 ブロム塩とマグネシウム塩の添加比率と脱色
率との関係を示すグラフ。
【符号の説明】 1 混合槽 2 反応槽 3 pH調整槽 4 分離槽 11 着色廃水 12 海水成分含有物 13 塩素系酸化剤 14 アルカリ剤 15 処理水 16 汚泥
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月16日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 廃水の処理方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水成分の電解により
生成する塩素系酸化剤と異種のハロゲン化物の併用によ
る廃水の処理方法に関し、その代表例として着色廃水の
効率的且つ経済的な脱色処理方法を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浮遊物質やCOD,BOD成分を含む廃
水は、一般には凝集沈殿処理、活性汚泥処理、吸着処
理、酸化処理等を施して放流されるが、廃水中に含有す
る着色成分は、このような単独処理のみによって除去で
きない場合が多く、また実際の水質以上に汚染されたご
とく視覚上非常に目立つため、美観上の見地から好まし
いものとはいえない。また、各種産業より排出される着
色廃液中の着色成分の種類はその排出源によって千差万
別であり、さらに同一排出源であっても複数の廃水経路
から合流する場合は多種類の着色成分が混在することが
あり、特に化学的安定性の高い着色成分を含有する場合
は甚だ処理が困難であるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】次に従来における着色
廃液の主な処理方法とその問題点について述べる。
【0004】凝集沈殿法 廃液中の着色成分の化学的組成により処理条件を一定で
きない場合とか、着色成分が水溶性である場合には特に
脱色効果が低い。またこの処理法のみでは、例えば酸性
媒染料等のように殆ど脱色効果を期待できない場合があ
る。さらには、大がかりな処理設備を必要とし、汚泥が
多量に発生しその処分についての問題がある。
【0005】活性汚泥処理法 廃液中のCODやBOD成分以外、着色成分の除去効果
は殆ど期待できない。例えば比較的生物分解を受けやす
いとされるし尿や糖質醗酵廃液でも処理水中の色相が残
留する。さらには、設備に多大の設置面積を要し、厄介
な日常管理が必要となるため、設備費と維持管理費が非
常に高くなる。
【0006】活性炭吸着法 除去できる着色成分の種類が限られ、塩基性染料、酸性
染料の場合はある程度効果的であるが、硫化染料、媒染
染料等の場合には殆ど効果がない。さらに、吸着性能が
比較的短時間で著しく低下することに加え、活性炭の費
用が高額であることから経済的に不利であるという大き
な欠点があるほか、使用済み老廃炭の処分の問題があ
る。
【0007】酸化分解法 多量の酸化剤が必要であるうえ、処理に長時間を要し、
特に懸濁物質や有機性物質が共存すると脱色効果が低下
し易い。また、酸化剤、例えば塩素ガス、さらし粉、次
亜塩素酸ナトリウム、オゾン等は一般に高価であり、単
独で多量に使用する際のコストはかなり割り高となる。
【0008】電解凝集法(電気化学的方法) 電力消費量が多く、また電極材料の消耗量が多く処理費
用が増大するため、低コストによる処理が困難となる。
【0009】一般に着色廃水中には着色成分以外の汚濁
成分を含んでいることが多く、特に染色廃水と他工程か
らの廃水とが混入しているような場合、単独処理では期
待する処理効果を得られないことが多く、複数の処理方
式を組み合わせることが多い。従って、廃水処理にあた
って基準値を満たしつつ十分な脱色効果を得るために
は、高い処理コストの負担など多大の企業努力が必要と
なっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】着色廃水の脱色処理方法
