JPH0729891B2 - 害虫防除方法 - Google Patents

害虫防除方法

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JPH0729891B2
JPH0729891B2 JP63223881A JP22388188A JPH0729891B2 JP H0729891 B2 JPH0729891 B2 JP H0729891B2 JP 63223881 A JP63223881 A JP 63223881A JP 22388188 A JP22388188 A JP 22388188A JP H0729891 B2 JPH0729891 B2 JP H0729891B2
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carrier
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house
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Earth Chemical Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
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  • Housing For Livestock And Birds (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は害虫防除方法は、詳しくはペットに寄生する害
虫を有効に防除する新しい方法及び該方法に適した犬小
屋乃至動物小屋に関する。
従来の技術 従来、犬等のペットに寄生するノミ等の害虫の防除方法
としては、ノミ取り紛等の害虫防除剤を適宜噴霧、散布
等により直接動物体に適用する方法の他に、動物用首輪
に害虫防除剤成分を練りこんだ所謂ペットカラーを動物
体に適用する方法が知られている。
しかしながら、害虫防除剤を適用する方法はそれ自体繁
雑であり且つ一過的であって持続効果のない欠点があ
る。これに対してペットカラーは、これを動物体に適用
することによって、該カラー中の害虫防除成分が次第に
体毛に移行し該体毛に寄生する害虫と接触することを利
用して害虫防除を行なうものであり、ある程度の持続効
果はあるが、上記防除剤の体毛への移行にばらつきがあ
り、防除剤と害虫との接触性が尚低く、充分な防除効果
を奏し得ない欠点がある。
上記のように、従来のペットの害虫防除方法はいずれも
害虫防除剤との接触によって害虫の防除を行なうものに
過ぎず、各種の弊害を有するものであった。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、上記現状に鑑み、従来の各種の弊害が認
められる接触による害虫防除方法に代って、常温揮散性
の害虫防除剤を利用し、該防除剤の揮散による所謂ベー
パーアクションによって害虫防除を行なう新しいペット
の害虫防除方法を提供することを目的として鋭意研究を
重ねてきた。その過程で、従来のペットカラー用防除剤
成分として用いられているものの中にも常温揮散性であ
るジクロルボス(DDVP)が存在することを認めたが、こ
れを利用したペットカラーには、上記ペーパーアクショ
ンによる害虫防除効果は殆んど認められず、接触による
害虫防除効果が認められるだけであった。また、上記DD
VPを利用して、そのペーパーアクションによる害虫防除
を行なおうとすると、かなり多量のDDVPの利用が必須と
なり、かかる多量のDDVPを利用してペットカラーを作成
することは困難で、しかもかかる多量のDDVPの利用で
は、ペットに対する忌避性が発現され、ペット自体その
適用をいやがると共に、強制的な適用ではペット自体に
DDVPによる悪影響が出ることを認めた。
しかるに、引続く研究において本発明者らはある特定の
常温揮散物質を害虫防除剤成分とし、これを保持させた
担体にて犬小屋等のペット収容物を作成する時には、該
収容物内雰囲気が上記担体より揮散する害虫防除剤のベ
ーパーアクションによる効果が発現されるに充分な雰囲
気となり、該収容物内のペットに寄生するノミ、ダニ
類、蚊等がみごとに防除され、しかも実に驚くべきこと
に上記試薬剤の高濃度揮散雰囲気にもかかわらず、ペッ
トは何ら忌避性を示さず、収容物より逃出すこともな
く、従って強制的に収容物内に閉じこめる必要もなく、
更にペット自体に対する何らの悪影響も認められず、ご
く自然に上記害虫防除が行ない得、この害虫防除効果は
非常に長期に亘って持続発現できるという事実を発見し
た。
本発明は上記事実の発見に基づいて完成されたものであ
る。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明はエムペンスリン、ユーカリ油及びテラレ
スリンから選ばれたペットに対する忌避性を実質的に有
さない常温揮散性物質を害虫防除剤成分として保持させ
た木質担体にて防虫犬小屋乃至動物小屋を作製し、該小
屋内雰囲気を上記担体より揮散する揮散成分雰囲気とな
してペットに寄生するノミ、ダニ類、蚊等の害虫を防除
することを特徴とする害虫防除方法、並びに上記常温揮
散性物質を保持させた木質担体にて作製されたことを特
徴とする防虫犬小屋乃至動物小屋に係わる。
本発明のペットの害虫防除方法は、上記の通り常温揮散
性害虫防除剤によるベーパーアクションを利用する新し
い方法であって、しかもペットに対する忌避性がなく、
ペットへの悪影響もなく、充分な害虫防除効果を長期に
亘って持続発現できるものである。また、本発明に係わ
る防虫犬小屋乃至動物小屋は、上記本発明方法の実施に
特に適したものであって、同様の優れた害虫防除効果を
奏し得るものである。
本発明において利用される害虫防除剤成分としての常温
揮散性物質は、これを利用して得られる本発明の犬小屋
等において犬等のペットに対する忌避性を示さず、且つ
ベーパーアクションによって充分な害虫防除効果を奏し
得る薬剤から選択されたものであって、具体的には1−
エチニル−2−メチル−2−ペンテニル シス/トラン
スークリサンテマート(一般名:エムペントリン)、ユ
ーカリ油及び3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2
−エン−4−オン−1−イル 2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート(一般名:テラレスリ
ン)を挙げることができる。之等の薬剤は上記ベーパー
アクションによって、ペットの体毛に生息するノミ、マ
ダニ等やフィラリア病原菌を媒介する蚊等の飛来害虫に
対して優れた防除効果を奏し得、之等を体毛より脱落さ
せたり、防除することができる。上記特定の薬剤はその
1種を単独で本発明に利用することもでき、また2種以
上を併用することも可能である。その使用量は特に限定
されるものでなく、本発明に従って引続き該薬剤を保持
させるために利用される担体の種類や使用量、該担体に
て作製すべき犬小屋等の動物舎の大きさ、これを適用す
べきペットの種類や大きさ、要求される害虫防除効果等
に応じて適宜決定される。一般には該薬剤を保持させる
ための担体に対して飽和含浸量までから選択され、この
担体を用いて作製される動物舎の内壁面1m2に対しては
約0.1〜500g程度、好ましくは約5〜200g程度の範囲か
ら選ばれるのが適当である。
また、本発明において上記特定の害虫防除用常温揮散性
物質を保持させるために利用される木質担体としては、
上記薬剤を保持できる材質であればいかなるものでもよ
いが、動物舎を作製するために通常利用されている木材
(紙材を含む)が好適である。上記担体の代表例として
は、例えばイチイ、モミ、トドマツ、エゾマツ、アカマ
ツ、クロマツ、ヒメコマツ、ツガ、スギ、オニグルミ、
サワグルミ、ミズメ、マカンバ、シイノキ、ブナ、ミズ
ナラ、ハルニレ、ケヤキ、クス、シナノキ、、ヒバ、ヒ
ノキ、ハリスギ、アオダモ、シオジ、キリ、ペンシルシ
ダ、ミヤトウ、ジョンコン、カロフィルム、タウン、ジ
ェントル、アガチス等の各種の単材、合板、ベニア板、