において、廃水中に海水成分含有物を添加するとともに
塩素系酸化剤を添加して混合した後、該混合液にアルカ
リ剤を加えてpH9以上にし、次いで凝集し生成した沈
殿物を分離することを特徴とするものである。
【0011】すなわち、本発明の一実施例である図1に
従って詳しく説明すると、各工程から排出された着色排
水11は、海水成分添加工程1にて攪拌しながら海水
(自然海水もしくは人工海水)12が添加される。つい
で、塩素系酸化剤注入工程2にて引き続き攪拌しながら
次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム等の塩素系
酸化剤13を注入し十分に混合する。それによって着色
成分が酸化して脱色し始めるが、このとき臭素化合物が
存在すると脱色反応が著しく促進される。
【0012】こうして、海水成分と酸化剤が混合された
廃水には、pH調整槽3もしくは分離槽4にて水酸化ナ
トリウム等のアルカリ剤14を注入し、pH9以上、好
ましくはpH10〜12に調整する。そして沈殿物分離
工程4では水酸化マグネシウムのフロックが沈降し、酸
化されずに残存した着色成分の殆どはこの沈殿物に吸着
されて汚泥16として排出され、処理水15はほぼ完全
に脱色された状態となる。なお実験の結果、この場合も
臭素化合物が存在することにより水酸化マグネシウムの
フロック生成と着色成分の吸着性が改善され有効に脱色
されるものと考えられる。
【0013】
【作用】次に本発明における作用を述べる。本発明を適
用できる廃水としては、染色工業における染料、染色助
剤、顔料、重金属等を含む廃水の他、リグニン、カラメ
ル、ラノリン、フミン等生物処理のみでは分解の難しい
廃水も含まれる。
【0014】着色廃水には反応槽等を利用して海水成分
含有液、例えば海水や市販の人工海水等を添加し攪拌な
どして十分に混合する。なお、海水は自然海水によって
所望の効果が得られるが、市販されている粉状の人工海
水を溶解して使用してもよく、この場合濃度の調節が任
意となり、特に処理水量の減少が望まれる場合は高濃度
の溶液を使用すればよい。
【0015】ついで塩素系酸化剤、例えば次亜塩素酸塩
等を添加してさらに十分な混合を行う。この工程により
廃水中の着色成分のうち一部は酸化されて脱色される
が、酸化還元に関与しない着色成分は残留する。このと
き臭素化合物が共存することによって着色成分の分解を
促進する効果があるとみられるが、海水成分中の臭素化
合物量では不足することがあるのでこの場合は所要量添
加しておく必要がある。
【0016】そして、該混合液にアルカリ剤、例えば水
酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム等を
添加してpH9以上、好ましくはpH10〜12に調整
する。このpH調整により、海水成分中のマグネシウム
は水酸化物となって凝集する。ここで、好ましくは高分
子凝集剤を添加することにより凝集効果を向上させるこ
とができるが、後続の処理手段すなわち分離方法を適宜
選択することによって添加する必要のない場合もある。
【0017】この反応の際、液中に可溶化もしくはコロ
イド状に分散している着色物質が水酸化マグネシウムに
吸着し、脱色される。さらに、この反応においては、前
記塩素系酸化剤のみによって着色成分を単に酸化する以
外に、臭素化合物が存在することによって、水酸化マグ
ネシウムに吸着された着色物質の酸化活性と沈殿生成直
前のマグネシウムイオンの吸着活性を高める作用によっ
て、脱色効果を一層向上させる傾向がみられる。
【0018】着色成分を吸着し凝集した水酸化マグネシ
ウムは、分離工程で例えばろ過、遠心脱水等によって固
液分離が可能であり、従ってこれらを分離した水溶液は
ほぼ完全に脱色された状態となる。なお、これらの操作
により得られた処理水には、残留塩素が含まれる場合が
あり、さらに還元剤を添加したり活性炭吸着処理をして
おくことが望ましい。
【0019】この場合、処理水の残留塩素濃度を測定