木粉を圧縮してバインダーで固めた圧縮板等やダンボー
ル、木質繊維板等の紙材を例示することができる。尚、
上記各種材料は、例えば中空木材、中空木材中に樹脂を
充填したもの等の形態であってもかまわない。
本発明における前記常温揮散物質の上記担体への保持
は、通常の手段に従って、まず上記薬剤を直接に、又は
必要に応じて適当な溶剤に溶解・乳化・分散させ、次い
で得られる溶液等を担体に含浸(常圧、減圧、加圧下の
いずれか)させるか、塗布するか、噴霧する等の手段に
より実施することができる。
ここで上記薬剤を溶解・乳化・分散させるために用いら
れる溶剤としては、通常のもの、例えばヘキサン、3,3,
4−トリメチルノナン、シクロヘキサン、灯油(ケロシ
ン)、ナフサ、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、
流動パラフィン等の油系溶剤、ジクロロエタン、トリク
ロロエタン等の塩素化炭化水素類、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、トリエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、エチレングリコール等のアルコ
ール乃至エーテル類、ジメチルフタレート、ジエチルフ
タレート、ジイソプロピルフタレート、ジブチルフタレ
ート、ジエチルヘキシルフタレート等のエステル類等を
例示することができる。之等の内でもエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
分子量200〜600のポリエチレングリコール、ノルマルパ
ラフィン、イソパラフィン、流動パラフィン等の液状不
揮発性溶剤は、ペットハウスの耐久性を向上させ、ペッ
トに対する忌避性がない点より特に好ましい。
本発明においては動物舎の耐久性向上、掃除のしやすさ
等の点から上記常温揮散性物質に、更に適当な撥水剤等
を添加併用することができる。該撥水剤等としては、例
えばシリコーン系化合物、フッ素系化合物、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パラフィ
ン等を例示できる。また更に、動物舎内における動物の
居心地を改善するような物質、例えば微量のトリメチル
アミン、インドール、スカトール、硫化水素、アンモニ
ア等の単独もしくは混合物や、フィッシュソリュブル、
ビーフソリュブル、チキンソリュブル、ポークソリュブ
ル、マタタビ、ミートエキス、果実フレーバー、畜肉フ
レーバー[ビス(2−メチル−3−フリル)ジスルフィ
ド、3,5−ジイソブチル−1,2,4−トリチオラン、2−イ
ソブチル−3,5−ジイソプロピルピリジン等]、魚肉フ
レーバー、ビーナツオイル等の少なくとも1種を添加併
用することも可能である。更に通常の消臭剤(例えばラ
ウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート等)、界
面活性剤、防菌防黴剤(例えばPCMX、TBZ等)、香料、
保留剤、防錆剤等の適量を任意に添加配合することも可
能である。
本発明の常温揮散性物質その他の添加配合剤の担体への
保持につき詳述すれば、之等の保持手段及び該手段の適
用時期は、特に制限されるものではない。一般に上記保
持手段として通常の含浸法、塗布法、噴霧法等を、適用
時期としては動物舎製造前の構成部材段階、構築された
動物舎製品段階等の任意の時期をそれぞれ例示できる。
また、上記の他に例えば該担体に適当な穴をあけ、該穴
に常温揮散性物質その他の添加配合剤の溶剤溶液を注入
する手段を採用することもできる。
かくして得られる常温揮散性物質を保持させた担体は、
該担体が動物舎の形態の場合はそのままで本発明の防虫
犬小屋乃至動物小屋として実用でき、また担体が動物舎
の構成部材の場合はこれを用いて通常の方法により動物
舎を構築することにより本発明防虫小屋とすることがで
きる。
発明の効果 上記に従い得られる本発明防虫小屋は、ペットに対する
忌避性がなく、しかもこれに利用した特定の常温揮散性