し、その値に基づき処理水に対して当量の還元剤を注入
する。還元剤としては、例えば亜硫酸ナトリウムやチオ
硫酸ナトリウム等が使用できる。また前記還元剤の注入
に代えて、さらに処理水を活性炭吸着処理すれば残留塩
素以外の不純成分も除去することができる。これによっ
て放流のためのpH調整が不要となる利点がある。
【0020】
【実施例】
【0021】(実施例1)以下、本発明の実施例につい
て説明する。着色物質として反応性染料を次の割合で純
水に溶解し、70℃で30分間温浴中で加熱後放冷して
模擬排水を調整した。 反応性染料 2g/リットル 炭酸ナトリウム(Na2 CO3 ) 20g/リットル 硫酸ナトリウム(Na2 SO4 ) 50g/リットル
【0022】ここに、反応性染料の種類を2種類とし、
試料(1)と(2)とを調整した。 試料(1):反応性染料〔住友化学製,商品名:Sumifi
x Supra Red 3BF 〕 試料(2):反応性染料〔チバ化学製,商品名:Cibacr
on Red F-B〕
【0023】この試料に対し、表1に示す組成の人工海
水を次に示す所定量注入し、攪拌しながら次亜塩素酸ナ
トリウム溶液を有効塩素が2000mg/リットル となるよう
添加した後、アルカリ剤によりpH9に調整して10分
間攪拌し、この溶液を酸化処理液とした。なお上記人工
海水は、それに含まれる臭素(Br)の量とその後に添
加する次亜塩素酸ナトリウム量の比によって注入量を変
更し、臭素(Br)/有効塩素(Cl)(モル比)がほ
ぼ0.1となるよう排水中に注入した。
【0024】酸化処理液の透過率測定結果は表2に示す
とおりであり、表1の人工海水のうち臭化マグネシウム
(MgBr2 )含有率の低い組成の人工海水を添加した
ものは、脱色率が低い傾向がみられた。そこで、活性塩
素量に対する臭素化合物量の脱色効果に及ぼす影響を検
証するため、前記人工海水Bまたは人工海水Fに臭化ナ
トリウム(NaBr)を添加してBr/Cl(モル比)
を0/100〜100/0とし、前記と同様に操作して
透過率の傾向を調べ図2に示した。
【0025】その結果、Br/Cl(モル比)が5/9
5〜70/30が実用範囲であり、10/90〜60/
40では脱色率(吸光光度による透過率%)が最も高
かった。なお、海水成分中の臭素化合物濃度のみでは不
足する場合が多く、特に処理水量を増やさないために
は、市販の粉体状となった海水成分含有物に臭素化合物
を所要量添加して使用することが望ましい。ついで、上
記反応後の混合液にはアルカリ剤として0.1N水酸化
ナトリウム溶液を添加してpH10.0〜11.0に調
整し、5分間攪拌した。
【0026】ここで海水中に含まれるマグネシウム化合
物が水酸化物となって沈殿する。Mg2++2(OH-
→ Mg(OH)2 OCl2 - → OCl- +O 〔例えばNaOC
2 の場合〕 OCl- → Cl- +O また、その際人工海水中に含有する臭化マグネシウムも
次式に従って反応する。MgBr2 +2NaOH →
Mg(OH)2 +2NaBr
【0027】こうして、沈殿物を生成した懸濁液を約1
5分間静置し、その上澄液をろ紙(No.5A)により
ろ過したものを凝集処理液とし、波長540nmでの透過
度を測定し脱色効果を比較した。その結果を前記表2に
示した。それによると、臭素イオン(Br- )濃度が高
い人工海水では脱色効果が一層向上する傾向がみられ、
臭素イオンにより沈殿生成直前のマグネシウムイオンの
活性度を高めて吸着効果を促進する効果があると考えら
れたため次の実験を行った。
【0028】すなわち、試料(1)について表2に示す
各人工海水A,C,D,E,Fの他、人工海水Aよりさ
らに臭化ナトリウム(NaBr)量を増やしたものを加
え、Br/Mg(モル比)を0,0.01,0.1,
1,10,100として前記と同様に操作し、マグネシ
ウムイオンに対する臭素イオンの影響を調べた。その結
果は図3に示すとおりであり、Br/Mg(モル比)が