物質のベーパーアクションによって、ペットに寄生する
ノミ、マダニ等のダニ類等の害虫や蚊等の飛来害虫等を
極めて効率よく防除し得ると共に、該小屋字体の耐久性
も向上されており、非常に有用であり、本発明はかかる
有用な動物舎を提供すると共に、これによる新規な害虫
防除方法をも提供するものである。
実施例 以下、本発明を更に詳しく説明するため実施例を挙げ
る。
実施例 1〜10 下記第1表に示す各種木材(10mm厚)を担体とし、これ
らのそれぞれに第1表に示す各種の常温揮散性物質その
他の各種物質の所定量をジクロロメタン溶液として、15
kg/cm2の加圧条件下に含浸させた後、40℃で3日間乾燥
させて、常温揮散物質含浸木材を得、該木材を用いて内
部サイズが66cm×77cm×78cm(高さ)のペットハウスを
作製した。
同様にして、本発明の常温揮散性物質には属さない殺虫
成分を用いて、第1表に示す比較ペットハウスを作製し
た。
また、第1表には得られた各ペットハウスにつき、之等
の犬(雑種犬)に対する忌避性の有無、即ち之等各ペッ
トハウスに犬がいやがらずに入るか否かの行動観察を行
なった結果を併記する。
尚、第1表中の用いた物質における記号は以下のものを
示す。
A−1…エムペントリン A−2…ユーカリ油 A−3…テラレスリン A−4…DDVP A−5…タフタリン A−6…パラジクロロベンゼン A−7…アネトール(芳香性物質) B−1…ラウリルメタクリレート B−2…PCMX(殺菌成分) B−3…TBZ(殺菌成分) B−4…ゲラニルクロトネート(消臭成分) 上記第1表より、本発明の特定の常温揮散性物質を利用
して作製した犬小屋は、動物に対する忌避性がないこと
が明らかである。
〈犬に対する忌避性試験〉 次いで、上記実施例1で利用した本発明常温揮散物質が
犬に対して忌避性を示さない事実をより明らかにするた
め以下の実験を行なった。
即ち、下記第2表に示す各物質原体約1gを、直径1cmの
紙(トーヨー紙No.2)に含浸させた後、動物宿舎内
で飼育中の供試犬(柴犬雑種、1群6匹)の鼻先に近づ
け、各動物の反応を下記基準に従い評価した。
+……いやがり近付かない ±……近付くがいやがり鼻を舌でなめる −……全くいやがらない 得られた結果を下記第2表に示す。
上記第2表より次のことが明らかである。即ち、一般に
犬等の臭覚はヒトの約5000倍であると言われているが、
上記試験結果より、エムペントリン、ユーカリ油及びテ
ラレスリンは、犬及び猫に対する忌避性を実質的に示さ
ないことが判る。
〈害虫防除効力試験I〉 (1)ラワン合板材料(9mm厚)を用い、内部サイズが
高さ74cm×巾62cm×長さ72cmであり、且つ両短方向側壁
の中央に41cm×31cmの開口部を設けた上部開口ボックス
を作成する。
(2)上記(1)のボックスの内底面中央部分に、イヌ
ノミ成虫[26±2℃、約75%RH、13L11Dで飼育し、まゆ
から脱出後1日目の未吸血固体]を入れたガラスシャー
レ(直径23cm×高さ30cm)を配置する。
また、上記(1)のボックスの4隅部分(各コーナーよ
り縦10cm、横10cmの距離にあり、且つ内底面よりそれぞ
れ約10cm及び約60cm離れた部分)の8カ所に、アカイエ
カ雌成虫(鳴門産、26±2℃、13L11Dで飼育し、羽化後
4〜6日目の未吸血固体]を入れたビニール製網篭(大
きさ3cm×5cm×7cm)をそれぞれ配置する。
(3)エムペントリン1.2g/1枚又は3.0g/1枚をベニヤ板
(2.5cm×71cm×538mm)に塗布し、板にしみ込ませるた
めに1週間に放置し、得られる薬剤処理ベニヤ板に、厚
さ2.5mmのラワン合板及び紙貼アルミシートを順次貼り
あわせて供試薬剤処理木材試料を作成し、之等薬剤処理
量の異なる2種の木材試料を適宜組合せて各薬剤量を設
定し、各木材試料の薬剤処理ベニヤ板面を下にして、前
記(1)のボックスの上部開口(天井部分)にのせ、ま
たボックスの両短方向側壁中央の開口部を前記(1)と
同材質の木材で作製された扉にて閉じた状態にして供試
犬小屋に設定し、該犬小屋をカラス温度(2.5m×2.5m×
2m)内に一晩放置する。