0.1以上でほぼ実用範囲とみられ、1以上ではほぼ上
限に達しこの範囲で処理することが最も望ましいことが
判明した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】このように、試料(模擬着色廃水)につい
て実験した結果、脱色効果は試料(1)(2)ともほぼ
同等であった。前述したような活性塩素に加え臭素化合
物のみ添加した場合(上記G)も有効に脱色される傾向
がみられたが、さらに試料中のMg量に対してBr量を
多くした場合(上記A,B,C)、すなわちBr/Mg
(モル比)を高くするほどさらに脱色効果を向上させる
ことが判明した。
【0032】なお自然海水の場合、臭素化合物濃度が所
定量に比べて不足する場合が多く、特に処理水量を増や
さないためには、海水成分および臭素化合物を粉末で添
加することが望ましい。
【0033】(比較例1)さらに、次亜塩素酸ナトリウ
ム等塩素系酸化剤だけを、試料に2000〜3000mg
/リットル 添加して上記と同様の処理を行ったが、酸化処理
液および凝集処理液ともに表2の人工海水Hと同様に脱
色効果は得られなかった。
【0034】(実施例2)実施例1の試料(1)の反応
性染料を用いた模擬排水に、アンモニア性窒素(NH4-
N)が250mg/リットル となるように塩化アンモニウムを
添加し、実施例1と同様にして、次亜塩素酸ナトリウム
2000mg/リットル と表1に示す人工海水A〜Hを添加し
て、pH7に調整した。この溶液を酸化処理液とし、さ
らにアルカリでpH12に調整して、この液を凝集処理
液とした。これらの溶液の透過率、全窒素(T−N)お
よびアンモニア性窒素(NH4-N)を測定した。その結
果、脱色率は表2とほぼ同じであった。このときの酸化
処理液および凝集処理液の全窒素(T−N)、アンモニ
ア性窒素(NH4-N)を表3に示す。
【0035】表3から、実施例1と同様に、活性塩素に
加え臭素化合物のみ添加した場合(人工海水G)も有効
にアンモニ性窒素を酸化分解する傾向がみられたが、
さらに試料中のBr量を多くした場合(上記A,B,
C,DおよびE)、アンモニ性窒素の酸化分解効果が
向上し、残存する全窒素を低減すること、すなわちクロ
ラミン類や硝酸等の生成を抑制することが判明した。な
お実施例1の試料(2)の反応性染料で、上記のアンモ
ニア性窒素(NH4-N)濃度を含む模擬排水を使用し
て、上記と同様の処理を行ったところ、ほぼ同様の結果
が得られた。
【0036】(比較例2)実施例2と同様の模擬排水を
用いて、次亜塩素酸ナトリウムのみを2000mg/リットル
となるように添加した。その結果比較例1と同じよう
に、脱色効果は得られず、その酸化処理液の全窒素(T
−N)、アンモニア性窒素(NH4-N)はそれぞれ21
0mg/リットル 、30mg/リットル で、アンモニア性窒素の酸化
分解は不十分であった。
【0037】
【表3】
【0038】(実施例3)アンモニア性窒素(NH4-
N)が500mg/リットル となるように調整した模擬排水お
よび人工海水CとGを使用し、その他の操作は実施例2
と同様にして酸化処理および凝集処理を行った。その結
果、脱色率は表2とほぼ同じであった。このときの酸化
処理液および凝集処理液の全窒素(T−N)、アンモニ
ア性窒素(NH4-N)を表4に示す。
【0039】表4からMgの共存によって、凝集処理液
の全窒素、アンモニア性窒素が減少した。なお実施例1
の試料(2)の反応性染料で、上記のアンモニア性窒素
(NH4-N)濃度を含む模擬排水を使用して、上記と同
様の処理を行ったところ、ほぼ同様の結果が得られた。
【0040】(比較例3)実施例3と同様の模擬排水を
用いて、次亜塩素酸ナトリウムが2000mg/リットル とな
るように添加した。その結果比較例2と同じように、脱
色効果は得られず、その酸化処理液の全窒素(T−
N)、アンモニア性窒素(NH4-N)はまったく減少せ
ず、アンモニア性窒素の酸化分解はされていないことが
判明した。
【0041】