(4)上記試験の翌日、供試犬小屋内に設置したビニル
製網篭内のアカイエカの死亡及びノックダウン(KD)状
況、並びにガラスシャーレ内のイヌノミのノックダウン
(KD)状況を調べ、各率(%)を求める。
(5)試験結果を下記第3表の(1)、(2)及び
(3)に示す。
第3表の(1)はイヌノミの結果を示し、第3表の
(2)は供試犬小屋の内底面より60cmの高さに設置した
ビニル製網篭(4カ所)内のアカイエカの結果を示し、
また第3表の(3)は供試犬小屋の内底面より10cmの高
さに設置したビニル性網篭(4カ所)内のアカイエカの
結果を示す。
尚、表中薬剤(エムペントリン)処理量(g)は、前記
(3)の薬剤処理木材試料の組合せ枚数により変化させ
た。
以上の結果から、小屋内に侵入したイヌノミ、アカイエ
カ成虫のいずれに対しても、本発明方法の適用によって
充分な致死効果のあることが明らかである。
〈害虫防除効力試験II〉 (1)前記害虫防除効力試験Iの(1)及び(3)と同
様にして作成した犬小屋を用い、そのボックスの両短方
向側壁中央の開口部の内の一方を開口として以下の試験
を行なう。
即ち、まず上記供試犬小屋内に、予め害虫防除効力試験
Iの(2)と同一のイヌノミ寄生させたイヌを入れたペ
ット用ケージ(45cm×45cm×45cm、ケージ内イヌは犬小
屋に接触できない)を入れる。
次いで、上記イアを入れた犬小屋をガラス温室(底面2.
5m×2.5m、壁面高さ約2m、天井頂点高さ約3m、壁面の4
カ所に82cm×113cmの網戸を設けた窓を設置してある)
の中央部に置く。
その後、ガラス温室内に害虫防除効力試験Iと同一のア
カイエカ成虫(雌雄混合)を放ち、試験を開始する。
試験開始より一晩経過後イヌノミ成虫の残存率及びアカ
イエカ雌成虫の吸血率を調べる。
尚、試験に用いたイヌは、同一固体(雑種犬)を繰返し
使用したものである。
(2)上記試験結果を第4表(1)及び(2)に示す。
但し、第4表(1)はイヌノミについての結果を示すも
のであり、第4表(2)はアカイエカについての結果を
示すものである。
上記表からも、本発明方法の適用によれば優れた害虫防
除効果の奏されることが明らかである。
以上各実施例に詳述した通り、本発明の害虫防除方法
は、従来の蚊取線香、電気蚊取器、エアゾール殺虫剤、
粉剤等を用いるこの種の害虫防除方法とは全く異なっ
て、ペットに対する忌避性が実質的に認められず、しか
もペーパーアクションによって寄生するノミ、マダニ等
や飛来害虫である蚊等の防除を確実且つ良好に実施でき
るものであり、まだペットハウスの耐久性にも貢献で
き、之等のことから、非常に有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 25/34 Z 65/00 F (72)発明者 中尾 修 徳島県鳴門市撫養町大桑島字北ノ浜81番地 (72)発明者 内海 与三郎 徳島県板野郡松茂町長原507―2 (72)発明者 多牧 諄祐 徳島県徳島市中吉野町1丁目21番地 (56)参考文献 特開 昭54−92620(JP,A) 特公 昭47−45096(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エムペンスリン、ユーカリ油及びテラレス
    リンから選ばれたペットに対する忌避性を実質的に有さ
    ない常温揮散性物質を害虫防除剤成分として保持させた
    木質担体にて防虫犬小屋乃至動物小屋を作製し、該小屋
    内雰囲気を上記担体より揮散する揮散成分雰囲気となし
    てペットに寄生するノミ、ダニ類、蚊等の害虫を防除す
    ることを特徴とする害虫防除方法。
  2. 【請求項2】請求項記載の常温揮散性物質を保持させ
    た木質担体にて作製されたことを特徴とする防虫犬小屋
    乃至動物小屋。
JP63223881A 1988-09-06 1988-09-06 害虫防除方法 Expired - Lifetime JPH0729891B2 (ja)

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