【表4】
【0042】
【発明の効果】以上の構成によって、本発明の次の効果
を奏功する。
【0043】(1)通常使用される次亜塩素酸ナトリウ
ム等塩素系酸化剤に加えて臭素化合物を添加することに
より、廃水中の着色成分の脱色効率を著しく向上させる
とともに、着色成分の存在下でもアンモニア性窒素の酸
化分解反応を促進し、次亜塩素酸ナトリウム等塩素系酸
化剤の使用量を節減することができる。また、優れた脱
色効率が得られることから後続処理への負担も軽減する
ことができる。
【0044】(2)安価且つ無尽蔵に存在する海水成分
を有効利用することにより、その含有成分中の臭素化合
物の一部を供給して脱色処理に寄与するとともに、後続
のpH調整により生成する水酸化マグネシウムが残存す
る着色成分を吸着して確実に脱色することができ薬品の
使用量を大幅に節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる着色廃水の脱色処理方
法の模式図。
【図2】ブロム塩と次亜塩素酸塩の添加比率と脱色率と
の関係を示すグラフ。
【図3】ブロム塩とマグネシウム塩の添加比率と脱色率
との関係を示すグラフ。
【符号の説明】 1 混合槽 2 反応槽 3 pH調整槽 4 分離槽 11 着色廃水 12 海水成分含有物 13 塩素系酸化剤 14 アルカリ剤 15 処理水 16 汚泥
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 9/00 503 C 504 B (72)発明者 佐藤 貞雄 神戸市兵庫区小松通五丁目1番16号 株式 会社神菱ハイテック内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃水の処理方法において、廃水中に海水成
    分含有物を添加するとともに塩素系酸化剤を添加して混
    合した後、該混合液にアルカリ剤を加えてpH9以上好
    ましくはpH10〜12に調整し、次いで凝集し生成し
    た沈殿物を分離することを特徴とする廃水の処理方法。
  2. 【請求項2】廃水中に添加する海水成分含有物が、固体
    又は液体もしくはそれらを任意の濃度に調整した人工海
    水である請求項1に記載された廃水の処理方法。
  3. 【請求項3】廃水中に海水成分を添加するとともに臭素
    化合物を廃水中又は海水成分中に含有させる請求項1及
    び請求項2に記載された廃水の処理方法。
  4. 【請求項4】廃水中に添加する海水成分中にマグネシウ
    ム化合物を含有する請求項1又は請求項2及び請求項3
    に記載された廃水の処理方法。
  5. 【請求項5】廃水中に臭素(Br):酸化性塩素(C
    l)のモル比が1:5〜0.05に、好ましくは1:1
    となるよう着色廃水又は海水成分に添加する請求項1又
    は請求項2及び請求分項3に記載された廃水の処理方
    法。
  6. 【請求項6】廃水中に臭素(Br):マグネシウム(M
    g)のモル比が、1:10〜0.1に、好ましくは1:
    2となるよう着色廃水又は海水成分に添加する請求項1
    又は請求項2及び請求項3に記載された廃水の処理方
    法。
  7. 【請求項7】廃水中に臭素(Br):酸化性塩素(C
    l):マグネシウム(Mg)のモル比が、1:5〜0.
    05:10〜0.1に、好ましくは1:1:2となるよ
    う着色廃水又は海水成分に添加する請求項1又は請求項
    2及び請求項3に記載された廃水の処理方法。
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CN104291425A (zh) * 2014-11-10 2015-01-21 北京泛博化学股份有限公司 裘皮氧化染色污水专用絮凝脱色剂及制备方法
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